科目構成について
システム創成工学」教育プログラムの専門科目では,
図2概念図に示すような次の5つの技術分野について教育を行います。
① 専門基盤技術: システムの基盤となる専門技術
② 計測・制御・電子技術: システムを制御するための技術
③ 周辺要素技術: 異なる専門分野の要素技術を利用する技術
④ 専門先端・応用技術: システムをより高度化するための技術
⑤ 工業外国語: グローバルな視野で情報を収集・発信する技術

図2 システム創成工学の概念図
表1 システム創成工学の技術分野と科目の対応
技術分野および能力 |
対応科目 |
カリキュラム表での
科目群の名称 |
専門基盤技術
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本科4,5年の専門科目
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システム創成
専門基盤科目群
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計測・制御・電子技術
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本科4,5年
各学科の計測,制御,
電子技術系科目
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システム創成基礎科目群
(計測・制御・電子技術)
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周辺要素技術
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システム創成融合科目
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システム創成融合科目群
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専門先端・応用技術
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専攻科各専攻の専門科目
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システム創成応用科目群
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工業外国語
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本科4,5年および専攻科の
工業英語系科目
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システム創成基礎科目群
(工業外国語)
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デザイン能力
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本科 卒業研究
専攻科 特別研究
特別実験
システムデザイン演習 |
システム創成
デザイン科目群
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また,システム創成工学には,工学の基礎となる科目や,技術者に必要な豊かな人間性を育成する科目,コミュニケーション能力を育成する科目があり,全体として図3に示すような科目群が配置されています。これらの科目により,3で述べた学習・教育目標が達成できるようになっています。実際の科目の学年配当や単位数については,教育課程表に掲載しています。
なお,本校の専攻科の「機械制御工学専攻」,「電子情報工学専攻」,「化学工学専攻」は,それぞれ,機械工学と電子制御工学,電気電子工学と情報工学,化学応用工学と生物化学工学を融合したカリキュラム構成になっており,本科で修得した得意とする技術分野に加えて,周辺要素技術を学ぶことが出来るようになっています。また,平成18年度入学生からは,「機械制御技術基礎」,「電子情報技術基礎」,「生物化学技術基礎」という3科目を設けており,他専攻の技術の基礎をこれらの科目により学びます。さらに,平成20年度より他専攻の専門科目の単位取得も4単位を上限に認められています。「異なる技術分野(融合・複合)を積極的に学習し,新たなシステムの創成に取り組む意欲と能力を身につけることができる。」という教育目標の観点から,他専攻の専門科目を履修することを強く推奨します。

図3 システム創成工学教育プログラムの科目構成
H28JABEE 教育課程表(H27~)