令和5年度アドバンストグローバル工学協働教育プログラム「海外インターンシップ」に派遣された本校専攻科生が、シンガポールのナンヤンポリテクニック(NYP)およびリパブリックポリテクニック(RP)で約1ヶ月間(8/18-9/12)行った研究プロジェクトについて、英語による報告会を実施しました。
システム創成工学専攻1年生4名(神谷 柾徳さん、久米 悠太さん、久野 日嵩さん、田中 大資さん)は、ポリテクニックでの最終研究プレゼンテーションに加え、帰国後に本科生向けの報告会(英語PPTプレゼンテーション並びにポスタ―展示)を実施し、高い評価をいただきました。今回の研修を通して、グローバルエンジニアとしての実践的なスキルを高めることができました。
【参加学生の感想およびインターンシップ研究プロジェクトテーマ】
★シンガポールの方々と実際に話したり、友人と寮で共同生活をしたりすることで、とても新鮮で刺激的な1か月を過ごすことができました。また、机上では計れないような自分の英語力を確認するいい機会にもなったと思います。(システム創成工学専攻 電気電子システムコース1年 神谷 柾徳)
・研究タイトル:『自動検査を目的とした3D点群処理』
Pythonコードによる検査の自動化を目的として、複数の点群データを合成したうえで各データの重複部分を特定した。また、正しいデータとある部分が欠如しているデータを合成して比較することで、目視の検査では見落としてしまうような部分の検出も可能とした。
★ NYPでは同じ研究室のメンバーと親睦を深め、学校の後一緒に食事に出かけたり、週末にはハイキングやサイクリングなどのアクティビティに参加したりしました。帰国してからもSNSなどを通して互いの言葉を用いて交流し、切磋琢磨しています。充実した一ヶ月を過ごすことができたと思います。 (システム創成工学専攻 機械制御システムコース1年 久米 悠太)
・研究タイトル 『ROS環境下でのDOBOT CR3用ソフトウェアコンポーネントの開発』
ロボット開発用ミドルウェアであるROSの使用方法を学び、DOBOT社製のロボットアームであるCR3を動かすために必要な要素を同定し、簡単な動作をするプログラムを作成した。
★シンガポールでの生活を通して、海外の文化を肌で感じることができました。また、現地の方々との交流では、英語の授業では学ばないコミュニケーションの姿勢の大切さを改めて実感しました。この経験を生かして、異なる価値観を持った人たちと積極的な交流を続けていきたいと思います。(システム創成工学専攻 情報システムコース1年 久野 日嵩)
・研究タイトル:『リアルタイムで観測可能な温度測定システムの作成』
温度の情報を可視化させる技術「サーマルイメージング」について学び、実際にシステムを作成し、ローカルネットワーク内のデバイスにヒートマップを表示させた。温度センサーとコンピュータを接続するための回路作成や、温度センサーの値を受け取るためのPythonプログラム作成、Node-REDを用いたプログラム作成に取り組んだ。
★今回のインターンシップでは、シンガポールの日常生活や人々と接した事で日本との違いを感じ、自分の専門外の分野に触れた事で新たな視野を広げる事ができました。また、この1カ月のおかげで以前と比べて英語を話せるようになりました。これを機に更に語学力の習得に励みたいと思います。
(システム創成工学専攻 機械制御システムコース1年 田中 大資)
・研究タイトル:『5G通信を用いたロボットの遠隔操作』
無人走行ロボット(AGV)やアーム型ロボット(DOBOT Magician)の5G通信を用いた遠隔操作について学び、実際に操作を行った。主な活動は、動走行用のため作成したマップ上での走行試行や、機械学習やコントローラーによるロボット操作を行った。
