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令和元年度地方創生推進事業(COC+) 実施報告書(2020年4月22日掲載)
共創郷育:「やまと」再構築プロジェクト
令和元年度事業実施報告書
令和2年4月
(内 容)
奈良県(雇用政策課)主催『奈良工業高等専門学校・奈良女子大学・奈良県立大学 3校合同県内企業見学会』に参加しました
令和2年2月14日(金)、奈良県(雇用政策課)主催の『奈良工業高等専門学校・奈良女子大学・奈良県立大学 3校合同県内企業見学会』に、3校の学生28名が参加しました。参加者は、行先(コース)を選択し、製造業を中心とした県内企業をバスで移動しながら見学しました。
各社では、学生たちが会社紹介を受けた後、工場や職場を見学し、企業の方々と質疑応答を行うなど企業と学生との交流を深めました。
Aコースは、株式会社伊藤金属製作所・株式会社ヒラノテクシード・ニチアス株式会社王寺工場を訪問しました。
株式会社伊藤金属製作所
切削加工,樹脂成型,アッセンブリとモノづくりのスペシャリスト
株式会社ヒラノテクシード
リチウムイオン電池、スマートフォン等の最先端分野を支える産業機械の生産
ニチアス株式会社 王寺工場
「断つ・保つ」をキーワードとする幅広い機能を持った製品・サービスを提供
Bコースは、三笠産業株式会社・西垣靴下株式会社・梅乃宿酒造株式会社を訪問しました。
三笠産業株式会社
プラスチックキャップ・ペットボトルなど各種包装資材の開発・製造企業
西垣靴下株式会社
健康がテーマのエコノレッグを開発・販売。足元にこだわった健康補助商品を提案
梅乃宿酒造株式会社
「日本酒」造りを中心に、リキュールや微発泡酒など新しい分野にも積極的に進出
参加学生たちは、「どの企業も、自社製品に情熱を持って取り組んでいた」「それぞれの企業の雰囲気がよくわかった」「いろいろな企業を見学できたので、また機会があれば参加したい」など、感想を述べました。
この見学会を通じて、実際に現場で目にした情報に高い満足度を得ることができ、県内企業への関心を高める好機となりました。
奈良県(雇用政策課)主催『奈良高専と県内企業との交流会』が開催され、本校教職員が参加しました。(2020年2月18日掲載)
令和2年2月7日(金)、奈良県文化会館小ホールにおいて、奈良県雇用政策課主催『奈良工業高等専門学校と県内企業との交流会』が開催され、 県内企業18社(出席者30名)と本校からは教職員15名が参加しました。
はじめに、奈良県産業・雇用振興部雇用政策課 水谷 勝則 課長と本校 後藤 景子 校長及び本校学生主事を務める電子制御工学科 櫟 弘明 教授から開会の挨拶がありました。
奈良県 雇用政策課 水谷 勝則 課長
奈良県 雇用政策課 市橋 寿人 主幹
本校 後藤 景子 校長
本校電子制御工学科 櫟 弘明 教授
【第1部】の情報・意見交換会では本校各学科の教員から研究内容の紹介や就職・進学状況や県内企業に望むこと等についての説明がありました。参加企業からは入社後の待遇や奈良高専生に期待すること等についての説明がありました。すべての参加企業と参加教員が交流できるよう、座席と持ち時間を設定し、活発な情報・意見交換の場となりました。
【第1部】情報・意見交換会の様子
引き続いて、【第2部】の自由歓談会では、参加された県内企業とのより一層の連携強化・信頼関係を深めていく有意義な機会となりました。
【第2部】自由歓談会の様子
本校は今後も奈良県雇用政策課と協力し、県内企業の魅力発信に努め、県内雇用促進・人材定着策に邁進してまいります。
令和元年度近畿地区JA青年大会での農工パネルディスカッションに 本校「農工連携クラスター」の教員が参加しました
令和2年1月21日(火)、ホテル日航奈良で開催された『令和元年度近畿地区JA青年大会』での農工パネルディスカッションに、
本校「農工連携クラスター」のメンバーである教員4名(電子制御工学科 飯田賢一教授、機械工学科 福岡寛准教授、電気工学科 土井滋貴准教授、情報工学科 岩田大志講師)が参加し、普及が進むスマート農業におけるIoT、ICT技術の動向や、農業と工業が融和した未来型の農業について、会場を埋め尽くした約200名の農業従事者との間で活発な意見交換を行いました。本校がCOC+事業の一環として取り組む「農工連携クラスター」の研究内容の紹介も交え、今後の自動化の進展を見据え、農業現場での課題や困り事に向き合い、どういった作業が自動化できるかといった議論が活発に行われました。
<左:会場風景 右:登壇者>
<質疑応答の風景 左:本校教員 右:来場者>
農業従事者の生の声をお聞きすることで、現場の課題や困り事などの様々な意見に直接触れることができ、有意義なディスカッションとなりました。
奈良女子大学『なら学+(プラス)』において、本校 一般教科 竹原 信也准教授による講義が行われました
令和2年1月14日(火)、奈良女子大学において、本校 一般教科 竹原 信也 准教授による「これからの地域社会と科学・技術の関係を考える」と題した講義が行われました。
同講義は、本校と奈良女子大学及び奈良県立大学とが平成29年に取り交わした”単位互換に関する覚書”により、奈良女子大学で後期開講中の教養教育科目 (生活と社会)、『なら学+(プラス)』にて実現、この度3回目の講義となりました。
「なら学+(プラス)」では、毎回多彩なゲストが奈良の取り組みや課題について講義をします。学生は奈良の魅力に触れると同時に、地域が抱える問題を見つけ、その解決策や地方創生について考えます。
講義に先立ち、奈良女子大学 前川COC+コーディネーターから、前回講義の振りかえりと、令和2年2月に開催される「奈良女子大学・奈良高専・奈良県立大学3校合同 県内企業見学会」等の紹介が行われました。
(奈良女子大学 前川COC+コーディネーター)
(本校 一般教科竹原准教授)
つぎに、竹原准教授から、本講義の目的である「地域社会の重要性」と「科学・技術の重要性」の理解への導入として、「地域」「科学」「技術」の定義や役割について確認や説明がありました。
これからの数十年の間に、急速な縮小が予想されている地域社会に、国民は何を求め期待するのか、についてまとめ、今後科学・技術は地域にどのように関わり、その役割が増大していくのかについて考察しました。
<講義の様子>
本講義をきっかけに、地域社会が科学・技術の関わりとともに発展していく様子に関心を持ち、地域創生に貢献できる分野を見つけていくことを期待しています。
奈良県立大学において、本校 一般教科 竹原 信也 准教授による特別講義が行われました
令和2年1月8日(水)、奈良県立大学において、本校 一般教科 竹原 信也 准教授が、「教養講義Ⅳ(地域連携・創生演習)」のゲスト講師として、「『地域』を営む~地方自治・まちづくりの基礎知識」と題した特別講義を行いました。
同講義は、奈良県立大学の令和元年度後期開講選択科目として開講中で、学生たちがPBLで各企業の課題解決提案に向けて、情報学や経営学のアプローチから取り組んでいます。
はじめに、本科目を担当する、同大学COC/COC+推進室 増本 貴士特任准教授より、本校 竹原准教授の紹介がありました。
(奈良県立大学 増本特任准教授)
(本校 竹原准教授)
つぎに、竹原准教授から、本講義の目的である「地域社会の重要性」と「地方自治の基礎知識」の理解への導入として、「地域」が指す多義的な意味と役割について説明がありました。
学生たちは自ら地方自治を行うならどんな地域を作り上げるか、グループにわかれイメージし、地域の発展や構成人員が時代とともに移り変わりがある中、地域に求められている役割は何か、住民の意見に寄り添った地域の運営はどのように行うべきか、について学びました。
(講義の様子)
(グループワークの様子)
本講義をきっかけに、法・地域・政策という分野に興味を持ち、地方自治のあり方について関心をを高め、地域創生意識が醸成されることを期待しています。
「機械工学科学生と企業等とのSDGs勉強会」を開催しました
令和元年12月20日(金)、本校地域創生交流室において、機械工学科 須田 敦助教による「機械工学科学生と企業等とのSDGs勉強会」を開催しました。本勉強会は、機械工学科5年生対象「機械設計工学演習」の一環で、企業様にもご参加いただき、ワークショップ形式で行われました。
はじめに須田助教より、昨今、世間において取り組みの拡大を目にする"SDGs"とは、国連主導で「2030年の地球をより良くする」ことを到達点に設け、目標・理想を掲げ実現に向かうこと、との紹介がありました。
<機械工学科 須田助教>
<ワークショップの様子>
次に、持続可能な開発を実現するために全世界に向けて発信されている「世界を変えるための17の目標」、等を理解した上で、企業の事業内容とのつながりを見出し、技術者として機械設計で実現できることについて話し合い、事業案としてグループごとに発表しました。
<グループ発表の様子>
参加者らは、視点を少し変えればSDGsにつながることを意識すれば、自分たちが貢献できることに気が付くことができ、有意義な機会となりました。
奈良県農業協同組合(JAならけん)様主催のイベントで 本校「農工連携クラスター」の研究内容を紹介しました
令和元年12月17日(火)、JAならけん本店(奈良県農協会館5階)会議室で開催された『JAならけん青壮年部発足20年特別企画「マッチングミーティング」』に出展し、本校電子制御工学科 飯田賢一教授より本校が取り組む「農工連携クラスター」の研究内容・成果を紹介しました。
JAならけん様は、本校地域創生推進事業(COC+)の事業協働機関として連携関係が密な県内機関であり、今回のイベントを通じ県内の農業従事者の皆様に本校の農業関連研究内容を知っていただき、本校のシーズと農業現場のニーズとのマッチングを探ることを目的としました。
前半のプレゼン時間では、飯田教授より本校の紹介と共に、「農工連携クラスター」の取り組みにつき概要紹介を行いました。
<飯田教授のプレゼン風景>
後半の展示会では、本校コーナーにて、ハンズフリー収穫・運搬台車の実物を展示し、人物追従システムを搭載した農作物運搬ロボットなども動画コンテンツを交えて紹介し、約40名の来場者の高い関心を集めました。
<展示コーナーでの紹介風景>
来場者からは農業現場での課題や困り事など忌憚のないご意見も多く寄せられ、活発な意見交換を通じ県内農業従事者との交流を深めることができ、有意義な出展となりました。
【受付終了いたしました】奈良県雇用政策課主催『奈良高専教員と県内企業の交流会』開催のお知らせ
本校は、文部科学省「地(知)の拠点大学による地方創生推進事業(COC+)」の実施校として、学生の地元定着の向上並びに就職支援による地域における雇用創出、地域の活性化に積極的に取り組んでおります。
この度、本COC+事業の協働機関である奈良県主催による、『奈良高専教員と県内企業の交流会』を開催いたします。
この交流会は、県内企業が求める人材・企業の魅力、奈良高専学生の進路傾向および学生が望む企業像など、企業と学生のマッチングに結びつく様々な情報・意見交換の場としてご活用いただける絶好の機会です。
【日 時】 令和2年2月7日(金) 14:30~17:00(予定)
【場 所】 奈良県文化会館(奈良県奈良市登大路町6-2)
【主催・問い合わせ先】 奈良県雇用政策課
【申込方法】 奈良県ホームページからお申込みください。
参加対象企業等、詳細につきましては上記ホームページをご参照ください。会 場 地 図 奈良県文化会館
近鉄奈良駅 徒歩約5分≪奈良県HPより抜粋≫
『令和元年度 地(知)の拠点大学による地方創生推進事業(COC+)シンポジウム』を開催しました。
令和元年12月5日(木)、奈良女子大学記念館において『令和元年度 (知)の拠点大学による地方創生推進事業(COC+)シンポジウム』~奈良の地方創生 その先へ~を開催致しました。
当日は、本COC+の事業協働機関である自治体、県内企業、団体をはじめ、95名の参加者で会場は盛況となりました。
<多数の参加者が集う会場風景>
冒頭、奈良女子大学 今岡 春樹 学長より開催の挨拶があり、続いて奈良県地域振興部次長 谷垣 裕子様から来賓挨拶がありました。
<奈良女子大学 今岡学長 挨拶>
<奈良県地域振興部次長 谷垣 裕子様 挨拶>
第1部では、はじめに奈良女子大学副学長兼やまと共創郷育センター長 成瀬 久美教授よりCOC+3校(奈良女子大学、奈良工業高等専門学校、奈良県立大学)の令和元年度の事業成果について報告が行われました。
続いて、3校のCOC+事業責任者とコーディネーターから取組の総括報告と、文部科学省推進事業として最終年度となった今年度以降の取組について概要説明が行われました。
<奈良高専 藤田 直幸 教授>
<奈良県立大学 増本 貴士
特任准教授><奈良女子大学 成瀬 久美
副学長兼やまと共創郷育センター長>各校とも、5年間築いてきた学内での地域創生プログラム(地域志向科目)による学生の意識と行動の変化に手ごたえを感じたことによって、今後も取り組みを継続し、地方創生への意識の定着を図る決意を述べました。 休憩時間には各校のCOC+活動報告を兼ねたポスターセッションが行われ、ポスターに見入る参加者の熱気に包まれました。
<ポスターセッションの風景>
第2部では、「『やまと』再構築プロジェクトがもたらしたもの」と題して、パネルディスカッションが行われ、企業・自治体・学生の立場からCOC+事業と奈良県での就職に対する思いについて、各々の意見を述べ合いました。
【上段】パネルディスカッションの風景【下段】質疑応答の風景
シンポジウム終了後には、奈良女子大学記念館南側のラウンジにて情報交換会が行われ、40名の参加者が和やかな雰囲気の中で親睦を深めました。
<情報交換会の風景>
本校学生が「NBK ニュービジネスアワード2019」においてビジネスプラン部門最優秀賞を受賞しました。
令和元年11月18日(月)、一般社団法人関西ニュービジネス協議会主催のビジネスコンテスト「NBK ニュービジネスアワード2019」が開催され、本校 専攻科2年安西崇君が提案した『クリーンでエコな省エネ×創エネ社会を創出するIoTスプリンクラーシステム』がビジネスプラン部門において最優秀賞を受賞いたしました。
このコンテストは、ニュービジネス企業及び起業家の育成を目的として、関西地域において独創的かつ市場性のあるニュービジネスを展開している、また、実現しようとしている企業・団体・経営者及び学生の中から、事業及びビジネスプランを総合的に評価し表彰することで、それらの事業成長を側面から支援するものです。
この度、12月3日(水)に、主催者である一般社団法人関西ニュービジネス協議会より副会長・次世代育成会委員長 谷岡 樹様と、理事・事務局長 大賀 潤子様が来校され、最優秀賞を讃えるトロフィーと賞状の授与式を行いました。
授与式の様子
(左より)本校 後藤景子校長、谷岡様、 専攻科2年 安西君、情報工学科 山口賢一准教授
授与式後、歓談する様子
株式会社フルックス CSR私募債発行記念 株式会社南都銀行寄贈 贈与式が行われました
令和元年11月22日(金)、本校において、株式会社フルックス様が株式会社南都銀行様の"<ナント>CSR私募債"を発行されたのを記念し、株式会社南都銀行様寄贈の贈与式が行われました。
株式会社フルックス様は、本校が取り組む地域創生推進事業(COC+)に賛同いただき、 これまで黒田社長には(本校での)地域創生科目において4年連続で特別ご講義いただくなど、多大なご支援・ご協力をいただいております。
また、株式会社南都銀行様は、COC+事業の事業協働機関として様々な活動においてご支援いただいております。
この度の贈与式では、株式会社南都銀行様より本校に対し大型テーブル1台、チェア13脚を寄贈いただきました。
【写真左】(左より)株式会社南都銀行 本店エリア統括長兼本店営業部部長 木下 茂樹 様、後藤 景子 校長、
株式会社フルックス 代表取締役社長 黒田 久一 様 【写真右】贈呈式出席者集合写真贈与式前、和やかな雰囲気の中、歓談もおこなわれました。また、寄贈いただいたテーブルおよびチェアもご覧いただきました。
今後、学内で幅広く活用させていただきます。
【写真左】歓談の光景 【写真右】寄贈いただいたテーブルおよびチェア今後も本校では地元企業様のご支援を受け、研究・教育両面から地域貢献に取り組んでまいります。
近畿中国森林管理局主催 令和元年度森林・林業交流研究発表会において 本校物質化学工学科 中村秀美教授がCOC+「環境クラスター」の研究内容を発表しました
令和元年11月13日(水) 、近畿中国森林管理局主催の令和元年度森林・林業交流研究発表会において、本校「環境クラスター」のリーダーである物質化学工学科 中村秀美教授が、「間伐材の有効利用で林業復興を目指す取り組み」と題し発表を行いました。
本校では地方創生推進事業(COC+)の一環として、奈良県の課題である林業復興を目指し、「環境クラスター」研究活動において「間伐材の有効利用」をテーマに取り組んでおります。
現在、「環境クラスター」では、木材を原料とするセルロースナノファイバー(CNF)に着目し、近年金属代替品として注目されているCNFと樹脂との複合化をテーマに研究開発に取り組んでおり、これまでの研究成果と今後の課題等につき発表を行いました。
当日は、他の発表者も含め多数の森林・林業関係者が熱心な眼差しで聴講し会場は熱気に包まれ、審査委員との間で活発な質疑応答も行われました。
今後もこのような発表の機会を捉え、COC+事業の一環で取り組んでいる研究クラスターの活動成果を積極的にPRしていきます。『金魚フェスinイオンモール大和郡山』に参加し、奈良高専オリジナル「金魚ロボット」を実演しました
令和元年11月10日(日)、イオンモール大和郡山で開催された『金魚フェス』に本校が参加し、「歯ブラシで動く金魚ロボット」を実演し、多くの子供たちがその楽しさを体感しました。
<『金魚フェス』での本校ブースの光景>
本校は、11月4日(月・祝)に、地域創生事業(COC+)の一環としてイオンモール大和郡山様とのコラボイベント、「歯ブラシで動く金魚ロボットを作ろう!」を同店で開催し、100名を超える子供たちが工作を楽しみました。レーザーカッターで金魚の型にカットした木版パーツを組み立て、モーターの振動を底面に取り付けた歯ブラシに伝え動かす仕組みの金魚ロボットを工作し、その不思議な動きを体感し、会場は子供たちの活気に満ち溢れました。
10日(日)の『金魚フェス』では、前週の工作教室で作製した金魚ロボットを実演し、多くの来場者にその楽しさを体感いただきました。
当日は、大和郡山市長、大和郡山商工会会長も視察のため本校ブースに立ち寄られ、奈良高専オリジナルの「金魚ロボット」のアイデアに共感されると共に、工作を通じ理系への関心を高める目的の工作教室に対し高い関心を寄せられ、激励をいただきました。
<大和郡山市長、大和郡山商工会会長ご視察>
<子供たちで賑わう光景>
本校では、今後もこのようなロボット工作の体験等を通じた理系教育の振興と地域交流に取り組んでまいります。
奈良高専×イオンモール大和郡山 地域創生共同イベント「歯ブラシで動く金魚ロボットを作ろう!」を開催しました
令和元年11月4日(月)、イオンモール大和郡山様との地域創生共同イベントとして、本校機械工学科 須田 敦 助教、谷口 幸典 准教授及び技術系職員による「歯ブラシで動く金魚ロボットを作ろう!」が開催されました。
同店舗1階 北小路コート会場において、午前・午後合わせて4回の工作体験を実施し、計109名の参加者が自分で組み立てたロボットが動く楽しさを体感しました。
(機械工学科 須田 敦 助教)
(機械工学科 谷口 幸典 准教授)
まずはじめに、6名ずつ着席した各テーブルに配置された本校教員や職員から“歯ブラシで動く金魚ロボット”の組み立て方法について説明がありました。
用意された枠型から必要な部品を切り離し、ロボットの動作の要となる歯ブラシ、モーターと電池ボックスを、土台となる金魚型の板に設置しました。
(作業に取りかかる様子)
次に、もう一枚の金魚型を土台に取り付け、スイッチを入れ動作確認をしました。
井上技術専門職員(右手男性)
福田技術職員
谷本技術職員(左手女性)
金魚ロボットは底面に取り付けた歯ブラシの位置によって、真っ直ぐ泳ぎだすもの、その場で回転してしまうものなど、様々な動きが見られ参加者から驚きの歓声が沸き起こりました。
(金魚ロボットが動き、子どもたちの歓声があがりました。)
(歯ブラシの設置場所を考え、工夫したところを説明してくれる様子。)
ここまでの作業を約15分で終えると、飾りつけ作業です。完成すると「できた!」と嬉しそうに、笑顔で金魚池を模した試走エリアに向かいました。(熱気に包まれる会場の様子)
みなさんの作品を紹介します(※作業途中で撮影させていただいたものを含みます)
“歯ブラシで動く金魚ロボット”製作舞台裏も紹介します
本校自慢の「ものづくり実験実習棟(機械実習工場)」を紹介します。鋳鍛造場、熱工学実験室、流体工学実験室、材料力学実験室を擁し、多くの実験実習機器(卓上ボール盤や3Dプリンター等)を用いて新しい実験、実習に役立てています。
下の写真は、歯ブラシで動く金魚ロボット製作に大活躍したレーザー加工機です。その名のとおり、木板、アクリル板や薄い紙などにレーザーでカットしたり、印字したりすることができます。今回の”金魚ロボット"の材料はこの工場で加工されたものです。レーザー自体は目に見えませんが、印字している箇所が熱を帯びて赤く光っているのが見えます。 デザイン画のデータを用意し、細かい文字、図形でもスピーディーに掘ることができます。
次に金魚の型にカットします。一度に2台分の材料を、約30分で加工します。右は拡大写真です、ラインが茶色く見えるのは高温でカットするため付着したススです。
(できあがり)
世界に一つ、自分だけのオリジナル金魚ロボットは、お土産に持ち帰っていただきました。このような体験を通じて 理系教育の楽しさを体感し、世の中に普及しているロボットの存在に気づき、仕組みに興味を持っていただくなど、将来を担う理系人材に育っていただければと思います。たくさんのご来場、ありがとうございました。
奈良高専×イオンモール大和郡山 地域創生共同イベント「歯ブラシで動く金魚ロボットを作ろう!」を開催します
奈良高専は、COC+活動の一環として、イオンモール大和郡山様との共同イベント、「歯ブラシで動く金魚ロボットを作ろう!」を開催します。
本イベントでは参加者ご自身が、用意されたパーツを用いて機構製作します。完成したロボットが動き出す楽しさを実感していただき、理系教育の振興を図るとともに、地域の活性化に取り組んでまいります。
”自分だけの””世界に一つの”金魚ロボットはお持ち帰りいただき、ご自宅でも楽しんでいただけます。
■開催日時
令和元年11月4日(月・祝)
①11:00~ ②13:00~
③14:00~ ④15:00~
(各回 定員24名、所要時間:約30分)
■会場
イオンモール大和郡山 1F 北小路コート
■参加方法
当日会場受付にてお申し込みください。整理券を発行いたします。
■参加費
500円(税込)
イオンモールメンバーズアプリ呈示で割引有
詳細はこちら(イオンモール大和郡山公式ウェブサイト)■各回の流れ
①作業の説明
②ロボットキットの組み立てと飾りつけ
③動かしてみよう
令和元年度 COC+地理
≪地理 本科1年生全学科共通≫
「COC+地理」は、COC+事業における”地域創生マインド養成教育プログラム”として、令和元年9月30日(月)から11月6日(水)までの期間、本科1年生5学科共通の授業として(全5回)実施されます。
この、”地域創生マインド養成教育プログラム”は、地域で活躍する人材育成を目指し、「地域創生理解科目」「地域創生演習科目」「地域創生実践科目」の3つの科目群(全6科目)で構成されています。
平成28年度に導入以降、学年進行と共にプログラムを順次履修していくことで、学内での地域創生意識の涵養が図られています。
本授業では、奈良県の地域性や抱える課題について統計から分析し、その魅力を見出すことにより、地域に対する愛着を深めて参ります。
学生たちはグループに分かれ、それぞれ選択した市町村について調査・考察します。プログラム最終回では、選択した市町村の魅力を発信するポスターにまとめてグループ発表します。
≪COC+地理 授業内容≫
週数
授業内容
第1回
講義:“日本の中の奈良”
地域調査準備(グループ決定・市町村決定)第2回
グループ活動①
・発表内容、デザイン決定 ・ポスター作成第3回
グループ活動②
・調査およびデータ整理 ・ポスター作成第4回
グループ発表③
・調査およびデータ整理 ・ポスター作成第5回
本年度前期、5学科共通の本科1年生は、「将来エンジニアとして地域を見つめるための視点を養うこと」を目的に、系統地理学、世界の地誌などを学習してきました。それらを踏まえ令和元年10月7日(月)~10月29日(火)の3週にわたり、奈良県市町村の魅力を最大限にPRする「奈良県の市町村ポスター」作成にグループで取組みました。
(担当教員 上島智史 講師)
授業の様子:グループ活動①②③ 発表内容・デザインを決定・ポスター作成はじめに、ポスターを作成するにあたり必要な、統計資料にあるデータの読み方、用語を学び、奈良県を考察しました。 次に、パワーポイントの操作を学んだり、デザインを決定したりしました。
(情報処理演習室にて、授業の様子)
(パワーポイントの操作を学ぶ様子)
主にインターネットを使って担当の市町村の情報を収集し、ポスターの枠組みに取りかかりました。
序盤のため、個々での作業が目立ちますが、何を掲載するか、など役割分担について意見交換する場面も見られました。(上島講師がアドバイスをする様子)
(グループで意見交換をする様子)
令和元年11月5日(火)、本校地域創生交流室において、機械工学科1年生がこれまで取り組んできた奈良県市町村ポスターを、グループに分かれて発表しました。
グループ発表 (ポスター発表)の様子(発表の様子)
このポスター発表は、学生が1グループ4~5名、9班に分かれて、7分の限られた時間内に奈良県の市町村の魅力をわかりやすく聞き手にPRすることを目的としております。
発表者2名は常に班のポスターの設置場所に待機し、教員の合図で順番に交代し、全員が均等に発表を行います。それ以外のメンバーは他の班の発表を聞き、評価を行います。
相互評価は、「評価・コメントシート」に直接記入する方法もしくは、スマートフォンでQRコードを読み取りWebによる方法(スマートフォンを持っていない人以外は推奨)で行われました。<評価内容>
内容 評価(高>低) 1 分かりやすいポスターになっていた。 5・4・3・2・1 2 声量やスピーチは適切で聞き取りやすい。 5・4・3・2・1 3 地域の魅力を分かりやすく説明しようとしている。 5・4・3・2・1 4 総合評価(全てを踏まえての評価) 5・4・3・2・1 学生は、奈良県の市町村について、基本情報である人口・面積・世帯数などの統計データや歴史・文化・風習などについて調べ、また、そのエリアの観光、特産品・郷土料理・伝統産業や世界遺産、重要文化財・伝統的建造物などの情報を集め、まちの強みを紹介しました。そして、キャラクター等を用いた地域おこしの現状やイベント情報を伝え、まちの魅力を最大限にPRしました。
(発表の様子)
今回の講義を通して、奈良県の市町村について、自らが調べることにより考え、関心を持ち、その魅力を聞き手にPRすることができました。
このように、グループで持ち寄った情報を1つにまとめ発表する機会は、学年があがるにつれて研究報告などで増えるので、よい機会となりました。
令和元年度 COC+ 政治経済
※平成30年度 「COC+政治経済」 実施の様子
≪COC+ 政治経済 本科3年生 全学科一般必修≫
「COC+ 政治経済」では地域創生理解科目として、奈良県が抱える重点課題を解決できるリーダーの人材育成のために、奈良県の地域産業・経済に対する理解を深め、地元企業の魅力を発見し、地域への愛着を高める授業を実施しています。
令和元年10月3日(木)より全7回実施し、奈良中央信用金庫様や県内企業5社による、奈良県経済と実際のものづくりの現場に関する特別講演も予定しております。
それに基づいて学生たちは、現場が抱える課題や問題に対して技術者の立場から商品・サービスのアイデアを考え、グループに分かれて事業計画書を作成します。
授業期間半ばには、その事業計画書を県内企業5社に見ていただき、最終日には奈良中央信用金庫様に評価して頂きます。
≪COC+政治経済 講義内容≫
日程 授業内容 (3C・3S・3E) (3M・3I) 10 / 3(木) 10 / 4(金) 奈良県経済の現状と課題
特別講演:奈良中央信用金庫様による奈良経済の課題10 /10(木) 10 /11(金) 1.データを用いて奈良県の特徴を把握してみよう
2.体験「SWOT分析!」奈良県経済の現状を分析しよう10 /17・31(木) 10 /18(金) 事業計画書を作成しよう
― 商品・サービスのアイデアを考え事業計画書をつくろう ―11 / 7(木) 10 /25(金) 1.奈良県企業様による特別講演
2.事業計画書をみてもらおう!11 /14(木) 11 / 1・ 8(金) 事業計画書発表準備
― プレゼンテーションの準備をしよう!―11 /21(木)
11 /15(金) グループ発表
奈良中央信用金庫様による評価
第1回 奈良県経済の現状と課題 : 奈良中央信用金庫様による特別講演
令和元年10月3日(木)および4日(金)、本校地域創生交流室において、全学科3年生を対象とした『COC+政治経済』の授業が開講されました。
本授業では、COC+における地域理解教育の一環として、奈良県の産業と経済の現状と課題を理解し、エンジニアの立場で地域活性化に向けたアイデアを考え、それを具現化していく為の事業計画書を作り上げます。最終発表(プレゼンテーション)では、奈良中央信用金庫様に臨席いただき、プロの視点で評価していただきます。
第1回目は、奈良中央信用金庫様の特別講演を通じて、地元奈良県における産業と経済の現状と課題について学びました。はじめに、担当教員の竹原准教授と板倉特命助教より、全8回の授業概要、評価方法、学習の到達目標について説明がありました。
担当教員 竹原准教授
担当教員 板倉特命助教
次に、奈良中央信用金庫 地域産業創生部 山田様による「奈良県経済の課題」と題した特別講演が行われました。
講師紹介の様子
奈良中央信用金庫 山田様
冒頭、経済の学習の導入として、身の回りで目にする金融機関の役割、種類、業務について紹介がありました。
続いて、様々なデータを用いて、奈良県の地理・経済・産業に焦点をあてる内、奈良県の製造業においては、高齢化、後継者不足、海外との競争力、観光業においては豊富な資源が活かしきれず消費行動に結びつかない、など全般的に経済が弱いという課題が浮かび上がってきました。
これらを解決するためには、働く場所としての魅力ある企業の創出、既存の県内中小企業の成長と発展、新規事業の創出が急務であると、山田様は力をこめて話されました。
最後に、出席した学生たちへ「奈良県に愛着を持ち、想像力・実践力・技術力、さらにはベンチャーマインドを兼ね備えたエンジニアになって、地域社会で活躍されることを期待します」とメッセージをいただき、日々過ごしている奈良県をあらためて俯瞰し、理解を深めるよい機会となりました。
【10月3日(木)1・2限目 電気工学科と物質化学工学科】
特別講演の様子
【10月3日(木)3・4限目 電子制御工学科】
講師紹介の様子
学生に意見を確認する様子
【10月4日(金)5・6限目 機械工学科と情報工学科】
授業の様子
質疑応答の様子
奈良県内企業様による特別講義と、学生による事業計画書の中間発表の様子令和元年10月25日(金)と11月7日(木)に、地域創生交流室において、本科3年生を対象に、 『COC+政治経済』奈良県企業様による特別講義が行われました。
竹原 信也 准教授
板倉 和裕 特命助教
この特別講義は、本校と奈良中央信用金庫様との”地方創生コラボ企画”として、奈良県内の多岐にわたる業種の企業5社(「卸売」「プラスチック製品製造」「機械製造販売」「精密機器製造」「商社」)を招き、本年度で4回目となります。
本科3年生1学科につき1企業が、事業内容や業界動向、抱えている課題等について、学生に直接お話しいただくことで、地元企業の魅力を知ると共にベンチャーマインドの涵養を目指しています。学科 × 県内企業
企業紹介等
機械工学科 × 奈良精工株式会社
「こんなものがあれば」「この問題を解決できれば」といった「お客様の想いを形にする」オリジナルなものづくり実現の為に、光学機器という一分野に固執せず、異分野・異業種であっても積極的にマッチングを図り、自らのチャンネルを拡大させながら、長年の精密部品加工で培った技術と経験をバックボーンに、ISO認証取得や新規設備の増強など、自らの加工品質のレベルアップにも積極的に取り組む企業です。) 情報工学科 × フルックスグループ
青果仲卸事業、直販事業、カット野菜事業、ミールキット事業、夕食宅配事業、おせち事業などを通じ、生産者が作られた「大地の恵み」である青果物を「余すところなく使い切る、売り切る」をミッションに、創業55周年を迎えられ、新たなステージへと、常に「変化対応」し「価値創造」に挑戦している企業です。 物質化学工学科 × 広陵化学株式会社
プラスチック射出成形メーカーとして創業されて以来、主に食品容器と臨床用器材の分野で、最高品質の商品を提供しておられ、さらに組織や技術開発、販売手法などの企業活動で継続的なイノベーションにより、収益力の高い新規事業分野の製品を次々と生み出す企業です。 電子制御工学科 × 奈良OAシステム株式会社
平成元年に「夢は大きく」をコンセプトに設立し、OA機器・複合機・ビジネスフォン・システム開発・中古コピー機販売、WEB制作等のオフィスに関する総合商社で、「信用と信頼」をコンセプトに奈良県に密着したサービスで地域貢献を目指す企業です。 電気工学科 × 株式会社品川工業所
餅つき機やたまご焼成機などの食品加工機械・製菓機械の製造を中心に、混合攪拌機・造粒機などの理化学用機械の開発・製造・販売までを手がける明治43年創業の老舗企業です。多様化・複雑化、高品質化する業界のニーズに対応し、技術とハートで食・未来を拓き続けている企業です。 奈良精工株式会社令和元年10月25日(金)5・6限目に機械工学科3年生を対象に、奈良精工株式会社 代表取締役社長 中川 博央様を講師としてお招きし、特別講義を開催しました。
特別講師紹介の様子
奈良精工株式会社 代表取締役社長 中川 博央様
事業計画書発表の様子
(奈良精工株式会社様)事業計画書発表の様子
(奈良中央信用金庫様)奈良精工株式会社様による総評
奈良中央信用金庫様による総評
フルックスグループ令和元年10月25日(金)7・8限目に情報工学科3年生を対象に、フルックスグループ 代表取締役 黒田 久一様を講師としてお招きし、特別講義を開催しました。
フルックスグループ 代表取締役 黒田 久一様
特別講義の様子
事業計画書発表の様子
(フルックスグループ様)事業計画書発表の様子
(奈良中央信用金庫様)フルックスグループ様による総評
フルックスグループ様による総評
広陵化学工業株式会社令和元年11月7日(木)1・2限目に物質化学工学科3年生を対象に、広陵化学工業株式会社 取締役営業部部長 諏訪 敏様を講師としてお招きし、特別講義を開催しました。
広陵化学工業株式会社 取締役営業部部長 諏訪 敏様
特別講義の様子
事業計画書発表の様子
(広陵化学工業株式会社様)事業計画書発表の様子
(奈良中央信用金庫様)広陵化学工業株式会社様による総評
広陵化学工業株式会社様による総評
奈良OAシステム株式会社令和元年11月7日(木)3・4限目に電子制御工学科3年生を対象に、奈良OAシステム株式会社 顧問 諸富 誠治 様を講師としてお招きし、特別講義を開催しました。
奈良OAシステム株式会社 諸富 誠治 様
特別講義の様子
発表前後の空き時間の様子
事業計画書発表の様子
(奈良OAシステム株式会社様)事業計画書発表の様子
(奈良中央信用金庫様)奈良OAシステム株式会社様による総評
株式会社品川工業所令和元年11月7日(木)5・6限目に電気工学科3年生を対象に、株式会社品川工業所 代表取締役社長 庄野 明様を講師としてお招きし、特別講義を開催しました。
株式会社品川工業所 代表取締役社長 庄野 明様
講義の様子
事業計画書発表の様子
(株式会社品川工業所様)事業計画書発表の様子
(株式会社品川工業所様)事業計画書発表の様子
(奈良中央信用金庫様)株式会社品川工業所様による総評
学生は、定められたタイムスケジュールに従って、企業様と奈良中央信用金庫様の双方に,グループワークで作成した事業計画書を発表しました。持ち時間を精一杯活用して、自分たちの事業計画書の魅力を伝え、各ブースは大変盛り上がりました。そして、発表内容に関し直接アドバイスをいただき、発表前後の空き時間にはアドバイスをもとに改善作業を行いました。
最後に、企業様から「事業というのは、事業計画書に盛り込まれた内容を必ず実施し成果を出さなければならない厳しい世界であるということを肝に銘じ、最終発表に向けてさらに熟慮したものに作り上げていってください」との学生へのあたたかい激励をいただきました。奈良中央信用金庫 堀内 厚男様からは、成功する事業計画書のプレゼンテーションの極意として、その事業を実現するための社会的な必然性・将来性・熱意を十分に訴えることで、周囲を動かすパワーが備わるというアドバイスをいただきました。
この激励とアドバイスを受け、学生たちは魅力的な事業計画書を最終グループ発表で披露できるよう、準備に取組んでまいります。
第7回 グループ発表 奈良中央信用金庫様による評価本科3年生5学科共通の「COC+政治経済」では、地方創生推進事業COC+の一環として、本校と地元金融機関・県内企業との地方創生コラボ企画により、奈良県経済の現状や課題を知り、技術者の立場から商品・サービスのアイデアを考え、事業計画書の作成に取り組んできました。
担当教員 竹原准教授
担当教員 板倉特命助教
令和元年11月15日(金)・21日(木)の二日間、本校地域創生交流室において、奈良中央信用金庫 地域産業創生部の山田様と堀内様をお招きし、 「第7回 グループ発表 奈良中央信用金庫様による評価」と題して、これまで作成してきた事業計画書のグループ発表が行われました。
奈良中央信用金庫 山田様
奈良中央信用金庫 堀内様
各班7分(発表5分+質疑応答2分)という制限時間の中、パワーポイントを使ったプレゼンテーションを行いました。
奈良中央信用金庫様と教員の評価基準は、事業内容と表現の二つの指標から行われました。
事業内容 表 現 1.新規性
2.実現性
3.事業性
4.社会的必要性
5.発表構成
6.視聴覚資料の活用
7.話し方・振る舞い
8.質疑応答での対応
上記に加え、Googleフォームを用いて、学生相互による評価も行われました。発表スピーチやパワーポイントの完成度に関する評価やコメントをしたり、人気投票をしたりしました。
方 法 5段階投票 ☆ “Googleフォームについて
スマートフォンを用いて、QRコードから各班の評価ページにアクセスし投票したり、コメントを投稿したりします。投票された相互評価の結果やコメントは即時に集計され、パソコンやスマートホンの画面上に表示されるというシステムです。5: excellent とてもよい
4: good よい
3: average 普通
2: under average 普通以下
1: poor よくない
学生は、自分たちの発表に対する評価をリアルタイムにフィードバックされることで、継続すべき良い点や改善すべき悪い点を素早く理解でき、その結果に対して意欲的に向き合う姿勢が見られました。
スマートフォンを用いた投票の様子
各グループへアクセスするQRコード
人気投票の即時開票結果の様子
質疑応答の様子
優秀チームへの賞品授与の様子
機械工学科 令和元年11月15日(金)5・6時限目
学生の発表の様子
奈良中央信用金庫様の講評の様子
奈良中央信用金庫賞を受賞した機械工学科の学生たち
情報工学科 令和元年11月15日(金)7・8時限目学生の発表の様子
活発な質疑応答の様子
奈良中央信用金庫賞を受賞した情報工学科の学生たち
物質化学工学科 令和元年11月21日(木) 1・2時限目学生の発表の様子
奈良中央信用金庫賞を受賞した物質化学工学科の学生たち
電子制御工学科 令和元年11月21日(木) 3・4時限目学生の発表の様子
奈良中央信用金庫賞を受賞した電子制御工学科の学生たち
電気工学科 令和元年11月21日(木) 5・6時限目学生の発表の様子
竹原准教授の講評の様子
奈良中央信用金庫賞を受賞した電気工学科の学生たち
学生は、効果的なグラフの使用によって、視覚効果に優れたスライドを披露しました。そして、自分たちの作成した事業計画書は必ず実現できると、内容に自信を持ち、心がこもったプレゼンテーションをすることができました。
奈良中央信用金庫 堀内様からはすべてのグループの発表に対してアドバイスをいただきました。収益面、新規性に関しては甘さについてご指摘もいただきましたが、学生らしい柔軟な発想力と、中間発表から短い期間で完成度をあげた集中力をご評価いただきました。
最後に、竹原准教授から「この特別講義で、プレゼンテーションの場数を踏み、経験を増やすことが実力に繋がり、卒業研究発表会や学会発表、社会に出てからの事業提案等、将来の発表の機会に役立ててください。」との激励の言葉がありました。
奈良女子大学・奈良工業高等専門学校・奈良県立大学 3校合同『バスで行く!県内企業見学会』を実施しました。
令和元年9月26日(木)、地方創生推進事業(COC+)の一環として、奈良経済同友会・株式会社南都銀行主催による『奈良女子大学・奈良工業高等専門学校・奈良県立大学 3校合同 バスで行く!県内企業見学会』を実施し、応募のあった3校の学生計18名が参加しました。
当日、近鉄奈良駅前(奈良経済同友会事務局前)に集合し、奈良経済同友会及び関係教職員と共にバスで見学先である県内企業3社(ディライト株式会社、DMG森精機株式会社、名阪食品株式会社)を訪問しました。
(ポスターをクリックすると拡大します)
【ディライト株式会社】
1953年創業、結婚式場やレストランの運営を手掛ける。
「働きがいのある会社」5年連続ベストカンパニーに輝く企業。
(ディライト株式会社 見学風景)
【DMG森精機株式会社】
1948年設立、独創的で精度が高い工作機械を製造・販売。
グローバルワンを目指す奈良で生まれた世界のトップ企業。
(DMG森精機株式会社 見学風景)
【名阪食品株式会社】
1968年創業。オフィス・工場や集団給食、ケータリング、高齢者用オリジナルソフト食等を手掛ける企業。
(名阪食品株式会社 見学風景)
(集合写真)
訪問させていただいた3社は、いずれも各業界を代表する魅力的な企業であり、今回の見学会を通じて、学生が県内企業の魅力を直接肌で感じることができ、関心を高める良い機会となりました。
「奈良県福祉フェア 第4回福祉機器展 in 奈良 2019」に出展しました。
奈良高専は、令和元年9月21日(土)に奈良県営福祉パークで行われた「奈良県福祉フェア 第4回福祉機器展 in 奈良 2019」(主催:社会福祉法人奈良県社会福祉事業団)に出展しました。
この催しは、高齢者や障害者の社会参加と自立の促進のため、福祉用具を見て・触れて・試して・体験する「福祉機器展」を通じて、県民に福祉用具の普及啓発を図ることを目的に開催されているものです。
本校からは、電子制御工学科 早川 恭弘 教授による『高機能歩行支援靴』『介護移乗移動ロボット「ひびき」』等の研究紹介を早川研究室の学生が行い、福祉機器に関心を持つ県民の方々と交流を行いました。
また、今回、同時開催された「介護ロボット奈良フォーラム」において、早川 教授が『介護移乗移動ロボット「ひびき」』の研究事例紹介を行いました。これまでにない介護移乗移動ロボットは多くの関心を集めていました。
1日を通して、多くの方にお越しいただき、イベント最後まで盛況のうち終了しました。『学び教育フォーラム』例会において、本校一般教科 竹原 信也 准教授による講演が行われました。
令和1年9月8日(日)、『学び教育フォーラム』2019年9月例会が大阪大学オープンイノベーションオフィス(グランフロント大阪)に於いて開催され、本校 一般教科 竹原 信也 准教授による講演が行われました。
『学び教育フォーラム』は、小中高大高専の学校種を越えた教育者たちが『自ら「学びとる」人材を育成すること』を目的に学ぶ組織で、竹原准教授は「技術者が地域社会に関わることの意義と可能性を探る」と題した講演を行い、地域創生推進事業(COC+)に採択された本校の地域創生教育プログラムにおける成果と課題について紹介しました。
本校では、今後も地域創生教育を進めてまいります。
(竹原准教授の講演の様子)
奈良クラブ主催イベントに参加、子供たちがロボット操作の楽しさを体感しました
令和元年9月1日(日)、県立橿原公苑陸上競技場周辺で開催された奈良クラブ主催のイベント『N.FES』において、
本校電子制御工学科 玉木 隆幸 准教授及び学生5名による、教育用LEGO Mindstormsというロボットキットを使用した
対戦式 サッカーゲームを開催しました。(子どもたちの対戦を見守る審判の様子)
(予備コートでロボットの操作に慣れ、試走する様子)
当日は第21回日本フットボールリーグ第19節 奈良クラブ vs ソニー仙台FCの試合が当該陸上競技場で開催され、
多くの親子連れが観戦に訪れる中、本校コーナーもロボットやサッカーに興味がある子供たちで賑わいました。本校サッカー部も、夕刻キックオフの試合内にボールパーソンとして参加しました。
(ロボットを操作する様子)
(大勢のギャラリーが集まる様子)
子供たちはまず、本校学生からロボットの基本操作を教わり、予備コートで練習した後、1対1の対戦ゲームを行いました。
どちらが先に相手ゴールにボールを入れるかを競い、ロボット操作に夢中になる子供たちの熱気と歓声で盛り上がりました。(奈良クラブの選手たちも体感してくれました)
(また奈良高専のイベントでお待ちしています)
本校では、今後もこのようなロボット操作の体験を通じた理系教育の振興と地域交流に取り組んでまいります。
三宅町「子ども科学教室~ロボットプログラミングを体験しよう~」を開催しました
令和元年8月27日(火)、三宅町中央公民館において、本校電子制御工学科 玉木 隆幸 准教授及び学生8名による、教育用LEGO Mindstormsというロボットキットを使用したプログラミング教室を開催し、三宅町在住の小学生14名が参加しました。
冒頭、玉木准教授より奈良高専の紹介があり、続いて学生よりルールや使い方の説明がありました。 その後、受講生1人に1台ずつロボットキットが配られ、電子パッドによるプログラミング操作を習得しながら、プログラムに沿ったロボットの動きを体感しました。
難しい動きなどは学生が丁寧にサポートし、思い通りのロボット動きが完成すると受講生たちの満足そうな笑顔が溢れました。
最後に、完成したプログラミングを使って、学生たちが用意した競技用コート上で自分たちのロボット操作を競い、高得点の参加者が表彰されました。
授業の合間に三宅町 森田町長も視察に立ち寄られ本授業の盛況さ、子供たちの熱心さに高い関心を寄せられました。 参加した小学生たちは、モチベーションも高く、休憩を取るのも忘れるくらい一生懸命プログラミングに取り組み、楽しさの中に真剣さが加わった充実した授業となりました。 このようなロボットプログラミングを通じて理系教育の楽しさを体感し、将来を担う理系人材に育っていただければと思います。皆様お疲れ様でした。
奈良クラブ主催イベントに参加します~ロボット操作でサッカーしよう!
令和元年9月1日(日)、県立橿原公苑陸上競技場にて第21回日本フットボールリーグ(JFL)第19節 奈良クラブ vs ソニー仙台FCが開催されます。
当日、試合開始時間に先立ち競技場周辺で開催される『N.FES』内イベントに奈良高専も参加し、レゴブロックで作られたロボットを操作する対戦式サッカーゲームを通じて、来場者にロボットの楽しさを体感していただき、理系教育の振興と地域交流に取り組みます。
ぜひブースにお立ち寄りください。
『N.FES』の詳細はこちら(奈良クラブ公式ウェブサイト)
『地域社会技術特論』(担当教員:藤田教授、谷口准教授、顕谷特命教授)最終成果発表会
最終成果発表会2019年7月19日(金)、本校 地域創生大講義室において、「地域社会技術特論(専攻科1年)」の最終成果発表会が行われました。
本授業は、地域創生演習科目として、地方創生に対して技術者が果たす役割とその重要性を理解することを目的とし、課題発見、課題解決能力等を養う授業として一昨年度より開講しております。
今年度は、県内企業2社(クオリカプス株式会社様、東邦化成株式会社様)のご協力を得て、其々からご提示いただいたテーマに対し、技術者の立場から課題解決策の検討に取り組んできました。
最終成果発表会当日は、両社の皆様、本校後藤校長、並びに地方創生推進事業(COC+)評価委員長を務められ、奈良教育大学名誉教授 前学長でおられる長友 恒人先生にご出席いただきました。
各チームは、年度初めに企業様の工場見学にて実際に見聞きした情報や、中間発表時に企業様からいただいたご意見などを踏まえ、意思決定マトリックスやロジックツリーなどの手法を用いて多面的に解決策の検討・絞り込みを行い、課題解決提案を行いました。それに対して、各企業様からは実際の事業としての有効性の目線で率直なご意見、ご感想をいただきました。
また、長友先生からも、「解決策が抽象的でなく非常に現実的な提案ができている」との講評をいただきました。
(学生による発表の様子) (企業様との質疑応答の様子) (先生方からコメントをいただく様子) 本授業では、学生が工場見学等を通じ企業様が実際に抱える問題に関心をもち、技術者が果たす役割と重要性を理解するとともに、複数名でチームを組んで課題解決に取り組むグループワークを通して、コミュニケーション能力や合意形成力などを養うことができ、大変有益な経験を得ることができました。
両企業様には、多大なご協力を頂戴しましたことに感謝を申し上げます。ありがとうございました。
株式会社中川政七商店 代表取締役会長 十三代 中川 政七氏によるCOC+特別講演会を開催しました
2019年7月23日(火)、本校大視聴覚室において、株式会社中川政七商店 代表取締役会長 十三代 中川政七氏による「自分で知り、自分で決め、自分で立つ!」と題した特別講演会を開催しました。 本講演会は、本校地方創生推進事業(COC+)の一環(特別企画)として、創業300年の奈良を代表する老舗企業の活躍を経営者自ら語っていただき、奈良の元気な企業の魅力と経営者のエネルギーの源泉を伝えることで、より多くの学生がベンチャーマインドを喚起させ、将来の担い手になることを願い企画しました 。
当日は、本校学生・教職員はじめ学外の大学関係者、企業や一般聴講者計172名が聴講し、満員となった会場は熱気に包まれました。
(講演風景) 中川氏は300年続く老舗企業の経営者として「日本の工芸を元気にする!」という明確なビジョンを掲げ、伝統ある会社を変革し急成長へと導いた自らの経験を交えながら、進学、就職や転職といった人生の岐路における人生訓を「自分で知り、自分で決め、自分で立つ!」という言葉に込めて、何事も自身の責任のもと自分の意志を明確にもって自ら行動することの大切さを説かれました。
(質疑応答風景) 質疑応答の時間では、積極的に中川氏に質問を投げかける聴講者が後を絶たず、予定時間を超えて質問が続くほど活気に満ちた、とても有意義な講演会となりました。
令和元年度 やまと共創郷育センターCOC+事業協議会が開催されました
令和元年7月11日(木)、奈良女子大学にて令和元年度やまと共創郷育センターCOC+事業協議会が開催されました。本校から後藤校長(COC+事業推進代表者)、藤田教授(COC+事業推進責任者)、中村教授(地域創生研究センター長)、谷口准教授(地域創生研究センター副センター長)、竹原准教授(地域創生マインド養成教育プログラム開発委員会副委員長)が出席しました。
主幹校である奈良女子大学、参加校である奈良県立大学をはじめ、奈良県、下市町、野迫川村、十津川村や事業協働機関である県内企業等の関係者が集いました。
はじめに、司会進行役の奈良女子大学 やまと共創郷育センターから「出席者紹介」が行われました。
続いて、奈良女子大学 今岡学長から「開会 議長挨拶」がありました。
その後に、やまと共創郷育センター 成瀬センター長より「平成30年度事業報告及びCOC+評価委員会における事業評価について」の報告がありました。
参加事業協働機関
参加校
さらに、各校からの報告が行われました。
奈良女子大学からは前川COC+コーディネーターより、地域志向科目の体系化・必修化の完了、フィールドワーク型・PBL型科目の実施等の教育支援活動の定着、教養教育科目受講者の増加に伴って地域への多面的・多角的視点の獲得、就職支援活動においては女子大学生ワーク&ライフEXPO2018の開催、情報の発信やイベントの企画、などの地道な取り組みが実を結びつつある旨の報告があり、次年度以降も奈良女子大学的教養に基づく次世代を担う地域創生人材の育成を継続していくとの表明がありました。
奈良高専からは藤田教授より、「地域創生マインド養成教育プログラム」の構築や、雇用を創出し人材を定着させる数々の取り組みが一定の成果を上げている旨の報告をしました。その一例として、県内企業や奈良県との連携による交流会や見学会を通じたマッチング機会の創出に取り組むと共に、既卒者の県内再就職支援、企業誘致等で実績が生まれ、学生が県内の様々なコンテストに挑戦し受賞するなど学生の地域意識の涵養が進みました。また奈良県の課題に取り組む各5つの研究クラスターでは、各テーマが試作・検証段階に進むなど着実に進展した1年となりました。さらに、学内の独自制度として平成30年度よりスタートした「奈良高専特色研究」として「農工連携」「環境」の各クラスターテーマが採択され、学校を挙げての支援体制を強化しました。令和元年度以降も 教育、研究、雇用創出・人材定着をCOC+事業の重点施策とし、県内企業や奈良県等との連携を密にし、さらなるイノベーションを推し進めていく旨を表明しました。
奈良県立大学からは増本特任准教授より、県内就職先の開拓取り組みとして、県内企業から「企業が求める人材像」の調査、学生から「自分をどう捉えて就活に臨むかの意識」の調査・分析を行った結果報告が行われました。さらに学生の意向をふまえた県内就職先の開拓、ピア・キャリア・サポートの更なる活動支援、地域連携・創生演習を開講し座学とPBLを推し進めていく旨の表明がありました。
奈良女子大学 今岡学長
奈良高専 後藤校長
奈良県立大学 伊藤学長
奈良女子大学
前川COC+コーディネーター奈良高専
藤田COC+事業推進責任者奈良県立大学
増本特任准教授各校からの報告に対して、「参加自治体・企業との意見交換」の場が設けられ、これまでの活動への高い評価の言葉を頂き、これまで各校が取り組んできた地域創生活動を、次年度以降も発展継続していくことへの高い期待が寄せられました。
参加自治体・企業との意見交換の様子 最後に、奈良高専 後藤校長、奈良県立大学 伊藤学長より挨拶があり、自治体・県内企業・団体等との連携・信頼関係を大切に、今後ともよい関係を続けていくことを確認し合い、和やかな雰囲気の中、閉会しました。
『地域学』(担当教員:竹原准教授)において、奈良高専 物質化学工学科 中村秀美教授による特別講義が行われました
第12週 特別講義 奈良高専 物質化学工学科 中村秀美教授
「間伐材イノベーションで林業振興を目指す取り組み」~おがくず化、そして最先端のバイオマス素材への活用~2019年7月9日(火)本校地域創生交流室において、本校物質化学工学科 中村秀美教授による第12回『地域学』(担当教員:竹原准教授)の特別講義が行われました。
今年度前期の『地域学』では、奈良県の重要課題の一つである林業の復興にスポットを当て、その事例として、吉野町の製材業を題材に、同町の活性化と地域のグローバリゼーションについて受講生が考察を重ねてきました。
中村教授は、現在、本校が地域創生推進事業(COC+)の一環として取り組んでいる地域共創研究クラスターの一つである「環境クラスター」のリーダーとして、木材を主原料とする最先端バイオマス素材であるセルロースナノファイバー(CNF)の研究開発に取り組んでおり、本研究テーマは、平成30年度より学内で新設された「奈良高専特色研究※」の採択テーマともなり、注目を集めております。
(竹原准教授による中村教授の紹介)
(物質化学工学科 中村教授)
今回の講義では、中村教授が取り組むCNFを用いた複合化プラスチックの開発を中心に、実用化に向けた課題や将来的な展望について講義が行われ、CNFを糸口に、奈良県の豊かな森林資源を背景とした木材の活用拡大への期待と熱い思いを受講生に伝えていただきました。
(講義の様子)
(質疑応答の様子)
受講生たちは、今回の講義を通じ、奈良県の重要課題である林業の復興において、木材利用の用途拡大の重要性や最先端研究であるCNFの秘めた可能性を知ることで、木材への関心を高めるよい機会となりました。
※「奈良高専特色研究」とは、学内の独自制度として平成30年度よりスタートした制度で、特に社会のニーズに応えた研究テーマを学校あげて重点的に支援し、広く地域社会への研究成果の還元を目的としたものです。
中川政七商店中川会長による奈良高専COC+特別講演会開催のご案内
1.講演演題・内容
「自分で知り、自分で決め、自分で立つ!」
株式会社中川政七商店 代表取締役会長 十三代 中川 政七 氏株式会社中川政七商店は、創業300年の奈良を代表する老舗企業です。
本業である生活雑貨の企画製造・小売にとどまらず、「ものを売る」視点ではなく「ブランドをつくる」視点での経営再生コンサルティングやブランディング教育、工芸産地の地域活性事業、更には地元サッカークラブの経営など幅広く活躍されている経営者の貴重なお話が聞ける絶好の機会です。多くの皆様のご来学をお待ちしております。2.日時・スケジュール
2019年7月23日(火)14:10 ~ 開場
14:40 ~ 16:10 講演、質疑応答
3.開催場所
奈良工業高等専門学校 図書館2階 大視聴覚室
4.対象(お申込み不要)
本校学生・教職員、奈良女子大学・奈良県立大学学生・教職員、
本校地域イノベーションコンソーシアム会員・特別会員、一般希望者
5.受講料
無料6.講師紹介
株式会社 中川政七商店 代表取締役会長
株式会社 奈良クラブ 代表取締役社長
十三代 中川 政七氏1974年生まれ。京都大学法学部卒業後、2000年富士通株式会社入社。 2002年に株式会社 中川政七商店に入社し、2008年に十三代社長に就任、2018年より会長を務める。同年11月株式会社奈良クラブ代表取締役社長に就任。
株式会社中川政七商店で日本初の工芸をベースにしたSPA業態を確立し、「日本の工芸を元気にする!」というビジョンのもと、業界特化型の経営コンサルティング事業を開始。2011年奈良クラブブランドマネージャーに就任、スポーツマネジメント事業を開始。ユニフォームデザインを手掛け奈良クラブの代名詞として大きな話題を呼ぶ。2018年に株式会社中川政七商店社長の座を後進に継承。自身は会長となり、サッカービジネスに転身。「サッカーを変える 人を変える 奈良を変える」というビジョンのもと、スポーツ事業、教育事業、地域振興事業として奈良県の活性化を図り「N.PARK PROJECT」を開始。著書に『小さな会社の生きる道。』(CCCメディアハウス)、『経営とデザインの幸せな関係』(日経BP 社)、『日本の工芸を元気にする!』(東洋経済新報社)等。
※この講演会の案内ポスターはこちら。
主催:奈良工業高等専門学校
窓口:総務課 産学G
奈良県大和郡山市矢田町22
tel:0743-55-6173(内線:3614)※構内への車両乗り入れはご遠慮いただいております。
お車でお越しの方は奈良高専臨時駐車場をご利用ください。詳細図はこちら。やまと共創郷育センター COC+評価委員会(本会議)を開催しました
令和元年7月2日(火)、奈良女子大学 やまと共創郷育センター COC+評価委員会(本会議)を開催しました。
やまと共創郷育センター COC+評価委員会は、地方創生推進事業(COC+)について評価を行うため、奈良教育大学名誉教授 前学長である長友 恒人評価委員長をはじめとする、3名の学外学識経験者及び2名の学内中立的立場の評価委員により構成された委員会です。毎年開催し、前年度の3校COC+取り組み成果につき各評価委員から評価及び今後に向けた指導・コメントをいただきます。はじめに、長友評価委員長から平成30年度に本校及び奈良女子大学、奈良県立大学が実施したCOC+事業の取組に対して全体評価を受けました。
最終目標数値(県内就職率)のハードルは非常に高いが、平成30年度は、3校合同の施策(3校合同地域志向授業、企業見学会等)や地域創生マインド養成教育プログラムの完成による学内での地域創生風土の醸成、卒業生の県内再就職支援における着実な実績など、これまでにも増して取り組み成果が具現化されてきた年となり、学生・企業双方のマインドがかみあってきた進展著しい1年であったとの高い評価を頂きました。
(COC+評価委員会の全体風景)
(本校出席者)
今回の評価委員会での評価結果については、平成30年度成果報告として、7月11日(木)開催のCOC+事業協議会で報告し、事業協働機関をはじめとする県内企業・自治体に周知して参ります。
『地域と世界の文化論』(担当教員:竹原准教授)において、 奈良醸造株式会社 代表取締役 兼 醸造責任者 浪岡 安則様による特別講義が行われました。
2019年7月2日(火)、本校 地域創生交流室において、奈良醸造株式会社 代表取締役 兼 醸造責任者である浪岡 安則様による第12回『地域と世界の文化論』の講義が行われました。
担当教員の竹原准教授から浪岡様の紹介の後、「僕がビールを造るようになったわけ」と題した講義が始まりました。
公務員として社会人生活をスタートした後、様々なご経験を経て現在に至る道筋について、起業家としてだけではなく人生の先輩としても学生達に熱い想いを伝えていただきました。はじめに、なぜ安定した仕事を辞して起業したのか?なぜビールなのか?についてご自身の経歴を振り返りながらその背景や想いについてご紹介していただきました。
次に、商品へのこだわりを持つ大切さや、逆にこだわりを持たず会社と商品を俯瞰的に見る大切さについての考えをお話していただきました。
また、同様な企業と協力して地域への経済効果をもたらし、延いては地元への雇用拡大というような影響力を持てることが、地方で起業し結果を出すということだと考えるようになり、更なるステージへの想いを込めた講義でした。
第12週 特別講義 浪岡 安則様(奈良醸造株式会社 代表取締役 兼 醸造責任者 )奈良県の地域と活性化【1】僕がビールを造るようになったわけ(奈良醸造株式会社 浪岡様)
(講義の様子)
(講義の様子)
(原料のホップに触れる様子)
(質疑応答の様子)
(終了後、講師と歓談する様子)
最後に、起業した会社は永続的なものになるでしょうか?との質問があり、将来同じような夢を持つ人物が、時代に沿って会社を変化させながらも、自己実現の場として引き継いでくれることが希望です、と回答をいただきました。
本講義で学生達は、起業を取り巻く背景や過程を目の当たりにし、自己実現に向けての意識を高めるよい機会になりました。中川政七商店中川会長による奈良高専COC+特別講演会開催のご案内
1.講演演題・内容
「自分で知り、自分で決め、自分で立つ!」
株式会社中川政七商店 代表取締役会長 十三代 中川 政七 氏株式会社中川政七商店は、創業300年の奈良を代表する老舗企業です。
本業である生活雑貨の企画製造・小売にとどまらず、「ものを売る」視点ではなく「ブランドをつくる」視点での経営再生コンサルティングやブランディング教育、工芸産地の地域活性事業、更には地元サッカークラブの経営など幅広く活躍されている経営者の貴重なお話が聞ける絶好の機会です。多くの皆様のご来学をお待ちしております。2.日時・スケジュール
2019年7月23日(火)14:10 ~ 開場
14:40 ~ 16:10 講演、質疑応答
3.開催場所
奈良工業高等専門学校 図書館2階 大視聴覚室
4.対象(お申込み不要)
本校学生・教職員、奈良女子大学・奈良県立大学学生・教職員、
本校地域イノベーションコンソーシアム会員・特別会員、一般希望者
5.受講料
無料6.講師紹介
株式会社 中川政七商店 代表取締役会長
株式会社 奈良クラブ 代表取締役社長
十三代 中川 政七氏1974年生まれ。京都大学法学部卒業後、2000年富士通株式会社入社。 2002年に株式会社 中川政七商店に入社し、2008年に十三代社長に就任、2018年より会長を務める。同年11月株式会社奈良クラブ代表取締役社長に就任。
株式会社中川政七商店で日本初の工芸をベースにしたSPA業態を確立し、「日本の工芸を元気にする!」というビジョンのもと、業界特化型の経営コンサルティング事業を開始。2011年奈良クラブブランドマネージャーに就任、スポーツマネジメント事業を開始。ユニフォームデザインを手掛け奈良クラブの代名詞として大きな話題を呼ぶ。2018年に株式会社中川政七商店社長の座を後進に継承。自身は会長となり、サッカービジネスに転身。「サッカーを変える 人を変える 奈良を変える」というビジョンのもと、スポーツ事業、教育事業、地域振興事業として奈良県の活性化を図り「N.PARK PROJECT」を開始。著書に『小さな会社の生きる道。』(CCCメディアハウス)、『経営とデザインの幸せな関係』(日経BP 社)、『日本の工芸を元気にする!』(東洋経済新報社)等。
※この講演会の案内ポスターはこちら。
主催:奈良工業高等専門学校
窓口:総務課 産学G
奈良県大和郡山市矢田町22
tel:0743-55-6173(内線:3614)※構内への車両乗り入れはご遠慮いただいております。
お車でお越しの方は奈良高専臨時駐車場をご利用ください。詳細図はこちら。地域創生研究活動の一環として本校機械工学科「須田研究室」の学生4名が奈良県産業振興総合センター内の研究設備を見学しました
奈良高専では、地方創生事業(COC+)の一環として、奈良県の課題と向き合う研究活動に取り組んでおり、この度(令和元年6月27日)、本校機械工学科の須田敦助教の研究室に所属する学生(本科5年)4名が、奈良県の技術開発拠点である奈良県産業振興総合センターを訪問し、「バイオ・食品グループ」、「繊維・毛皮革・高分子グループ」、「IoT推進グループ」、「機械・計測・エネルギーグループ」の4つの研究部門が保有する各種研究設備を見学しました。
最初に、当センター生活・産業技術研究部 三木部長より挨拶があり、続いて、当センター生活・産業技術研究部 研究支援室 澤島室長よりセンターの紹介がありました。
その後、4つの研究部門を順次訪問し、各部門に設置されている各種設備についてそれぞれの担当者から実演を交えわかりやすく説明をいただくと共に、学生の質問に対しても丁寧に回答いただきました。
(三木部長の挨拶)
(澤島室長によるセンターの紹介)
(設備見学の様子) 今回の設備見学を通じて、当センターの役割を理解するとともに、各設備について得た知識を今後の研究活動に活かしていくきっかけとなる有意義な見学となりました。
末筆となりましたが、お忙しい中貴重な時間を割いていただいた当センターの皆様に感謝申し上げます。
令和元年度 地域と世界の文化論
≪地域と世界の文化論 専攻科2年生一般必修≫
本講義は、「TOMO地域創生マインド養成教育プログラム」における地域創生理解科目の一つとして行われ、様々な地域の歴史と文化の理解を通じて、地方創生に関する使命感を滋養し、地域と世界を同時にみつめていくことの重要性、地域と世界を結ぶイノベーションの重要性について学ぶことを目的に、平成31年4月9日(火)より全15回に渡って講義が進められております。
また、本講義は、地方創生推進事業(COC+)の事業協働機関である奈良女子大学と奈良県立大学との単位互換科目の一つであり、各回のテーマに応じて協定校や学内から様々な講師を招へいし、オムニバス形式の講義を実施しております。
講義の中で実際に地域の文化施設や歴史遺産を見学するフィールドワークを設けることもあり、グローバリゼーションの進展を踏まえた上で、工学的な知識を持つ技術者がどのようにして地域の課題を分析したり、あるいはその解決方法について検討すればよいのか等、様々な視点から課題解決にアプローチしながら最終発表を行う予定です。
≪前期 講義項目・内容(予定)≫
週数 日程 講義内容 第1週 4 /9(火)
7-8限目(14時40分~16時10分)ガイダンス 第2週 4 /16(火)
7-8限目(14時40分~16時10分)グローバル化と現代世界 第3週 4 /23(火)
7-8限目(14時40分~16時10分)朝鮮半島の歴史と文化 特別講師:上島 智史(奈良高専) 第4週 5 / 7(火)
7-8限目(14時40分~16時10分)日本の祭祀と聖域 特別講師:上島 智史(奈良高専) 第5週 5 / 14(火)
7-8限目(14時40分~16時10分)ディスカッション 第6週 5 /21(火)
7-8限目(14時40分~16時10分)地域と歴史・文化【1】 奈良の地域性と文化を知る
特別講師:寺岡 伸悟 教授(奈良女子大学)第7週 5 /28(火)
7-8限目(14時40分~16時10分)地域と歴史・文化【2】 奈良の古代菓子文化を受け継ぐ~甘葛煎再現~
特別講師:前川 佳代 協力研究員(奈良女子大学)第8週 6 / 4(火)
7-8限目(14時40分~16時10分)ディスカッション 第9週 6 / 11(火)
7-8限目(14時40分~16時10分)地域と経済・観光【1】 人々との共創が織り成すコンテンツツーリズム
特別講師:増本 貴士 特任准教授(奈良県立大学)第10週 6 /18(火)
7-8限目(14時40分~16時10分)地域と経済・観光【2】 観光と地域の関わり合い
特別講師:薬師寺 浩之 准教授(奈良県立大学)第11週 6 /25(火)
7-8限目(14時40分~16時10分)ディスカッション 第12週 7 / 2(火)
7-8限目(14時40分~16時10分)奈良県の地域活性化【1】僕がビールを造るようになったわけ
特別講師:浪岡 安則様(奈良醸造株式会社 代表取締役 兼 醸造責任者)第13週 7 / 9(火)
7-8限目(14時40分~16時10分)ディスカッション 第14週 7 /23(火)
7-8限目(14時40分~16時10分)COC+特別講演会:株式会社中川政七商店
『自分で知り、自分で決め、自分で立つ!』
代表取締役会長 十三代 中川 政七様第15週 7 /30(火)
7-8限目(14時40分~16時10分)最終発表と振り返り
2019年7月2日(火)、本校 地域創生交流室において、奈良醸造株式会社 代表取締役 兼 醸造責任者である浪岡 安則様による第12回『地域と世界の文化論』の講義が行われました。
担当教員の竹原准教授から浪岡様の紹介の後、「僕がビールを造るようになったわけ」と題した講義が始まりました。
公務員として社会人生活をスタートした後、様々なご経験を経て現在に至る道筋について、起業家としてだけではなく人生の先輩としても学生達に熱い想いを伝えていただきました。はじめに、なぜ安定した仕事を辞して起業したのか?なぜビールなのか?についてご自身の経歴を振り返りながらその背景や想いについてご紹介していただきました。
次に、商品へのこだわりを持つ大切さや、逆にこだわりを持たず会社と商品を俯瞰的に見る大切さについての考えをお話していただきました。
また、同様な企業と協力して地域への経済効果をもたらし、延いては地元への雇用拡大というような影響力を持てることが、地方で起業し結果を出すということだと考えるようになり、更なるステージへの想いを込めた講義でした。
第12週 特別講義 浪岡 安則様(奈良醸造株式会社 代表取締役 兼 醸造責任者 )奈良県の地域と活性化【1】僕がビールを造るようになったわけ(奈良醸造株式会社 浪岡様)
(講義の様子)
(講義の様子)
(原料のホップに触れる様子)
(質疑応答の様子)
(終了後、講師と歓談する様子)
最後に、起業した会社は永続的なものになるでしょうか?との質問があり、将来同じような夢を持つ人物が、時代に沿って会社を変化させながらも、自己実現の場として引き継いでくれることが希望です、と回答をいただきました。
本講義で学生達は、起業を取り巻く背景や過程を目の当たりにし、自己実現に向けての意識を高めるよい機会になりました。
2019年6月18日(火)、本校 地域創生交流室において、奈良県立大学の薬師寺浩之准教授による第10回『地域と世界の文化論』の講義が行われました。
はじめに、担当教員の竹原准教授から薬師寺准教授の紹介があり、その後「観光と地域の関わり合い」と題した講義が始まりました。 世界的な観光ブームで訪日観光客が年々増加している昨今、そもそも観光とは何か、観光と地域とはどのように関わり合うのか、について各地域で起こっている具体的な事象を織り交ぜながら幅広く講義をしていただきました。
講義は、
- 観光(特に観光地域)のメリットとデメリットを理解する
- 観光は創造できる
- 観光地の創造・発展・(衰退)に伴う地域の変容について理解する
の3つのポイントに重点が置かれました。
観光に関わるすべての要素の目的、行動、意識、思惑を理解し、拡大し続ける観光(関連)産業の経済波及効果、観光資源を活用しつつ新たな魅力を創出していく手法の研究、調査、考察、事業化等について、詳細にご説明をしていただきました。
第10週 特別講義 薬師寺 浩之 准教授(奈良県立大学 )
地域と経済・観光【2】 観光と地域の関わり合い(講師紹介の様子)
(奈良県立大学 薬師寺准教授)
(講義の様子) 最後に、ダイナミックな発展を遂げた観光地の継続的な集客や施設の維持の難しさ、過剰なプロデュースによって地域の本来の魅力を見失ってしまう可能性など、課題点についてもご紹介いただき、 世界的に主要な産業としての「観光」に対する理解を深めることができました。
2019年6月11日(火)、本校 地域創生交流室において、奈良県立大学の増本貴士特任准教授による第9回 『地域と世界の文化論』の講義が行われました。
はじめに、担当教員 竹原准教授から増本特任准教授の紹介があり、早速、「人々との共創が織り成すコ ンテンツツーリズム」と題して、増本特任准教授の講義が始まりました。
コンテンツツーリズムとは、「地域に「コンテンツを通じて醸成された地域固有のイメージ」としての 「物語性」「テーマ性」を付加し、その物語性を観光資源として活用すること」です。(コンテンツツーリズム学会HPより引用)
増本特任准教授は、
- イベントの企画や実施を通じた学生へのキャリア教育
- 地元資産(歴史・文化・景勝等)の再確認・活用
の二つをコンテンツツーリズム(≒聖地巡礼:宗教的な意味は無く、俗語的な言葉)による持続的・発展的な可能性として位置づけ、この講義では、特に②を観光学からのアプローチとして、ご説明いただきました。
そして、コンテンツツーリズムの研究、調査、考察、事業化等の活動をもって地方創生に導く手法につ いて、具体的な事例を織り交ぜながら講義をしていただきました。
第9週 特別講義 増本 貴士 特任准教授(奈良県立大学 )
地域と経済・観光【1】 人々との共創が織り成すコンテンツツーリズム(講師紹介の様子)
(奈良県立大学 増本特任准教授)
(講義の様子)
(質疑応答の様子)
最後に、質疑応答の時間が設けられ、学生から「コンテンツツーリズムのイベントを継続的に開催するうち内容 がワンパターン化したり、ファンが飽きたりして、集客や収益が落ちてくることが考えられますが?」との質問があり、 増本特任准教授から「コンテンツツーリズムを継続していくためには、地元に理解と納得をいただいた上で協力を仰ぎ、相互に連携して新しい取り組みを続けることが不可欠である」との丁寧なご回答をいただきました。
第7週 特別講義 奈良女子大学 前川佳代 協力研究員
地域と歴史・文化【2】奈良の古代菓子文化を受け継ぐ~甘葛煎(あまづらせん)再現2019年5月28日(火)、本校 地域創生交流室において、奈良女子大学 大和・紀伊半島学研究所 古代学・聖地学研究センターの前川佳代 協力研究員による第7回『地域と世界の文化論』の講義が行われました。
冒頭、担当教員 竹原准教授から前川協力研究員の紹介がありました。
その後、前川協力研究員による「奈良の古代菓子文化を受け継ぐ~甘葛煎再現~」と題した講義が始まりました。
はじめに、「甘葛煎」は、『枕草子』にも登場する古代から用いられた日本独自の甘味料で、ブドウ科のツタから採集した樹液を煮詰めて作られたものであることが紹介されました。
続いて、お供え物として残る遣唐使が伝えた唐菓子やハクタク(法隆寺聖霊院お会式の供え物で古代食)、中世の奈良饅頭などに甘味料として使われ、古代の豊かな菓子文化を支える甘味であったことが紹介されました。また、「甘葛煎」の再現実験に取り組んでこられた「奈良女子大学甘葛煎再現プロジェクト」の活動紹介や実際の再現方法などについて説明がありました。
「甘葛煎」を利用して古代の菓子を再現することで、スイーツを通じて古代人の知恵と技術を学ぶことができ、奈良の古代菓子文化の魅力を再認識するきっかけとなればとの思いを込めた講義でした。「甘葛煎」を利用して古代の菓子を再現することで、スイーツを通じて古代人の知恵と技術を学ぶことができ、奈良の古代菓子文化の魅力を再認識するきっかけとなればとの思いを込めた講義でした。
(講師紹介の様子)
(奈良女子大学 前川協力研究員)
(講義の様子) (質疑応答の様子)
(甘葛煎を味わう様子)
講義のまとめとして、幻の甘味「甘葛煎」を再現し、それを使った菓子を奈良で商品化したいとの熱い思いを語られました。再現に多大な労力、コストがかかる「甘葛煎」の効率的な再現方法について工学的な知見からのアイデアを期待するとのメッセージもいただきました。
最後に質疑応答の時間が設けられ、学生からの熱心な質問に対し前川協力研究員が丁寧に回答されました。
本講義を通じて学生が奈良の古代菓子文化を知ると共に、奈良への意識を高める良い機会となりました。
第6週 特別講義 奈良女子大学 寺岡伸悟教授
地域と歴史・文化【1】奈良の地域性と文化を知る2019年5月21日(火)、本校 地域創生交流室において、奈良女子大学 寺岡伸悟教授による第6回『地域と世界の文化論』の講義が行われました。
冒頭、担当教員 竹原准教授から寺岡教授の紹介がありました。
続いて、「奈良の地域性と文化を知る」と題して、寺岡教授の講義が始まりました。寺岡教授は、「観光社会学」、「地域メディア論」、「地域社会のシステム研究」を主なテーマとした社会学を専門とされております。本校で講義をされるのは今回が3回目となり、本講義では、奈良県の地域区分や伝統産業を中心に講義が行われました。
日本地図から見た奈良県の位置を配られた地図上に書いてみることから始まり、まずは奈良県の地理的特徴を学びました。
続いて、奈良県の伝統産業である“墨”や“筆”“奈良晒”“吉野紙”“奈良漆器”などについて紹介があり、伝統産業のこだわりの良さを知ると共に、後継者不足、本物志向の高級品ゆえの販売減少など抱える課題について学びました。
(講師紹介の様子)
(奈良女子大学 寺岡教授)
(講義の様子) (講義の様子)
(質疑応答の様子)
講義のまとめとして、奈良県では上質で少量生産である神仏に捧げるものづくりが特徴であること、内陸という立地が大量輸送に不適で、生産量日本一を誇る靴下のような軽くて搬送性の高いもの以外は大きな産地にならなかったこと、さらに、近代の大量・均質生産の流れの中で奈良の伝統産業が苦戦していることについて説明がありました。奈良県の伝統産業が抱える課題に対し、エンジニアの視点から解決策を探り、ユニークなアイデアが生まれることへの期待を示されました。
最後に、質疑応答の時間が設けられ、学生からの熱心な質問に対し寺岡教授が丁寧に回答されました。
本講義を通じて学生が奈良の地域性と文化を知ると共に、奈良への意識を高める良い機会となりました。
令和元年度 地域社会技術特論
≪地域社会技術特論 専攻科1年生 専門必修≫
本年度 専攻科1年の前期の地域創生演習科目である『地域社会技術特論』では、地方創生に対して技術者が果たす役割とその重要性を理解することを目的とし、課題発見と課題解決能力等を養う授業を実践しています。
この授業では、奈良県下の複数の企業にご協力を依頼し、実際のものづくりの現場で抱えられている問題を提供いただき、その問題に対し技術者の立場から課題解決に取り組みます。
平成31年4月5日(金)より全15回に渡って実施し、中間発表会や最終成果発表会には、地域企業などをお招きしてコメントを頂く予定です。
≪地域社会技術特論 講義項目・内容(予定)≫
週数 日程 講義内容 学外研修 4 /5(金)
7-8限目(14時40分~16時10分)現地調査 第 1週 4 /12(金)
7-8限目( 14時40分~16時10分)ガイダンス、現地調査実施に伴いグループ分け
現地調査から見えてきた現状についてチーム内で議論し
検討テーマの決定。マインドマップの概要説明。
第 2週 4 /19(金)
7-8限目(14時40分~16時10分)ファシリテーション技法 第 3週 4/26(金)
7-8限目(14時40分~16時10分)選定企業と企業の業種の現状についての調査(マインドマップ)
企業様が提示されたテーマに対し、問題分析から課題再定義
第 4週 5 /10(金)
7-8限目(14時40分~16時10分)課題から解決策候補を検討 第 5週 5 /17(金)
7-8限目(14時40分~16時10分)中間発表会の準備 第 6週 5 /24(金)
7-8限目(14時40分~16時10分)中間発表会の準備 第 7週 5/31(金)
7-8限目(14時40分~16時10分)中間発表会 第 8週 6 /7(金)
7-8限目(14時40分~16時10分)問題解決演習(課題解決策の絞り込み) 第 9週 6 /14(金)
7-8限目(14時40分~16時10分)問題解決演習 第10週 6 /21(金)
7-8限目(14時40分~16時10分)問題解決演習 第11週 6/28(金)
7-8限目(14時40分~16時10分)最終提案発表会準備 第12週 7 /5(金)
7-8限目(14時40分~16時10分)最終提案発表会準備 第13週 7 /12(金)
7-8限目(14時40分~16時10分)最終提案発表会準備 第14週 7 /19(金)
7-8限目(14時40分~16時10分)最終成果発表会 第15週 7/26(金)
7-8限目(14時40分~16時10分)授業の振り返りとまとめ、レポート提出
中間発表会2019年5月31日(金)、本校 地域創生交流室において、『地域社会技術特論』(専攻科1年)の中間発表会を行い、学生が現時点までの取り組み成果を発表しました。
本授業は、地域創生演習科目として、地方創生に対して技術者が果たす役割とその重要性を理解することを目的とし、課題発見、課題解決能力等を養う授業として一昨年度より開講しております。
本年度は、県内企業2社(クオリカプス株式会社様、東邦化成株式会社様)のご協力を得て、2社其々から提示いただいた具体的なテーマに対し、実際にものづくりの現場を見学(4月5日)し、知見を深めた上で、技術者の立場から課題解決策の検討に取り組んでおります。
中間発表会当日は、2社の皆様に出席いただき、学生の発表を直接聞いていただきました。
各チームは、2社から提示いただいたテーマに対し、工場見学で実際に見聞きした情報や関連技術文献の知識などをもとに、ロジックツリーやペイオフマトリックスなどの手法を用いて問題点を整理し、解決策の検討状況を発表しました。
各チームの発表に対して、2社の皆様から率直なご意見や感想をいただき、最終報告会に向けた検討の方向性を示していただきました。
(学生による発表の様子) (企業様との質疑応答の様子) (教員との質疑応答の様子) 今回の中間発表でのご意見・アドバイスを踏まえ、学生は更なる検討を重ね、最終発表会(7月19日)に臨む予定です。
末筆ながら、ご出席いただいた企業様のご協力に感謝申し上げます。
最終成果発表会2019年7月19日(金)、本校 地域創生大講義室において、「地域社会技術特論(専攻科1年)」の最終成果発表会が行われました。
本授業は、地域創生演習科目として、地方創生に対して技術者が果たす役割とその重要性を理解することを目的とし、課題発見、課題解決能力等を養う授業として一昨年度より開講しております。
今年度は、県内企業2社(クオリカプス株式会社様、東邦化成株式会社様)のご協力を得て、其々からご提示いただいたテーマに対し、技術者の立場から課題解決策の検討に取り組んできました。
最終成果発表会当日は、両社の皆様、本校後藤校長、並びに地方創生推進事業(COC+)評価委員長を務められ、奈良教育大学名誉教授 前学長でおられる長友 恒人先生にご出席いただきました。
各チームは、年度初めに企業様の工場見学にて実際に見聞きした情報や、中間発表時に企業様からいただいたご意見などを踏まえ、意思決定マトリックスやロジックツリーなどの手法を用いて多面的に解決策の検討・絞り込みを行い、課題解決提案を行いました。それに対して、各企業様からは実際の事業としての有効性の目線で率直なご意見、ご感想をいただきました。
また、長友先生からも、「解決策が抽象的でなく非常に現実的な提案ができている」との講評をいただきました。
(学生による発表の様子) (企業様との質疑応答の様子) (先生方からコメントをいただく様子) 本授業では、学生が工場見学等を通じ企業様が実際に抱える問題に関心をもち、技術者が果たす役割と重要性を理解するとともに、複数名でチームを組んで課題解決に取り組むグループワークを通して、コミュニケーション能力や合意形成力などを養うことができ、大変有益な経験を得ることができました。
両企業様には、多大なご協力を頂戴しましたことに感謝を申し上げます。ありがとうございました。
令和元年度 地域学
≪地域学 本科5年生 一般選択≫
地方創生推進事業(COC+)の一環として、本科5年生において地域創生理解科目の「地域学」が、平成31年4月9日(火)より全14回に渡って進められております。
本講義は、グローバリゼーションの進展と地域への影響や持続可能な地域の発展の重要性を理解し、地域政策における主要なアクター(住民・住民団体、NPO、企業、行政等)とその機能について”工学的な知識をもつ技術者がどのようにして地域社会の問題にアプローチしていけばよいのか”について学び、グループワークを通じて実際に場所・地域をイノベーションするためのプランを構想することで、学生は世界の中で、地域をイノベーションしていくことの重要性を共有して参ります。
今後、地域産業・経済をテーマに、期間中の授業において、実際に地方創生や起業の経験を有する者による特別講演を予定しております。
≪地域学 講義項目・内容(予定)≫
第12週 特別講義 奈良高専 物質化学工学科 中村秀美教授
「間伐材イノベーションで林業振興を目指す取り組み」~おがくず化、そして最先端のバイオマス素材への活用~2019年7月9日(火)本校地域創生交流室において、本校物質化学工学科 中村秀美教授による第12回『地域学』(担当教員:竹原准教授)の特別講義が行われました。
今年度前期の『地域学』では、奈良県の重要課題の一つである林業の復興にスポットを当て、その事例として、吉野町の製材業を題材に、同町の活性化と地域のグローバリゼーションについて受講生が考察を重ねてきました。
中村教授は、現在、本校が地域創生推進事業(COC+)の一環として取り組んでいる地域共創研究クラスターの一つである「環境クラスター」のリーダーとして、木材を主原料とする最先端バイオマス素材であるセルロースナノファイバー(CNF)の研究開発に取り組んでおり、本研究テーマは、平成30年度より学内で新設された「奈良高専特色研究※」の採択テーマともなり、注目を集めております。
(竹原准教授による中村教授の紹介)
(物質化学工学科 中村教授)
今回の講義では、中村教授が取り組むCNFを用いた複合化プラスチックの開発を中心に、実用化に向けた課題や将来的な展望について講義が行われ、CNFを糸口に、奈良県の豊かな森林資源を背景とした木材の活用拡大への期待と熱い思いを受講生に伝えていただきました。
(講義の様子)
(質疑応答の様子)
受講生たちは、今回の講義を通じ、奈良県の重要課題である林業の復興において、木材利用の用途拡大の重要性や最先端研究であるCNFの秘めた可能性を知ることで、木材への関心を高めるよい機会となりました。
※「奈良高専特色研究」とは、学内の独自制度として平成30年度よりスタートした制度で、特に社会のニーズに応えた研究テーマを学校あげて重点的に支援し、広く地域社会への研究成果の還元を目的としたものです。
第7週 特別講義 吉野町産業振興課木のまち推進室 椿本室長、吉野中央木材株式会社 石橋専務
「木のまち吉野」の取り組みについて2019年5月28日(火)、本校地域創生交流室において、吉野町 産業振興課 木のまち推進室 室長 椿本久志氏、吉野中央木材株式会社 専務取締役 石橋輝一氏による第7回『地域学』の特別講義が行われました。
冒頭、担当教員 竹原准教授から講師の紹介があり、その後、「木のまち吉野の取り組みについて」と題して、講義がはじまりました。
講義の前半は、吉野町 産業振興課 木のまち推進室 椿本室長による吉野町の"木"に関する取り組みの話です。はじめに吉野町について概要説明があり、その後、吉野の山と木について、吉野貯木場の歴史、吉野材用途の変遷、活性化に向けた取り組み等について紹介がありました。吉野町の主要産業である木材関連産業は、安価な外国産木材とのコスト競争による価格低下や人手不足に伴う後継者問題など取り巻く環境が厳しさを増す中、活性化に向け取り組んでいる様々な施策につき実例を交え紹介がありました。
また、地元で"木"に携わる人たちが登場する吉野町のPR動画も披露いただき、現地を見学している雰囲気の中で、吉野町の人たちの思いが伝わってきました。
講義の後半は、現地で製材業に従事する事業者の立場から吉野中央木材株式会社 石橋専務による講義です。
1本1本の木を大切に使い切る日々の仕事の積み重ねを通じて吉野の山の持続的な循環を支えていくという信念で「木と暮らす」提案を続けている会社のポリシーについて紹介があり、その後、平成28年度から吉野町で取り組んでいる「木とのふれあいイベント」や「木育の推進」など様々な施策について紹介がありました。
(講師紹介の様子)
(吉野町役場 椿本 久志氏)
(椿本室長による講義の様子) (石橋専務による講義の様子)
(質疑応答の様子)
最後に、質疑応答の時間が設けられ、学生の質問に対し、丁寧に返答いただきました。
本講義を通じて、吉野町と"木"の強い結びつきを知ると共に、講義の最後に示された今後の吉野町の課題に対し、学生の意識を高めることができました。
令和元年5月14日(火)、本校地域創生交流室において、図司税理士事務所 税理士 図司皓一氏による第5回『地域学』の特別講義が行われました。
冒頭、担当教員 竹原准教授から図司皓一氏の紹介があり、その後、「責任ある社会の一員として自立して生きるために主権者として税を考えよう」と題して、図司氏の講義がはじまりました。
現在、日本には約50種類の税があり、その中でも特に身近な「消費税」「所得税」についてそのしくみからわかりやすく説明がありました。公平な税負担の考え方、問題点など事例を交え学びました。
また、将来の起業を目指すための基礎知識として法人税のしくみ、国の税金の使い道や奈良県の財政等について幅広く説明がありました。
第5週 特別講義 図司皓一氏(図司税理士事務所)
奈良県の地域経済【1】 「主権者として税を考えよう」(講師紹介の様子)
(図司皓一氏挨拶の様子)
(講義の様子) (グループワークの説明の様子)
(グループワークの様子)
講義終盤には、奈良県の税収を記したワークシートが配られ「税収から考える奈良県の特徴と課題」と題したグループワークをおこない、税収から見えてくる奈良県の特徴や京都府と比較した場合の奈良県の課題、またその課題への対策等につき受講生が自身の考えをまとめました。
最後に、講義の締めくくりとして、税金を納める意義について説明があり、国民の義務である納税について正しい知識を得るとともに、財政面から奈良県の課題を考えるよい機会となりました。
『地域と世界の文化論』(担当教員:竹原准教授)において、 奈良県立大学 薬師寺 浩之 准教授による特別講義が行われました
2019年6月18日(火)、本校 地域創生交流室において、奈良県立大学の薬師寺 浩之 准教授による第10回『地域と世界の文化論』の講義が行われました。
はじめに、担当教員の竹原准教授から薬師寺准教授の紹介があり、その後「観光と地域の関わり合い」と題した講義が始まりました。 世界的な観光ブームで訪日観光客が年々増加している昨今、そもそも観光とは何か、観光と地域とはどのように関わり合うのか、について各地域で起こっている具体的な事象を織り交ぜながら幅広く講義をしていただきました。
講義は、
- 観光(特に観光地域)のメリットとデメリットを理解する
- 観光は創造できる
- 観光地の創造・発展・(衰退)に伴う地域の変容について理解する
の3つのポイントに重点が置かれました。
観光に関わるすべての要素の目的、行動、意識、思惑を理解し、拡大し続ける観光(関連)産業の経済波及効果、観光資源を活用しつつ新たな魅力を創出していく手法の研究、調査、考察、事業化等について、詳細にご説明をしていただきました。
第10週 特別講義 薬師寺 浩之 准教授(奈良県立大学 )
地域と経済・観光【2】 観光と地域の関わり合い(講師紹介の様子)
(奈良県立大学 薬師寺准教授)
(講義の様子) 最後に、ダイナミックな発展を遂げた観光地の継続的な集客や施設の維持の難しさ、過剰なプロデュースによって地域の本来の魅力を見失ってしまう可能性など、課題点についてもご紹介いただき、 世界的に主要な産業としての「観光」に対する理解を深めることができました。
平成30年度地方創生推進事業(COC+) 実施報告書(2019年6月19日掲載)
共創郷育:「やまと」再構築プロジェクト
平成30年度事業実施報告書
平成31年3月
(内 容)
『地域と世界の文化論』(担当教員:竹原准教授)において、 奈良県立大学 増本 貴士 特任准教授による特別講義が行われました
2019年6月11日(火)、本校 地域創生交流室において、奈良県立大学の増本 貴士 特任准教授による第9回 『地域と世界の文化論』の講義が行われました。
はじめに、担当教員 竹原准教授から増本特任准教授の紹介があり、早速、「人々との共創が織り成すコ ンテンツツーリズム」と題して、増本特任准教授の講義が始まりました。
コンテンツツーリズムとは、「地域に「コンテンツを通じて醸成された地域固有のイメージ」としての 「物語性」「テーマ性」を付加し、その物語性を観光資源として活用すること」です。(コンテンツツーリズム学会HPより引用)
増本特任准教授は、
- イベントの企画や実施を通じた学生へのキャリア教育
- 地元資産(歴史・文化・景勝等)の再確認・活用
の二つをコンテンツツーリズム(≒聖地巡礼:宗教的な意味は無く、俗語的な言葉)による持続的・発展的な可能性として位置づけ、この講義では、特に②を観光学からのアプローチとして、ご説明いただきました。
そして、コンテンツツーリズムの研究、調査、考察、事業化等の活動をもって地方創生に導く手法につ いて、具体的な事例を織り交ぜながら講義をしていただきました。
第9週 特別講義 増本 貴士 特任准教授(奈良県立大学 )
地域と経済・観光【1】 人々との共創が織り成すコンテンツツーリズム(講師紹介の様子)
(奈良県立大学 増本特任准教授)
(講義の様子)
(質疑応答の様子)
最後に、質疑応答の時間が設けられ、学生から「コンテンツツーリズムのイベントを継続的に開催するうち内容 がワンパターン化したり、ファンが飽きたりして、集客や収益が落ちてくることが考えられますが?」との質問があり、 増本特任准教授から「コンテンツツーリズムを継続していくためには、地元に理解と納得をいただいた上で協力を仰ぎ、相互に連携して新しい取り組みを続けることが不可欠である」との丁寧なご回答をいただきました。
『地域社会技術特論』(担当教員:藤田教授、谷口准教授、顕谷特命教授)中間発表会がおこなわれました
中間発表会2019年5月31日(金)、本校 地域創生交流室において、『地域社会技術特論』(専攻科1年)の中間発表会を行い、学生が現時点までの取り組み成果を発表しました。
本授業は、地域創生演習科目として、地方創生に対して技術者が果たす役割とその重要性を理解することを目的とし、課題発見、課題解決能力等を養う授業として一昨年度より開講しております。
本年度は、県内企業2社(クオリカプス株式会社様、東邦化成株式会社様)のご協力を得て、2社其々から提示いただいた具体的なテーマに対し、実際にものづくりの現場を見学(4月5日)し、知見を深めた上で、技術者の立場から課題解決策の検討に取り組んでおります。
中間発表会当日は、2社の皆様に出席いただき、学生の発表を直接聞いていただきました。
各チームは、2社から提示いただいたテーマに対し、工場見学で実際に見聞きした情報や関連技術文献の知識などをもとに、ロジックツリーやペイオフマトリックスなどの手法を用いて問題点を整理し、解決策の検討状況を発表しました。
各チームの発表に対して、2社の皆様から率直なご意見や感想をいただき、最終報告会に向けた検討の方向性を示していただきました。
(学生による発表の様子) (企業様との質疑応答の様子) (教員との質疑応答の様子) 今回の中間発表でのご意見・アドバイスを踏まえ、学生は更なる検討を重ね、最終発表会(7月19日)に臨む予定です。
末筆ながら、ご出席いただいた企業様のご協力に感謝申し上げます。
『地域と世界の文化論』(担当教員:竹原准教授)において、奈良女子大学 前川佳代 協力研究員による特別講義が行われました
第7週 特別講義 奈良女子大学 前川佳代 協力研究員
地域と歴史・文化【2】奈良の古代菓子文化を受け継ぐ~甘葛煎(あまづらせん)再現2019年5月28日(火)、本校 地域創生交流室において、奈良女子大学 大和・紀伊半島学研究所 古代学・聖地学研究センターの前川佳代 協力研究員による第7回『地域と世界の文化論』の講義が行われました。
冒頭、担当教員 竹原准教授から前川協力研究員の紹介がありました。
その後、前川協力研究員による「奈良の古代菓子文化を受け継ぐ~甘葛煎再現~」と題した講義が始まりました。
はじめに、「甘葛煎」は、『枕草子』にも登場する古代から用いられた日本独自の甘味料で、ブドウ科のツタから採集した樹液を煮詰めて作られたものであることが紹介されました。
続いて、お供え物として残る遣唐使が伝えた唐菓子やハクタク(法隆寺聖霊院お会式の供え物で古代食)、中世の奈良饅頭などに甘味料として使われ、古代の豊かな菓子文化を支える甘味であったことが紹介されました。また、「甘葛煎」の再現実験に取り組んでこられた「奈良女子大学甘葛煎再現プロジェクト」の活動紹介や実際の再現方法などについて説明がありました。
「甘葛煎」を利用して古代の菓子を再現することで、スイーツを通じて古代人の知恵と技術を学ぶことができ、奈良の古代菓子文化の魅力を再認識するきっかけとなればとの思いを込めた講義でした。「甘葛煎」を利用して古代の菓子を再現することで、スイーツを通じて古代人の知恵と技術を学ぶことができ、奈良の古代菓子文化の魅力を再認識するきっかけとなればとの思いを込めた講義でした。
(講師紹介の様子)
(奈良女子大学 前川協力研究員)
(講義の様子) (質疑応答の様子)
(甘葛煎を味わう様子)
講義のまとめとして、幻の甘味「甘葛煎」を再現し、それを使った菓子を奈良で商品化したいとの熱い思いを語られました。再現に多大な労力、コストがかかる「甘葛煎」の効率的な再現方法について工学的な知見からのアイデアを期待するとのメッセージもいただきました。
最後に質疑応答の時間が設けられ、学生からの熱心な質問に対し前川協力研究員が丁寧に回答されました。
本講義を通じて学生が奈良の古代菓子文化を知ると共に、奈良への意識を高める良い機会となりました。
『地域学』(担当教員:竹原准教授)において、吉野町 産業振興課 木のまち推進室 椿本室長、吉野中央木材株式会社 石橋専務による特別講義が行われました
第7週 特別講義 吉野町産業振興課木のまち推進室 椿本室長、吉野中央木材株式会社 石橋専務
「木のまち吉野」の取り組みについて2019年5月28日(火)、本校地域創生交流室において、吉野町 産業振興課 木のまち推進室 室長 椿本久志氏、吉野中央木材株式会社 専務取締役 石橋輝一氏による第7回『地域学』の特別講義が行われました。
冒頭、担当教員 竹原准教授から講師の紹介があり、その後、「木のまち吉野の取り組みについて」と題して、講義がはじまりました。
講義の前半は、吉野町 産業振興課 木のまち推進室 椿本室長による吉野町の"木"に関する取り組みの話です。はじめに吉野町について概要説明があり、その後、吉野の山と木について、吉野貯木場の歴史、吉野材用途の変遷、活性化に向けた取り組み等について紹介がありました。吉野町の主要産業である木材関連産業は、安価な外国産木材とのコスト競争による価格低下や人手不足に伴う後継者問題など取り巻く環境が厳しさを増す中、活性化に向け取り組んでいる様々な施策につき実例を交え紹介がありました。
また、地元で"木"に携わる人たちが登場する吉野町のPR動画も披露いただき、現地を見学している雰囲気の中で、吉野町の人たちの思いが伝わってきました。
講義の後半は、現地で製材業に従事する事業者の立場から吉野中央木材株式会社 石橋専務による講義です。
1本1本の木を大切に使い切る日々の仕事の積み重ねを通じて吉野の山の持続的な循環を支えていくという信念で「木と暮らす」提案を続けている会社のポリシーについて紹介があり、その後、平成28年度から吉野町で取り組んでいる「木とのふれあいイベント」や「木育の推進」など様々な施策について紹介がありました。
(講師紹介の様子)
(吉野町役場 椿本 久志氏)
(椿本室長による講義の様子) (石橋専務による講義の様子)
(質疑応答の様子)
最後に、質疑応答の時間が設けられ、学生の質問に対し、丁寧に返答いただきました。
本講義を通じて、吉野町と"木"の強い結びつきを知ると共に、講義の最後に示された今後の吉野町の課題に対し、学生の意識を高めることができました。
『地域と世界の文化論』(担当教員:竹原准教授)において、奈良女子大学 寺岡信悟教授による特別講義がおこなわれました。
第6週 特別講義 奈良女子大学 寺岡伸悟教授
地域と歴史・文化【1】奈良の地域性と文化を知る2019年5月21日(火)、本校 地域創生交流室において、奈良女子大学 寺岡伸悟教授による第6回『地域と世界の文化論』の講義が行われました。
冒頭、担当教員 竹原准教授から寺岡教授の紹介がありました。
続いて、「奈良の地域性と文化を知る」と題して、寺岡教授の講義が始まりました。寺岡教授は、「観光社会学」、「地域メディア論」、「地域社会のシステム研究」を主なテーマとした社会学を専門とされております。本校で講義をされるのは今回が3回目となり、本講義では、奈良県の地域区分や伝統産業を中心に講義が行われました。
日本地図から見た奈良県の位置を配られた地図上に書いてみることから始まり、まずは奈良県の地理的特徴を学びました。
続いて、奈良県の伝統産業である“墨”や“筆”“奈良晒”“吉野紙”“奈良漆器”などについて紹介があり、伝統産業のこだわりの良さを知ると共に、後継者不足、本物志向の高級品ゆえの販売減少など抱える課題について学びました。
(講師紹介の様子)
(奈良女子大学 寺岡教授)
(講義の様子) (講義の様子)
(質疑応答の様子)
講義のまとめとして、奈良県では上質で少量生産である神仏に捧げるものづくりが特徴であること、内陸という立地が大量輸送に不適で、生産量日本一を誇る靴下のような軽くて搬送性の高いもの以外は大きな産地にならなかったこと、さらに、近代の大量・均質生産の流れの中で奈良の伝統産業が苦戦していることについて説明がありました。奈良県の伝統産業が抱える課題に対し、エンジニアの視点から解決策を探り、ユニークなアイデアが生まれることへの期待を示されました。
最後に、質疑応答の時間が設けられ、学生からの熱心な質問に対し寺岡教授が丁寧に回答されました。
本講義を通じて学生が奈良の地域性と文化を知ると共に、奈良への意識を高める良い機会となりました。
『地域学』(担当教員:竹原准教授)において、近畿税理士会奈良支部 図司税理士事務所 図司皓一氏による特別講義がおこなわれました。
令和元年年5月14日(火)、本校地域創生交流室において、図司税理士事務所 税理士 図司皓一氏による第5回『地域学』の特別講義が行われました。
冒頭、担当教員 竹原准教授から図司皓一氏の紹介があり、その後、「責任ある社会の一員として自立して生きるために主権者として税を考えよう」と題して、図司氏の講義がはじまりました。
現在、日本には約50種類の税があり、その中でも特に身近な「消費税」「所得税」についてそのしくみからわかりやすく説明がありました。公平な税負担の考え方、問題点など事例を交え学びました。
また、将来の起業を目指すための基礎知識として法人税のしくみ、国の税金の使い道や奈良県の財政等について幅広く説明がありました。
第5週 特別講義 図司皓一氏(図司税理士事務所)
奈良県の地域経済【1】 「主権者として税を考えよう」(講師紹介の様子)
(図司皓一氏挨拶の様子)
(講義の様子) (グループワークの説明の様子)
(グループワークの様子)
講義終盤には、奈良県の税収を記したワークシートが配られ「税収から考える奈良県の特徴と課題」と題したグループワークをおこない、税収から見えてくる奈良県の特徴や京都府と比較した場合の奈良県の課題、またその課題への対策等につき受講生が自身の考えをまとめました。
最後に、講義の締めくくりとして、税金を納める意義について説明があり、国民の義務である納税について正しい知識を得るとともに、財政面から奈良県の課題を考えるよい機会となりました。
『地(知)の拠点大学による地方創生推進事業(COC+)シンポジウム2019』を開催しました。
平成31年3月6日(水)、奈良女子大学記念館において『地(知)の拠点大学による地方創生推進事業(COC+)シンポジウム2019』を開催致しました。
当日は、本COC+の事業協働機関である自治体、県内企業、団体をはじめ、114名の参加者で会場は盛況となりました。
<多数の参加者が集う会場風景>
冒頭、奈良女子大学 今岡学長より開催の挨拶があり、続いて、奈良経済同友会代表幹事 北 義彦様から来賓挨拶がありました。
<奈良女子大学 今岡学長 挨拶>
<奈良経済同友会代表幹事 北 義彦様 挨拶>
第1部では、はじめに奈良女子大学副学長兼やまと共創郷育センター長 成瀬教授より平成30年度のCOC+3校(奈良女子大学、奈良工業高等専門学校、奈良県立大学)の事業成果報告が行われました。
つぎに、3校学生によるCOC+活動事例報告ならびに質疑応答が行われ、各校で学生が地方創生に向けて自主的に活動している6つの事例が発表され、それぞれ特色あるテーマを掲げた学生たちの前向きな姿勢に参加者から賛辞と今後の期待を込めたコメントを頂きました。
<~奈良高専 安西 崇君~>
<~奈良県立大学 伊藤 歩さん~>
<~奈良女子大学 甲斐愛永さん~>
「僕と奈良の可能性との出会い」
「学生目線からかんがえる奈良の出発点」
< ~奈良女子大学 川﨑 光さん~>
< ~奈良女子大学木谷沙矢さん~>
< ~奈良女子大学 湯川 光さん~>
「動画ツールを地域に活かす:ドローン、VR、Youtube」
<学生発表に対する質疑応答風景>
その後、休憩時間を利用して3校のCOC+活動報告を兼ねたポスターセッションが行われ、各ポスターの前では熱心に質問を投げかける参加者の熱気に包まれました。
<ポスターセッションの風景>
第2部では、「これからの奈良に何が必要か~未来を担う若者の役割~」と題して、パネルディスカッションが行われ、企業・自治体・学生の立場から奈良県に対する思いについて、各々の意見を述べ合いました。
シンポジウム終了後には、奈良女子大学記念館南側のラウンジにて意見交換及び質疑応答が行われ、68名の参加者が和やかな雰囲気の中で親睦を深めました。
<情報交換会の風景>
「かしばのしごと展」に出展しました。(2019年3月12日掲載)
奈良高専は、平成31年3月3日(日)に、香芝市ふたかみ文化センターで開催された「かしばのしごと展」に参加しました。
<会場の様子>
この催しは、子どもたちがあこがれの職業や社会に必要なさまざまな職業を体験することで、将来なりたい職業探しのキッカケ作りを目的として、かしば産業展実行委員会が実施しています。
親子で楽しめる20種類以上の「かしばのしごと」を体験しながら「仕事をする→給料をもらう→買い物をする」といった社会の仕組みを学べる体験型イベントです。
香芝市との産学官連携・地方創生に係る連携として、本校から電子制御工学科 玉木 隆幸准教授率いる同好会「システム開発研究会」の学生が参加し、「ロボットプログラマー」と題するブースで、小・中学生にロボット作製・プログラミングを行いました。
<電子制御工学科 玉木 隆幸准教授(左側)とシステム開発研究会の学生>
最初に、教育用LEGO Mindstormsというロボットキットを使用して、二人一組でロボットを作製し、プログラミングを行いました。
<本校学生が作成した動画でロボットの作製、プログラミングを学ぶ様子>
<学生がサポートする中、二人一組でロボット作製、プログラミングを行う様子>
<ロボットを感知するとセンサにより、遮断機が上がる踏切>
つぎに、作製したロボットで実際にコースを走らせて、試行しました。
<作製したロボットで実際にコースを試行する様子>
最後に、完成したロボットで"、香芝市のマスコットキャラクター「カッシー」くんに、市の花「すみれ」と地域ブランド「KASHIBA+(カシバプラス)」の商品を届けるという競技に挑戦しました。
<競技説明の様子>
<競技の様子>
<表彰式の様子>
当日は、雨模様の天候にもかかわらず、多くの来場者があり、本校のブースにも、たくさんの小・中学生が参加しました。
参加いただいた学生の皆さん、お疲れ様でした!
奈良県(雇用政策課)主催『奈良工業高等専門学校・奈良女子大学・奈良県立大学 3校合同 バスで行く!県内企業見学会』に参加しました。(2019年2月21日掲載)
平成31年2月15日(金)、奈良県(雇用政策課)主催の『奈良工業高等専門学校・奈良女子大学・奈良県立大学 3校合同 バスで行く!県内企業見学会』に3校の学生31名が参加いたしました。
当日、3校の学生は近鉄奈良駅(春日ホテル前)に集合し、この度の見学会を主催した奈良県(雇用政策課)職員とともに、AとBの2コースに分かれ、見学先である県内企業各コース3社を訪問いたしました。
行きのバスの中では、参加した学生に、本校が取組む地方創生推進事業(COC+)の一環として、このバスツーが実施されている経緯や見学先の県内企業についての紹介等がありました。
(バス内の様子)
(バスでの移動の様子) その後、見学先である県内企業をタイムスケジュールに沿って訪問いたしました。
Aコース ~参加学生13名~
Bコース ~参加学生18名~
1.株式会社品川工業所
1.辰巳電子工業株式会社
2.上六印刷株式会社
2.株式会社藤田油機
3.株式会社フジフレックス
3.ケイミュー株式会社
※コースをクリックするとそれぞれの企業見学会の様子が表示されます。
Aコースは、株式会社品川工業所・上六印刷株式会社・株式会社フジフレックスの3社を訪問いたしました。
株式会社品川工業所
創業百余年 食品加工機械のパイオニア 製菓・食品加工・理化学機械の開発・製造
上六印刷株式会社
高級美粧パッケージの設計・生産 取引先は国内トップブランドメーカーが中心
株式会社フジフレックス
医療機器の開発・製造・販売 自社一環システムで細かなニーズに対応
Bコースは、辰巳電子工業株式会社・株式会社藤田油機・ケイミュー株式会社の3社を訪問いたしました。
辰巳電子工業株式会社
アーケードゲーム機やソフト の企画・開発・販売 ユニークな発想で楽しさを提供
株式会社藤田油機
油圧機器・地下建機の設計・製造 妥協なき高精度化で未来社会に貢献
ケイミュー株式会社
クボタ・パナソニックのグループ会社 屋根材・外壁材のトップメーカーとして新たな住宅価値を創造
Aコース Bコース (集合写真の様子)
帰りのバスの中では、参加した学生に本日の見学会を終えての感想とともに、アンケートにご協力いただきました。
訪問した県内企業6社はいずれも其々の分野で最新の技術や先端の研究開発を続け、また、最新鋭の設備を備え得意分野で事業活動を行うことで、社会に貢献している魅力ある企業です。
この見学会を通して、県内企業を学生が直接肌で感じることで、県内企業への興味を抱くと共に、関心を高める好機となりました。
奈良県(雇用政策課)主催『奈良高専と県内企業の交流会』が開催され、本校教職員が参加しました。 (2019年2月14日掲載)
本校が取組む地方創生推進事業(COC+)の一環として、平成28年度、平成29年度に続き、この度、平成31年2月8日(金)、奈良県雇用政策課主催『奈良高専と県内企業の交流会』が奈良県文化会館 小ホールで開催されました。
昨年度を上回る県内企業23社(出席者33名)と本校からも教職員23名が参加しました。
はじめに、奈良県産業・雇用振興部雇用政策課 水谷 勝則課長と本校 後藤 景子校長及び片倉 勝己学生主事から開会挨拶が行われました。
(奈良県産業・雇用振興部雇用政策課
水谷 勝則 課長)
(本校 後藤 景子校長)
(本校 片倉 勝己学生主事)
つぎに、司会の奈良県雇用政策課 市橋 寿人主幹から参加した県内企業23社の紹介資料「企業紹介BOOK」についての案内が行われました。
(奈良県雇用政策課 市橋 寿人 主幹)
(会場レイアウトが表示されます)
(参加企業一覧が表示されます)
その後、参加した県内企業23社が5つのグループに分かれ、本校の各学科(機械工学科、電気工学科、電子制御工学科、情報工学科、物質化学工学科)教員2~5名が20分ごとに各グループを回り、「【第1部】情報・意見交換会」が行われました。
本校教員から各学科の研究内容の紹介や就職・進学状況や県内企業に望むこと等についての説明があり、参加企業から企業PRや入社後の待遇や奈良高専生に期待すること等についての説明があり、活発な情報・意見交換の場となりました。
(【第1部】情報・意見交換会の様子)
最後に、「【第2部】自由歓談会」が設けられ、参加した県内企業とのより一層の連携強化・信頼関係を深めていく有意義な機会となりました。
(【第2部】自由歓談会の様子)
本校は今後も奈良県雇用政策課と協力し、県内企業の魅力発信に努め、県内雇用促進・人材定着策に邁進してまいります。
「地(知)の拠点大学による地方創生推進事業(COC+)シンポジウム2019~奈良から発信する地方創生への道~」を開催します
本校と奈良女子大学・奈良県立大学の3校共催で「地(知)の拠点大学による地方創生推進事業(COC+)シンポジウム2019~奈良から発信する地方創生への道~」を開催します。
今回のシンポジウムでは3校の学生たちがこの奈良から刺激を受け、自ら積極的に地域に入り見出した課題に対して、主体的に取り組んだ成果事例を報告します。
また、パネルディスカッションでは、地元企業及び自治体による協働機関及び学生それぞれの立場からこれまでの取組を通じて見えてきた課題や問題点を提示し合い、奈良における地方創生とCOC+事業の今後の展開について議論します。
画像をクリックすると申込チラシが開かれます。
■お申し込み・お問合せは、
奈良女子大学 やまと共創郷育センター
日時:平成31年3月6日(水)13時30分~16時30分
会場:奈良女子大学 記念館
電話:0742-20-3989
申込:チラシ2枚目をファックス(0742-20-3993)、または、
同様の項目をE-mailでご送信ください。
定員100名 参加費無料(情報交換会には参加費が必要です)平成30年度 なら学+(奈良女子大学との単位互換科目) 最終回
第15回 学生による事例報告 (1)十津川村での活動について (2)野迫川村での活動について
総括講演 南都経済研究所 吉村 謙一氏 「地方創生と社会人基礎力」奈良女子大学で本年度開講されている『なら学+』では、これまで地域で活躍できる人材の育成をめざし、奈良県内の企業・自治体・大学・高専等からゲストスピーカーを招き、学生が奈良県の魅力を知り、奈良が抱える課題を見つめながら、地方創生について考えてきました。
平成31年1月29日(火)の最終回では、奈良県南部にある奈良女子大学サテライト施設(十津川村と野迫川村)を拠点とした学生の活動紹介を行い、それぞれに2組が事例報告を発表しました。
また、その後に「地方創生と社会人基礎力」と題して、一般財団法人 南都経済研究所 主任研究員 吉村 謙一氏による総括講演が行われました。
そして、専門的な立場からの提言も交え、受講学生は、この講義を通して得たものを振り返りました。
※この取組みは、本校と奈良女子大学及び奈良県立大学とが取り交わした”単位互換に関する覚書”(平成29年9月19日締結)により実現した講義です。 藤野さんが「第2回 高校生ビジネス・グランプリin斑鳩」において『グランプリ』を受賞するまでの活動の様子
藤野さんが「第2回高校生ビジネス・グランプリin斑鳩」でグランプリを受賞するまでの経緯として、COC+政治経済(本科3年生5学科共通講義)による奈良中央信用金庫との地方創生コラボ企画があります。
奈良県内の多岐にわたる業種の企業5社を招へいし特別講義を実施しました。奈良県の地域産業・経済に対する理解を深め、地元企業の魅力を発見し、地域への愛着を高めると共に、ベンチャーマインドの涵養を目指し、地域活性化を考える講義展開を図りました。
履修した学生は、奈良県活性化のための事業計画書づくりをきっかけに地域創生マインドを高め、自主的に県内の様々なコンテストに挑戦しました。その一つが”高校生ビジネス・グランプリ”であり、この度、藤野さんが栄えあるグランプリを受賞しました。
第1回 試作会(平成30年12月7日実施) 物質化学工学科 伊月 亜有子准教授 編
第2回 試作会(平成30年12月12日実施) 斑鳩町コーディネーター オレンジの庭 堤 彩様 編
『NooC ノーク ~奈良だけのクレヨン~』について
①原料:すべて食べられるもの!
(廃棄されるやまと野菜や斑鳩町で栽培されたラベンダー等)②形状:古墳型(前方後円墳)
③書き方:2種類(太く・細く)
④サイズ:幼児の手のひら(11~13cm)に合わせた
直径4cm長さ5.5cm平成30年度 COC+ 政治・経済
第1回「高校生ビジネス・グランプリin斑鳩」に本校の学生2組が参加しました。(2017年12月21日掲載)
奈良高専卒業生向け再就職支援
これまでの
「奈良高専卒業生向け再就職支援」による再就職実績(内定含む)
2017年10月から2019年12月15日:計11名
(うち、奈良県内企業9名)※黄色エリアをクリックすると奈良高専地域イノベーションコンソーシアム・青色エリアをクリックすると奈良県の
それぞれの「奈良高専卒業生 再就職支援」ページが表示されます。
本校が取組む「地方創生事業(COC+)」の一つに、奈良県の雇用促進施策として、経験豊富な再就職希望人材の県内定着が掲げられております。
本校においてもOB・OGの奈良県への再就職を希望する潜在ニーズは高く、奈良県ホームページに本校卒業生の再就職希望者向け相談受付ページを構築し、本校ホームページでも当再就職支援をPRしております。
それらの効果もあり、若者の県内定着において着実な成果が生まれております。
奈良高専卒業生の再就職支援 メールアドレス登録フォーム(NaRIC Enter)
から再就職のご相談を申込みいただき、「奈良高専 地域イノベーションコンソーシアム」会員企業へ採用が決定された卒業生のインタビューをお届けいたします。
Bさん(物質化学工学科卒)
内定企業:製造業
所在地:奈良県
1.「奈良高専卒業生向け 再就職支援」に登録したきっかけ、 動機を教えてください。 →・高専時代の寮生の同級生たちに教えてもらいました。自分一人では気づけなかったと思うので、学生時代勉学ももちろんですが、課外活動にも力を入れ信頼できる仲間を作っておくことが大事だと感じました。 2.登録してから希望企業に就職内定を頂くまでのプロセスについて教えてください。
→・私は奈良県との共同事業で最終的に再就職を決めたのですが、僕の経歴を細かく聞いていただき、スキルに見合った企業様を斡旋していただきました。一次面接、最終面接とありましたが、一次面接には県の職員様も同行していただき、大変心強かったです。 3.再就職先として、どのような点を重視しましたか。
→・一番は自分の適性にあった仕事に就けるかどうか考えました。僕は物質化学工学科出身なので、この知識を生かした職(研究開発や品質管理)につきたいと考えておりましたので、そのような企業様を斡旋していただきました貴校や奈良県には大変感謝しております。 4.就職担当教職員が同行し、希望企業へ訪問した際の感想はいかがでしたか?
→・正直なところ、勉学の知識面で同行していただいた先生方や企業様に、私の知識のなさから迷惑をかけてしまうかどうかという心配はありました。しかしそれ以上に、企業見学に私だけでなく先生方が来てくださることで、とても心強かったです。 5.これから「奈良高専卒業生向け 再就職支援」に登録を考えている卒業生に向けて、アドバイスをひとことお願いします。
→・再就職の決断をすることは非常に勇気がいることかと思います。しかし人生は一度きりしかないので、迷うぐらいなら、まずは登録してみて、他の企業様のお話を聞いてみるのもいいかと思います。案ずるより産むが易しです。皆様の再就職がうまくいきますよう願っております。 Aさん(電気工学科卒)
内定企業:製造業
所在地:京都府
1.「奈良高専卒業生向け 再就職支援」に登録したきっかけ、 動機を教えてください。 →・登録したきっかけとしましては、専攻科に進学した友人からホームページの存在を教えてもらい、登録をしました。 そういった意味で言えば、友人がいなければ存在を知ることも出来なかったので、 横のつながりの交友関係も大切だなと実感しました。 2.登録してから希望企業に就職内定を頂くまでのプロセスについて教えてください。
→・ホームページに載っている図の通りに進んでいきました。 希望企業との最初の面談は奈良高専の担当者に同行していただけたので、 スムーズに話を進めることが出来ました。 その後の面接、試験に関しては企業ごとに違うと思いますが、 私の場合は、一次面接と筆記試験、後日二次面接を行い、 内定をいただくことが出来ました。 3.再就職先として、どのような点を重視しましたか。
→・自分に向いているかどうかという点を重視しました。 奈良高専の担当職員から直接、色々な企業の話を聞けるので、 インターネット上だけでは分からないことも知ることが出来ます。 そういった部分も判断材料の一つになると思います。 4.就職担当教職員が同行し、希望企業へ訪問した際の感想はいかがでしたか?
→・インターネットの情報だけでは知れることにも限界はあると思うので、 実際に会社を見学し、お話を伺うことは大切だと思います。 集団で行う会社見学と違い、一対一で対応して頂けるので、 自分の気になった所など質問しやすい環境でした。 5.これから「奈良高専卒業生向け 再就職支援」に登録を考えている卒業生に向けて、アドバイスをひとことお願いします。
→・転職をするとなると、自分の環境が大きく変化してしまいますし、 躊躇してしまう気持ちもあると思います。 奈良高専の再就職支援では、担当職員とじっくり話をすることも出来ますし、 自分の希望することをしっかりと伝えれば失敗をするリスクは減らせると思います。 普通に転職をするより良い結果に繋がると思いますので、 ぜひ再就職支援を活用していただけたらいいのではと思います。 奈良工業高等専門学校 地域イノベーションコンソーシアム
第2回「高校生ビジネス・グランプリin斑鳩」で本校の学生3組が参加し、1組がグランプリを受賞しました。(2019年1月30日掲載)
平成31年1月27日(日)、斑鳩町中央公民館において、次世代育成事業の一環として斑鳩町商工会女性部が開催した第2回「高校生ビジネス・グランプリin斑鳩」グランプリ審査会に、本校の学生3組が参加いたしました。
学生が、このビジネス・グランプリに参加する経緯として、COC+政治経済(本科3年生5学科共通 平成30年6月13日から7月26日までの期間実施)による奈良中央信用金庫との地方創生コラボ企画があります。奈良県内の多岐にわたる業種の企業5社を招へいし特別講義を実施しました。奈良県の地域産業・経済に対する理解を深め、地元企業の魅力を発見し、地域への愛着を高めると共に、ベンチャーマインドの涵養を目指し、地域活性化を考える講義展開を図りました。奈良県活性化のための事業計画書づくりをきっかけに、昨年度から履修した学生が、地域創生マインドを高め、自主的に県内の様々なコンテストに挑戦しました。その学生の自主的な挑戦の一つが、このビジネス・グランプリです。
■応募内容■ (第2回「高校生ビジネス・グランプリin斑鳩」実施要項から)
若者ならではの自由な発想や創造力を活かした以下のビジネスプラン ①地域の商工業や観光事業をより良いものにするためのビジネスプラン ②奈良県内の「素材」を使い、地域で新商品・新サービスを作り出すビジネスプラン 第一次審査を通過した本校の学生たちは、平成30年9月の参加者説明会の後に、斑鳩町コーディネーターとともに、斑鳩町の協力事業所との調整や審査会に向けた事業計画書作成の打合せを行い、このビジネス・グランプリ審査会に挑みました。
選考方法は、当日抽選にて決められた順番で、プレゼンテーション(発表と質疑応答20分)を行い、審査方法として、作成したビジネスプランの「社会性、実現可能性、新規性、競争優位性、収益性、地域経済への波及効果」に着目したプランの熟度に加え、当地域(奈良県)とのマッチングや人物評価(熱意のあるプレゼン力等)を考慮して審査が行われました。
■発表内容■ 『靴 電子シューズ ~奈良の靴産業の発展をめざして~』
(本校 電子制御工学科 3年生 中川 恭佑君)
■発表内容■ 『NooC ノーク ~奈良だけのクレヨン~』
(本校 電気工学科 3年生 藤野 夏帆さん)
■発表内容■ 『あしあと ~アプリで学生の未来を明るくする~』
(本校 情報工学科 3年生 片山 歩希君)
奈良県内の高等学校等から参加した9組の学生によるプレゼンテーションが終わり、12名の審査員が賞金を投資する形式で投票が行われ、その獲得金額が最も高い者にグランプリが授与されます。最終審査の結果が発表され、『NooC ノーク ~奈良だけのクレヨン~』を発表した本校 電気工学科 3年生 藤野 夏帆さんがグランプリを獲得しました。
≪グランプリを受賞した 藤野 夏帆さん≫
(審査結果発表の様子)
(表彰式の様子)
(受賞の感想を述べる様子)
「藤野さんがグランプリを受賞するまでの活動の様子」は、こちらをご覧ください!
参加いただいた学生の皆さん、お疲れ様でした!
平成30年度 COC+ 政治・経済
第1回「高校生ビジネス・グランプリin斑鳩」に本校の学生2組が参加しました。(2017年12月21日掲載)
奈良女子大学の『なら学+』において、本校 一般教科 竹原 信也 准教授による講義が行われました。(2018年12月25日掲載)
奈良女子大学後期の講義(平成30年10月2日から平成31年1月29日まで実施)『なら学+』が、奈良女子大学 文学系S棟 235教室にて実施され、昨年度に引き続き本校から2名の教員が2回にわたり講義を行いました。平成30年度に奈良高専の教員が行う『なら学+』第一回目が平成30年11月20日、電気工学科 藤田 直幸教授にて行われ、この度で第二回目の講義となります。平成30年12月20日(火)、本校 一般教科 竹原 信也 准教授による『なら学+』の講義が行われました。
※この取組みは、本校と奈良女子大学及び奈良県立大学とが取り交わした”単位互換に関する覚書”(平成29年9月19日締結)により実現した講義です。 はじめに、奈良女子大学 前川COC+コーディネーターからガイダンスが行われ、「3校合同 県内企業見学会」等の紹介、前回講義の意見や感想が伝えられました。また、この講義の最終レポートについて、前川COC+コーディネーターが作成したレポートが、『奈良への提案』と題して、観光編と林業編の2つのプラン例が紹介されました。
つぎに、本校 一般教科 竹原准教授による「地域社会における技術者の役割を考える」と題して本日の講義が開始されました。
(奈良女子大学 前川COC+コーディネーター)
(本校 一般教科竹原准教授)
本日の講演内容 はじめに:自己・学校紹介等
①地域社会の重要性
②奈良地域
③科学者と技術者
④科学技術と社会
⑤地域社会における技術者の役割
おわりに:提出シート記入竹原准教授から自己紹介を兼ね学生に「皆さんのことを少し教えてください。」と、QRコードを活用して質問が出されました。
(学生がスマートフォンでQRコードを読み取る様子)
(入力したアンケート結果が表示される様子)
そして、「地域社会が今、なぜ重要とされるのか」と投げかけ、地域社会学とグローバリゼーションの視点から説明し、学生はプリントへ各自の考えを記入し、奈良県の今と・これからについてまとめました。
その後、学生は「技術者(エンジニア)と科学者(サイエンティスト)」のイメージや違いについて考え、まとめました。
(学生が各自の考えを発表する様子)
(講義の様子)
さらに、竹原准教授から「科学技術と地域社会」について説明がなされ、「あなたの描く未来の社会とは、どんな社会ですか?」と投げかけ、学生は「未来の良いところ」「未来への不安」についてプリントへ各自の考えを記入し「地域社会における技術者の役割を考える」ことで、本講義の内容をまとめました。
途中で、アイスブレークをはさみながら、最後に、学生は本日の講義についての意見や感想を記入、提出しました。
(アイスブレークの様子)
(竹原准教授から学生にメッセージを伝える様子)
平成31年1月29日(火)には、『なら学+』最終日として、南都経済研究所から振り返りと活動発表・総括講演が予定されております。
「ビジコン奈良2019 セミファイナル」に本校の学生が参加しました。(2018年12月21日掲載)
平成30年12月15日(土)、「ビジコン奈良2019 セミファイナル」が、奈良県産業振興総合センター イベントホールにて開催されました。本校からシステム創成工学専攻 機械制御システムコース 1年生 古川 優人君と電子制御工学科 5年生 吉村 勘太郎君がIoT部門(午前の部)に参加し、発表を行いました。
この催しは、奈良県が主催し“学べ実践、産み出せ実業! 新起業家時代 奈良から始まるその想い”と題して、県内における起業に向けた機運の醸成を図るとともに、斬新なアイデアをもった起業家を発掘することを目的としたビジネスプランコンテストです。全国から奈良県で創業を目指すビジネスプランを公募し、優秀と評価されたプランに表彰がなされます。
■審査基準■(ビジコン奈良2019決勝大会ハンドアウトより抜粋)
① 基本となる評価(各部門共通)
「市場性」、「競争優位性」、「成長・収益性」、「実現可能性」、「革新性」、「地域・社会貢献性」の各審査項目により、奈良発で新たな事業展開を目指すビジネスプランを評価します。
② IoT部門
IoTの活用方法、アイデアの革新性等、新たなビジネスの事業化に向けたビジネスプランを評価します。
③ 奈良創生部門
奈良県の地域資源を活用して、利益をあげつつ社会の課題解決や新たな事業の展開が期待できるビジネスプランを評価します。
④ プレゼン審査(各部門共通)
分かり易く、説得力を持ってビジネスプランを語ることができるビジネスリーダーとしての能力を評価します。
⑤ 共催金融機関への相談者
共催金融機関へビジネスプランを相談している場合、加点評価することがあります。IoT部門(午前の部)と奈良創生部門(午後の部)の二部門で構成され、IoT部門に於いて第二次選考会を通過した本校の学生は、事前にプレゼン投影資料(データ)等を準備し、このセミファイナル(第三次選考会)に挑みました。 県内外から参加したIoT部門11組の発表者が順番に、プレゼンテーション(発表6分+質疑応答)を行いました。
■発表内容■『project"MYDEASON"-アイデア人と技術人をつなげる-』
(本校 古川 優人君と吉村 勘太郎君)(吉村 勘太郎君 プレゼンテーションの様子)
(古川 優人君 プレゼンテーションの様子)
(質疑の様子)
(応答の様子)
IoT部門11組の全てのプレゼンテーションが終わり、司会者による今後の流れについて(セミファイナル選考結果やブラッシュアップセミナー、決勝大会に関する事項)の説明が行われ、無事終了いたしました。
古川 優人君、吉村 勘太郎君、お疲れ様でした!
平成30年度 なら学+(奈良女子大学との単位互換科目)
≪なら学+(奈良女子大学との単位互換科目)≫
奈良女子大学 地域志向科目「なら学+(プラス)~奈良を通じて地方創生への知見を深めよう!~」が後期開講されております。
本講義は、本校と奈良女子大学・奈良県立大学が連携した地方創生推進事業(COC+)の一環として、3校が取り交わした単位互換科目の一つとして実現し、毎週多彩なゲスト講師を招へいし、奈良の取組みや課題を異なる専門分野からの視点で学びます。平成30年10月2日(火)より全15回に渡って講義が進められており、本校から2名の教員が2回にわたり、奈良女子大学で講義を行います。
”COC+、地域づくり、地域リーダー、伝統産業、ものづくり、女性の働き方(ワーク&ライフバランス)、起業、社会福祉”等をキーワードに、毎週火曜日13時より奈良女子大学S235教室で行っております。昨年度は、奈良女子大学の学生1・2回生を中心に174名の受講登録がありました。奈良高専の学生で興味のある方は、奈良女子大学の「なら学+(プラス)」を履修し、単位を取得することが認められております。
〈今年度の受講登録期間は終了しております。)
≪奈良女子大学 後期 講義内容(予定)≫
回数 日程 講義内容 第 1回 10 / 2(火)
13時00分~14時30分成瀬 九美 やまと共創郷育センター長 前川 光正 COC+コーディネータ―
ガイダンス第 2回 10 / 9(火)
13時00分~14時30分奈良県立大学 増本 貴士 特任准教授
"なら"でのコンテンツツーリズム~観光のニーズとその課題~第 3回 10 /16(火)
13時00分~14時30分①奈良市観光協会 ②飛鳥観光協会
観光産業への理解を深め、課題を探る第 4回 10 / 23(火)
13時00分~14時30分①奈良県女性活躍推進課 ②株式会社Table a Cloth
女性の起業やワーク&ライフプランを考える第 5回 10 /30(火)
13時00分~14時30分奈良佐保短期大学 武田 千幸 准教授
生活福祉を考える第 6回 11 /13(火)
13時00分~14時30分①奈良県社会福祉協議会 ②福祉現場の方
社会福祉法人・NPO法人の役割と課題第 7回 11 /20(火)
13時00分~14時30分奈良工業高等専門学校 藤田 直幸 教授
モノづくりを通じての地方創生第 8回 11 /27(火)
13時00分~14時30分①奈良県森林技術センター ②株式会社イムラ
伝統産業(林業)への理解を深め、課題を探る第 9回 12 / 4(火)
13時00分~14時30分奈良県靴下工業組合(株式会社キタイ)
伝統産業(靴下)への理解を深め、課題を探る第10回 12 /11(火)
13時00分~14時30分①奈良県薬事研究センター ②田村薬品工業株式会社
伝統産業(製薬)への理解を深め、課題を探る第11回 12 /18(火)
13時00分~14時30分奈良工業高等専門学校 竹原 信也 准教授
地域社会における技術者の役割第12回 12 /25(火)
13時00分~14時30分①株式会社ATOUN ②DMG森精機株式会社
奈良の現代産業に聞く第13回 1 / 8(火)
13時00分~14時30分①奈良県農林部 ②株式会社マックス
柿(奈良特産)のマーケティングを考える第14回 1 /22(火)
13時00分~14時30分①下市町地域づくり推進課 ②奈良県地域振興部
地方自治体の役割・課題を探る第15回 1 /29(火)
13時00分~14時30分南都経済研究所
なら学+(プラス)振り返りと活動発表・総括講演
第7回 奈良工業高等専門学校 電気工学科 藤田 直幸教授 「モノづくりを通じての地方創生」『なら学+』とは、奈良女子大学の後期(平成30年10月2日から平成31年1月29日まで実施)、全15回に渡って行われるオムニバス形式の講義です。各回には、高専や大学、企業や地方公共団体、公益法人等の教員や社員、職員が講師として招へいされ、様々な視点から奈良の魅力についてアプローチしていきます。本校と奈良女子大学及び奈良県立大学の学生が、相互に大学や高専の講義科目を履修し、単位を取得することを認めるもので、昨年度に引き続き今年度も本校から2名の教員が2回にわたり講義を行います。
※この取組みは、本校と奈良女子大学及び奈良県立大学とが取り交わした”単位互換に関する覚書”(平成29年9月19日締結)により実現した講義です。 平成30年11月20日(火)、奈良女子大学 文学系S棟 235教室にて、本校 電気工学科 藤田 直幸教授による『なら学+』の講義が行われました。
はじめに、奈良女子大学 前川COC+コーディネーターからガイダンスが行われ、「県内自治体の魅力を聞くセミナー」や「県内企業見学会参加募集」等の紹介、前回講義の意見や感想が伝えられました。
つぎに、藤田教授の紹介と共に、「モノづくりを通じての地方創生」と題して本日の講義が開始されました。
(奈良女子大学 前川COC+コーディネーター)
(本校 電気工学科 藤田教授)
本日の講演内容 ①イントロダクション~奈良高専とはどんな学校か?~
②技術者と科学者
③奈良高専の地域創生に対する取組
④モノづくりにおける文系と理系のコラボレーション本日の講義の到達目標 以下のことについて説明することができる。
①技術者の仕事の本質
②モノづくりを通じて地方創生に貢献するための具体的な取組
③モノづくりにおける文系と理系のコラボレーションの効果藤田教授は、イントロダクションとして“教育システム”や“カリキュラムの特徴”等から、奈良高専の紹介を行いました。
そして、「『技術と科学の違いとは、何か?』について、考えてみてください。」と投げかけ、学生は個人ワークを通してプリントへ各自の考えを記入し、発表しました。そして、工学という学問には、“幸せの追求”という方向性が内在されていることを説明し、「技術者の仕事の本質」についてまとめました。
(学生が各自の考えを発表する様子)
その後、本校の地域創生に対する取組について、これまでの地域貢献から地域創生へとギアチェンジする奈良高専の挑戦を“教育”・“研究”・“人材定着”の3つから紹介しました。そして、学生は「モノづくりを通じて地方創生に貢献するための具体的な取組」についてまとめました。
奈良高専の地域創生に対する取組紹介 (教育について)
(研究について)
(人材定着について)
さらに、藤田教授は「新製品を開発する場合、どのような流れで開発が行われると思いますか?」と投げかけ、学生は個人ワークを通してプリントへ各自の考えを記入し、発表しました。そして、「モノづくりにおける文系と理系のコラボレーションの効果」についてまとめました。
最後に、学生は本日の講義の到達目標について、自己評価を行い、アンケートを提出しました。
(講義の様子)
(アンケート提出の様子)
本校教員による次回の『なら学+』は、一般教科 竹原准教授による「地域社会における技術者の役割」と題して、平成30年12月18日(火)に行われる予定です。
第11回 奈良工業高等専門学校 一般教科 竹原 信也准教授 「地域社会における技術者の役割を考える」奈良女子大学後期の講義(平成30年10月2日から平成31年1月29日まで実施)『なら学+』が、奈良女子大学 文学系S棟 235教室にて実施され、昨年度に引き続き本校から2名の教員が2回にわたり講義を行いました。平成30年度に奈良高専の教員が行う『なら学+』第一回目が平成30年11月20日、電気工学科 藤田 直幸教授にて行われ、この度で第二回目の講義となります。平成30年12月20日(火)、本校 一般教科 竹原 信也准教授による『なら学+』の講義が行われました。
※この取組みは、本校と奈良女子大学及び奈良県立大学とが取り交わした”単位互換に関する覚書”(平成29年9月19日締結)により実現した講義です。 はじめに、奈良女子大学 前川COC+コーディネーターからガイダンスが行われ、「3校合同 県内企業見学会」等の紹介、前回講義の意見や感想が伝えられました。また、この講義の最終レポートについて、前川COC+コーディネーターが作成したレポートが、『奈良への提案』と題して、観光編と林業編の2つのプラン例が紹介されました。
つぎに、本校 一般教科 竹原准教授による「地域社会における技術者の役割を考える」と題して本日の講義が開始されました。
(奈良女子大学 前川COC+コーディネーター)
(本校 一般教科 竹原准教授)
本日の講演内容 はじめに:自己・学校紹介等
①地域社会の重要性
②奈良地域
③科学者と技術者
④科学技術と社会
⑤地域社会における技術者の役割
おわりに:提出シート記入竹原准教授から自己紹介を兼ね学生に「皆さんのことを少し教えてください。」と、QRコードを活用して質問が出されました。
(学生がスマートフォンでQRコードを読み取る様子)
(入力したアンケート結果が表示される様子)
そして、「地域社会が今、なぜ重要とされるのか」と投げかけ、地域社会学とグローバリゼーションの視点から説明し、学生はプリントへ各自の考えを記入し、奈良県の今と・これからについてまとめました。
その後、学生は「技術者(エンジニア)と科学者(サイエンティスト)」のイメージや違いについて考え、まとめました。
(学生が各自の考えを発表する様子)
(講義の様子)
さらに、竹原准教授から「科学技術と地域社会」について説明がなされ、「あなたの描く未来の社会とは、どんな社会ですか?」と投げかけ、学生は「未来の良いところ」「未来への不安」についてプリントへ各自の考えを記入し「地域社会における技術者の役割を考える」ことで、本講義の内容をまとめました。
途中で、アイスブレークをはさみながら、最後に、学生は本日の講義についての意見や感想を記入、提出しました。
(アイスブレークの様子)
(竹原准教授から学生にメッセージを伝える様子)
平成31年1月29日(火)には、『なら学+』最終日として、南都経済研究所から振り返りと活動発表・総括講演が予定されております。
第15回 学生による事例報告 (1)十津川村での活動について (2)野迫川村での活動について
総括講演 南都経済研究所 吉村 謙一氏 「地方創生と社会人基礎力」奈良女子大学で本年度開講されている『なら学+』では、これまで地域で活躍できる人材の育成をめざし、奈良県内の企業・自治体・大学・高専等からゲストスピーカーを招き、学生が奈良県の魅力を知り、奈良が抱える課題を見つめながら、地方創生について考えてきました。
平成31年1月29日(火)の最終回では、奈良県南部にある奈良女子大学サテライト施設(十津川村と野迫川村)を拠点とした学生の活動紹介を行い、それぞれに2組が事例報告を発表しました。
また、その後に「地方創生と社会人基礎力」と題して、一般財団法人 南都経済研究所 主任研究員 吉村 謙一氏による総括講演が行われました。
そして、専門的な立場からの提言も交え、受講学生は、この講義を通して得たものを振り返りました。
※この取組みは、本校と奈良女子大学及び奈良県立大学とが取り交わした”単位互換に関する覚書”(平成29年9月19日締結)により実現した講義です。 森林・林業交流研究発表会において、物質化学工学科 中村秀美教授がCOC+「環境クラスター」の研究内容を発表(2018年11月26日掲載)
本校では地方創生推進事業(COC+)の一環として、奈良県の課題である林業復興を目指し、「環境クラスター」研究活動において「間伐材の有効利用」をテーマに取り組んでおります。 今般、「環境クラスター」のリーダーである本校物質化学工学科 中村秀美教授が近畿中国森林管理局主催の平成30年度森林・林業交流研究発表会(平成30年11月20日(火) 於、近畿中国森林管理局)において「環境クラスター」の研究内容につき発表を行いました。
現在、「環境クラスター」では、木材を原料とするセルロースナノファイバー(CNF)に着目し、近年、金属代替品として注目されているCNFと樹脂との複合化をテーマに研究開発に取り組んでおり、これまでの研究成果と今後の課題等につき発表を行いました。
当日は、他の発表者も含め多数の森林・林業関係者が熱心な眼差しで聴講し会場は熱気に包まれ、審査委員との間で活発な質疑応答も行われました。 今後もこういった発表の機会を捉え、COC+事業の一環で取り組んでいる研究クラスターの内容を広くPRしていきます。
第5回 COC+地理(2018年10月25日掲載)
本科1年生5学科共通の『COC+地理』では、これまでの系統地理学、世界の地誌などの学習を踏まえ、「将来エンジニアとして地域を見つめるための視点を養うこと」を目的に、市町村の魅力をPRする「奈良県のポスター」作成にグループで取組んで参りました。
平成30年10月22日(月)地域創生交流室において、電気工学科(1E)の学生によるポスター発表が行われました。(担当教員 上島智史 講師)
(地域創生交流室 発表の様子)
(発表の様子)
(発表の様子)
第5回 グループ発表 (ポスター発表)
このポスター発表は、学生が1グループ4~5名、9班に分かれて、7分の限られた時間内に奈良県の市町村の魅力をわかりやすく聞き手にPRすることを目的としております。
発表者2名は常に班のポスターの設置場所に待機し、教員の合図で順番に交代し、全員が均等に発表を行います。それ以外のメンバーは他の班の発表を聞き、評価を行います。
相互評価は、「評価・コメントシート」に直接記入する方法もしくは、スマートフォンでQRコードを読み取りWebによる方法(スマートフォンを持っていない人以外は推奨)で行われました。<評価内容>
内容 評価(高>低) 1 分かりやすいポスターになっていた。 5・4・3・2・1 2 声量やスピーチは適切で聞き取りやすい。 5・4・3・2・1 3 地域の魅力を分かりやすく説明しようとしている。 5・4・3・2・1 4 総合評価(全てを踏まえての評価) 5・4・3・2・1 学生は、奈良県の市町村について、基本情報である人口・面積・世帯数などの統計データや歴史・文化・風習などについて調べ、また、そのエリアの観光、特産品・郷土料理・伝統産業や世界遺産、重要文化財・伝統的建造物などの情報を集め、まちの強みを紹介しました。そして、キャラクター等を用いた地域おこしの現状やイベント情報を伝え、まちの魅力を最大限にPRしました。
(教員による評価)
(学生によるスマートフォンでの評価)
各班が、色々な角度からまちの魅力に気づき、ポスター発表を終えました。
今回の講義を通して、奈良県の市町村について、自らが調べることにより考え、関心を持ち、その魅力を聞き手にPRすることができました。
第4回 COC+地理(2018年10月22日掲載)
『COC+地理』では、奈良県の地域性を理解し、奈良県の抱える問題について統計から分析し、各グループが選択した市町村の魅力をPRする「奈良県のポスター」作成に取組んでおります。
平成30年10月18日(木)5・6限目、電気工学科1年生を対象に、情報処理演習室において、上島 智史講師による第4回目の講義が行われました。
(情報処理演習室 講義の様子)
(パワーポイントによる分担作業の様子)
第4回 グループ活動③ ・調査およびデータ整理・ポスター作成
前回に引き続き、学生は「奈良の魅力を再発見すると共に、各グループが選択した市町村の魅力をいかにPRするか?」を念頭に、それぞれの班で、各自が担当するテーマについてパワーポイントによる分担作業を行いました。
その後、ポスター全体のレイアウトを考えながら、各自が担当したテーマのデータを合わせて、一枚のポスターに完成する共同作業が行われました。
(一枚のポスターに仕上げる共同作業の様子)
(担当教員 上島智史 講師)
最後に、上島講師から次回の最終グループ発表についての説明が行われました。
最終グループ発表で、学生は、市町村の基本情報(位置・人口等)を踏まえ、「何をメインに発表するか?」「聞き手の興味を惹きつけるものは何か?」等、発表内容やデザインについてグループ内で話し合って完成させた「奈良県のポスター」をPRする予定です。
第3回 COC+地理(2018年10月12日掲載)
『COC+地理』では、奈良県の市町村を学校や地域の図書館、インターネットを利用して調査・考察し、奈良の魅力を再発見すると共に、各グループが選択した市町村の魅力をPRする「奈良県のポスター」作成に取り組んでおります。
平成30年10月9日(火)5・6限目、電子制御工学科1年生を対象に、マルチメディア演習室において、上島 智史講師による第3回目の講義が行われました。
(担当教員 上島智史 講師)
(パワーポイントの操作方法説明の様子)
第3回 グループ活動② ・発表内容、デザイン決定・ポスター作成
はじめに、上島講師からプレゼンテーション用パワーポイントの操作方法の説明が行われました。学生は、ポスターサイズの設定方法等、スライド作成に関する基本原則や注意事項について学びました。
つぎに、市町村の基本情報(位置・人口等)を踏まえ、「何をメインに発表するか?」「聞き手の興味を惹きつけるものは何か?」等、発表内容やデザインについてグループ内で話し合い、それぞれが担当するテーマを決定し、分担作業を開始しました。
(グループ内で話し合う様子)
分担作業の合間に、参考として現3年生が作成したポスターの紹介がありました。
最後に、上島講師から次回の講義について説明が行われ、学生は「奈良の魅力を再発見すると共に、各グループが選択した市町村の魅力をいかにPRするか?」を念頭に、ポスター全体のレイアウトを考え、引き続きそれぞれが担当するテーマの作業を行い、データを合わせて、一枚のポスターに完成する作業が予定されております。
『医療現場に必要な工学の知識と技術、そして考え方』と題し、特別講演会が行われました。(2018年10月9日掲載)
平成30年10月4日(木)、電子制御工学科第4・5学年の学生を対象に、大阪大学大学院医学系研究科バイオデザイン学共同研究講座特任教授 山田 憲嗣氏による「医療現場に必要な工学の知識と技術、そして考え方」と題した特別講演会が行われました。 本校は平成27年度より地域創生推進事業(COC+)に取り組んでおり、当事業における地域共創研究活動の一環である「医工連携」や「福祉ロボット」の分野において今後の研究活動の参考となる講義として開催されました。 冒頭、電子制御工学科 早川教授より開講の挨拶があり、引き続いて、講師の山田特任教授より自己紹介がありました。
(本校電子制御工学科 早川教授の開講挨拶風景)
(山田特任教授の自己紹介風景)
講義では、「医工連携」における医療現場と工学の緊密な関係、医者のニーズと技術者のシーズの融合、 さらには、看護学と工学の連携について、ユーモアを交えた軽快な語りで、時に質問を投げかけながら講師と聴講学生が身近な距離感で講義が進められました。また、医療現場での工学の具体的な活躍事例として、様々な内視鏡やロボットによる外科手術の事例紹介等も行われ、学生たちの熱い視線が注がれました。
(講義風景)
学生からの質問にも丁寧に回答されるなど、終始、和やかな雰囲気の中で講義が進み、講義会場を埋め尽くした約80名の学生たちの熱気に包まれ、有意義な講義となりました。
平成30年度 COC+地理
≪地理 本科1年生5学科共通≫
地域創生マインド養成教育プログラムは、平成28年度より試行スタートし、地域で活躍する人材育成を目指し、「地域創生理解科目」「地域創生演習科目」「地域創生実践科目」の3つの科目群で構成されました。
平成29年度は専攻科改組に伴うカリキュラム改正により本格展開を図り、学年進行と共に順次履修していくことで、地域創生意識を涵養していく教育プロセスを作り上げて参りました。
平成30年度は、前期において計画された地域創生全6科目が出揃いました。実質的に地域創生人材育成プログラムが完成し、学内での地域創生科目の周知、浸透が図られたと言えます。
本科1年生5学科共通の講義「COC+地理」が、昨年度に引き続き、COC+事業における地域創生理解教育の一環として、平成30年7月23日(月)から10月30日(火)までの期間、各学科全5回に渡って実施されます。
世界と日本の諸地域にみられる「地域性」を自然・社会の両面から理解するとともに、各地域が抱える諸問題について考える講義の中で、奈良県の地域性を理解し、奈良県の抱える問題について統計から分析し、その魅力を見出すことにより、地域に対する愛着を深めて参ります。
電子制御工学科1年生による市町村の魅力をPRするポスターが、斑鳩町商工会で掲示されました!
平成30年度「COC+地理」(本科1年生5学科共通)の授業において、「奈良県の魅力を発信してみよう!」と題した市町村の魅力をPRするポスター作りに学生が挑戦いたしました。
この度、電子制御工学科1年生の1学生グループが、調べ学習を通して、「斑鳩町」へ興味関心を抱き、その魅力をA1ポスターとして作成しました。
その取り組みが、斑鳩町商工会で掲示されました!
≪講義内容≫
週数 講義内容 第1回 講義
日本のなかの奈良、地域調査準備第2回 講義:グループ活動①
・グループ決定 ・市町村決定第3回 グループ活動②
・発表内容、デザイン決定 ・ポスター作成第4回 グループ活動③
・調査およびデータ整理 ・ポスター作成第5回 グループ発表
(ポスター発表)
平成30年10月3日(水)の5・6限目に電子制御工学科1年生を対象に上島 智史講師による第2回『COC+地理』の講義が行われました。
(担当教員 上島智史 講師)
(グループ決定の様子)
第2回 講義:グループ活動① ・グループ決定・市町村決定学生は、夏休み前に行われた第1回目の講義を踏まえ、夏休み中に地理的な視点から奈良の市町村について調査・考察する課題に取組みました。それぞれが奈良の市町村の魅力を再発見すると共に、本日第2回目の講義では、グループを決定し、グループ内で夏休みの課題を報告し合い、取組む市町村を選択しました。そして、「奈良県の魅力を発信してみよう!」と題して、選択した市町村の魅力をPRするポスターづくりに挑戦いたします。
(グループで取組む市町村を選択する様子)
次回の講義は、「初めて聞く人にも分かりやすく伝えよう!」を念頭に、発表内容、デザインの決定を行い、パワーポイントを活用したポスター作成が予定されております
『COC+地理』では、奈良県の市町村を学校や地域の図書館、インターネットを利用して調査・考察し、奈良の魅力を再発見すると共に、各グループが選択した市町村の魅力をPRする「奈良県のポスター」作成に取り組んでおります。
平成30年10月9日(火)5・6限目、電子制御工学科1年生を対象に、マルチメディア演習室において、上島 智史講師による第3回目の講義が行われました。
(担当教員 上島智史 講師)
(パワーポイントの操作方法説明の様子)
第3回 グループ活動② ・発表内容、デザイン決定・ポスター作成
はじめに、上島講師からプレゼンテーション用パワーポイントの操作方法の説明が行われました。学生は、ポスターサイズの設定方法等、スライド作成に関する基本原則や注意事項について学びました。
つぎに、市町村の基本情報(位置・人口等)を踏まえ、「何をメインに発表するか?」「聞き手の興味を惹きつけるものは何か?」等、発表内容やデザインについてグループ内で話し合い、それぞれが担当するテーマを決定し、分担作業を開始しました。
(グループ内で話し合う様子)
分担作業の合間に、参考として現3年生が作成したポスターの紹介がありました。
最後に、上島講師から次回の講義について説明が行われ、学生は「奈良の魅力を再発見すると共に、各グループが選択した市町村の魅力をいかにPRするか?」を念頭に、ポスター全体のレイアウトを考え、引き続きそれぞれが担当するテーマの作業を行い、データを合わせて、一枚のポスターに完成する作業が予定されております。
『COC+地理』では、奈良県の地域性を理解し、奈良県の抱える問題について統計から分析し、各グループが選択した市町村の魅力をPRする「奈良県のポスター」作成に取組んでおります。
平成30年10月18日(木)5・6限目、電気工学科1年生を対象に、情報処理演習室において、上島 智史講師による第4回目の講義が行われました。
(情報処理演習室 講義の様子)
(パワーポイントによる分担作業の様子)
第4回 グループ活動③ ・調査およびデータ整理・ポスター作成
前回に引き続き、学生は「奈良の魅力を再発見すると共に、各グループが選択した市町村の魅力をいかにPRするか?」を念頭に、それぞれの班で、各自が担当するテーマについてパワーポイントによる分担作業を行いました。
その後、ポスター全体のレイアウトを考えながら、各自が担当したテーマのデータを合わせて、一枚のポスターに完成する共同作業が行われました。
(一枚のポスターに仕上げる共同作業の様子)
(担当教員 上島智史 講師)
最後に、上島講師から次回の最終グループ発表についての説明が行われました。
最終グループ発表で、学生は、市町村の基本情報(位置・人口等)を踏まえ、「何をメインに発表するか?」「聞き手の興味を惹きつけるものは何か?」等、発表内容やデザインについてグループ内で話し合って完成させた「奈良県のポスター」をPRする予定です。
本科1年生5学科共通の『COC+地理』では、これまでの系統地理学、世界の地誌などの学習を踏まえ、「将来エンジニアとして地域を見つめるための視点を養うこと」を目的に、市町村の魅力をPRする「奈良県のポスター」作成にグループで取組んで参りました。
平成30年10月22日(月)地域創生交流室において、電気工学科(1E)の学生によるポスター発表が行われました。(担当教員 上島智史 講師)
(地域創生交流室 発表の様子)
(発表の様子)
(発表の様子)
第5回 グループ発表 (ポスター発表)
このポスター発表は、学生が1グループ4~5名、9班に分かれて、7分の限られた時間内に奈良県の市町村の魅力をわかりやすく聞き手にPRすることを目的としております。
発表者2名は常に班のポスターの設置場所に待機し、教員の合図で順番に交代し、全員が均等に発表を行います。それ以外のメンバーは他の班の発表を聞き、評価を行います。
相互評価は、「評価・コメントシート」に直接記入する方法もしくは、スマートフォンでQRコードを読み取りWebによる方法(スマートフォンを持っていない人以外は推奨)で行われました。<評価内容>
内容 評価(高>低) 1 分かりやすいポスターになっていた。 5・4・3・2・1 2 声量やスピーチは適切で聞き取りやすい。 5・4・3・2・1 3 地域の魅力を分かりやすく説明しようとしている。 5・4・3・2・1 4 総合評価(全てを踏まえての評価) 5・4・3・2・1 学生は、奈良県の市町村について、基本情報である人口・面積・世帯数などの統計データや歴史・文化・風習などについて調べ、また、そのエリアの観光、特産品・郷土料理・伝統産業や世界遺産、重要文化財・伝統的建造物などの情報を集め、まちの強みを紹介しました。そして、キャラクター等を用いた地域おこしの現状やイベント情報を伝え、まちの魅力を最大限にPRしました。
(教員による評価)
(学生によるスマートフォンでの評価)
各班が、色々な角度からまちの魅力に気づき、ポスター発表を終えました。
今回の講義を通して、奈良県の市町村について、自らが調べることにより考え、関心を持ち、その魅力を聞き手にPRすることができました。
「第3回福祉機器展 in 奈良 2018」に出展しました。
奈良高専は、平成30年9月29日(土)に県営福祉パークで行われた「第3回福祉機器展 in 奈良 2018」(主催:社会福祉法人奈良県社会福祉事業団)に出展しました。
この催しは、高齢者や障害者の社会参加と自立の促進のため、福祉用具を見て・触れて・試して・体験する「福祉機器展」を通じて、県民に福祉用具の普及啓発を図ることを目的に開催されているものです。
本校からは、電子制御工学科 早川 恭弘 教授による『高機能歩行支援靴』『介護移乗移動ロボット「ひびき」』『車椅子での鬱血を防止するための布アクチュエータを用いたマット』といった研究紹介を行い、福祉機器に関心を持つ県民の方々と交流を行いました。
生憎の天気でしたが多くの方にお越しいただき、イベント最後まで盛況のうち終了しました。
『奈良高専 地域イノベーションコンソーシアム』第2回総会を開催しました。(2018年9月20日掲載)
『奈良高専 地域イノベーションコンソーシアム』は、平成29年2月に設立し、現在(平成30年9月14日時点)57の会員(個人・企業等)、7の特別会員(団体・教育機関等)に加入頂いております。
この度、第2回総会を平成30年9月14日(金)に開催し、65名の会員・特別会員及び21名の教職員・学生が本校に集いました。
<盛況となった会場風景>
<本校 中村教授の挨拶>
冒頭、本校産学協働研究センター長 中村教授より開会の挨拶があり、その後、各参加者から自己紹介が行われました。
<会員・特別会員自己紹介の様子>
<本校参加者自己紹介の様子>
続いて、本校総務課 身吉専門員より、ホームページを活用した本コンソーシアムの事業説明が行われました。
<身吉専門員による事業説明>
<鐵東様の講演>
さらに、株式会社エヌ・アイ・プランニング 代表取締役 鐵東 敦史様より「ローカル×ローカル=グローバル 『つながる』」と題した講演が行われました。
本校からは、情報工学科 上野准教授より「人間の高次行動を『見える化』した技術伝承」と物質化学工学科 中村教授より「廃プラスチックの熱分解」と題した2つの研究シーズ事例が紹介されました。
<本校 情報工学科 上野准教授>
<本校 物質化学工学科 中村教授>
<研究シーズ事例発表>
その後、身吉専門員より銀行助成金・イベントの紹介が行われ、会員・特別会員の積極的な参加・エントリーをお願いしました。
また、竹下経営革新事務所 中小企業診断士 竹下 富彦様からの挨拶があり、奈良県中小企業診断士会と本校との協定締結の紹介が行われました。
最後に、中村教授による閉会挨拶の後、本校 生協食堂にて情報交換会が行われ、互いに交流を深める会員・特別会員の熱気に包まれました。
<銀行助成金・イベント紹介に耳を傾ける様子>
<奈良県中小企業診断士の挨拶>
<情報交換会の様子>
今後も、会員・特別会員の皆様との連携を密にし、本校を地域イノベーション拠点とした活動を通じて、産学官金協働による知的資源の創造と地域経済の活性化に取り組んでまいります。
奈良高専×イオンモール大和郡山 地域創生共同イベント 「LEGOでつくるロボット ~文字を集めてことばをつくろう~」を開催しました(2018年9月6日掲載)
本校は、地域貢献活動の一環としてイオンモール大和郡山様との共同イベント「LEGOでつくるロボット ~文字を集めてことばをつくろう~」を平成30年9月2日(日)に開催しました。
イベントは午前、午後各1回行われ、会場となったイオンモール大和郡山1階北小路コートには、事前申込者及び当日参加者を含め81名が参加し、本校電子制御工学科 玉木 隆幸准教授率いる同好会「システム開発研究会」の学生8名と共に、ロボットを使った競技に挑戦しました。
(玉木 隆幸准教授)
(学生によるルール説明)
(会場の様子)
参加者は教育用LEGO Mindstormsというロボットキットを使用し、専用の競技コート上に並べられた”文字”を目掛けてロボットを操作し、“文字”を集めました。そして、集めた文字で、ことばをつくり、得点を競いました。
(プログラミングの様子)
(競技の説明を行う様子)
(競技の様子)
(集めた文字で言葉をつくる様子)
(インタビューと点数発表の様子)
全ての競技を終え、玉木 准教授から点数発表が行われると、ボーナスカードを獲得し、高得点を得た参加者から歓喜が湧き起こり、会場は熱気に包まれました。
本イベントでは、ロボットのプログラミングを通じて理系教育の振興を図るとともに、ロボット競技を行うことで操作の楽しさを実感して頂きました。
本校は、これからも理系教育の振興と地域活性化に取り組んでまいります。
【終了しました】奈良高専×イオンモール大和郡山 地域創生共同イベント 「LEGOでつくるロボット ~文字を集めてことばをつくろう~」
× 奈良高専は、地域貢献活動の一環として、イオンモール大和郡山様とコラボし、「LEGOでつくるロボット ~文字を集めてことばをつくろう~」を開催します。
教育用LEGO Mindstormsというロボットキットを使用し、プログラミングなどを通し、理系教育の振興を図るとともに、ロボットを競技させることにより、参加者にロボット操作の楽しさを実感していただき、地域の活性化に取り組んでまいります。
≪昨年度の地域創生共同イベントの様子は、下記をクリック!≫
LEGOでつくるロボット~金魚すくい選手権~ 《平成29年12月17日(日)開催》
ハロウィンパレード2017に高専祭実行委員の学生が参加 《平成29年10月22日(日)10月28日(土)10月29日(日)開催》
平成30年 9月 2日(日)
①10:30~ ②13:30~イオンモール大和郡山
1F 北小路コート①②計88名 小学生以下
(推奨 3年生~6年生
保護者同伴可)
無 料『古事記』の編集者の1人
稗田 阿礼 にちなんだロボット競技奈良高専
この申込フォームより
お申込みください!※定員になり次第締め切らさせていただきます。
※①10:30~②13:30~の時間指定は、出来ませんので、ご了承ください。
☆コートに設置された文字のオブジェをすくって、制限時間内に回収する。
① スタートからできるだけ多くの文字をすくって、運ぶ。
② ロボットには前進→すくいあげ→バックを行うプログラ ムが組み込まれている。
③ すくいたい文字を狙いプログラムを実行する。
④ すくえた文字の数を基礎得点とし、さらに、すくえた文字を組み合わせてつくったことばで追加得点を決める。
⑤ 制限時間内に「金魚鉢」をすくうことができれば、高得点となる。地域社会技術特論 最終成果発表会
最終成果発表会 (2018年8月7日掲載)本年度前期の専攻科1年の授業である『地域社会技術特論』では、平成30年7月20日(金)に、今回の取り組みの成果として最終発表会を行いました。
本授業は、地域創生演習科目として、地方創生に対して技術者が果たすべき役割とその重要性を理解することを目的としております。今年度は、奈良県下の企業様3社にご協力を頂戴し、各企業様からご提供頂きました計5テーマに対し、実際のものづくりの現場の見学(4/6実施)等を通じて、技術者の立場から課題解決策の検討に取り組みました。最終発表会当日は、中間発表会(6/8開催)に引き続き、各企業の皆様に本校までお越し頂き、学生の発表を直接ご覧頂きました。各チームは、中間発表の際に企業様より頂戴したご意見も踏まえ、以下のような点を考慮して、多面的に解決策の検討・絞り込みを行い、課題解決提案を行いました。
・ 課題に対する具体的な解決策
・ 他に検討していた解決策と比較し、
今回提案する策に決定した背景
・ 提案の解決策の技術的要素
・ 解決策の社会的な貢献度
・ 実際にモノづくりをするとした場合の課題点
(発表会全体の様子)
(発表の様子)
発表のあと、企業様から率直な感想を頂くとともに、アンケートを取らせて頂いた結果、プレゼン内容はわかりやすく、総体的にユニークかつ有効な提案であったとのコメントを頂戴しました。
(各企業様からご意見、感想を頂戴している様子)
本授業では、学生が現地調査等を通じ企業様が実際に抱える問題に関心をもち、技術者が果たす役割と重要性を理解するとともに、複数名でチームを組んで課題解決に取り組むグループワークを通してコミュニケーション能力や合意形成力など養うことができ、非常に有益な授業となりました。
本授業に際しましては、県内の企業の皆様に多大なご協力頂戴しましたことに感謝申し上げます。有難うございました。平成30年度 やまと共創郷育センターCOC+事業協議会が開催されました。(2018年8月6日掲載)
平成30年7月31日(火)、奈良女子大学にて平成30年度 やまと共創郷育センター事業協議会が開催されました。本校から後藤校長(COC+事業推進代表者)、藤田教授(COC+事業推進責任者)、中村教授(地域創生研究センター長)、谷口准教授(地域創生研究センター副センター長)、竹原准教授(地域創生マインド養成教育プログラム開発委員会副委員長)が出席しました。
主幹校である奈良女子大学、参加校である奈良県立大学をはじめ、奈良県、下市町、野迫川村、十津川村や事業協働機関である県内企業等、多数の関係者が一堂に集いました。
はじめに、司会進行役の奈良女子大学 前川COC+コーディネーターから「出席者紹介」が行われました。
つぎに、奈良女子大学 今岡学長から「開会 議長挨拶」がありました。
その後に、やまと共創郷育センター 成瀬センター長より「平成29年度事業報告及びCOC+評価委員会における事業評価について」の報告がありました
参加事業協働機関
奈良女子大学 今岡学長
参加校
さらに、「各校からの報告」が行われました。
奈良女子大学からは前川COC+コーディネーターより、地域志向科目の整備やフィールドワーク型・PBL型科目の実施等の教育支援活動、女子大学生ワーク&ライフEXPOや県内企業就職OGとの交流会、3校合同会社見学会の実施等の就職支援活動において、地道に取り組み一定の進展がみられた旨の報告があり、次年度は奈良の魅力や奈良県にある企業を知った学生が一歩進んで県内就職を志向するための更なる企画や工夫が必要であるとの表明がありました。
奈良高専からは藤田COC+事業推進責任者より、学生が地域創生授業を受け、その成果を奈良県活性化アイデアとして、県内の様々なコンテストに挑戦したこと、5つの研究クラスターが県内企業と連携した研究の取組みや新テーマである間伐材イノベーション構想による吉野町等との林業振興策による地域活性化や雇用創出の紹介、県内企業と教員や学生の交流会、奈良県と連携した卒業生への県内再就職支援や企業誘致等、平成29年度は教育面において“充実”、研究面において“深化”、雇用創出・人材定着面において“開拓”を推し進めた1年であり、平成30年度以降も 教育、研究、雇用創出・人材定着をCOC+事業の重点施策とし、地域貢献から地方創生へのステージアップとして加速させていく旨の表明がありました。
奈良県立大学からは増本特任准教授より、県内就職先の開拓取組みとして、県内就職先から「企業が求める人材像」の調査、就活生を含む学生から「自分をどう捉えて就活に臨むかの意識」の調査・分析を行った結果報告が行われ、今後の取組みとして、ピア・キャリア・サポートの更なる活動支援、3校が連携した観光・地域創造学関連の授業提供等について拡充を推し進めていく旨の表明がありました。
奈良女子大学
前川COC+コーディネーター奈良高専
藤田COC+事業推進責任者奈良県立大学
増本特任准教授「各校からの報告」に対して、「参加自治体・企業との意見交換」の場が設けられ、感想や今後の活動に対する激励の言葉を頂き、本プロジェクトに対する高い期待が感じられました。
参加自治体・企業との意見交換の様子 奈良高専 後藤校長 閉会挨拶 最後に、奈良高専 後藤校長、奈良県立大学 伊藤学長より出席者への御礼を表す閉会の挨拶があり、今後も自治体・県内企業・団体等との連携・信頼関係を強化していくことを確認し合い、和やかな雰囲気の中、幕を閉じました。
第15週 『地域と世界の文化論』(担当教員:竹原准教授) 最終グループ発表(2018年8月3日掲載)
第15週 『地域と世界の文化論』(担当教員:竹原准教授) 最終グループ発表
平成30年7月25日(水)、本校 地域創生交流室で、第15回 『地域と世界の文化論』(担当教員 竹原准教授)の講義において、最終グループ発表が行われました。
本講義は、地方創生推進事業(COC+)における奈良女子大学と奈良県立大学との単位互換科目の一つとして行われ、テーマに応じて学内外から様々な講師を招いたオムニバス形式の講義として実施されてきました。これまでに行われた特別講義等を振り返りながら、グローバリゼーションの進展を踏まえた上で、地域の課題を分析、その解決方法の検討を通して、学生は最終グループ発表を行いました。
(奈良高専 担当教員 竹原准教授)
(奈良女子大学 前川協力研究員)
(論文形式の発表の様子)
(新聞記事形式の発表の様子)
(あまづらせん発表に対するコメント1)
(あまづらせん発表に対するコメント2)
(コンテンツ―リズムに対する発表)
(質疑応答の様子)
学生は、グローバリゼーションの進展と地域の持続可能な発展の重要性を理解し、その地域課題を解決する方法としてSWOT分析や2軸法等を活用し、学生自らテーマを決定し、グループワークにより論文形式・ポスター形式・新聞記事形式等、色々な形式で発表を行いました。
この講義で、様々な地域の歴史と文化の理解を通じ、地方創生に関する使命感を涵養し、地域と世界を同時にみつめていくことの重要性、地域と世界を結ぶイノベーションの重要性について学ぶこととなりました。
(第8週 奈良県立大学 増本特任准教授による特別講義は、こちらをクリック。)
(第9週 奈良県立大学 中谷教授による特別講義は、こちらをクリック。)
(第11週 奈良女子大学 寺岡教授による特別講義は、こちらをクリック。)
第15週 『地域と世界の文化論』(担当教員:竹原准教授)において、奈良女子大学 前川 佳代 協力研究員による特別講義が行われました。(2018年7月5日掲載)
第6回 COC+政治・経済 (2018年8月3日掲載)
第6回 グループ発表 奈良中央信用金庫様による評価本科3年生5学科共通の「COC+政治経済」では、地方創生推進事業(COC+)の一環として、本校と地元金融機関・県内企業との地方創生コラボ企画により、奈良県経済の課題や実際のものづくり現場での問題に対し、学生は、これまで技術者の立場から商品・サービスのアイデアを考え事業計画書を作成してきました。
担当教員 竹原准教授
担当教員 藍澤准教授
平成30年7月25日(水)・26日(木)の二日間、地域創生交流室において、奈良中央信用金庫 地域創生推進室 山田様と堀内様を招き、 「第6回 グループ発表 奈良中央信用金庫様による評価」と題して、特別講義が行われました。
はじめに、奈良中央信用金庫 山田様から「本日は、社長や生産・販売・広報・会計それぞれの担当者になったつもりで、事業計画書を発表してください。皆様の発表を楽しみにして参りました。」と、ご挨拶を頂きました。
奈良中央信用金庫 山田様
奈良中央信用金庫 堀内様(右側)
各班7分(発表5分+質疑応答2分)という制限時間の中、プレゼンテーションを行い、奈良中央信用金庫様と教員の評価に加え、学生相互によるクリッカーシステムを活用した投票形式の評価が行われました。
奈良中央信用金庫様と教員の評価基準は、事業内容と表現の二つの指標から行われました。事業内容 表 現 1.新規性
2.実現性
3.事業性
4.社会的必要性
5.発表構成
6.視聴覚資料の活用
7.話し方・振る舞い
8.質疑応答での対応
以上8つの項目を各5点の配点とし、40点満点で採点されました。
学生の評価方法は、クリッカーシステムを用いて、各設問に対して10秒以内に“ クリッカー ” と呼ばれるレスポンスカードのボタンを押して、5段階で投票を行いました。
方 法 5段階投票 ☆ クリッカーシステムについて
学生は、応答用に用いる通称 “ クリッカー ” と呼ばれるレスポンスカードの端末ボタンを押すことで、リアルタイムに回答結果が集計され、パソコンの画面上に表示されるというシステムです。
5: excellent とてもよい
4: good よい
3: average 普通
2: under average 普通以下
1: poor よくない
学生は、自分たちの発表に対する評価をリアルタイムにフィードバックされることで、継続すべき良い点や改善すべき悪い点を素早く理解でき、その結果に対して意欲的に向き合う姿勢が見られました。
(クリッカー)
(クリッカーシステムによる回答の様子)
(質疑応答の様子)
(賞品授与の様子)電子制御工学科 平成30年7月25日(水) 1・2時限目
学生発表の様子
奈良中央信用金庫賞を受賞した電子制御工学科の学生たち
物質化学工学科 平成30年7月25日(水) 5・6時限目学生発表の様子
奈良中央信用金庫賞を受賞した物質化学工学科の学生たち
電気工学科 平成30年7月26日(水) 1・2時限目学生発表の様子
奈良中央信用金庫賞を受賞した電気工学科の学生たち
機械工学科 平成30年7月26日(水) 3・4時限目学生発表の様子
奈良中央信用金庫賞を受賞した機械工学科の学生たち
情報工学科 平成30年7月26日(水) 5・6時限目学生発表の様子
奈良中央信用金庫賞を受賞した情報工学科の学生たち
学生の発表に対して、全学科それぞれの班に、奈良中央信用金庫 堀内様から「新規性はありますが、実現可能性はどうですか?」「関連産業への経済波及効果はありますか?」「その後の事業展開は考えていますか?」等の的確なアドバイスを頂きました。
学生は、少子高齢化等社会的背景からの課題解決策や奈良県の観光振興アイデア創出、県内企業の課題に対する改善策等、消費者・販売者・需要者・供給者等色々な視点から奈良について考察し、奈良県の魅力を最大限に引き出す事業計画書を作成し発表しました。
最後に、担当教員から「この特別講義での経験を、卒業研究発表会や学会発表、就職面接、入社後の事業提案等、将来の発表の機会に役立ててください。」との激励の言葉がありました。
第13週 『社会科学特論』(担当教員:竹原准教授)において、グループ発表 「斑鳩町商工会職員・女性部員によるプレゼンテーション評価」(2018年7月26日掲載)
第13週 斑鳩町商工会職員・女性部員によるプレゼンテーション評価本科5年生選択必修者を対象とした「社会科学特論」では、地方創生推進事業(COC+)の一環として、これまで本校と斑鳩町商工会との協働により、特別講義及びフィールドワークを「斑鳩町のまちづくり」をテーマに行ってきました。
平成30年7月23日(月)、斑鳩町商工会 澤 﨑 様と斑鳩町商工会 女性部 松 村 様を招き、「斑鳩町商工会職員・女性部員によるプレゼンテーション評価」と題して、午前と午後の二回特別講義を実施致しました。
担当教員:竹原准教授
斑鳩町商工会女性部:松村様
斑鳩町商工会:澤﨑様
はじめに、担当教員 竹原 准教授からこれまでの経緯を踏まえて、本日の講義の主旨説明が行われました。その後に、教員・斑鳩町商工会・学生によるクリッカーシステムを活用した評価方法についての説明が行われました。
☆ クリッカーシステムについて “ クリッカー ” とは,授業で学生が応答用に用いるリモコンのことで、クリックするものであることから通称 “ クリッカー ” と呼ばれています。学生がレスポンスカード(カード端末)のボタンを押すと、回答結果が集計されてリアルタイムにパソコンの画面上に表示されるというシステムです。 クリッカーシステムによるデモンストレーションが行われると、学生からは新しいシステムに対する歓喜の声が上がりました。
【午前の部】 (本科5年生選択必修者 電気工学科・情報工学科)
発表の様子
発表の様子
アドバイスを受ける様子
質問に答える様子
地域創生交流室で行われた講義の様子
【午後の部】 (本科5年生選択必修者 機械工学科・電子制御工学科・物質化学工学科)
発表の様子
学生による質問の様子
質問に答える学生の様子
クリッカーによるレスポンス
地域創生大講義室で行われた講義の様子
学生は各班7分のプレゼンテーションを行い、終了後には3分の質疑応答の時間が設けられました。発表に対して、聞き手の学生からも積極的な質問が行われました。澤 﨑 様と松 村 様からは、各班に対して的確なアドバイスを頂いた。
☆ 提案内容について
☆ 発表・プレゼンについて 1.新規性
提案内容は創造性に優れ他に無いものである。2.実現性
提案内容は実現性について考慮されている。3.事業性
提案内容は収益が見込め、継続的な事業が実施できるよう考慮されている。4.地域貢献
提案内容は地域・社会にとって必要である内容となっている。5.発表構成
スライドは良く準備され、内容は過不足無く適切である。6.視聴覚資料の活用
資料は明瞭で理解しやすく、写真、図表などが効果的に使用されている。7.話し方・振る舞い
声量、スピードは適切で、聞き取りやすい。聴衆を見ならが発表できている。8.質疑応答での対応
質問内容を十分理解し、的確に回答している。全ての班の発表を終え、斑鳩町商工会 澤 﨑 様と斑鳩町商工会 女性部 松 村 様より、全体に対する講評を頂いた。
午後の部を見学頂いた本校 機械工学科 須田助教は「皆さんお疲れ様です。おもしろい内容の発表を聞かせて頂きました。我々教員もこれからはグローバル化社会と言われている中で、地域貢献・地方創生という観点から自分達の生まれ育った土地や関わりのある土地のことを知っておくことは、とても大切だと思います。今後、皆さんが就職や進学をされた際にも自分たちが5年間高専で学んだ周辺の土地について、話すことができれば人と人との関係性を深めることに繋がります。この講義で学んだことをこれからの人生にも活かしてください。」と、地方創生推進事業(COC+)に取組む学生を激励しました。
機械工学科:須田助教
講評の様子
最後に、竹原准教授から「データを調べ、実際に人の話を聞き、また街を歩き、そこから感じたことを最終発表の内容につなげるというプロセスは、皆さんにとって良い学びであり、収穫となったように思います。学生の創意工夫による素晴らしい発表にもいくつか出会え、3年生の時に行った「COC+政治・経済」最終発表よりも成長している姿を見ることができました。」と、喜びの言葉として結びました。
この講義を通して、学生は奈良県や斑鳩町に愛着を感じ、あるいは起業について想いを抱く好機となりました。また、クリッカーシステムを活用した教員・斑鳩町商工会・学生による相互評価は、それぞれの想いを一つにした参加型の講義となりました。
第5回 COC+政治・経済 (2018年7月17日掲載)
第5回
事業計画書発表準備 ― プレゼンテーションの準備をしよう!―平成30年7月12日(木)の3・4時限目に、図書館1階LL教室において、本科3年生 機械工学科の学生を対象に第5回COC+政治・経済の授業が行われました。
学生は、これまでのCOC+政治・経済の授業で、奈良県の経済について奈良中央信用金庫の講義を聞き、奈良県経済の統計データを用いて、SWOT分析を行い、奈良県の経済の強みと弱み把握しました。そして、事業計画書を作成し、奈良中央信用金庫と奈良県企業5社からアドバイスを受けて参りました。
本日の授業では、はじめに、担当教員の藍澤 光晴准教授から「前回の奈良県企業による特別講義を踏まえて、事業計画書を作成してわかったことはなんですか?また、どんなアドバイスを受けましたか?」と、学生に問いかけがあり、「奈良中央信用金庫と株式会社品川工業所からのアドバイスをもとに、最終プレゼンテーションに向けて、パワーポイントを活用してスライドの作成準備をしていきます。」との説明がありました。
担当教員:藍澤 光晴准教授
授業の様子
グループワークによるスライド作成の様子
本日の授業を通して、学生は“なぜプレゼンテーションをするのか”“プレゼンテーションとは何か”を知り、そのために気を付けなければならない4つのポイントとスライド作成に関する基本スキルを学びました。そして、最終グループ発表の評価基準について、表現と事業内容からの説明がありました。
学生は、今後、最終グループ発表に向けてスライドの完成が急がれます。
第10・11週 『社会科学特論』(担当教員:竹原准教授)において、「斑鳩町のフィールドワーク」(2018年7月12日掲載)
第10・11週 斑鳩町のフィールドワーク本科5年生選択必修者を対象とした一般教養科目 社会科学特論では、地方創生推進事業(COC+)の一環として、「斑鳩町のまちづくり」をテーマに本校と斑鳩町商工会との協働により、平成30年7月9日(月)に「斑鳩町のフィールドワーク」を実施しました。
担当教員:竹原准教授
斑鳩町商工会:澤﨑様
斑鳩町商工会女性部:松村様
午前の部は、電気工学科18名と情報工学科6名、午後の部は、機械工学科4名と電子制御工学科15名、物質化学工学科6名の合わせて49名の学生が、JR法隆寺駅近辺の商店街と法隆寺界隈を実際に歩き、斑鳩町議会議員や地元の商工業者等から生の声やまちづくりの課題についてヒアリングを行いました。このフィールドワークを通して、学生は普段の座学では得られない体験により、”工学的な知識をもつ技術者がどのようにして地域社会の問題にアプローチしていけばよいのか”を学び、地域をイノベーションしていくことの重要性を知りました。
【午前・午後の部 行程表】
午前
午後
行 程
地 図
9:05 13:00 奈良高専出発 9:25 13:20 JR法隆寺駅南口下車・法隆寺北口商店街散策 9:30 13:25 共育塾へ移動
【午前】斑鳩町議会議員 小村 尚己様
【午後】いかるが車輌 福島 章芳様
10:00 13:55 FIVE PAGODA いかるがアンテナショップ 10:15 14:10 法隆寺iセンター下車 10:25 14:20 株式会社 錺(かざり)技研 山﨑 俊和様
オレンジの庭 堤 彩様
並松商店街自由散策
11:10 15:00 バス帰校 11:30 15:20 奈良高専到着 【斑鳩町のフィールドワーク】
斑鳩町議会議員:共育塾:小村様
ヒアリング:まちづくり活動について
法隆寺駅北口商店
いかるが車輌:福島様
ヒアリング:商工会の活動について
FIVE PAGODAいかるがアンテナショップ
株式会社 錺技研:山﨑様
ヒアリング:地域活性化事業について
和太鼓等の錺鋲(かざりびょう)
オレンジの庭:堤様
ヒヤリング:地域活性化事業について
ラベンダースティック
竹原准教授は、「工学的な知識をもつ技術者にとって理論研究は重要ですが、現実に製造や開発に携わる仕事ですので、例えば、技術者として海外にプラントを建設する際に現地の文化や風習を無視して建設することは難しく、現地調査は非常に大切です。また、様々な立場・職種の方から直接、話を聞けたことは非常によい機会だったと思います。これらの点からも本日のフィールドワークは学生の皆さんにとって、大変貴重な体験となったことでしょう。」と、結びました。
午前の部(並松商店街の様子)
電気工学科と情報工学科の学生午後の部(集合写真)
機械工学科と電子制御工学科、物質化学工学科の学生この日は、天候も良く、穏やかなうちに無事終了しました。
このフィールドワークを踏まえて、平成30年7月23日(月)に「斑鳩町商工会職員・女性部員によるプレゼンテーション評価」を行う予定です。
第4回 COC+政治・経済 (2018年7月10日掲載)
平成30年7月4日(水)と7月5日(木)に、地域創生交流室において、本科3年生を対象に、第4回 『COC+政治経済』(担当教員:竹原 信也准教授 藍澤 光晴准教授)の特別講義が行われました。
(竹原 信也准教授)
(藍澤 光晴准教授)
この特別講義は、本校と奈良中央信用金庫様との”地方創生コラボ企画”として、平成28年度から奈良県内の「卸売」・「プラスチック製品製造」・「機械製造販売」・「精密機器製造」・「商社」の多岐にわたる業種の企業5社を招へいし、本年度で3回目となります。
本科3年生1学科につき1企業が、事業内容や業界動向、抱えている課題等について、学生に直接お話しいただくことで、地元企業の魅力を知ると共にベンチャーマインドの涵養を目指しております。昨年度は、この地域創生科目を履修した学生が、地域創生マインドを高め各種コンテストに積極的に応募致しました。学科 × 県内企業
企業紹介等
青果仲卸事業、直販事業、カット野菜事業、ミールキット事業、夕食宅配事業、おせち事業などを通じ、生産者が作られた「大地の恵み」である青果物を「余すところなく使い切る、売り切る」をミッションに、創業55周年を迎えられ、新たなステージへと、常に「変化対応」し「価値創造」に挑戦している企業です。 「こんなものがあれば」「この問題を解決できれば」といった「お客様の想いを形にする」オリジナルなものづくり実現の為に、光学機器という一分野に固執せず、異分野・異業種であっても積極的にマッチングを図り、自らのチャンネルを拡大させながら、長年の精密部品加工で培った技術と経験をバックボーンに、ISO認証取得や新規設備の増強など、自らの加工品質のレベルアップにも積極的に取り組む企業です。 平成元年に「夢は大きく」をコンセプトに設立し、OA機器・複合機・ビジネスフォン・システム開発・中古コピー機販売、WEB制作等のオフィスに関する総合商社で、「信用と信頼」をコンセプトに奈良県に密着したサービスで地域貢献を目指す企業です。 餅つき機やたまご焼成機などの食品加工機械・製菓機械の製造を中心に、混合攪拌機・造粒機などの理化学用機械の開発・製造・販売までを手がける明治43年創業の老舗企業です。多様化・複雑化、高品質化する業界のニーズに対応し、技術とハートで食・未来を拓き続けている企業です。 プラスチック射出成形メーカーとして創業されて以来、主に食品容器と臨床用器材の分野で、最高品質の商品を提供しておられ、さらに組織や技術開発、販売手法などの企業活動で継続的なイノベーションにより、収益力の高い新規事業分野の製品を次々と生み出す企業です。 第4回
1.特別講演:奈良県企業様による特別講義 2.事業計画書をみてもらおう!※各学科 × 県内企業をクリックすると、特別講義の様子が表示されます!
フルックスグループ平成30年7月4日(水)1・2限目に電子制御工学科3年生を対象に、フルックスグループ 代表取締役 黒田 久一様を講師としてお招きし、特別講義を開催いたしました。
フルックスグループ 代表取締役 黒田 久一様
特別講義の様子
フルックスグループ様
フルックスグループ様
奈良中央信用金庫様
奈良中央信用金庫様
奈良精工株式会社平成30年7月4日(水)5・6限目に物質化学工学科3年生を対象に、奈良精工株式会社 代表取締役社長 中川 博央様を講師としてお招きし、特別講義を開催いたしました。
奈良精工株式会社 代表取締役社長 中川 博央様
質疑応答の様子
事業計画書発表の様子
事業計画書発表の様子
奈良中央信用金庫様
奈良中央信用金庫様
奈良OAシステム株式会社平成30年7月5日(木)1・2限目に電気工学科3年生を対象に、奈良OAシステム株式会社 顧問 諸富 誠治 様を講師としてお招きし、特別講義を開催いたしました。
奈良OAシステム株式会社 諸富 誠治 様
発表をしていない空き時間の改善の様子
奈良OAシステム株式会社様による総評
奈良OAシステム株式会社様による総評
奈良中央信用金庫様
奈良中央信用金庫様
株式会社品川工業所平成30年7月5日(木)3・4限目に機械工学科3年生を対象に、株式会社品川工業所 代表取締役社長 庄野 明様を講師としてお招きし、特別講義を開催いたしました。
株式会社品川工業所 代表取締役社長 庄野 明様
講義の様子
株式会社品川工業所様
株式会社品川工業所様
奈良中央信用金庫様
奈良中央信用金庫様
広陵化学工業株式会社平成30年7月5日(木)5・6限目に情報工学科3年生を対象に、広陵化学工業株式会社 製造部統括工場長 諏訪 敏様を講師としてお招きし、特別講義を開催いたしました。
広陵化学工業株式会社 製造部統括工場長 諏訪 敏様
講義の様子
広陵化学工業株式会社様による総評
広陵化学工業株式会社様による総評
奈良中央信用金庫様
奈良中央信用金庫様
学生は、グループワークで作成した事業計画書を定められたタイムスケジュールに従って、各企業のブースと奈良中央信用金庫のブースに分かれ発表しました。学生は各班制限時間を精一杯活用して、自分たちの事業計画書の魅力を伝えました。そして、発表内容に関し直接アドバイスをいただき、発表をしていない空き時間にアドバイスをもとに改善作業を行いました。
最後に、各企業と奈良中央信用金庫様より学生への総評をいただきました。奈良中央信用金庫 堀内 厚男様からは、「皆さんは、事業計画書を完成させ、そのアイデアをプレゼンテーションによって、聞き手に理解、共感してもらわなければなりません。ここで、“プレゼンの神様”と呼ばれる奈良県生駒市在住のガー・レイノルズさんの印象に残るプレゼンテーションのテクニックを動画により紹介させていただきます。参考にしていただき、聞き手に感動してもらえるような最終グループ発表にしてください。」と、激励のお言葉をいただきました。
学生は、今後、最終グループ発表へ向けパワーポイントによるスライド作成等の準備に取組んでまいります。
やまと共創郷育センター COC+評価委員会(本会議)を開催しました。
平成30年6月29日(金)、奈良女子大学 やまと共創郷育センター COC+評価委員会(本会議)を開催しました。
やまと共創郷育センターCOC+評価委員会は、地方創生推進事業(COC+)について評価を行うため、奈良教育大学名誉教授 前学長である長友 恒人委員長をはじめとする、3名の学外学識経験者及び2名の学内中立的立場の委員を中心に構成された組織です。はじめに、長友評価委員長から平成29年度に本校、奈良女子大学及び奈良県立大学が実施した取組に対して全体評価を受けました。
地方創生推進事業(COC+)も4年目に入り、「最終目標数値(県内就職率)の達成は至上命題であるが、3校合同の施策(3校合同地域志向授業、企業見学会等)が積極的に実施され、プロジェクトとして一体感が生まれてきていることは、28年度に比べ大きく前進している点である。」と、高い評価内容を頂きました。
つぎに、それぞれの評価委員から平成29年度に各校が実施した取組に対して個別評価を受けました。
本校に対しては、「地域創生科目が本科1年から専攻科2年まで学年進行とともに履修していく教育プログラムが構築されており、全学年で取組んでいること、そして、地域創生科目を履修した学生が地域創生マインドを高め、各種コンテストに積極的に応募し、受賞したことは特筆すべき成果で評価できる点である。加えて、各研究クラスターにおいても学生が積極的に参加し、県内関連企業と地域課題に取組んでいる姿勢は評価できる点である。」と、高い評価内容を頂きました。
(COC+評価委員会の様子)
(本校出席者)
今回の評価委員会での結果については、平成29年度成果報告として、7月31日(火)開催のCOC+事業協議会で報告し、事業協働機関をはじめとする県内企業・自治体に周知して参ります。
第3回 COC+政治・経済 (2018年7月6日掲載)
第3回
事業計画書を作成しよう ― 商品・サービスのアイデアを考え事業計画書をつくろう ―平成30年6月28日(木)の5・6時限目に、本科3年生 情報工学科の学生を対象に第3回COC+政治・経済の授業が行われました。
はじめに、竹原准教授から次回に予定されている「奈良県企業様による特別講義」を踏まえ、広陵化学工業株式会社の会社概要等について紹介がありました。つぎに、学生は日本の企業数382万社のうち99%が、中小企業であり、日本の経済を支えている現状を学びました。そして、奈良県内で活躍する企業の現状と課題を知り、思いついたアイデアをビジネスとして実現させるための事業計画書に落とし込む作業が、グループワークにより行われました。
(次回特別講義企業の紹介)
(日本の企業の現状説明)
(グループワークの様子)
学生は、事業計画書が金融機関から融資を受ける際や上司・他社にプレゼンテーションする際に利用されていることを知り、事業計画書をきちんと作成しておけば事業を運営するために必要なアクションを明確にできる事を学びました。
次回は、学生が作成した事業計画書を実際に企業と金融機関に見てもらい評価を頂く予定です。
地域社会技術特論 中間発表会
中間発表会 (2018年7月6日掲載)本年度前期の専攻科1年の授業である『地域社会技術特論』では、平成30年6月8日(金)に、現時点までの取り組みの成果として中間発表会を行いました。
本授業では、昨年より引き続き、地域創生演習科目として、地方創生に対して技術者が果たす役割とその重要性を理解することを目的として、課題発見、課題解決能力等を養う授業を実践しています。今年度は、奈良県下の企業様3社にご協力を頂戴し、各企業様からご提供頂きました計5テーマに対し、実際のものづくりの現場の見学(4/6と4/27実施)等を通じて技術者の立場から課題解決策の検討に取り組んでおります。
4/6と4/27実施の内容は、こちらをクリック↓
【追加更新】専攻科1年生 地域社会技術特論 学外研修(工場見学)
中間発表会当日は、各企業の皆様に本校までお越し頂き、学生の発表を直接ご覧頂きました。各チームは、企業様からご提供頂いたテーマに対し、工場見学で実際に見聞きした情報や関連技術文献調査などを基に、ロジックツリーやペイオフマトリックスなどの手法を用いて問題点と課題を整理し、解決策の検討状況を発表しました。
(発表の様子)
各チームの発表に対してご出席頂いた皆様から率直なご意見、ご感想を頂戴し、また今後の解決策検討の方向性を示して頂きました。
(各企業様からご意見、感想を頂戴している様子)
今回の中間発表で頂戴した皆様からのご意見も踏まえ、今後5週にわたり更に具体的な課題解決策の検討を重ねて、7/20に最終報告会を予定しております。 末筆ながら、県内企業各社の皆様に多大なご協力を頂戴しましたことに感謝申し上げます。
『地域と世界の文化論』(担当教員:竹原准教授)において、奈良女子大学 前川 佳代 協力研究員による特別講義が行われました。(2018年7月5日掲載)
第12週 特別講義 前川 佳代 協力研究員(奈良女子大学)
地域と歴史・文化【2】 奈良の古代菓子文化を受け継ぐ~甘葛煎再現~平成30年6月27日(水)、本校 地域創生交流室において、奈良女子大学大和・紀伊半島学研究所 古代学・聖地学研究センターの前川 佳代協力研究員による第12回『地域と世界の文化論』の講義が行われました。
はじめに、担当教員 竹原准教授から3大学・高専間での単位互換科目の一つである本講義の概要と、これまでに本校で行われた奈良県立大学と奈良女子大学の特別講義を振り返り、次いで前川協力研究員の紹介がありました。
早速、前川協力研究員による「奈良の古代菓子文化を受け継ぐ~甘葛煎(あまづらせん)再現~」と題した講義が始められました。「甘葛煎とは、古代から用いられた日本独自の甘味料で、『枕草子』にも登場します。原材料はブドウ科のツタで、糖度が高くなる冬季のツタを伐採し、樹液を取り出し、煮詰めたものです」と再現品を見せながら話され、続けて「その原料・製造方法は失われ、現在では作らないと食べられません。市販のどの甘味料にも該当しない上品な味です」と説明されました。そのあとに現代の奈良にお供え物として残る遣唐使が伝えた唐菓子、敦煌(中国甘粛省北西部の都市)でも食べられていたハクタク(法隆寺聖霊院お会式の供物(ネコミミ)で古代食)やブト(春日大社神饌)、中世の奈良饅頭を紹介されました。それらの甘味として使われ、さらに遣唐使とともに唐へ渡った甘葛煎の話も重ねて、古代の豊かな菓子文化とそれをもたらした国際交流に想いを馳せたお話が語られました。
また、数回にわたり再現実験を実施されている「奈良女子大学甘葛煎再現プロジェクト」の活動を中心に、甘葛煎の歴史や大変手間のかかる再現方法、科学的分析結果、再現実験をうけての考察などについて話されました。甘葛煎を利用して古代の唐菓子、椿餅、ふずく、イモガユ、かき氷、中世の奈良饅頭等を再現することで、「古代と現代をスイーツでつなぎ、古代人の知恵と技術を伝えることができる。それは奈良の古代菓子文化を後世に継承することにつながるだろう」と述べられました。
(奈良女子大学 前川協力研究員)
(八種の唐菓子の説明)
(古代スイーツロードの説明)
(空気ポンプによる樹液採取の説明)
(甘葛煎再現実験の説明)
(甘葛煎再現プロジェクト取組みの様子)
(甘葛煎 試食の様子)
(質疑応答の様子)
前川協力研究員は、まとめとして、「長屋王も食べたと考えられる幻の甘味、甘葛煎を人工的に再現するのは非常に難しいです。甘葛煎は時代が下るとすたれてしまい昭和になって再現されました。これを継承していかねばなりません。「奈良女子大学甘葛煎再現プロジェクト」では甘葛煎の再現作業の方法や技術を、奈良市内の小学生と再現に取組むことで未来を担う子どもたちに伝えています。また甘葛煎を身近なスイーツにできたら、誰も忘れないでしょう。甘葛煎を奈良で商品化し売り出すのです。そのために奈良高専で工学を学ばれている皆さんのお知恵をお借りしたい。再現過程で人手がかかる樹液採取について効率的な機械化などを提案していただければと思います。ぜひ、一緒に研究しましょう。」と結ばれました。その後、希望者が甘葛煎を試食しました。「黄金糖のよう」「黒蜜に似てる」といった感想がだされ、現代にも通用するスイーツであることが示されました。
平成29年度 奈良市立鶴舞小学校5年生一同 協力指導:奈良女子大学甘葛煎再現プロジェクト
「まぼろしの甘味料 あまづらせん」
奈良市教育委員会 平成29年度「小・中学校等における企業家体験推進事業」によるパンフレットより最後に質疑応答の時間が設けられ、学生からは樹液の取れるツタの種類等についての質問が寄せられました。前川協力研究員からそれぞれに丁寧な回答をいただきました。
(第8週 奈良県立大学 増本特任准教授による特別講義は、こちらをクリック。)
第9週 『社会科学特論』(担当教員:竹原准教授)において、「斑鳩町商工会職員・女性部員による特別講義」(2018年7月2日掲載)
地方創生推進事業(COC+)の一環で行われている本科5年生選択必修者を対象とした社会科学特論では、「斑鳩町のまちづくり」をテーマに本校と斑鳩町商工会との協働による講義を行っております。
平成30年6月25日(月)1・2時限目(電気工学科・情報工学科)と5・6時限目(機械工学科・電子制御工学科・物質化学工学科)に、斑鳩町商工会 澤﨑 那智様と斑鳩町商工会 女性部 松村 紗江様をお招きして、特別講義が行われました。
(斑鳩町商工会 澤﨑 那智様)
(斑鳩町商工会女性部 松村 紗江様)
はじめに、斑鳩町商工会 澤﨑様から「商工会が進める地域活動」と題して、商工会の概要や中小企業・小規模企業者の定義、円グラフを用いて企業規模別構成比(%)の説明などが行われました。そして、全国の小規模企業の割合が大企業や中規模企業の割合よりも多く86.5%を占めている現状を述べられ、さらに、斑鳩町の事業者数についても説明されました。斑鳩町には、658社の商工業者(741事業所)があり、そのうちの540社が小規模事業者であり、そのうちの62.3%、410社が商工会会員であることを述べられました。商工会会員への主なサービスについてもお話し頂きました。そして、澤﨑様が、現在取組んでおられる地域おこし、地域活性化について詳しくご紹介いただきました。
【地域おこしの取組み】
- いかるがキャンパスproject ~体験型観光プログラムの創造事業~
- 竜田揚げ上げ↑プロジェクト ~食を使った町おこし活動~
- FIVE PAGODAいかるがアンテナショップ ~商工会員事業所の商品の販売及び情報発信拠点~
この他、青年部による「いかるがマルシェ」、女性部による「高校生ビジネスグランプリin斑鳩」の取組みについてもご紹介頂きました。
(澤﨑様による特別講義の様子)
(地域おこしプロジェクト説明の様子)
(休み時間にも質疑応答が行われている様子)
(質疑応答の様子)
つぎに、斑鳩町商工会 女性部 松村様より女性経営者の立場から、また、女性部部長の活動や次世代育成の取組みからお話しを伺いました。松村様は、まつげエクステンション&ネイルサロンを経営されておられます。ご自身の理容・美容師の経験から息子さんに想いを馳せながら、女性部部長として何ができるのか、何がやりたいのかを考え、経営者にならなくても役に立つ、次世代に残せる取組として、平成29年12月17日に第1回「高校生ビジネスグランプリin斑鳩」を開催されました。
第1回「高校生ビジネスグランプリin斑鳩」本校学生 出場の様子はこちらをクリック↓
https://www.nara-k.ac.jp/contribution/2017/12/1in2201712.html
その2つの大きなメリットとして、
- 夢をビジネスプランにし発表することができる!!
- 自分で考え行動し、伝えることが身に付く
を学生に伝えました。そして、まつげエクステンション技術の説明やフェイスブックでの取組の様子、スタッフの人材育成、女性が働きやすい職場環境づくりについてご紹介頂き、商売についての思いを語って頂きました。
「商売とは、やりたい事・できる事・必要とされる事の3つから成り立ち、そこからお金をうみ出すことです。やりがいのある仕事は、与えられるだけでなく、小さな事から自分で行動し、互いに働きかけることでつくっていくものです。皆さんも心の揺さぶられるような経験から自分の財産となる体験をしてください。」と結ばれました。
(松村様による特別講義の様子)
(まつげエクステンションの説明の様子)
(質疑応答の様子)
(質疑応答の様子)
最後に、質疑応答の時間が設けられ、学生から挙手による積極的な質問が出されました。澤﨑様・松村様からそれぞれにご丁寧な回答を頂きました。
次回の第10~11週目(7月9日(月))には、「斑鳩町のフィールドワーク」が予定されております。
第9週 斑鳩町商工会職員・女性部員による特別講義『地域と世界の文化論』(担当教員:竹原准教授)において、奈良女子大学 寺岡 伸悟 教授による特別講義が行われました。(2018年6月27日掲載)
第11週 特別講義 寺岡 伸悟 教授(奈良女子大学)
地域と歴史・文化【1】奈良の地域性と文化を知る平成30年6月20日(水)、本校 地域創生交流室において、奈良女子大学 寺岡 伸悟教授による第11回『地域と世界の文化論』の講義が行われました。
はじめに、担当教員 竹原准教授から本校と奈良女子大学及び奈良県立大学との間で取り交わされた単位互換科目の一つである本講義の概要と寺岡教授の紹介が行われました。
つぎに、「奈良の地域性と文化を知る」と題して、寺岡教授の講義が開始されました。寺岡教授は、「地域づくり」、「社会技術」、「観光とメディア」をテーマとした社会学を専門とされており、特に「社会技術」の分野では、エンジニアが社会の課題を解決する仕組みについて、本校教員と連携した研究を行っておられます。また、奈良女子大学では、「奈良の学際的な研究(なら学)」、「奈良の文化」等について、ご講義をされておられます。本校で講義をされるのは、二回目で本日の講義では、奈良県の地域区分と伝統産業についてお話しいただきました。
☆寺岡教授による本校における第1回目の講義は、下記をクリックしてください!
(奈良女子大学 寺岡 教授)
(竹原准教授による講師紹介の様子)
(奈良県はどこでしょう?吉野地方はどこでしょう?と
質問を投げかける様子)(奈良県では早くから近代型観光がはじまったことを
説明する様子)(奈良の不思議、春日山(御蓋山・みかさやま)と
若草山(三笠山・みかさやま)2つの山の説明)(奈良の不思議な幾何学性を奈良女子大 小字データベース等を用いて説明)
(奈良の歴史性と地域性によるユニークな
伝統産業の説明)(質疑応答の様子)
寺岡教授は、まとめとして奈良県では、上質で少量生産である神仏に捧げるものづくりが特徴であること、内陸という立地が大量輸送に不適で、靴下(生産量日本一)のような軽くて搬送性の高いもの以外は大産地にならなかったことを述べられ、さらに、清酒発祥の地である日本酒を例に、近代の大量・均質生産の流れの中で苦戦した奈良の伝統産業について現状を説明されました。その反面、貝釦や革製品、前述の日本酒等、色々な手作り品や風土を活かしたものづくりが県内各地に残っており、時代とともに社会の価値(スローライフ・手作り・ネットワーク化等)と結びつき、再評価されつつある現状についてもお話しいただきました。
最後に、質疑応答の時間が設けられ、学生から熱心な質問が寄せられると、寺岡教授はそれぞれの質問に丁寧にお答えくださいました。
次回の第12回(6月27日(水))には、奈良女子大学 前川協力研究員による特別講義が予定されております。
第2回 COC+政治・経済 (2018年6月27日掲載)
第2回
1.データを用いて奈良県の特徴を把握してみよう2.体験「SWOT分析!」奈良県経済の現状を分析しよう平成30年6月21日(木)の3・4時限目に、本科3年生 機械工学科の学生を対象に第2回COC+政治・経済の授業が行われました。
はじめに、担当教員の藍澤 光晴准教授から「今日の授業は、前回の奈良中央信用金庫様の特別講義を踏まえて、奈良県の特徴を把握し、奈良県経済の現状を分析します。そして、経済の基礎知識として、経済活動やストックとフロー、GDPについて学びます。」との説明がありました。
(担当教員:藍澤 光晴准教授)
(授業の様子)
授業の内容
1.奈良県の特徴を整理する 学生は、奈良県の地理的・文化的・経済的な特徴について、再確認し奈良県の現状を把握しました。 2.体験:SWOT分析 SWOT分析とは、組織や個人がおかれている外部環境や内部環境を強み (Strengths)、弱み (Weaknesses)、機会 (Opportunities)、脅威 (Threats)の4つのカテゴリーに分類することで、現状を分析し戦略に結び付けるための方法です。1960~70年代にアメリカで開発され現在では企業を中心に様々な団体で用いられています。今回は、この簡易版として、学生が4~5人のグループに分かれ、自分たちが出し合ったアイデアを付箋に記入し、ホワイトボードに描かれた4つのカテゴリーに貼って分類するグループワークを行いました。 3.グループ発表 学生は奈良県の地理的・文化的・経済的な特徴を活用して、自分たちのアイデアを見つけ、分類された4つのカテゴリーについてクロス分析を行い、積極的攻勢(プランA)、差別化戦略(プランB)、段階的施策(プランC)、専守防衛(プランD)のそれぞれの策を具体的に考えて事業計画書作成の一つのアイデアとしてまとめました。 (グループワークの様子)
(グループ発表の様子)
(わかったこと、感想、改善点等を記入する様子)
全てのグループ発表を終え、他のグループの発表で参考になる点やユニークな意見等について、情報共有をはかりました。
学生は、この授業を通して、奈良県の現状を知ると共に、実際のビジネスで行われている企業や事業の戦略策定や、マーケティング戦略を導き出すためのSWOT分析の手法を体験することができました。そして、このSWOT分析から見えてきたアイデアを今後、事業計画書にまとめて参ります。
平成30年度 COC+ 政治・経済
※平成28年度 「COC+政治・経済」 実施の様子
≪COC+ 政治・経済 本科3年生5学科共通≫
本講義では、昨年度に引き続き、地域創生理解科目として、奈良県が抱える重点課題を解決できるリーダーの人材育成のために、奈良県の地域産業・経済に対する理解を深め、地元企業の魅力を発見し、地域への愛着を高める講義を実施しています。
奈良中央信用金庫様や奈良県内企業5社にご協力を頂き、奈良県経済の課題や実際のものづくりの現場で抱えられている問題の提起、その課題や問題に対して、技術者の立場から商品・サービスのアイデアを考え事業計画書を作成いたします。
平成30年6月13日(水)より全6回に渡って実施し、奈良中央信用金庫様や県内企業5社による特別講演も予定されております。第4回目には、学生の商品・サービスのアイデアを県内企業5社に見ていただき、最終日には、学生が作成した事業計画書をグループで発表し、奈良中央信用金庫様に評価して頂くことになっております。
≪講義内容(予定)≫
週数 日程 講義内容 (3S・3C) (3E・3M・3I) 第1回 6 /13(水) 6 /14(木) 奈良県経済の現状と課題
特別講義:奈良中央信用金庫様による奈良経済の課題第2回 6 /20(水) 6 /21(木) 1.データを用いて奈良県の特徴を把握してみよう
2.体験「SWOT分析!」奈良県経済の現状を分析しよう第3回 6 /27(水) 6 /28(木) 事業計画書を作成しよう
― 商品・サービスのアイデアを考え事業計画書をつくろう ―第4回 7 / 4(水) 7 / 5(木) 1.特別講演:奈良県企業様による特別講義
2.事業計画書をみてもらおう!第5回 7 /11(水) 7 /12(木) 事業計画書発表準備
― プレゼンテーションの準備をしよう!―第6回 7 /25(水) 7 /26(木) グループ発表
奈良中央信用金庫様による評価
第1回 奈良県経済の現状と課題 特別講義:奈良中央信用金庫様による奈良経済の課題平成30年6月13日(水)と6月14日(木)に、地域創生交流室において、本科3年生を対象に、第1回 『COC+政治経済』の特別講義が奈良中央信用金庫様のご協力のもと、「奈良県経済の課題」と題して行われました。
奈良中央信用金庫様は、昭和23年創業以来、「常に地元の皆さまと共に、地元の発展に貢献する。」という経営理念の下、時代の変化に対応しつつ、常に地元との共存共栄を目指し、主に預金と融資を通じて奈良県の発展に、社会的役割を果たされている金融機関です。
担当教員から昨年度の奈良県内企業5社による特別講義や最終グループ発表の様子を交えながら、講義概要・成績評価・到達目標(理想の姿)等について説明がなされました。
そして、地方創生推進事業(COC+)とその背景にある日本の現状について述べ、その上で、コンピュータによる知的な情報処理システムの設計や実現が人工知能(AI)によって行われている背景等を受け、仕事におけるルーティンワークが減少しており、それに代わる新しい手法として、これからの社会で求められているのはグループワークによる問題解決能力であることをOECDの調査から説明しました。そして、奈良県で唯一の工学系高等教育機関である奈良高専の位置づけや役割についても述べられました。
最後に、「皆さんは、将来工学的知識を持って社会に出ます。この授業では、エンジニアとして地域の課題を解決するアイデアを考え、奈良を元気にするための事業計画書を作成します。この事業計画書は、金融機関から資金調達をするために非常に重要となります。ベンチャーマインドを持って、事業計画書を作成してください。」と、激励の言葉がありました。
奈良中央信用金庫 地域創生推進室 室長 山田 章生様からは、産学官金が協働で取組む地方創生の主旨のご説明や金融機関の役割や種類・業務、信用金庫と銀行の違い等についてご紹介いただき、Web上での金融取引の進展、AI融資の実現等、金融と最先端の技術が様々な形で融合して新しい金融サービスを作り出す、ファイナンス・テクノロジー(フィンテック)により、金融が急速に進化している現状について、お話しいただきました。
そして、奈良県経済の概要や奈良県内産業、主要な製造業及び地場産業の現状と課題を全国ランキングや市場占有率を用いてご説明いただきました。学生は、これから実際に作成する事業計画書が、企業の経営指針やビジョンとなり、金融機関の評価を大きく引き上げ、資金調達を実現する重要な役割であることを知りました。最後に、奈良県に本店がある企業のうち大企業は27社であり、大企業の中でも上場企業数は5社であることを述べられました。さらに、都道府県別上場企業数ベスト1位は東京で、全国上場企業数3618社のうち1883社で半数以上を占めている「東京一極集中」の現状、大都市と呼ばれる都道府県に上場企業が集中している現状を示し、大企業に魅力を感じる人が大都市に流れていくお話しをされました。
「奈良県経済の課題として、大事なことは、奈良県内に働く場所として魅力ある企業が現れることです。まずは、今ある県内の中小企業が成長と発展をして、大企業や全国上場企業になることです。さらに、新規事業の創出が起こることです。その為には、皆様のような若くて優秀な技術系人材が奈良県内でベンチャーマインドを持って活躍して頂ければと思います。是非、奈良県に愛着を持って、奈良県の発展に協力してください。」と、期待を込めて述べられました。
奈良中央信用金庫 山田様
【6月13日(水)1・2限目 電子制御工学科と物質化学工学科 講義の様子】
担当教員 竹原准教授
【6月14日(木)1・2限目 電気工学科と情報工学科 講義の様子】
奈良中央信用金庫 堀内様
担当教員 藍澤准教授
【6月14日(木)3・4限目 機械工学科 講義の様子】
その後、学生に質疑応答の時間が設けられました。中には学生から積極的な挙手による質問もあり、山田室長から丁寧に答える場面が見られました。
次回は、平成30年7月4日(水)と5日(木)に、第4回 奈良県内企業5社による特別講義が予定されております。
第2回
1.データを用いて奈良県の特徴を把握してみよう2.体験「SWOT分析!」奈良県経済の現状を分析しよう平成30年6月21日(木)の3・4時限目に、本科3年生 機械工学科の学生を対象に第2回COC+政治・経済の授業が行われました。
はじめに、担当教員の藍澤 光晴准教授から「今日の授業は、前回の奈良中央信用金庫様の特別講義を踏まえて、奈良県の特徴を把握し、奈良県経済の現状を分析します。そして、経済の基礎知識として、経済活動やストックとフロー、GDPについて学びます。」との説明がありました。
(担当教員:藍澤 光晴准教授)
(授業の様子)
授業の内容
1.奈良県の特徴を整理する 学生は、奈良県の地理的・文化的・経済的な特徴について、再確認し奈良県の現状を把握しました。 2.体験:SWOT分析 SWOT分析とは、組織や個人がおかれている外部環境や内部環境を強み (Strengths)、弱み (Weaknesses)、機会 (Opportunities)、脅威 (Threats)の4つのカテゴリーに分類することで、現状を分析し戦略に結び付けるための方法です。1960~70年代にアメリカで開発され現在では企業を中心に様々な団体で用いられています。今回は、この簡易版として、学生が4~5人のグループに分かれ、自分たちが出し合ったアイデアを付箋に記入し、ホワイトボードに描かれた4つのカテゴリーに貼って分類するグループワークを行いました。 3.グループ発表 学生は奈良県の地理的・文化的・経済的な特徴を活用して、自分たちのアイデアを見つけ、分類された4つのカテゴリーについてクロス分析を行い、積極的攻勢(プランA)、差別化戦略(プランB)、段階的施策(プランC)、専守防衛(プランD)のそれぞれの策を具体的に考えて事業計画書作成の一つのアイデアとしてまとめました。 (グループワークの様子)
(グループ発表の様子)
(わかったこと、感想、改善点等を記入する様子)
全てのグループ発表を終え、他のグループの発表で参考になる点やユニークな意見等について、情報共有をはかりました。
学生は、この授業を通して、奈良県の現状を知ると共に、実際のビジネスで行われている企業や事業の戦略策定や、マーケティング戦略を導き出すためのSWOT分析の手法を体験することができました。そして、このSWOT分析から見えてきたアイデアを今後、事業計画書にまとめて参ります。
第3回
事業計画書を作成しよう ― 商品・サービスのアイデアを考え事業計画書をつくろう ―平成30年6月28日(木)の5・6時限目に、本科3年生 情報工学科の学生を対象に第3回COC+政治・経済の授業が行われました。
はじめに、竹原准教授から次回に予定されている「奈良県企業様による特別講義」を踏まえ、広陵化学工業株式会社の会社概要等について紹介がありました。つぎに、学生は日本の企業数382万社のうち99%が、中小企業であり、日本の経済を支えている現状を学びました。そして、奈良県内で活躍する企業の現状と課題を知り、思いついたアイデアをビジネスとして実現させるための事業計画書に落とし込む作業が、グループワークにより行われました。
(次回特別講義企業の紹介)
(日本の企業の現状説明)
(グループワークの様子)
学生は、事業計画書が金融機関から融資を受ける際や上司・他社にプレゼンテーションする際に利用されていることを知り、事業計画書をきちんと作成しておけば事業を運営するために必要なアクションを明確にできる事を学びました。
次回は、学生が作成した事業計画書を実際に企業と金融機関に見てもらい評価を頂く予定です。
平成30年7月4日(水)と7月5日(木)に、地域創生交流室において、本科3年生を対象に、第4回 『COC+政治経済』(担当教員:竹原 信也准教授 藍澤 光晴准教授)の特別講義が行われました。
(竹原 信也准教授)
(藍澤 光晴准教授)
この特別講義は、本校と奈良中央信用金庫様との”地方創生コラボ企画”として、平成28年度から奈良県内の「卸売」・「プラスチック製品製造」・「機械製造販売」・「精密機器製造」・「商社」の多岐にわたる業種の企業5社を招へいし、本年度で3回目となります。
本科3年生1学科につき1企業が、事業内容や業界動向、抱えている課題等について、学生に直接お話しいただくことで、地元企業の魅力を知ると共にベンチャーマインドの涵養を目指しております。昨年度は、この地域創生科目を履修した学生が、地域創生マインドを高め各種コンテストに積極的に応募致しました。学科 × 県内企業
企業紹介等
青果仲卸事業、直販事業、カット野菜事業、ミールキット事業、夕食宅配事業、おせち事業などを通じ、生産者が作られた「大地の恵み」である青果物を「余すところなく使い切る、売り切る」をミッションに、創業55周年を迎えられ、新たなステージへと、常に「変化対応」し「価値創造」に挑戦している企業です。 「こんなものがあれば」「この問題を解決できれば」といった「お客様の想いを形にする」オリジナルなものづくり実現の為に、光学機器という一分野に固執せず、異分野・異業種であっても積極的にマッチングを図り、自らのチャンネルを拡大させながら、長年の精密部品加工で培った技術と経験をバックボーンに、ISO認証取得や新規設備の増強など、自らの加工品質のレベルアップにも積極的に取り組む企業です。 平成元年に「夢は大きく」をコンセプトに設立し、OA機器・複合機・ビジネスフォン・システム開発・中古コピー機販売、WEB制作等のオフィスに関する総合商社で、「信用と信頼」をコンセプトに奈良県に密着したサービスで地域貢献を目指す企業です。 餅つき機やたまご焼成機などの食品加工機械・製菓機械の製造を中心に、混合攪拌機・造粒機などの理化学用機械の開発・製造・販売までを手がける明治43年創業の老舗企業です。多様化・複雑化、高品質化する業界のニーズに対応し、技術とハートで食・未来を拓き続けている企業です。 プラスチック射出成形メーカーとして創業されて以来、主に食品容器と臨床用器材の分野で、最高品質の商品を提供しておられ、さらに組織や技術開発、販売手法などの企業活動で継続的なイノベーションにより、収益力の高い新規事業分野の製品を次々と生み出す企業です。 第4回
1.特別講演:奈良県企業様による特別講義 2.事業計画書をみてもらおう!※各学科 × 県内企業をクリックすると、特別講義の様子が表示されます!
フルックスグループ平成30年7月4日(水)1・2限目に電子制御工学科3年生を対象に、フルックスグループ 代表取締役 黒田 久一様を講師としてお招きし、特別講義を開催いたしました。
フルックスグループ 代表取締役 黒田 久一様
特別講義の様子
フルックスグループ様
フルックスグループ様
奈良中央信用金庫様
奈良中央信用金庫様
奈良精工株式会社平成30年7月4日(水)5・6限目に物質化学工学科3年生を対象に、奈良精工株式会社 代表取締役社長 中川 博央様を講師としてお招きし、特別講義を開催いたしました。
奈良精工株式会社 代表取締役社長 中川 博央様
質疑応答の様子
事業計画書発表の様子
事業計画書発表の様子
奈良中央信用金庫様
奈良中央信用金庫様
奈良OAシステム株式会社平成30年7月5日(木)1・2限目に電気工学科3年生を対象に、奈良OAシステム株式会社 顧問 諸富 誠治 様を講師としてお招きし、特別講義を開催いたしました。
奈良OAシステム株式会社 諸富 誠治 様
発表をしていない空き時間の改善の様子
奈良OAシステム株式会社様による総評
奈良OAシステム株式会社様による総評
奈良中央信用金庫様
奈良中央信用金庫様
株式会社品川工業所平成30年7月5日(木)3・4限目に機械工学科3年生を対象に、株式会社品川工業所 代表取締役社長 庄野 明様を講師としてお招きし、特別講義を開催いたしました。
株式会社品川工業所 代表取締役社長 庄野 明様
講義の様子
株式会社品川工業所様
株式会社品川工業所様
奈良中央信用金庫様
奈良中央信用金庫様
広陵化学工業株式会社平成30年7月5日(木)5・6限目に情報工学科3年生を対象に、広陵化学工業株式会社 製造部統括工場長 諏訪 敏様を講師としてお招きし、特別講義を開催いたしました。
広陵化学工業株式会社 製造部統括工場長 諏訪 敏様
講義の様子
広陵化学工業株式会社様による総評
広陵化学工業株式会社様による総評
奈良中央信用金庫様
奈良中央信用金庫様
学生は、グループワークで作成した事業計画書を定められたタイムスケジュールに従って、各企業のブースと奈良中央信用金庫のブースに分かれ発表しました。学生は各班制限時間を精一杯活用して、自分たちの事業計画書の魅力を伝えました。そして、発表内容に関し直接アドバイスをいただき、発表をしていない空き時間にアドバイスをもとに改善作業を行いました。
最後に、各企業と奈良中央信用金庫様より学生への総評をいただきました。奈良中央信用金庫 堀内 厚男様からは、「皆さんは、事業計画書を完成させ、そのアイデアをプレゼンテーションによって、聞き手に理解、共感してもらわなければなりません。ここで、“プレゼンの神様”と呼ばれる奈良県生駒市在住のガー・レイノルズさんの印象に残るプレゼンテーションのテクニックを動画により紹介させていただきます。参考にしていただき、聞き手に感動してもらえるような最終グループ発表にしてください。」と、激励のお言葉をいただきました。
学生は、今後、最終グループ発表へ向けパワーポイントによるスライド作成等の準備に取組んでまいります。
第5回
事業計画書発表準備 ― プレゼンテーションの準備をしよう!―平成30年7月12日(木)の3・4時限目に、図書館1階LL教室において、本科3年生 機械工学科の学生を対象に第5回COC+政治・経済の授業が行われました。
学生は、これまでのCOC+政治・経済の授業で、奈良県の経済について奈良中央信用金庫の講義を聞き、奈良県経済の統計データを用いて、SWOT分析を行い、奈良県の経済の強みと弱み把握しました。そして、事業計画書を作成し、奈良中央信用金庫と奈良県企業5社からアドバイスを受けて参りました。
本日の授業では、はじめに、担当教員の藍澤 光晴准教授から「前回の奈良県企業による特別講義を踏まえて、事業計画書を作成してわかったことはなんですか?また、どんなアドバイスを受けましたか?」と、学生に問いかけがあり、「奈良中央信用金庫と株式会社品川工業所からのアドバイスをもとに、最終プレゼンテーションに向けて、パワーポイントを活用してスライドの作成準備をしていきます。」との説明がありました。
担当教員:藍澤 光晴准教授
授業の様子
グループワークによるスライド作成の様子
本日の授業を通して、学生は“なぜプレゼンテーションをするのか”“プレゼンテーションとは何か”を知り、そのために気を付けなければならない4つのポイントとスライド作成に関する基本スキルを学びました。そして、最終グループ発表の評価基準について、表現と事業内容からの説明がありました。
学生は、今後、最終グループ発表に向けてスライドの完成が急がれます。
第6回 グループ発表 奈良中央信用金庫様による評価本科3年生5学科共通の「COC+政治経済」では、地方創生推進事業(COC+)の一環として、本校と地元金融機関・県内企業との地方創生コラボ企画により、奈良県経済の課題や実際のものづくり現場での問題に対し、学生は、これまで技術者の立場から商品・サービスのアイデアを考え事業計画書を作成してきました。
担当教員 竹原准教授
担当教員 藍澤准教授
平成30年7月25日(水)・26日(木)の二日間、地域創生交流室において、奈良中央信用金庫 地域創生推進室 山田様と堀内様を招き、 「第6回 グループ発表 奈良中央信用金庫様による評価」と題して、特別講義が行われました。
はじめに、奈良中央信用金庫 山田様から「本日は、社長や生産・販売・広報・会計それぞれの担当者になったつもりで、事業計画書を発表してください。皆様の発表を楽しみにして参りました。」と、ご挨拶を頂きました。
奈良中央信用金庫 山田様
奈良中央信用金庫 堀内様(右側)
各班7分(発表5分+質疑応答2分)という制限時間の中、プレゼンテーションを行い、奈良中央信用金庫様と教員の評価に加え、学生相互によるクリッカーシステムを活用した投票形式の評価が行われました。
奈良中央信用金庫様と教員の評価基準は、事業内容と表現の二つの指標から行われました。事業内容 表 現 1.新規性
2.実現性
3.事業性
4.社会的必要性
5.発表構成
6.視聴覚資料の活用
7.話し方・振る舞い
8.質疑応答での対応
以上8つの項目を各5点の配点とし、40点満点で採点されました。
学生の評価方法は、クリッカーシステムを用いて、各設問に対して10秒以内に“ クリッカー ” と呼ばれるレスポンスカードのボタンを押して、5段階で投票を行いました。
方 法 5段階投票 ☆ クリッカーシステムについて
学生は、応答用に用いる通称 “ クリッカー ” と呼ばれるレスポンスカードの端末ボタンを押すことで、リアルタイムに回答結果が集計され、パソコンの画面上に表示されるというシステムです。
5: excellent とてもよい
4: good よい
3: average 普通
2: under average 普通以下
1: poor よくない
学生は、自分たちの発表に対する評価をリアルタイムにフィードバックされることで、継続すべき良い点や改善すべき悪い点を素早く理解でき、その結果に対して意欲的に向き合う姿勢が見られました。
(クリッカー)
(クリッカーシステムによる回答の様子)
(質疑応答の様子)
(賞品授与の様子)電子制御工学科 平成30年7月25日(水) 1・2時限目
学生発表の様子
奈良中央信用金庫賞を受賞した電子制御工学科の学生たち
物質化学工学科 平成30年7月25日(水) 5・6時限目学生発表の様子
奈良中央信用金庫賞を受賞した物質化学工学科の学生たち
電気工学科 平成30年7月26日(水) 1・2時限目学生発表の様子
奈良中央信用金庫賞を受賞した電気工学科の学生たち
機械工学科 平成30年7月26日(水) 3・4時限目学生発表の様子
奈良中央信用金庫賞を受賞した機械工学科の学生たち
情報工学科 平成30年7月26日(水) 5・6時限目学生発表の様子
奈良中央信用金庫賞を受賞した情報工学科の学生たち
学生の発表に対して、全学科それぞれの班に、奈良中央信用金庫 堀内様から「新規性はありますが、実現可能性はどうですか?」「関連産業への経済波及効果はありますか?」「その後の事業展開は考えていますか?」等の的確なアドバイスを頂きました。
学生は、少子高齢化等社会的背景からの課題解決策や奈良県の観光振興アイデア創出、県内企業の課題に対する改善策等、消費者・販売者・需要者・供給者等色々な視点から奈良について考察し、奈良県の魅力を最大限に引き出す事業計画書を作成し発表しました。
最後に、担当教員から「この特別講義での経験を、卒業研究発表会や学会発表、就職面接、入社後の事業提案等、将来の発表の機会に役立ててください。」との激励の言葉がありました。
『地域と世界の文化論』(担当教員:竹原准教授)において、奈良県立大学 中谷 哲弥 教授による特別講義が行われました。(2018年6月13日掲載)
第9週 特別講義 中谷 哲弥 教授(奈良県立大学)
地域と経済・観光【2】 国際観光の展開と地域 -奈良とインド・バングラデシュにおける農村観光-平成30年6月6日(水)、本校 地域創生交流室において、奈良県立大学 中谷 哲弥教授による第9回『地域と世界の文化論』の講義が行われました。
『地域と世界の文化論』は、本校と奈良女子大学及び奈良県立大学との間で取り交わした単位互換科目の一つであり、本校で行われる奈良県立大学による講義はこの度で二回目となります。
(第8週 奈良県立大学 増本特任准教授による特別講義は、こちらをクリック。)
はじめに、担当教員 竹原准教授から中谷教授の紹介があり、早速、「国際観光の展開と地域 -奈良とインド・バングラデシュにおける農村観光-」と題して、中谷教授の講義が開始されました。
中谷教授は、観光という視点から地域(奈良)と世界の文化についてアプローチしていき、観光のなかに、いかに文化(=生活文化)が組み込まれ、観光資源化されているのかを奈良とインド・バングラデシュにおける農業体験や農家民宿などの農村観光(グリーン・ツーリズム)を中心に、奈良県立大学の学生さんが体験したスタディツアーやエコツーリズム等の事例をビデオ視聴により説明されました。
また、世界と日本(インバウンド)の観光動向について、共に増加傾向にあることや、主な国際観光の訪問先を国際観光客到着数と国際観光収入の順位から観光統計等を用いて述べられ、近年の観光動向の変化を解説いただきました。
(奈良県立大学 中谷 教授)
(講師紹介の様子)
(明日香村の棚田保全・民家ステイによる副業効果の説明)
(バングラデシュやインドの民泊による経済効果の説明)
(ケーララ―州の現地ホテルによる地域振興の説明)
(質疑応答の様子)
(質疑応答の様子)
最後に、質疑応答の時間が設けられ、学生から「『主な国際観光の訪問先』資料で、国際観光客到着数では1位がフランスですが、国際観光収入では米国が1位となっており、収入が他の国に比べて格段に多いのですが、どうしてですか?」や「奈良県立大学の学生さんが実際に行った海外スタディツアーの目的は、異文化交流ですか?」等の質問があり、中谷教授からそれぞれに丁寧なご回答をいただきました。
次回の第11回(6月20日(水))には、奈良女子大学 寺岡教授による特別講義が予定されております。
地方創生推進事業(COC+)
新着ニュース
COC+活動概要
平成27年度に、文部科学省「地(知)の拠点大学による地方創生推進事業(COC+)」において、本校と奈良女子大学との協働による取組み『共創郷育:「やまと」再構築プロジェクト』が採択されました。 平成28年度より奈良県立大学が参画し、それぞれの大学、高専の特色と強みを活かし、「教育支援活動」(教育・研究)と「就職支援活動」(雇用創出・人材定着)を柱とした事業展開を計っております。
本事業は、大学、高専が企業・自治体等と協働し、地域における魅力ある就職先の創出・開拓と、その地域が求める人材育成のための教育カリキュラムの改革に取組むことで、地域の雇用創出や学生の地元定着率の向上を目指しております。
「教育支援活動」(教育・研究)については、学生が奈良に興味を持つための教育プログラムの整備の充実、進展を行い、3校間で地域志向科目の受講を可能にするための単位互換協定を結びました。そして、3校合同講義である「なら学+(プラス)」を奈良女子大学で開講しました。平成30年度には、本校で「地域と世界の文化論」を開講しております。また、本校では、平成30年度までに計画されていた「TOMO地域創生マインド養成教育プログラム」における地域創生科目が全て揃い、学内での地域創生意識を涵養しています。授業を通して奈良県の魅力を知り、奈良県や地域に対する志向性を高め、奈良県が抱えている問題を共有し、問題解決に向けての提案を行っております。その成果として、平成29年度には、地域創生授業を通じて奈良県を活性化させるアイデアを提案し、県内の様々なコンテストに学生たちが挑戦しました。また、奈良県が抱える課題に工学的見地から取組む5つの地域共創研究クラスターでは、関連する県内企業・自治体等と連携し、研究・開発を進めております。
「就職支援活動」(雇用創出・人材定着)については、学生の県内就職意識をより一層高めるため、インターンシップへの参加促進や、企業セミナー、県内企業に就職した卒業生との交流などの企画を各校が工夫をこらして行い、3校合同の就職支援活動にも新規に着手しました。 8月のならやま研究パークで実施した「会社見学会」、10月に奈良女子大学体育館で開催した「女子大学生ワーク&ライフEXPO」、2月の「バスで行く県内企業見学会」には3校から学生が参加しました。 奈良県経済同友会をはじめ県内企業ならびに奈良県と連携する体制を整え、地域とのつながりを強くした教育プログラムを通じて多様な地域人材を輩出し、一人でも多くの学生が奈良県に就職することを目指しています。
※ 上の各大学・高専の写真をクリックすると「公式Webページ」が開かれます。
COC+事業報告書等
令和元年度地方創生推進事業(COC+)実施報告書(2020年4月20日掲載)
平成30年度地方創生推進事業(COC+)実施報告書(2019年6月19日掲載)
平成29年度地方創生推進事業(COC+)実施報告書(2018年5月21日掲載)
平成28年度地方創生推進事業(COC+)実施報告書(2017年5月11日掲載)
平成27年度地方創生推進事業(COC+)実施報告書(2016年5月11日掲載)
文部科学省「地(知)の拠点大学による地方創生推進事業(COC+)」に採択されました(2015年10月19日掲載)
地域共創研究センター(TOMO)
地元企業と地域のニーズに応える
学内横断的研究開発体制
(研究クラスター)
地域が抱える課題に
フォーカスした5つの研究テーマ
※各研究クラスター名をクリックすると、紹介情報が表示されます。
地域創生マインド養成教育プログラム
~地域で活躍する人材の養成を目指す~
地域創生授業・特別講義等
『地域学』(担当教員:竹原准教授)において、奈良高専 物質化学工学科 中村秀美教授による特別講義が行われました(2019年7月12日掲載)
『地域と世界の文化論』(担当教員:竹原准教授)において、 奈良醸造株式会社 代表取締役 兼 醸造責任者 浪岡 安則様による特別講義が行われました(2019年7月5日掲載)
『地域と世界の文化論』(担当教員:竹原准教授)において、 奈良県立大学 薬師寺 浩之 准教授による特別講義が行われました(2019年6月21日掲載)
『地域と世界の文化論』(担当教員:竹原准教授)において、 奈良県立大学 増本 貴士 特任准教授による特別講義が行われました(2019年6月18日掲載)
『地域と世界の文化論』(担当教員:竹原准教授)において、奈良女子大学 前川佳代 協力研究員による特別講義が行われました(2019年5月30日掲載)
『地域学』(担当教員:竹原准教授)において、吉野町 産業振興課 木のまち推進室 椿本室長、吉野中央木材株式会社 石橋専務による特別講義が行われました(2019年5月30日掲載)
『地域と世界の文化論』(担当教員:竹原准教授)において、奈良女子大学 寺岡信悟教授による特別講義がおこなわれました(2019年5月23日掲載)
『地域学』(担当教員:竹原准教授)において、近畿税理士会奈良支部 図司税理士事務所 図司皓一氏による特別講義がおこなわれました(2019年5月16日掲載)
イベント・コンテスト等
株式会社中川政七商店 代表取締役会長 十三代 中川 政七氏によるCOC+特別講演会を開催しました(2019年8月6日掲載)
関連リンク
奈良女子大学「やまと共創郷育センター」
奈良県立大学「COC/COC+ 推進室」
奈良県
奈良県産業振興総合センター
吉野小水力利用推進協議会
下市町
野迫川村
十津川村
雇用創出・人材定着
演習型グループワーク、パネル発表など ~自由度の高い実践教育に向けた環境整備~
『地域創生大講義室』
地域創生授業を実践していくための基幹教室として、平成27年度末に本校講義棟1階の大講義室を改修し『地域創生大講義室』に生まれ変わりました。平成28年度から電子黒板や多数のホワイトボードを活用したり、自由に机のレイアウトを変更することが可能となり、地域創生を課題としたPBL演習等を容易に、効率よく実現することができるようになり、本格的に地域創生授業等で活用しています。 『地域創生交流室』従来のLR教室・談話スペースを改修し『地域創生交流室』を設置しました。第一段階の改修(部屋の仕切りの撤去)及びプロジェクターの設置などを平成29年3月に完成し、室内に常時、奈良県内企業に関する紹介資料や奈良県の文化・歴史に関する資料等を展示していくことで学生の地方創生への意識を日頃の学生生活の中で涵養していきます。 第二段階の改修が行われ、90人規模の授業や各種イベントが実施可能となる教室設備の充実に加え、 奈良県産の木材を用いたフローリングや窓面カウンター、情報ライブラリーを設置することで落ち着いた空間を演出し、 学生の自習、共同学習、学生会活動等の学生生活の支援に向けたスペースの確保が整いました。また、情報ライブラリーにディスプレーを4ヵ所設置し、 奈良県の産業・企業や地域の取り組みを紹介するためのコーナーを設けることで、 学生の奈良県への関心を深めて参ります。 (巡回ロボット対策によりメールアドレスの@を◇に変えています。 送信の際は◇を@に変えてから送信してください。)
平成30年度 地域と世界の文化論
≪地域と世界の文化論 専攻科2年生一般必修≫
本講義は、「TOMO地域創生マインド養成教育プログラム」における地域創生理解科目の一つとして行われ、様々な地域の歴史と文化の理解を通じて、地方創生に関する使命感を滋養し、地域と世界を同時にみつめていくことの重要性、地域と世界を結ぶイノベーションの重要性について学ぶことを目的に、平成30年4月11日(水)より全15回に渡って講義が進められております。
また、本講義は、地方創生推進事業(COC+)の事業協働機関である奈良女子大学と奈良県立大学との単位互換科目の一つであり、各回のテーマに応じて協定校や学内から様々な講師を招へいし、オムニバス形式の講義を実施しております。
講義の中で実際に地域の文化施設や歴史遺産を見学するフィールドワークを設けることもあり、グローバリゼーションの進展を踏まえた上で、工学的な知識を持つ技術者がどのようにして地域の課題を分析したり、あるいはその解決方法について検討すればよいのか等、様々な視点から課題解決にアプローチしながら最終発表を行う予定です。
≪前期 講義項目・内容(予定)≫
週数 日程 講義内容 第 1週 4 /11(水)
7-8限目(14時40分~16時10分)ガイダンス 第 2週 4 /18(水)
7-8限目(14時40分~16時10分)アフリカ世界の歴史と現状(仮) 特別講師:藍沢 光晴(奈良高専) 第 3週 4 /25(水)
7-8限目(14時40分~16時10分)マダガスカルの海洋貿易(仮) 特別講師:藍沢 光晴(奈良高専) 第 4週 5 / 2(水)
7-8限目(14時40分~16時10分)ディスカッション 第 5週 5 / 11(金)
7-8限目(14時40分~16時10分)グローバル化と現代世界 特別講師:板倉 和裕(奈良高専) 第 6週 5 /18(金)
7-8限目(14時40分~16時10分)グローバル化する世界のなかのインド 特別講師:板倉 和裕(奈良高専) 第 7週 5 /23(水)
7-8限目(14時40分~16時10分)ディスカッション 第 8週 5 /30(水)
7-8限目(14時40分~16時10分)第 9週 6 / 6(水)
7-8限目(14時40分~16時10分)第10週 6 /13(水)
7-8限目(14時40分~16時10分)ディスカッション 第11週 6 /20(水)
7-8限目(14時40分~16時10分)第12週 6 /27(水)
7-8限目(14時40分~16時10分)第13週 7 / 4(水)
7-8限目(14時40分~16時10分)ディスカッション 第14週 7 /11(水)
7-8限目(14時40分~16時10分)グループワーク【1】 第15週 7 /25(水)
7-8限目(14時40分~16時10分)最終グループ発表
平成30年5月30日(水)、本校 地域創生交流室において、奈良県立大学 増本 貴士特任准教授による第8回『地域と世界の文化論』の講義が行われました。
この講義は、本校と奈良女子大学及び奈良県立大学とが取り交わした”地(知)の拠点大学による地方創生推進事業 参加大学等間単位互換に関する覚書”(平成29年9月19日締結)により実現し、3大学・高専の学生が、相互に大学や高専の授業科目を履修し、単位を取得することを認める単位互換科目の一つとして実施されております。
はじめに、担当教員 竹原准教授から増本特任准教授の紹介があり、早速、「人々との共創が織り成すコンテンツツーリズム」と題して、増本特任准教授の講義が開始されました。
コンテンツツーリズムとは、「地域に「コンテンツを通じて醸成された地域固有のイメージ」としての「物語性」「テーマ性」を付加し、その物語性を観光資源として活用することです。」(コンテンツツーリズム学会HPより引用)
増本特任准教授は、
- 学生へのキャリア教育
- 地元資産(歴史・文化・景勝等)の再確認・活用
の二つをコンテンツツーリズム(≒聖地巡礼:宗教的な意味は無く、俗語的な言葉)による持続的・発展的な可能性として位置づけ、この講義では、特に②を観光学からのアプローチとして、ご説明いただきました。
そして、コンテンツツーリズムの研究、調査、考察、事業化等の活動を奈良県で開催されたイベントを中心にご紹介いただきました。
第8週 特別講義 増本 貴士 特任准教授(奈良県立大学)
地域と経済・観光【1】 人々との共創が織り成すコンテンツツーリズム(奈良県立大学 増本特任准教授)
(講師紹介の様子)
(講義の様子) (担当教員 竹原准教授)
(講義の感想を記入する様子)
最後に、質疑応答の時間が設けられ、学生から「結論で、運営側による地域とファンを繋ぐストーリーができることで、コンテンツツーリズムの持続的・発展的な可能性がうまれるとおっしゃいましたが、その具体的な定義があれば教えてください。また、そのストーリーを考えるときに大事なことを教えてください。」や「舞台地の設定には、原作者・アニメ制作会社・誘致の3パターンがあるとおっしゃいましたが、その中の誘致についてお伺いいたします。イベントの成功が地域の活性化に繋がり、また、誘致につながるのでしょうか。私は、繋がりにくいように感じるのですが。」等の質問があり、増本特任准教授からそれぞれに丁寧なご回答をいただきました。
≪地域と世界の文化論 担当 竹原 信也 准教授 ≫
第9週 特別講義 中谷 哲弥 教授(奈良県立大学)
地域と経済・観光【2】 国際観光の展開と地域 -奈良とインド・バングラデシュにおける農村観光-平成30年6月6日(水)、本校 地域創生交流室において、奈良県立大学 中谷 哲弥教授による第9回『地域と世界の文化論』の講義が行われました。
『地域と世界の文化論』は、本校と奈良女子大学及び奈良県立大学との間で取り交わした単位互換科目の一つであり、本校で行われる奈良県立大学による講義はこの度で二回目となります。
はじめに、担当教員 竹原准教授から中谷教授の紹介があり、早速、「国際観光の展開と地域 -奈良とインド・バングラデシュにおける農村観光-」と題して、中谷教授の講義が開始されました。
中谷教授は、観光という視点から地域(奈良)と世界の文化についてアプローチしていき、観光のなかに、いかに文化(=生活文化)が組み込まれ、観光資源化されているのかを奈良とインド・バングラデシュにおける農業体験や農家民宿などの農村観光(グリーン・ツーリズム)を中心に、奈良県立大学の学生さんが体験したスタディツアーやエコツーリズム等の事例をビデオ視聴により説明されました。
また、世界と日本(インバウンド)の観光動向について、共に増加傾向にあることや、主な国際観光の訪問先を国際観光客到着数と国際観光収入の順位から観光統計等を用いて述べられ、近年の観光動向の変化を解説いただきました。
(奈良県立大学 中谷 教授)
(講師紹介の様子)
(明日香村の棚田保全・民家ステイによる副業効果の説明)
(バングラデシュやインドの民泊による経済効果の説明)
(ケーララ―州の現地ホテルによる地域振興の説明)
(質疑応答の様子)
(質疑応答の様子)
最後に、質疑応答の時間が設けられ、学生から「『主な国際観光の訪問先』資料で、国際観光客到着数では1位がフランスですが、国際観光収入では米国が1位となっており、収入が他の国に比べて格段に多いのですが、どうしてですか?」や「奈良県立大学の学生さんが実際に行った海外スタディツアーの目的は、異文化交流ですか?」等の質問があり、中谷教授からそれぞれに丁寧なご回答をいただきました。
第11週 特別講義 寺岡 伸悟 教授(奈良女子大学)
地域と歴史・文化【1】奈良の地域性と文化を知る平成30年6月20日(水)、本校 地域創生交流室において、奈良女子大学 寺岡 伸悟教授による第11回『地域と世界の文化論』の講義が行われました。
はじめに、担当教員 竹原准教授から本校と奈良女子大学及び奈良県立大学との間で取り交わされた単位互換科目の一つである本講義の概要と寺岡教授の紹介が行われました。
つぎに、「奈良の地域性と文化を知る」と題して、寺岡教授の講義が開始されました。寺岡教授は、「地域づくり」、「社会技術」、「観光とメディア」をテーマとした社会学を専門とされており、特に「社会技術」の分野では、エンジニアが社会の課題を解決する仕組みについて、本校教員と連携した研究を行っておられます。また、奈良女子大学では、「奈良の学際的な研究(なら学)」、「奈良の文化」等について、ご講義をされておられます。本校で講義をされるのは、二回目で本日の講義では、奈良県の地域区分と伝統産業についてお話しいただきました。
☆寺岡教授による本校における第1回目の講義は、下記をクリックしてください!
(奈良女子大学 寺岡 教授)
(竹原准教授による講師紹介の様子)
(奈良県はどこでしょう?吉野地方はどこでしょう?と
質問を投げかける様子)(奈良県では早くから近代型観光がはじまったことを
説明する様子)(奈良の不思議、春日山(御蓋山・みかさやま)と
若草山(三笠山・みかさやま)2つの山の説明)(奈良の不思議な幾何学性を奈良女子大 小字データベース等を用いて説明)
(奈良の歴史性と地域性によるユニークな
伝統産業の説明)(質疑応答の様子)
寺岡教授は、まとめとして奈良県では、上質で少量生産である神仏に捧げるものづくりが特徴であること、内陸という立地が大量輸送に不適で、靴下(生産量日本一)のような軽くて搬送性の高いもの以外は大産地にならなかったことを述べられ、さらに、清酒発祥の地である日本酒を例に、近代の大量・均質生産の流れの中で苦戦した奈良の伝統産業について現状を説明されました。その反面、貝釦や革製品、前述の日本酒等、色々な手作り品や風土を活かしたものづくりが県内各地に残っており、時代とともに社会の価値(スローライフ・手作り・ネットワーク化等)と結びつき、再評価されつつある現状についてもお話しいただきました。
最後に、質疑応答の時間が設けられ、学生から熱心な質問が寄せられると、寺岡教授はそれぞれの質問に丁寧にお答えくださいました。
第12週 特別講義 前川 佳代 協力研究員(奈良女子大学)
地域と歴史・文化【2】 奈良の古代菓子文化を受け継ぐ~甘葛煎再現~平成30年6月27日(水)、本校 地域創生交流室において、奈良女子大学大和・紀伊半島学研究所 古代学・聖地学研究センターの前川 佳代協力研究員による第12回『地域と世界の文化論』の講義が行われました。
はじめに、担当教員 竹原准教授から3大学・高専間での単位互換科目の一つである本講義の概要と、これまでに本校で行われた奈良県立大学と奈良女子大学の特別講義を振り返り、次いで前川協力研究員の紹介がありました。
早速、前川協力研究員による「奈良の古代菓子文化を受け継ぐ~甘葛煎(あまづらせん)再現~」と題した講義が始められました。「甘葛煎とは、古代から用いられた日本独自の甘味料で、『枕草子』にも登場します。原材料はブドウ科のツタで、糖度が高くなる冬季のツタを伐採し、樹液を取り出し、煮詰めたものです」と再現品を見せながら話され、続けて「その原料・製造方法は失われ、現在では作らないと食べられません。市販のどの甘味料にも該当しない上品な味です」と説明されました。そのあとに現代の奈良にお供え物として残る遣唐使が伝えた唐菓子、敦煌(中国甘粛省北西部の都市)でも食べられていたハクタク(法隆寺聖霊院お会式の供物(ネコミミ)で古代食)やブト(春日大社神饌)、中世の奈良饅頭を紹介されました。それらの甘味として使われ、さらに遣唐使とともに唐へ渡った甘葛煎の話も重ねて、古代の豊かな菓子文化とそれをもたらした国際交流に想いを馳せたお話が語られました。
また、数回にわたり再現実験を実施されている「奈良女子大学甘葛煎再現プロジェクト」の活動を中心に、甘葛煎の歴史や大変手間のかかる再現方法、科学的分析結果、再現実験をうけての考察などについて話されました。甘葛煎を利用して古代の唐菓子、椿餅、ふずく、イモガユ、かき氷、中世の奈良饅頭等を再現することで、「古代と現代をスイーツでつなぎ、古代人の知恵と技術を伝えることができる。それは奈良の古代菓子文化を後世に継承することにつながるだろう」と述べられました。
(奈良女子大学 前川協力研究員)
(八種の唐菓子の説明)
(古代スイーツロードの説明)
(空気ポンプによる樹液採取の説明)
(甘葛煎再現実験の説明)
(甘葛煎再現プロジェクト取組みの様子)
(甘葛煎 試食の様子)
(質疑応答の様子)
前川協力研究員は、まとめとして、「長屋王も食べたと考えられる幻の甘味、甘葛煎を人工的に再現するのは非常に難しいです。甘葛煎は時代が下るとすたれてしまい昭和になって再現されました。これを継承していかねばなりません。「奈良女子大学甘葛煎再現プロジェクト」では甘葛煎の再現作業の方法や技術を、奈良市内の小学生と再現に取組むことで未来を担う子どもたちに伝えています。また甘葛煎を身近なスイーツにできたら、誰も忘れないでしょう。甘葛煎を奈良で商品化し売り出すのです。そのために奈良高専で工学を学ばれている皆さんのお知恵をお借りしたい。再現過程で人手がかかる樹液採取について効率的な機械化などを提案していただければと思います。ぜひ、一緒に研究しましょう。」と結ばれました。その後、希望者が甘葛煎を試食しました。「黄金糖のよう」「黒蜜に似てる」といった感想がだされ、現代にも通用するスイーツであることが示されました。
平成29年度 奈良市立鶴舞小学校5年生一同 協力指導:奈良女子大学甘葛煎再現プロジェクト
「まぼろしの甘味料 あまづらせん」
奈良市教育委員会 平成29年度「小・中学校等における企業家体験推進事業」によるパンフレットより最後に質疑応答の時間が設けられ、学生からは樹液の取れるツタの種類等についての質問が寄せられました。前川協力研究員からそれぞれに丁寧な回答をいただきました。
第15週 『地域と世界の文化論』(担当教員:竹原准教授) 最終グループ発表
平成30年7月25日(水)、本校 地域創生交流室で、第15回 『地域と世界の文化論』(担当教員 竹原准教授)の講義において、最終グループ発表が行われました。
本講義は、地方創生推進事業(COC+)における奈良女子大学と奈良県立大学との単位互換科目の一つとして行われ、テーマに応じて学内外から様々な講師を招いたオムニバス形式の講義として実施されてきました。これまでに行われた特別講義等を振り返りながら、グローバリゼーションの進展を踏まえた上で、地域の課題を分析、その解決方法の検討を通して、学生は最終グループ発表を行いました。
(奈良高専 担当教員 竹原准教授)
(奈良女子大学 前川協力研究員)
(論文形式の発表の様子)
(新聞記事形式の発表の様子)
(あまづらせん発表に対するコメント1)
(あまづらせん発表に対するコメント2)
(コンテンツ―リズムに対する発表)
(質疑応答の様子)
学生は、グローバリゼーションの進展と地域の持続可能な発展の重要性を理解し、その地域課題を解決する方法としてSWOT分析や2軸法等を活用し、学生自らテーマを決定し、グループワークにより論文形式・ポスター形式・新聞記事形式等、色々な形式で発表を行いました。
この講義で、様々な地域の歴史と文化の理解を通じ、地方創生に関する使命感を涵養し、地域と世界を同時にみつめていくことの重要性、地域と世界を結ぶイノベーションの重要性について学ぶこととなりました。
農工連携クラスター紹介
『地域と世界の文化論』 (担当教員:竹原准教授)において、 奈良県立大学 増本 貴士特任准教授による特別講義が行われました。(2018年6月4日掲載)
平成30年5月30日(水)、本校 地域創生交流室において、奈良県立大学 増本 貴士特任准教授による第8回『地域と世界の文化論』の講義が行われました。
この講義は、本校と奈良女子大学及び奈良県立大学とが取り交わした”地(知)の拠点大学による地方創生推進事業 参加大学等間単位互換に関する覚書”(平成29年9月19日締結)により実現し、3大学・高専の学生が、相互に大学や高専の授業科目を履修し、単位を取得することを認める単位互換科目の一つとして実施されております。
はじめに、担当教員 竹原准教授から増本特任准教授の紹介があり、早速、「人々との共創が織り成すコンテンツツーリズム」と題して、増本特任准教授の講義が開始されました。
コンテンツツーリズムとは、「地域に「コンテンツを通じて醸成された地域固有のイメージ」としての「物語性」「テーマ性」を付加し、その物語性を観光資源として活用することです。」(コンテンツツーリズム学会HPより引用)
増本特任准教授は、
- 学生へのキャリア教育
- 地元資産(歴史・文化・景勝等)の再確認・活用
の二つをコンテンツツーリズム(≒聖地巡礼:宗教的な意味は無く、俗語的な言葉)による持続的・発展的な可能性として位置づけ、この講義では、特に②を観光学からのアプローチとして、ご説明いただきました。
そして、コンテンツツーリズムの研究、調査、考察、事業化等の活動を奈良県で開催されたイベントを中心にご紹介いただきました。
第8週 特別講義 増本 貴士 特任准教授(奈良県立大学)
地域と経済・観光【1】 人々との共創が織り成すコンテンツツーリズム(奈良県立大学 増本特任准教授)
(講師紹介の様子)
(講義の様子) (担当教員 竹原准教授)
(講義の感想を記入する様子)
最後に、質疑応答の時間が設けられ、学生から「結論で、運営側による地域とファンを繋ぐストーリーができることで、コンテンツツーリズムの持続的・発展的な可能性がうまれるとおっしゃいましたが、その具体的な定義があれば教えてください。また、そのストーリーを考えるときに大事なことを教えてください。」や「舞台地の設定には、原作者・アニメ制作会社・誘致の3パターンがあるとおっしゃいましたが、その中の誘致についてお伺いいたします。イベントの成功が地域の活性化に繋がり、また、誘致につながるのでしょうか。私は、繋がりにくいように感じるのですが。」等の質問があり、増本特任准教授からそれぞれに丁寧なご回答をいただきました。
次回の第9回(6月6日(水))には、奈良県立大学 中谷教授による特別講義が予定されております。
(第9週 奈良県立大学 中谷教授による特別講義は、こちらをクリック。)
平成30年度 COC+ 政治・経済
環境クラスター紹介
スマートシティークラスター紹介
福祉ロボットクラスター紹介
医工連携クラスター紹介
平成30年度 社会科学特論
≪社会科学特論 本科5年生選択必修者≫
地方創生推進事業(COC+)の一環として、本科5年生において地域創生理解科目の「社会科学特論」が、平成30年4月9日(月)より全15回に渡って進められております。
本講義は、グローバリゼーションの進展と地域への影響や持続可能な地域の発展の重要性を理解し、地域政策における主要なアクター(住民・住民団体、NPO、企業、行政等)とその機能について”工学的な知識をもつ技術者がどのようにして地域社会の問題にアプローチしていけばよいのか”について学び、グループワークを通じて実際に場所・地域をイノベーションするためのプランを構想することで、学生は世界の中で、地域をイノベーションしていくことの重要性を共有して参ります。
地域産業・経済をテーマに、専門分野の異なる学科教員や外部講師がオムニバス形式で講義を行い、学生は地域の課題を解決するアイデアを様々な視点から考えアプローチしていきます。
今後、フィールドワークや特別講師をお招きしての特別講義・グループ発表を予定しております。
≪講義項目・内容(予定)≫
週数 日程 講義内容 第 1週 4 / 9 ガイダンス 第 2週 4/ 16 グローバリゼーションと地域 第 3週 4/ 23 グローバリゼーションと地域 第 4週 5 / 7 持続可能な地域の発展 第 5週 5 /14 日本の自治体政策 第 6週 5 /21 地域経済とその指標 第 7週 5 /28 地域経済とその指標 第 8週 6 /11 グループ演習(1) 第 9週 6 /25 グループ演習(2) 「斑鳩町商工会職員・女性部員による特別講義」 第10・11週 7 / 9 グループ演習(3)(4) 「斑鳩町のフィールドワーク」 第12週 7 /18 グループ演習(5) 第13週 7 /23 グループ発表 「斑鳩町商工会職員・女性部員によるプレゼンテーション評価」 第14週 ― 期末試験 第15週 8 / 6 試験返却・解答
地方創生推進事業(COC+)の一環で行われている社会科学特論では、第6週と第7週に「地域経済とその指標」と題して、斑鳩町の人口、空間・土地利用、観光施設や観光客数等、行政が公開しているデータを活用して、斑鳩町の現状と課題を知り、工学的観点からまちづくりの新たな可能性をイノベーションしていく講義を行いました。
平成30年5月28日(月)、斑鳩町商工会様をお招きして、出身学科の異なる学生たちが自ら調べた斑鳩町の統計データを理解した上で、地域経済の現状と課題を整理し、3~4名一組のグループで発表を行いました。
(担当教員:竹原准教授)
(15のデータからテーマを決定して発表)
(発表の様子)
(質疑応答の様子)
(斑鳩町商工会女性部 松村様(左側))
(斑鳩町商工会 澤﨑様(右側))
(学生発表に対するコメントを頂戴する様子)
次回の講義以降、斑鳩町の商工業や観光業をより良いものにするためのまちづくりのアイデア提案を学生の自由で斬新な発想により生み出し、まとめていくために、「斑鳩町商工会様による特別講義」、「斑鳩町フィールドワーク」、「グループ発表(斑鳩町商工会様による評価)」が予定されております。
第7週 地域経済とその指標
地方創生推進事業(COC+)の一環で行われている本科5年生選択必修者を対象とした社会科学特論では、「斑鳩町のまちづくり」をテーマに本校と斑鳩町商工会との協働による講義を行っております。
平成30年6月25日(月)1・2時限目(電気工学科・情報工学科)と5・6時限目(機械工学科・電子制御工学科・物質化学工学科)に、斑鳩町商工会 澤﨑 那智様と斑鳩町商工会 女性部 松村 紗江様をお招きして、特別講義が行われました。
(斑鳩町商工会 澤﨑 那智様)
(斑鳩町商工会女性部 松村 紗江様)
はじめに、斑鳩町商工会 澤﨑様から「商工会が進める地域活動」と題して、商工会の概要や中小企業・小規模企業者の定義、円グラフを用いて企業規模別構成比(%)の説明などが行われました。そして、全国の小規模企業の割合が大企業や中規模企業の割合よりも多く86.5%を占めている現状を述べられ、さらに、斑鳩町の事業者数についても説明されました。斑鳩町には、658社の商工業者(741事業所)があり、そのうちの540社が小規模事業者であり、そのうちの62.3%、410社が商工会会員であることを述べられました。商工会会員への主なサービスについてもお話し頂きました。そして、澤﨑様が、現在取組んでおられる地域おこし、地域活性化について詳しくご紹介いただきました。
【地域おこしの取組み】
- いかるがキャンパスproject ~体験型観光プログラムの創造事業~
- 竜田揚げ上げ↑プロジェクト ~食を使った町おこし活動~
- FIVE PAGODAいかるがアンテナショップ ~商工会員事業所の商品の販売及び情報発信拠点~
この他、青年部による「いかるがマルシェ」、女性部による「高校生ビジネスグランプリin斑鳩」の取組みについてもご紹介頂きました。
(澤﨑様による特別講義の様子)
(地域おこしプロジェクト説明の様子)
(休み時間にも質疑応答が行われている様子)
(質疑応答の様子)
つぎに、斑鳩町商工会 女性部 松村様より女性経営者の立場から、また、女性部部長の活動や次世代育成の取組みからお話しを伺いました。松村様は、まつげエクステンション&ネイルサロンを経営されておられます。ご自身の理容・美容師の経験から息子さんに想いを馳せながら、女性部部長として何ができるのか、何がやりたいのかを考え、経営者にならなくても役に立つ、次世代に残せる取組として、平成29年12月17日に第1回「高校生ビジネスグランプリin斑鳩」を開催されました。
第1回「高校生ビジネスグランプリin斑鳩」本校学生 出場の様子はこちらをクリック↓
https://www.nara-k.ac.jp/contribution/2017/12/1in2201712.html
その2つの大きなメリットとして、
- 夢をビジネスプランにし発表することができる!!
- 自分で考え行動し、伝えることが身に付く
を学生に伝えました。そして、まつげエクステンション技術の説明やフェイスブックでの取組の様子、スタッフの人材育成、女性が働きやすい職場環境づくりについてご紹介頂き、商売についての思いを語って頂きました。
「商売とは、やりたい事・できる事・必要とされる事の3つから成り立ち、そこからお金をうみ出すことです。やりがいのある仕事は、与えられるだけでなく、小さな事から自分で行動し、互いに働きかけることでつくっていくものです。皆さんも心の揺さぶられるような経験から自分の財産となる体験をしてください。」と結ばれました。
(松村様による特別講義の様子)
(まつげエクステンションの説明の様子)
(質疑応答の様子)
(質疑応答の様子)
最後に、質疑応答の時間が設けられ、学生から挙手による積極的な質問が出されました。澤﨑様・松村様からそれぞれにご丁寧な回答を頂きました。
次回の第10~11週目(7月9日(月))には、「斑鳩町のフィールドワーク」が予定されております。
第9週 斑鳩町商工会職員・女性部員による特別講義
第10・11週 斑鳩町のフィールドワーク本科5年生選択必修者を対象とした一般教養科目 社会科学特論では、地方創生推進事業(COC+)の一環として、「斑鳩町のまちづくり」をテーマに本校と斑鳩町商工会との協働により、平成30年7月9日(月)に「斑鳩町のフィールドワーク」を実施しました。
担当教員:竹原准教授
斑鳩町商工会:澤﨑様
斑鳩町商工会女性部:松村様
午前の部は、電気工学科18名と情報工学科6名、午後の部は、機械工学科4名と電子制御工学科15名、物質化学工学科6名の合わせて49名の学生が、JR法隆寺駅近辺の商店街と法隆寺界隈を実際に歩き、斑鳩町議会議員や地元の商工業者等から生の声やまちづくりの課題についてヒアリングを行いました。このフィールドワークを通して、学生は普段の座学では得られない体験により、”工学的な知識をもつ技術者がどのようにして地域社会の問題にアプローチしていけばよいのか”を学び、地域をイノベーションしていくことの重要性を知りました。
【午前・午後の部 行程表】
午前
午後
行 程
地 図
9:05 13:00 奈良高専出発 9:25 13:20 JR法隆寺駅南口下車・法隆寺北口商店街散策 9:30 13:25 共育塾へ移動
【午前】斑鳩町議会議員 小村 尚己様
【午後】いかるが車輌 福島 章芳様
10:00 13:55 FIVE PAGODA いかるがアンテナショップ 10:15 14:10 法隆寺iセンター下車 10:25 14:20 株式会社 錺(かざり)技研 山﨑 俊和様
オレンジの庭 堤 彩様
並松商店街自由散策
11:10 15:00 バス帰校 11:30 15:20 奈良高専到着 【斑鳩町のフィールドワーク】
斑鳩町議会議員:共育塾:小村様
ヒアリング:まちづくり活動について
法隆寺駅北口商店
いかるが車輌:福島様
ヒアリング:商工会の活動について
FIVE PAGODAいかるがアンテナショップ
株式会社 錺技研:山﨑様
ヒアリング:地域活性化事業について
和太鼓等の錺鋲(かざりびょう)
オレンジの庭:堤様
ヒヤリング:地域活性化事業について
ラベンダースティック
竹原准教授は、「工学的な知識をもつ技術者にとって理論研究は重要ですが、現実に製造や開発に携わる仕事ですので、例えば、技術者として海外にプラントを建設する際に現地の文化や風習を無視して建設することは難しく、現地調査は非常に大切です。また、様々な立場・職種の方から直接、話を聞けたことは非常によい機会だったと思います。これらの点からも本日のフィールドワークは学生の皆さんにとって、大変貴重な体験となったことでしょう。」と、結びました。
午前の部(並松商店街の様子)
電気工学科と情報工学科の学生午後の部(集合写真)
機械工学科と電子制御工学科、物質化学工学科の学生この日は、天候も良く、穏やかなうちに無事終了しました。
このフィールドワークを踏まえて、平成30年7月23日(月)に「斑鳩町商工会職員・女性部員によるプレゼンテーション評価」を行う予定です。
第13週 斑鳩町商工会職員・女性部員によるプレゼンテーション評価本科5年生選択必修者を対象とした「社会科学特論」では、地方創生推進事業(COC+)の一環として、これまで本校と斑鳩町商工会との協働により、特別講義及びフィールドワークを「斑鳩町のまちづくり」をテーマに行ってきました。
平成30年7月23日(月)、斑鳩町商工会 澤 﨑 様と斑鳩町商工会 女性部 松 村 様を招き、「斑鳩町商工会職員・女性部員によるプレゼンテーション評価」と題して、午前と午後の二回特別講義を実施致しました。
担当教員:竹原准教授
斑鳩町商工会女性部:松村様
斑鳩町商工会:澤﨑様
はじめに、担当教員 竹原 准教授からこれまでの経緯を踏まえて、本日の講義の主旨説明が行われました。その後に、教員・斑鳩町商工会・学生によるクリッカーシステムを活用した評価方法についての説明が行われました。
☆ クリッカーシステムについて “ クリッカー ” とは,授業で学生が応答用に用いるリモコンのことで、クリックするものであることから通称 “ クリッカー ” と呼ばれています。学生がレスポンスカード(カード端末)のボタンを押すと、回答結果が集計されてリアルタイムにパソコンの画面上に表示されるというシステムです。 クリッカーシステムによるデモンストレーションが行われると、学生からは新しいシステムに対する歓喜の声が上がりました。
【午前の部】 (本科5年生選択必修者 電気工学科・情報工学科)
発表の様子
発表の様子
アドバイスを受ける様子
質問に答える様子
地域創生交流室で行われた講義の様子
【午後の部】 (本科5年生選択必修者 機械工学科・電子制御工学科・物質化学工学科)
発表の様子
学生による質問の様子
質問に答える学生の様子
クリッカーによるレスポンス
地域創生大講義室で行われた講義の様子
学生は各班7分のプレゼンテーションを行い、終了後には3分の質疑応答の時間が設けられました。発表に対して、聞き手の学生からも積極的な質問が行われました。澤 﨑 様と松 村 様からは、各班に対して的確なアドバイスを頂いた。
☆ 提案内容について
☆ 発表・プレゼンについて 1.新規性
提案内容は創造性に優れ他に無いものである。2.実現性
提案内容は実現性について考慮されている。3.事業性
提案内容は収益が見込め、継続的な事業が実施できるよう考慮されている。4.地域貢献
提案内容は地域・社会にとって必要である内容となっている。5.発表構成
スライドは良く準備され、内容は過不足無く適切である。6.視聴覚資料の活用
資料は明瞭で理解しやすく、写真、図表などが効果的に使用されている。7.話し方・振る舞い
声量、スピードは適切で、聞き取りやすい。聴衆を見ならが発表できている。8.質疑応答での対応
質問内容を十分理解し、的確に回答している。全ての班の発表を終え、斑鳩町商工会 澤 﨑 様と斑鳩町商工会 女性部 松 村 様より、全体に対する講評を頂いた。
午後の部を見学頂いた本校 機械工学科 須田助教は「皆さんお疲れ様です。おもしろい内容の発表を聞かせて頂きました。我々教員もこれからはグローバル化社会と言われている中で、地域貢献・地方創生という観点から自分達の生まれ育った土地や関わりのある土地のことを知っておくことは、とても大切だと思います。今後、皆さんが就職や進学をされた際にも自分たちが5年間高専で学んだ周辺の土地について、話すことができれば人と人との関係性を深めることに繋がります。この講義で学んだことをこれからの人生にも活かしてください。」と、地方創生推進事業(COC+)に取組む学生を激励しました。
機械工学科:須田助教
講評の様子
最後に、竹原准教授から「データを調べ、実際に人の話を聞き、また街を歩き、そこから感じたことを最終発表の内容につなげるというプロセスは、皆さんにとって良い学びであり、収穫となったように思います。学生の創意工夫による素晴らしい発表にもいくつか出会え、3年生の時に行った「COC+政治・経済」最終発表よりも成長している姿を見ることができました。」と、喜びの言葉として結びました。
この講義を通して、学生は奈良県や斑鳩町に愛着を感じ、あるいは起業について想いを抱く好機となりました。また、クリッカーシステムを活用した教員・斑鳩町商工会・学生による相互評価は、それぞれの想いを一つにした参加型の講義となりました。
平成29年度地方創生推進事業(COC+)実施報告書(2018年5月21日掲載)
共創郷育:「やまと」再構築プロジェクト
平成29年度事業実施報告書
平成30年3月
(内 容)
- はじめに
- 1. COC+参画機関の取り組み及び実績報告書
- 1.1 3校全体の取り組みについて
- 1.2 奈良女子大学編
- 1.3(前編) 奈良工業高等専門学校編
- 1.3(後編) 奈良工業高等専門学校編
- 1.4 奈良県立大学編
- 2. COC+参加協働機関から見た本事業の取り組みに対する評価
- 奈良女子大学編
- 奈良工業高等専門学校編
平成30年度 地域社会技術特論
≪前期 地域社会技術特論 専攻科1年生≫
本年度 前期の専攻科1年の授業である『地域社会技術特論』では、昨年より引き続き、地域創生演習科目として、地方創生に対して技術者が果たす役割とその重要性を理解することを目的として、課題発見、課題解決能力等を養う授業を実践しています。
この授業では、奈良県下の複数の企業様にご協力を頂戴し、実際のものづくりの現場で抱えられている問題をご提供頂き、その問題に対し技術者の立場から課題解決に取り組みます。
平成30年4月13日(金)より全15回に渡って実施し、中間発表会や最終成果発表会には、地域企業などをお招きして、コメントを頂く予定になっております。
≪前期 講義項目・内容(予定)≫
週数 日程 講義内容 第 1週 4 /13(金)
7-8限目(14時40分~16時10分)ガイダンス、グループ分け 第 2週 4 /18(水)
1-2限目( 9時00分~10時30分)ファシリテーションの技法 第 3週 4 /27(金)
7-8限目(14時40分~16時10分)奈良県の製造業の現状についての調査 第 4週 5 /11(金)
7-8限目(14時40分~16時10分)問題分析と課題設定 第 5週 5 /18(金)
7-8限目(14時40分~16時10分)問題分析と課題設定 第 6週 5 /25(金)
7-8限目(14時40分~16時10分)問題解決演習 第 7週 6 / 1(金)
7-8限目(14時40分~16時10分)中間発表会準備 第 8週 6 / 8(金)
7-8限目(14時40分~16時10分)中間発表会 第 9週 6 /15(金)
7-8限目(14時40分~16時10分)問題解決演習 第10週 6 /22(金)
7-8限目(14時40分~16時10分)問題解決演習 第11週 6 /29(金)
7-8限目(14時40分~16時10分)問題解決演習 第12週 7 / 6(金)
7-8限目(14時40分~16時10分)問題解決演習 第13週 7 /13(金)
7-8限目(14時40分~16時10分)最終提案発表会準備 第14週 7 /20(金)
7-8限目(14時40分~16時10分)最終成果発表会 第15週 7 /27(金)
7-8限目(14時40分~16時10分)まとめ(期末レポート提出) 【追加更新】専攻科1年生 地域社会技術特論 学外研修(工場見学)(2018年4月20日掲載)
ファシリテーションの技法 (2018年5月21日掲載)地域社会技術特論では、奈良県の企業から提供された課題を解決するためのアイデアを4名一組のグループで考えることになっています。
今回の講義では、出身学科が異なる学生たちが、アイデアを生み出し、まとめていくために必要な合意形成の技術「ファシリテーション技法」を学びました。
このファシリテーション技法は、奈良高専に過去数年間特別講師として指導いただいた元沼津高専(現東北工業大学)の大石加奈子先生がまとめられた手法を使っています。電気工学科の藤田教授から、合意形成の必要性や、ペイオフマトリックス、フィッシュボーン、TRIZなどの技法の講義が行なわれた後、「磁石を使った小中学生用出前授業教材を考える」という課題でファシリテーションの実習を行いました。
講義で教えられた技法を使って、さっそく活発な話し合いが行われ、ファシリテーション技法の概略を身につけることができました。
地域社会技術特論では、毎週の話し合いにこの技法を活用していくことになります。中間報告会や最終報告会でも議論の過程を報告することになり、ファシリテーションによる話し合いを記録していくことになります。
中間発表会 (2018年7月6日掲載)本年度前期の専攻科1年の授業である『地域社会技術特論』では、平成30年6月8日(金)に、現時点までの取り組みの成果として中間発表会を行いました。
本授業では、昨年より引き続き、地域創生演習科目として、地方創生に対して技術者が果たす役割とその重要性を理解することを目的として、課題発見、課題解決能力等を養う授業を実践しています。今年度は、奈良県下の企業様3社にご協力を頂戴し、各企業様からご提供頂きました計5テーマに対し、実際のものづくりの現場の見学(4/6と4/27実施)等を通じて技術者の立場から課題解決策の検討に取り組んでおります。
4/6と4/27実施の内容は、こちらをクリック↓
【追加更新】専攻科1年生 地域社会技術特論 学外研修(工場見学)
中間発表会当日は、各企業の皆様に本校までお越し頂き、学生の発表を直接ご覧頂きました。各チームは、企業様からご提供頂いたテーマに対し、工場見学で実際に見聞きした情報や関連技術文献調査などを基に、ロジックツリーやペイオフマトリックスなどの手法を用いて問題点と課題を整理し、解決策の検討状況を発表しました。
(発表の様子)
各チームの発表に対してご出席頂いた皆様から率直なご意見、ご感想を頂戴し、また今後の解決策検討の方向性を示して頂きました。
(各企業様からご意見、感想を頂戴している様子)
今回の中間発表で頂戴した皆様からのご意見も踏まえ、今後5週にわたり更に具体的な課題解決策の検討を重ねて、7/20に最終報告会を予定しております。 末筆ながら、県内企業各社の皆様に多大なご協力を頂戴しましたことに感謝申し上げます。
最終成果発表会 (2018年8月7日掲載)本年度前期の専攻科1年の授業である『地域社会技術特論』では、平成30年7月20日(金)に、今回の取り組みの成果として最終発表会を行いました。
本授業は、地域創生演習科目として、地方創生に対して技術者が果たすべき役割とその重要性を理解することを目的としております。今年度は、奈良県下の企業様3社にご協力を頂戴し、各企業様からご提供頂きました計5テーマに対し、実際のものづくりの現場の見学(4/6実施)等を通じて、技術者の立場から課題解決策の検討に取り組みました。最終発表会当日は、中間発表会(6/8開催)に引き続き、各企業の皆様に本校までお越し頂き、学生の発表を直接ご覧頂きました。各チームは、中間発表の際に企業様より頂戴したご意見も踏まえ、以下のような点を考慮して、多面的に解決策の検討・絞り込みを行い、課題解決提案を行いました。
・ 課題に対する具体的な解決策
・ 他に検討していた解決策と比較し、
今回提案する策に決定した背景
・ 提案の解決策の技術的要素
・ 解決策の社会的な貢献度
・ 実際にモノづくりをするとした場合の課題点
(発表会全体の様子)
(発表の様子)
発表のあと、企業様から率直な感想を頂くとともに、アンケートを取らせて頂いた結果、プレゼン内容はわかりやすく、総体的にユニークかつ有効な提案であったとのコメントを頂戴しました。
(各企業様からご意見、感想を頂戴している様子)
本授業では、学生が現地調査等を通じ企業様が実際に抱える問題に関心をもち、技術者が果たす役割と重要性を理解するとともに、複数名でチームを組んで課題解決に取り組むグループワークを通してコミュニケーション能力や合意形成力など養うことができ、非常に有益な授業となりました。
本授業に際しましては、県内の企業の皆様に多大なご協力頂戴しましたことに感謝申し上げます。有難うございました。「第4回<ナント>サクセスロード」において『学生応援賞』を受賞いたしました。(機械工学科 足立 悠喜君)
(学生の表彰の紹介)
平成30年4月26日(木)
機械工学科 4年生 足立 悠喜君が、「第4回<ナント>サクセスロード 学生応援賞」を受賞いたしました。
この賞は、株式会社 南都銀行様が主催するビジネスプランコンテストで、創業・新規事業展開を目指す個人及び法人からビジネスプランを募集し、選考により採択された11プランの応募者に対し、南都銀行専属担当者が1 年間を目処に早期の事業化に向けてサポートするビジネスプラン事業化支援PROJECTで、地域経済・社会の持続的発展に貢献することを目的に行われております。
この度、第4回から新設された『学生応援賞』において、本校学生が見事受賞いたしました。
【追加更新】専攻科1年生 地域社会技術特論 学外研修(工場見学)(2018年4月20日掲載)
本年度前期の専攻科1年の授業である『地域社会技術特論』では、昨年より引き続き、地域創生演習科目として、地方創生に対して技術者が果たす役割とその重要性を理解することを目的として、課題発見、課題解決能力等を養う授業を実践しています。この授業では、奈良県下の複数の企業様にご協力を頂戴し、実際のものづくりの現場で抱えられている問題をご提供頂き、その問題に対し技術者の立場から課題解決に取り組みます。
本授業の取り組みの一環として、平成30年4月6日(金)と4月27日(金)に各企業様の工場を訪問し、実際のものづくり現場を見せて頂くとともに、各企業様より、業界を取り巻く環境において企業様が抱えられている問題についてご説明頂きました。学生たちは、企業様の話しに熱心に耳を傾け、活発な質疑応答がなされました。
【クオリカプス株式会社様 平成30年4月6日(金)訪問の様子】 【株式会社品川工業所様 平成30年4月6日(金)訪問の様子】 【東邦化成株式会社様 平成30年4月27日(金)訪問の様子】 今回ご協力を頂いた奈良県下の企業様は以下の通りです。(順不同)
企 業 事業内容 クオリカプス株式会社様 ハードゼラチンカプセル及びHPMCカプセルの製造販売
カプセル充填機、シール機及び製剤関連機器の製造販売株式会社品川工業所様 菓子製造機・食品加工機 東邦化成株式会社様 フッ素樹脂素材の成形加工及びフッ素樹脂のライニング加工
半導体洗浄装置・周辺機器の設計・製造・メンテナンス及び電子部品の設計・製造また、本授業は学科横断でチームを編成し目標を共有しゴールに向かって進めていくチームビルディングを実践していく必要があり、今回は企業訪問の後、学生間の親交をより深めるためにバーベキューを実施しました。学生たちは、和やかな雰囲気の中、学科の垣根を超え自分自身の研究テーマや学校生活などの会話が弾み、次週以降のチームでのワークをスムーズに始める上でも有用な時間を持つことができました。
今回の現地での調査、体験を学校に持ち帰り、技術者の観点から各企業様の問題について、その原因を分析し問題を解決するための課題抽出、課題解決につなげていくとともに、これらのワークを通じ、学生たちが社会との関わりの中で、課題解決提案能力を身につけ、実践できるように講義を進めて参ります。
現地調査に際し、お忙しい中、ご協力いただきました各企業様に感謝いたします。
【募集締切ました】奈良高専×生駒市 学市連携企画 第1弾 「LEGOでつくるロボット」 in IKOMA ※競技内容を追加掲載いたしました!
定員に達しましたので、募集を締め切りとさせていただきました。
競技内容を追加掲載いたしました!
本校は、地域貢献活動の一環として、この度生駒市と学市連携協定を締結し、第1弾 「LEGOでつくるロボット」 in IKOMAを開催いたします!
教育用LEGO Mindstormsというロボットキットを使用し、機構作製、プログラミングなどを通して、理系教育の振興を図るとともに、作製したロボットを競技させることにより、参加者にロボットの楽しさを実感していただき、地域の活性化に取り組んでまいります。本校学生が、「第4回<ナント>サクセスロード」において『学生応援賞』を受賞いたしました。
平成30年3月20日(火)、南都銀行本店6階(奈良市橋本町16番地)を会場に「第4回<ナント>サクセスロード」表彰式が開催され、本校 機械工学科3年 足立 悠喜君が『学生応援賞』を受賞いたしました。
このビジネスプラン事業化支援PROJECTは、創業・新規事業展開を目指す個人及び法人からビジネスプランを募集し、選考により採択された11プランの応募者に対し、南都銀行専属担当者が1 年間を目処に早期の事業化に向けてサポートするもので、地域経済・社会の持続的発展に貢献することを目的に株式会社 南都銀行様が主催するビジネスプランコンテストです。この度、第4回から新設された『学生応援賞』において、本校学生が見事受賞いたしました。
受賞した足立君は、今年度の本科3年生5学科を対象とした一般教科「COC+政治経済」から、奈良県の地域産業・経済に対する理解を深め、奈良県産業・経済の課題をグループワークで議論し、奈良県を活性化させるための事業アイデアを「事業計画書」として仕上げることで、この講義を通じて、地域への愛着を高め、地元企業の魅力を発見することとなりました。この地域創生科目(「COC+政治経済」)の体験から萌芽した成果として、足立君の提案した『奈良県の名産品どうしをコラボした新スイーツの製作・販売(新感覚スイーツ「素麺ミルフィーユ」)』によるビジネスプランが受賞に至りました。
(二次選考会に挑む機械工学科3年 足立 悠喜君)
(奈良県の名産品どうしをコラボした新スイーツ概要)
【足立君の提案したビジネスプランの具体的な内容】
奈良もしくは近畿地方に来た観光客をメインターゲットに、奈良県の名産品どうしを組み合わせたお土産用の新スイーツを開発し、奈良県のPRと地場産業や観光業の活性化を目指す。具体的には、奈良県の代表的な名産品である、三輪素麺をパイ生地に使用し、奈良県が主要産地である柿・大和茶・梅・いちご(あすかルビー)などをソース材料に使った新感覚スイーツ「素麺ミルフィーユ」を開発し、奈良県の代表的なお土産として全国にPRする。揚げた素麺を練りこんで焼き上げたパイ生地の間に、素材の食感が残った濃厚ソースを挟み込んだ、文字通りミルフィーユ状の、一口サイズで手を汚さずに食べられるスイーツである「素麺ミルフィーユ」を、参拝客の多い観光名所や百貨店、空港などと協力し、そのお土産屋などで販売する。
(表彰の様子)
(受賞者記念写真)
(南都銀行 橋本氏との写真撮影)
(COC+政治経済担当教員との写真撮影)
応募総数62プランのうち、一次選考及び二次選考を通過した20プランから11プランが表彰されました。株式会社 南都銀行 代表取締役頭取 橋本 隆史氏から各プランの内容と紹介が行われました。
この度の受賞は、本校の取組む「地域創生マインド養成教育プログラム」の地域創生科目(「COC+政治経済」等)実施による学内での周知、浸透を図ると共に、学生に”地域創生への使命感”を涵養し、”地域企業との出会い”を通じ、”活躍の場を発見”すると共に、地域を元気にする”新規事業の創出”を目指す地域に貢献できる「ベンチャーマインド人材」と「イノベーション創出人材」の育成、輩出に取組んだ成果の一つとなりました。
本校学生が、福西和紙本舗様を訪問し、試作した和紙飛行機について意見交換を行いました。
平成30年3月19日(月)、奈良県吉野町役場 表谷様と共に、本校 機械工学科3年 藤井 惇平君と本校職員が、福西和紙本舗様を訪問し、試作した和紙飛行機についての意見交換を行いました。
この産学官連携による和紙産業のブランド力強化と奈良県(吉野町)の産業活性化に向けた商品化への取組みは、平成29年12月17日(日)、法隆寺iセンターで開催された「高校生ビジネス・グランプリin斑鳩」に於いて、『Plane Made of Washi』を発表した藤井君チームが、本校の取組む「地域創生マインド養成教育プログラム」の地域創生科目(「COC+政治経済」等)実施により、学生自らが”地域創生への使命感”を涵養し、地域を元気にする”新規事業の創出”を目指して、アイデアの提案を行った成果の一つとして行われております。
福西和紙本舗様訪問に際し、藤井君は事前に紙飛行機に最適な厚みのある和紙を選択し、和紙飛行機を試作し、その和紙飛行機にかける熱い想いを福西和紙本舗 福西社長に伝えました。藤井君からケント紙と和紙で作った紙飛行機で、和紙の特徴について優れている点についての質問が出ると、福西社長から「ケント紙はすぐに変色しますが、和紙は60年70年経っても変色しません。和紙で紙飛行機をつくると同時に思い出をつくることにもなります。」と、丁寧なご回答をいただきました。そして、試作した和紙飛行機について、福西社長と表谷様にご覧いただき、意見交換を行い、実際に和紙飛行機を飛ばしていただきました。
(福西和紙本舗様)
(吉野町役場 表谷様)
(和紙作成工程の説明を受ける様子)
(実際に和紙飛行機を飛ばす様子)
(飛ぶ和紙飛行機の様子)
その後、手漉き和紙の工房を見学させていただきました。
今後、藤井君の和紙飛行機が商品化することで、和紙産業のブランド力強化と奈良県(吉野町)の産業活性化の一助となることに期待が寄せられております。
「学生チャレンジプロジェクト2017」報告会が開催されました。
平成30年3月8日(木)、図書館棟2階 地域創生大視聴覚室において「学生チャレンジプロジェクト2017」報告会が開催され、学生から成果報告があげられました。
このプロジェクトは、本校並びに地域の活性化を目的に学生の自主的な創作活動を支援する取り組みとして行われており、【地域創生部門】(本校と地域との連携を通じて地域の活性化に寄与する活動)と【キャンパス創造部門】(魅力あるキャンパスの創成と広報など本校の活性化に寄与する活動)の2つの活動を支援しており、現在、地方創生推進事業(COC+)の一環で行われている講義、「政治経済」や「地域社会技術特論」等で検討中の課題の試作が【地域創生部門】に採択されることで可能となり、地域の活性化に興味のある学生の挑戦に期待が寄せられております。
部 門 プロジェクト名 報告内容等 地域創生部門 奈良県企業×高専女子による
共同開発プロジェクト
~お弁当は奈良を救う!~
キャンパス創造部門 テキサン レストアプロジェクト
はじめに、学生主事 片倉 勝己教授から開会挨拶があり、次に、このプロジェクトの後援会である本校同窓会会長 西口 馨様より、学生に激励のお言葉をいただきました。
(学生主事 片倉 勝己教授)
(本校 同窓会会長 西口 馨様)
2つの活動による成果報告が終わり、それぞれに白熱の質疑応答が行われました。そして、このプロジェクトにかける学生の熱い想いを会場一面に感じました。
(地域創生部門での学生成果報告の様子)
(質疑応答の様子) 最後に、後藤 景子校長より講評と閉会挨拶が行われました。
(後藤 景子校長)
この「学生チャレンジプロジェクト2017」を通して、学生自らが意欲的かつアイデアにあふれる活動を体験し、本校や地域へ還元することで、さらなる取り組みへの関心が学生に浸透していることを感じました。
『地(知)の拠点大学による地方創生推進事業(COC+)シンポジウム2018』を開催しました。
平成30年3月5日(月)、奈良女子大学記念館において『地(知)の拠点大学による地方創生推進事業(COC+)シンポジウム2018』を開催致しました。当日は、本COC+の事業協働機関である自治体、県内企業、団体をはじめ、120名を超える参加者で会場は盛況となりました。
<多数の参加者が集う会場風景>
<司会進行の奈良女子大学前川コーディネーター>
冒頭、奈良女子大学 今岡学長より開催の挨拶があり、続いて、奈良経済同友会代表幹事(南都銀行取締役専務執行役員)北 義彦様から来賓挨拶がありました。
<奈良女子大学 今岡学長 挨拶>
<奈良経済同友会代表幹事 北 義彦様 挨拶>
その後、奈良女子大学副学長兼やまと共創郷育センター長 成瀬教授より平成29年度のCOC+3校(奈良女子大学、奈良工業高等専門学校、奈良県立大学)の事業成果報告が行われた後、本COC+事業の事業協働機関である奈良テレビ放送株式会社クロスメディア局次長 浅井 隆士様より「ネット時代におけるローカルメディアの役割と今後」と題し特別講演が行われました。
<奈良女子大学 成瀬センター長による事業報告>
<奈良テレビ放送 浅井様による特別講演>
特別講演後、休憩時間を利用して3校のCOC+活動報告を兼ねたポスターセッションが行われ、各ポスターの前は熱心に質問を投げかける来場者の熱気に包まれました。
<ポスターセッションの風景>
休憩後の第2部では3校学生によるCOC+活動事例・研究報告が行われ、各校で学生が地方創生に向けて自主的に活動している5つの事例が発表され、それぞれ特色あるテーマを掲げた学生たちの前向きな姿勢に参加者から賛辞と今後の期待を込めたコメントを頂きました。
「リノベーション(ハイツてんがい内装改修)プロジェクト」
~奈良女子大学学生「フリーペーパー出版社でのインターンシップ体験」
~奈良女子大学学生「農工連携による農業支援の提案~巡回ロボットによる環境センシングシステムの開発」~奈良高専学生
「女子学生による地域創生型課外活動~チャレンジプロジェクト『お弁当は奈良を救う!』の取り組み~奈良高専学生
<ピア・キャリア・サポートにおける取組み~社会人へのインタビュー調査報告>~奈良県立大学生
<学生発表に対する質疑応答風景>最後に、本COC+事業の評価委員である奈良教育大学名誉教授・前学長 長友 恒人様より全般を通じた講評を頂き、学生の発表を代表事例に本COC+事業が着実に歩み続けていることに温かい応援のお言葉を頂き、閉会しました。
本COC+事業の3年目となった平成29年度は、教育、研究、雇用創出の各面で具体的な施策が実を結びはじめ、多数の来場者に本COC+事業をPRし理解を深めて頂くことができました。
シンポジウム終了後には、奈良女子大学記念館南側のラウンジにて情報交換会も行われ、和やかな雰囲気の中で親睦を深めました。
<長友恒人様による講評>
<情報交換会の風景>
下市小学校に於いて、出前授業「楽しい!不思議!磁石と遊ぼう」を実施しました。 (2018年3月7日掲載)
本校では、児童生徒の理科離れが進む現状の改善を図り、創造性や科学的な考え方を育むことを目的として、県内外の小・中学校に於いて出前授業を実施しております。
平成30年2月28日(水)、吉野郡下市町の下市小学校に於いて、本校 電気工学科 藤田 直幸 教授・池田 陽紀 助教及び学生3名による出前授業「楽しい!不思議!磁石と遊ぼう」を実施しました。
この度の出前授業は、地方創生推進事業(COC+)の一環で、下市町を題材に地域課題の抽出とその解決策を探る地域創生演習型講義「地域社会技術特論」(専攻科1年生対象)を通じて、学生と下市町の交流が深まると共に地元意識が涵養されたことにより、行われました。
(本校 電気工学科 藤田 直幸 教授)
(参加した本校の学生3名)
藤田教授からスタッフ紹介が行われ、早速授業が開始されました。スチール缶やアルミ缶、紙の箱に磁石を近づけ、鉄などを引き寄せることやNとSの二つの極があり、目には見えない磁力線があること、磁石同士を近づけると、異なる極は引き合い、同じ極は反発しあうこと等の磁石の性質について、児童生徒に質問を交えながら理由についても考えてもらいました。
そして、「磁石振り子を止めるゲーム」や「銀玉浮遊手品」、「磁力線の観察」等を通して、磁石の楽しさや不思議を実際に体験しました。
(質問に答える児童生徒の様子)
(答えに対する理由を説明する様子)
(磁石振り子を止めるゲーム)
(磁石の不思議を体験する様子)
さらに、磁石の開発の歴史に日本人が大きく関わっていることを知ってもらい、永久磁石のうちで最も強力とされている「ネオジム磁石の紹介」をして、児童生徒に体験してもらいました。そして、私たちの暮らしの中でモーターや発電機に磁石が使われている例を風力発電や火力発電等から説明し、「磁気カードの紹介」から目には見えない部分で磁石が活用されていることを児童生徒は知り驚きました。
(モーターの説明)
(目に見えない部分で磁石の活用を知る様子)
(磁石の強力さを体験する様子)
(本校 電気工学科 池田 陽紀 助教)
最後に、藤田教授は「日本では磁石の研究が盛んです。この授業で磁石のいろいろな働きを知り、面白いなと思った人は、大きくなって磁石の研究をする人になってくださいね。」と児童生徒に投げかけました。
この出前授業「楽しい!不思議!磁石と遊ぼう」を通じて、児童生徒は様々な実験を行い、「工夫する」「実験する」を繰り返すことの大切さを学びました。そして、それを繰り返すことで、実際の研究開発に於いて、発明や発見が生まれることを肌で感じることとなりました。
「学生チャレンジプロジェクト2017」地域創生枠部門に採択された学生が「奈良県らしいお弁当」を調理試作いたしました。(2018年2月27日掲載)
昨年度の「COC+政治経済」(担当教員:竹原信也准教授)を受講した学生6名が本校内で実施している『学生チャレンジプロジェクト2017』地域創生枠部門に採択され、奈良県のPR、奈良の産業活性化に貢献することを目的に県内企業3社にご協力いただき「奈良県らしいお弁当」の販売を目指して活動しております。
これまでの活動
7月 活動開始 テーマの決定・・・「お弁当を作る」 8月 企業訪問(1社目)・・・モノづくりについてのノウハウを学ぶ・・・株式会社 品川工業所様見学会の様子 9月 企業訪問(2社目)・・・お弁当の具について学ぶ・・・フルックスグループ様見学会の様子 10月 ビジコン奈良に応募・・・一次選考通過 11月 企業訪問(3社目)・・・プラスチック加工について学ぶ・・・広陵化学工業株式会社様見学会の様子
お弁当に関するアンケート実施・・・アンケート結果を参考にお弁当の価格・大きさ等を決定
※企業名をクリックすると企業見学会の様子が表示されます。
これまでの活動を踏まえ、平成30年2月21日(水)に大和郡山市総合公園調理室に於いて「奈良県らしいお弁当」を調理試作いたしました。
(調理試作の様子)
(『学生チャレンジプロジェクト2017』地域創生枠部門に採択された学生メンバー)
本校学生が「奈良女子大学・奈良工業高等専門学校・奈良県立大学 3校合同 バスで行く!県内企業見学会」に参加いたしました。(2018年2月27日掲載)
平成30年2月19日(月)と2月20日(火)、株式会社南都銀行様と奈良経済同友会様主催の「奈良女子大学、奈良工業高等専門学校、奈良県立大学 3校合同 バスで行く!県内企業見学会」に応募のあった3校の学生、両日合わせて54名が地方創生推進事業(COC+)の一環として参加いたしました。
当日、3校の学生は近鉄奈良駅とJR奈良駅に集合し、この度の見学会を主催した株式会社南都銀行様と奈良経済同友会様とともに、バスで見学先である県内企業を一日に4社、二日間で8社を訪問いたしました。
行きのバスの中では、参加した学生による自己紹介をはじめ、見学会参加の目的等について、意気込みをアピールしていただきました。
(バスの中での自己紹介の様子)
(バスでの移動の様子) その後、見学先である県内企業をタイムスケジュールに沿って訪問いたしました。
平成30年2月19日(月)参加学生31名
平成30年2月20日(火)参加学生23名
Aコース ~ものづくり企業メイン~
Bコース ~サービス系企業メイン~
1.DMG森精機株式会社様
1.大光宣伝株式会社様
2.三和澱粉工業株式会社様
2.小山株式会社様
3.株式会社イムラ封筒様
3.株式会社大和農園ホールディングス様
4.佐藤薬品工業株式会社様
4.岡村印刷工業株式会社様
※コースをクリックするとそれぞれの企業見学会の様子が表示されます。
平成30年2月19日(月)には、DMG森精機株式会社様・三和澱粉工業株式会社様・株式会社イムラ封筒様・佐藤薬品工業株式会社様の4社を訪問いたしました。
DMG森精機株式会社様
売上高世界トップの工作機械メーカーであるDMG森精機株式会社様では、スライドによる「会社情報」や「働く環境4つの特徴」等のガイダンスの後に、工場を見学させていただきました。その後に、奈良高専と奈良女子大学の卒業生(該社社員)による質疑応答の時間が設けられ、学生からは、「採用後の処遇」や「海外勤務」等について積極的な質問が出され、それぞれに丁寧なご回答をいただきました。
三和澱粉工業株式会社様
トウモロコシを原料にさまざまな食品素材を開発製造する三和澱粉工業株式会社様では、「事業内容」や「研究開発の紹介」、「様々な食品への澱粉の利用例」等について映像によるご紹介をいただき、製品のアプリケーション例として「食物繊維素材を用いた低糖質シフォンケーキ」と「なめらかカスタードのプチシュークリーム」の試食をさせていただきました。その後に、質疑応答の時間が設けられ、学生からは、「衛生管理や品質管理について」や「採用後の職種」等について積極的な質問が出され、それぞれに丁寧なご回答をいただきました。
株式会社イムラ封筒様
封筒生産日本一を誇る業界トップ企業である株式会社イムラ封筒様では、スライドによる「会社概要」「どんな封筒を生産しているか」等についてご説明の後に、工場を見学させていただきました。その後に、質疑応答の時間が設けられ、学生からは、「技能習熟度」や「機械等の新設備の導入」等について積極的な質問が出され、それぞれに丁寧なご回答をいただきました。
佐藤薬品工業株式会社様
医薬品受託加工業界のリーディングカンパニーである佐藤薬品工業株式会社様では、「会社概要」や「行動の基盤=人づくり」等について映像とパンフレットによるご紹介をいただき、その後に、2班に分かれ、品質管理部を見学させていただきました。学生からは、「見学した品質管理部には、高専の卒業生はいますか?」などの質問が出され、丁寧なご回答をいただきました。
平成30年2月20日(火)には、大光宣伝株式会社様・小山株式会社様・株式会社大和農園ホールディングス様・岡村印刷工業株式会社様の4社を訪問いたしました。
大光宣伝株式会社様
屋外広告を中心にトータルセールスプロモーションを手掛ける大光宣伝株式会社様では、「会社概要」につきご紹介があり、堅実な事業として歩み続ける屋外広告事業の魅力などにつき説明がありました。続いて、2名の若手社員の方から自身の日頃の会社生活でのエピソードや入社のきっかけなどにつきユーモアを交えご紹介頂きました。その後、質疑応答の時間が設けられ、福利厚生面や採用後の配属などにつき学生から質問が出され、丁寧なご回答をいただきました。
小山株式会社様
寝具リース事業のパイオニアで医療・福祉や介護関連事業も手掛ける小山株式会社様では、まず、玄関ホールに設置のパネルを使って全国の事業所・営業所等のご紹介があり、その後、会議室に移動し、スライドを使って「会社概要」の紹介がありました。また該社がリース事業として手掛ける寝具や医療現場での制服などを実際に手に取り説明を受けました。更に、福祉・介護用品のショールームも見学し、実際に様々な用具に触れ、それらの機能を体感しました。質疑応答の時間では、最終ユーザーに社名を知られる機会が少ないリース事業だが、実際に世の中で使われている寝具等のリース製品の多くが該社からのリースであることを知りました。
株式会社大和農園ホールディングス様
国内外の“食”を支える総合アグリカンパニーである株式会社大和農園ホールディングス様では、「タネを通じて人々の生活を支え、社会に貢献する」を経営理念とした「会社概要」のご紹介があり、その後、種苗部、種苗販売部など部門ごとに其々の部門の方々から仕事内容につき紹介がありました。各部門それぞれで色々な仕事上の苦労話ややりがいについて強く語られました。その後、質疑応答が行われ、最後に奈良女子大学出身の若手社員の方から学生たちに今後の進路に向けた熱いエールが送られました。
岡村印刷工業株式会社様
ポスター・書籍・パッケージなど美術業界でも高く評価される技術力を持つ岡村印刷工業株式会社様では、「会社概要」の紹介を受けた後、工場内を見学しました。様々な印刷機械を目の前にし、精巧な作業で印刷物が出来ていく工程を体感しました。また、本社敷地内にある「車木工房」及び「ギャラリー車木」を見学し、作家たちが当工房で製作した作品などに触れました。社内に展示されている該社の高精細印刷技術を使ったサンプルを手に取り、身近で見た学生たちは印刷の美しさに驚きを隠せない様子でした。
(集合写真の様子)
帰りのバスの中では、参加した学生に本日の見学会を終えての感想等を述べていただき、アンケートにご協力いただきました。
この見学会を通して、二日間で見学した企業8社はいずれも其々の分野で最新の技術や先端の研究開発を続ける魅力ある企業であり、また、最新鋭の設備を備え、得意分野で事業活動を行うことで社会に貢献しているということを学生は直接肌で感じることができ、県内企業への興味を抱くと共に、関心を高める好機となりました。
奈良県(雇用政策課)主催『奈良高専と県内企業の交流会』が開催され、本校教職員が参加いたしました! (2018年2月22日掲載)
本校が取組む地方創生推進事業(COC+)の一環として、この度、平成30年2月9日(金)、奈良県雇用政策課主催『奈良高専と県内企業の交流会』が三の丸会館 小ホール(大和郡山市中央公民館)で開催され、本校教職員17名が参加いたしました。
はじめに、奈良県産業・雇用振興部雇用政策課 課長 石井 佳世様と本校 後藤 景子校長及び片倉 勝己学生主事から開会挨拶が行われました。
(奈良県産業・雇用振興部雇用政策課
石井 佳世 課長)
(本校 後藤 景子校長)
(本校 片倉 勝己学生主事)
つぎに、司会を務める奈良県雇用政策課 主幹 市橋 寿人様から配布された企業紹介資料をもとに参加企業19社(出席者31名)の紹介が行われました。
(奈良県雇用政策課 市橋 寿人 主幹)
(会場レイアウトが表示されます)
(参加企業一覧が表示されます)
その後、参加企業19社が5つのグループに分かれ、各グループに本校教員2名が加わり、交流会が行われました。
本校教員から各学科の研究内容や就職状況・県内企業に望むこと等についての説明があり、参加企業から奈良高専生に期待することや入社後の待遇実情等についての説明があり、活発な情報・意見交換の場となりました。
(情報・意見交換の様子)
最後に、名刺交換・歓談の場が設けられ、参加企業とのより一層の連携強化・信頼関係を深めていく有意義な機会となりました。
(名刺交換・歓談の様子)
本校の地方創生推進事業(COC+)の取組みとして、産学官間で初めて開催されたこの交流会を通して、本校は今後も奈良県雇用政策課と協力し、県内企業の魅力発信を高め、県内雇用促進・人材定着策に邁進してまいります。
情報工学科 COC+特別講義(第3回キャリアデザインセミナー)(2018年2月8日掲載)
第3回 メンバーズ・キャリアデザインセミナー ~社会人の基礎力を身につけよう2~平成30年2月1日(木)、情報工学科4年生を対象に株式会社メンバーズ 小峰 正仁様と熊本 祐馬様を講師にお招きして、情報工学科特別講義(第3回キャリアデザインセミナー)が行われました。
前回の特別講義を踏まえ、「社会人の基礎力を身につけよう」と題して、「SDGs」(2015年9月の国連サミットで採択され、国連加盟193か国が2016年~2030年の15年間で達成するために掲げた17の持続可能な開発目標)の11番目の目標である「住み続けられるまちづくりを」をテーマに、地方創生推進事業(COC+)と奈良高専の立場から学生に何ができるかを考える講義が行われました。
(情報工学科 山口 智浩教授)
(株式会社メンバーズ 熊本 祐馬様)
(株式会社メンバーズ 小峰 正仁様)
はじめに、情報工学科 山口 智浩教授からガイダンスがあり、小峰様と熊本様のご紹介がありました。
株式会社メンバーズ 熊本 祐馬様による特別講義
熊本 祐馬様は、2017年3月に本校 情報工学科を卒業され、同年4月に株式会社メンバーズ様にWebディレクターとして入社されました。熊本様から学生時代の研究テーマや部活動等について自己紹介いただき、入社してからの楽しかったことや大変だったこと、また、ご自身の就職活動と今後の目標等についてお話をいただきました。その上で、卒業生の立場から後輩である学生に対して、「これから先、就職・進学等で大きな選択に迫られることがあると思います。そんな時に『自分の行動原理は何なのか』を考え、『自分はこうしたいからこっちだ!』という決断をして、進める人になってください。」と、アドバイスをいただきました。
(熊本様による自己紹介)
(前半特別講義の様子)
(質疑応答の様子)
その後、質疑応答の時間が設けられ、学生から「進学は考えなかったのですか?」や「どのような就活をしたのですか?」などの質問があり、熊本様からそれぞれに丁寧なご回答をいただきました。
株式会社メンバーズ 小峰 正仁様による特別講義
小峰 正仁様から2018年3月に福井県鯖江市で空き家をリノベーションして「さとやまオフィス 鯖江」を開設することにより、これまで首都圏で行っていた仕事を地方で担うことで、エンジニアの働き方改革を実現する地方創生の取組み事例をご紹介いただきました。そして、「SDGs」の説明をしたうえで、学生自身がどの目標に興味があるのかを尋ね、自分たちが社会貢献としてどのように関わるかが大事であることを述べられました。
(「SDGs」17の持続可能な開発目標)
(目標11「住み続けられるまちづくりを」)
(後半特別講義の様子)
学生からは、3番目の目標である「すべての人に健康と福祉を」や6番目の目標である「安全な水とトイレを世界中に」や8番目の目標である「働きがいも経済成長も」など開発途上国に対する支援だけでなく、我々先進国にも関わりのある目標への興味が示されました。
そして、小峰様から11番目の目標である「住み続けられるまちづくりを」と地方創生推進事業(COC+)および奈良高専で、どのような社会貢献ができるのかについて、1班4~5名が7つのチームに分かれ、企画を考えるように指示がなされました。
そして、それぞれの班が順に約8分の発表を行い「一毛一IT ~農村で仕事の場をつくりたい」や「奈良高専による起業支援」や「使われていない土地や空き家を企業向けに活用する」等の企画が学生から提案されました。全ての班の発表を終え、最も良かった班への投票が学生の挙手により行われました。3班と7班が決選投票を行いその結果、情報工学を使った介護支援システムと奈良高専の象徴ともいえるロボット技術を活用した介護ロボットの開発による「介護サービスの提供」を提案した7班が選ばれました。
(グループワークの様子) (発表の様子) これからは企業が社会の穴(課題)を見つけてアイデアを提案していく時代であることを小峰様は述べ、北九州工業高等専門学校に拠点を置くベンチャー企業で開発を進めている匂いセンサー付の犬型ロボット『はなちゃん』等を例に、「皆さんが自分達で仲間を集って、出来ることから取り組むことで成果につながるのではないでしょうか。首都圏ではエンジニア不足に悩む企業が多く、優秀な人材を確保する為に優秀な学生の多い地方に企業は立地を考えています。奈良県には優秀な学生が多いですので、皆さんが自分のできるところから一歩進んで活性化に取り組んでいただければ地方創生に結び付くと思います。」と、結ばれました。
最後に、この特別講義に対する質疑応答の時間が設けられ、学生から活発な質問が寄せられました。その一つに、「熊本さんなら奈良を活性化する為に、どのような取り組みをしますか?」という質問があり、熊本様から「5班の古民家の話ですが、皆さんは、奈良の活性化の為に悪い所から企画にアプローチしましたが、この悪い所は他の県でも共通している部分です。奈良の良い所、強みを活かしてアプローチしていくことが大事だと思います。活性化のためには人が集まるしくみをつくることです。奈良高専が率先して古民家をイノベーションし、そこに高専生がプラットホームをつくり、研究施設や開発環境等に活用し、また、企業を誘致する仕組み等をつくることで成果につながればと思います。」とのご回答をいただきました。
学生は、本日の特別講義で感じたこと気づいたこと等をアンケート用紙に記入し、それぞれの振り返りとしました。
この特別講義終了後には、小峰様と熊本様、教職員による意見交換会が行われました。
(意見交換会の様子)
JAならけん『冬の大展示会』で本校農工連携研究テーマ等を紹介しました。(2018年2月5日掲載)
奈良高専では、COC+事業の一環として奈良県の農業活性化に向けた農工連携の様々な研究テーマに取り組んでおります。
この度、COC+事業の事業協働機関である奈良県農業協同組合(JAならけん)が主催する『冬の展示会』(平成30年1 月27日(土)~28日(日) 開催 於、五條市統合選果場)に奈良高専が出展し、本校が取り組む農工連携の研究テーマ等を来場者に紹介しました。
(会場の風景)
当日は、本校展示コーナーにて『第2回廃炉創造ロボコン』において最優秀賞(文部科学大臣賞)を受賞した廃炉ロボット「YOT3」を展示し、農工連携の研究内容と共に来場者の高い関心を集めました。
(本校展示コーナーの風景)
会場はマスコットキャラクターの登場で更に盛り上がり、展示会終了前には、餅まきも行われ、熱気に包まれました。
(左:マスコットキャラクターと本校展示、右:餅まき風景)
今回の『冬の大展示会』への出展が平成29年度のJA様主催イベントへの3度目の参加となりました。このようなイベントへの参加を通じ、地域の農業関係者、地域住民の皆様との交流を深め、本校の特色、本校が取り組む地方創生事業、農工連携研究テーマ等を広く知って頂くよい機会となりました。
COC+3校(奈良女子大学・奈良工業高等専門学校・奈良県立大学)で取組んだ『なら学+』最終講義が開催されました。(2018年2月1日掲載)
平成30年1月23日(火)、奈良女子大学 文学系S棟 235教室にて、『なら学+』の最終講義が、「奈良に提案したいこと」と題して行われました。
この取り組みは、”地(知)の拠点大学による地方創生推進事業 参加大学等間単位互換に関する覚書”(平成29年9月19日締結)により、実現したもので、平成29年11月21日(火)に、本校 電気工学科 藤田 直幸教授、平成29年12月26日(火)に、一般教科 竹原 信也准教授による『なら学+』の講義が行われております。
『なら学+』では、これまで、地域で活躍できる人材の育成をめざして奈良県内の企業・自治体からゲストスピーカーをお招きし、奈良の魅力を知り、奈良が抱える課題を見つけながら、地方創生について考えてきました。
最終講義では、奈良県南部にある奈良女子大学サテライト施設を拠点とした学生の活動紹介をするとともに、一般財団法人 南都経済研究所 主任研究員 吉村 謙一様による専門的立場からのご提言を交えながら、これまでの講義を振り返りました。
はじめに、成瀬 九美 やまと共創郷育センター長から共創共育:「やまと」再構築プロジェクトについての概要説明があり、これまでの講義で学生が奈良への提案をレポートに書いて、本日の最終回を迎えた経緯について振り返りました。
(成瀬 九美 やまと共創郷育センター長)
「奈良に提案したいこと」
つぎに、2組の学生による「十津川村」と「野迫川村」での活動について、事例報告がなされました。
(学生による十津川村での活動報告)
「十津川村での活動紹介」
(学生による野迫川村での活動報告)
「女子大塾」
さらに、一般財団法人 南都経済研究所 主任研究員 吉村 謙一様による「大学生の視点を地方創生に活かす」と題して、総括講演が行われました。
(南都経済研究所 主任研究員 吉村 謙一様)
「大学生の視点を地方創生に活かす」
最後に、前川 光正 COC+コーディネーターから連絡事項があり、本日の講義に対するアンケートとレポートの提出を以って、『なら学+』の講義を終了いたしました。
(前川 光正 COC+コーディネーター)
本校は、今後もCOC+3校の学生が地方創生を理解するための履修科目の選択幅を広げることとそれぞれの特色ある授業科目を提供することにより、学生の地方創生に対する関心や興味に応じた授業を行い、相互の協力交流を通じ、教育課程の充実を図るとともに、地方創生に対する学生の幅広い視野の育成と学習意欲の向上を目指してまいります。
奈良女子大学の『なら学+』において、本校 一般教科(政治・経済) 竹原 信也准教授による講義が行われました。(2018年1月5日掲載)
奈良女子大学の『なら学+』において、本校 電気工学科 藤田 直幸教授による講義が行われました。(2017年11月27日掲載)
「ビジコン奈良2018 セミファイナル」に本校の学生が参加しました。(2018年1月26日掲載)
平成30年1月20日(土)、奈良県産業振興総合センター イベントホールにて、「ビジコン奈良2018 セミファイナル」が開催され、本校 電子制御工学科3年 辻 知樹 君と佐古 洸也 君が参加いたしました。
この催しは、“学べ実践、産み出せ実業! 新起業家時代 奈良から始まる その想い”と題して、奈良県が主催したものです。
■ビジコン奈良目的■ (ビジコン奈良2018決勝大会ハンドアウトより抜粋)
「遥か1300年前、日本の国づくりは奈良から始まり、多くの渡来人に支えられ、文化、芸能、産業などの礎が築かれました。本コンテストを通じて、潜在する起業家精神を呼び覚まし、世界に通用するビジネスモデル、ビジネスパーソンの発掘・育成に取り組み、この歴史ある奈良から新しい時代を拓いていくことを目指します。」
第二次選考会を通過した本校の学生は、事前にプレゼン投影資料(データ)等を準備し、奈良県の地域資源を活用して、利益をあげつつ社会の課題解決や新たな事業の展開が期待できるビジネスプラン(奈良創生部門)にエントリーし、この審査会に挑みました。
選考方法は、当日発表された順番に従い、プレゼンテーション(発表6分質疑応答)を行い、審査基準として、「市場性」、「競争優位性」、「成長・収益性」、「実現可能性」、「革新性」、「地域・社会貢献性」の各審査項目により、奈良発で新たな事業展開を目指すビジネスプランに着目した各部門【IoT部門(午前の部)、奈良創生部門(午後の部)】において共通で評価が行われました。
■発表内容■ 『SLiCNAC~プラスチックを用いたギプスの開発~』
(本校 電子制御工学科3年 辻 知樹 君と佐古 洸也 君)(5つの英単語の頭文字SLiCNACの説明)
(プレゼンテーションの様子)
(質疑応答の様子)
(会場の様子)
奈良県内外から参加した奈良創生部門(午後の部)11組のプレゼンテーションが終わり、司会者による今後の流れについて(セミファイナル選考結果やブラッシュアップセミナー、決勝大会に関する事項)の説明が行われ、決勝大会出場への期待が高まる中、無事終了いたしました。
辻 知樹 君と佐古 洸也 君、お疲れ様でした!
平成29年度 後期 社会技術特論
≪後期 社会技術特論 専攻科2年生≫
専攻科2年生において、奈良県内ものづくり技術を牽引する企業の取組や工夫を学ぶとともに、学生自ら社員になった気持ちで地域社会や地域企業が抱える問題に取組むことで、技術者の観点からその問題を解決(新規技術開発や新機能・製品の創造などを想定)する能力を養うことを目的に、地域創生演習科目としての「後期 社会技術特論」が平成29年9月29日(金)より全15回に渡って進められています。
中間発表会や最終提案発表会には、地方公共団体・地域企業などをお招きして、コメントを頂く予定になっております。
≪後期 講義項目・内容(予定)≫
週数 日程 講義内容 第 1週 9/29 ガイダンス、マインドマップの概要説明、奈良県の製造業の現状についての事前調査 第 2週 10/ 6 マイドマップ等を活用し、奈良県の製造業の現状についての事前調査 学外研修 10/13 現地調査(工場見学) 第 3週 10/20 現地調査から見えてきた現状についてチーム内で議論し課題分析 第 4週 10/27 課題から解決策候補を検討 第 5週 11/10 中間発表会の準備1 第 6週 11/17 中間発表会の準備2 第 7週 11/24 中間発表会 第 8週 12/ 1 問題解決演習1(課題解決策の絞り込み) 第 9週 12/ 8 問題解決演習2 第10週 12/15 最終提案発表会準備1 第11週 12/22 最終提案発表会準備2 第12週 1/ 5 最終提案発表会準備3 第13週 1/12 最終成果発表会 第14週 1/26 個人による授業の振り返りとまとめ1 第15週 2/ 2 個人による授業の振り返りとまとめ2 レポート提出 「地域社会技術特論」受講生が奈良女子大の「コミュニティ・リサーチ」の学外実習に参加(2017年5月31日掲載)
専攻科2年生 社会技術特論 現地調査(工場見学)本年度後期の専攻科2年の授業である『社会技術特論』では、地域創生演習科目として、地方創生に対して技術者が果たす役割とその重要性を理解することを目的として、課題発見、課題解決能力等を養う授業を実践しています。この授業では、奈良県下の複数の企業様にご協力を頂戴し、実際のものづくりの現場で抱えられている問題をご提供頂き、その問題に対し技術者の立場から課題解決に取り組みます。
本授業の取り組みの一環として、10月13日に各企業様の工場を訪問し、実際のものづくり現場を見せて頂くとともに、各企業様より、業界を取り巻く環境において企業様が抱えられている問題についてご説明頂きました。学生たちは、企業様の話しに熱心に耳を傾け、活発な質疑応答がなされました。
今回ご協力を頂戴頂いた奈良県下の企業様は以下の通りです。(順不同)
企 業 事 業 内 容
ケイミュー(株)様 屋根材・外壁材・雨といなどの外装建材の製造販売 クオリカプス(株)様 ハードゼラチンカプセル及びHPMCカプセルの製造販売
カプセル充填機、シール機および製剤関連機器の製造販売(株)斑鳩様 ステンレス・スチールサッシ・ドアの設計製作施工,ステンレス内外装工事の設計製作施工 吉野銘木製造販売(株)様 銘木・建築材の製造・販売、社寺・数奇屋・大規模木造建築物の設計・施工
木造住宅の設計・施工、山林経営及び育林事業(株)オーカワ 様 蒟蒻・麺類・胡麻豆腐・ところてん 製造販売 東邦化成(株)様 フッ素樹脂成形品の製造・販売
半導体製造装置の製造・販売
また、奈良県下市町にある企業様の訪問に際しては、下市町役場様にも多大なご協力を頂戴しました。
今回の現地での調査、体験を学校に持ち帰り、技術者の観点から各企業様の問題について、その原因を分析し問題を解決するための課題抽出、課題解決につなげていくとともに、これらのワークを通じ、学生たちが社会との関わりの中で、課題解決提案能力を身につけ、実践できるように講義を進めて参ります。
現地調査に際し、お忙しい中、ご協力いただきました各企業様、並びに下市町役場様に感謝いたします。
専攻科2年生 社会技術特論 中間発表会本年度後期の専攻科2年の授業である『社会技術特論』では、地域創生演習科目として、地方創生に対して技術者が果たす役割とその重要性を理解することを目的として、課題発見、課題解決能力等を養う授業を実践しています。この授業では、12チーム(4-5名/チーム)に分かれ、実際に奈良県内の企業が抱える問題を企業側から提示していただき、そのテーマにそって、事前調査、現地調査(10/13)を行い、技術者の立場からの課題解決策の検討に取り組んでおります。
平成29年11月24日(金)に、現時点までの取り組みの成果として中間発表会を行いました。当日は、下市町役場 地域づくり推進課様、吉野銘木製造販売株式会社様、株式会社オーカワ様、株式会社斑鳩様、上田技研産業株式会社様、クオリカプス株式会社様、ケイミュー株式会社様、東邦化成株式会社様に本校までお越しいただき、学生の発表を直接ご覧いただきました。
この度の中間発表会では、企業から提示された課題に対する事前調査や現地調査で得た情報を踏まえ、課題の背景分析と課題解決策候補について、パワーポイントによるプレゼンテーションを行いました。
各チームの発表に対しご出席いただいた皆様から率直なご意見、ご感想を頂戴し、これまでの課題背景分析や課題解決策検討において見えてきた疑問点等について質疑応答を含め活発な討議がなされました。
「吉野銘木製造販売株式会社様」の課題解決について、各チームは取り組みと成果を発表致しました。
(発表と、吉野銘木製造販売株式会社様から講評を頂戴している様子)
「株式会社斑鳩様、上田技研産業株式会社様」の課題解決について、各チームは取り組みと成果を発表致しました。
(発表と、株式会社斑鳩様、上田技研産業株式会社様から講評を頂戴している様子)
「株式会社オーカワ様」の課題解決について、各チームは取り組みと成果を発表致しました。
(発表と、株式会社オーカワ様から講評を頂戴している様子)
「東邦化成株式会社様」の課題解決について、各チームは取り組みと成果を発表致しました。
(発表と、東邦化成株式会社様から講評を頂戴している様子)
「ケイミュー株式会社様」の課題解決について、各チームは取り組みと成果を発表致しました。
(発表と、ケイミュー株式会社様から講評を頂戴している様子)
「クオリカプス株式会社様」の課題解決について、各チームは取り組みと成果を発表致しました。
(発表と、クオリカプス株式会社様から講評を頂戴している様子)
今回の中間発表会で頂戴した皆様からのご意見を踏まえ、今後5週にわたり更に具体的な課題解決策の検討を重ねて、平成30年1月12日(金)に最終提案発表会を予定しております。
末筆ながら、下市町役場の皆様、並びに県内企業の皆様に多大なご協力を頂戴しましたことに感謝申し上げます。
専攻科2年生 社会技術特論 最終成果発表会本年度後期の専攻科2年の授業である『社会技術特論』におきまして、平成30年1月12日(金)に今回の取り組みの最終成果発表会を執り行いました。
本授業では、奈良県下の複数の企業様にご協力を頂戴し、実際のものづくりの現場で抱えられている問題をご提供いただき、その問題に対し、学生が技術者の立場から課題解決に取り組みました。中間発表会(11/24開催)に引き続き、当日は、下市町役場 地域づくり推進課様、吉野銘木製造販売株式会社様、株式会社オーカワ様、株式会社斑鳩様、上田技研産業株式会社様、クオリカプス株式会社様、ケイミュー株式会社様、東邦化成株式会社様に本校までお越しいただき、学生の発表を直接ご覧いただきました。
この度の最終成果発表会では、中間発表会の際に頂戴したご意見も踏まえ、実現性、貢献度を考慮し、各チームより技術的な観点からの課題解決提案がなされました。
「吉野銘木製造販売株式会社様」の課題解決について、各チームは取り組みと成果を発表致しました。
(発表と、吉野銘木製造販売株式会社様から講評を頂戴している様子)
「株式会社オーカワ様」の課題解決について、各チームは取り組みと成果を発表致しました。
(発表と、株式会社オーカワ様から講評を頂戴している様子)
「株式会社斑鳩様、上田技研産業株式会社様」の課題解決について、各チームは取り組みと成果を発表致しました。
(発表と、株式会社斑鳩様、上田技研産業株式会社様から講評を頂戴している様子)
「クオリカプス株式会社様」の課題解決について、各チームは取り組みと成果を発表致しました。
(発表と、クオリカプス株式会社様から講評を頂戴している様子)
「ケイミュー株式会社様」の課題解決について、各チームは取り組みと成果を発表致しました。
(発表と、ケイミュー株式会社様から講評を頂戴している様子)
「東邦化成株式会社様」の課題解決について、各チームは取り組みと成果を発表致しました。
(発表と、東邦化成株式会社様から講評を頂戴している様子)
本授業では、学生が現地調査等を通じ地域が抱える問題に関心をもち、地方創生に対して技術者が果たす役割と重要性を理解するとともに、複数名でチームを組んで課題解決に取り組むグループワークを通してコミュニケーション能力や合意形成力など養うことができ、非常に有益な授業となりました。
本授業に際しましては、下市町役場の皆様、並びに県内企業の皆様に多大なご協力を頂戴しましたことに感謝申し上げます。有難うございました。
奈良女子大学の『なら学+』において、本校 一般教科 竹原 信也准教授による講義が行われました。(2018年1月5日掲載)
平成29年12月26日(火)、奈良女子大学 文学系S棟 235教室にて、本校 一般教科 竹原 信也准教授による『なら学+』の講義が行われました。
この取り組みは、奈良高専の教員が奈良女子大学において『なら学+』の講義を行い、その単位を自大学の単位として修得したものとみなす制度で、”地(知)の拠点大学による地方創生推進事業 参加大学等間単位互換に関する覚書”(平成29年9月19日締結)により、実現したもので、平成29年11月21日(火)に、奈良高専の教員が行う『なら学+』第一回目(電気工学科 藤田 直幸教授)に続き、この度で第二回目の講義となりました。
※『なら学+』と”地(知)の拠点大学による地方創生推進事業 参加大学等間単位互換に関する覚書”(平成29年9月19日締結)をクリックするとそれぞれの説明が開かれます。
(本校 一般教科 竹原 准教授)
(奈良女子大学 前川COC+コーディネーター)
はじめに、奈良女子大学 前川COC+コーディネーターから本日の講義に対するガイダンスが行われました。
授業の進め方・今回の授業の目的・講師紹介・アンケート
いよいよ、竹原准教授による「地域社会における技術者の役割を考える」と題した講義が開始され、「授業の進め方」や「学習項目→今回の授業の目的」等についてのガイダンスが行われました。
その後、学生はスマートフォンを活用して配付プリントのQRコードから「なら学+ 12月26日講義回答フォーム(1)」にアクセスし、以下の9項目のアンケートに回答し、その結果をスプレッドシートで表示することにより全体で共有しました。
回答フォーム(1) ・学年
・学科
・出身地域
・奈良といえば?
・奈良県の市町村について、どれくらい知っていますか?
・奈良県の中心地といえば?
・「奈良」のことについてどの程度知りたいと思っていますか。
・今、自分の興味のあることは?
・高校時代の得意科目は?なぜ、いま、「地域社会」が重要なのか?
「なぜ、いま、「地域社会」が重要なのか?」という問いに、学生は個人思考とグループ思考により、「地域社会」が置かれている状況や環境について考え、配付プリントにキーワードを記入しました。竹原准教授は「人口集中と過疎化」「少子高齢化」「グローバリゼーション」等のキーワードから「地球規模の地域間競争」について説明をし、「古いものや伝統を重視する一方で、新しいこと、面白いことをしてみたい!」という発想の重要性を学生に伝えました。また、アンソニー ギデンズ『暴走する世界』からグローバリゼーションと地域の持続可能な発展について説明し、「外部リスク・人口リスクの増大」に対し、適切な科学技術とコミュニケーションが必要であることを述べました。
奈良県の地理的・文化的・経済的特徴
「奈良」の地理的特徴を「面積」や「人口」、「約77%が森林である」現状から説明し、また、文化的特徴を「3つのユネスコ世界遺産」から整理しました。さらに、経済的特徴について「観光」や「県内事業所数、従業員数」、「奈良県の主な製造業の現状と課題」を述べストックとフローモデルから日本の国富や日本の1年間の支出について説明し、国内(域内)の市場で一年間(一定期間)に生み出された付加価値の総計である国内(域内)総生産(GDP)について学びました。そして、伸び悩む我が国のGDPに対して、今までにない付加価値を考えることの重要性を説明しました。そして、竹原准教授は「皆さんは、どうやって今までにない付加価値を生み出していきますか?」と投げかけました。
地域社会の担い手・エンジニア(技術者)とは?
ペストフの三角形を用いて、「グローバル社会における民主主義は多様な担い手が参加する地域社会が望ましい。」こと述べ、その担い手としての「国・地方政府」「議会」「NPO」「企業」「住民団体」について紹介し、学生は「誰が地域社会を支えるのか」について考えました。そして、エンジニア(技術者)の特徴を「専門的」「創造的」「実践的」の3つのキーワードから詳しく学びました。
エンジニア(技術者)の特徴 ・自然科学・工学の専門的知識を用いて仕事をする→専門的
・製品の設計・開発・製造に携わることが多い→創造的
・真理の探究が最終目的ではなく、ものづくりを通じて社会を変化させる力→実践的ミニグループワーク:地域の課題解決を考える
吉野地域の林業を題材に、国産材の需要がないと、日本の森林の破壊が起こり、地球の衰退を招くということを説明し、学生は10分間のミニグループワークを行い、配付プリントのQRコードから「なら学+ 12月26日講義回答フォーム(2)」にアクセスし、奈良県吉野地域の林業の課題解決・活性化についてグループでアイデアを出し合い回答し、吉野地域の林業について題材が与えられることにより、10分間でも新しいアイデアが生まれることを体験しました。
回答フォーム(2) ・グループ名
・課題解決策・活性化策竹原准教授は、木材を活用した高付加価値商品の開発について、奈良高専 本科5年生のアイデアの紹介や間伐材の山林放置の解消と搬送コスト低減、大鋸屑生産の効率化による林業の復興を目指し、地域活性化と雇用創出に取り組む奈良高専の事例を紹介しました。さらに、アフガニスタンで国境をまたいで活躍する日本人医師 中村 哲さんの日本に昔からある土木技術を活用した村づくりの例や奈良県宇陀市の郵便局改修の例を紹介することで、地域の課題解決に対する工学的知識の重要性を述べました。
(林業の課題解決・活性化アイデア紹介)
(奈良高専 本科5年生のアイデア紹介)
(林業の復興、地域活性化と雇用創出に
取り組む奈良高専の事例紹介)まとめ:地域社会における技術者の役割を考える
この講義を踏まえて地域社会の課題解決におけるエンジニア(技術者)の役割と可能性を考察し、学生は各々の考えをまとめ、配付プリントに記入しました。
地域社会におけるエンジニア(技術者)の役割と可能性 ・自然科学・工学の専門的な知識を用いた地域社会への貢献
・ものづくり・付加価値など現実経済に即して地域社会に貢献できる(理念や提言で終わらない)
・自然災害や人工リスクの際に、科学的コミュニケーションをとりながら地域の課題解決に取り組むことができる
・環境への負荷の少ない製品を開発することができる
・小規模から大規模まで様々なスケールのもの・ことづくりに関わることができる最後に、竹原准教授は「このような観点から、地域社会の課題解決におけるエンジニア(技術者)の役割と可能性は、大いにあるのではないでしょうか。また、この講義を通して、皆さんが地域社会で貢献するエンジニア(技術者)について思い描いてくれたらと思います。」と、結ばれました。
本校は、今後も3大学・高専相互の協力交流を通じ、教育課程の充実を図るとともに、地方創生に対する学生の幅広い視野の育成と学習意欲の向上を目指してまいります。
COC+3校(奈良女子大学・奈良工業高等専門学校・奈良県立大学)で取組んだ『なら学+』最終講義が開催されました。(2018年2月1日掲載)
奈良女子大学の『なら学+』において、本校 電気工学科 藤田 直幸教授による講義が行われました。(2017年11月27日掲載)
第1回「高校生ビジネス・グランプリin斑鳩」に本校の学生2組が参加しました。(2017年12月21日掲載)
平成29年12月17日(日)、法隆寺iセンターにおいて、第1回「高校生ビジネス・グランプリin斑鳩」が開催され、本校の学生2組が参加いたしました。
この催しは、商工業者が常に元気で地域の活性化を進めるために、将来、奈良県内の商工業に携わり、次世代を担う若者が「自ら考え、行動する力」を養うとともに、地域の商工業者に対する理解を深め、「今の自分の思い」を形にすることができる企業教育の一環として、斑鳩町商工会女性部様が主催されたものです。
■応募内容■ (第1回「高校生ビジネス・グランプリin斑鳩」実施要項から)
若者ならではの自由な発想や創造力を活かした以下のビジネスプラン
①斑鳩町の商工業や観光事業をより良いものにするためのビジネスプラン
②奈良県内の「素材」を使い、斑鳩で新商品・新サービスを作り出すビジネスプラン
第一次審査を通過した本校の学生たちは、平成29年9月の参加者説明会の後に、1グループ(個人)に1名の斑鳩町コーディネーター様とともに、斑鳩町の協力事業所様との調整や審査会に向けた事業計画書作成の打合せを行い、このビジネス・グランプリ審査会に挑みました。
選考方法は、当日抽選にて決められた順番で、プレゼンテーション(発表6分質疑応答9分)を行い、審査方法として、作成したビジネスプランの「社会性、実現可能性、新規性、競争優位性、収益性、地域経済への波及効果」に着目したプランの熟度に加え、斑鳩町(奈良県)とのマッチングや人物評価(熱意のあるプレゼン力等)を考慮して審査が行われました。
■発表内容■ 『斑鳩wedding ~一生の思い出のお手伝い~』
(機械工学科 2年生 中谷 龍 君)
(質疑応答の様子)
■発表内容■ 『Plane Made of Washi ~和紙は斑鳩を救う~』
(プレゼンテーションの様子)
(質疑応答の様子)
(本校 機械工学科 3年生 藤井 惇平 君 三部 竜太郎 君 樽井 颯 君 富永 杏一 君)
奈良県内の高等学校等から参加した11組のプレゼンテーションが終わり、審査委員から最終審査の結果が発表されました。惜しくもグランプリは逃しましたが、「Plane Made of Washi ~和紙は斑鳩を救う~」を発表した藤井君チームが準グランプリを獲得しました。
(審査結果発表の様子)
(表彰式の様子)
参加いただいた学生の皆さん、お疲れ様でした!
イオンモール大和郡山との地域創生共同イベント 『LEGOでつくるロボット~金魚すくい選手権』を開催しました(2017年12月21日掲載)
平成29年12月17日(日)、奈良高専は地域貢献活動の一環としてイオンモール大和郡山様との共同イベント『究極のローカライズ企画 LEGOでつくるロボット~金魚すくい選手権~』をイオンモール大和郡山1階北小路コート前特設会場で開催しました。
当日は、事前登録頂いた小学生以下のお子様及び当日参加の小学生を含め当初予定していた参加定員(60名)を上回る計66名が参加され、本校電子制御工学科 玉木隆幸准教授率いる同好会「システム開発研究会」の学生10名と共に“ロボットを使った金魚すくい”に挑戦しました。
(会場の様子)
(イベント案内看板)
(受付の様子)
イベントは午前1回、午後2回の計3回行われ、参加された小学生は希望時間に応じ各回に分かれ競いました。
参加者は教育用LEGO Mindstormsというロボットキットを使用し、本校学生が手作りした専用の競技コート上に並べられた“金魚”(学生が3Dプリンタを使って作製したもの)を目掛けて本校学生が親切にサポートしながらロボットを動かし、“金魚”をすくっていきました。競技時間終了30秒前には高いポイントがもらえる“伝説の金魚”が現れ、参加者のボルテージも最高潮となり、会場は熱気に包まれました。
(競技コートと金魚たち)
(LEGO Mindstorms)
(伝説の金魚)
(準備中の本校学生)
(競技の説明を行う本校学生)
(ロボットを組み立てる様子)
(競技の様子)
(点数発表の様子)
(インタビューの様子)
(表彰の様子)
本イベントは、ロボットの作製、プログラミングを通じて理系教育の振興を図るとともに、作製したロボットを使って競技することでロボットの楽しさを実感して頂きました。
「お疲れ様でした!」
奈良高専はこれからも理系教育の振興と地域活性化に取り組んでまいります。
情報工学科 COC+特別講義(第2回キャリアデザインセミナー)(2017年12月7日掲載)
第2回 メンバーズ・キャリアデザインセミナー ~社会人の基礎力を身につけよう1~平成29年11月30日(木)、情報工学科4年生を対象に株式会社メンバーズ 小峰 正仁様を講師にお招きして情報工学科特別講義(第2回キャリアデザインセミナー)が行われました。
前回の特別講義を踏まえ、「社会人の基礎力を身につけよう」と題して「今、社会(企業)で求められている力」について、経済産業省が提唱している「社会人基礎力」を用いて企業の立場からのお話をいただきました。
(情報工学科 山口 智浩教授)
(株式会社メンバーズ 小峰 正仁様)
はじめに、情報工学科 山口 智浩教授から事前課題についての補足説明と小峰様の紹介が行われました。
つぎに、小峰様から株式会社メンバーズの「2018新卒高専採用実績」や日経産業新聞「高専に任せる」の記事についての紹介が行われました。そして、前回同様に今日のセミナーで心がけること3つ「1.楽しむ 2.積極的に参加する 3.人の意見を否定しない」を徹底されました。
そして、学生は4~5人のチームをつくり、代表に選ばれた学生による司会進行のもと、各グループが発表を行いました。
(特別講義の様子)
これまでの振返りとして、「第1回のキャリアデザインセミナーの後、あたらしく取り組んだことは何でしょうか?」と、小峰様は学生に投げかけました。
各グループから「ニュースサイトを読んで世間を知る努力をした。」「高専生の就職採用状況について調べた。」「TOEICの勉強をした。」「高専祭のホームページを本気で作成した。」などの意見が出されました。
小峰様から「進路について早い時期から決めて、行動している学生ほど就職や進学において、自分が希望する就職先、進学先に受かりやすい傾向にあります。物事を決める際の判断材料となるインプットの量が大事です。」と、アドバイスがありました。
(グループ発表の様子)
さらに、「働くとは何でしょうか?」と、投げかけ、各グループから「会社の為に働いて対価を得ること。」「自分の新しい発見により、知見を広げること。」「社会貢献。」「生活を豊かにすること。」など、学生の立場での意見が出されました。
それに対して、小峰様から「皆さんがメンバーズの人事担当者となって、学生を採用する立場の場合、採用したい人材とはどんな学生ですか。」という質問が出されました。
学生は、企業の立場での意見を出し合い発表しました。「社会に対する疑問点を持っていて、自分が社会を改善する考えを持っている人。」「仕事に対してやりがいを持っていて、目の前のことに一生懸命取り組む人。」「現状や特性を客観的にとらえられる人。」「会社と一緒に自分も成長し、社会に作用する人。」などの意見が出されました。
小峰様からは、「学生と企業の立場から意見をいただき、ありがとうございます。海外と日本ではクリエイターやエンジニアの待遇に違いがあります。なぜ日本では待遇が良くないのでしょうか。」と、学生に問いかけました。
学生からは、「日本では、雇っている人がクリエイターやエンジニアと直接取引しないから。」「社会に露出していないから、理解されない。」「使われる立場だから、正当な評価を受けていない。」「日本には、チップサービスがないので、個人をほめることができない。」などの意見が出されました。
小峰様からは、日本のビジネスでは「中抜き」する構造が残っていることを説明し、国が提唱している「働き方改革」について、労働環境の改善は企業だけでなく今や国全体に関わる課題であることを述べられました。そして、「働くということが学生と企業の立場から見て違うということに、このセミナーを通して気づいて欲しい。」と、述べられました。
(グループ発表の様子) (熱心に質問する学生の姿) 前半の特別講義が終わり、後半の特別講義が開始されるまでの休み時間に、小峰様に熱心に質問する学生の姿が見られました。
小峰様から「学ぶとは何でしょうか?」という質問が出されると、学生は学生と企業の両方の立場から考えました。
学生の立場では「失敗を次につなげて活かすこと。」「知りたい欲求。」「見識を広げ、就職につなげること。」「知識を得ること。」などが出されました。
企業の立場では「価値や理解できないことへの投資。」「知識や経験を昇華して、どう役立てるか考えること。」「広い範囲で活躍するための新人教育。」「知識を得て目的を達成すること。」などが出されました。
小峰様からは「ビジネスにおけるインプットは知ることによる勉強ですが、新しいことを知ることによって知識をつけることが学ぶということです。皆さんは、今、学べてその知識を吸収できていますか?」という質問が出され、学生は「授業では、基礎知識をつけるに留まっている。」「知らなかったことを知る学ぶ機会を得るために授業が行われている。」などの意見が出されました。
そして、小峰様から「学んでインプットしたことをアウトプットしないと学んだかどうかはわかりません。社会人は、インプットとアウトプットの繰り返しをしないとアイデアが出なくなります。そのために、つまらない仕事を如何にコンバートしていくかが大事です。」とアドバイスをいただきました。
(「社会人基礎力」の説明と自己評価の様子)
最後に、経済産業省が提唱している「職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力」を3つの能力で定義づけ、12の能力要素で構成した「社会人基礎力」についてのお話がなされました。
小峰様は、企業や若者を取り巻く環境変化により、仕事をする上で不可欠な「基礎学力」「専門知識」に加え、それを活かすための「人間性、基礎的な生活習慣」を意識的に育成していくことが今まで以上に重要となってきていることや「人間性、基礎的な生活習慣」である「思いやり、公共心、倫理観、基礎的マナー、身の回りのことを自分でしっかりとやる」などが「今、社会(企業)で求められている力」であることを伝えました。
小峰様から「基礎的マナーとは何でしょうか?」という質問が投げかけられ、学生からは「あいさつ。」「相手の立場に立って考える。」「敬語。」「5分前行動。」「約束を守る。」などの意見が出されました。そして、メンバーズ社員のメール文章を例に挙げ、「基礎的マナーは、すぐには身につかないものです。日頃から習慣にすることが必要であるため、皆さんは、学校生活の中で「人間性、基礎的な生活習慣」を身につけておいてください。」とのアドバイスをいただきました。
「人間性、基礎的な生活習慣」として、次の①~⑤について詳しく説明されました。 ①処理力・思考力
②対人能力
③対自己能力
④対課題能力
⑤仕事に向かう態度
さらに、「人間性、基礎的な生活習慣」に加えて「親和力とは」・「協働力とは」についても説明がありました。
小峰様から「皆さんが親しみやすい人とは、どんな人ですか。」という質問があり、学生からは「明るい人。」「笑顔が多い人。」「話を聞いてくれる人。」「他人を気遣う人。」「共感してくれる人。」「相槌が上手な人。」などが挙げられました。
小峰様からは、「就職面接で親しみやすい人が重要な理由は、上司や先輩、お客様など周りの人が可愛がってくれるからです。そのため、親しみやすい人は社会人として成長します。また、人の力を自分の力に変えられる人は、成果を出しやすく、その成果を出すためのきっかけは親しみやすさです。」と、述べられました。
次の質問として、小峰様から「協働プロジェクトに参加しない人がいたらどうしますか?」という投げかけがあり、学生からは「やらない人は置いといてやる人だけでやる。」「やってもらえるように声をかける。」「自己成長の為に、やらない人の分まで自分がやる。」などの意見が出されました。
小峰様からは、「やってもらえるような動機づけを行い、ダメなら自分でやる努力をすることです。協働プロジェクトの場合、お客様の情報を入手してチームで成果を出すために情報共有が大事です。学生生活の中でマスターできるようにしておいてください。」とのお言葉をいただきました。
最後に、学生は振り返りとして①~⑩の項目に、「6点満点」で自己採点を行いました。
人間性、基本的な生活習慣 「6点満点」で各項目を自己採点してください。 ①親しみやすい:話しかけやすい
②気配り:相手の立場に立って思いやる
③対人興味:他者に興味を持つ
④共感・受容:他者の話に共感し、受け入れる
⑤役割理解:自己や他者の役割を理解する
⑥連携行動:互いに連絡をとり協力して物事を進める
⑦情報共有:他者と情報を共有する
⑧相互支援:他者の状況を理解し、足りないところを補完し合う
⑨意見に耳を傾ける:場の中で他者の意見に耳を傾ける
⑩意見を主張する:場の中で自己の意見を主張する
そして、学生は自己採点の結果を発表しました。
小峰様からは、「ものづくり系の社員は、⑩番の意見を主張することが苦手な傾向にあります。社会人として、場の中で自分の意見を主張することは必要不可欠となります。」と、株式会社メンバーズ様の例を挙げながら述べられました。
それぞれの発表の後に、小峰様は「今日の振返りについて、自分の意見を教えてください。」と学生に投げかけました。学生からは、「自分の意見を前よりも発言できた。」「学生と企業の立場では、働く・学ぶということが違うことに気付いた。」「今までに働く・学ぶということを社会人の観点から考えた事がなかったので新鮮だった。」「発表を通して、普段かくれているクラスの皆の意見が知れて良かった。」「親和力を身につけていけたら良いと思う。」などの意見が出されました。
小峰様は、本日の特別講義について「先生が設けた機会を有効に活用して、今後も企業に質問してみようなど積極的に自己成長に取り組んでください。そして、学生が親しみやすさをインプットして、就職・進学して社会で活かせるように変わっていってください。」と、結ばれました。
この特別講義終了後には、小峰様と教職員による意見交換会が行われました。
平成29年度 情報工学科特別講義(キャリアデザインセミナー)
JAならけん『農業フェスタ2017』で本校農工連携研究テーマを紹介しました。(2017年12月7日掲載)
奈良高専では、COC+事業の一環として奈良県の農業活性化に向けた農工連携の様々な研究テーマに取り組んでおります。
この度、COC+事業の事業協働機関である奈良県農業協同組合(JAならけん)が主催する『農業フェスタ2017』(平成29年12 月2日(土)開催 於、橿原公苑)に奈良高専が出展し、本校が取り組む農工連携の研究テーマを来場者に紹介しました。
(屋外会場の風景)
(屋内会場の風景)
当日は、本校COC特命研究員である大阪産業大学 工学部 機械工学科 榎 真一教授、本校専攻科2 年の伴 瑞季君が本校展示コーナーにて「災害に強い新構造パイプハウス」の開発についてパネルやプロジェクタを使いながらわかりやすく来場者に説明を行い、農業関係者の皆様から高い関心を集めました。
(本校展示コーナーの風景)
(本校COC特命研究員による説明風景)
(本校専攻科学生による説明風景)
今回の『農業フェスタ2017』への出展を通じ、地域の農業関係者、地域住民の皆様との交流を深め、本校が取り組む地方創生事業、農工連携研究テーマを広く知って頂くことができました。
「学生チャレンジプロジェクト2017」地域創生枠部門に採択された学生が 第3回企業見学会を実施しました。(2017年12月7日掲載)
昨年度の「COC+政治経済」(担当教員:竹原信也准教授)を受講した学生5名が本校内で実施している『学生チャレンジプロジェクト2017』地域創生枠部門に採択され、奈良県のPR、奈良の産業活性化に貢献することを目的に県内企業とコラボレーションした商品開発を目指しております。
平成29年11月30日(木)、本プロジェクトメンバーの学生4名が竹原准教授と共に広陵化学工業株式会社様の五條工場を訪問し、工場見学並びに該社の皆様と意見交換を行いました。
本校の地域創生理解科目である「COC+政治経済」では、昨年度から奈良県内の多岐にわたる業種の企業5社をお招きし特別講演が行われており、その内の1社である広陵化学工業株式会社様から該社の事業紹介、業界動向を含め企業・業界の魅力を学生たちにお話し頂き、学生たちの地元企業に対する関心が高まりました。この授業を通じた交流がきっかけで、今般、広陵化学工業株式会社様にご協力頂き企業見学会が実現致しました。
広陵化学工業株式会社様は、プラスチック容器等の企画・開発から成形、二次加工までを一貫体制で手掛けられている県内の有力企業です。製品は各種パッケージ商品や臨床検査機材、一般医療機器等幅広い分野で活用され、各産業の発展に貢献されております。
今回の訪問では、まず、該社五條工場内の設備、機材が実際に稼働している現場を見学し、プラスチック容器が出来上がる光景や品質チェック、検査の光景を体感しました。
工場内は徹底した衛生管理体制が敷かれ、見学者は、見学に先立ち幾度の手洗い、消毒を行い見学用の防塵服に身を包み衛生管理の重要性についても体感しました。
(見学前に念入りに手洗いする様子)
(エアシャワーを浴びる様子)
(設備を熱心に見学する様子)
(検査・チェックの行程を見学する様子)
工場内を見学後、会議室に移動し、学生たちが現在検討している新しい弁当箱のアイデアについて該社の皆様と活発な意見交換を行い、斬新なアイデアのヒントを探ろうとする学生たちの熱気に包まれました。
(活発な意見交換の様子)
今回の企業見学会を通じて得た様々な情報やご意見は学生たちの新規アイデア創出に向け大きな刺激となりました。
(広陵化学工業株式会社の皆様と学生たち)
「学生チャレンジプロジェクト2017」地域創生枠部門に採択された学生が第1回企業見学会を実施しました。(2017年8月28日掲載)
「学生チャレンジプロジェクト2017」地域創生枠部門に採択された学生が第2回企業見学会を実施しました。(2017年9月29日掲載)
奈良県主催 公開シンポジウム『データ活用による地域の新たな価値創出』において 本校情報工学科 上野准教授がCOC+スマートシティクラスターの研究内容を紹介(2017年11月28日掲載)
平成29年11月25日(土)、奈良県主催の公開シンポジウム「データ活用による地域の新たな価値創出」(於、奈良県産業振興総合センター イベントホール)において、本校情報工学科 上野秀剛准教授が地方創生事業(COC+)スマートシティクラスターの研究内容を紹介いたしました。
本シンポジウムは、IoT、ビッグデータ、AI等の情報通信技術を活用し、地域で新たな価値創出を図る自治体の取り組みの現状と今後について情報交換を行い、データ活用や連携のきっかけづくりを目指して開催されました。
当日は、奈良県での事例紹介として、「『ならたん~きょうから奈良へ』プラットフォームについて」と題し、奈良県産業振興総合センター 林田平馬氏、本校上野准教授、奈良先端科学技術大学院大学 諏訪博彦氏より、それぞれの研究視点から講演が行われました。
本校上野准教授からは、『ならたん~きょうから奈良へ』のデータ分析事例として、本アプリケーションを活用している観光者の属性に基づいた行動をスマートフォンのGPS機能やスタンプラリーを活用し分析した結果等について紹介が行われ、参加者から高い関心が集まりました。
<本校上野准教授の講演風景>
当日は、この他、神奈川県藤沢市での事例として「地域IoTと情報力でキュンとするまち藤沢」と題した講演や京都府の事例として「データとアクション両輪のプラットフォームによる地域課題解決について」と題した講演、また、奈良県生駒市の事例として「オープンデータでつむぐ参画と協働のまち生駒」と題した講演など其々の講演者から事例紹介があり、会場は熱気に包まれました。
最後に各講演者によるパネルディスカッションが行われ、積極的な意見交換を通じて、今後の課題や取り組むべき方向について相互認識を高め、閉会となりました。
<パネルディスカッションの風景>
【募集締切ました】奈良高専×イオンモール大和郡山 地域創生共同イベント 究極のローカライズ企画 LEGOでつくるロボット~金魚すくい選手権~
定員に達しましたので、募集を締め切りとさせていただきました。
奈良高専は、地域貢献活動の一環として、この度イオンモール大和郡山様とコラボし、『究極のローカライズ企画 LEGOでつくるロボット~金魚すくい選手権~』を開催します。
教育用LEGO Mindstormsというロボットキットを使用し、機構作製、プログラミングなどを通して、理系教育の振興を図るとともに、作製したロボットを競技させることにより、参加者にロボットの楽しさを実感していただき、地域の活性化に取り組んでまいります。
コートに設置された金魚のオブジェを「すくう」動作によって、制限時間(1分30秒)内に回収する。
① スタートから同心円状に広がる波紋の内側にある金魚は同じ得点。
② ロボットには4種類のプログラム(短・中・長・超長)が組み込まれている。
このプログラムはそれぞれ,前進→すくいあげ→バックを行う。
③ すくいたい金魚を狙いいずれかのプログラムを実行する。
④ すくえた金魚の数 × 位置 がポイントを決める。
⑤ 制限時間1分30秒で終了30秒前になれば最も遠い波紋位置に「伝説の金魚」が現れる。
奈良女子大学の『なら学+』において、本校 電気工学科 藤田 直幸教授による講義が行われました。(2017年11月27日掲載)
平成29年11月21日(火)、奈良女子大学 文学系S棟 235教室にて、本校 電気工学科 藤田 直幸教授による『なら学+』の講義が行われました。
『なら学+』とは、奈良女子大学の後期、平成29年10月3日から平成30年1月23日までの期間に、全15回に渡って行われるオムニバス形式の講義です。それぞれの回には、高専や大学、企業や地方公共団体、公益法人等が講師として招へいされ、様々な視点から奈良の魅力についてアプローチしていきます。
この取り組みは、本校と奈良女子大学及び奈良県立大学とが取り交わした”地(知)の拠点大学による地方創生推進事業 参加大学等間単位互換に関する覚書”(平成29年9月19日締結)により実現し、3大学・高専の学生が、相互に大学や高専の授業科目を履修し、単位を取得することを認めるものです。
奈良女子大学 前川COC+コーディネーターから本日の講義に対するガイダンスが行われた後に、「モノづくりを通じての地方創生」と題して、本校 電気工学科 藤田教授の講義が行われました。
(奈良女子大学 前川COC+コーディネーター)
(本校 電気工学科 藤田教授)
本日の講演内容 ①イントロダクション ~奈良高専とはどんな学校か?~
②技術者と科学者
③奈良高専の地域創生に対する取り組み
④モノづくりのプロセスと文系とのコラボレーション本日の授業の到達目標 以下のことについて説明することができる。
①技術者の仕事の本質
②モノづくりを通じて地方創生に貢献するための
具体的な取り組み
③モノづくりにおける文系と理系のコラボレーションの効果はじめに、藤田教授はイントロダクションとして“教育組織”や“カリキュラムの特徴”などから奈良高専について紹介しました。
つぎに、「『技術と科学の違いとは、何か?』考えてみてください。」と投げかけ、個人ワークを通して学生が記入した回答をスライドに示しました。そして、技術と科学の違いについて説明され、「技術者の仕事の本質」についてまとめました。
その後、奈良高専の地域創生に対する取り組みを“教育”・“研究”・“人材定着”の3つから説明をし、特に、“研究”について農工連携クラスターを例に挙げ「農業環境センシングシステムの開発」・「モバイルロボットを用いた農業環境センシングシステム」・「新構造パイプハウスの解析」の研究成果を紹介しました。そして、学生は「モノづくりを通じて地方創生に貢献するための具体的な奈良高専の取り組みのポイント」についてまとめました。
(教 育)
(研 究)
(人材定着)
さらに、「新製品を開発する場合、どのような流れで開発が行われると思いますか?」と投げかけ、学生は個人ワークを通してプリントへ各自の考えを記入しました。そして、藤田教授は「モノづくりにおける文系と理系のコラボレーションの効果」について、”モノづくりの流れ”や”モノづくりのステップでのアウトプット”についてスライドを用いて説明を行いました。さらに、要求仕様書の説明を行い、考慮すべき点について、文系的手法である“ニーズオリエンテッド(市場調査、ユーザーアンケート、トレンドなどによる顧客志向)”と理系的手法である“シーズオリエンテッド(企業の新規技術によって、消費者に提供されるようになる技術・材料・サービスなどによる志向)”について述べました。最後に、学生は本日の授業の到達目標について、自己評価を行いました。
本校は、今後も3大学・高専相互の協力交流を通じ、教育課程の充実を図るとともに、地方創生に対する学生の幅広い視野の育成と学習意欲の向上を目指してまいります。
COC+3校(奈良女子大学・奈良工業高等専門学校・奈良県立大学)で取組んだ『なら学+』最終講義が開催されました。(2018年2月1日掲載)
奈良女子大学の『なら学+』において、本校 一般教科 竹原 信也准教授による講義が行われました。(2018年1月5日掲載)
専攻科2年生 社会技術特論 学外研修(工場見学)
本年度後期の専攻科2年の授業である『社会技術特論』では、地域創生演習科目として、地方創生に対して技術者が果たす役割とその重要性を理解することを目的として、課題発見、課題解決能力等を養う授業を実践しています。この授業では、奈良県下の複数の企業様にご協力を頂戴し、実際のものづくりの現場で抱えられている問題をご提供頂き、その問題に対し技術者の立場から課題解決に取り組みます。
本授業の取り組みの一環として、10月13日に各企業様の工場を訪問し、実際のものづくり現場を見せて頂くとともに、各企業様より、業界を取り巻く環境において企業様が抱えられている問題についてご説明頂きました。学生たちは、企業様の話しに熱心に耳を傾け、活発な質疑応答がなされました。
今回ご協力を頂戴頂いた奈良県下の企業様は以下の通りです。(順不同)
企 業 事 業 内 容
ケイミュー(株)様 屋根材・外壁材・雨といなどの外装建材の製造販売 クオリカプス(株)様 ハードゼラチンカプセル及びHPMCカプセルの製造販売
カプセル充填機、シール機および製剤関連機器の製造販売(株)斑鳩様 ステンレス・スチールサッシ・ドアの設計製作施工,ステンレス内外装工事の設計製作施工 吉野銘木製造販売(株)様 銘木・建築材の製造・販売、社寺・数奇屋・大規模木造建築物の設計・施工
木造住宅の設計・施工、山林経営及び育林事業(株)オーカワ 様 蒟蒻・麺類・胡麻豆腐・ところてん 製造販売 東邦化成(株)様 フッ素樹脂成形品の製造・販売
半導体製造装置の製造・販売
また、奈良県下市町にある企業様の訪問に際しては、下市町役場様にも多大なご協力を頂戴しました。
今回の現地での調査、体験を学校に持ち帰り、技術者の観点から各企業様の問題について、その原因を分析し問題を解決するための課題抽出、課題解決につなげていくとともに、これらのワークを通じ、学生たちが社会との関わりの中で、課題解決提案能力を身につけ、実践できるように講義を進めて参ります。
現地調査に際し、お忙しい中、ご協力いただきました各企業様、並びに下市町役場様に感謝いたします。
『奈良高専 2017年度同窓会総会』にて奈良県雇用政策課ご担当者をお招きし、本校卒業生の奈良県への再就職支援等について特別講演が行われました。
奈良高専では、地方創生事業(COC+)の一環として、奈良県と連携し、卒業生の奈良県への再就職支援を推し進めております。
当取り組みを卒業生に周知する一策として、2017年11月4日(土)に開催された本校同窓会総会において、奈良県雇用政策課 市橋主幹を講師としてお招きし、「地元就職者・県外就職者の傾向及び離職の実態について」と題し特別講演が行われました。
地元への就職希望意識調査結果や県内高校・大学卒業者の県内就業率の推移などから奈良県が抱える課題(県内事業所における若者の離職率の高さ、県内大学・高校新卒者の県内就職率の低さなど)をわかりやすくご説明頂くと共に、本校と共に取り組む奈良高専卒業生への県内再就職支援施策につき紹介頂きました。
現在、奈良県では本校と連携し、即戦力人材として有望な本校卒業生の奈良県への再就職を支援するため、奈良県ホームページ上で本校卒業生用の再就職支援PRページを立てて頂いております。また、再就職を考えている卒業生に相応しい県内企業の情報を提供していくために希望者はメールアドレスを登録できるシステムも奈良県のホームページ上で構築頂き、今後、奈良県から就職情報を発信していく予定である旨のご紹介がありました。
本校卒業生に対する再就職支援の取り組みは、若者の県内定着を目指すCOC+事業の大きな柱の一つであり、総会出席者の皆様も強い関心を寄せられました。
同窓会会員の皆様を通じ再就職支援の取り組みが卒業生に広く周知されていく良い機会となり、奈良県への再就職を考えている卒業生が一人でも多く活用されることを願っております。
奈良高専×イオンモール大和郡山 地域創生共同イベント ハロウィンパレード2017に高専祭実行委員の学生が参加しました!
本校では、地(知)の拠点大学による地方創生推進事業(COC+)の一環として、イオンモール大和郡山様のご協力のもと”地域創生共同イベント”を実施しております。
イオンモール大和郡山様において、平成29年10月21日(土)から4日間に渡って開催される「ハロウィンパレード2017」のうち3日間に、高専祭実行委員の学生が『高専祭』PRのために参加いたします。
この催しは、ブルー・グリーン・イエロー・オレンジ・パープルの5色のチームに分かれ、応募いただいたお子様方が仮装をして「Trick or Treat!」を合言葉に、各店舗を回りお菓子をもらうイベントです。
イオンモール大和郡山のご担当者から「各店舗のご協力を得て、ハロウィンパレードを今年は全部で4日開催し、約1,500人の応募がありました。1日に4回パレードが行われ、各回120人にご参加いただいております。」とのコメントをいただきました。
≪高専祭実行委員参加 ハロウィンパレード2017≫
回数 日時 開催の様子 第 1 回 10/22(日) 15:00~ 第1回 ハロウィンパレード2017 (平成29年10月22日開催) 第 2 回 10/28(土) 15:00~ 第2回 ハロウィンパレード2017 (平成29年10月28日開催) 第 3 回 10/29(日) 15:00~ 第3回 ハロウィンパレード2017 (平成29年10月29日開催) NITNCfes.2017 51st 奈良高専祭 未来へ飛び立て!フレッシュ高専生
No.1 奈良高専生がイオンモール大和郡山にてハロウィンパレード2016に参加しました。(2016年11月4日掲載)
No.2 奈良高専生がイオンモール大和郡山にてハロウィンパレード2016に参加しました。(2016年11月4日掲載)
第1回 ハロウィンパレード2017 (平成29年10月22日開催)平成29年10月22日(日)、イオンモール大和郡山にて「ハロウィンパレード2017」が開催され、高専祭実行委員の学生8名が参加しました。
いよいよ「ハロウィンパレード2017」が開幕し、はじめに高専祭実行委員の学生がステージに上がり、 「第51回高専祭」のPRを行いました。その後、学生は子供たちと「Trick or Treat!」の合言葉の練習をし、パレードのサポートやお菓子配りを体験しました。
当日は、足元の悪い大雨にもかかわらず、会場となった1F北小路コートに、たくさんの人が集まり、ハロウィン一色となり賑わっていました。
高専祭実行委員の皆さん、お疲れ様でした!
第2回 ハロウィンパレード2017 (平成29年10月28日開催)平成29年10月28日(土)、イオンモール大和郡山にて「ハロウィンパレード2017」が開催され、高専祭実行委員の学生10名が参加しました。
司会者によるハロウィンパレード開催コールの後、高専祭実行委員の学生がステージに上がり、「第51回高専祭」のPRを行いました。
子供たちの「Trick or Treat!」の合言葉に対し、学生は「Happy Halloween!」と答え、お菓子を手渡しながら、パレードのサポートを行いました。
仮装した陽気な学生たちに、打ち解けた子供たちが自然と集まり、和気あいあいとした様子が垣間見られました。
高専祭実行委員の皆さん、お疲れ様でした!
第3回 ハロウィンパレード2017 (平成29年10月29日開催)平成29年10月29日(日)、イオンモール大和郡山にて「ハロウィンパレード2017」が開催され、高専祭実行委員の学生8名が参加しました。
司会者からの「本日も特別ゲストとして、奈良工業高等専門学校の皆さんをお迎えしております。」との掛け声に合わせ、高専祭実行委員の学生がステージに上がり、「第51回高専祭」のPRを行いました。
その後、来客者から記念写真を求める声もあり、仮装した学生たちはハロウィンパレードの雰囲気に馴れ親しみました。
そして、お菓子を配りながら各店舗を回ってパレードのサポートをしたり、店舗前で子供たちを出迎えてお菓子を配る手伝いを行いました。
会場となった1F北小路コートは、当日の台風接近に伴う雨を感じさせないほどのハロウィンムードに包まれていました。
高専祭実行委員の皆さん、お疲れ様でした!
COC+3校(奈良女子大学・奈良工業高等専門学校・奈良県立大学)共催 『女子大学生ワーク&ライフEXPO』が開催されました.
平成29年10月21日(土)、奈良県主催、COC+3校(奈良女子大学、奈良工業高等専門学校、奈良県立大学)共催の『女子大学生ワーク&ライフEXPO』が奈良女子大学で開催され、COC+3校の女子学生をはじめ多数の学生が参加しました。
当日は県内の25企業・団体・自治体が出展され、各企業テーブルでは企業担当者と学生との活発な情報・意見交換が行われ、会場は熱気に包まれました。
(奈良女子大学正門に設置の開催看板)
(企業テーブルでの交流の様子)
また、新潮社出版部部長 中瀬ゆかり様による「私がつくる未来のワタシ」と題した記念講演も行われ、多数の女子学生が真剣な眼差しで聴講しました。
講演に続いて、参加企業とのパネルトークが行われ、学生からの質問に各社が答える形で各企業の福利厚生面など職場環境などを中心としたPRが行われました。
(記念講演の様子)
(企業パネルトークの様子)
当EXPO終了後、ラウンジにて参加企業との交流会が開催され、学生及び教職員と企業が自由な雰囲気の中で情報・意見交換を行い、親睦を深めました。
(EXPOに参加された県内企業との交流会の様子)
今回のEXPOを通じ、学生が各企業担当者との直接対話を通じ会社の事業内容や特長、魅力を知り、県内企業への関心を高める良い機会となりました。
【開催いたしました】情報工学科 上野 秀剛准教授が、公開シンポジウム「データ活用による地域の新たな価値創出」に参加いたします。
2017年11月25日(土)開催の公開シンポジウム「データ活用による地域の新たな価値創出」に、本校 情報工学科 上野 秀剛准教授が参加し、地方創生推進事業(COC+) スマートシティークラスターの研究内容を紹介いたします。
当シンポジウムにおいて、『「ならたん~きょうから奈良へ~」プラットフォームについて』と題し、奈良県の事例紹介を行います。その他、講演者や事例紹介者がパネリストとして、ディスカッションを行う総合討論も予定されております。
公開シンポジウム「データ活用による地域の新たな価値創出」
開催のご案内日時:2017年11月25日(土)14時~
場所:奈良県産業振興総合センター イベントホール(奈良柏木町129-1)
主催:奈良県
後援(予定):近畿経済産業局 独立行政法人 情報処理推進機構
詳細は、こちらからご覧いただけます!
クリックすると拡大表示されます!
≪開催の様子は、下記をクリックしてください≫
奈良県主催 公開シンポジウム『データ活用による地域の新たな価値創出』において 本校情報工学科 上野准教授がCOC+スマートシティクラスターの研究内容を紹介(2017年11月28日掲載)
『木材搬送システム』のフィールドテスト現場での見学会に本校も参加いたしました。~当システムによる地元林業の活性化で地方創生を目指します!~
奈良県の代表的な産業の一つである林業は、人手不足や安い輸入木材の進出によるコスト競争激化などで山林が荒れ果て、その復興が大きな課題となっている。
このような実情を危惧された奈良市の上田技研産業株式会社様では、特に管理が行き届いていない間伐材を中心に、伐採現場から運搬可能なふもとまで原木を運ぶ低コストで簡易な『木材運搬システム』(該社での呼び名:スネークライン)の開発を進められております。
この『木材運搬システム』を輸送コスト低減の一策として活用し、間伐材を材料とした大鋸屑ビジネスに着目した地元での新たな産業創出を目指すべく、吉野町の山林にある「スネークライン」のフィールドテスト現場にて見学会が実施されました。(平成29年10月18日(水))
当日は、「スネークライン」の開発を手掛ける上田技研産業株式会社様はじめ県内林業関係の皆様、材木粉砕機器メーカーの皆様も参加され、本校も加わり実際に急峻な山林に設置された実験用の「スネークライン」を目の前に、様々な意見交換が行われました。
今後、奈良県の林業活性化及び地元での雇用創出に向け、「スネークライン」を木材輸送手段とした様々な活用・新規ビジネスの創出について関係者を交え議論を重ねてまいります。
シンプルで画期的な木材運搬システム「スネークライン」がきっかけとなり実用化に進むことができれば奈良県の主産業の一つである林業から地域活性化・地方創生へ弾みがつくものと期待されます。
地元企業様からの技術相談で本校が連携協力>
~『木材搬送システム』による地元林業の活性化で地方創生を目指します!~(2017年5月16日掲載)
『アグリビジネス創出フェア2017』に、本校COC+「農工連携クラスター」(電子制御工学科 飯田 賢一教授)が出展致しました。(2017年10月24日掲載)
☆上図をクリックすると、農林水産省主催『アグリビジネス創出フェア2017』公式ページが開かれます。
本校COC+「農工連携クラスター」(電子制御工学科 飯田 賢一教授)が、平成29年10月4日(水)から6日(金)の3日間、東京ビッグサイトで開催された『アグリビジネス創出フェア2017』に出展致しました。
『アグリビジネス創出フェア2017』は、全国の産学の機関が有する、農林水産・食品分野などの最新の研究成果を展示やプレゼンテーションなどで分かりやすく紹介し、研究機関間や研究機関と事業者との連携を促す「技術交流展示会」です。
本フェアでは、「農工連携クラスター」の研究テーマである「農業環境センシングシステムの開発」「災害に強いパイプハウスの開発」「農作物の樹液流測定システムの開発」をパネル展示し、高齢化の進む奈良県の農業現場の負担を軽減し、新規の就農者を支援する技術開発と農業・林業を対象としたものづくり、システム開発が可能な技術者を育成し、奈良の持続的な活性化と仕事創出などについてわかりやすく紹介し、奈良高専の農業支援に対する取り組みに高い関心が寄せられました。
【来場者に"ドローンを用いた圃場環境収集システム"の説明を丁寧にする菅田 唯仁君(専攻科2年 飯田研究室)】
3日間で、前年度を上回る参加者数38,157人となり、活発な交流が行なわれ盛況を博しました。
第1回 情報工学科特別講義(キャリアデザインセミナー) (2017年10月18日掲載)
はじめに、主催者である本校 情報工学科 山口 智浩教授から、株式会社メンバーズ様のご紹介や地方創生推進事業(COC+)と進路指導の一環として行われるこの特別講義の意義等について説明がありました。
(株式会社メンバーズ 小峰 正仁様)
(情報工学科 山口 智浩教授)
いよいよ小峰様の特別講義が開始され、はじめに自己紹介や株式会社メンバーズ様の「会社基本情報」、「提供するサービス」や「主なお客様」等のご紹介があり、株式会社メンバーズ様のVision2020の目標値を示され「ネットビジネスパートナーとして、企業と人々のエンゲージメントを最も多く創出する」という構想による“社会への貢献”・“会社の発展”・“社員の幸せ”からなる超社会(全員参加型経営)についてお話しされました。また、情報通信業の「外部環境の変化」を「①ウェブビジネス市場規模の予測」「②メディア接触時間の変化」「③枯渇するネット専門職」から述べられ、これまで当然のことと考えられていた認識が、劇的に変化する時代であることを「マーケティング業界のパラダイムシフト」において説明され、「貢献」・「挑戦」・「誠実」・「仲間」の4つを株式会社メンバーズ様のコアバリューとしてお伝えいただきました。さらに、情報通信業の現状を「クロスコンテンツの時代」、「4つのメディアの関係図」などからご説明いただきました。
つぎに、個人ワークとグループワークを通して行われる『今日のセミナーで心がけること3つ』を学生の自由な発想に問いかけました。学生からは、「相手の意見を尊重する」、「自分の意見を大事にする」、「自分の意見を主張する」、「セミナー自体を楽しむ」などの積極的な意見が寄せられ、小峰様からは「楽しみながら参加することで、セミナーの内容をより習得しやすいので心がけてください。」とのお言葉をいただきました。
「今日のセミナーで心がけること3つ」 ①楽しむ ②積極的に参加する ③人の意見を否定しない さらに、課題1『あなたはなぜ、この学校・学科に入学しましたか?』や課題2『将来、どんな会社でどんな仕事をしたいですか?』を学生に問いかけ、学生は隣の席の人と語り合い、その想いを発表しクラス全体で共有しました。
その後、4年生の現在から「卒業までの2年間の流れ」を示し、「進学する人も就職する人も将来のことをなるべく早い時期にイメージしていくことが大事です。立ち止まっていると成長しないし、決めないで何もやらないのは、君たちが劣化するので良くないと思います。また、社会へ出る準備とは、社会へ興味を持つことです。新聞やニュースを通して、社会人としての習慣を日頃から身につけてほしいです。」とアドバイスされました。
そして、あなたたちが来年就活を始めるとして「就職面接時の大切なことは、過去ですか?未来ですか?」と質問され、グループで話し合いました。
学生からは、「過去の実績で未来を語られたら、信用できるから過去の方が大事である」、「過去を見たうえで面接にまでこぎつけているので、未来の方が大事である」、「過去が少しくらいだめでも未来のビジョンを持っている人の方が私は採用したいと思う」などの意見が出されました。
小峰様からは、学生それぞれの意見を尊重しながら、企業採用担当者・面接官の立場から就職面接時に大切なのは、過去が8割で未来が2割であるとの結論をいただきました。その根拠として、「過去を見たうえで面接にまでこぎつけている」からという意見もありましたが、履歴書はいくらでもデコレーションできるので、面接時に過去の出来事を確認します。過去の行動結果の延長線上に、未来へのビジョンを語ってもらえれば信頼できます。
そして、良い習慣をどれだけ持っているのかについて質問をします。良い習慣をたくさん持っている人は、再現性があるから成果が出やすいのです。そのためには、日頃が大切であり、日頃できない事は面接でもできません。企業は、今を評価するために、将来の裏付けとして過去を重視し、その人に再現性を求めています。今日からの未来を社会に出る準備期間としてとらえ、良い習慣を大切にしていけば過去の実績につながります。そして、皆さんが、これからの将来どんなことをしたいのかを考えながら、社会に出る準備をしていけば就活に役だちます。」と、アドバイスをいただきました。
また、次にあげる課題3や課題4を問いとして投げかけ、学生は個人ワークにより自己を見つめ、クラス全体に発表しました。
課題3は、『あなたは、企業の人事担当者です。どんな人を採用したいと思いますか?「5つ」書き出してください。』について、学生から「他人の意見を尊重できる人」、「強みを持っている人」、「礼儀正しい人」などの意見が出されました。そして、学生が書いた「5つ」について、今の自分ができているのか、いないのかを自己採点しました。それを踏まえ小峰様から「自分のできていないところについて、自己採点により改善していくことが必要です。」と、述べられました。
課題4は、『社会人になって、自己成長するために大事なことはなんだと思いますか?「3つ」書き出してください。』について学生から「承認を得る」、「反省を重ね共有する」、「勉強や工夫をする」、「何事も考えて行動する」、「仕事を楽しむ」、「熱意を持って行う」などの意見が出されました。小峰様からは、経済産業省が提唱している「職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力」を「前に踏み出す力(アクション)」・「考え抜く力(シンキング)」・「チームで働く力(チームワーク)」の3つの能力で定義づけ、12の能力要素で構成された「社会人基礎力」についての説明がなされました。
『社会人になって、自己成長するために大事なこと』 ①インプット(読む・イベント) ②アウトプット(行動・発言・書く) ③勉強の基礎力(国語・数学) 基礎的なマナー等の「人間性、基本的な生活習慣」は、良い経験から培われるもので、それによって成果が生まれます。企業や若者を取り巻く環境変化により、仕事をする上で不可欠な「基礎学力」「専門知識」に加え、それを活かすための「社会人基礎力」を意識的に育成していくことが、今まで以上に重要となってきています。会社はチームで働く場所です。一人一人がそれぞれを認めて、色々な人を受け入れたうえで仕事をしていく柔軟性が必要です。そのためにも、企業は社会のルールを守るや遅刻をしないなどの規律性を重視します。そのために、「学生時代に何をしてきたか?」がとても大切です。あいさつ等日頃から無意識にできるように心がけてください。
『「基礎的なマナー、身の回りのことを自分でしっかりとやる?」とは、どのようなことだと考えますか?』と学生に投げかけ、隣の人とお互いに話し合いました。学生からは、「自分の役割をこなす」、「周囲に迷惑をかけない」、「他人を尊重することで身の回りのことを自分でしっかりやることにつながる」、「当たり前のことを当たり前にする」などの意見が出されました。
小峰様から高専生の傾向として“失敗を嫌がる”ことをあげ、「なぜ失敗したくないのか」を学生に尋ね、「恥ずかしいから」、「他人からどう見られているか気になるから」等の意見が出されました。その上で、小峰様の考えとして、「失敗はできないと分かった時が成功です。このやり方ではできないとわかったことで、次につながります。絵に描いた餅ではなく、成功する人はたくさん失敗しています。失敗しない人は、成功もしません。だから、失敗を恐れて行動をやめてしまうのはもったいないです。失敗を恐れずに行動することで初めて成功します。」とのエールをいただきました。
そして、「なりたい自分をイメージすることで、自分の行動が日々変わります。”自分探し”という言葉 を耳にしますが、自分は探すものではなく、創るものだと思います。自分がどうあるべきか、自分なりに創ってください。これから、自分の未来の為に過去の事実を創出してください。」と、結ばれました。
この特別講義に参加いただいた奈良女子大学 前川 COC+コーディネーターと奈良県立大学 増本 特任准教授にも、その後に行われた意見交換会に参加いただき、キャリア教育の重要性を受講学生のみならず、教職員共々感じる有意義な場となりました。
(意見交換会の様子)
第1回 メンバーズ・キャリアデザインセミナー ~自己成長へ向けて~平成29年度 情報工学科特別講義(キャリアデザインセミナー)
≪情報工学科4年生≫
本校では、地(知)の拠点大学による地方創生推進事業(COC+)の一環として、キャリア教育、地元企業への雇用推進に取り組んでおります。
この特別講義は、学生自らが職業について主体的に構想・設計し、 自分の経験やスキル、性格、ライフスタイルなどを考慮した上で、実際の労働市場の状況なども勘案しながら仕事を通じて実現したい将来像やそれに近づくプロセスを明確にするための手がかりとして行われております。
昨年度から継続して情報工学科4年生を対象に、株式会社メンバーズ 取締役CFO兼常務執行役員 小峰 正仁 様をお招きして、キャリアデザインについて企業の立場から幅広い視点で語っていただきます。
平成29年10月5日(木)から全3回に渡って実施され、各日、セミナー後に教職員との意見交換会が予定されております。
≪講義内容等≫
回数 日程 講義内容等 第 1 回 10/ 5 第 2 回 11/30 第 3 回 2 / 1
株式会社メンバーズ 小峰 正仁様を講師にお招きして、平成29年10月5日(木)、情報工学科4年生を対象に大講義室にて、情報工学科特別講義(キャリアデザインセミナー)第1回が始まりました。
はじめに、主催者である本校 情報工学科 山口 智浩教授から、株式会社メンバーズ様のご紹介や地方創生推進事業(COC+)と進路指導の一環として行われるこの特別講義の意義等について説明がありました。
(株式会社メンバーズ 小峰 正仁様)
(情報工学科 山口 智浩教授)
いよいよ小峰様の特別講義が開始され、はじめに自己紹介や株式会社メンバーズ様の「会社基本情報」、「提供するサービス」や「主なお客様」等のご紹介があり、株式会社メンバーズ様のVision2020の目標値を示され「ネットビジネスパートナーとして、企業と人々のエンゲージメントを最も多く創出する」という構想による“社会への貢献”・“会社の発展”・“社員の幸せ”からなる超社会(全員参加型経営)についてお話しされました。また、情報通信業の「外部環境の変化」を「①ウェブビジネス市場規模の予測」「②メディア接触時間の変化」「③枯渇するネット専門職」から述べられ、これまで当然のことと考えられていた認識が、劇的に変化する時代であることを「マーケティング業界のパラダイムシフト」において説明され、「貢献」・「挑戦」・「誠実」・「仲間」の4つを株式会社メンバーズ様のコアバリューとしてお伝えいただきました。さらに、情報通信業の現状を「クロスコンテンツの時代」、「4つのメディアの関係図」などからご説明いただきました。
つぎに、個人ワークとグループワークを通して行われる『今日のセミナーで心がけること3つ』を学生の自由な発想に問いかけました。学生からは、「相手の意見を尊重する」、「自分の意見を大事にする」、「自分の意見を主張する」、「セミナー自体を楽しむ」などの積極的な意見が寄せられ、小峰様からは「楽しみながら参加することで、セミナーの内容をより習得しやすいので心がけてください。」とのお言葉をいただきました。
「今日のセミナーで心がけること3つ」 ①楽しむ ②積極的に参加する ③人の意見を否定しない さらに、課題1『あなたはなぜ、この学校・学科に入学しましたか?』や課題2『将来、どんな会社でどんな仕事をしたいですか?』を学生に問いかけ、学生は隣の席の人と語り合い、その想いを発表しクラス全体で共有しました。
その後、4年生の現在から「卒業までの2年間の流れ」を示し、「進学する人も就職する人も将来のことをなるべく早い時期にイメージしていくことが大事です。立ち止まっていると成長しないし、決めないで何もやらないのは、君たちが劣化するので良くないと思います。また、社会へ出る準備とは、社会へ興味を持つことです。新聞やニュースを通して、社会人としての習慣を日頃から身につけてほしいです。」とアドバイスされました。
そして、あなたたちが来年就活を始めるとして「就職面接時の大切なことは、過去ですか?未来ですか?」と質問され、グループで話し合いました。
学生からは、「過去の実績で未来を語られたら、信用できるから過去の方が大事である」、「過去を見たうえで面接にまでこぎつけているので、未来の方が大事である」、「過去が少しくらいだめでも未来のビジョンを持っている人の方が私は採用したいと思う」などの意見が出されました。
小峰様からは、学生それぞれの意見を尊重しながら、企業採用担当者・面接官の立場から就職面接時に大切なのは、過去が8割で未来が2割であるとの結論をいただきました。その根拠として、「過去を見たうえで面接にまでこぎつけている」からという意見もありましたが、履歴書はいくらでもデコレーションできるので、面接時に過去の出来事を確認します。過去の行動結果の延長線上に、未来へのビジョンを語ってもらえれば信頼できます。
そして、良い習慣をどれだけ持っているのかについて質問をします。良い習慣をたくさん持っている人は、再現性があるから成果が出やすいのです。そのためには、日頃が大切であり、日頃できない事は面接でもできません。企業は、今を評価するために、将来の裏付けとして過去を重視し、その人に再現性を求めています。今日からの未来を社会に出る準備期間としてとらえ、良い習慣を大切にしていけば過去の実績につながります。そして、皆さんが、これからの将来どんなことをしたいのかを考えながら、社会に出る準備をしていけば就活に役だちます。」と、アドバイスをいただきました。
また、次にあげる課題3や課題4を問いとして投げかけ、学生は個人ワークにより自己を見つめ、クラス全体に発表しました。
課題3は、『あなたは、企業の人事担当者です。どんな人を採用したいと思いますか?「5つ」書き出してください。』について、学生から「他人の意見を尊重できる人」、「強みを持っている人」、「礼儀正しい人」などの意見が出されました。そして、学生が書いた「5つ」について、今の自分ができているのか、いないのかを自己採点しました。それを踏まえ小峰様から「自分のできていないところについて、自己採点により改善していくことが必要です。」と、述べられました。
課題4は、『社会人になって、自己成長するために大事なことはなんだと思いますか?「3つ」書き出してください。』について学生から「承認を得る」、「反省を重ね共有する」、「勉強や工夫をする」、「何事も考えて行動する」、「仕事を楽しむ」、「熱意を持って行う」などの意見が出されました。小峰様からは、経済産業省が提唱している「職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力」を「前に踏み出す力(アクション)」・「考え抜く力(シンキング)」・「チームで働く力(チームワーク)」の3つの能力で定義づけ、12の能力要素で構成された「社会人基礎力」についての説明がなされました。
『社会人になって、自己成長するために大事なこと』 ①インプット(読む・イベント) ②アウトプット(行動・発言・書く) ③勉強の基礎力(国語・数学) 基礎的なマナー等の「人間性、基本的な生活習慣」は、良い経験から培われるもので、それによって成果が生まれます。企業や若者を取り巻く環境変化により、仕事をする上で不可欠な「基礎学力」「専門知識」に加え、それを活かすための「社会人基礎力」を意識的に育成していくことが、今まで以上に重要となってきています。会社はチームで働く場所です。一人一人がそれぞれを認めて、色々な人を受け入れたうえで仕事をしていく柔軟性が必要です。そのためにも、企業は社会のルールを守るや遅刻をしないなどの規律性を重視します。そのために、「学生時代に何をしてきたか?」がとても大切です。あいさつ等日頃から無意識にできるように心がけてください。
『「基礎的なマナー、身の回りのことを自分でしっかりとやる?」とは、どのようなことだと考えますか?』と学生に投げかけ、隣の人とお互いに話し合いました。学生からは、「自分の役割をこなす」、「周囲に迷惑をかけない」、「他人を尊重することで身の回りのことを自分でしっかりやることにつながる」、「当たり前のことを当たり前にする」などの意見が出されました。
小峰様から高専生の傾向として“失敗を嫌がる”ことをあげ、「なぜ失敗したくないのか」を学生に尋ね、「恥ずかしいから」、「他人からどう見られているか気になるから」等の意見が出されました。その上で、小峰様の考えとして、「失敗はできないと分かった時が成功です。このやり方ではできないとわかったことで、次につながります。絵に描いた餅ではなく、成功する人はたくさん失敗しています。失敗しない人は、成功もしません。だから、失敗を恐れて行動をやめてしまうのはもったいないです。失敗を恐れずに行動することで初めて成功します。」とのエールをいただきました。
そして、「なりたい自分をイメージすることで、自分の行動が日々変わります。”自分探し”という言葉 を耳にしますが、自分は探すものではなく、創るものだと思います。自分がどうあるべきか、自分なりに創ってください。これから、自分の未来の為に過去の事実を創出してください。」と、結ばれました。
この特別講義に参加いただいた奈良女子大学 前川 COC+コーディネーターと奈良県立大学 増本 特任准教授にも、その後に行われた意見交換会に参加いただき、キャリア教育の重要性を受講学生のみならず、教職員共々感じる有意義な場となりました。
(意見交換会の様子)
第1回 メンバーズ・キャリアデザインセミナー ~自己成長へ向けて~
第2回 メンバーズ・キャリアデザインセミナー ~社会人の基礎力を身につけよう~平成29年11月30日(木)、情報工学科4年生を対象に株式会社メンバーズ 小峰 正仁様を講師にお招きして情報工学科特別講義(第2回キャリアデザインセミナー)が行われました。
前回の特別講義を踏まえ、「社会人の基礎力を身につけよう」と題して「今、社会(企業)で求められている力」について、経済産業省が提唱している「社会人基礎力」を用いて企業の立場からのお話をいただきました。
(情報工学科 山口 智浩教授)
(株式会社メンバーズ 小峰 正仁様)
はじめに、情報工学科 山口 智浩教授から事前課題についての補足説明と小峰様の紹介が行われました。
つぎに、小峰様から株式会社メンバーズの「2018新卒高専採用実績」や日経産業新聞「高専に任せる」の記事についての紹介が行われました。そして、前回同様に今日のセミナーで心がけること3つ「1.楽しむ 2.積極的に参加する 3.人の意見を否定しない」を徹底されました。
そして、学生は4~5人のチームをつくり、代表に選ばれた学生による司会進行のもと、各グループが発表を行いました。
(特別講義の様子)
これまでの振返りとして、「第1回のキャリアデザインセミナーの後、あたらしく取り組んだことは何でしょうか?」と、小峰様は学生に投げかけました。
各グループから「ニュースサイトを読んで世間を知る努力をした。」「高専生の就職採用状況について調べた。」「TOEICの勉強をした。」「高専祭のホームページを本気で作成した。」などの意見が出されました。
小峰様から「進路について早い時期から決めて、行動している学生ほど就職や進学において、自分が希望する就職先、進学先に受かりやすい傾向にあります。物事を決める際の判断材料となるインプットの量が大事です。」と、アドバイスがありました。
(グループ発表の様子)
さらに、「働くとは何でしょうか?」と、投げかけ、各グループから「会社の為に働いて対価を得ること。」「自分の新しい発見により、知見を広げること。」「社会貢献。」「生活を豊かにすること。」など、学生の立場での意見が出されました。
それに対して、小峰様から「皆さんがメンバーズの人事担当者となって、学生を採用する立場の場合、採用したい人材とはどんな学生ですか。」という質問が出されました。
学生は、企業の立場での意見を出し合い発表しました。「社会に対する疑問点を持っていて、自分が社会を改善する考えを持っている人。」「仕事に対してやりがいを持っていて、目の前のことに一生懸命取り組む人。」「現状や特性を客観的にとらえられる人。」「会社と一緒に自分も成長し、社会に作用する人。」などの意見が出されました。
小峰様からは、「学生と企業の立場から意見をいただき、ありがとうございます。海外と日本ではクリエイターやエンジニアの待遇に違いがあります。なぜ日本では待遇が良くないのでしょうか。」と、学生に問いかけました。
学生からは、「日本では、雇っている人がクリエイターやエンジニアと直接取引しないから。」「社会に露出していないから、理解されない。」「使われる立場だから、正当な評価を受けていない。」「日本には、チップサービスがないので、個人をほめることができない。」などの意見が出されました。
小峰様からは、日本のビジネスでは「中抜き」する構造が残っていることを説明し、国が提唱している「働き方改革」について、労働環境の改善は企業だけでなく今や国全体に関わる課題であることを述べられました。そして、「働くということが学生と企業の立場から見て違うということに、このセミナーを通して気づいて欲しい。」と、述べられました。
(グループ発表の様子) (熱心に質問する学生の姿) 前半の特別講義が終わり、後半の特別講義が開始されるまでの休み時間に、小峰様に熱心に質問する学生の姿が見られました。
小峰様から「学ぶとは何でしょうか?」という質問が出されると、学生は学生と企業の両方の立場から考えました。
学生の立場では「失敗を次につなげて活かすこと。」「知りたい欲求。」「見識を広げ、就職につなげること。」「知識を得ること。」などが出されました。
企業の立場では「価値や理解できないことへの投資。」「知識や経験を昇華して、どう役立てるか考えること。」「広い範囲で活躍するための新人教育。」「知識を得て目的を達成すること。」などが出されました。
小峰様からは「ビジネスにおけるインプットは知ることによる勉強ですが、新しいことを知ることによって知識をつけることが学ぶということです。皆さんは、今、学べてその知識を吸収できていますか?」という質問が出され、学生は「授業では、基礎知識をつけるに留まっている。」「知らなかったことを知る学ぶ機会を得るために授業が行われている。」などの意見が出されました。
そして、小峰様から「学んでインプットしたことをアウトプットしないと学んだかどうかはわかりません。社会人は、インプットとアウトプットの繰り返しをしないとアイデアが出なくなります。そのために、つまらない仕事を如何にコンバートしていくかが大事です。」とアドバイスをいただきました。
(「社会人基礎力」の説明と自己評価の様子)
最後に、経済産業省が提唱している「職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力」を3つの能力で定義づけ、12の能力要素で構成した「社会人基礎力」についてのお話がなされました。
小峰様は、企業や若者を取り巻く環境変化により、仕事をする上で不可欠な「基礎学力」「専門知識」に加え、それを活かすための「人間性、基礎的な生活習慣」を意識的に育成していくことが今まで以上に重要となってきていることや「人間性、基礎的な生活習慣」である「思いやり、公共心、倫理観、基礎的マナー、身の回りのことを自分でしっかりとやる」などが「今、社会(企業)で求められている力」であることを伝えました。
小峰様から「基礎的マナーとは何でしょうか?」という質問が投げかけられ、学生からは「あいさつ。」「相手の立場に立って考える。」「敬語。」「5分前行動。」「約束を守る。」などの意見が出されました。そして、メンバーズ社員のメール文章を例に挙げ、「基礎的マナーは、すぐには身につかないものです。日頃から習慣にすることが必要であるため、皆さんは、学校生活の中で「人間性、基礎的な生活習慣」を身につけておいてください。」とのアドバイスをいただきました。
「人間性、基礎的な生活習慣」として、次の①~⑤について詳しく説明されました。 ①処理力・思考力
②対人能力
③対自己能力
④対課題能力
⑤仕事に向かう態度
さらに、「人間性、基礎的な生活習慣」に加えて「親和力とは」・「協働力とは」についても説明がありました。
小峰様から「皆さんが親しみやすい人とは、どんな人ですか。」という質問があり、学生からは「明るい人。」「笑顔が多い人。」「話を聞いてくれる人。」「他人を気遣う人。」「共感してくれる人。」「相槌が上手な人。」などが挙げられました。
小峰様からは、「就職面接で親しみやすい人が重要な理由は、上司や先輩、お客様など周りの人が可愛がってくれるからです。そのため、親しみやすい人は社会人として成長します。また、人の力を自分の力に変えられる人は、成果を出しやすく、その成果を出すためのきっかけは親しみやすさです。」と、述べられました。
次の質問として、小峰様から「協働プロジェクトに参加しない人がいたらどうしますか?」という投げかけがあり、学生からは「やらない人は置いといてやる人だけでやる。」「やってもらえるように声をかける。」「自己成長の為に、やらない人の分まで自分がやる。」などの意見が出されました。
小峰様からは、「やってもらえるような動機づけを行い、ダメなら自分でやる努力をすることです。協働プロジェクトの場合、お客様の情報を入手してチームで成果を出すために情報共有が大事です。学生生活の中でマスターできるようにしておいてください。」とのお言葉をいただきました。
最後に、学生は振り返りとして①~⑩の項目に、「6点満点」で自己採点を行いました。
人間性、基本的な生活習慣 「6点満点」で各項目を自己採点してください。 ①親しみやすい:話しかけやすい
②気配り:相手の立場に立って思いやる
③対人興味:他者に興味を持つ
④共感・受容:他者の話に共感し、受け入れる
⑤役割理解:自己や他者の役割を理解する
⑥連携行動:互いに連絡をとり協力して物事を進める
⑦情報共有:他者と情報を共有する
⑧相互支援:他者の状況を理解し、足りないところを補完し合う
⑨意見に耳を傾ける:場の中で他者の意見に耳を傾ける
⑩意見を主張する:場の中で自己の意見を主張する
そして、学生は自己採点の結果を発表しました。
小峰様からは、「ものづくり系の社員は、⑩番の意見を主張することが苦手な傾向にあります。社会人として、場の中で自分の意見を主張することは必要不可欠となります。」と、株式会社メンバーズ様の例を挙げながら述べられました。
それぞれの発表の後に、小峰様は「今日の振返りについて、自分の意見を教えてください。」と学生に投げかけました。学生からは、「自分の意見を前よりも発言できた。」「学生と企業の立場では、働く・学ぶということが違うことに気付いた。」「今までに働く・学ぶということを社会人の観点から考えた事がなかったので新鮮だった。」「発表を通して、普段かくれているクラスの皆の意見が知れて良かった。」「親和力を身につけていけたら良いと思う。」などの意見が出されました。
小峰様は、本日の特別講義について「先生が設けた機会を有効に活用して、今後も企業に質問してみようなど積極的に自己成長に取り組んでください。そして、学生が親しみやすさをインプットして、就職・進学して社会で活かせるように変わっていってください。」と、結ばれました。
この特別講義終了後には、小峰様と教職員による意見交換会が行われました。
第3回 メンバーズ・キャリアデザインセミナー ~社会人の基礎力を身につけよう2~平成30年2月1日(木)、情報工学科4年生を対象に株式会社メンバーズ 小峰 正仁様と熊本 祐馬様を講師にお招きして、情報工学科特別講義(第3回キャリアデザインセミナー)が行われました。
前回の特別講義を踏まえ、「社会人の基礎力を身につけよう」と題して、「SDGs」(2015年9月の国連サミットで採択され、国連加盟193か国が2016年~2030年の15年間で達成するために掲げた17の持続可能な開発目標)の11番目の目標である「住み続けられるまちづくりを」をテーマに、地方創生推進事業(COC+)と奈良高専の立場から学生に何ができるかを考える講義が行われました。
(情報工学科 山口 智浩教授)
(株式会社メンバーズ 熊本 祐馬様)
(株式会社メンバーズ 小峰 正仁様)
はじめに、情報工学科 山口 智浩教授からガイダンスがあり、小峰様と熊本様のご紹介がありました。
株式会社メンバーズ 熊本 祐馬様による特別講義
熊本 祐馬様は、2017年3月に本校 情報工学科を卒業され、同年4月に株式会社メンバーズ様にWebディレクターとして入社されました。熊本様から学生時代の研究テーマや部活動等について自己紹介いただき、入社してからの楽しかったことや大変だったこと、また、ご自身の就職活動と今後の目標等についてお話をいただきました。その上で、卒業生の立場から後輩である学生に対して、「これから先、就職・進学等で大きな選択に迫られることがあると思います。そんな時に『自分の行動原理は何なのか』を考え、『自分はこうしたいからこっちだ!』という決断をして、進める人になってください。」と、アドバイスをいただきました。
(熊本様による自己紹介)
(前半特別講義の様子)
(質疑応答の様子)
その後、質疑応答の時間が設けられ、学生から「進学は考えなかったのですか?」や「どのような就活をしたのですか?」などの質問があり、熊本様からそれぞれに丁寧なご回答をいただきました。
株式会社メンバーズ 小峰 正仁様による特別講義
小峰 正仁様から2018年3月に福井県鯖江市で空き家をリノベーションして「さとやまオフィス 鯖江」を開設することにより、これまで首都圏で行っていた仕事を地方で担うことで、エンジニアの働き方改革を実現する地方創生の取組み事例をご紹介いただきました。そして、「SDGs」の説明をしたうえで、学生自身がどの目標に興味があるのかを尋ね、自分たちが社会貢献としてどのように関わるかが大事であることを述べられました。
(「SDGs」17の持続可能な開発目標)
(目標11「住み続けられるまちづくりを」)
(後半特別講義の様子)
学生からは、3番目の目標である「すべての人に健康と福祉を」や6番目の目標である「安全な水とトイレを世界中に」や8番目の目標である「働きがいも経済成長も」など開発途上国に対する支援だけでなく、我々先進国にも関わりのある目標への興味が示されました。
そして、小峰様から11番目の目標である「住み続けられるまちづくりを」と地方創生推進事業(COC+)および奈良高専で、どのような社会貢献ができるのかについて、1班4~5名が7つのチームに分かれ、企画を考えるように指示がなされました。
そして、それぞれの班が順に約8分の発表を行い「一毛一IT ~農村で仕事の場をつくりたい」や「奈良高専による起業支援」や「使われていない土地や空き家を企業向けに活用する」等の企画が学生から提案されました。全ての班の発表を終え、最も良かった班への投票が学生の挙手により行われました。3班と7班が決選投票を行いその結果、情報工学を使った介護支援システムと奈良高専の象徴ともいえるロボット技術を活用した介護ロボットの開発による「介護サービスの提供」を提案した7班が選ばれました。
(グループワークの様子) (発表の様子) これからは企業が社会の穴(課題)を見つけてアイデアを提案していく時代であることを小峰様は述べ、北九州工業高等専門学校に拠点を置くベンチャー企業で開発を進めている匂いセンサー付の犬型ロボット『はなちゃん』等を例に、「皆さんが自分達で仲間を集って、出来ることから取り組むことで成果につながるのではないでしょうか。首都圏ではエンジニア不足に悩む企業が多く、優秀な人材を確保する為に優秀な学生の多い地方に企業は立地を考えています。奈良県には優秀な学生が多いですので、皆さんが自分のできるところから一歩進んで活性化に取り組んでいただければ地方創生に結び付くと思います。」と、結ばれました。
最後に、この特別講義に対する質疑応答の時間が設けられ、学生から活発な質問が寄せられました。その一つに、「熊本さんなら奈良を活性化する為に、どのような取り組みをしますか?」という質問があり、熊本様から「5班の古民家の話ですが、皆さんは、奈良の活性化の為に悪い所から企画にアプローチしましたが、この悪い所は他の県でも共通している部分です。奈良の良い所、強みを活かしてアプローチしていくことが大事だと思います。活性化のためには人が集まるしくみをつくることです。奈良高専が率先して古民家をイノベーションし、そこに高専生がプラットホームをつくり、研究施設や開発環境等に活用し、また、企業を誘致する仕組み等をつくることで成果につながればと思います。」とのご回答をいただきました。
学生は、本日の特別講義で感じたこと気づいたこと等をアンケート用紙に記入し、それぞれの振り返りとしました。
この特別講義終了後には、小峰様と熊本様、教職員による意見交換会が行われました。
(意見交換会の様子)
「国語Ⅲ」(担当教員:千葉幸一郎教授)において「奈良」を題材にした 近世の俳諧についての授業がおこなわれました。(2017年10月16日掲載)
本科3年生を対象とした一般教科「国語Ⅲ」において、本年度は「奈良」にちなんだ文学作品などを題材に授業を通じて奈良を知る講義が行われております。
平成29年10月10日(火)には、電気工学科3年生を対象に、「近世の俳諧」の中から奈良を題材にした代表的な作品を取り上げ、季語とその季節、俳諧の解釈を考え、作者の思いを描く授業が行われました。(担当教員:千葉幸一郎教授)
松尾芭蕉や曾良、去来などの門人たち、与謝蕪村といった江戸時代の代表的な俳人の作品を取り上げ、各学生は自分たちが考察した季語や季節を発表し、千葉教授から俳諧の奥深い解釈を学びました。当授業を通じ、俳人たちに愛された奈良の地を知り、地域への愛着を涵養する良い機会となりました。
【終了しました】奈良高専×イオンモール大和郡山 地域創生共同イベント ハロウィンパレード2017に高専祭実行委員の学生が参加いたします!
終了いたしました。ありがとうございました!
奈良高専は地域貢献活動の一環として、イオンモール大和郡山様のご協力のもと”地域創生共同イベント”を実施しております。
イオンモール大和郡山様において、昨年度に引き続き、「ハロウィンパレード2017」が開催されます。
今年も、高専祭実行委員の学生10名が『高専祭』PRのために参加いたします。皆様、是非ご観覧ください!
(昨年度の『高専祭』PRの様子)
昨年度の様子は、こちらからご覧になれます!
COC+政治・経済 第8回 グループ発表 情報工学科
平成29年9月26日(火)の7・8時限目に、COC+政治・経済 第8回「グループ発表 奈良中央信用金庫様による評価」が奈良中央信用金庫 山田 章生 様と堀内 厚男 様をお招きして、『地域理解資料室』(仮称:LR教室・談話スペース)において本科3年生 情報工学科を対象に行われました。
【『地域理解資料室』(仮称:LR教室・談話スペース)で行われたグループ発表の様子】
前回までの講義を踏まえ、1班から9班のグループが7分(発表5分+質疑応答2分)という時間制限の中でプレゼンテーションを行い、奈良中央信用金庫様、学生、教員それぞれが評価をつけ、想いの共有をはかりました。
はじめに、竹原准教授から評価方法等についての補足説明がありました。
「皆さんにプレゼンをしてもらう意義は、これから5年生、卒業研究、専攻科、大学院、就職活動、企業等と将来的にプレゼンの機会がたくさんあります。そのためのスキルをこのグループ発表で磨くことが狙いです。だから、今が完成形でなくても大丈夫です。他のグループの良いところを参考にしていただければと思います。」と、激励しました。
1班から9班のグループが7分(発表5分+質疑応答2分)という時間制限の中でプレゼンテーションを行い、奈良中央信用金庫様、学生、教員それぞれが評価をつけ、想いの共有をはかりました。
その後、1班から順にプレゼンテーションが行われ、それぞれの班に対して、奈良中央信用金庫 堀内様よりコメントをいただきました。
視聴している学生から発表している学生に対して活発な質問が出され、有意義な意見交換の時間となりました。
(1班) Nara History View (2班) NARA Cycling Service
(3班) 奈良観光紹介アプリ
(4班) 鹿の家
(5班) 観光地紹介アプリケーション
(6班) 政治・経済 事業計画書発表
~自宅で使えるデータ計測機器 レンタル~
(7班) もったいないぞ、奈良!!!
~新たな観光資源‘B級グルメ’~
(8班) 奈良ラーメンマップアプリケーション
「奈(な)麺(めん)な」(9班) 奈良県GO
~歴史の旅をあなたとともに! With You~9班すべての発表を終えて、奈良中央信用金庫 山田様から「皆さんお疲れ様でした。奈良県の課題について、真剣に考えていただき、大変良いプレゼンテーションでした。学生の皆さんからの質問も多く、活発な意見交換の時間だったと思います。上位3つの班に、賞をお渡ししたいと思います。奈良中央信用金庫賞一位は7班、二位は6班と8班でした。」と発表がありました。
奈良中央信用金庫 堀内様からは「あと何年かで皆さんは社会人として活躍されます。今日皆さんが事業計画書を作成して発表したことは、今後いろいろなところで役立ってきます。是非、この経験で学んだことを忘れず、発揮していただきたいと思います。」と、述べられました。
【奈良中央信用金庫 山田様】
【奈良中央信用金庫 堀内様】
スマートフォンによる学生評価の結果は、優秀賞が7班、人気賞が8班でした。
【栄えある奈良中央信用金庫賞 受賞の学生さんたちとの記念写真】
ユニークな発想と独特な個性を活かして取り組んでくれた、本科3年生 情報工学科の皆さん、お疲れ様でした!
情報工学科COC+政治・経済 第8回 グループ発表 機械工学科
平成29年9月14日(木)の5・6時限目に、COC+政治・経済(担当教員 竹原 信也准教授) 第8回「グループ発表 奈良中央信用金庫様による評価」が奈良中央信用金庫 山田 章生 様と堀内 厚男 様をお招きして、機械工学科で行われました。
(奈良中央信用金庫 山田 章生 様)
(奈良中央信用金庫 堀内 厚男 様)
はじめに、竹原准教授から評価方法等についての補足説明がありました。
1班から9班のグループが7分(発表5分+質疑応答2分)という時間制限の中でプレゼンテーションを行い、奈良中央信用金庫様、学生、教員それぞれが評価をつけ、想いの共有をはかりました。
学生は、自分たちの発表に対するコメントを知ることにより、今後の改善へと結びつきます。
竹原准教授は、「皆さんのゴールはこのプレゼンテーションではなく、これから迎えるであろう5年生、専攻科生、大学生、社会人になってからが本番です。そのためのスキルをこのグループ発表で磨いてほしいです。」と述べました。
その後、1班から順にプレゼンテーションが行われ、それぞれの班に対して、奈良中央信用金庫 堀内様よりコメントをいただきました。
(1班) どんな味がする??もなカタチ
(2班) RU SYANA SANDWICH
~奈良漬、挟んじゃいました~(3班) 仏像ようかん
~奈良の新しい名物を作ろう~(4班) 奈良包み
~奈良ならではの味覚を~(5班) 素麺ミルフィーユ (6班) 鹿万葉集カード付き煎餅
~奈良にはよろずのシーカ(詩歌)ありカード付き煎餅~(7班) 大仏グミ
(8班) なら・これくしょん
~おしゃれ柿の葉寿司~
(9班) 鹿まんじゅう
視聴している学生の中から、発表している学生に対して質問が投げかけられ、応答する場面も見られ、有意義な時間となりました。
(学生による質疑応答の様子)
9班すべての発表を終えて、奈良中央信用金庫様から結果発表と講評を頂きました。
山田様は「皆様お疲れ様でした。40点満点で採点しておりますが、最高35点最低30点の結果となりました。その中から上位3班の発表をさせていただきます。奈良中央信用金庫賞一位は9班、二位は2班と8班でした。」と発表されました。
堀内様は「このプレゼンテーションがゴールではなく、ある意味でのスタートとなるように、この経験を色々なところで役立ててください。」と述べられました。
最後に、竹原准教授は、「このクラスは個性的な発表が多かったように思います。事業計画書は、イノベーションや高付加価値をうみ出していく上で必要なものです。食べ物はアプローチしやすいように思いました。3か月間の取り組み、ありがとうございました。」と、結ばれました。
(栄えある奈良中央信用金庫賞 受賞の学生さんたちとの記念写真)
機械工学科COC+政治・経済 第8回 グループ発表 電子制御工学科
平成29年9月14日(木)の3・4時限目に、COC+政治・経済(担当教員 竹原 信也准教授) 第8回「グループ発表 奈良中央信用金庫様による評価」が奈良中央信用金庫 山田 章生 様と堀内 厚男 様をお招きして、電子制御工学科で行われました。
(担当教員 竹原 信也准教授)
(奈良中央信用金庫 山田 章生 様と堀内 厚男 様)
はじめに、奈良中央信用金庫 山田様から「COC+政治経済の第1回目に特別講演でお話しさせていただきましたが、このクラスは、第5回目の企業様による特別講演では、広陵化学工業株式会社様に、事業計画書のアイデアを見ていただき、夏休みにパワーポイントによるプレゼン資料の作成や練習を行ってきたと伺っております。今日はいよいよ、その成果を披露するための最終プレゼンテーションです。皆さんの発表を楽しみにしてきました。上位3チームには賞品を用意しておりますので、頑張ってください。」と、激励のお言葉をいただきました。
つぎに、竹原准教授から評価方法等についての補足説明があり、これまでの講義を踏まえ、1班から9班のグループが7分(発表5分+質疑応答2分)という時間制限の中プレゼンテーションを行い、奈良中央信用金庫様、学生、教員それぞれが評価をつけ、想いの共有をはかりました。
☆評価方法は、こちらをクリック
竹原准教授は、“教員や学生だけでなく、奈良中央信用金庫様という学外の方に向けて発表をすること”、“他の班の発表を聞いて参考とし今後の改善をすること”の2点からこの講義でプレゼンテーションを行う意義について述べました。そして、「これから皆さんは、卒業論文や大学の研究発表、社会人のプレゼンなど将来的に発表の機会が増えてきます。この経験を活かしていただければと思います。」とエールをおくりました。
(1班) ゲルベット
~万人に安眠を~
(2班) SLiCNAC
~プラスチックを用いたギブスの開発~(3班) コンパクトな検査装置
Polygonal Vision(4班) 検査機械のレンタル (5班) 3Dスキャンを用いた
比較型検査装置
(6班) 手間のかからない
ガーデニング用栄養剤(7班) 光電センサ式欠陥検査機
(8班) プラスチックねじによる
医療機器の発展(9班) プラスチックを使った新製品
アクリル樹脂で作られた窓9班それぞれの班に対して、奈良中央信用金庫 堀内様からコメントをいただきました。
奈良中央信用金庫 山田様
奈良中央信用金庫 堀内様
最後に、奈良中央信用金庫 山田様から「お疲れ様でした。皆さん非常にレベルの高い発表で、最高34点、最低30点と接戦でした。栄えある奈良中央信用金庫賞一位は8班、二位は2班と6班でした。」と、表彰していただきました。
奈良中央信用金庫 堀内様からは「グループ発表は昨年に続き二年目ですが、パワーポイントの作成について、聞き手の立場に立って、分かりやすく説明を加え、劇的な変化を遂げた4班の発表が非常に印象に残っております。この経験は、社会に出てから役に立つと思います。」とのコメントをいただきました。
最後に、竹原准教授より「このクラスは、事業計画書のアイデアにプラスチック製品を取り上げ、広陵化学工業株式会社様からの難しい課題に取り組もうとする姿勢が伺えました。その挑戦は称賛に値します。」と、結ばれました。
(栄えある奈良中央信用金庫賞 受賞の学生さんたちとの記念写真)
電子制御工学科COC+政治・経済 第8回 グループ発表 電気工学科
平成29年9月8日(金)の5・6時限目に、COC+政治・経済 第8回「グループ発表 奈良中央信用金庫様による評価」が奈良中央信用金庫 業務推進部 上席専任役 橋本 晴夫 様と地域創生推進室 室長 山田 章生 様をお招きして、電気工学科で行われました。
1班から9班のグループが7分(発表5分+質疑応答2分)という時間制限の中、プレゼンテーションを行い、奈良中央信用金庫様と教員の評価に加え、学生相互のスマートフォンによる投票形式の評価が行われました。
学生は、自分たちの発表に対するコメントなどを直接知ることにより、クラス全体で思いの共有がなされました。
(1班) 奈良のうまいものを世界へ! (2班) 超高級色鉛筆
~Organic Color Pencil~(3班) フルックスタウンツア
ー計画提案書
(4班) 腹ペコ金欠高校生に向けた
お弁当
(5班) 野菜100%和紙
(6班) 軽食自動販売機 (7班) 新しい分野への挑戦
~調理の便利グッズ~
(8班) 古代米の米粉のサンドイッチ
(9班) なら丸ごとカレーパン9班それぞれの班に対して、奈良中央信用金庫 橋本様からたくさんのコメントをいただきました。すべての発表を終えて、奈良中央信用金庫 山田様から、結果発表がなされました。
(奈良中央信用金庫 橋本様からのコメントの様子)
(奈良中央信用金庫 橋本様からの表彰の様子)
「お疲れ様でした。皆さんは、フルックスグループ様の講演を聞いて、”食をテーマ”に、また、フルックスグループ様の立場から色々なアイデアを出しくれました。」とのコメントをいただき、1位と2位(3チームのうち、じゃんけんによる判定から2チーム)の上位3チームに賞が贈られました。
栄えある奈良中央信用金庫賞一位は5班、二位は4班、8班、9班でした。
(栄えある奈良中央信用金庫賞 受賞の学生さんたちとの記念写真)
最後に、竹原准教授は「本日のグループ発表で自分たちの発表を奈良中央信用金庫様、学生、教員それぞれが評価することで、今後のプレゼンテーションに活かせる経験となりました。」と、結ばれました。
(担当教員 竹原 信也准教授)
(一位に輝いた5班の”大根の繊維を利用した和紙”)
電気工学科COC+政治・経済 第8回 グループ発表 物質化学工学科
物質化学工学科平成29年9月8日(金)の3・4時限目に、COC+政治・経済 第8回「グループ発表 奈良中央信用金庫様による評価」が奈良中央信用金庫 業務推進部 上席専任役 橋本 晴夫 様と地域創生推進室 室長 山田 章生 様と地域創生推進室 副室長 堀内 厚男 様をお招きして、物質化学工学科で行われました。
1班から9班のグループが7分(発表5分+質疑応答2分)という時間制限の中、プレゼンテーションを行い、奈良中央信用金庫様と教員の評価に加え、学生相互のスマートフォンによる投票形式の評価が行われました。
奈良中央信用金庫様と教員の評価指標は、①事業計画 ②発表の二つの基準から行われました。
①事業計画 ②発表 1.新規性
2.実現性
3.事業性・市場性
4.社会的必要性
5.発表構成
6.視聴覚資料の活用
7.話し方・振る舞い
8.質疑応答での対応
以上の8つの項目を基準として、40点満点で採点されます。
学生の相互評価は、
①プリントのQRコードをスマートフォンで読み取り、サイトにアクセスし、5段階で評価を行い送信する。 ②全ての班が発表を終えると、人気投票サイトにアクセスして、結果を送信する。 学生は、自分たちの発表に対するコメントなどを直接知ることにより、クラス全体で思いの共有がなされました。
(1班) 腕時計型脈拍計 (2班) DDS セラミックス カプセル (3班) 文具による地域活性化 (4班) 家族に繋がりを
~オリジナル焼き印~
(5班) カメラつきカテーテルの提案 医療の安全性を高めるために
(6班) 「奈良=鹿」というイメージを利用して付加価値をつけて販売(仮)(7班) 新しいインプラント
~二酸化ケイ素によるコーティング~(8班) オニオオハシ
&ポリカーボネート
(9班) 墓場まで使える人工関節
~笑顔あふれるセカンドライフへ~9班それぞれの班に対して、奈良中央信用金庫様からたくさんのコメントをいただきました。栄えある奈良中央信用金庫賞一位は6班、二位は9班、三位は5班でした。
(奈良中央信用金庫 堀内様からのコメントの様子)
(奈良中央信用金庫 山田様からの表彰の様子)
最後に、奈良中央信用金庫様より「5分という限られた範囲内でのプレゼンは、これまでの過程を踏まえての成果を披露するゴールであり、また、自分たちのアイデアに共感賛同していただく人を増やすという意味で、次へのスタートでもあります。
中には事業化に近いアイデアもあったので、今後色々なコンテストにチャレンジしていただければと思います。」と、激励のお言葉をいただきました。
(栄えある奈良中央信用金庫賞 受賞の学生さんたちとの記念写真)
地方創生という難しいテーマについて、一生懸命考えてくれた学生の皆さん、お疲れ様でした!
COC+政治・経済 第8回 グループ発表 奈良中央信用金庫様による評価
これまでの『COC+ 政治・経済』 では、第1回目に奈良中央信用金庫様による特別講演、第5回目に奈良県内企業5社による特別講演が行われ、これを踏まえ、学生は事業計画書(奈良県の課題や奈良県内企業に関連する課題を題目としたアイデアによる商品・サービスの企画案)の作成に取組んでまいりました。第8回目には、その成果をグループごとに発表し、奈良中央信用金庫様による評価が行われました。
☆学科名をクリックすると、グループ発表の様子が表示されます。
物質化学工学科平成29年9月8日(金)の3・4時限目に、COC+政治・経済 第8回「グループ発表 奈良中央信用金庫様による評価」が奈良中央信用金庫 業務推進部 上席専任役 橋本 晴夫 様と地域創生推進室 室長 山田 章生 様と地域創生推進室 副室長 堀内 厚男 様をお招きして、物質化学工学科で行われました。
1班から9班のグループが7分(発表5分+質疑応答2分)という時間制限の中、プレゼンテーションを行い、奈良中央信用金庫様と教員の評価に加え、学生相互のスマートフォンによる投票形式の評価が行われました。
奈良中央信用金庫様と教員の評価指標は、①事業計画 ②発表の二つの基準から行われました。
①事業計画 ②発表 1.新規性
2.実現性
3.事業性・市場性
4.社会的必要性
5.発表構成
6.視聴覚資料の活用
7.話し方・振る舞い
8.質疑応答での対応
以上の8つの項目を基準として、40点満点で採点されます。
学生の相互評価は、
①プリントのQRコードをスマートフォンで読み取り、サイトにアクセスし、5段階で評価を行い送信する。 ②全ての班が発表を終えると、人気投票サイトにアクセスして、結果を送信する。 学生は、自分たちの発表に対するコメントなどを直接知ることにより、クラス全体で思いの共有がなされました。
(1班) 腕時計型脈拍計 (2班) DDS セラミックス カプセル (3班) 文具による地域活性化 (4班) 家族に繋がりを ~オリジナル焼き印~ (5班) カメラつきカテーテルの提案 医療の安全性を高めるために (6班) 「奈良=鹿」というイメージを利用して付加価値をつけて販売(仮) (7班) 新しいインプラント ~二酸化ケイ素によるコーティング~ (8班) オニオオハシ&ポリカーボネート (9班) 墓場まで使える人工関節 ~笑顔あふれるセカンドライフへ~ 9班それぞれの班に対して、奈良中央信用金庫様からたくさんのコメントをいただきました。栄えある奈良中央信用金庫賞一位は6班、二位は9班、三位は5班でした。
(奈良中央信用金庫 堀内様からのコメントの様子)
(奈良中央信用金庫 山田様からの表彰の様子)
最後に、奈良中央信用金庫様より「5分という限られた範囲内でのプレゼンは、これまでの過程を踏まえての成果を披露するゴールであり、また、自分たちのアイデアに共感賛同していただく人を増やすという意味で、次へのスタートでもあります。
中には事業化に近いアイデアもあったので、今後色々なコンテストにチャレンジしていただければと思います。」と、激励のお言葉をいただきました。
(栄えある奈良中央信用金庫賞 受賞の学生さんたちとの記念写真)
地方創生という難しいテーマについて、一生懸命考えてくれた学生の皆さん、お疲れ様でした!
平成29年9月8日(金)の5・6時限目に、COC+政治・経済 第8回「グループ発表 奈良中央信用金庫様による評価」が奈良中央信用金庫 業務推進部 上席専任役 橋本 晴夫 様と地域創生推進室 室長 山田 章生 様をお招きして、電気工学科で行われました。
1班から9班のグループが7分(発表5分+質疑応答2分)という時間制限の中、プレゼンテーションを行い、奈良中央信用金庫様と教員の評価に加え、学生相互のスマートフォンによる投票形式の評価が行われました。
学生は、自分たちの発表に対するコメントなどを直接知ることにより、クラス全体で思いの共有がなされました。
(1班) 奈良のうまいものを世界へ! (2班) 超高級色鉛筆
~Organic Color Pencil~(3班) フルックスタウンツア
ー計画提案書
(4班) 腹ペコ金欠高校生に向けた
お弁当
(5班) 野菜100%和紙
(6班) 軽食自動販売機 (7班) 新しい分野への挑戦
~調理の便利グッズ~
(8班) 古代米の米粉のサンドイッチ
(9班) なら丸ごとカレーパン9班それぞれの班に対して、奈良中央信用金庫 橋本様からたくさんのコメントをいただきました。すべての発表を終えて、奈良中央信用金庫 山田様から、結果発表がなされました。
(奈良中央信用金庫 橋本様からのコメントの様子)
(奈良中央信用金庫 橋本様からの表彰の様子)
「お疲れ様でした。皆さんは、フルックスグループ様の講演を聞いて、”食をテーマ”に、また、フルックスグループ様の立場から色々なアイデアを出しくれました。」とのコメントをいただき、1位と2位(3チームのうち、じゃんけんによる判定から2チーム)の上位3チームに賞が贈られました。
栄えある奈良中央信用金庫賞一位は5班、二位は4班、8班、9班でした。
(栄えある奈良中央信用金庫賞 受賞の学生さんたちとの記念写真)
最後に、竹原准教授は「本日のグループ発表で自分たちの発表を奈良中央信用金庫様、学生、教員それぞれが評価することで、今後のプレゼンテーションに活かせる経験となりました。」と、結ばれました。
(担当教員 竹原 信也准教授)
(一位に輝いた5班の”大根の繊維を利用した和紙”)
電気工学科
平成29年9月14日(木)の3・4時限目に、COC+政治・経済(担当教員 竹原 信也准教授) 第8回「グループ発表 奈良中央信用金庫様による評価」が奈良中央信用金庫 山田 章生 様と堀内 厚男 様をお招きして、電子制御工学科で行われました。
(担当教員 竹原 信也准教授)
(奈良中央信用金庫 山田 章生 様と堀内 厚男 様)
はじめに、奈良中央信用金庫 山田様から「COC+政治経済の第1回目に特別講演でお話しさせていただきましたが、このクラスは、第5回目の企業様による特別講演では、広陵化学工業株式会社様に、事業計画書のアイデアを見ていただき、夏休みにパワーポイントによるプレゼン資料の作成や練習を行ってきたと伺っております。今日はいよいよ、その成果を披露するための最終プレゼンテーションです。皆さんの発表を楽しみにしてきました。上位3チームには賞品を用意しておりますので、頑張ってください。」と、激励のお言葉をいただきました。
つぎに、竹原准教授から評価方法等についての補足説明があり、これまでの講義を踏まえ、1班から9班のグループが7分(発表5分+質疑応答2分)という時間制限の中プレゼンテーションを行い、奈良中央信用金庫様、学生、教員それぞれが評価をつけ、想いの共有をはかりました。
☆評価方法は、こちらをクリック
竹原准教授は、“教員や学生だけでなく、奈良中央信用金庫様という学外の方に向けて発表をすること”、“他の班の発表を聞いて参考とし今後の改善をすること”の2点からこの講義でプレゼンテーションを行う意義について述べました。そして、「これから皆さんは、卒業論文や大学の研究発表、社会人のプレゼンなど将来的に発表の機会が増えてきます。この経験を活かしていただければと思います。」とエールをおくりました。
(1班) ゲルベット
~万人に安眠を~
(2班) SLiCNAC
~プラスチックを用いたギブスの開発~(3班) コンパクトな検査装置
Polygonal Vision(4班) 検査機械のレンタル (5班) 3Dスキャンを用いた
比較型検査装置
(6班) 手間のかからない
ガーデニング用栄養剤(7班) 光電センサ式欠陥検査機
(8班) プラスチックねじによる
医療機器の発展(9班) プラスチックを使った新製品
アクリル樹脂で作られた窓9班それぞれの班に対して、奈良中央信用金庫 堀内様からコメントをいただきました。
奈良中央信用金庫 山田様
奈良中央信用金庫 堀内様
最後に、奈良中央信用金庫 山田様から「お疲れ様でした。皆さん非常にレベルの高い発表で、最高34点、最低30点と接戦でした。栄えある奈良中央信用金庫賞一位は8班、二位は2班と6班でした。」と、表彰していただきました。
奈良中央信用金庫 堀内様からは「グループ発表は昨年に続き二年目ですが、パワーポイントの作成について、聞き手の立場に立って、分かりやすく説明を加え、劇的な変化を遂げた4班の発表が非常に印象に残っております。この経験は、社会に出てから役に立つと思います。」とのコメントをいただきました。
最後に、竹原准教授より「このクラスは、事業計画書のアイデアにプラスチック製品を取り上げ、広陵化学工業株式会社様からの難しい課題に取り組もうとする姿勢が伺えました。その挑戦は称賛に値します。」と、結ばれました。
(栄えある奈良中央信用金庫賞 受賞の学生さんたちとの記念写真)
電子制御工学科
平成29年9月14日(木)の5・6時限目に、COC+政治・経済(担当教員 竹原 信也准教授) 第8回「グループ発表 奈良中央信用金庫様による評価」が奈良中央信用金庫 山田 章生 様と堀内 厚男 様をお招きして、機械工学科で行われました。
(奈良中央信用金庫 山田 章生 様)
(奈良中央信用金庫 堀内 厚男 様)
はじめに、竹原准教授から評価方法等についての補足説明がありました。
1班から9班のグループが7分(発表5分+質疑応答2分)という時間制限の中でプレゼンテーションを行い、奈良中央信用金庫様、学生、教員それぞれが評価をつけ、想いの共有をはかりました。
学生は、自分たちの発表に対するコメントを知ることにより、今後の改善へと結びつきます。
竹原准教授は、「皆さんのゴールはこのプレゼンテーションではなく、これから迎えるであろう5年生、専攻科生、大学生、社会人になってからが本番です。そのためのスキルをこのグループ発表で磨いてほしいです。」と述べました。
その後、1班から順にプレゼンテーションが行われ、それぞれの班に対して、奈良中央信用金庫 堀内様よりコメントをいただきました。
(1班) どんな味がする??もなカタチ
(2班) RU SYANA SANDWICH
~奈良漬、挟んじゃいました~(3班) 仏像ようかん
~奈良の新しい名物を作ろう~(4班) 奈良包み
~奈良ならではの味覚を~(5班) 素麺ミルフィーユ (6班) 鹿万葉集カード付き煎餅
~奈良にはよろずのシーカ(詩歌)ありカード付き煎餅~(7班) 大仏グミ
(8班) なら・これくしょん
~おしゃれ柿の葉寿司~
(9班) 鹿まんじゅう
視聴している学生の中から、発表している学生に対して質問が投げかけられ、応答する場面も見られ、有意義な時間となりました。
(学生による質疑応答の様子)
9班すべての発表を終えて、奈良中央信用金庫様から結果発表と講評を頂きました。
山田様は「皆様お疲れ様でした。40点満点で採点しておりますが、最高35点最低30点の結果となりました。その中から上位3班の発表をさせていただきます。奈良中央信用金庫賞一位は9班、二位は2班と8班でした。」と発表されました。
堀内様は「このプレゼンテーションがゴールではなく、ある意味でのスタートとなるように、この経験を色々なところで役立ててください。」と述べられました。
最後に、竹原准教授は、「このクラスは個性的な発表が多かったように思います。事業計画書は、イノベーションや高付加価値をうみ出していく上で必要なものです。食べ物はアプローチしやすいように思いました。3か月間の取り組み、ありがとうございました。」と、結ばれました。
(栄えある奈良中央信用金庫賞 受賞の学生さんたちとの記念写真)
機械工学科
平成29年9月26日(火)の7・8時限目に、COC+政治・経済 第8回「グループ発表 奈良中央信用金庫様による評価」が奈良中央信用金庫 山田 章生 様と堀内 厚男 様をお招きして、『地域理解資料室』(仮称:LR教室・談話スペース)において本科3年生 情報工学科を対象に行われました。
【『地域理解資料室』(仮称:LR教室・談話スペース)で行われたグループ発表の様子】
前回までの講義を踏まえ、1班から9班のグループが7分(発表5分+質疑応答2分)という時間制限の中でプレゼンテーションを行い、奈良中央信用金庫様、学生、教員それぞれが評価をつけ、想いの共有をはかりました。
はじめに、竹原准教授から評価方法等についての補足説明がありました。
「皆さんにプレゼンをしてもらう意義は、これから5年生、卒業研究、専攻科、大学院、就職活動、企業等と将来的にプレゼンの機会がたくさんあります。そのためのスキルをこのグループ発表で磨くことが狙いです。だから、今が完成形でなくても大丈夫です。他のグループの良いところを参考にしていただければと思います。」と、激励しました。
1班から9班のグループが7分(発表5分+質疑応答2分)という時間制限の中でプレゼンテーションを行い、奈良中央信用金庫様、学生、教員それぞれが評価をつけ、想いの共有をはかりました。
その後、1班から順にプレゼンテーションが行われ、それぞれの班に対して、奈良中央信用金庫 堀内様よりコメントをいただきました。
視聴している学生から発表している学生に対して活発な質問が出され、有意義な意見交換の時間となりました。
(1班) Nara History View (2班) NARA Cycling Service
(3班) 奈良観光紹介アプリ
(4班) 鹿の家
(5班) 観光地紹介アプリケーション
(6班) 政治・経済 事業計画書発表
~自宅で使えるデータ計測機器 レンタル~
(7班) もったいないぞ、奈良!!!
~新たな観光資源‘B級グルメ’~
(8班) 奈良ラーメンマップアプリケーション
「奈(な)麺(めん)な」(9班) 奈良県GO
~歴史の旅をあなたとともに! With You~9班すべての発表を終えて、奈良中央信用金庫 山田様から「皆さんお疲れ様でした。奈良県の課題について、真剣に考えていただき、大変良いプレゼンテーションでした。学生の皆さんからの質問も多く、活発な意見交換の時間だったと思います。上位3つの班に、賞をお渡ししたいと思います。奈良中央信用金庫賞一位は7班、二位は6班と8班でした。」と発表がありました。
奈良中央信用金庫 堀内様からは「あと何年かで皆さんは社会人として活躍されます。今日皆さんが事業計画書を作成して発表したことは、今後いろいろなところで役立ってきます。是非、この経験で学んだことを忘れず、発揮していただきたいと思います。」と、述べられました。
【奈良中央信用金庫 山田様】
【奈良中央信用金庫 堀内様】
スマートフォンによる学生評価の結果は、優秀賞が7班、人気賞が8班でした。
【栄えある奈良中央信用金庫賞 受賞の学生さんたちとの記念写真】
ユニークな発想と独特な個性を活かして取り組んでくれた、本科3年生 情報工学科の皆さん、お疲れ様でした!
情報工学科
「学生チャレンジプロジェクト2017」地域創生枠部門に採択された学生が第2回企業見学会を実施しました。(2017年9月29日掲載)
『学生チャレンジプロジェクト2017』地域創生枠部門に採択された学生たちは、奈良高専と高専女子学生のPR及び若者が活躍できる「なら」のPRを行い、奈良の産業活性化に貢献することを目的として「県内企業とコラボレーションした商品開発」を目指しております。
平成29年9月22日(金)、昨年度の「COC+政治経済」(担当教員:竹原信也准教授)を受講した学生4名が本校内で実施している『学生チャレンジプロジェクト2017』制度を活用し、フルックスグループ様(大和郡山市池沢町)を訪問し、工場見学並びに該社の皆様と意見交換を行いました。
本校の地域創生理解科目である「COC+政治経済」では、昨年度から奈良県内の多岐にわたる業種の企業5社をお招きし特別講演が行われており、その内の1社であるフルックスグループ様から該社の事業紹介、業界動向を含め企業・業界の魅力を学生たちにお話し頂き、学生たちの地元企業に対する関心が高まりました。この授業を通じた交流がきっかけで、今般、フルックスグループ様にご協力頂き企業見学会が実現致しました。
奈良県大和郡山市の昭和工業団地内にあるフルックスグループ様は、果実・青果卸業から創業され本年で54年目を迎えられる県内の有力企業です。青果販売事業、青果加工事業、加熱調理事業を組織横断的に幅広く事業展開されております。
今回の訪問では、まず、該社の事業について説明を受けるとともに、該社事業の一つである高齢者夕食宅配弁当を実際に試食しながら、自由な意見交換を行いました。
(該社の事業について真剣な眼差しで説明を受ける様子)
(宅配弁当を試食しながらの意見交換の様子)
その後、学生及び随行の教職員が見学用の服、帽子、マスク、靴に身を包み厳格に衛生管理された工場内を見学しました。
(見学前に念入りに手洗いする学生の様子)
(実際の設備を前に説明を受ける学生の様子)
工場見学後、学生たちは様々な弁当箱のサンプルを手に取って、活発な意見交換を行い、斬新な弁当箱のアイデア創出のヒントを探ろうと熱気に包まれました。
(様々な弁当箱のサンプルを前にして活発な意見交換が行われた様子)
今回の企業見学会を通じて得た様々な情報やご意見は学生たちの新規アイデア創出に向け大きな刺激となりました。
(フルックスグループ様と学生たち)
「学生チャレンジプロジェクト2017」地域創生枠部門に採択された学生が第1回企業見学会を実施しました。(2017年8月28日掲載)
「学生チャレンジプロジェクト2017」地域創生枠部門に採択された学生が 第3回企業見学会を実施しました。(2017年12月7日掲載)
地(知)の拠点大学による地方創生推進事業 参加大学等間単位互換に関する覚書(平成29年9月19日締結)
地(知)の拠点大学による地方創生推進事業(COC+)参加の奈良工業高等専門学校、奈良県立大学及び奈良女子大学は、各大学・高等専門学校(大学等)の規則に定めるところにより、各大学等の学生が、相互に、大学等の授業科目を履修し、単位を取得することを認め、合意に達したので、平成29年9月19日(火)に覚書を取り交わしました。
(奈良女子大学 今岡学長)
(奈良工業高等専門学校 後藤校長)
(奈良県立大学 伊藤学長)
※協定書をクリックすると拡大表示されます。
この覚書により、各大学等の学生が地方創生を理解するための履修科目の選択幅を広げることやそれぞれの大学等の特色ある授業科目が提供されることなどが可能となり、学生の地方創生に対する関心や興味に応じた授業が行われます。
今後、各大学・高等専門学校相互の協力交流を通じ、教育課程の充実を図るとともに、地方創生に対する学生の幅広い視野の育成と学習意欲の向上を目指してまいります。
大学等との交流 ・ 連携協定 に、同時掲載中!
『走査型電子顕微鏡(SEM)』の幅広い活用に向けた講習会を実施しました。(2017年9月19日掲載)
本校では地方創生事業(COC+)の一環として県内の企業や研究機関、自治体等と連携し、奈良県が抱える課題に工学的見地から取り組む「地域共創研究クラスター」を学内で組織し様々な研究開発活動を行っております。
これら研究開発活動を推し進める為の設備環境充実化の一つとして本校内の機器分析センターに設置された「走査型電子顕微鏡(SEM)」を更に幅広く活用していく為の講習会を平成29年9月12日~13日の2日間にわたり実施しました。
<機器分析センター内に設置されたSEM>
<講習風景>
当日は日本電子株式会社の溜池氏を講師にお招きし、参加した学生、教職員に対し、SEMやEDS(エネルギー分散型X線分析装置)について、基礎知識の講義、機器を前にしたメンテナンス方法の実演、実際に機器を使った実習形式の講義が行われ、受講者は真剣な眼差しで機器の習得に取り組みました。
<基礎知識の講義風景>
<メンテナンス方法の実演風景>
<実際に機器を使った実習形式の講義>
当機器は、本校内での研究開発はもちろん、地元企業の皆さんなどの研究開発にも役立てて頂けるよう学内外の幅広いニーズに応える為、門戸を広げ活用頂くことで、研究開発の側面から地方創生に貢献してまいります。
COC+地理 グループ発表 「市町村の魅力を発信してみよう!」(2017年9月19日掲載)
これまで、学生はプレゼンテーションを通して、相手に伝える方法を考察するとともに、市町村の魅力を発信することを目的に、1グループ4~5名のグループワークに取組んでまいりました。
はじめに、上島助教から、本日の発表の方法や評価内容、相互評価についての説明が行われました。
(担当教員 上島 智史 助教)
【発表の方法】
発表の方法は、1班から10班までのグループが、定められたタイムスケジュールに従って、5分間の発表と3分間の質疑応答を厳密なタイムキーパーのもとで行いました。
【発表での評価内容】
グループ発表「市町村の魅力を発信してみよう!」発表での評価内容は、“分かりやすいパワーポイントになっていた。”、“声量やスピードは適切で聞き取りやすい。”、“話のポイントを押さえ、わかりやすく説明しようとしている。”、“総合評価(全てを踏まえての評価)”の4項目を1~5(低<高)の5段階で評価するとともに、自由コメントへの入力が行われました。
【発表の相互評価】
発表の相互評価は、スマートフォンでそれぞれの班のQRコードを読み取り、“最終発表・学生評価シート”に進み、各班の発表をWEBで入力し、教員・学生相互による評価が行われました。
スマートフォンを持っていない学生については、紙により“パワーポイントの発表についての評価・コメントシート”に記入した後に、自宅もしくは学内のパソコンからWEB入力する方法がとられました。
1 班 2 班 3 班 4 班 5 班 6 班 7 班 8 班 9 班 10班 学生によるプレゼンテーションは、人口や面積、地形や気候等の基本情報や歴史・文化等や市町村章を調べたり、主なイベントや観光名所のPRを行ったり、古都保存法に指定されている歴史上重要な市町村について述べたり、その土地を知るために実際に歩いて現地調査を行った様子など、様々な取り組みをパワーポイントに盛り込みました。そして、それぞれの班が市町村の魅力を最大限に発信しました。
質疑応答の時間には、学生から積極的に挙手があるなど、市町村への関心の表れを感じました。
全ての班の発表を終え、学生は他の班のプレゼンテーションで参考になった点などについて整理し、それぞれが今後の課題や反省点を振り返りました。
COC+地理 グループ活動③ PPT作成と発表準備 (2017年9月19日掲載)
『COC+地理』の授業では、地理的な視点から奈良県各地域を調査・考察し、奈良の魅力を再発見すると共に、各グループが選択した市町村の魅力をPRする「奈良県の観光ガイドブック」の作成に取り組んでおります。
平成29年9月7日(木)の1・2限目に、本科1年生 電気工学科において、担当教員 上島 智史 助教による第3回『COC+地理』の授業が行われました。
学生は、各グループで選択した市町村について統計資料等を用いて、“歴史”・“文化”など分野ごとに調査対象の分担を定め夏季休業中に編集し、「○○市のガイドブックをつくってみよう」と題して、レポートにまとめました。
(担当教員 上島 智史 助教)
前半は、はじめに上島助教から次回予定されているグループ発表の発表方法と評価基準等について説明がありました。
つぎに、夏季休業中に各々が調べてきたレポートをグループ内で報告し合い、プレゼンテーション用パワーポイントをつくることを踏まえて、発表内容の絞り込みが行われました。
後半は、HR教室からマルチメディア演習室に移動し、学生はプレゼンテーション用パワーポイントの作成に取り掛かりました。
上島助教から参考として現2年生が行った昨年度のプレゼンの様子や工夫についての紹介がありました。
次回のグループ発表に向けて、“奈良県の市町村についての魅力を伝えられるか?”が、各グループの取り組むべき重点課題であり、プレゼンテーション用パワーポイントの完成が急がれます。
グループ活動③ PPT作成と発表準備地元林業の活性化を目指した「森林フォーラム」に奈良高専が参加(2017年9月7日掲載)
近年、全国的に荒れ果てた山林が目立ち、国土の多くを山林が占める我が国にとって山林の管理は大きな課題となっております。特に山林の多い奈良県では主要産業の一つである林業の活性化が喫緊の課題となっており、このような実情を危惧された奈良市の上田技研産業株式会社様では、特に管理が行き届いていない間伐材を中心に、伐採現場から運搬可能なふもとまで原木を運ぶ低コストで簡易な『木材運搬システム』(該社での呼び名:スネークライン)の開発を進められており、林業活性化に向けた一歩を踏み出しておられます。
この『木材運搬システム』を一例に、林業活性化に向け、「今、私たちは何をなすべきか」をテーマに県内の林業関係者が集い自由な意見交換を目的に、当運搬システムを上田技研産業様と共に開発検討されている株式会社・斑鳩様(奈良県生駒郡斑鳩町)の会議室において9月1日(金)『森林フォーラム』が開催されました。
COC+事業の一環として地域産業の発展に貢献すべく農工連携等の各研究テーマに取り組む奈良高専では、奈良県の主要産業の一つである林業の活性化をCOC+事業の重要テーマの一つと位置付け、県内林業関係者と情報・意見交換を通じた交流を深める目的で当フォーラムに参加しました。
冒頭、斑鳩町長 小城利重様よりご挨拶があり、出席者の自己紹介が行われた後、当フォーラムを企画された上田技研産業 上田社長から林業活性化に向けた熱い思いにつきお話があり、その後、参加者全員で自由な意見交換が行われました。
本校物質化学工学科 中村秀美教授より、本校の地方創生推進(COC+)事業の取り組みや木材に関連する研究テーマ等について紹介いたしました。木を構成する繊維をナノレベルまで細かくほぐすことで生まれる最先端のバイオマス素材であるセルロースナノファイバーの話など、今世の中でホットな研究テーマなどに大きな関心が集まりました。
地球環境の維持、県内産業の活性化の為にも林業の復興は重要課題であり、工学的な側面から地元林業に対しどのような貢献ができるか、今後も県内林業関係者、県内自治体等と連携し、林業復興に向け可能性を探ってまいります。
社会科学特論 最終発表会に、吉野町 木のまち推進室 地域おこし協力隊の皆様がご参加くださいました。(2017年9月7日掲載)
第15週 最終発表会
吉野町 木のまち推進室 地域おこし協力隊の皆様がご参加くださいました。「社会科学特論」(担当教員:竹原 信也准教授)では、“工学的な知識を持つ技術者がどのようにして地域社会の問題にアプローチしていけばよいのか”をテーマに、地域産業・経済の課題を解決するために、様々な分野への関心・知見の獲得を目的としてオムニバス形式の授業を行ってきました。
平成29年9月4日(月)、本科5年生選択必修者を対象に大講義室において、吉野町 木のまち推進室 表谷 充康様と地域おこし協力隊 徳永 拓様、中村 智子様をお招きして、社会科学特論 最終発表会が行われました。今回の授業は、県内の林業活性化を念頭に、おがくずやセルロスナノファイバーをテーマに、学生がアイデア創出に取り組みました。
【吉野町 木のまち推進室 地域おこし協力隊の皆様】
(表谷 充康様)
(徳永 拓 様)
(中村 智子様)
【3・4時限目】(電気工学科・物質化学工学科)
1班から8班のグループが5分(発表3分+質疑応答2分)という時間制限の中プレゼンテーションを行い、吉野町様、教員、学生それぞれが評定し、想いの共有を図る評価方法がなされました。
1 班
セルロスナノファイバーの化粧品への応用
~マニキュアのトップコート~2 班
奈良県林業の課題改善策3 班
おがくずを活用したバイオトイレによる
新たな循環サイクルの提案4 班
奈良県林業の課題解決 ~林業×宇宙産業~5 班
セルロスナノファイバーを活用した回路基板への応用
~ペーパーデバイス~6 班
セルロスナノファイバーを用いた大型公園の建設7 班
セルロスナノファイバー自動車の生産工場を奈良県に創設8 班
吉野杉の有効活用折り紙半導体デバイス3・4時限目の最終発表会にご参加いただいた吉野町 木のまち推進室 地域おこし協力隊の皆様と本校 物質化学工学科 中村 秀美 教授からそれぞれの班にコメントをいただきました。
【5・6時限目】(機械工学科・電子制御工学科・情報工学科)
1班から10班のグループが5分(発表3分+質疑応答2分)という時間制限の中プレゼンテーションを行い、教員、学生それぞれが評定し、想いの共有を図る評価方法がなされました。
1 班
セルロスナノファイバーで作るロードバイク2 班
AII Wooden Car ~FROM YOSHINO~3 班
セルロスナノファイバーを用いた事業
~ビジネスシューズ~4 班
木くずから未来の繊維へ5 班
セルロスナノファイバーによる
FRP(繊維強化プラスチック)開発6 班
おがくずの圧縮成形製品によるプラスチック製品への代替7 班
セルロスナノファイバーメガネ8 班
大鋸屑を使ったスプレー製品9 班
セルロスナノファイバーの技術を使い机や椅子を作成10 班
セルロスナノファイバーを利用した地図デバイスの開発本校 機械工学科 谷口 幸典 准教授に、5・6時限目の最終発表会に対するそれぞれの班へのコメントをいただきました。
(担当教員:竹原 信也准教授)
(物質化学工学科 中村 秀美 教授)
(機械工学科 谷口 幸典 准教授)
【吉野町 木のまち推進室 地域おこし協力隊の皆様からのコメント】
表谷 様からは、「大変、ありがとうございます。桜で有名な吉野は、「木のまち」という顔も持っています。木のまち推進室は、吉野町の主要産業である木材関連産業の活性化に取組んでおります。その林業従事者の仕事を増やし、所得をあげていかなければなりません。そのために、木材の付加価値を上げるための努力を日々行っております。この度、機会をいただき、学生の皆さんからセルロスナノファイバーの可能性について、教えていただきました。これからも吉野町と積極的な連携をお願いし、今後の研究の糸口としていただければと思います。」とのお言葉をいただきました。
徳永 様からは、「私は、普段、木材の加工を通して木とふれあっているのですが、セルロスナノファイバーは今後の社会のために必要な取り組みだと思いながら、皆さんの発表を見せていただきました。森林には、木材供給だけでなく、酸素をつくったり、水質を浄化したりするはたらきも期待できます。さまざまな資源を供給してくれる森林の保全に努めていただければと思います。」とのお言葉をいただきました。
中村 様からは、「私は、木に関わって生活をしております。木をどういう風に加工するかということばかり考えておりましたが、皆さんの発表で木の加工について広い視点から考えるヒントをいただきました。木は木自体に魅力があるので、これをきっかけに近くの山に出かけたり、自然のあるところに出かけていただき、木にふれていただければと思います。これからも、頑張ってください。」とのお言葉をいただきました。
【本校 物質化学工学科 中村 秀美 教授からのコメント】
「アイデアを聞かせていただき、ありがとうございました。奈良県というのは、土地の7割が森林です。しかし、林業従事者の数は高齢化に伴い、年々減少傾向にあります。加えて、30年かけて育てた吉野杉でさえも、切って売ると一本数千円から数万円の利益しか得られません。親の代から年月をかけて育てた杉を売るには、勇気がいる現状です。そこで、切った木にいかに付加価値をつけて高収入を得るかということが、今後の課題となります。セルロスナノファイバーは一つの可能性を秘めたものだと思っております。しかし、中々課題が多く、奈良県には木材を加工する工場はありますが、パルプにして製紙用チップにする工場はありません。例えば、県内にこの工場をつくって、雇用に向けた取り組みも進めて行けたら地方創生につながると思います。そのために、皆さんの知恵やアイデアがこれからも必要になってきます。是非、若い皆さんの力を貸していただければと思います。」と、述べられました。
【竹原准教授からのコメント】
「様々な学科の学生が集まり、ユニークなアイデアが出されました。皆さんは将来工学的知識を持つ技術者となります。この授業を通して、地域に関心を持ち、地域がもつ可能性、今回は、吉野地域・林業のもつ可能性について知恵を出し合い共有できたことをうれしく思います。今後、皆さんから地域社会への様々な展開が生まれていくことに期待しています。」と、述べられました。
『高田・葛城地区農協まつり』で本校農工連携研究テーマを紹介しました。(2017年9月4日掲載)
奈良高専では、COC+事業の一環として農工連携を研究テーマに様々な取り組みを行っております。
この度、COC+事業の事業協働機関である奈良県農業協同組合(JAならけん)が主催する『高田・葛城地区農協まつり』(平成29年9月2日(土)~9月3日(日)開催 於、新庄営農経済センター)に奈良高専が出展し、本校が取り組む農工連携の各研究テーマを来場者に紹介しました。
当日は、本校電子制御工学科 飯田教授が本校展示コーナーにて本校が取り組む農工連携テーマ「農業の圃場環境センシングシステムの開発」「災害に強いパイプハウスの開発」「植物の生理状態測定システムの開発」についてパネルを使いながらわかりやすく来場者に説明を行いました。
日本の就農者人口の減少・就農者の高齢化問題や新規参入者が抱える問題を農作業の軽労化・生産性の向上や技術支援の面から研究アプローチする本校の取り組みに熱い関心が集まりました。
今回の『高田・葛城地区農協まつり』への出展を通じ、地域の農業関係者、地域住民の皆様との交流を深め、本校が取り組む地方創生事業、農工連携研究テーマを広く知って頂くことができ、有意義な2日間となりました。
平成29年度全国高専フォーラムに、本校教職員が出席しました。
(上の画像をクリックすると平成29年度全国高専フォーラムプログラムが表示されます!)
平成29年8月21日(月)から8月23日(水)の3日間、長岡市シティホールプラザ アオーレ長岡(1日目)と長岡技術科学大学(2・3日目)の2つの会場において、『平成29年度全国高専フォーラム』が開催されました。
このフォーラムは、国公私立高等専門学校、長岡技術科学大学および豊橋技術科学大学の教職員ならびに関係者が一堂に会し、教育方法の改善・開発、研究能力の向上、産学官連携の推進などを図ることを目的に毎年開催されております。
8月22日(火)に行われた“ワークショップ”には、本校から産学交流室長 中村 秀美教授や総務課 身吉 孝一専門員らが出席いたしました。
また、「地域創生を意識した社会科教育の実践事例」と題して、一般教科 社会 上島 智史助教と竹原 信也准教授が地方創生推進事業(COC+)の取組みとして実施している「地理」と「政治経済」の地域をテーマにした授業を“教育研究ポスターセッション”として紹介しました。
(クリックすると「地域創生を意識した社会科教育の実践事例」PDFが拡大表示されます!)
8月23日(水)に行われた“全国Kosen-IoT共有化推進プロジェクト・キックオフセッション 二部” 「全国KOSENで食・農・環境・健康の未来を拓く!地域をつなぐ!」と題したパネルディスカッションにおいて、本校 機械工学科 福岡 寛准教授がパネリストとして参加しました。高専の未来に向けて活発に議論が行われ、定員を超える70名以上の高専・大学教員、企業の方々が出席し、高い評価をいただきました。
その他、本校からは電気工学科 平井 誠准教授、情報工学科 松村 寿枝准教授らが参加し、平成29年度の開催地である長岡市に高専と技術科学大学が設置されている利点を活かして、総合的な教育研究発表や意見交換が行われるとともに、高専・技術科学大学が展開している実践的教育・研究について地域の方々と情報を共有し、地域の教育機関、企業とより一層の連携強化を図ることとなりました。
~奈良高専×イオンモール大和郡山~ 動くLaQで遊ぼう!を開催いたしました。(2017年9月1日掲載)
平成29年8月27日(日)、奈良高専は地域貢献活動の一環として、イオンモール大和郡山様とコラボレーションし、地域創生共同イベント<第2弾>となる『動くLaQで遊ぼう!』を開催いたしました。
本校 機械工学科 福岡 寛准教授と谷口 幸典准教授の指導するMeCafe(機械工学科学生広報)有志の学生10名らが参加し、会場となったイオンモール大和郡山 1F 北小路コートは、予定定員90名を上回る92名の参加者で大盛況となりました。
(司会進行の様子) (上の画像をクリックすると“走るLaQシカ”の作成手順が表示されます)
(MeCafe有志の学生さんたち)
(受付の様子)
(会場の様子)
午前に第1部、午後から第2部と第3部の計3回開催し、未就園児や小学生が参加しました。会場内には、学生からの助言を受けながら親子で協力して組み立てる様子や同伴いただいた保護者の方が真剣に組み立てる様子も伺え、ブロックがパチッとはまる心地よさや創造する楽しさを味わいながら、参加した小さな子供から大人までがLaQの魅力を実感していただきました。
(学生からの助言を受けながら、“走るLaQシカ”を組み立てている様子)
このイベントを通して、参加者は奈良県吉野郡に本社のあるヨシリツ株式会社が販売している知育玩具であるLaQ を使って、奈良県の象徴であるシカを組み立て、奈良高専学生が設計開発した動力部分を搭載することで“走るLaQシカ”を完成させました。そして、実際に“走るLaQシカ”の走行を体験していただきき、理系教育の楽しさを知っていただきました。
(実際に“走るLaQシカ”の走行を体験する様子)
奈良高専は、今後も理系教育の振興を図るとともに、イオンモール大和郡山様と協力して、地域の活性化に取り組んでまいります。
地域社会技術特論 最終成果発表会
本年度前期の専攻科1年の授業である『地域社会技術特論』におきまして、7月12日(水)に今回の取り組みの最終成果発表会を執り行いました。
本授業では、奈良県吉野郡下市町の「林業」・「農業」の各産業における問題に対し、技術者の立場から課題解決策の検討に取り組み、中間発表(5/31開催)に引き続き、当日は、下市町役場まちづくり推進課の皆様、並びに本授業の「林業」のテーマにおいてご協力頂いております吉野銘木様に本校までお越し頂き、学生の発表を直接ご覧頂きました。またGoogleハングアウトによるネット配信で下市町役場と接続し、「農業」のテーマについてご協力頂いております菊井農園様にもご参加頂きました。
最終発表では、下市町の各企業様が抱える問題に対し、中間発表の際に頂戴したご意見も踏まえ、実現性、貢献度を考慮し、各チームより技術的な観点からの課題解決提案がなされました。
(下市町役場とのネット接続)
「林業」の各チームは、木材の節が木材の価値に影響することに着目し木材の節の位置の特定方法や節のない木を育てるための枝打ちの方法や、また、木材の保管方法の問題点に着目しその保管の利便性を改善する具体的なラックシステムを考案するなど、多視点から林業の問題点を探り出し課題解決に取り組み、その成果を発表致しました。
(林業チームの発表と、吉野銘木様から講評を頂戴している様子)
「農業」の各チームは、農家にとって近年非常に深刻化している鳥獣被害に対し、先行研究等を調査し実現性の高い対策として、ドローンを利用して鳥獣を追い払う手法や、臭いや光を利用して鳥獣を農地自体に寄せ付けない手法など、具体的な提案がなされました。また、鳥獣被害によって農作物の収穫量が減少していることに着目し、鳥獣被害に合う前に農作物を最適な時期に収穫する収穫時期予測システムを考案して発表し、ご出席頂いた皆様から率直なご意見、ご感想を頂戴しました。
(農業チームの発表の様子)
本授業では、学生が現地調査等を通じ地域が抱える問題に関心をもち、地方創生に対して技術者が果たす役割と重要性を理解するとともに、複数名でチームを組んで課題解決に取り組むグループワークを通してコミュニケーション能力や合意形成力など養うことができ、非常に有益な授業となりました。
本授業に際しましては、下市町役場の皆様、並びに下市町の企業の皆様に多大なご協力頂戴しましたことに感謝申し上げます。有難うございました。
「学生チャレンジプロジェクト2017」地域創生枠部門に採択された学生が第1回企業見学会を実施しました。(2017年8月28日掲載)
平成29年8月18日(金)、昨年度のCOC+政治・経済(担当教員:竹原 信也准教授)を受講した学生5名が、「学生チャレンジプロジェクト2017」を活用して、株式会社 品川工業所様を訪問し、企業見学会を実施しました。
第5回 COC+政治・経済では、昨年度から奈良県内の多岐にわたる業種の企業5社をお招きして特別講演が行われており、株式会社 品川工業所様から地元企業の魅力を直接お話しいただきました。これを契機として、この度の企業見学会が実施されました。
(技術とハートで食・未来を拓き続けておられる老舗企業様)
はじめに、代表取締役社長 庄野 明 様から「MADE in NARA. 世界の食を支える100年企業」と題して、「SHINAGAWA 総合カタログ」を見ながら、会社概要・創業理念などについてご紹介いただきました。
(代表取締役社長 庄野 明 様)
(企業紹介の様子)
つぎに、株式会社 品川工業所様が幅広い業界に対して提供している様々な製造装置を見学させていただきました。工場内には、餅つき機やたまご焼成機などの食品加工機械・製菓機械や混合攪拌機・造粒機などの理化学用機械がずらりと並んでおり、営業部 営業企画課 係長 久保 順一 様より、実演を交えながらそれぞれの製造装置のご説明をいただきました。
(たまご焼成機による実演の様子)
(それぞれの製造装置についてご説明いただきました)
最後に、意見交換の時間が設けられ学生から本日の感想や質問が出され、株式会社 品川工業所様から丁寧なご回答をいただきました。
(質疑応答の様子)
「学生チャレンジプロジェクト2017」地域創生枠部門に採択された学生たちは、奈良高専と高専女子学生のPR及び若者が活躍できる「なら」のPRを行い奈良県経済の活性化に貢献することを目的として、『県内企業とコラボレーションした商品開発』を目指してまいります。
この企業見学会を通して、今後の『県内企業とコラボレーションした商品開発』に向けてのアイデアだしやテーマ固めの好機となりました。
(株式会社 品川工業所様と「学生チャレンジプロジェクト2017」地域創生枠部門に採択された学生たち)
「学生チャレンジプロジェクト2017」地域創生枠部門に採択された学生が第2回企業見学会を実施しました。(2017年9月29日掲載)
「学生チャレンジプロジェクト2017」地域創生枠部門に採択された学生が 第3回企業見学会を実施しました。(2017年12月7日掲載)
奈良女子大学・奈良工業高等専門学校・奈良県立大学 合同 『県内企業見学会』を開催
平成29年8月8日(火)、COC+事業の一環として奈良女子大学、奈良工業高等専門学校、奈良県立大学 合同の『県内企業見学会』を開催し、応募のあった3校の学生27名及び関係教職員6名が参加しました。
当日は「ならやま研究パーク」(奈良市左京6丁目)に集合し、今回の見学会開催に多大なご協力を頂いた南都経済研究所様(当研究パーク内)の会議室にて、まずは見学会の主旨や見学スケジュール等について徹底がなされました。
(南都経済研究所 会議室での様子)
その後、参加者は2班に分かれ、当研究パーク内にあるアイコム(株)様、(株)ATOUN様を班ごとに訪問し、2班が合流し大和ハウス工業(株)様を訪問しました。
無線通信機器、ネットワーク機器等を手掛けるアイコム(株)様では、プロジェクタを使った会社紹介の後、現在取り組まれている最新の研究開発内容を特別にご紹介頂き、参加学生が興味深い眼差しで紹介内容に視線を注いでおりました。無線技術が被災地等で活躍し社会の様々な分野で重要な通信インフラとして役立っていることをあらためて知りました。
パワーアシストスーツの開発を手掛ける(株)ATOUN様では、プロジェクタを使った会社紹介の後、展示されているパワーアシストスーツを学生が実際に手に取って操作し、その使いやすさを体感しました。年齢や性別に関係なく元気に働くことのできる“パワーバリアレス社会”の実現を目指す該社の熱い思いが伝わると共に、学生はパワーアシストの効力に驚きを隠せない様子でした。
最後に訪問した大手ハウスメーカーの大和ハウス工業(株)様では、該社の見学施設である「D’MUSEUM」内のコミュニティホールにて大型スクリーンを通して会社紹介があり、その後同施設内の「ヒストリカルフロア」で該社の創業からの歩みについて展示物を見学しながら説明を受けました。「世界の環境共生住宅フロア」では、自然と共生する世界の住居を映像や模型で紹介されました。また「石橋信夫記念館」を見学し、創業者である石橋信夫氏の“建築の工業化”に懸けた「夢」と「人生」に触れることができました。
今回見学した3社はいずれも其々の分野で先端の研究開発を続ける魅力ある企業であり、参加した学生は其々の企業の特長と魅力を肌で感じることができました。
この見学会を通して、其々の企業が得意分野で事業活動を行い社会に貢献していることに多くの参加学生が感動し興味を抱くと共に、県内企業への関心を高める良い機会となりました。
(集合写真の様子)
【終了しました】~奈良高専×イオンモール大和郡山~ 動くLaQで遊ぼう!を開催します。
終了いたしました。ありがとうございました!
奈良高専は、地域貢献活動の一環として、イオンモール大和郡山様とコラボし、~奈良高専×イオンモール大和郡山~動くLaQで遊ぼう!を開催します。
LaQとは、奈良県吉野郡に本社のあるヨシリツ株式会社が販売している知育玩具で、正方形と正三角形の”基本パーツ”とそれらをつなげる”ジョイントパーツ”からなり、小さな子供から大人まで楽しむことができる人気のブロックおもちゃです。
奈良の象徴である鹿をモデルにしたLaQを組み立て、動力部分を搭載することで『動くLaQ鹿!』で来場者に楽しんいただきます。
平成29年8月27日(日)
①10:30~ ②13:00~ ③14:10~
イオンモール大和郡山
1F 北小路コート
小学6年生以下
※保護者様のご同伴可
税込500円
※大和郡山LINE@登録の方は100円引
※各回先着30名 参加希望の方は当日会場にて先着順で受付いたします。
第1回 イオンモール杯 「LEGOでつくるロボット」 郡山城を守れ!!を開催しました。(2017年8月21日掲載)
平成29年8月19日(土)、奈良高専は地域貢献活動の一環として、イオンモール大和郡山様のご協力のもと 第1回 イオンモール杯 「LEGOでつくるロボット」 郡山城を守れ!!を開催しました。
本校 電子制御工学科 玉木 隆幸准教授と同准教授率いる同好会「システム開発研究会」の学生10名らが参加し、会場となったイオンモール大和郡山 1F 北小路コートは暫し拍手喝采を浴びました。(会場の様子)
(玉木准教授からの挨拶・「システム開発研究会」学生による司会の様子)
申し込みいただいた小学生46名が午前23名と午後23名に分かれて、2~3名が1グループの8班に分かれ、教育用LEGO Mindstormsというロボットキットを作製しました。
【午前の部】【午後の部】
WRO(World Robot Olympiad) 2017奈良大会出場者によるロボットのデモンストレーションも披露され、参加した小学生らは、LEGO Mindstormsというロボットキットを①班で協力して組み立てること、②作製したロボットを競技させることにより、機構作製やプログラミングなどについて触れ、理系教育の楽しさを実感していただきました。
(WRO2017奈良大会出場者によるロボットのデモンストレーションの様子)
奈良高専は、これからも理系教育の振興を図るとともに地域の活性化に取り組んでまいります。
「お疲れ様でした!」
奈良交通株式会社様をお招きして「システム設計論Ⅰ」(担当教員:上野 秀剛准教授)における最終発表会が行われました。
平成29年8月1日(火)、奈良高専マルチメディア演習室において、専攻科1年生「システム設計論Ⅰ」(担当教員:上野 秀剛准教授)を対象に、奈良交通株式会社 総務人事部 グループ長 中嶋 武志様、経営戦略室 課長 西本 敬行様、総務人事部 課長 黒田 浩成様をお招きして、最終発表会が行われました。5月2日(火)の特別講義では、西本 敬行様より、「企業が抱える課題~奈良交通の場合~」と題して、事前に会社概要・路線バス事業紹介等についてご説明をいただきました。
学生はこれまで、6~7人で1グループを組み、演習を通じて工学的な観点から「要求仕様書」、「システム設計書」、「テスト仕様書」の3つのドキュメントを作成し、各グループが相互にレビューを行い改善する授業を実施してまいりした。
この最終発表会では、3つのドキュメントを使ったシステムの説明・提案が10分間の制限時間を駆使して行われ最後に、奈良交通株式会社様から講評をいただきました。
(担当教員 上野 秀剛准教授)
(発表順序)
上野准教授から発表に対する概要説明の後、前方スクリーンに映し出された「発表順序」に沿って、各班の発表が行われました。
1.Team_4
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~顔認証を用いた支払いの簡易化~ 学生自身のバス利用体験から、両替に時間がかかる。自分で料金の確認が必要。を不便だと感じ、ターゲットを“外国人観光客”と“地域住民(奈良県民)でバス路線があるのに乗らない人”にしぼり、「顔認証システム」をバスに設け、乗降時に顔認証をして、運賃を確定させ、利用者の投入金額と差し引いた釣り銭を自動的に返金するシステムを考案しました。これにより、利用者の負担軽減によるバス利用者の増加を提案いたしました。 2.Team5
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~バス位置可視化システム~ バスの乗降時における問題点をバスがいつ来るかわからない。バスの乗り方がわからない。目的地への乗り継ぎ方法がわからない。の3つをあげ、ターゲットを“観光客”にしぼり、GPSやWi-Fiを活用して、バスの位置情報や交通状況を取得し、バス停に取り付けたタブレットに表示し、ケータイやスマートフォンからQRコードを読み取り“乗降案内用サイト”にアクセスするシステムを考案しました。「言語選択」・「乗車方法」・「周辺地図」・「乗換案内」の4つの機能を備えバスの乗降を簡単にサポートすることによりバス利用者の増加を提案いたしました。
3.巨人
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~外国人向け 奈良交通利便化アプリ~ ターゲットをバス利用しないで徒歩での観光が多い“外国人観光客”にしぼり、対象エリアを奈良Free Wi-Fiとして、「バスの乗り方」「ルート検索・待ち時間表示」「スタンプラリー」の3つの機能を提供するアプリの提案を行いました。バスの乗り方がわからない外国人に対してバスを利用しやすく、快適な観光の提供が可能となり、外国人に対するバス利用の促進につながるという利点を発表しました。 4.萩岡6
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~バス利用を促すシステムの提案~ “国内観光客もしくは仕事で県外から来た人”や“地域住民(奈良県民)でときどきバスに乗る人”、“地域住民(奈良県民)でバス路線があるのに乗らない人”の 潜在的顧客(動機付けがあれば乗りそうな人)をターゲットとして、スマートフォンと位置情報により、乗降車時QRコードを読み取って、乗車距離に応じて報酬が得られるゲーミフィケーションシステムを提案しました。ゲーム性を持たせることで、潜在的顧客に対してバス利用を促すことができるという利点を述べ、今後毎日バスを利用する人等との報酬差やシステムの宣伝、不正対策などについて検討し、より良いシステムの提案の必要性を発表しました。 5.金内欠席
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~バスロケーションシステム~ 気軽にバスを利用してもらうことをコンセプトに、 “地域住民(奈良県民)でときどきバスに乗る人”や“よくバスに乗る人”をターゲットとして、運転手がボタン操作で混雑状況を入力し、データ処理サーバから利用者が必要な「バスが来るまでの時間」「バスの乗車時間」「バスの運賃」「バスの混雑状況」の4つの情報をアプリで簡単に取得できる「混雑状況通達システム」を考案しました。現在の混雑状況を提供することで、ユーザがバスを利用するかどうかの判断基準となり、混雑する時間帯を避けることなどでバス利用を促し、“ときどきバスに乗る人”が“よくバスに乗る人”になることを提案しました。 全ての班の発表を終え、奈良交通株式会社 西本課長と中嶋グループ長から講評をいただきました。
(発表の様子)
(奈良交通株式会社 中嶋グループ長)
奈良交通株式会社 西本課長からは、「本日はありがとうございました。5チームの発表を聞かせていただき、それぞれに特徴があって興味深い点がありました。「要求仕様書」がメインの発表だったので、個人的には、その要求をどのように実装するのかといったシステム的なものについて知りたかったですが、その点は資料をいただいておりますので、後程「システム設計書」を拝見させていただくことにいたします。」と述べられ、システムについて「現実的なもの」「夢のあるもの」等の感想をいただき、発表・パワーポイントについて「クオリティの高さ」等で賞賛のお言葉をいただきました。
≪西本課長からそれぞれの班への評価≫
1.Team_4 乗車時に顔認証をして、降車時に再度顔認証をすることで運賃を確定させる仕組みは、現実に提案を受けたことのある事例です。将来的にはバスや鉄道で実現していくシステムだと思います。この点に着目したところに感心いたしました。 2.Team5 「バス位置可視化システム」について、具体的に実装する仕組みがもう少し知りたいところではありましたが、バス停にWi-Fiを設置するのは、現実的には敷居が高い気がしますが、Free Wi-Fiを利用することで可能となる気がしました。 3.巨人 パワーポイントがすごく綺麗でそこに見入ってしまいました。スタンプラリーにつきまして、興味深く見せていただきました。画面・遷移図等も綺麗で、スタンプのイラストについても実際にあるのではないかと思わせるようなクオリティのものでした。 4.萩岡6 乗車距離に応じてポイントを設けるという新しい視点での「ゲーミフィケーションシステム」は、ゲーム性を持たせることで潜在的顧客にバス利用を促す非常に有効な手段だと感じました。毎日利用している方はどうしてもポイントが高くなってしまいますので、そのあたりを考慮できる仕組みがあれば現実的になるように思いました。 5.金内欠席 「混雑状況通達システム」は、非常に現実的な内容というところとスマートフォンの画面がきれいで見入ってしまいました。ボタンを押すところは、乗務員にできるだけ操作させたくないということもあって、例えば、乗降カウンターにより、顔認識のカメラと同じような方式で車内に何人滞在しているかを自動的に取得することで、その情報をお客様にお知らせする仕組みもあるように感じました。 奈良交通株式会社 中嶋グループ長からは、「皆様、お疲れ様でした。平素より、奈良交通のバスをご利用いただき、ありがとうございます。上野先生のご指導の下、一つ一つ素晴らしい発表で、日々のバス利用の中から、また、観光客や外国人観光客向けに想像力を働かせて考えていただいたことが伝わってきました。」と、謝意を述べられました。
≪中嶋グループ長からそれぞれの班への評価≫
1.Team_4 今秋から京都府精華町で実現する車両2台分をつないだ形の大型バス「連節バス」を導入し、従来の1.5倍のお客様を一気に輸送することができ利便性が高まります。そこに運賃収集の仕方について、「顔認証システム」が導入されれば昇降時の混雑解消にも期待できるところです。 2.Team5 観光客が、バスに乗る前に各バス停で簡単に系統ごとの情報が分かるのは、とても親切なシステムですし、そこにWi-Fiを利用する発想が素晴らしいです。実用化を想定して、コスト面も検討されており、感心しました。 3.巨人 「外国人向け 奈良交通利便化アプリ」によりポイントを付与する「スタンプラリー」は、奈良県の観光振興につながるので、すぐにでも実現してほしいシステムだと思いました。 4.萩岡6 「ゲーミフィケーションシステム」により、乗車距離に応じてゲーム性を持たせポイント還元が得られる仕組みは、一つひとつが長距離で独特の路線を持っている奈良県の中南部の路線に適したシステムであり、観光振興に即した内容だと思います。 5.金内欠席 混雑状況をお知らせする発想は今までになかったので、利用者の利便向上に役立つ親切なシステムだと思います。また、乗務員が発車前に車内を確認することで、安全対策にもつながるシステム装置だと思います。 「それぞれに素晴らしい提案で、感心しているところです。地元企業や高専が連携して雇用創出・若者定着に向けた取組等の地方創生を推進する中、奈良県に於いて、インバウンドによる経済活性化が期待されております。我々地元企業に足りないグローバルな視点を持った方がより多く奈良県で活躍されることが望まれます。是非とも、奈良県企業に目を向け、奈良県の活性化につなげていただければと思います。今後のご活躍の場として奈良県企業・奈良交通を宜しくお願いいたします。」
この講義を通して、学生は技術者として開発計画の立案の重要性、立案のプロセス、必要なスキルについて学びました。
本校と奈良交通株式会社様は、今後も地方創生推進事業(COC+)の一つである地域共創研究「スマートシティークラスター」での連携を密にし、交通インフラ情報の共有・統合方式の開発を推し進め、快適・便利なバス交通アクセスによる奈良県の活性化に貢献してまいります。
奈良交通株式会社様による「システム設計論Ⅰ」(担当教員:上野 秀剛准教授)における特別講義が開催されました。(2017年5月11日掲載)
"電動イチゴ収穫台車の開発"が日本農業新聞に掲載されました。
地方創生推進事業(COC+)の研究部門である農工連携クラスター(電子制御工学科 飯田賢一教授,中村篤人講師,機械工学科 福岡 寛准教授,榎 真一COC+特命研究員)での研究成果が日本農業新聞(平成29年7月27日)に紹介されました.
掲載内容の要約は,以下の通りである.
・奈良高専と奈良県農業研究開発センターは,腰で操作する電動のイチゴ収穫台車を開発した.腰を利用して台車を操作することで,両手は他の作業を続けながら移動ができるため,収穫台車の方向を手で変更する必要がなく,作業効率が上がることが期待できる.
・開発に携わった中谷友哉君(飯田研究室)は,「少しでも機械の力で楽にできれば,地域に貢献できるはず」と話している.
≪第5回 COC+政治・経済 株式会社 品川工業所 様による特別講演 (2017年7月31日掲載)≫
第5回COC+政治・経済(担当教員:竹原 信也准教授)では、平成29年7月13日(木)、5・6限目に機械工学科3年生を対象に、株式会社 品川工業所 代表取締役社長 庄野 明様を講師としてお招きし、奈良中央信用金庫様にご同席いただき、地方創生コラボ企画としての特別講演を開催いたしました。
奈良県にある株式会社 品川工業所様は、餅つき機やたまご焼成機などの食品加工機械・製菓機械の製造を中心に、混合攪拌機・造粒機などの理化学用機械の開発・製造・販売までを手がける明治43年創業の老舗企業です。多様化・複雑化、高品質化する業界のニーズに対応し、技術とハートで食・未来を拓き続けておられます。
前半の特別講演では、「MADE in NARA. 世界の食を支える100年企業」と題して、「SHINAGAWA 総合カタログ」を見ながら、庄野社長から詳しい会社概要や創業理念等のご紹介をいただきました。はじめに、社章のサンキュウマークの由来や社訓の「感謝・研究・前進」のサンキュウ精神についてご説明いただき、福利厚生や社会貢献のお話を伺いました。つぎに、「品川工業所の歴史」を創業期・成長期・開発期に分類した年表をもとに、歴史を振り返りながらご説明をいただきました。
【株式会社 品川工業所 代表取締役社長 庄野 明 様】
【特別講演の様子】
以下は、庄野社長がご説明されたものの中から、主な年代の歴史をあげさせていただきました。
≪株式会社 品川工業所様の歴史≫
年代
主な歴史
庄野社長のコメント
創業期
明治から
昭和20年代
「昭和3・6・10年 全国菓子大博覧会にて、製菓機器が一等金牌を受賞」 この当時は、3~4年に一度の開催である為、間隔があいているように思われますが、連続受賞しております。 成長期
昭和30年代
「昭和36年 モダンミキサー 開発
(現代の家庭用の餅つき機やホームベーカリーの基本構造を作りました。)」当時は各家庭には、餅つき機やホームベーカリーがございませんでした。しかし、この特許が切れてから各家電メーカーが家庭用餅つき機を製造しました。その際に、大手家電メーカーから「家庭用餅つき機をつくらないか?」とのお誘いがありましたが、創業理念である“己の為に財を希わず”から、自社の利益を優先せずに業務用機械メーカーとして、取引先のお客様のことを第一に考えて、お断りしたという経緯があります。 開発期
昭和40年代
から平成
「昭和46年 全自動連続たまご焼き機 開発(これまでの内食主体の食事状況が徐々に外食・中食が普及するにつれ大量調理機械の需要が高まっていきます。)」 昨今は東南アジアを中心に日本食ブームです。また、日本ではコンビニ用弁当等で全自動連続たまご焼き機が、かなり利用されています。 開発期
昭和40年代
から平成
「平成18年 高速混練造粒機“トリプルマスター” 開発(大阪府立大学と共同開発)」 大手製薬メーカーから依頼があり、大阪府立大学が共同開発先を探していたが、中々要望に応える企業が現れなかった時に、創業理念である“客の為に責を辞せず”に基づき「お客様の要望からは逃げてはいけません。挑戦しなさい。」という創業者の考えから「是非やらせてください。」と挑戦し、成功した経緯があります。
その結果、「平成19年 第29回食品産業優良企業等表彰 開発部門に於いてトリプルマスターが農林水産大臣賞を受賞」
さらに、「平成20年 第一回奈良ビジネス大賞に於いてトリプルマスターが最優秀賞を受賞」
いたしました。
学生は、株式会社 品川工業所様の創業理念に基づき、経験と新たな技術ノウハウの習得により、実績を積み上げ大きく前進されてこられた歴史について知ることができました。
さらに、コンビニ・スーパーのお惣菜や弁当・給食などの食品加工業界や菓子・パンの加工業界、医薬品・化粧品などの製造業界と幅広い業界に対して様々な製造装置を提供されておられ、それぞれの製品についてご案内いただきました。学生は、実際に、コンビニ・スーパー・冷凍食品会社で使われている「フラット型炒め機 AQ-F型」やシンガポールで行われた展示会で出展された[たまご焼成機(ロールタイプ)]の動画を目にし、自分たちの身近にある食品が株式会社 品川工業所様の製造した製品からできていることを知りました。
【動画 フラット型炒め機 AQ-F型】
【動画 たまご焼成機(ロールタイプ)】
最後に、庄野社長から「世界的に日本食ブームですので、特に東南アジアを中心にわが社の製品を使っていただけるチャンスです。今後、奈良から世界へ、市場を求めて進出して参ります。創業以来107年続いたわが社は、これからも皆さんの生活に欠かせないあらゆる食品や生活用品の生産に関わり、日々お客様の求めている新しい製品をつくっていきたいです。この後、事業計画書を見せていただきますが、皆さんから素晴らしいアイデアの提案がありましたら、是非コラボさせていただきたいので、お声掛けください。」と結ばれました。
この特別講演に対する質疑応答の時間が設けられ、学生から「機械製造以外の取り組み」についての質問があり、庄野様から「お客様の新製品の試作に関わる提案や機械操作の指導など。」最近の具体例を挙げたわかりやすいご回答をいただきました。
後半は、学生がグループワークで作成した事業計画書を定められたタイムスケジュールに従って、株式会社 品川工業所様ブースAとB、奈良中央信用金庫様ブースAとBの4つに分かれ発表しました。学生は各班制限時間を精一杯活用して、自分たちの事業計画書の魅力を伝えました。そして、発表内容に関し直接アドバイスをいただき、発表をしていない班は空き時間にアドバイスをもとに改善作業を行いました。
【株式会社 品川工業所 代表取締役社長 庄野 明 様】
【株式会社 品川工業所
総務部長 山本 敦也 様(右側)
営業部 営業企画課 係長 久保 順一 様(左側)】【奈良中央信用金庫
地域創生推進室 室長 山田 章生 様(右側)
本店営業部長 山尾 好司 様(左側)】【奈良中央信用金庫 地域創生推進室 副室長 堀内 厚男 様】
最後に、株式会社 品川工業所様と奈良中央信用金庫様より本講演を通して学生へ総評をいただきました。
株式会社 品川工業所 庄野社長からは、「お疲れ様でした。いろいろお聞きして、奈良県に今ある観光資源をどう活用していくかが、多くの班が取り組まれていた事業計画書のアイデアだったように思います。新しいものが生まれてくるには、“こういうことができたらいいな。”“こういう風になったらいいな。”をかたちにすることです。その際に、“今の世の中にあるのか、ないのか。”“ どんなものが市場に出ているのか。”などの市場分析をする必要があります。今、この商品はどういう状況にあるのかという視点で見ればもう一段違う工夫ができるのではないでしょうか。奈良県の産業を高めていくために、皆さんが真剣に考えてくれているのが伝わってきました。」と、激励のお言葉をいただきました。
株式会社 品川工業所 山本総務部長からは、「ユニークで、楽しいアイデアを拝見させていただきました。皆さんのアイデアを商品化したら、“その商品を実際にお客様が選ぶかどうか。”など、自分たちが実際に買う立場に立って、商品を考えればもっともっとアイデアが生まれると思います。また、この商品を買うときに“自分だったらいくら払うか。”“そのためにはコストをどれぐらいにすれば良いのか”といった立場を置き換えて、逆の発想から考えていけば現実味のある事業計画になると思います。皆さんのアイデアが奈良県の活性化につながればと思います。」とのコメントをいただきました。
奈良中央信用金庫 堀内 厚男様に、「政治経済ワークシート No.9」の答え合わせをしていただきました。そして、「三つの絞りと三つのなぜに答えることで、皆さんの考えている事業計画書がよりよくなります。今、新しいアイデアを言葉や文字にし、事業計画書として作成しました。新しい何かは世の中に変化をもたらし、そこに感動が生まれます。わくわくドキドキするような新しいアイデアとして、皆に共感してもらい感動を与えることができる最終発表会を目指してください。」と、期待を込めてコメントをいただきました。
「政治経済ワークシート No.9」の答え
☆事業計画書をよりよくするために
事業計画書の評価基準
(新規性):アイデアが創造性に優れ、他に無いものである。
(実現性):アイデアは実際に実現の可能性が高い。
(事業性):アイデアは収益が見込め継続的な事業が可能である。
三つの絞り
①(商品)を絞る ②(ターゲット)を絞る ③(知恵)を絞る
三つのなぜに答えよう
①なぜ、この事業が(社会)に必要か。
②なぜ、この事業に(将来性)があるのか。
③なぜ、この事業を(世の中に広めたい)と思うの
【品川工業所 庄野社長】
【品川工業所 山本総務部長】
【奈良中央信用金庫 堀内 様】
学生は、9月に予定されている“グループ発表-奈良中央信用金庫様による評価-”へ向けて、感動を与えるためのプレゼンテーション作成の準備が急がれます。
株式会社 品川工業所 様 (2017年7月31日掲載)≪第6回 COC+政治・経済 (2017年7月28日掲載)≫
第6回 事業計画書発表準備-プレゼンテーションの準備をしよう!平成29年7月20日(木)の5・6時限目に、本科3年生 機械工学科の学生を対象に第6回COC+政治・経済がマルチメディア演習室で行われました。
はじめに、“事業計画書発表準備-プレゼンテーションの準備をしよう!-”と題して、担当教員 竹原 信也 准教授による“プレゼンテーション”“パワーポイント”“夏休みの課題”をキーワードに授業が行われました。
学生は、これまで、奈良県の経済について奈良中央信用金庫様の講義を聞き、奈良県経済の統計データを用いて、SWOT分析を行い、奈良県の経済の強みと弱み把握しました。そして、事業計画書を作成し、奈良中央信用金庫様と奈良県内企業様からアドバイスを受けました。それを踏まえ、最終プレゼンテーションに向けて“パワーポイント”を活用してスライドの作成準備をしていきました。
この授業を通して、学生は“なぜプレゼンテーションをするのか”“プレゼンテーションとは何か”を知り、そのために気を付けなければならない4つのポイントとスライド作成に関する基本スキルを学びました。そして、竹原准教授から最終グループ発表の評価基準について、表現と事業内容からの説明があり、「チャレンジすることが重要である。」との、激励の言葉がありました。
本日の授業と夏休み明けの授業で、スライドを完成できるように、学生は“夏休みの課題”として取り組んでまいります。
≪第5回 COC+政治・経済 フルックス(FRUX)グループ様による特別講演 (2017年7月28日掲載)≫
第5回COC+政治・経済(担当教員:竹原 信也准教授)では、平成29年7月13日(木)、3・4限目に電気工学科3年生を対象に、フルックス(FRUX)グループ 代表取締役 黒田 久一様を講師としてお招きし、奈良中央信用金庫様にご同席いただき、地方創生コラボ企画としての特別講演を開催いたしました。第3回目の授業では、 経営企画室 室長 村山 光代様を招へいし、「奈良県で活躍している企業の活動内容を知ろう」と題して、事前に会社概要・経営理念等についてのご説明いただきました。
【フルックス(FRUX)グループ様】
【奈良中央信用金庫様】
奈良県大和郡山市の昭和工業団地内にあるフルックス(FRUX)グループ様は、果実・青果卸業から創業され本年で54年目を迎えられます。創業者である黒田 一郎様が平成29年5月に他界され、これまでの青果業界における青果物流通への「挑戦」と「学び」を振り返りながら創業者精神を受け継ぎ、時代の変化に対応した次の50年=“NEXT50”へ向け、新たな価値創造に挑戦を続けておられる奈良県の優良企業です。
前半は、黒田社長から会社概要・事業紹介等が行われました。
はじめに、「かごの卵理論」によるリスクヘッジの考え方を学びました。「“商売とは心配の上に成り立つもの”で、青果物は天候リスクを抱えているため複数事業に取組むことでリスク分散しています。そして、常に変化に対応し、価値創造に挑戦してきました。“商売はリスクがあるけれど果敢に挑戦できるすばらしいもの”でもあります。」とのお話をいただきました。
【フルックス(FRUX)グループ 代表取締役 黒田 久一様】
【アメリカの野菜等売り場における陳列の仕方説明の様子】
つぎに、「日本では、商品に値札が付いていなかった対面販売の時代がありましたが、1673年に越後屋(三越の前身)が正札販売を実施しました。アメリカで世界初のスーパーマーケット キングカレンによるレジスターの登場から食品小売業における“セルフサービス”が始まり、日本にも合理的な販売手法として導入されました。今、有店舗で商品を自ら選んで販売する、この“当たり前のセルフサービス”が大きく変わろうとしています。それはネット販売による「アマゾンの台頭」です。私自身、生鮮食品において、ネット販売は、関係のないものだと思っておりました。しかし、「Amazonフレッシュ」というサービスが東京の一部地域で開始されるようになり、野菜、果物、鮮魚、精肉などの生鮮食品や専門店グルメから日用品まで10万点以上の商品の購入がネットで可能になりました。また、アマゾンは今年6月に、自然・有機食品が強みである米大手高級スーパーのホールフーズ・マーケットを買収しました。これは、ネット企業が有店舗を持つということを意味しています。2社の長所を上手く活用し、融合することで、今までネットでは買うことを躊躇していた生鮮食品も現物を手に取って見ることができます。2社を融合することで、今までとは異なる流通形態になり、流通業界が大きく転換することへの危機感はあります。しかし、ここには新たなビジネスチャンスも生まれます。我々フルックス(FRUX)グループは、お客様にどのような価値を提供できるのか、新たなビジネスへの創造を社内で検討しております。これからは経済的価値だけでなく社会的価値とのバランスを考えた経営が求められています。ビジネスのスピードは速いですが、“あますところなく使いきる、売りきる”ことへの挑戦を続け、Human touchで野菜を扱う分野では一番になるために、顧客中心の売場作りを意識し(Meal solutions with vegetable)、売り上げを拡大していくFRUXタウン構想を練っております。お客様・地域社会・働くすべての人々が豊かになるようフルックスグループは食と農の“かけ橋”となります。」と、述べられました。最後に、マクドナルド創業者のレイ・クロック氏の“成功はごみ箱の中に”を紹介し、「この後、皆さんから事業計画書のアイデアを見せていただきますが、楽しみにしております。」と、激励のお言葉をいただきました。
この特別講演に対する質疑応答の時間が設けられ、学生から「アマゾンがホールフーズを買収したことによる今後の動きや影響は何ですか?」という質問があり、黒田社長から「利便性の向上」「ネット販売では、味わえない買う楽しさ」「Human touch」等からご回答をいただきました。
【“成功はごみ箱の中に”をご紹介する様子】
【質疑応答の様子】
後半は、学生がグループワークで作成した事業計画書を定められたタイムスケジュールに従って、フルックス(FRUX)グループ様ブースA・Bと奈良中央信用金庫様ブースA・Bの4つに分かれ発表しました。学生は各班制限時間を精一杯活用して、自分たちの事業計画書の魅力を伝えました。そして、発表内容に関し直接アドバイスをいただき、発表をしていない班は空き時間にアドバイスをもとに改善作業を行いました。
【奈良中央信用金庫
結崎支店 藤原 達哉 支店長(左側)
地域創生推進室 副室長 堀内 厚男 様(右側)】【奈良中央信用金庫 地域創生推進室 室長 山田 章生 様】
最後に、フルックス(FRUX)グループ様と奈良中央信用金庫様より本講演を通して学生へ総評をいただきました。
フルックス(FRUX)グループ 竹中 ゆい様からは、「本日はありがとうございました。学生さんならではの柔軟な考え方をお伺いできて、新たな刺激となりました。皆様の事業計画書を参考として、これからの事業に取り入れていければと思います。」とのコメントをいただきました。
フルックス(FRUX)グループ 河野 真也様からは、「お疲れ様でした。皆さんからエネルギーと情熱が伝わってきました。地産地消や奈良のものを使って奈良の活性化につながるアイデアでした。これからも自分のイメージしたものをかたちにできるような自分なりの考え方を持っていただければと思います。」とのコメントをいただきました。
【フルックス(FRUX)グループ 竹中 ゆい様】
【フルックス(FRUX)グループ 河野 真也様】
奈良中央信用金庫 堀内 厚男様に、「政治経済ワークシート No.9」の答え合わせをしていただきました。そして、その後、「皆さんは本日、新しいアイデアを事業計画書にしました。新しい何かは世の中に変化をもたらし、わくわくドキドキが生まれます。9月に予定されている最終発表会では、わくわくドキドキするような発表をして共感してもらえるように頑張ってください。会社に入ると営業や事業提案等多くの発表の機会があります。この授業での経験は社会に出てからも役に立ちます。12月に、斑鳩でビジネスコンテストがあります。(第1回高校生ビジネス・グランプリin斑鳩)是非、チャレンジしていただければと思います。」と、激励のお言葉をいただきました。
「政治経済ワークシート No.9」の答え
☆事業計画書をよりよくするために
事業計画書の評価基準
(新規性):アイデアが創造性に優れ、他に無いものである。
(実現性):アイデアは実際に実現の可能性が高い。
(事業性):アイデアは収益が見込め継続的な事業が可能である。
三つの絞り
①(商品)を絞る ②(ターゲット)を絞る ③(知恵)を絞る
三つのなぜに答えよう
①なぜ、この事業が(社会)に必要か。
②なぜ、この事業に(将来性)があるのか。
③なぜ、この事業を(世の中に広めたい)と思うのか。
【奈良中央信用金庫 堀内 厚男 様】
学生は、今後、最終発表会へ向けパワーポイントによるスライド作成等の準備に取組んでまいります。
フルックス(FRUX)グループ様 (2017年7月28日掲載)第2回 COC+地理 グループ活動② 統計資料の活用、夏季予備調査(2017年7月28日掲載)
平成29年7月19日(水)の1・2限目に電子制御工学科1年生を対象に上島 智史助教による第2回『COC+地理』の授業が行われました。
(担当教員 上島智史 助教)
グループ活動② 統計資料の活用、夏季予備調査本授業を通じ地理的な視点から奈良県各地域を調査・考察し、奈良の魅力を再発見すると共に、その魅力をPRする「奈良県の観光ガイドブック」づくりを主題に取り組みます。 今回は、本格的な調査活動に向けて、その準備・予備知識となる統計資料等の調査につき、各グループ内で“歴史”“文化”など分野ごとに調査対象の分担を決めて取り組みました。
(学生の質問に答える上島智史助教)
今回得たデータ・情報をもとに、夏季予備調査で更に突っ込んだ分析・考察に取り組んでまいります。
≪第5回 COC+政治・経済 奈良OAシステム株式会社様による特別講演 (2017年7月24日掲載)≫
奈良OAシステム株式会社様 (2017年7月24日掲載)COC+政治・経済(担当教員:竹原 信也准教授)では、平成29年7月11日(火)、7・8限目に情報工学科3年生を対象に、奈良OAシステム株式会社 諸富 誠治 様を講師としてお招きし、奈良中央信用金庫様にご同席いただき、地方創生コラボ企画としての特別講演を開催いたしました。
【奈良OAシステム株式会社 諸富 誠治 様】
【担当教員 竹原 信也准教授】
つぎに、ご自身の社会人としての豊富な経歴をふまえながら自己紹介をしていただきました。そして、『哲学、考え方研修 「働き方」~幸福になるための考え、思いの重要性~』についてお話しいただきました。
「奈良OAシステム株式会社の社員の一人に、誰も好んでやらないトイレの掃除を朝早く出勤し、やっている人がいます。この人は、一生懸命に働く、だれにも負けない努力をしている人です。会社とは人の心の集合体です。それを目にした周りの人からの評価は高まります。一生懸命に働く、だれにも負けない努力をすることにより、やりがいや達成感を見出せるようになり、仕事を好きになり、更に創意工夫をすることで、仕事を楽しむことができ人生を豊かにすることができます。その結果「心を高めるために働く」ことにつながります。
人生は無限ではありません限りがあります。苦しい時が試練だと思いがちですが、良い時も試練なのです。成功したからと言って傲慢にならず、謙虚にしておごらず、毎日反省をするように習慣づけて下さい。自分のやって欲しいことを相手にやってあげる、それを毎日続けていれば、人は一人では生きていけませんから、自分が困ったときに必ず誰かが助けてくれます。利己だけで動く、つまり本能で動くと、誰も助けにきてくれません。そして、人は生きていることに感謝しなければなりません。人は神様に生かされているのかもしれないからです。
利己と利他についてもう少しお話しさせていただくと、良いことをすれば良い結果がでます。これを因果応報といいます。結果には必ず原因があり、あなた方は自分たちの決断、行動によってあなた方の人生がつくられています。良いことをしていけば良い方向に動き、あなた方が思った通りの人生に運命はなります。“こうなりたい”と思えば“こうなる”そういう気持ちを持つことが大事です。そして、もし失敗しても、くよくよせずに新たな思いと新たな行動をとる努力、つまり創意工夫をしてください。この事を私は京セラグループで学ばせていただき自分が成長できたと確信しております。
仕事が出来る人とは、良い習慣をもっており、自ら積極性と普段のコミュニケーションを図り周囲と協力して仕事を進める段取りの良い人です。常に自分をはかるものさしを伸ばし、満点をつけず努力するチャレンジ精神をもっている人です。なんにでもチャレンジして、労働が人生にもたらす素晴らしい可能性を仕事によって知っていただければと思います。つまり仕事を通じて人格形成をしていただきたいのです。
仕事は9割が苦しいと言われています。しかし、残りの1割の楽しさのために働くことで、人生はだんだんと良くなっていきます。この後、皆さんの事業計画書を見せていただきますが、働くということや起業するということは、仕事を通じて心を高める人格形成につながります。これまで話してきたように、幸福になるための考え、思いの重要性が大事なのです。そこには、素晴らしい可能性があります。人間には無限の可能性があります。皆さんにも無限の可能性があります。自分の思ったような人生を生きるために、頑張ってください。」と激励のお言葉をいただきました。
学生は、「なぜ働くのか?」「何のために働くのか?」について、労働が人生にもたらす、すばらしい可能性を知り、「働き方」の紐解きをしていきました。働くことは人間を鍛え、心を磨き、「人生において価値あるもの」をつかみ取るための尊くて、最も重要な行為であることを教わり、人生を好転させる方法として「ど真剣に働く」ことを知りました。
【特別講演の様子】
【質疑応答の様子】
学生がグループワークで作成した事業計画書を定められたタイムスケジュールに従って、奈良OAシステム株式会社様ブースと奈良中央信用金庫様ブースAとBの3つに分かれ発表しました。学生は各班制限時間を精一杯活用して、自分たちの事業計画書の魅力を伝えました。そして、発表内容に関し直接アドバイスをいただき、発表をしていない班は空き時間にアドバイスをもとに改善作業を行いました。
最後に、奈良OAシステム株式会社様と奈良中央信用金庫様より本講演を通して学生へ総評をいただきました。
奈良OAシステム株式会社 諸富様からは、「どの事業計画書も面白い斬新なもので楽しく拝見させていただきました。短い時間でしたので、事業計画としてはまだまだ会計の基礎ができておられませんでしたが、今後、どうやったら事業が成り立つのか?どこに収益性があるのか?原価、費用をどれだけ計上しないといけないのか?開発費用や手数料、広告収入などについても、もう少し深堀して考え会計の基礎を学んでください。そして、楽観的に構想し、悲観的に計画し、楽観的に実行する。実行するときには、くよくよと悩まずに“絶対に成功する”という思いで実行してください。また、事業計画書を作成するときは、リスクとして参入障壁の問題やライバル企業が出てくることなどを想定してください。その際に、地域との密着や協力企業との連携によって、他社が参入できないようにするなどの努力が必要です。アイデアとしては、すばらしいものでした。」と、コメントをいただきました。
奈良中央信用金庫 堀内 厚男様に、「政治経済ワークシート No.9」の答え合わせをしていただきました。そして、その後、「これが今みなさんの考えている事業計画書をよりよくするためのヒントとなるものです。新しいアイデアを言葉や文字にしました。新しい何かは世の中に変化をもたらし、そこに感動が生まれます。そのためには、世の中の人に共感してもらわなければなりません。皆さんの頭の中にあることをわくわくドキドキするようなアイデアとして共感してもらえるような発表にしてください。」と、激励のお言葉をいただきました。
【奈良中央信用金庫 地域創生推進室 山田 章生 室長】
【奈良中央信用金庫
ますが支店 寺西 弘行 支店長(左側)
地域創生推進室 堀内 厚男 副室長(右側)】【学生の事業計画書発表の様子】
【政治経済ワークシート No.9】
※クリックすると拡大PDFが表示されます。「政治経済ワークシート No.9」の答え
☆事業計画書をよりよくするために
事業計画書の評価基準
(新規性):アイデアが創造性に優れ、他に無いものである。
(実現性):アイデアは実際に実現の可能性が高い。
(事業性):アイデアは収益が見込め継続的な事業が可能である。
三つの絞り
①(商品)を絞る ②(ターゲット)を絞る ③(知恵)を絞る
三つのなぜに答えよう
①なぜ、この事業が(社会)に必要か。
②なぜ、この事業に(将来性)があるのか。
③なぜ、この事業を(世の中に広めたい)と思うのか。
【奈良中央信用金庫 堀内 厚男 様】
9月に予定されている最終発表会への期待が高まります。
奈良高専、大阪産業大学及び近畿中国森林管理局(奈良森林管理事務所)との技術開発に関する連携・協力に関する協定(平成29年7月12日締結)
奈良高専、大阪産業大学及び奈良森林管理事務所は、林業の低コスト化に資する木材搬出システムの技術開発に向けた連携・協力に関する協定書を締結しました。
※協定書をクリックすると拡大表示されます。
この協定締結により、奈良県の林業復興を目指した間伐材の有効利用、木材搬送の効率化等林業が抱える様々な課題に対し産学官が一体となった取り組みの道筋ができました。
今後、奈良県南部の林業研究会などに3者が積極的に参画し、3者のノウハウを結集し県内の山林に雇用を取り戻す新たなビジネスの創出などについて自治体や県内企業と共に協議して参ります。
平成29年度 やまと共創郷育センターCOC+事業協議会が開催されました。(2017年7月18日掲載)
平成29年7月11日(火)、奈良女子大学にて平成29年度やまと共創郷育センター事業協議会が開催されました。本校から後藤校長、藤田教授(COC+実施責任者)、中村教授(地域創生研究センター長)、谷口准教授(地域創生研究センター副センター長)が出席しました。
主幹校である奈良女子大学、参加校である奈良県立大学の関係者をはじめ、奈良県、下市町、十津川村関係者や本COC+事業の事業協働機関である県内企業など多くの関係者に出席頂きました。
はじめに、奈良女子大学 今岡学長から開会議長挨拶があり、続いて、やまと共創郷育センター 成瀬センター長より、やまと再構築プロジェクトの平成28年度事業報告とCOC+評価委員会における本プロジェクトの平成28年度事業評価結果及び平成29年度事業計画につき報告がありました。
県内自治体と連携した地域創生科目の実施や県内企業・地域と連携した地域創生研究クラスター活動、県内企業と学生との交流会実施など本プロジェクトの第2年度の成果は全体として進展しているとの高い評価を頂いたことが紹介されました。
<奈良女子大学 今岡学長>
<奈良女子大学 やまと共創郷育センター 成瀬センター長>
続いて各校より平成29年度事業計画の発表がありました。
奈良女子大学からは前川コーディネーターより、地域志向科目の拡充や地方創生にかかる教育セミナーの実施などの教育支援活動、県内企業OGとの交流会や企業見学会の実施などの就職支援活動を積極的に推し進めていく旨の表明がありました。
奈良高専からは藤田COC+実施責任者より報告が行われました。平成28年度は教育において“より広く”、研究において“より深く”、雇用創出・人材育成面で“新たに多面的な展開”ができた1年であり、平成29年度以降も“教育”“研究”“雇用創出・人材定着”をCOC+事業の3本柱としてギアチェンジしながら各施策を加速させていく旨の表明がありました。
奈良県立大学からは、増本特任准教授より、県内就職先の開拓として企業研究プロジェクトやCOC+学生ボランティアプロジェクトの立ち上げ、ピア・キャリア・サポートの拡充などを推し進めていく旨の表明がありました。
<奈良女子大学 前川コーディネーター>
<奈良工業高等専門学校 藤田COC+実施責任者>
<奈良県立大学 増本特任准教授>
<出席者の皆様>
各校の発表について出席者から感想や今後の活動に対する激励のお言葉を頂き、今後の本プロジェクトに対する高い期待が寄せられました。
最後に、奈良高専 後藤校長、奈良県立大学 伊藤学長より出席者の皆様への御礼の挨拶があり、今後とも自治体・県内企業・団体との連携・信頼関係を強化していくことを出席者間で確認し合い、和やかな雰囲気で閉会しました。
<奈良工業高等専門学校 後藤校長>
<奈良県立大学 伊藤学長>
≪第5回 COC+政治・経済 広陵化学工業株式会社様による特別講演 (2017年7月18日掲載)≫
広陵化学工業株式会社様 (2017年7月18日掲載)COC+政治・経済(担当教員:竹原 信也准教授)では、本校と奈良中央信用金庫様・奈良県内企業様との地方創生コラボ企画により、学生がグループワークで作成した事業計画書を発表し、評価していただいております。
平成29年7月7日(金)、5・6限目に電子制御工学科3年生を対象に、広陵化学工業株式会社 製造部統括工場長 諏訪 敏様を講師としてお招きして特別講演が行われました。
広陵化学工業株式会社様は、プラスチック射出成形メーカーとして創業されて以来、主に食品容器と臨床用器材の分野で、最高品質の商品を提供しておられ、今後さらに組織や技術開発、販売手法などの企業活動で継続的なイノベーションにより、収益力の高い新規事業分野の製品を次々と生み出す県内の優良企業です。
諏訪様の工場長就任から6年間で売上高を1.7倍に増加させた秘話や工場長としての取り組み等をお話しいただきました。「経営の基盤を支えてくれる食品容器」や「高付加価値化が必要な理化学製品」の紹介場面では、実際の商品を見せながら、食品容器7g=3円と理化学製品2g=10円の価格を比較し、商品の高付加価値について分かりやすくご説明いただき、学生の笑いを誘う場面も見られました。「急成長を支えた新規事業分野の製品」については、宅配水と医療機器を例に、収益率の高い分野についてのご紹介をいただきました。さらに、「私がこれまで取り組んできたこと」と題して、諏訪様の工場長としての取り組みをお話しいただきました。
【広陵化学工業株式会社 製造部統括工場長 諏訪 敏様】
【ブロー成形技術説明の様子】
【食品容器と理化学製品の高付加価値説明の様子】
《私がこれまで取り組んできたこと》
1.自分にしかできない新しい工場長像
(数値に基づいた現場マネジメント)2.現場をショールームにするためにスタッフの意識を変える ①工場、各部署の問題点を数字で示す
②改善テーマを明らかにし目標を数値で示す
③目標を達成するための手段を明確にする
④達成状況を共有し手段を修正・見直しする①しっかりとした挨拶
②清潔な環境と身だしなみ
③ルール厳守の仕事ぶり諏訪様は、この二つの取り組みにより、工場長として会社に貢献し、業績を上げてこられました。そして、これからの広陵化学工業株式会社様の目標として、プラスチック製品の受託型メーカーから、自らの商品企画力やプロデュース力で新しい価値を生み出す価値創造型メーカーへの転換について述べられました。「価値創造型メーカー」=「本当のメーカーへ」なる為のポイントとして、産官学の連携が重要であることを伝えました。そして、例えば、シャーレ1セット=9円80銭を産官学の連携により、付加価値をつけ製品化した再生医療用シャーレ3100円とすることで、新しい可能性が市場で実現していきます。夢を追いチャレンジしていく起業家精神や中小企業だからこそできることなど、その魅力や面白さを学生が感じる特別講演でした。
この特別講演に対する質疑応答の時間も設けられ、学生からの質問に対して諏訪様から激励を込めたご回答をいただきました。
その後、学生がグループワークで作成した事業計画書を定められたタイムスケジュールに従って、広陵化学工業株式会社様ブースA・Bと奈良中央信用金庫様ブースA・Bの4つに分かれ発表しました。学生は各班制限時間を精一杯活用して、自分たちの事業計画書の魅力を伝えました。そして、発表内容に関し直接アドバイスをいただき、発表をしていない班は空き時間にアドバイスをもとに改善作業を行いました。
【質疑応答の様子】
【広陵化学工業株式会社 総務部総務課 川西 大輔 様】
【奈良中央信用金庫
本店営業部 北村 守 様(左側)
地域創生推進室 室長 山田 章生 様(右側)】最後に、広陵化学工業株式会社様と奈良中央信用金庫様より本講演を通して学生へ総評をいただきました。
広陵化学工業株式会社からは、はじめに 川西様が、「それぞれの班が、良いアイデアを出されています。事務系の立場から皆さんの事業計画書を見せていただき、人件費等の経費面から専門的にアドバイスをさせていただきました。参考にしていただければと思います。」とのお言葉をいただきました。
諏訪様からは、「発表いただいたそれぞれの班から“検査装置“、“プラスチックのねじ”、“ゲルを使用したベット”、“アクリル樹脂の窓ガラス“の提案をいただきました。今ある素材の代わりにプラスチックで低コスト化することやターゲットを細分化して絞り込むこと、また原料として使う素材にもう一工夫別素材をプラスして独自性を出すことなど、お伝えした課題をクリアして是非商品化していただきたいと思います。いずれにしても素晴らしいアイデアで参考になりました。」と、期待を込めたお言葉をいただきました。
奈良中央信用金庫 堀内 厚男様からは、「皆さんは、9月のプレゼンテーションまでに色々なアイデアを出して、新しい何かをつくりだそうとしておられます。その何かは、実現すれば、社会に変化をもたらし、感動がうまれます。そのためには、世の中の人に理解して共感してもらわなければなりません。ここで、プレゼンの神様と呼ばれる奈良県生駒市在住のガー・レイノルズさんの”10のレッスン”をご紹介させていただきます。印象に残るプレゼンテーションのテクニックですので、参考にしていただき、感動してもらえるような最終発表会にしてください。」と、激励のお言葉をいただきました。
『プレゼンの神様 ガー・レイノルズに学ぶ -10のレッスン-』
01.何を使うかは問題ではない。
02. アナログモードで始める
03. 恐れずにリスクを冒す
04.「ストーリー」を探す
05. その人の立場になって考えてみる
06. 自制する
07. 視覚は他のどの感覚よりも勝る
08. 信号 Vs 雑音
09. 空白を受け入れる
10. あなたの周りにあることから学ぶ【奈良中央信用金庫 堀内 厚男 様】
学生は、最終発表会へ向けて事業計画書の完成が急がれます。
≪第5回 COC+政治・経済 奈良精工株式会社様による特別講演 (2017年7月18日掲載)≫
COC+政治・経済「奈良県企業様による特別講演」が、平成29年7月7日(金)、1・2限目に物質化学工学科3年生を対象に、奈良精工株式会社 代表取締役社長 中川 博央様を講師にお招きして行われました。
この授業は、本校と奈良中央信用金庫様・奈良県内企業様との地方創生コラボ企画であり、学生がグループワークにより作成した事業計画書を発表し、評価していただくものです。
(担当教員 竹原准教授)
(奈良精工株式会社 中川社長)
(奈良中央信用金庫 様)
前半は、奈良精工株式会社 中川社長による特別講演が行われ、会社概要・事業内容・製品紹介などの会社情報をご説明いただきました。
光学機器部品メーカーとして設立以来、一分野に固執せず、歯科用インプラント材生産から電車部品・航空機部品の生産等、精密部品加工で培ったノウハウを活かして様々な業種の仕事に幅広く対応して、新しい事業領域を次々と開拓する経営方針のご紹介をいただきました。その中でも力を入れておられるのが、医療機器分野であり、奈良県で唯一の第一種医療機器製造販売業許可を取得されておられ、歯科用インプラント材生産にとどまらず、股関節用インプラントや人工股関節、手術機器などに領域を広げ、ばね指(弾発指)の外科手術で利用する靭帯・腱手術用機器も開発されておられる県内の有力企業です。中川社長ご自身のエンジニアとしての立場から生産技術の習得やRWF法、タグチメソッド等についてお話をいただき、また、社会で働く上で必要な力についてもお話いただきました。そのうえで、企業が新入社員に求めるものとして学校での基礎学力も大事であるが企業はコミュニケーション能力や協調性を求めていることをオアシス運動(「おはよう」「ありがとう」「失礼します」「すみません」それぞれの最初の1文字をつなげたもの)などを例に挙げ、社会人としてのマナーの大切さについても述べられました。そして、教育訓練や自己研鑚に進んで取り組むことが自分にも企業にもプラスになると学生を激励しました。また、学生は中川社長から奈良精工株式会社様の他社との交流を通じた事業展開や奈良県における地方創生の現状を学び、中小企業の魅力についても知りました。
前半の特別講演に対する質疑応答の時間も設けられ、学生からの質問に対して中川社長から丁寧なご回答をいただきました。
(特別講演の様子)
(質疑応答の様子)
後半は、学生がグループワークで作成した事業計画書を定められたタイムスケジュールに従って、奈良精工株式会社様ブースと奈良中央信用金庫様ブースAとBの3つに分かれ発表しました。学生は各班制限時間を精一杯活用して、自分たちの事業計画書の魅力を伝えました。そして、発表内容に関し直接アドバイスをいただき、発表をしていない班は空き時間にアドバイスをもとに改善作業を行いました。
(奈良精工株式会社様ブース)
中川 社長
(奈良中央信用金庫様ブースA)
橿原支店 福山 支店長
堀内 地域創生推進室 副室長
(奈良中央信用金庫様ブースB)
山田 地域創生推進室 室長
最後に、奈良精工株式会社様と奈良中央信用金庫様より本講演を通して学生へ総評をいただきました。
奈良精工株式会社様からは、「事業を構築するためには、どんな市場があるのか、どれくらいの規模があるのか、どう融合するのかなどトータル的に分析し、世の中ではどうなのか現状認識を行い、実現するかどうかの有効性を踏まえて、事業を構築してください。製造するには何個つくれば利益が出るのかなどの採算性についても分析し、いろいろな角度から方向付けをして、もう一度基礎的なところから、事業が成り立つかどうかを検討してください。是非、皆さんのアイデアを事業計画書に盛り込んで実現できるように、頑張ってください。」と激励のお言葉をいただきました。
奈良中央信用金庫 堀内 厚男様からは、「お疲れ様でした。今、皆さんは、事業計画書作成を通して、新しい何かをつくりだそうとしておられます。その何かは、社会に変化をもたらします。そして、その変化から感動がうまれ、わくわくドキドキが起こります。世の中の発明のほとんどが、今あるもの有から有でうまれています。無から有はうまれません。あるものとあるものを組み合わせて、最終発表会には皆さんがわくわくドキドキするものをつくりだしてください。」と述べられ、プレゼンテーションで想いを 伝えるための参考として、『プレゼンの神様 ガー・レイノルズに学ぶ -10のレッスン-』を挙げられ、最終発表会への期待を込めたお言葉をいただきました。
(グループ発表に対する総評の様子)
学生は本日の講演を胸に、最終発表会に向けて、事業計画書の練り直しに取り組んでまいります。
奈良精工株式会社様 (2017年7月18日掲載)≪第5回 COC+政治・経済 奈良県企業様による特別講演≫
第5回COC+政治・経済では、本校と奈良中央信用金庫様との地方創生コラボ企画として、奈良県内の「卸売」・「プラスチック製品製造」・「機械製造販売」・「精密機器製造」・「商社」の多岐にわたる業種の企業様を招へいし特別講演を行っております。
本科3年生1学科につき1企業様が、事業内容や業界動向、抱えている課題等を直接お話しいただくことで、地元企業の魅力を知ると共にベンチャーマインドの涵養を目指します。
☆会社名をクリックすると、特別講演の内容が表示されます。
平成29年度 COC+ 政治・経済(2017年6月12日掲載)
COC+政治・経済「奈良県企業様による特別講演」が、平成29年7月7日(金)、1・2限目に物質化学工学科3年生を対象に、奈良精工株式会社 代表取締役社長 中川 博央様を講師にお招きして行われました。
この授業は、本校と奈良中央信用金庫様・奈良県内企業様との地方創生コラボ企画であり、学生がグループワークにより作成した事業計画書を発表し、評価していただくものです。
(担当教員 竹原准教授)
(奈良精工株式会社 中川社長)
(奈良中央信用金庫 様)
前半は、奈良精工株式会社 中川社長による特別講演が行われ、会社概要・事業内容・製品紹介などの会社情報をご説明いただきました。
光学機器部品メーカーとして設立以来、一分野に固執せず、歯科用インプラント材生産から電車部品・航空機部品の生産等、精密部品加工で培ったノウハウを活かして様々な業種の仕事に幅広く対応して、新しい事業領域を次々と開拓する経営方針のご紹介をいただきました。その中でも力を入れておられるのが、医療機器分野であり、奈良県で唯一の第一種医療機器製造販売業許可を取得されておられ、歯科用インプラント材生産にとどまらず、股関節用インプラントや人工股関節、手術機器などに領域を広げ、ばね指(弾発指)の外科手術で利用する靭帯・腱手術用機器も開発されておられる県内の有力企業です。中川社長ご自身のエンジニアとしての立場から生産技術の習得やRWF法、タグチメソッド等についてお話をいただき、また、社会で働く上で必要な力についてもお話いただきました。そのうえで、企業が新入社員に求めるものとして学校での基礎学力も大事であるが企業はコミュニケーション能力や協調性を求めていることをオアシス運動(「おはよう」「ありがとう」「失礼します」「すみません」それぞれの最初の1文字をつなげたもの)などを例に挙げ、社会人としてのマナーの大切さについても述べられました。そして、教育訓練や自己研鑚に進んで取り組むことが自分にも企業にもプラスになると学生を激励しました。また、学生は中川社長から奈良精工株式会社様の他社との交流を通じた事業展開や奈良県における地方創生の現状を学び、中小企業の魅力についても知りました。
前半の特別講演に対する質疑応答の時間も設けられ、学生からの質問に対して中川社長から丁寧なご回答をいただきました。
(特別講演の様子)
(質疑応答の様子)
後半は、学生がグループワークで作成した事業計画書を定められたタイムスケジュールに従って、奈良精工株式会社様ブースと奈良中央信用金庫様ブースAとBの3つに分かれ発表しました。学生は各班制限時間を精一杯活用して、自分たちの事業計画書の魅力を伝えました。そして、発表内容に関し直接アドバイスをいただき、発表をしていない班は空き時間にアドバイスをもとに改善作業を行いました。
(奈良精工株式会社様ブース)
中川 社長
(奈良中央信用金庫様ブースA)
橿原支店 福山 支店長
堀内 地域創生推進室 副室長
(奈良中央信用金庫様ブースB)
山田 地域創生推進室 室長
最後に、奈良精工株式会社様と奈良中央信用金庫様より本講演を通して学生へ総評をいただきました。
奈良精工株式会社様からは、「事業を構築するためには、どんな市場があるのか、どれくらいの規模があるのか、どう融合するのかなどトータル的に分析し、世の中ではどうなのか現状認識を行い、実現するかどうかの有効性を踏まえて、事業を構築してください。製造するには何個つくれば利益が出るのかなどの採算性についても分析し、いろいろな角度から方向付けをして、もう一度基礎的なところから、事業が成り立つかどうかを検討してください。是非、皆さんのアイデアを事業計画書に盛り込んで実現できるように、頑張ってください。」と激励のお言葉をいただきました。
奈良中央信用金庫 堀内 厚男様からは、「お疲れ様でした。今、皆さんは、事業計画書作成を通して、新しい何かをつくりだそうとしておられます。その何かは、社会に変化をもたらします。そして、その変化から感動がうまれ、わくわくドキドキが起こります。世の中の発明のほとんどが、今あるもの有から有でうまれています。無から有はうまれません。あるものとあるものを組み合わせて、最終発表会には皆さんがわくわくドキドキするものをつくりだしてください。」と述べられ、プレゼンテーションで想いを 伝えるための参考として、『プレゼンの神様 ガー・レイノルズに学ぶ -10のレッスン-』を挙げられ、最終発表会への期待を込めたお言葉をいただきました。
(グループ発表に対する総評の様子)
学生は本日の講演を胸に、最終発表会に向けて、事業計画書の練り直しに取り組んでまいります。
奈良精工株式会社様 (2017年7月18日掲載)
広陵化学工業株式会社様 (2017年7月18日掲載)COC+政治・経済(担当教員:竹原 信也准教授)では、本校と奈良中央信用金庫様・奈良県内企業様との地方創生コラボ企画により、学生がグループワークで作成した事業計画書を発表し、評価していただいております。
平成29年7月7日(金)、5・6限目に電子制御工学科3年生を対象に、広陵化学工業株式会社 製造部統括工場長 諏訪 敏様を講師としてお招きして特別講演が行われました。
広陵化学工業株式会社様は、プラスチック射出成形メーカーとして創業されて以来、主に食品容器と臨床用器材の分野で、最高品質の商品を提供しておられ、今後さらに組織や技術開発、販売手法などの企業活動で継続的なイノベーションにより、収益力の高い新規事業分野の製品を次々と生み出す県内の優良企業です。
諏訪様の工場長就任から6年間で売上高を1.7倍に増加させた秘話や工場長としての取り組み等をお話しいただきました。「経営の基盤を支えてくれる食品容器」や「高付加価値化が必要な理化学製品」の紹介場面では、実際の商品を見せながら、食品容器7g=3円と理化学製品2g=10円の価格を比較し、商品の高付加価値について分かりやすくご説明いただき、学生の笑いを誘う場面も見られました。「急成長を支えた新規事業分野の製品」については、宅配水と医療機器を例に、収益率の高い分野についてのご紹介をいただきました。さらに、「私がこれまで取り組んできたこと」と題して、諏訪様の工場長としての取り組みをお話しいただきました。
【広陵化学工業株式会社 製造部統括工場長 諏訪 敏様】
【ブロー成形技術説明の様子】
【食品容器と理化学製品の高付加価値説明の様子】
《私がこれまで取り組んできたこと》
1.自分にしかできない新しい工場長像
(数値に基づいた現場マネジメント)2.現場をショールームにするためにスタッフの意識を変える ①工場、各部署の問題点を数字で示す
②改善テーマを明らかにし目標を数値で示す
③目標を達成するための手段を明確にする
④達成状況を共有し手段を修正・見直しする①しっかりとした挨拶
②清潔な環境と身だしなみ
③ルール厳守の仕事ぶり諏訪様は、この二つの取り組みにより、工場長として会社に貢献し、業績を上げてこられました。そして、これからの広陵化学工業株式会社様の目標として、プラスチック製品の受託型メーカーから、自らの商品企画力やプロデュース力で新しい価値を生み出す価値創造型メーカーへの転換について述べられました。「価値創造型メーカー」=「本当のメーカーへ」なる為のポイントとして、産官学の連携が重要であることを伝えました。そして、例えば、シャーレ1セット=9円80銭を産官学の連携により、付加価値をつけ製品化した再生医療用シャーレ3100円とすることで、新しい可能性が市場で実現していきます。夢を追いチャレンジしていく起業家精神や中小企業だからこそできることなど、その魅力や面白さを学生が感じる特別講演でした。
この特別講演に対する質疑応答の時間も設けられ、学生からの質問に対して諏訪様から激励を込めたご回答をいただきました。
その後、学生がグループワークで作成した事業計画書を定められたタイムスケジュールに従って、広陵化学工業株式会社様ブースA・Bと奈良中央信用金庫様ブースA・Bの4つに分かれ発表しました。学生は各班制限時間を精一杯活用して、自分たちの事業計画書の魅力を伝えました。そして、発表内容に関し直接アドバイスをいただき、発表をしていない班は空き時間にアドバイスをもとに改善作業を行いました。
【質疑応答の様子】
【広陵化学工業株式会社 総務部総務課 川西 大輔 様】
【奈良中央信用金庫
本店営業部 北村 守 様(左側)
地域創生推進室 室長 山田 章生 様(右側)】最後に、広陵化学工業株式会社様と奈良中央信用金庫様より本講演を通して学生へ総評をいただきました。
広陵化学工業株式会社からは、はじめに 川西様が、「それぞれの班が、良いアイデアを出されています。事務系の立場から皆さんの事業計画書を見せていただき、人件費等の経費面から専門的にアドバイスをさせていただきました。参考にしていただければと思います。」とのお言葉をいただきました。
諏訪様からは、「発表いただいたそれぞれの班から“検査装置“、“プラスチックのねじ”、“ゲルを使用したベット”、“アクリル樹脂の窓ガラス“の提案をいただきました。今ある素材の代わりにプラスチックで低コスト化することやターゲットを細分化して絞り込むこと、また原料として使う素材にもう一工夫別素材をプラスして独自性を出すことなど、お伝えした課題をクリアして是非商品化していただきたいと思います。いずれにしても素晴らしいアイデアで参考になりました。」と、期待を込めたお言葉をいただきました。
奈良中央信用金庫 堀内 厚男様からは、「皆さんは、9月のプレゼンテーションまでに色々なアイデアを出して、新しい何かをつくりだそうとしておられます。その何かは、実現すれば、社会に変化をもたらし、感動がうまれます。そのためには、世の中の人に理解して共感してもらわなければなりません。ここで、プレゼンの神様と呼ばれる奈良県生駒市在住のガー・レイノルズさんの”10のレッスン”をご紹介させていただきます。印象に残るプレゼンテーションのテクニックですので、参考にしていただき、感動してもらえるような最終発表会にしてください。」と、激励のお言葉をいただきました。
『プレゼンの神様 ガー・レイノルズに学ぶ -10のレッスン-』
01.何を使うかは問題ではない。
02. アナログモードで始める
03. 恐れずにリスクを冒す
04.「ストーリー」を探す
05. その人の立場になって考えてみる
06. 自制する
07. 視覚は他のどの感覚よりも勝る
08. 信号 Vs 雑音
09. 空白を受け入れる
10. あなたの周りにあることから学ぶ【奈良中央信用金庫 堀内 厚男 様】
学生は、最終発表会へ向けて事業計画書の完成が急がれます。
奈良OAシステム株式会社様 (2017年7月24日掲載)COC+政治・経済(担当教員:竹原 信也准教授)では、平成29年7月11日(火)、7・8限目に情報工学科3年生を対象に、奈良OAシステム株式会社 諸富 誠治 様を講師としてお招きし、奈良中央信用金庫様にご同席いただき、地方創生コラボ企画としての特別講演を開催いたしました。
【奈良OAシステム株式会社 諸富 誠治 様】
【担当教員 竹原 信也准教授】
つぎに、ご自身の社会人としての豊富な経歴をふまえながら自己紹介をしていただきました。そして、『哲学、考え方研修 「働き方」~幸福になるための考え、思いの重要性~』についてお話しいただきました。
「奈良OAシステム株式会社の社員の一人に、誰も好んでやらないトイレの掃除を朝早く出勤し、やっている人がいます。この人は、一生懸命に働く、だれにも負けない努力をしている人です。会社とは人の心の集合体です。それを目にした周りの人からの評価は高まります。一生懸命に働く、だれにも負けない努力をすることにより、やりがいや達成感を見出せるようになり、仕事を好きになり、更に創意工夫をすることで、仕事を楽しむことができ人生を豊かにすることができます。その結果「心を高めるために働く」ことにつながります。
人生は無限ではありません限りがあります。苦しい時が試練だと思いがちですが、良い時も試練なのです。成功したからと言って傲慢にならず、謙虚にしておごらず、毎日反省をするように習慣づけて下さい。自分のやって欲しいことを相手にやってあげる、それを毎日続けていれば、人は一人では生きていけませんから、自分が困ったときに必ず誰かが助けてくれます。利己だけで動く、つまり本能で動くと、誰も助けにきてくれません。そして、人は生きていることに感謝しなければなりません。人は神様に生かされているのかもしれないからです。
利己と利他についてもう少しお話しさせていただくと、良いことをすれば良い結果がでます。これを因果応報といいます。結果には必ず原因があり、あなた方は自分たちの決断、行動によってあなた方の人生がつくられています。良いことをしていけば良い方向に動き、あなた方が思った通りの人生に運命はなります。“こうなりたい”と思えば“こうなる”そういう気持ちを持つことが大事です。そして、もし失敗しても、くよくよせずに新たな思いと新たな行動をとる努力、つまり創意工夫をしてください。この事を私は京セラグループで学ばせていただき自分が成長できたと確信しております。
仕事が出来る人とは、良い習慣をもっており、自ら積極性と普段のコミュニケーションを図り周囲と協力して仕事を進める段取りの良い人です。常に自分をはかるものさしを伸ばし、満点をつけず努力するチャレンジ精神をもっている人です。なんにでもチャレンジして、労働が人生にもたらす素晴らしい可能性を仕事によって知っていただければと思います。つまり仕事を通じて人格形成をしていただきたいのです。
仕事は9割が苦しいと言われています。しかし、残りの1割の楽しさのために働くことで、人生はだんだんと良くなっていきます。この後、皆さんの事業計画書を見せていただきますが、働くということや起業するということは、仕事を通じて心を高める人格形成につながります。これまで話してきたように、幸福になるための考え、思いの重要性が大事なのです。そこには、素晴らしい可能性があります。人間には無限の可能性があります。皆さんにも無限の可能性があります。自分の思ったような人生を生きるために、頑張ってください。」と激励のお言葉をいただきました。
学生は、「なぜ働くのか?」「何のために働くのか?」について、労働が人生にもたらす、すばらしい可能性を知り、「働き方」の紐解きをしていきました。働くことは人間を鍛え、心を磨き、「人生において価値あるもの」をつかみ取るための尊くて、最も重要な行為であることを教わり、人生を好転させる方法として「ど真剣に働く」ことを知りました。
【特別講演の様子】
【質疑応答の様子】
学生がグループワークで作成した事業計画書を定められたタイムスケジュールに従って、奈良OAシステム株式会社様ブースと奈良中央信用金庫様ブースAとBの3つに分かれ発表しました。学生は各班制限時間を精一杯活用して、自分たちの事業計画書の魅力を伝えました。そして、発表内容に関し直接アドバイスをいただき、発表をしていない班は空き時間にアドバイスをもとに改善作業を行いました。
最後に、奈良OAシステム株式会社様と奈良中央信用金庫様より本講演を通して学生へ総評をいただきました。
奈良OAシステム株式会社 諸富様からは、「どの事業計画書も面白い斬新なもので楽しく拝見させていただきました。短い時間でしたので、事業計画としてはまだまだ会計の基礎ができておられませんでしたが、今後、どうやったら事業が成り立つのか?どこに収益性があるのか?原価、費用をどれだけ計上しないといけないのか?開発費用や手数料、広告収入などについても、もう少し深堀して考え会計の基礎を学んでください。そして、楽観的に構想し、悲観的に計画し、楽観的に実行する。実行するときには、くよくよと悩まずに“絶対に成功する”という思いで実行してください。また、事業計画書を作成するときは、リスクとして参入障壁の問題やライバル企業が出てくることなどを想定してください。その際に、地域との密着や協力企業との連携によって、他社が参入できないようにするなどの努力が必要です。アイデアとしては、すばらしいものでした。」と、コメントをいただきました。
奈良中央信用金庫 堀内 厚男様に、「政治経済ワークシート No.9」の答え合わせをしていただきました。そして、その後、「これが今みなさんの考えている事業計画書をよりよくするためのヒントとなるものです。新しいアイデアを言葉や文字にしました。新しい何かは世の中に変化をもたらし、そこに感動が生まれます。そのためには、世の中の人に共感してもらわなければなりません。皆さんの頭の中にあることをわくわくドキドキするようなアイデアとして共感してもらえるような発表にしてください。」と、激励のお言葉をいただきました。
【奈良中央信用金庫 地域創生推進室 山田 章生 室長】
【奈良中央信用金庫
ますが支店 寺西 弘行 支店長(左側)
地域創生推進室 堀内 厚男 副室長(右側)】【学生の事業計画書発表の様子】
【政治経済ワークシート No.9】
※クリックすると拡大PDFが表示されます。「政治経済ワークシート No.9」の答え
☆事業計画書をよりよくするために
事業計画書の評価基準
(新規性):アイデアが創造性に優れ、他に無いものである。
(実現性):アイデアは実際に実現の可能性が高い。
(事業性):アイデアは収益が見込め継続的な事業が可能である。
三つの絞り
①(商品)を絞る ②(ターゲット)を絞る ③(知恵)を絞る
三つのなぜに答えよう
①なぜ、この事業が(社会)に必要か。
②なぜ、この事業に(将来性)があるのか。
③なぜ、この事業を(世の中に広めたい)と思うのか。
【奈良中央信用金庫 堀内 厚男 様】
9月に予定されている最終発表会への期待が高まります。
第5回COC+政治・経済(担当教員:竹原 信也准教授)では、平成29年7月13日(木)、3・4限目に電気工学科3年生を対象に、フルックス(FRUX)グループ 代表取締役 黒田 久一様を講師としてお招きし、奈良中央信用金庫様にご同席いただき、地方創生コラボ企画としての特別講演を開催いたしました。第3回目の授業では、 経営企画室 室長 村山 光代様を招へいし、「奈良県で活躍している企業の活動内容を知ろう」と題して、事前に会社概要・経営理念等についてのご説明いただきました。
【フルックス(FRUX)グループ様】
【奈良中央信用金庫様】
奈良県大和郡山市の昭和工業団地内にあるフルックス(FRUX)グループ様は、果実・青果卸業から創業され本年で54年目を迎えられます。創業者である黒田 一郎様が平成29年5月に他界され、これまでの青果業界における青果物流通への「挑戦」と「学び」を振り返りながら創業者精神を受け継ぎ、時代の変化に対応した次の50年=“NEXT50”へ向け、新たな価値創造に挑戦を続けておられる奈良県の優良企業です。
前半は、黒田社長から会社概要・事業紹介等が行われました。
はじめに、「かごの卵理論」によるリスクヘッジの考え方を学びました。「“商売とは心配の上に成り立つもの”で、青果物は天候リスクを抱えているため複数事業に取組むことでリスク分散しています。そして、常に変化に対応し、価値創造に挑戦してきました。“商売はリスクがあるけれど果敢に挑戦できるすばらしいもの”でもあります。」とのお話をいただきました。
【フルックス(FRUX)グループ 代表取締役 黒田 久一様】
【アメリカの野菜等売り場における陳列の仕方説明の様子】
つぎに、「日本では、商品に値札が付いていなかった対面販売の時代がありましたが、1673年に越後屋(三越の前身)が正札販売を実施しました。アメリカで世界初のスーパーマーケット キングカレンによるレジスターの登場から食品小売業における“セルフサービス”が始まり、日本にも合理的な販売手法として導入されました。今、有店舗で商品を自ら選んで販売する、この“当たり前のセルフサービス”が大きく変わろうとしています。それはネット販売による「アマゾンの台頭」です。私自身、生鮮食品において、ネット販売は、関係のないものだと思っておりました。しかし、「Amazonフレッシュ」というサービスが東京の一部地域で開始されるようになり、野菜、果物、鮮魚、精肉などの生鮮食品や専門店グルメから日用品まで10万点以上の商品の購入がネットで可能になりました。また、アマゾンは今年6月に、自然・有機食品が強みである米大手高級スーパーのホールフーズ・マーケットを買収しました。これは、ネット企業が有店舗を持つということを意味しています。2社の長所を上手く活用し、融合することで、今までネットでは買うことを躊躇していた生鮮食品も現物を手に取って見ることができます。2社を融合することで、今までとは異なる流通形態になり、流通業界が大きく転換することへの危機感はあります。しかし、ここには新たなビジネスチャンスも生まれます。我々フルックス(FRUX)グループは、お客様にどのような価値を提供できるのか、新たなビジネスへの創造を社内で検討しております。これからは経済的価値だけでなく社会的価値とのバランスを考えた経営が求められています。ビジネスのスピードは速いですが、“あますところなく使いきる、売りきる”ことへの挑戦を続け、Human touchで野菜を扱う分野では一番になるために、顧客中心の売場作りを意識し(Meal solutions with vegetable)、売り上げを拡大していくFRUXタウン構想を練っております。お客様・地域社会・働くすべての人々が豊かになるようフルックスグループは食と農の“かけ橋”となります。」と、述べられました。最後に、マクドナルド創業者のレイ・クロック氏の“成功はごみ箱の中に”を紹介し、「この後、皆さんから事業計画書のアイデアを見せていただきますが、楽しみにしております。」と、激励のお言葉をいただきました。
この特別講演に対する質疑応答の時間が設けられ、学生から「アマゾンがホールフーズを買収したことによる今後の動きや影響は何ですか?」という質問があり、黒田社長から「利便性の向上」「ネット販売では、味わえない買う楽しさ」「Human touch」等からご回答をいただきました。
【“成功はごみ箱の中に”をご紹介する様子】
【質疑応答の様子】
後半は、学生がグループワークで作成した事業計画書を定められたタイムスケジュールに従って、フルックス(FRUX)グループ様ブースA・Bと奈良中央信用金庫様ブースA・Bの4つに分かれ発表しました。学生は各班制限時間を精一杯活用して、自分たちの事業計画書の魅力を伝えました。そして、発表内容に関し直接アドバイスをいただき、発表をしていない班は空き時間にアドバイスをもとに改善作業を行いました。
【奈良中央信用金庫
結崎支店 藤原 達哉 支店長(左側)
地域創生推進室 副室長 堀内 厚男 様(右側)】【奈良中央信用金庫 地域創生推進室 室長 山田 章生 様】
最後に、フルックス(FRUX)グループ様と奈良中央信用金庫様より本講演を通して学生へ総評をいただきました。
フルックス(FRUX)グループ 竹中 ゆい様からは、「本日はありがとうございました。学生さんならではの柔軟な考え方をお伺いできて、新たな刺激となりました。皆様の事業計画書を参考として、これからの事業に取り入れていければと思います。」とのコメントをいただきました。
フルックス(FRUX)グループ 河野 真也様からは、「お疲れ様でした。皆さんからエネルギーと情熱が伝わってきました。地産地消や奈良のものを使って奈良の活性化につながるアイデアでした。これからも自分のイメージしたものをかたちにできるような自分なりの考え方を持っていただければと思います。」とのコメントをいただきました。
【フルックス(FRUX)グループ 竹中 ゆい様】
【フルックス(FRUX)グループ 河野 真也様】
奈良中央信用金庫 堀内 厚男様に、「政治経済ワークシート No.9」の答え合わせをしていただきました。そして、その後、「皆さんは本日、新しいアイデアを事業計画書にしました。新しい何かは世の中に変化をもたらし、わくわくドキドキが生まれます。9月に予定されている最終発表会では、わくわくドキドキするような発表をして共感してもらえるように頑張ってください。会社に入ると営業や事業提案等多くの発表の機会があります。この授業での経験は社会に出てからも役に立ちます。12月に、斑鳩でビジネスコンテストがあります。(第1回高校生ビジネス・グランプリin斑鳩)是非、チャレンジしていただければと思います。」と、激励のお言葉をいただきました。
「政治経済ワークシート No.9」の答え
☆事業計画書をよりよくするために
事業計画書の評価基準
(新規性):アイデアが創造性に優れ、他に無いものである。
(実現性):アイデアは実際に実現の可能性が高い。
(事業性):アイデアは収益が見込め継続的な事業が可能である。
三つの絞り
①(商品)を絞る ②(ターゲット)を絞る ③(知恵)を絞る
三つのなぜに答えよう
①なぜ、この事業が(社会)に必要か。
②なぜ、この事業に(将来性)があるのか。
③なぜ、この事業を(世の中に広めたい)と思うのか。
【奈良中央信用金庫 堀内 厚男 様】
学生は、今後、最終発表会へ向けパワーポイントによるスライド作成等の準備に取組んでまいります。
フルックス(FRUX)グループ様 (2017年7月28日掲載)
第5回COC+政治・経済(担当教員:竹原 信也准教授)では、平成29年7月13日(木)、5・6限目に機械工学科3年生を対象に、株式会社 品川工業所 代表取締役社長 庄野 明様を講師としてお招きし、奈良中央信用金庫様にご同席いただき、地方創生コラボ企画としての特別講演を開催いたしました。
奈良県にある株式会社 品川工業所様は、餅つき機やたまご焼成機などの食品加工機械・製菓機械の製造を中心に、混合攪拌機・造粒機などの理化学用機械の開発・製造・販売までを手がける明治43年創業の老舗企業です。多様化・複雑化、高品質化する業界のニーズに対応し、技術とハートで食・未来を拓き続けておられます。
前半の特別講演では、「MADE in NARA. 世界の食を支える100年企業」と題して、「SHINAGAWA 総合カタログ」を見ながら、庄野社長から詳しい会社概要や創業理念等のご紹介をいただきました。はじめに、社章のサンキュウマークの由来や社訓の「感謝・研究・前進」のサンキュウ精神についてご説明いただき、福利厚生や社会貢献のお話を伺いました。つぎに、「品川工業所の歴史」を創業期・成長期・開発期に分類した年表をもとに、歴史を振り返りながらご説明をいただきました。
【株式会社 品川工業所 代表取締役社長 庄野 明 様】
【特別講演の様子】
以下は、庄野社長がご説明されたものの中から、主な年代の歴史をあげさせていただきました。
≪株式会社 品川工業所様の歴史≫
年代
主な歴史
庄野社長のコメント
創業期
明治から
昭和20年代
「昭和3・6・10年 全国菓子大博覧会にて、製菓機器が一等金牌を受賞」 この当時は、3~4年に一度の開催である為、間隔があいているように思われますが、連続受賞しております。 成長期
昭和30年代
「昭和36年 モダンミキサー 開発
(現代の家庭用の餅つき機やホームベーカリーの基本構造を作りました。)」当時は各家庭には、餅つき機やホームベーカリーがございませんでした。しかし、この特許が切れてから各家電メーカーが家庭用餅つき機を製造しました。その際に、大手家電メーカーから「家庭用餅つき機をつくらないか?」とのお誘いがありましたが、創業理念である“己の為に財を希わず”から、自社の利益を優先せずに業務用機械メーカーとして、取引先のお客様のことを第一に考えて、お断りしたという経緯があります。 開発期
昭和40年代
から平成
「昭和46年 全自動連続たまご焼き機 開発(これまでの内食主体の食事状況が徐々に外食・中食が普及するにつれ大量調理機械の需要が高まっていきます。)」 昨今は東南アジアを中心に日本食ブームです。また、日本ではコンビニ用弁当等で全自動連続たまご焼き機が、かなり利用されています。 開発期
昭和40年代
から平成
「平成18年 高速混練造粒機“トリプルマスター” 開発(大阪府立大学と共同開発)」 大手製薬メーカーから依頼があり、大阪府立大学が共同開発先を探していたが、中々要望に応える企業が現れなかった時に、創業理念である“客の為に責を辞せず”に基づき「お客様の要望からは逃げてはいけません。挑戦しなさい。」という創業者の考えから「是非やらせてください。」と挑戦し、成功した経緯があります。
その結果、「平成19年 第29回食品産業優良企業等表彰 開発部門に於いてトリプルマスターが農林水産大臣賞を受賞」
さらに、「平成20年 第一回奈良ビジネス大賞に於いてトリプルマスターが最優秀賞を受賞」
いたしました。
学生は、株式会社 品川工業所様の創業理念に基づき、経験と新たな技術ノウハウの習得により、実績を積み上げ大きく前進されてこられた歴史について知ることができました。
さらに、コンビニ・スーパーのお惣菜や弁当・給食などの食品加工業界や菓子・パンの加工業界、医薬品・化粧品などの製造業界と幅広い業界に対して様々な製造装置を提供されておられ、それぞれの製品についてご案内いただきました。学生は、実際に、コンビニ・スーパー・冷凍食品会社で使われている「フラット型炒め機 AQ-F型」やシンガポールで行われた展示会で出展された[たまご焼成機(ロールタイプ)]の動画を目にし、自分たちの身近にある食品が株式会社 品川工業所様の製造した製品からできていることを知りました。
【動画 フラット型炒め機 AQ-F型】
【動画 たまご焼成機(ロールタイプ)】
最後に、庄野社長から「世界的に日本食ブームですので、特に東南アジアを中心にわが社の製品を使っていただけるチャンスです。今後、奈良から世界へ、市場を求めて進出して参ります。創業以来107年続いたわが社は、これからも皆さんの生活に欠かせないあらゆる食品や生活用品の生産に関わり、日々お客様の求めている新しい製品をつくっていきたいです。この後、事業計画書を見せていただきますが、皆さんから素晴らしいアイデアの提案がありましたら、是非コラボさせていただきたいので、お声掛けください。」と結ばれました。
この特別講演に対する質疑応答の時間が設けられ、学生から「機械製造以外の取り組み」についての質問があり、庄野様から「お客様の新製品の試作に関わる提案や機械操作の指導など。」最近の具体例を挙げたわかりやすいご回答をいただきました。
後半は、学生がグループワークで作成した事業計画書を定められたタイムスケジュールに従って、株式会社 品川工業所様ブースAとB、奈良中央信用金庫様ブースAとBの4つに分かれ発表しました。学生は各班制限時間を精一杯活用して、自分たちの事業計画書の魅力を伝えました。そして、発表内容に関し直接アドバイスをいただき、発表をしていない班は空き時間にアドバイスをもとに改善作業を行いました。
【株式会社 品川工業所 代表取締役社長 庄野 明 様】
【株式会社 品川工業所
総務部長 山本 敦也 様(右側)
営業部 営業企画課 係長 久保 順一 様(左側)】【奈良中央信用金庫
地域創生推進室 室長 山田 章生 様(右側)
本店営業部長 山尾 好司 様(左側)】【奈良中央信用金庫 地域創生推進室 副室長 堀内 厚男 様】
最後に、株式会社 品川工業所様と奈良中央信用金庫様より本講演を通して学生へ総評をいただきました。
株式会社 品川工業所 庄野社長からは、「お疲れ様でした。いろいろお聞きして、奈良県に今ある観光資源をどう活用していくかが、多くの班が取り組まれていた事業計画書のアイデアだったように思います。新しいものが生まれてくるには、“こういうことができたらいいな。”“こういう風になったらいいな。”をかたちにすることです。その際に、“今の世の中にあるのか、ないのか。”“ どんなものが市場に出ているのか。”などの市場分析をする必要があります。今、この商品はどういう状況にあるのかという視点で見ればもう一段違う工夫ができるのではないでしょうか。奈良県の産業を高めていくために、皆さんが真剣に考えてくれているのが伝わってきました。」と、激励のお言葉をいただきました。
株式会社 品川工業所 山本総務部長からは、「ユニークで、楽しいアイデアを拝見させていただきました。皆さんのアイデアを商品化したら、“その商品を実際にお客様が選ぶかどうか。”など、自分たちが実際に買う立場に立って、商品を考えればもっともっとアイデアが生まれると思います。また、この商品を買うときに“自分だったらいくら払うか。”“そのためにはコストをどれぐらいにすれば良いのか”といった立場を置き換えて、逆の発想から考えていけば現実味のある事業計画になると思います。皆さんのアイデアが奈良県の活性化につながればと思います。」とのコメントをいただきました。
奈良中央信用金庫 堀内 厚男様に、「政治経済ワークシート No.9」の答え合わせをしていただきました。そして、「三つの絞りと三つのなぜに答えることで、皆さんの考えている事業計画書がよりよくなります。今、新しいアイデアを言葉や文字にし、事業計画書として作成しました。新しい何かは世の中に変化をもたらし、そこに感動が生まれます。わくわくドキドキするような新しいアイデアとして、皆に共感してもらい感動を与えることができる最終発表会を目指してください。」と、期待を込めてコメントをいただきました。
「政治経済ワークシート No.9」の答え
☆事業計画書をよりよくするために
事業計画書の評価基準
(新規性):アイデアが創造性に優れ、他に無いものである。
(実現性):アイデアは実際に実現の可能性が高い。
(事業性):アイデアは収益が見込め継続的な事業が可能である。
三つの絞り
①(商品)を絞る ②(ターゲット)を絞る ③(知恵)を絞る
三つのなぜに答えよう
①なぜ、この事業が(社会)に必要か。
②なぜ、この事業に(将来性)があるのか。
③なぜ、この事業を(世の中に広めたい)と思うの
【品川工業所 庄野社長】
【品川工業所 山本総務部長】
【奈良中央信用金庫 堀内 様】
学生は、9月に予定されている“グループ発表-奈良中央信用金庫様による評価-”へ向けて、感動を与えるためのプレゼンテーション作成の準備が急がれます。
株式会社 品川工業所 様 (2017年7月31日掲載)
【募集締切りました】第1回 イオンモール杯 「LEGOでつくるロボット」 郡山城を守れ!!を開催します。
申し訳ございませんが、募集を締め切らせていただきました。
奈良高専は、地域貢献活動の一環として、この度イオンモール大和郡山様とコラボし、第1回 イオンモール杯 「LEGOでつくるロボット」 郡山城を守れ!!を開催します。
教育用LEGO Mindstormsというロボットキットを使用し、機構作製、プログラミングなどを通して、理系教育の振興を図るとともに、作製したロボットを競技させることにより、参加者にロボットの楽しさを実感していただき、地域の活性化に取り組んでまいります。
”2017WRO奈良大会出場者”によるロボットのデモンストレーションも開催いたします。
平成29年8月19日(土)
①10:30~ ②13:30~
イオンモール大和郡山
1F 北小路コート郡山城 小学校4年生~6年生
無 料
LEGO MINDSTORMS 奈良工業高等専門学校
この申込フォームより
お申込みください!※定員になり次第締め切らさせていただきます。
※①10:30~②13:30~の時間指定は、出来ませんので、ご了承ください。
・本競技では、図のようにAとBの2つのコートが並列して設置される。
・ロボットはスタートエリアから出発し、ゾーンA→ゾーンB→ゾーンC→橋、の順に通過して郡山城を目指す。
・ロボットは橋以外の場所を通過して郡山城に向かうことはできない。
・コート間にまたがるミッション(共同ミッション)は宝物を示し、競技毎に早く獲得したグループにポイントが記録される。
・競技時間は2分間であり、ロボットは遠隔操作により操縦される。
・参加者25名は、3~4名のグループに分かれ操縦者は30~40秒ごとに交代する。
①スタートから出る・・・1pt
②ゾーンAでカギをGET・・・1pt
③ゾーンBを通過する・・・1pt
④お宝を見つける・・・得点2倍(早い者勝ち)
⑤ゾーンCからお城に食料を運ぶ・・・1pt
⑥橋を渡る・・・2pt
⑦お城にたどり着く
・・・4pt(カギあり)
・・・2pt(カギなし)<コートA> <コートB>
≪第4回 COC+政治・経済 (2017年7月12日掲載)≫
第4回 COC+政治・経済(担当教員:竹原 信也准教授)の授業が、平成29年7月6日(木)、5・6時限目に本科3年生 機械工学科で行われました。
前回までの講義を踏まえ、学生はグループワークにより実際のビジネスで必要な事業計画書を作成しました。
※各班の事業計画書案(暫定)をクリックすると、拡大PDFが表示されます。
1. 商品・サービスのアイデアを考える
2. 事業の目的・使命を確認する
3. 対象となる顧客について考える
4. 外部環境・市場環境について考える
5. 仕入・生産計画を立てよう
6. 販売計画をたてよう
7. もうかるかどうか確かめよう学生は、金融機関から出資や創業資金の融資を受ける際に必要な事業計画書の作成を自分たちの自由な発想とアイデアを活かして本当のビジネスとして実現させることを想定して取り組みました。
各班、与えられた課題に応えようと一生懸命に考えている姿が見られました。
そして、完成した事業計画書を次回第5回目の「奈良県企業様による特別講演」で株式会社 品川工業所様と奈良中央信金庫様に各々発表し、アドバイスをいただくことになっております。
今後の学生によるグループ発表に期待が高まります。
第4回 事業計画書を作成しよう -商品・サービスのアイデアを考え事業計画書をつくろう-平成29年度 COC+地理
≪地理 本科1年生5学科共通≫
地域創生意識の浸透を目指す「TOMO地域創生マインド養成教育プログラム」が、本年度から現行カリキュラムの枠内で実施されています。
昨年度に引き続き、COC+事業における地域創生理解教育の一環として、本科1年生5学科共通の授業として「COC+地理」が平成29年7月3日(月)より各学科全4回に渡って進められます。
世界と日本の諸地域にみられる「地域性」を自然・社会の両面から理解するとともに、各地域が抱える諸問題について考える授業の中で、奈良県の地域性を理解し、奈良県の抱える問題について統計から分析し、その魅力を見出すことにより、地域に対する愛着を深めて参ります。
≪講義内容≫
週数 講義内容 第1回 グループ活動①
統計資料の活用、レポート作成準備第2回 グループ活動②
統計資料の活用、夏季予備調査第3回 グループ活動③
PPT作成と発表準備第4回 グループ発表
「市町村の魅力を発信してみよう!」
グループ活動① 統計資料の活用、レポート作成準備平成29年7月5日(水)の1・2限目に、本科1年生 電子制御工学科において、担当教員 上島 智史 助教による第1回『COC+地理』の授業が行われました。
(担当教員 上島 智史 助教)
これまで、日本の自然環境や文化などの特色について、地理的な視点から考察・分析することを目標に授業が行われてきました。そして、日本各地が抱える諸問題を理解するとともに、将来エンジニアとして地域を見つめる視点をグループ活動「奈良県の観光ガイドブックをつくってみよう」を通して涵養してまいります。
学生は、「日本のなかの奈良」と題して、はじめに、日本の地域区分について学びました。
つぎに、奈良県の地理について、地図帳やインターネットを活用し、調べ学習を行いました。
① 図1:奈良県の市町村境界をなぞってみましょう ② 図1:奈良県内の市町村名を全て書いてみましょう ③ 図2:A~Hまでの地形を図中に書いてみましょう A:大和川 F:笠置山地 B:吉野川 H:紀伊山地 C:奈良盆地 G:八経ヶ岳 D:生駒山地 H:大台ヶ原山 E:金剛山地 この『COC+地理』の第4回目(最終日)には、「奈良県の観光ガイドブックをつくってみよう」と題して、グループワークによる授業の成果発表が予定されております。
学生は、今後“奈良県の観光ガイドブック”をつくるアイデアのヒントとなる奈良県の魅力を発見するための授業に取り組んでまいります。
平成29年7月19日(水)の1・2限目に電子制御工学科1年生を対象に上島 智史助教による第2回『COC+地理』の授業が行われました。
(担当教員 上島智史 助教)
グループ活動② 統計資料の活用、夏季予備調査本授業を通じ地理的な視点から奈良県各地域を調査・考察し、奈良の魅力を再発見すると共に、その魅力をPRする「奈良県の観光ガイドブック」づくりを主題に取り組みます。 今回は、本格的な調査活動に向けて、その準備・予備知識となる統計資料等の調査につき、各グループ内で“歴史”“文化”など分野ごとに調査対象の分担を決めて取り組みました。
(学生の質問に答える上島智史助教)
今回得たデータ・情報をもとに、夏季予備調査で更に突っ込んだ分析・考察に取り組んでまいります。
『COC+地理』の授業では、地理的な視点から奈良県各地域を調査・考察し、奈良の魅力を再発見すると共に、各グループが選択した市町村の魅力をPRする「奈良県の観光ガイドブック」の作成に取り組んでおります。
平成29年9月7日(木)の1・2限目に、本科1年生 電気工学科において、担当教員 上島 智史 助教による第3回『COC+地理』の授業が行われました。
学生は、各グループで選択した市町村について統計資料等を用いて、“歴史”・“文化”など分野ごとに調査対象の分担を定め夏季休業中に編集し、「○○市のガイドブックをつくってみよう」と題して、レポートにまとめました。
(担当教員 上島 智史 助教)
前半は、はじめに上島助教から次回予定されているグループ発表の発表方法と評価基準等について説明がありました。
つぎに、夏季休業中に各々が調べてきたレポートをグループ内で報告し合い、プレゼンテーション用パワーポイントをつくることを踏まえて、発表内容の絞り込みが行われました。
後半は、HR教室からマルチメディア演習室に移動し、学生はプレゼンテーション用パワーポイントの作成に取り掛かりました。
上島助教から参考として現2年生が行った昨年度のプレゼンの様子や工夫についての紹介がありました。
次回のグループ発表に向けて、“奈良県の市町村についての魅力を伝えられるか?”が、各グループの取り組むべき重点課題であり、プレゼンテーション用パワーポイントの完成が急がれます。
グループ活動③ PPT作成と発表準備
『COC+地理』の授業では、地理的な視点から奈良県各地域を調査・考察し、奈良の魅力を再発見すると共に、各グループが選択した市町村の魅力をPRする「奈良県の観光ガイドブック」の作成に取り組んでおります。
平成29年9月7日(木)の1・2限目に、本科1年生 電気工学科において、担当教員 上島 智史 助教による第3回『COC+地理』の授業が行われました。
学生は、各グループで選択した市町村について統計資料等を用いて、“歴史”・“文化”など分野ごとに調査対象の分担を定め夏季休業中に編集し、「○○市のガイドブックをつくってみよう」と題して、レポートにまとめました。
(担当教員 上島 智史 助教)
前半は、はじめに上島助教から次回予定されているグループ発表の発表方法と評価基準等について説明がありました。
つぎに、夏季休業中に各々が調べてきたレポートをグループ内で報告し合い、プレゼンテーション用パワーポイントをつくることを踏まえて、発表内容の絞り込みが行われました。
後半は、HR教室からマルチメディア演習室に移動し、学生はプレゼンテーション用パワーポイントの作成に取り掛かりました。
上島助教から参考として現2年生が行った昨年度のプレゼンの様子や工夫についての紹介がありました。
次回のグループ発表に向けて、“奈良県の市町村についての魅力を伝えられるか?”が、各グループの取り組むべき重点課題であり、プレゼンテーション用パワーポイントの完成が急がれます。
グループ活動③ PPT作成と発表準備
これまで、学生はプレゼンテーションを通して、相手に伝える方法を考察するとともに、市町村の魅力を発信することを目的に、1グループ4~5名のグループワークに取組んでまいりました。
はじめに、上島助教から、本日の発表の方法や評価内容、相互評価についての説明が行われました。
(担当教員 上島 智史 助教)
【発表の方法】
発表の方法は、1班から10班までのグループが、定められたタイムスケジュールに従って、5分間の発表と3分間の質疑応答を厳密なタイムキーパーのもとで行いました。
【発表での評価内容】
グループ発表「市町村の魅力を発信してみよう!」発表での評価内容は、“分かりやすいパワーポイントになっていた。”、“声量やスピードは適切で聞き取りやすい。”、“話のポイントを押さえ、わかりやすく説明しようとしている。”、“総合評価(全てを踏まえての評価)”の4項目を1~5(低<高)の5段階で評価するとともに、自由コメントへの入力が行われました。
【発表の相互評価】
発表の相互評価は、スマートフォンでそれぞれの班のQRコードを読み取り、“最終発表・学生評価シート”に進み、各班の発表をWEBで入力し、教員・学生相互による評価が行われました。
スマートフォンを持っていない学生については、紙により“パワーポイントの発表についての評価・コメントシート”に記入した後に、自宅もしくは学内のパソコンからWEB入力する方法がとられました。
1 班 2 班 3 班 4 班 5 班 6 班 7 班 8 班 9 班 10班 学生によるプレゼンテーションは、人口や面積、地形や気候等の基本情報や歴史・文化等や市町村章を調べたり、主なイベントや観光名所のPRを行ったり、古都保存法に指定されている歴史上重要な市町村について述べたり、その土地を知るために実際に歩いて現地調査を行った様子など、様々な取り組みをパワーポイントに盛り込みました。そして、それぞれの班が市町村の魅力を最大限に発信しました。
質疑応答の時間には、学生から積極的に挙手があるなど、市町村への関心の表れを感じました。
全ての班の発表を終え、学生は他の班のプレゼンテーションで参考になった点などについて整理し、それぞれが今後の課題や反省点を振り返りました。
「社会科学特論」(担当教員:竹原 信也准教授)において、「建築技術と奈良」と題して、元仙台高専建築デザイン学科 熊谷 広子 先生による特別講義が行われました。(2017年7月3日掲載)
第12週 特別講義(3) 奈良と建築
仙台高等専門学校 元教員 熊谷 広子 氏による「社会科学特論」における特別講義が行われました。平成29年6月26日(月)、「社会科学特論」本科5年生選択必修者を対象に特別講義(3)「奈良と建築」において「建築技術と奈良 ~奈良の寺院建築の移り変わり~」と題して、元仙台高等専門学校建築デザイン学科 熊谷 広子 先生による講義が行われました。
(午前の部)
(午後の部)
はじめに、熊谷先生より「奈良には歴史のある美しい建築物がたくさんあります。この特別講義では、皆さんにそれらの建物のデザイン的特徴をダイジェストでお伝えします。また、それらがどういう順番で、なぜ、どのように変わってきたのかについても言及します。この講義を受講したみなさんが、建物のデザイン的特徴から“どれが一番古いのか”を見分けられるようになればいいなあと思います」と、あいさつがありました。
(仙台高等専門学校 元教員 熊谷 広子 氏)
(自己紹介・あいさつの様子)
学生は、4~5人のグループになり、配付されたプリントに掲載されている社寺の写真に名称と建立(時代)を記入していきました。そして、“どれが建立の古いものか”“なぜそういえるのか”についてもグループで考えました。
つぎに、神社とお寺の日本におけるそれぞれの起源について学びました。
【神社の場合】 【お寺の場合】 神社の起源は、「常設建物としての神社成立以前の形態(推測)」から知ることができ、以下の3つから推測されています。
(一)モリ(杜・森)に囲まれた神祭の聖地そのもの
(二)住居内や御屋などに玉、鏡などのご神体を祀る場所を設けたもの
(三)神祭の聖地に臨時の屋社を設けたもの
このことから神社の起源は、縄文時代まで遡ることができます。「神社の存在を裏付ける史料」としては『令義解』(古代、平安時代前期)、延喜式神名帳(平安時代中期)があり、また「神社の存在を裏付ける遺跡」として、丹生川上神社(吉野郡東吉野村)、大神神社(桜井市)でそれぞれ縄文時代、古墳時代の祭祀跡が発掘されています。
お寺の起源は、仏教の伝来と飛鳥時代の幕開けに見られ、蘇我馬子の発願により建てられた日本最古のお寺である法興寺(飛鳥寺)です。このころ時代の中心は奈良でした。
その後、四天王寺、川原寺(弘福寺)、本薬師寺が建立されましたが、残念ながら現存しておりません。発掘調査により、飛鳥時代の寺院の伽藍配置の特徴として、塔と金堂の周りを回廊が囲んでいるということが挙げられます。
さらに、神社とお寺の様式・構造の違いについて学びました。
【神社の場合】 【お寺の場合】 「古い神社の様式」として、住吉造(住吉大社の建築形式)・大社造(出雲大社の建築形式)・神明造(伊勢神宮の建築形式)が示され、千木と堅魚木などの建造物の屋根に設けられた部材から古いと言われる根拠をご説明いただきました。さらに、伊勢神宮の神明造に見られる屋根を持ち上げるための棟持柱は、唯一神明造の特徴として、日本古来の建築様式を伝えるもので丸柱の掘立式で、切妻、平入の高床式で棟木の両端を支えるためのものであることを知りました。ここまで学んでくると、「古い神社は、途中で形が変わっていないのか?」などの疑問が出てくると思います。しかし、神社建築の根幹にある「常若」という「常に新しく生まれ変わらせる」思想によって、形式はそのままで、ある一定の年数を経て社殿が作り替えられる(式年遷宮・式年造替)ことを学びました。
◇グループワーク:「主な神社の様式」について、直感でふりがなを記入していきグループごとに発表していきました。
草葺きの神社建築に対して、仏寺建築には大きな瓦屋根があり、堀立と比べて重量が重いため、基壇と礎石が必要でした。瓦の重さを支えるために柱上部の組物の使用も大きな特徴です。飛鳥時代の仏寺として唯一現存する法隆寺では、雲斗、雲肘木の雲形組物や、古代ギリシャのエンタシス式の柱といったデザイン的特徴が見られます。さらに、仏舎利(遺骨)を祀るために造られた五重塔の存在意義についても学びました。
奈良時代の仏寺のデザイン的特徴として、飛鳥時代から見られた舟肘木(円成寺)、大斗肘木(新薬師寺)、平三斗(法隆寺)の組物が奈良時代になると平三斗や出三斗などになり、さらに、一手先(出組)(東大寺)、二手先(大法寺)、三手先(薬師寺)の形式となりました。梁と柄は虹梁、蟇股が使われるようになり、お寺だけでなく古代の貴族の住宅遺構にも見られるようになりました。蟇股のデザインはその後時代を経るに従って徐々に色彩豊かな凝ったものとなっていきます。そして、飛鳥時代に伝来した建築様式が、奈良時代を通じて日本的に発展したものを和様建築ということを学びました。
平安時代から鎌倉時代には源平の争乱で焼失した東大寺復興のために、源頼朝が俊乗坊重源を造東大寺大勧進職に起用しました。その際に柱を貫通する貫を使い構造を強化するなどの改良がなされ、建築物が時代とともに頑丈になっていくことを知りました。
◇グループワーク:「奈良時代の代表的な仏寺」をプリントに書き込んでいきました。奈良の四大寺である興福寺、大安寺(大官大寺)、薬師寺、元興寺や他にも重要な東大寺、唐招提寺、西大寺を書き込んでいきました。また、現存する奈良時代の建築遺構として、栄山寺八角堂、唐招提寺金堂、東大寺転害門、東大寺正倉院、東大寺法華堂についても知ることができました。
最後に、熊谷氏から「皆さんの近くには世界遺産やたくさんの古くて美しい建築物があります。奈良県の価値を再発見するためにも、ぜひ訪れてみてください。」と述べられました。
竹原准教授からは「この特別講義で、普段目にしている建築物の様式や構造・デザインや技法などについて学ぶことで、以前よりも意義深さや奥深さを感じたことと思います。建築士の“常に新しく生まれ変わらせる「常若」”の思想など、工学的知識を持った技術者にも通ずるものがあるように感じました。」と結ばれました。
特別講演終了後に、提出されたプリントには、神社とお寺について「起源や様式、特徴について初めて知った」「代表的な仏寺を知り、そのデザイン的特徴についても知った」「神社の様式の種類の多さやその技術力の高さに驚いた」「建築方法や起源を知ることができ、そこから、時代の流れを感じられた」「知識を得た上で次に見に行く機会があれば、配置や様式、組物などの建築学的観点から構造に注目して見ようと思った」「奈良のことを発信できるいい機会になった」等の感想が学生から寄せられました。学生は神社やお寺について、今まで注目していた景色や雰囲気だけでなく、建築様式や特徴、つくられた時代背景などについても興味を持つことができました。さらに、工学的観点から建築学を考える好機となりました。
地域社会技術特論 中間発表会(2017年7月3日掲載)
中間発表会 (2017年7月3日掲載)本年度前期の専攻科1年の授業である『地域社会技術特論』では、地域創生演習科目として、地方創生に対して技術者が果たす役割とその重要性を理解することを目的として、課題発見、課題解決能力等を養う授業を実践しています。この授業では、7つのチーム(5-6名/チーム)に分かれ、実際に奈良県吉野郡下市町の「林業」・「農業」の各産業における問題に対し、現地調査(4/14実施)等を通じ技術者の立場から課題解決策の検討に取り組んでおります。
平成29年5月31日(水)に、現時点までの取り組みの成果として中間発表会を行いました。当日は、下市町役場まちづくり推進課の皆様、並びに本授業の「林業」のテーマにおいてご協力頂いております吉野銘木 貝本様に本校までお越し頂き、学生の発表を直接ご覧頂きました。
またGoogleハングアウトによるネット配信で下市町役場と接続し、「農業」のテーマについてご協力頂いております菊井農園 菊井様にもご参加頂きました。
(下市町役場とのネット接続)
中間発表では、下市町に関する事前調査や現地調査での気づきを踏まえ、「林業」の各チームは吉野銘木様の現場の様子や説明から節の位置や木材の保管方法などに着目し、また「農業」の各チームは、農家にとって近年非常に深刻化している鳥獣被害への対策や、農作物の最適な収穫時期の予測等への対策検討に取り組み、ロジックツリーやペイオフマトリックスなどの手法を用いて問題点を整理するとともに、課題設定や解決策の効果についての検討状況を纏め、発表しました。
(発表)
(発表)
各チームの発表に対しご出席頂いた皆様から率直なご意見、ご感想を頂戴し、また「林業」「農業」チームにそれぞれ分かれ、吉野銘木様、菊井農園様にも入って頂き、これまでの問題分析や解決策検討において見えてきた疑問点等について質疑応答を含め活発な討議がなされました。
(下市町役場 丸森様)
(吉野銘木 貝本様とのディスカッション)
今回の中間発表で頂戴した皆様からのご意見も踏まえ、今後5週にわたり更に具体的な課題解決策の検討を重ねて、7/12に最終報告会を予定しております。
≪第3回 COC+政治・経済 (2017年6月29日掲載)≫
それに先立ち、平成29年6月23日(金)の5・6時限目に、本科3年生 電気工学科の学生を対象に第3回COC+政治・経済において、フルックス(FRUX)グループ 経営企画室 室長 村山 光代 氏をお招きして、奈良県で活躍しているフルックスグループ様の活動内容等をご説明いただきました。
はじめに、竹原准教授から前回までの講義概要の後、村山氏のご紹介が行われました。
(担当教員 竹原 信也准教授)
(フルックスグループ 経営企画室 室長 村山 光代 氏)
つぎに、「フルックスグループ2017年」と題して、代表取締役 黒田 久一 氏による今年の年頭挨拶の動画を拝見しました。大きな変化を迎えている時代だからこそ新しいことへの挑戦、イノベーションが必要であることを述べられ、年頭テーマを「温故知新」とされ、歴史を尊び常に新しい事への挑戦をし続けるフルックスグループ様の取り組みとして、奈良県産の地場野菜や果物の拡販にも力を入れておられることや “あますところなく使いきる、売りきる”ことへの挑戦などが学生に伝えられました。
その後、村山氏は、社名のFRUXとはラテン語で「大地の恵み」を意味し、英語の「FRUIT」の語源であること、経営理念は、「自然の恵み」に感謝し、「四季の心」を大切に、お客様の健康な食生活に貢献することであるとご紹介されました。また、青果物流通をトータル的にデザインする食品製造業であることをPRされました。
さらに、フルックスグループ様が果実・青果仲卸業から創業され、事業領域として、㈱奈良三晃(青果販売事業)・㈱三晃(青果加工事業)・㈱味の大和路(加熱調理事業)・㈱フルックス(グループ管理事業)の4つの会社があることをご紹介し、それぞれのグループ概要を事業年史等からご説明されました。また、食事の形態を内食、中食、外食に分類し、高齢化、単身化、女性の就業化により食の外部化(中食・外食へのシフト)が加速し、この分野の成長性の高さを『内食、中食、外食の市場伸び率の推移(2006年比)』からご説明されました。
そして、『フルックスグループのこれから』・『フルックスグループと外部環境』・『フルックスグループのものづくり』について、“あますところなく使いきる、売りきる”ことへの挑戦の一例をあげながらご説明し、「お客様・地域社会・働くすべての人々が豊かになるようフルックスグループは食と農の“かけ橋”となります。」と結ばれました。
村山氏の特別講義を聞き、竹原准教授から事業計画書についての手順について学び、学生は奈良県の経済の特徴を生かした事業のアイデア、商品のアイデアを出し合い、グループワークにより事業計画書を作成するためにまとめる作業を行いました。次回講義では、各グループが出し合ったアイデアをもとに、商品・サービス化へ向けての事業計画書づくりが行われる予定です。
第3回
1.奈良県で活躍している企業の活動内容を知ろう 2.事業のアイデアを考えてみよう≪第2回 COC+政治・経済 (2017年6月29日掲載)≫
第2回
1.データを用いて奈良県の特徴を把握してみよう2.体験「SWOT分析!」奈良県経済の現状を分析しよう平成29年6月20日(火)の5・6時限目に、本科3年生 情報工学科の学生を対象に第2回COC+政治・経済の授業が行われました。
はじめに、担当教員の竹原 信也准教授から「今日の授業は、前回の奈良中央信用金庫様の特別講義と資料となる統計データを踏まえて、奈良県の特徴を把握し、奈良県経済の現状を分析します。」と、説明があり、中国の思想家 孫子の兵法における名言『彼を知り己を知れば百戦危うからず』を引用して、特徴を把握するためのポイントとして「自分を知るだけでなく、まわりを見て知ることで情勢をしっかり把握することができます。」と述べました。 (担当教員:竹原 信也准教授)
授業の内容
1.奈良県の特徴を整理する 学生は、奈良県の地理的・文化的・経済的な特徴について、再確認し奈良県の現状を把握しました。 2.体験:SWOT分析 SWOT分析とは、組織や個人がおかれている外部環境や内部環境を強み (Strengths)、弱み (Weaknesses)、機会 (Opportunities)、脅威 (Threats)の4つのカテゴリーに分類することで、現状を分析し戦略に結び付けるための方法で、1960~70年代にアメリカで開発され現在では企業を中心に様々な団体で用いられています。今回は、この簡易版として、トランプで4~5人のグループに分かれて、学生が出し合ったアイデアのタネを付箋に記入し、A3の用紙に貼っていくグループワークを1時間程度行いました。 3.グループ発表 学生は奈良県の地理的・文化的・経済的な特徴を活用して、日常の暮らしや学校生活の中で貴重なアイデアのタネを見つけ、分類された4つのカテゴリーについてクロス分析を行い、積極的攻勢(プランA)、差別化戦略(プランB)、段階的施策(プランC)、専守防衛(プランD)のそれぞれの策を具体的に考えて事業アイデアにまとめました。 南部の自然を活かしたテーマパーク。三輪そうめんの新商品開発。 治安の良さを活かして、外国人向けの旅館を増やす。 老人の余生を過ごすためのカジノづくり。 古民家を民泊として活用する。 壁をつくって人口流出を防ぐ。外国人に永住してもらう。大阪府と合併する。 木彫りの鹿をつくる。奈良の自然を活用して鹿を繁殖させる。 事業所が少ないので奈良高専で起業する。 esportsを普及させる。ハーバードを超える奈良国際大学を設立する。奈良ラーメンを作る。 学歴の高い人を活用して品質向上し、中小企業を大企業に育てる。 最後に、竹原准教授は「この1時間のグループワークで、皆さんからこんなに沢山のアイデアが出されました。どんな職業でも人と関わって仕事をします。その時に重要なのは、自分のセンスを信じて自分の意見を伝えることと聞く耳をもつことです。誰しも“弱み”や“脅威”には目をつぶりたくなりますが、あえて、客観的に冷静に見ることでピンチをチャンスに変えることで弱いところを隠して、強いところをどんどん出していくことができます。このクラスのアイデアには、熱い想いを感じました。」と結ばれました。 学生は、この授業を通して、奈良県の現状を知ると共に、実際のビジネスで行われている企業や事業の戦略策定や、マーケティング戦略を導き出すためのSWOT分析の手法を体験することができました。そして、このSWOT分析から見えてきたアイデアを今後、実現可能な商品・サービスとして組み上げるための事業計画書の作成が行われます。
平成29年度 地域社会技術特論
≪前期 地域社会技術特論 専攻科1年生≫
奈良県が抱える重点課題を解決できるリーダーの人材育成のために、今年度から「TOMO地域創生マインド養成教育プログラム」が実施され、また、専攻科改組に伴うカリキュラム改訂が行われています。
専攻科1年生において、確かな工学知識による課題探究・解決能力を養うことを目的に、地域創生演習科目としての「前期 地域社会技術特論」が平成29年4月12日(水)より全15回に渡って進められています。
中間発表会や最終提案発表会には、地方公共団体・地域企業などをお招きして、コメントを頂く予定になっております。
≪前期 講義項目・内容(予定)≫
週数 日程 講義内容 第 1週 4 /12 ガイダンス、マインドマップの概要説明、下市町の事前調査 学外研修 4 /14 現地調査 第 2週 4 /19 現地調査から見えてきた問題点をチーム内で議論し、問題分析実施 第 3週 4 /26 問題分析から、課題設定実施 第 4週 5 /10 課題から解決策の候補を検討 第 5週 5 /17 中間発表会の準備1 第 6週 5 /24 中間発表会の準備2 第 7週 5 /31 中間発表会 第 8週 6 / 7 問題解決演習1(課題解決策の絞り込み) 第 9週 6 /14 問題解決演習2 第10週 6 /21 最終提案発表会準備1 第11週 6 /28 最終提案発表会準備2 第12週 7 / 5 最終提案発表会準備3 第13週 7 /12 最終成果発表会 第14週 7 /19 個人による授業の振り返りとまとめ 第15週 7 /26 期末試験と授業のまとめ 「地域社会技術特論」受講生が奈良女子大の「コミュニティ・リサーチ」の学外実習に参加(2017年5月31日掲載)
ガイダンス、マインドマップの概要説明、下市町の事前調査(2017年6月12日掲載)本年度前期の専攻科1年の授業である『地域社会技術特論』では、地域創生演習科目として、地方創生に対して技術者が果たす役割とその重要性を理解することを目的として、課題発見、課題解決能力等を養う授業を実践しています。この授業では、実際に奈良県吉野郡下市町の「林業」・「農業」の各産業における問題に対し、技術者の立場から課題解決策の検討に取り組んでおります。
本授業の取り組みの一環として、4月14日に下市町を訪問し現地調査を実施しました。本調査では、下市町役場、並びに各産業の現場を訪問し、各現場での実際の作業内容を見せて頂くとともに、関係者各位より町や各産業が取り巻く環境、現在問題になっている現状などを直接聞くことで、学生たち自ら、地域が抱える解決すべき問題がどこにあるのかを発見する試みがなされました。
午前中は、林業の調査として、育林事業から木造建築の設計施工まで、「木」に関する様々な事業に取り組んでおられる吉野銘木製造販売株式会社様を訪問しました。
吉野銘木様では、伐採した樹木の加工現場や、乾燥・保管の現場を見せて頂き、実際の作業において苦労している点なども含め、ご説明頂き、学生からは活発な質疑応答がなされました。また、今回、無垢の檜や杉など吉野の木材を用いた住まいのショールームを見学させて頂き、学生たちは、無垢の材質の床や壁を体感することができました。
午後からは、農業の調査として、ぶどう・梨・梅などの栽培から梅エキス等の加工品の製造・販売も手掛けられている菊井農園様を訪問しました。
菊井農園様をはじめ、近隣の町の農家では、ここ数年、猪や鹿など鳥獣被害が深刻化しており、作物への被害状況の説明を受けました。現在の対策としては、現状の農地に入らせない電気柵などを設置しているものの十分ではなく、作物への被害はもとより、丹精込めて作った作物を荒らされることによる農家の方々の農業意欲の低下が懸念され、対策が急務な状況です。学生たちは被害の状況を目の当たりにし、現状の対策の問題点や猪の習性など多岐にわたる質問が学生からなされ、菊井農園様からの回答に熱心に耳を傾けていました。
最後に下市町役場を訪問し、役場の方々から現在下市町が抱える問題として、高齢化や鳥獣被害について説明がなされました。また、町の活性化の一環として、下市町には自治体や町の住民が運営しているゲストハウスが3件あり、今春オープンした「アプリコット」の管理人である秋谷様より、活性化の取り組みやゲストハウス施設に関する説明がなされました。
今回の現地での調査、体験を学校に持ち帰り、技術者の観点から下市町が抱える問題を抽出し、課題発見・課題解決につなげていくとともに、これらのワークを通じ、学生たちが社会との関わりの中で、課題設定能力・課題解決提案能力を身につけ、実践できるように講義を進めて参ります。
現地調査に際し、お忙しい中、ご協力いただきました下市町役場様、菊井農園様、吉野銘木様、秋谷様に感謝いたします。
中間発表会 (2017年7月3日掲載)本年度前期の専攻科1年の授業である『地域社会技術特論』では、地域創生演習科目として、地方創生に対して技術者が果たす役割とその重要性を理解することを目的として、課題発見、課題解決能力等を養う授業を実践しています。この授業では、7つのチーム(5-6名/チーム)に分かれ、実際に奈良県吉野郡下市町の「林業」・「農業」の各産業における問題に対し、現地調査(4/14実施)等を通じ技術者の立場から課題解決策の検討に取り組んでおります。
平成29年5月31日(水)に、現時点までの取り組みの成果として中間発表会を行いました。当日は、下市町役場まちづくり推進課の皆様、並びに本授業の「林業」のテーマにおいてご協力頂いております吉野銘木 貝本様に本校までお越し頂き、学生の発表を直接ご覧頂きました。
またGoogleハングアウトによるネット配信で下市町役場と接続し、「農業」のテーマについてご協力頂いております菊井農園 菊井様にもご参加頂きました。
(下市町役場とのネット接続)
中間発表では、下市町に関する事前調査や現地調査での気づきを踏まえ、「林業」の各チームは吉野銘木様の現場の様子や説明から節の位置や木材の保管方法などに着目し、また「農業」の各チームは、農家にとって近年非常に深刻化している鳥獣被害への対策や、農作物の最適な収穫時期の予測等への対策検討に取り組み、ロジックツリーやペイオフマトリックスなどの手法を用いて問題点を整理するとともに、課題設定や解決策の効果についての検討状況を纏め、発表しました。
(発表)
(発表)
各チームの発表に対しご出席頂いた皆様から率直なご意見、ご感想を頂戴し、また「林業」「農業」チームにそれぞれ分かれ、吉野銘木様、菊井農園様にも入って頂き、これまでの問題分析や解決策検討において見えてきた疑問点等について質疑応答を含め活発な討議がなされました。
(下市町役場 丸森様)
(吉野銘木 貝本様とのディスカッション)
今回の中間発表で頂戴した皆様からのご意見も踏まえ、今後5週にわたり更に具体的な課題解決策の検討を重ねて、7/12に最終報告会を予定しております。
最終成果発表会本年度前期の専攻科1年の授業である『地域社会技術特論』におきまして、7月12日(水)に今回の取り組みの最終成果発表会を執り行いました。
本授業では、奈良県吉野郡下市町の「林業」・「農業」の各産業における問題に対し、技術者の立場から課題解決策の検討に取り組み、中間発表(5/31開催)に引き続き、当日は、下市町役場まちづくり推進課の皆様、並びに本授業の「林業」のテーマにおいてご協力頂いております吉野銘木様に本校までお越し頂き、学生の発表を直接ご覧頂きました。またGoogleハングアウトによるネット配信で下市町役場と接続し、「農業」のテーマについてご協力頂いております菊井農園様にもご参加頂きました。
最終発表では、下市町の各企業様が抱える問題に対し、中間発表の際に頂戴したご意見も踏まえ、実現性、貢献度を考慮し、各チームより技術的な観点からの課題解決提案がなされました。
(下市町役場とのネット接続)
「林業」の各チームは、木材の節が木材の価値に影響することに着目し木材の節の位置の特定方法や節のない木を育てるための枝打ちの方法や、また、木材の保管方法の問題点に着目しその保管の利便性を改善する具体的なラックシステムを考案するなど、多視点から林業の問題点を探り出し課題解決に取り組み、その成果を発表致しました。
(林業チームの発表と、吉野銘木様から講評を頂戴している様子)
「農業」の各チームは、農家にとって近年非常に深刻化している鳥獣被害に対し、先行研究等を調査し実現性の高い対策として、ドローンを利用して鳥獣を追い払う手法や、臭いや光を利用して鳥獣を農地自体に寄せ付けない手法など、具体的な提案がなされました。また、鳥獣被害によって農作物の収穫量が減少していることに着目し、鳥獣被害に合う前に農作物を最適な時期に収穫する収穫時期予測システムを考案して発表し、ご出席頂いた皆様から率直なご意見、ご感想を頂戴しました。
(農業チームの発表の様子)
本授業では、学生が現地調査等を通じ地域が抱える問題に関心をもち、地方創生に対して技術者が果たす役割と重要性を理解するとともに、複数名でチームを組んで課題解決に取り組むグループワークを通してコミュニケーション能力や合意形成力など養うことができ、非常に有益な授業となりました。
本授業に際しましては、下市町役場の皆様、並びに下市町の企業の皆様に多大なご協力頂戴しましたことに感謝申し上げます。有難うございました。
「社会科学特論」(担当教員:竹原 信也准教授)において、「近代文学者の奈良へのまなざし」と題して、一般教科(国語)千葉 幸一郎教授による特別講義が行われました。(2017年6月16日掲載)
第10週 特別講義(2) 奈良と文学
一般教科(国語)千葉 幸一郎教授による「社会科学特論」における特別講義が行われました。「社会科学特論」(担当教員:竹原 信也准教授)では、“工学的な知識を持つ技術者がどのようにして地域社会の問題にアプローチしていけばよいのか”を地域産業・経済をテーマに、学生がグループワークを通して地域の課題を解決するアイデアを考えるための授業として行い、様々な分野への関心・知見の獲得を目指したオムニバス形式で行っております。
平成29年6月12日(月)、「社会科学特論」本科5年生選択必修者を対象に特別講義(2)「奈良と文学」において「近代文学者の奈良へのまなざし」と題して、一般教科(国語) 千葉 幸一郎教授による講義が行われました。千葉教授は昨年度と今年度の2年間「高専間人事交流制度」によって仙台高専(名取キャンパス)から出向していらっしゃいます。
(担当教員:竹原 信也准教授)
(一般教科(国語):千葉 幸一郎教授)
はじめに自己紹介があり、宮城県ご出身の千葉教授から見た《奈良》のイメージについて“まほろば”、“UNESCO世界文化遺産”、“早起き”の3つをあげられ、それぞれについて解説がありました。また、自身の東日本大震災の経験から奈良は地震が少なく比較的安全で住みやすい土地であることなど奈良のよさを話されました。
つぎに、奈良県の歴史について説明があり、1871(M4)年に廃藩置県で奈良県が生まれたものの、統廃合などの紆余曲折を経て1887(M20)年再設置が認められたことや、大阪・京都間に鉄道が開業したこと等、近代化をめざして着実な歩みを進めてきた奈良県の歴史を再確認しました。
さらに、近代奈良と文学を考える上での時代区分として、浅田隆・和田博文編『古代の幻―日本近代文学の〈奈良〉―』(世界思想社、2001)に示されている
第Ⅰ期 「鉄道網の整備と紀行文学」明治維新(1868)~幹線鉄道の国有化(1907) 第Ⅱ期 「近代観光都市と古寺巡礼」幹線鉄道の国有化~満州事変直前(1930) 第Ⅲ期 「十五年戦争下の日本回帰」満州事変(1931)~敗戦(1945) をご紹介されました。
そして、奈良県と文学者の関わりを
1. 奈良県生まれ、あるいは奈良県育ち。 2. 奈良県に住んだ。 3. 奈良県をおとずれた。 の3つのカテゴリーから紹介し、それぞれの文学者を紹介した上で、「文学者の奈良評」として5人の文学者による奈良の評価を、以下の表のように述べられました。
※受講した学生が、描いた文学者
和辻哲郎『古寺巡礼』(1919) 奈良を繰り返し訪れた
和辻・堀・亀井にとって、
奈良は魅力的な土地であった。堀辰雄『黒髪山』(1941) 亀井勝一郎『大和古寺風物誌』(1943) 志賀直哉『奈良』(1938) 奈良に住んだ志賀にとっても、奈良は美しい土地であった。 保田興重郎『奈良てびき』(1962) 桜井に生まれた保田は、
奈良は「天平人のこころのふるさと」ではないと批判しながらも、奈良は美しい土地だと認めている。この特別講義を通して学生は、近代小説を中心に「奈良と文学」に触れ、教科書には載っていない情報を知ることにより、様々な視点から地域産業・経済について考え「奈良県の価値をどこに見出すか」のヒントをいただきました。
最後に、数ある文学作品の中から奈良を舞台とする小説として、ぜひ読んでほしい3冊をご紹介されました。
奈良県に文学にまつわる人物が多数いたことや奈良を舞台にした文学作品の多さに「驚いた。」「知らなかった。」「もっと知っておくべきだ。」と思った学生が多くみられました。また、「流行本以外のこんな本もいいな。」「奈良で文学のシーンに出てくるような場所をおとずれてみたい。」など近代文学や奈良の街並みに興味関心を示すものも多くみられました。さらに、和辻 哲郎の「《信仰》ではなく《鑑賞》の対象」や志賀 直哉の「食い物はうまい物がない」や保田 興重郎の「やはり美しい土地」などの奈良に対する近代文学者のまなざしに多くの学生が共感していることを感じました。 この特別講義を通じて、奈良県の魅力や良さについて再確認し、工学的な知識を持つ技術者が、文学的な側面から地域社会の問題にアプローチするための新たな価値観を見出す好機となりました。
平成29年度 社会科学特論
≪社会科学特論 本科5年生選択必修者≫
奈良県が抱える重点課題を解決できるリーダーの人材育成のために、本年度から「TOMO地域創生マインド養成教育プログラム」が現行カリキュラムの枠内で実施されています。
地域に対する友愛・地方創生への使命感を醸成する為の地域創生理解科目として、本科5年生において「社会科学特論」が平成29年4月10日(月)より全15回に渡って進められております。
“工学的な知識を持つ技術者がどのようにして地域社会の問題にアプローチしていけばよいのか”地域産業・経済をテーマに、学生がグループワークを通して地域の課題を解決するアイデアを考える授業を行っております。教科書には載っていない情報を専門分野の異なる学科教員や外部講師がオムニバス形式で行い、様々な視点から課題解決にアプローチしています。
この講義を通じて、学生はグループワークに取り組み実際に場所・地域をイノベーションするためのプランを構想し、世界の中で、場所・地域をイノベーションしていくことの重要性を共有して参ります。
≪講義項目・内容(予定)≫
週数 日程 講義内容 第 1週 4/10 ガイダンス 第2・3週 4/ 17・24 グローバリゼーションと地域 第 4週 5 / 1 持続可能な地域の発展 第 5週 5 / 8 日本の自治体政策 第 6週 5/15 地域政策のアクター 第 7週 5/22 特別講義(1) 地域政策と技術者 第 8週 5/29 地域経済とその指標 第 9週 6 / 5 グループ演習(1) 第10週 6/12 特別講義(2) 奈良と文学 第11週 6/19 グループ演習(2) 第12週 6/26 特別講義(3) 奈良と建築 第13週 7/ 3 グループ演習(3) 第14週 7/10 グループ演習(4) 第15週 9 / 4 最終発表会
第7週 特別講義(1) 地域政策と技術者
NPO法人 ならゆうし様による「社会科学特論」における特別講義が開催されました。平成29年5月22日(月)、『地域理解資料室』(仮称:現LR・談話スペース)において、特定非営利活動法人 ならゆうし 理事 春田 千尋 氏を講師にお招きして、「NPO法人の機能と、地方におけるエンジニアの可能性について~ならゆうしの事例より~」と題して、「社会科学特論」(担当教員:竹原 信也准教授)本科5年生選択必修者を対象にご講演いただきました。
春田理事には、『地域理解資料室』(仮称:現LR・談話スペース)キックオフイベントとして、特別講演会(2017年3月31日)を開催した際にもお話をいただき、地方創生推進事業(COC+)の一環として、若者の地元定着を課題とした新たな知見獲得にご協力いただいております。
(特定非営利活動法人 ならゆうし 理事 春田 千尋 氏)
前半は、まず、これまでの授業を踏まえ、担当教員の竹原准教授から自由・平等・友愛を頂点とする「ペストフの3角形」を用いて、人がつくる組織を3つの軸で分類し、政府・企業・共同体の3つの組織が交わる三角形の中心に第三セクターとしてNPOがあることを示し、そのNPOの役割をならゆうし様に実体験を踏まえつつお話いただき、地域社会における技術者の意義・役割・期待について、学生とディスカッションを交えながら行うことや地域政策における主要なアクター(住民・住民団体、NPO、企業、行政等)とその機能についての説明を行いました。
つぎに、春田理事から自己紹介があり、特定非営利活動法人(NPO法人)について、「NPOの収入源」や「NPO事例」を実際のNPO法人の活動を紹介しながら説明いただきました。
そして、「奈良県の持つ様々な数値」を例に挙げられ、奈良の現状を説明されたうえで、「ならゆうしが目指しているビジョン」として、「実践型インターンシップ」の提案をなされ、NPO法人の立場で行う事業の意義を述べられました。
さらに、「これからの奈良県に起こりうること」として、以下の3つをあげられ、「限られたメンバー(県民)でコミュニティを継続していくには」、地域政策における主要なアクター(住民・住民団体、NPO、企業、行政等)において、解決策が問われていると述べられました。
少子高齢化によるシビアな人材不足 市町村合併 伝統、地場産業の衰退 そのうえで、実際に行われている解決策として「地域×エンジニア」として、以下の3つの地域政策における主要なアクター(住民・住民団体、NPO、企業、行政等)の活動をあげ、
企業(SBドライブのIOT事業の例) 行政(ITしまね開発支援ツアー!海士町(あまちょう)の例) NPO(ならゆうし 松田 麻由子氏の例) 「地方で生きることに興味がある人へ」向けて、
1. まずは、自分の地域の働き方を知る。 2. 小さな事でもいいので実体験する。 3. その上で、今学ぶべきことを組み立てる。 ことの重要性を投げかけられました。
「この3つを早いうちに、できれば学生のうちに知り、実体験し、学ぶことで知見として広げていければ、どんな社会にも対応していける人材として生きていけるのではないでしょうか。」と述べられました。
その後、学生からの質疑に、春田理事から丁寧な応答をいただく場面も見られました。
前半の講義で、学生はNPOには政府・企業・共同体に学び、それぞれの欠点を補う役割があることを知りました。
後半は、学生が5人1組となり、A・B・Cの3つのテーマに取り組むグループワークが行われました。各班は、10分間テーマについてディスカッションをし、ボードに書きまとめ、代表者が1分間の発表を行いました。
(地方創生推進事業(COC+)経費により購入した「ホワイトボード」等は、地域創生授業を実践していくために活用されています。) A. 「奈良において技術者(的素養をもった市民)はどのような貢献ができるか」 B. 「奈良でやってほしい、やってみたいNPO活動」 C. 「奈良にこんなこと・ものあったらいいのに~若者の視点~」 すべての班の発表を終え、春田理事から学生へ対してそれぞれに丁寧なコメントをいただきました。
(代表学生による発表の様子)
春田理事は、「どの班も素晴らしいアイデアです。実は、既に奈良ではいろいろな人がいろいろな事をしています。その中に、ショッピングモールや企業・サークル・学生活動等があり、興味があればそこに加入したり、そこと連携したりして、今の学生の立場で自分は何ができるのかを考えてみてください。そうすることで、未来を見つける材料になると思います。」と、エールをおくられました。
竹原准教授は、「A・B・Cそれぞれの視点で考えてくれて有難うございます。春田理事のお話から既にある団体や活動がたくさんあることがわかりました。私たちは、それを知ることのできる仕組みが必要であることに気が付きました。いろいろな刺激を受けたと思います。」と、結ばれました。
この特別講義を通して、「奈良県の中で若者が挑戦する機会をつくり、地域の未来を考えながら、自ら人生を切り拓く人材育成を進めたい。」という、ならゆうし様の活動の思いに触れることで、学生は、地域政策における主要なアクター(住民・住民団体、NPO、企業、行政等)とその機能について学び、地域社会における技術者の意義・役割・期待について考える好機となりました。
(担当教員:竹原 信也准教授)特別講演終了後に、提出されたプリントには、NPOについて「仕組みを何となくつかむことができた」「身近に感じられた」「企業よりも自由な活動ができるメリットがある」「多くの企業や地域とのかかわりがあって驚いた」「企業への就職ではないということが新鮮だった」「社会のニーズにあわせ、社会を良い方向へ導く重要な法人である」等の感想が学生から寄せられました。中には、地域とエンジニアの関わりやインターンシップの重要性、社会貢献や奈良県に関心を示す感想も多く寄せられました。
『地域理解資料室』(仮称:現LR・談話スペース)キックオフイベントとして、特別講演会を開催しました。(2017年4月10日掲載)
第10週 特別講義(2) 奈良と文学
一般教科(国語)千葉 幸一郎教授による「社会科学特論」における特別講義が行われました。「社会科学特論」(担当教員:竹原 信也准教授)では、“工学的な知識を持つ技術者がどのようにして地域社会の問題にアプローチしていけばよいのか”を地域産業・経済をテーマに、学生がグループワークを通して地域の課題を解決するアイデアを考えるための授業として行い、様々な分野への関心・知見の獲得を目指したオムニバス形式で行っております。
平成29年6月12日(月)、「社会科学特論」本科5年生選択必修者を対象に特別講義(2)「奈良と文学」において「近代文学者の奈良へのまなざし」と題して、一般教科(国語) 千葉 幸一郎教授による講義が行われました。千葉教授は昨年度と今年度の2年間「高専間人事交流制度」によって仙台高専(名取キャンパス)から出向していらっしゃいます。
(担当教員:竹原 信也准教授)
(一般教科(国語):千葉 幸一郎教授)
はじめに自己紹介があり、宮城県ご出身の千葉教授から見た《奈良》のイメージについて“まほろば”、“UNESCO世界文化遺産”、“早起き”の3つをあげられ、それぞれについて解説がありました。また、自身の東日本大震災の経験から奈良は地震が少なく比較的安全で住みやすい土地であることなど奈良のよさを話されました。
つぎに、奈良県の歴史について説明があり、1871(M4)年に廃藩置県で奈良県が生まれたものの、統廃合などの紆余曲折を経て1887(M20)年再設置が認められたことや、大阪・京都間に鉄道が開業したこと等、近代化をめざして着実な歩みを進めてきた奈良県の歴史を再確認しました。
さらに、近代奈良と文学を考える上での時代区分として、浅田隆・和田博文編『古代の幻―日本近代文学の〈奈良〉―』(世界思想社、2001)に示されている
第Ⅰ期 「鉄道網の整備と紀行文学」明治維新(1868)~幹線鉄道の国有化(1907) 第Ⅱ期 「近代観光都市と古寺巡礼」幹線鉄道の国有化~満州事変直前(1930) 第Ⅲ期 「十五年戦争下の日本回帰」満州事変(1931)~敗戦(1945) をご紹介されました。
そして、奈良県と文学者の関わりを
1. 奈良県生まれ、あるいは奈良県育ち。 2. 奈良県に住んだ。 3. 奈良県をおとずれた。 の3つのカテゴリーから紹介し、それぞれの文学者を紹介した上で、「文学者の奈良評」として5人の文学者による奈良の評価を、以下の表のように述べられました。
※受講した学生が、描いた文学者
和辻哲郎『古寺巡礼』(1919) 奈良を繰り返し訪れた
和辻・堀・亀井にとって、
奈良は魅力的な土地であった。堀辰雄『黒髪山』(1941) 亀井勝一郎『大和古寺風物誌』(1943) 志賀直哉『奈良』(1938) 奈良に住んだ志賀にとっても、奈良は美しい土地であった。 保田興重郎『奈良てびき』(1962) 桜井に生まれた保田は、
奈良は「天平人のこころのふるさと」ではないと批判しながらも、奈良は美しい土地だと認めている。この特別講義を通して学生は、近代小説を中心に「奈良と文学」に触れ、教科書には載っていない情報を知ることにより、様々な視点から地域産業・経済について考え「奈良県の価値をどこに見出すか」のヒントをいただきました。
最後に、数ある文学作品の中から奈良を舞台とする小説として、ぜひ読んでほしい3冊をご紹介されました。
奈良県に文学にまつわる人物が多数いたことや奈良を舞台にした文学作品の多さに「驚いた。」「知らなかった。」「もっと知っておくべきだ。」と思った学生が多くみられました。また、「流行本以外のこんな本もいいな。」「奈良で文学のシーンに出てくるような場所をおとずれてみたい。」など近代文学や奈良の街並みに興味関心を示すものも多くみられました。さらに、和辻 哲郎の「《信仰》ではなく《鑑賞》の対象」や志賀 直哉の「食い物はうまい物がない」や保田 興重郎の「やはり美しい土地」などの奈良に対する近代文学者のまなざしに多くの学生が共感していることを感じました。 この特別講義を通じて、奈良県の魅力や良さについて再確認し、工学的な知識を持つ技術者が、文学的な側面から地域社会の問題にアプローチするための新たな価値観を見出す好機となりました。
第12週 特別講義(3) 奈良と建築
仙台高等専門学校 元教員 熊谷 広子 氏による「社会科学特論」における特別講義が行われました。平成29年6月26日(月)、「社会科学特論」本科5年生選択必修者を対象に特別講義(3)「奈良と建築」において「建築技術と奈良 ~奈良の寺院建築の移り変わり~」と題して、元仙台高等専門学校建築デザイン学科 熊谷 広子 先生による講義が行われました。
(午前の部)
(午後の部)
はじめに、熊谷先生より「奈良には歴史のある美しい建築物がたくさんあります。この特別講義では、皆さんにそれらの建物のデザイン的特徴をダイジェストでお伝えします。また、それらがどういう順番で、なぜ、どのように変わってきたのかについても言及します。この講義を受講したみなさんが、建物のデザイン的特徴から“どれが一番古いのか”を見分けられるようになればいいなあと思います」と、あいさつがありました。
(仙台高等専門学校 元教員 熊谷 広子 氏)
(自己紹介・あいさつの様子)
つぎに、神社とお寺の日本におけるそれぞれの起源について学びました。
【神社の場合】 【お寺の場合】 神社の起源は、「常設建物としての神社成立以前の形態(推測)」から知ることができ、以下の3つから推測されています。
(一)モリ(杜・森)に囲まれた神祭の聖地そのもの
(二)住居内や御屋などに玉、鏡などのご神体を祀る場所を設けたもの
(三)神祭の聖地に臨時の屋社を設けたもの
このことから神社の起源は、縄文時代まで遡ることができます。「神社の存在を裏付ける史料」としては『令義解』(古代、平安時代前期)、延喜式神名帳(平安時代中期)があり、また「神社の存在を裏付ける遺跡」として、丹生川上神社(吉野郡東吉野村)、大神神社(桜井市)でそれぞれ縄文時代、古墳時代の祭祀跡が発掘されています。
お寺の起源は、仏教の伝来と飛鳥時代の幕開けに見られ、蘇我馬子の発願により建てられた日本最古のお寺である法興寺(飛鳥寺)です。このころ時代の中心は奈良でした。
その後、四天王寺、川原寺(弘福寺)、本薬師寺が建立されましたが、残念ながら現存しておりません。発掘調査により、飛鳥時代の寺院の伽藍配置の特徴として、塔と金堂の周りを回廊が囲んでいるということが挙げられます。
さらに、神社とお寺の様式・構造の違いについて学びました。
【神社の場合】 【お寺の場合】 「古い神社の様式」として、住吉造(住吉大社の建築形式)・大社造(出雲大社の建築形式)・神明造(伊勢神宮の建築形式)が示され、千木と堅魚木などの建造物の屋根に設けられた部材から古いと言われる根拠をご説明いただきました。さらに、伊勢神宮の神明造に見られる屋根を持ち上げるための棟持柱は、唯一神明造の特徴として、日本古来の建築様式を伝えるもので丸柱の掘立式で、切妻、平入の高床式で棟木の両端を支えるためのものであることを知りました。ここまで学んでくると、「古い神社は、途中で形が変わっていないのか?」などの疑問が出てくると思います。しかし、神社建築の根幹にある「常若」という「常に新しく生まれ変わらせる」思想によって、形式はそのままで、ある一定の年数を経て社殿が作り替えられる(式年遷宮・式年造替)ことを学びました。
◇グループワーク:「主な神社の様式」について、直感でふりがなを記入していきグループごとに発表していきました。
草葺きの神社建築に対して、仏寺建築には大きな瓦屋根があり、堀立と比べて重量が重いため、基壇と礎石が必要でした。瓦の重さを支えるために柱上部の組物の使用も大きな特徴です。飛鳥時代の仏寺として唯一現存する法隆寺では、雲斗、雲肘木の雲形組物や、古代ギリシャのエンタシス式の柱といったデザイン的特徴が見られます。さらに、仏舎利(遺骨)を祀るために造られた五重塔の存在意義についても学びました。
奈良時代の仏寺のデザイン的特徴として、飛鳥時代から見られた舟肘木(円成寺)、大斗肘木(新薬師寺)、平三斗(法隆寺)の組物が奈良時代になると平三斗や出三斗などになり、さらに、一手先(出組)(東大寺)、二手先(大法寺)、三手先(薬師寺)の形式となりました。梁と柄は虹梁、蟇股が使われるようになり、お寺だけでなく古代の貴族の住宅遺構にも見られるようになりました。蟇股のデザインはその後時代を経るに従って徐々に色彩豊かな凝ったものとなっていきます。そして、飛鳥時代に伝来した建築様式が、奈良時代を通じて日本的に発展したものを和様建築ということを学びました。
平安時代から鎌倉時代には源平の争乱で焼失した東大寺復興のために、源頼朝が俊乗坊重源を造東大寺大勧進職に起用しました。その際に柱を貫通する貫を使い構造を強化するなどの改良がなされ、建築物が時代とともに頑丈になっていくことを知りました。
◇グループワーク:「奈良時代の代表的な仏寺」をプリントに書き込んでいきました。奈良の四大寺である興福寺、大安寺(大官大寺)、薬師寺、元興寺や他にも重要な東大寺、唐招提寺、西大寺を書き込んでいきました。また、現存する奈良時代の建築遺構として、栄山寺八角堂、唐招提寺金堂、東大寺転害門、東大寺正倉院、東大寺法華堂についても知ることができました。
最後に、熊谷氏から「皆さんの近くには世界遺産やたくさんの古くて美しい建築物があります。奈良県の価値を再発見するためにも、ぜひ訪れてみてください。」と述べられました。
竹原准教授からは「この特別講義で、普段目にしている建築物の様式や構造・デザインや技法などについて学ぶことで、以前よりも意義深さや奥深さを感じたことと思います。建築士の“常に新しく生まれ変わらせる「常若」”の思想など、工学的知識を持った技術者にも通ずるものがあるように感じました。」と結ばれました。
特別講演終了後に、提出されたプリントには、神社とお寺について「起源や様式、特徴について初めて知った」「代表的な仏寺を知り、そのデザイン的特徴についても知った」「神社の様式の種類の多さやその技術力の高さに驚いた」「建築方法や起源を知ることができ、そこから、時代の流れを感じられた」「知識を得た上で次に見に行く機会があれば、配置や様式、組物などの建築学的観点から構造に注目して見ようと思った」「奈良のことを発信できるいい機会になった」等の感想が学生から寄せられました。学生は神社やお寺について、今まで注目していた景色や雰囲気だけでなく、建築様式や特徴、つくられた時代背景などについても興味を持つことができました。さらに、工学的観点から建築学を考える好機となりました。
第15週 最終発表会
吉野町 木のまち推進室 地域おこし協力隊の皆様がご参加くださいました。「社会科学特論」(担当教員:竹原 信也准教授)では、“工学的な知識を持つ技術者がどのようにして地域社会の問題にアプローチしていけばよいのか”をテーマに、地域産業・経済の課題を解決するために、様々な分野への関心・知見の獲得を目的としてオムニバス形式の授業を行ってきました。
平成29年9月4日(月)、本科5年生選択必修者を対象に大講義室において、吉野町 木のまち推進室 表谷 充康様と地域おこし協力隊 徳永 拓様、中村 智子様をお招きして、社会科学特論 最終発表会が行われました。今回の授業は、県内の林業活性化を念頭に、おがくずやセルロスナノファイバーをテーマに、学生がアイデア創出に取り組みました。
【吉野町 木のまち推進室 地域おこし協力隊の皆様】
(表谷 充康様)
(徳永 拓 様)
(中村 智子様)
【3・4時限目】(電気工学科・物質化学工学科)
1班から8班のグループが5分(発表3分+質疑応答2分)という時間制限の中プレゼンテーションを行い、吉野町様、教員、学生それぞれが評定し、想いの共有を図る評価方法がなされました。
1 班
セルロスナノファイバーの化粧品への応用
~マニキュアのトップコート~2 班
奈良県林業の課題改善策3 班
おがくずを活用したバイオトイレによる
新たな循環サイクルの提案4 班
奈良県林業の課題解決 ~林業×宇宙産業~5 班
セルロスナノファイバーを活用した回路基板への応用
~ペーパーデバイス~6 班
セルロスナノファイバーを用いた大型公園の建設7 班
セルロスナノファイバー自動車の生産工場を奈良県に創設8 班
吉野杉の有効活用折り紙半導体デバイス3・4時限目の最終発表会にご参加いただいた吉野町 木のまち推進室 地域おこし協力隊の皆様と本校 物質化学工学科 中村 秀美 教授からそれぞれの班にコメントをいただきました。
【5・6時限目】(機械工学科・電子制御工学科・情報工学科)
1班から10班のグループが5分(発表3分+質疑応答2分)という時間制限の中プレゼンテーションを行い、教員、学生それぞれが評定し、想いの共有を図る評価方法がなされました。
1 班
セルロスナノファイバーで作るロードバイク2 班
AII Wooden Car ~FROM YOSHINO~3 班
セルロスナノファイバーを用いた事業
~ビジネスシューズ~4 班
木くずから未来の繊維へ5 班
セルロスナノファイバーによる
FRP(繊維強化プラスチック)開発6 班
おがくずの圧縮成形製品によるプラスチック製品への代替7 班
セルロスナノファイバーメガネ8 班
大鋸屑を使ったスプレー製品9 班
セルロスナノファイバーの技術を使い机や椅子を作成10 班
セルロスナノファイバーを利用した地図デバイスの開発本校 機械工学科 谷口 幸典 准教授に、5・6時限目の最終発表会に対するそれぞれの班へのコメントをいただきました。
(担当教員:竹原 信也准教授)
(物質化学工学科 中村 秀美 教授)
(機械工学科 谷口 幸典 准教授)
【吉野町 木のまち推進室 地域おこし協力隊の皆様からのコメント】
表谷 様からは、「大変、ありがとうございます。桜で有名な吉野は、「木のまち」という顔も持っています。木のまち推進室は、吉野町の主要産業である木材関連産業の活性化に取組んでおります。その林業従事者の仕事を増やし、所得をあげていかなければなりません。そのために、木材の付加価値を上げるための努力を日々行っております。この度、機会をいただき、学生の皆さんからセルロスナノファイバーの可能性について、教えていただきました。これからも吉野町と積極的な連携をお願いし、今後の研究の糸口としていただければと思います。」とのお言葉をいただきました。
徳永 様からは、「私は、普段、木材の加工を通して木とふれあっているのですが、セルロスナノファイバーは今後の社会のために必要な取り組みだと思いながら、皆さんの発表を見せていただきました。森林には、木材供給だけでなく、酸素をつくったり、水質を浄化したりするはたらきも期待できます。さまざまな資源を供給してくれる森林の保全に努めていただければと思います。」とのお言葉をいただきました。
中村 様からは、「私は、木に関わって生活をしております。木をどういう風に加工するかということばかり考えておりましたが、皆さんの発表で木の加工について広い視点から考えるヒントをいただきました。木は木自体に魅力があるので、これをきっかけに近くの山に出かけたり、自然のあるところに出かけていただき、木にふれていただければと思います。これからも、頑張ってください。」とのお言葉をいただきました。
【本校 物質化学工学科 中村 秀美 教授からのコメント】
「アイデアを聞かせていただき、ありがとうございました。奈良県というのは、土地の7割が森林です。しかし、林業従事者の数は高齢化に伴い、年々減少傾向にあります。加えて、30年かけて育てた吉野杉でさえも、切って売ると一本数千円から数万円の利益しか得られません。親の代から年月をかけて育てた杉を売るには、勇気がいる現状です。そこで、切った木にいかに付加価値をつけて高収入を得るかということが、今後の課題となります。セルロスナノファイバーは一つの可能性を秘めたものだと思っております。しかし、中々課題が多く、奈良県には木材を加工する工場はありますが、パルプにして製紙用チップにする工場はありません。例えば、県内にこの工場をつくって、雇用に向けた取り組みも進めて行けたら地方創生につながると思います。そのために、皆さんの知恵やアイデアがこれからも必要になってきます。是非、若い皆さんの力を貸していただければと思います。」と、述べられました。
【竹原准教授からのコメント】
「様々な学科の学生が集まり、ユニークなアイデアが出されました。皆さんは将来工学的知識を持つ技術者となります。この授業を通して、地域に関心を持ち、地域がもつ可能性、今回は、吉野地域・林業のもつ可能性について知恵を出し合い共有できたことをうれしく思います。今後、皆さんから地域社会への様々な展開が生まれていくことに期待しています。」と、述べられました。
「学生チャレンジプロジェクト2017」事前説明会が開催されました。(2017年6月13日掲載)
平成29年6月7日(水)、地域理解資料室(仮称、現LR教室・談話スペース)において「学生チャレンジプロジェクト2017」事前説明会が開催されました。
このプロジェクトは、奈良高専と地域の活性化を目的に学生の自主的な創作活動を支援する取り組みで、本年度は、次にあげる2つの活動が支援されています。
A. 【地域創生部門】 本校と地域との連携を通じて地域の活性化に寄与する活動。 B. 【キャンパス創造部門】 魅力あるキャンパスの創成と広報など本校の活性化に寄与する活動。 はじめに、学生主事 片倉教授からあいさつがあり、これまでに学生が取り組んだ活動のアイデア紹介や今後のスケジュール、採択基準等について説明がありました。
つぎに、学生課学生係 川邉係長から申請書の記入例や提出方法等について説明がありました。
その後、学生から審査についての質問があり、片倉教授が丁寧に応答する場面も見られ、学生のプロジェクトにかける熱い想いを感じました。
地方創生推進事業(COC+)の一環で行われている授業、「地域社会技術特論」や「社会科学特論」等で検討中の課題の試作も【地域創生部門】に採択されることで可能となり、興味のある学生の挑戦に期待が寄せられております。
(平成29年3月9日(木)、「学生チャレンジプロジェクト2016」報告会 【地域創生部門】で採択された“LaQ鹿!”) この「学生チャレンジプロジェクト」を通して、学生自らが意欲的かつアイデアにあふれる活動を体験し、本校や地域へ還元することで、さらなる取り組みへの関心が学生に浸透してきているのを感じました。
※下記をクリックすると、”LaQ鹿!”PDFが表示されます。
平成29年度 COC+ 政治・経済
※平成28年度 「COC+政治・経済」 実施の様子
≪政治・経済 本科3年生5学科共通≫
奈良県が抱える重点課題を解決できるリーダーの人材育成のために、本年度から「TOMO地域創生マインド養成教育プログラム」が現行カリキュラムの枠内で実施されています。
昨年度に引き続き、COC+事業における地域創生理解教育の一環として、本科3年生5学科共通の授業として「COC+ 政治・経済」が平成29年6月8日(木)より各学科全8回に渡って進められます。
奈良県の地域産業・経済に対する理解を深め、地元企業の魅力を発見し、地域への愛着を高める授業が行われる他、奈良中央信用金庫様や奈良県内企業様による特別講演も予定されております。
最終日には、学生のグループ発表を奈良中央信用金庫様に評価して頂くことになっております。
≪講義内容≫
週数 講義内容 第1回 イントロダクション・
特別講演:奈良中央信用金庫様による奈良経済の課題第2回 1.データを用いて奈良県の特徴を把握してみよう
2.体験「SWOT分析!」奈良県経済の現状を分析しよう第3回 1.奈良県で活躍している企業の活動内容を知ろう
2.事業のアイデアを考えてみよう第4回 事業計画書を作成しよう
-商品・サービスのアイデアを考え事業計画書をつくろう-第5回 1.特別講演:奈良県企業様による特別講演
2.事業計画書をみてもらおう!第6回 事業計画書発表準備
-プレゼンテーションの準備をしよう!-第7回 事業計画書発表準備(2)
-プレゼンテーションの準備をしよう!-第8回 グループ発表
-奈良中央信用金庫様による評価-
第1回 イントロダクション・特別講演:奈良中央信用金庫様による奈良経済の課題平成29年6月8日(木)、地方創生推進事業(COC+)の一環として、第1回 『COC+政治・経済』が奈良中央信用金庫様の協力を得て、「地域経済」(奈良の経済)をテーマに行われました。
地域理解資料室(仮称、現LR教室・談話スペース)を教室に、1・2限目に機械工学科と電子制御工学科、3・4時限目に情報工学科と物質化学工学科、5・6時限目に電気工学科で特別講演が開催されました。
はじめに、担当教員の竹原 信也准教授から昨年度の奈良県内企業5社による特別講演の様子や学生のユニークでアイデアあふれる事業計画書の紹介を交えながら、授業概要・成績評価・到達目標(理想の姿)等について説明がありました。
つぎに、地方創生推進事業(COC+)とその背景にある日本の現状について「なぜ地方創生?」「今どき地方創生?」と題して、なぜ今、地域の活性化が叫ばれているのかを学生に質問しました。学生から、「東京一極集中」や「財政破たん」などの問題があがりました。さらに、竹原准教授から「地方の過疎化」、「少子高齢化による人口の減少」、「グローバリゼーションの両義性」について教示がなされました。
最後に、「皆さんは、将来工学的知識を持って社会に出ます。この授業では、エンジニアとして地域の課題を解決するアイデアを考え、奈良を元気にするための事業計画書を作成します。この事業計画書は、金融機関から資金調達をするために非常に重要となります。17~18才のベンチャー企業の社長になったつもりで、将来の自分のために、事業計画書を作成してください。」と、激励の言葉がありました。
奈良中央信用金庫 地域創生推進室 室長 山田 章生氏による特別講演が行われました。
はじめに、金融機関の役割や種類・業務についてご紹介いただきました。
つぎに、奈良県経済の概要や奈良県内の産業や主要な製造業及び地場産業の現状と課題を全国ランキングや市場占有率を用いてご説明いただきました。学生は、これから実際に作成する事業計画書が、企業の経営指針やビジョンとなり、金融機関の評価を大きく引き上げ、資金調達を実現する重要な役割であることを知りました。最後に、奈良県に本店がある企業のうち大企業は27社であり、大企業の中でも上場企業数は5社であることを述べられました。さらに、都道府県別上場企業数ベスト1位は東京で、全国上場企業数3688社のうち1847社で半数を占めている「東京一極集中」の現状、大都市と呼ばれる都道府県に上場企業が集中している現状を示し、大企業に魅力を感じる人が大都市に流れていくお話しをされました。
そして、「奈良県経済の課題で大事なことは、人口減少を食い止めるために、奈良県内に働く場所として魅力ある企業が現れることです。働く場所がなければ人は住めません。まずは、今ある県内の中小企業が成長と発展をして、つぎに、新規事業の創出が起こることです。この2点に尽きると思います。この授業の第5回目に来ていただく奈良県内企業5社は中小企業ですが、それぞれに特徴のある技術力・販売力のある有望な企業です。このような企業がさらに成長発展しなければなりません。そして、皆様のような若くて優秀な技術系人材が奈良県内でベンチャーマインドを持って活躍して頂ければと思います。是非、奈良県に愛着を持って、奈良県の発展に協力してください。」と、期待を込めて述べられました。
この特別講演の後、学生に質疑応答の時間が設けられました。中には学生から積極的な挙手による質問もあり、山田室長から丁寧に答える場面も見られました。この特別講演や奈良県への関心の表れを感じる一時となりました。
今後、学生はグループワークに取り組み、最終発表会には、プレゼンテーションと相互評価が行われます。そして、優秀なグループには今秋開催の『ビジコン奈良』へのエントリーが予定されています。
地域社会技術特論 学外研修・下市町現地調査(2017年6月12日掲載)
本年度前期の専攻科1年の授業である『地域社会技術特論』では、地域創生演習科目として、地方創生に対して技術者が果たす役割とその重要性を理解することを目的として、課題発見、課題解決能力等を養う授業を実践しています。この授業では、実際に奈良県吉野郡下市町の「林業」・「農業」の各産業における問題に対し、技術者の立場から課題解決策の検討に取り組んでおります。
本授業の取り組みの一環として、4月14日に下市町を訪問し現地調査を実施しました。本調査では、下市町役場、並びに各産業の現場を訪問し、各現場での実際の作業内容を見せて頂くとともに、関係者各位より町や各産業が取り巻く環境、現在問題になっている現状などを直接聞くことで、学生たち自ら、地域が抱える解決すべき問題がどこにあるのかを発見する試みがなされました。
午前中は、林業の調査として、育林事業から木造建築の設計施工まで、「木」に関する様々な事業に取り組んでおられる吉野銘木製造販売株式会社様を訪問しました。
吉野銘木様では、伐採した樹木の加工現場や、乾燥・保管の現場を見せて頂き、実際の作業において苦労している点なども含め、ご説明頂き、学生からは活発な質疑応答がなされました。また、今回、無垢の檜や杉など吉野の木材を用いた住まいのショールームを見学させて頂き、学生たちは、無垢の材質の床や壁を体感することができました。
午後からは、農業の調査として、ぶどう・梨・梅などの栽培から梅エキス等の加工品の製造・販売も手掛けられている菊井農園様を訪問しました。
菊井農園様をはじめ、近隣の町の農家では、ここ数年、猪や鹿など鳥獣被害が深刻化しており、作物への被害状況の説明を受けました。現在の対策としては、現状の農地に入らせない電気柵などを設置しているものの十分ではなく、作物への被害はもとより、丹精込めて作った作物を荒らされることによる農家の方々の農業意欲の低下が懸念され、対策が急務な状況です。学生たちは被害の状況を目の当たりにし、現状の対策の問題点や猪の習性など多岐にわたる質問が学生からなされ、菊井農園様からの回答に熱心に耳を傾けていました。
最後に下市町役場を訪問し、役場の方々から現在下市町が抱える問題として、高齢化や鳥獣被害について説明がなされました。また、町の活性化の一環として、下市町には自治体や町の住民が運営しているゲストハウスが3件あり、今春オープンした「アプリコット」の管理人である秋谷様より、活性化の取り組みやゲストハウス施設に関する説明がなされました。
今回の現地での調査、体験を学校に持ち帰り、技術者の観点から下市町が抱える問題を抽出し、課題発見・課題解決につなげていくとともに、これらのワークを通じ、学生たちが社会との関わりの中で、課題設定能力・課題解決提案能力を身につけ、実践できるように講義を進めて参ります。
現地調査に際し、お忙しい中、ご協力いただきました下市町役場様、菊井農園様、吉野銘木様、秋谷様に感謝いたします。
平成28年度 COC+政治・経済
≪政治・経済 本科3年生5学科共通≫
奈良県が抱える重点課題を解決できるリーダーの人材育成のために、来年度から「TOMO地域創生マインド養成教育プログラム」が実施されます。
本年度は、COC+事業における地域理解教育の一環として、本科3年生5学科共通の授業として「COC+ 政治・経済」が平成28年10月4日(火)より各学科全8回に渡って進められる予定です。
奈良県の産業や企業を調べ、地域への理解を深めるとともに地域課題の解決について考える授業が行われる他、奈良中央信用金庫様や奈良県内企業様による特別講義も予定されております。
最終日には、学生のグループ発表を奈良中央信用金庫様に評価して頂くことになっております。
≪平成28年度 講義内容≫
地域の課題を解決するアイデアを出そう』~本校教員による地域創生授業が実施されました~(2016年2月3日掲載)
第1回 イントロダクション・特別講義:「奈良経済の課題について」:奈良中央信用金庫様平成28年10月4日(火)第1回目となるこの日は、3・4時限目に物質化学工学科、5・6時限目に電気工学科において講義が行われました。
前半は、担当の竹原 信也講師がイントロダクションとして、地方創生推進事業(COC+)とその背景にある日本の現状について説明を行い、学生に「なぜ地方創生?」「今どき地方創生?」と質問を投げかけました。学生からは「一極集中の限界」や「グローバル化」などの答えが挙がり、真剣に「ワークシート」にメモを取っていました。
後半は、奈良中央信用金庫 地域創生推進室 室長 山田 章生氏による特別講義が行われました。3・4時限目の物質化学工学科の教室には、奈良中央信用金庫 理事長 高田 知彦氏が教壇に立ち、「これまで、奈良高専とも関わりのあるグッドサポートなどを通じて、地域密着型金融機関として、主に預金と融資で社会的役割を果たして参りました。さらに、地方創生として、奈良県の地域経済、地域社会の活性化に貢献して参ります。」と冒頭にてご挨拶を頂きました。
(奈良中央信用金庫 理事長 高田氏)
(地域創生推進室 室長 山田氏)
山田 章生氏による特別講義は、金融機関の役割や種類、信用金庫と銀行の違い等を分かりやすく説明された上で、奈良県経済の現状と課題について、学生に質問を投げかけながら、分かりやすくレクチャーされました。
学生は、奈良県の産業・製造業・地場産業等を全国シェアと比較して、奈良県経済の現状を理解しました。そのうえで、奈良県経済の課題は、奈良県内中小企業の成長と発展、さらに新規事業の創出であることを学びました。そして、課題解決のために、若者が奈良県に愛着を抱き、ベンチャーマインドを持った優秀な技術系人材の活躍が挙げられました。
終わりに、期待を込めて「Boys(and Girls) be ambitious!!( 少年、少女よ、大志を抱け!!)」と結ばれました。
今後、最終日のグループ発表に向けて、学生はグループワークにより課題に取り組む予定です。
第2回 COC+政治・経済の授業が、平成28年10月20日(木)、3・4時限目に情報工学科で行われました。今回は、第1回目の特別講義を踏まえて、奈良県経済の現状を分析するグループワークが行われました。
第2回 奈良県経済の現状を分析しよう -SWOT分析を体験してみよう!-最初に、SWOT分析の概要と方法について説明がなされました。その後、4~5人でグループになり、奈良県を取り巻く外部環境や内部環境を付箋とマジックを用いながら強み(Strength)、弱み(Weakness)、機会(Opportunity)、脅威(Threat)に分類する作業が行われました。
続いて、分類された4つのカテゴリー間の関係についてそれぞれクロス分析を行い、積極的攻勢(プランA)、差別化戦略(プランB)、段階的施策(プランC)、専守防衛(プランD)のそれぞれの策を具体的に考えてプリントに記入し、事業のアイデア(商品・サービス化アイデア)をまとめるワークを行いました。
学生らは、海外の動向や日本国内の情勢あるいは、奈良県の地理的な位置関係なども踏まえながら、観光や製造あるいは農業等の振興について情報系の学生ならではの視点で様々なアイデアを出し合いました。
第3回 COC+政治・経済の授業が、平成28年10月26日(水)、3・4時限目に情報工学科で行われました。第2回目に続き、奈良県経済の現状を分析した後に、事業のアイデア(商品・サービス化アイデア)を考える試みがなされました。
奈良県を取り巻く外部環境や内部環境を強み(Strength)、弱み(Weakness)、機会(Opportunity)、脅威(Threat)の4つのカテゴリーに分類することで、現状を理解するためのフレームワークとして捉え、よりよい意思決定を導き出し、戦略に結び付けるためのSWOT分析方法を体験しました。
奈良県経済の現状を4つのカテゴリーに分類することにより、クロス分析を行い、積極的攻勢(プランA)、差別化戦略(プランB)、段階的施策(プランC)、専守防衛(プランD)のそれぞれの策を具体的に考えてプリントに記入し、事業のアイデア(商品・サービス化アイデア)をまとめて、1~2分で各グループ発表を行いました。
第3回 奈良県経済の現状を分析しよう (続) -事業のアイデアを考えてみよう!-クラス全体のSWOT分析の結果を共有し、情報の整理と問題の共有の重要性をクラス全体で確認しました。
各グループ発表を終え、竹原講師は文献紹介としてジェイン・ジェイコブスの「発展する地域 衰退する地域: 地域が自立するための経済学」を取り上げ、都市や地域の発展においてイノベーションの重要性が認識されていることを紹介し、人々の技術・知恵・勇気が重要であると示しました。
学生は、SWOT分析を通じてわかったこと、感想、難しかったところ、改善点などを記入していきました。次回授業では、各グループで出し合った事業のアイデア(商品・サービス化アイデア)をもとに、いよいよ商品・サービス化へ向けての事業計画書づくりが行われる予定です。
第4回 事業計画書を作成しよう -商品・サービスのアイデアを考え事業計画書をつくろう-第4回 COC+政治・経済の授業が、平成28年11月1日(火)、5・6時限目に電気工学科で行われました。前回までの講義を踏まえ、最初にミニテストが行われました。奈良県経済の課題やSWOT分析に関する出題がありました。
前半は、竹原講師から事業計画書作成の手順について詳しく学びました。
1.商品・サービスのアイデアを考える
2.事業の目的・使命を確認する
3.対象となる顧客について考える
4.外部環境・市場環境について考える
5.仕入・生産計画を立てよう
6.販売計画をたてよう
7.もうかるかどうか確かめよう
この7つの手順により、学生は思いつきやアイデアを本当のビジネスとして実現させるために計画を書面にしたものが事業計画書であり、一般的には金融機関で融資を得るために利用されることが多いことを知りました。
そして、完成した事業計画書を次回第5回目に特別講義を頂く
株式会社 品川工業所様と奈良中央信金庫様に各々発表し、
アドバイスを頂くことが告げられました。それに先立ち、
株式会社 品川工業所様について会社概要の説明がありました。
後半は、グループワークにより事業計画書を仕上げる取り組みがなされました。商品・サービスのアイデアなどをスマートフォンの検索機能を活用して調べるグループもありました。
学生は、次回第5回目のグループ発表に向けて、事業計画書の完成が急がれます。
第5回 奈良県企業様による特別講義第5回COC+政治・経済では、奈良県内の「卸売」・「プラスチック製品製造」・「機械製造販売」・「精密機器製造」・「商社」の多岐にわたる業種の企業様による特別講義が行われました。
1学科につき1企業様が、事業内容や業界動向、抱えている課題等を直接お話し頂くことで、地元企業の魅力を知ると共にベンチャーマインドの涵養を目指します。
フルックスグループ様 (2016年11月8日掲載)その最初の講義が、電子制御工学科3年生を対象に平成28年11月2日(水)、フルックスグループ 代表取締役 黒田久一様を講師としてお招きし、奈良中央信用金庫様にご同席を頂き行われました。
フルックスグループ様は、時代と共に「内食」から「中食」「外食」へと「変化対応」し、「惣菜のわかる八百屋」として、青果販売・加工、フードサービス事業を幅広く手掛ける地元有名企業です。平成19年(2007年)にグループ会社が「想いの共有・情報の共有」の為に奈良に集結し、「世界を見続け、足元の商売を大切に」をモットーに、世界を大きく見ながら地元・奈良で地域に密着し、足元を深堀りしながら、いつかはアジアを舞台に商売したい!という熱い思いを交えながら、事業におけるこだわりや業界を取り巻く環境、海外視察先での貴重な体験談などバラエティ豊かに語って頂きました。
前半45分の講義を終え、学生からイギリス・デンマーク・スウエーデンを視察された黒田代表取締役に対して、「視察先では語学力が必要ですが、心配はなかったですか?」や「三カ国回ってみて、どこの国が一番美味しかったですか?」等の質問が投げかけられました。質問に対して、「何事も“挑戦”する気持ちが大事であり、それは“好奇心”から生まれます。そして“ロマン”と“ビジョン”がそこにあるからこそ“やる気”“意欲”が出てくるのです。会社も個人も“元気”であるためには、何よりも「夢」を持ちたい!」と、述べられました。
後半45分の講義は、学生がグループワークで作成した事業計画書(奈良県産業の課題やフルックスグループ様に関連する食品業界での課題を題目としたアイデア)を定められたタイムスケジュールに従って、フルックスグループ様、奈良中央信用金庫様のそれぞれのブースへ行き、4分という短い時間を精一杯活用して、自分たちの事業計画書の魅力について発表しました。そして、プレゼンテーション内容に関し直接アドバイスを頂きました。プレゼンテーションをしていないグループは空き時間にアドバイスをもとに改善作業を行いました。
最後に、フルックスグループ様、奈良中央信用金庫様より学生のプレゼン内容に対する評価を頂きました。フルックスグループ様から「思いもよらない斬新な発想のアイデアが数々あり、我々の今後の商品・サービスを考える上で大いに参考になりました。」と称賛のお言葉を頂き、奈良中央信用金庫様からは「非常に興味深いアイデアばかりで面白く、熱く夢を追いかけるストーリーを事業計画に盛り込めば、より共感できる素晴らしい提案になるでしょう。」と激励のお言葉を頂きました。
頂いたアドバイス・評価内容を学生は真剣な面持ちでメモに取り、最終グループ発表に向けて、企画案の練り直しに取り組んでまいります。
広陵化学工業株式会社様 (2016年11月16日掲載)COC+政治・経済 奈良県企業様による特別講義が、平成28年11月8日(火)、3・4限目に物質化学工学科3年生を対象に、広陵化学工業株式会社 経営企画室室長 諏訪 敏様を講師としてお招きし、奈良中央信用金庫様にご同席頂き行われました。
(広陵化学工業株式会社 経営企画室室長 諏訪 敏様) (奈良中央信用金庫様) 広陵化学工業株式会社様は、1960年代に種々のプラスチックが大量生産されて、衣料や生活環境へ浸透していった時代の1963年から50年以上の歴史を持つ奈良県の伝統ある企業様です。
前半45分の講義では、
広陵化学工業株式会社様がこの5年間で売上高を72%成長させることができた増収増益の秘密を中西社長の3つのお言葉、
その1 新しいことに挑戦しなさい
その2 加工高を増やしなさい
その3 皆さんの雇用は死守します
を交えながら、諏訪様ご自身の製造現場を統括する工場長と経営を企画する管理の立場からお話を頂きました。
学生は、この特別講義を通して生産性(人の余力、設備の余力、生産スペースの余力を埋めること)と付加価値(高い小回り性とワンストップの利便性など)について説明を受け、中小企業の魅力、製造業の面白さを知りました。
学生から「従業員は、パート職員・非常勤職員を含め何人ですか?」と言う質問に対して、「120人程です。雇用形態の多様化により、派遣社員の比率が高くなっています。」と、お答えを頂きました。
後半45分の講義では、学生がグループワークで作成した事業計画書(奈良県産業の課題や広陵化学工業株式会社様に関連するプラスチック製品製造業での課題を題目としたアイデア)を定められたタイムスケジュールに従って、広陵化学工業株式会社様、奈良中央信用金庫様のそれぞれのブースへ行き、4分という短い時間を精一杯活用して、自分たちの事業計画書の魅力について発表しました。そして、プレゼンテーション内容に関し直接アドバイスを頂きました。プレゼンテーションをしていないグループは空き時間にアドバイスをもとに改善作業を行いました。
最後に、奈良中央信用金庫様、広陵化学工業株式会社様より本講義を通して学生へコメントと総評を頂きました。奈良中央信用金庫様から、「実際の事業計画書は作るだけでなく、事業が持続しないといけません。そのために3つの“なぜ”を覚えてください。
・なぜ、この事業が社会的に必要か。
・なぜ、この事業に将来性があるのか。
・なぜ、この事業を薦めていきたいと思うのか。
です。
さらに「商品」・「顧客」・「知恵」をしぼり、事業計画書にどれ程の熱意を持って考え抜いたかでクオリティーが高まるのです。」とのお言葉を頂き、広陵化学工業株式会社様からは「面白いプレゼンテーションで、参考になったものもあります。学生の皆さんのフレッシュな感覚や発想は、新しい事業のもととなります。色々なアイデアが商品化に繋がれば楽しいです。中小企業には、このようなフレッシュな感覚や発想を取り入れる風土があります。」と激励のお言葉を頂きました。
竹原講師からは、「プレゼンテーションで厳しいご指摘もあったかと思いますが、それは自分の糧になります。将来の自分のためにもなります。」と、エールがありました。
講義の回数を重ねるごとに、事業計画書が改善され、今後の最終グループ発表に期待が高まります。
株式会社品川工業所様 (2016年11月16日掲載)COC+政治・経済 奈良県企業様による特別講義が、平成28年11月8日(火)、5・6限目に電気工学科3年生を対象に、株式会社 品川工業所 社長 庄野 明 様と技術部次長 藤田 隆士 様を講師としてお招きし、奈良中央信用金庫様にご同席頂き行われました。
始めに、奈良中央信用金庫 理事 中田 照夫 様から「奈良県の高齢化人口は年々増加傾向にあり、全国平均を上回る高齢化が進んでいます。そして、奈良県民の県外就業率は全国1位と言う現状を踏まえ、奈良県の活性化には若い皆様の力が必要です。」とご挨拶を頂きました。
(奈良中央信用金庫 理事 中田 照夫 様) (株式会社 品川工業所様) 株式会社 品川工業所様は、全国に誇れる創業明治43年、今年で106周年を迎える老舗企業様です。餅つき機械で創業して以来、食品加工機械・製菓機械・化学用機械の開発・製造・販売事業を展開し、多様化・複雑化、高品質化する業界のニーズに対応し、技術とハートで食・未来を拓き続けておられます。社章でもあるサンキュウマークの由来や社訓の「感謝・研究・前進」の精神でお客様に満足を提供することにより、社会への貢献と自らの向上を計ることを品質方針として、幅広い業界に対応した製品装置を紹介して頂きました。
学生から「なぜ奈良県に進出したのですか?」と言う質問に対して、「当時、交通が整備された工業団地が奈良県に出来るという事で進出しました。実際、環境も立地条件も整っています。」とのご回答を頂きました。また、「創業当時と現在の餅つき機との違い、優れている点は何ですか?」と言う質問に対して、「つく時間が短く、衛生的で、安全面でも優れています。」とご回答され、実際の食感については、奈良もちいどのセンター街にある餅つきで有名なお店で実際に、餅つき機が使用されていることを述べられました。
前半の講義を終え、後半45分では、学生がグループワークで作成した事業計画書(奈良県産業の課題や製菓・食品加工機械製造業界での課題を題目としたアイデア)を定められたタイムスケジュールに従って、株式会社 品川工業所様、奈良中央信用金庫様のそれぞれのブースへ行き、4分という短い時間を精一杯活用して、自分たちの事業計画書の魅力について発表しました。そして、プレゼンテーション内容に関し直接アドバイスを頂きました。プレゼンテーションをしていないグループは空き時間にアドバイスをもとに改善作業を行いました。
最後に、奈良中央信用金庫様・株式会社 品川工業所様よりプレゼンテーションについてのコメントを頂きました。奈良中央信用金庫様から、「事業について3つの“なぜ”「社会的に必要か」・「将来性はあるのか」・「薦めていきたいと思うのか」と3つの“しぼり” 「商品」・「顧客」・「知恵」が大事です。最終グループ発表に盛り込んでいただけたら。」とのお言葉を頂き、株式会社 品川工業所様より、「学生の皆様から新しい商品の提案や今までにないものを奈良の地につくろう」と言うアイデアをプレゼンテーションして頂きました。機械製造業の立場から申しますと、「誰がどのように満足して頂けるのか。」、「世の中にどのように役立つのか。」を観点に開発に取組んでおります。皆様もこの観点をもとに、次回のプレゼンテーションに活かしてください。」と激励のお言葉を頂きました。
学生は、頂いたコメントを“政治経済ワークシート“に書き込み、今後、事業計画書の練り直しに取組んでまいります。
奈良精工株式会社様 (2016年11月16日掲載)COC+政治・経済 奈良県企業様による特別講義が、平成28年11月10日(木)、1・2限目に機械工学科3年生を対象に、奈良精工株式会社 中川 博央様を講師としてお招きし、奈良中央信用金庫様にご同席頂き行われました。
(機械工学科 教室での特別講義の様子)
(奈良精工株式会社 中川 博央様)
奈良精工株式会社様は、1968年光学機器部品メーカーとして設立して以来、一分野に固執せず、歯科用インプラント材生産を開始し、奈良県で唯一の第一種医療機器製造販売業許可を取得されました。その後も電車部品・航空機部品の生産等、精密部品加工での技術や経験を活かして、異分野・異業種に積極的にマッチングを図り、奈良県内において技術力の高い企業様です。中川社長ご自身のエンジニアとしての立場から有用なお話を頂きました。
この特別講義を通して、学生は奈良精工株式会社様のエンジニアとしての基礎技術の蓄積(モノづくりの原点、RWF法、タグチメソッド等)・他社との交流を通じた事業展開(産学官連携による弾発指の手術機器の開発、自社にない生産技術先との連携等)や奈良県における地方創生の現状を学び、中小企業の魅力について知りました。そして、学校での基礎学力も大事であるが企業はコミュニケーション能力や協調性を求めていること、教育訓練や自己研鑚に進んで取り組むことが自分にも会社にもプラスになる現状を述べられました。
前半の講義について、学生から「今までに一番辛かった時期は、いつですか?」と言う質問がありました。それに対して、「常に辛い時期だと念頭に置いて、改善を求めて行動することが大事です。いいと思った手法や図面も中々認められない場合があります。業界の在りよう・ニーズを認識した上でのものづくりが重要です。」とのご回答頂きました。
後半45分の講義では、学生がグループワークで作成した事業計画書(奈良県産業の課題や精密機器製造業での課題を題目としたアイデア)を定められたタイムスケジュールに従って、4分という短い時間を精一杯活用して、自分たちの事業計画書の魅力について発表しました。そして、プレゼンテーション内容に関し直接アドバイスを頂きました。プレゼンテーションをしていないグループは空き時間にアドバイスをもとに改善作業を行いました。
最後に、奈良中央信用金庫様、奈良精工株式会社様より本講義を通して学生へコメントを頂きました。奈良中央信用金庫様から、「プレゼンテーションで想いを 伝えることができましたか?“自分の欲しいもの”・“自分の趣味”でアイデアを発表してくれた学生さんは一生懸命に夢を語ってくれました。このプレゼン テーションで大事なことは、商品やサービスを誰に喜んでもらいたいのか、どのように世の中の為になるのかを盛り込んで事業計画書を立て、事業継続・成長に つなげていくことです。そのために“3つのなぜ“と”3つのしぼり”を最終グループ発表に活かして頂きたい。」と期待を込めたお言葉を頂きました。 奈良中央信用金庫様からのお言葉 3つの“なぜ”
・なぜ、この事業が社会的に必要か。
・なぜ、この事業に将来性があるのか。
・なぜ、この事業を薦めていきたいと思うのか。
3つの”しぼり”
「商品」
「顧客」
「知恵」
奈良精工株式会社様からは、「事業を続けていくためには、もう少し周りの事を深く考えて事業計画書を立てないと実現しません。皆さんはこれから世の中に出て活躍してくれます。その一つ一つが経験であり、勉強なので頑張ってください。」と激励のお言葉を頂きました。
頂いたコメントを学生は真剣な面持ちでメモに取り、最終グループ発表に向けて、事業計画書の練り直しに取り組んでまいります。
奈良OAシステム株式会社様 (2016年11月16日掲載)COC+政治・経済 奈良県企業様による特別講義が、平成28年11月10日(木)、3・4限目に情報工学科3年生を対象に、奈良OAシステム株式会社 北村 展昭様を講師としてお招きし、奈良中央信用金庫様にご同席頂き行われました。
(情報工学実験室での特別講義の様子)
(手前:奈良OAシステム株式会社 北村 展昭様)
奈良OAシステム株式会社様は、平成元年に「夢は大きく」をコンセプトに設立し、OA機器・複合機・ビジネスフォン・システム開発・中古コピー機販売、WEB制作等のオフィスに関する総合商社で、「信用と信頼」をコンセプトに奈良県に密着したサービスで地域貢献を目指す企業様です。始めに動画による会社紹介があり、事業を行う上での数々の困難を乗り越え、ピンチをチャンスに変えて原点回帰をはかり、未来を見据えて挑戦を続けている一筋縄ではいかない懸命な体験談をお話しいただきました。
前半の講義を終え、学生から「ネパールの方は、どういう経緯で採用されたのですか。」や「株主企業の倒産から資金繰りの悪化を体験されましたが、どのくらいで回復されましたか。」、「なら就活ナビについて教えてください。」等たくさんの質問があり、それぞれにご丁寧なお答えを頂きました。
後半の講義では、学生がグループワークで作成した事業計画書(奈良県産業の課題や奈良OAシステム株式会社様に関連するIT業界での課題を題目としたアイデア)を定められたタイムスケジュールに従って、奈良OAシステム株式会社様、奈良中央信用金庫様のそれぞれのブースへ行き、4分という短い時間を精一杯活用して、自分たちの事業計画書の魅力について発表しました。そして、プレゼンテーション内容に関し直接アドバイスを頂きました。プレゼンテーションをしていないグループは空き時間にアドバイスをもとに改善作業を行いました。中には、なかなか事業計画書のテーマを絞り込めないグループもあり、短時間に2~4個のアイデアを発表する姿も見られました。
最後に、プレゼンテーションについての評価を奈良中央信用金庫様、奈良OAシステム株式会社様から頂きました。奈良中央信用金庫様から、「プレゼンテー ションには、夢を抱いて語る想いが大事です。皆さんの想いは伝わりましたが、事業を継続するためには、計画に緻密さが求められます。そのヒントとして、 “3つのなぜ“と”3つのしぼり”を活用して頂き、さらに“考えて、考えて、考えて”クオリティを高めて頂ければと思います。」とのお言葉を頂きました。 奈良中央信用金庫様からのお言葉 3つの“なぜ”
・なぜ、この事業が社会的に必要か。
・なぜ、この事業に将来性があるのか。
・なぜ、この事業を薦めていきたいと思うのか。
3つの”しぼり”
「商品」
「顧客」
「知恵」
第6回 COC+政治・経済の授業が、平成28年11月17日(木)、3・4時限目に情報工学科で行われました。
前半は、事業計画書を作成してわかったことやアドバイスを受けたことなどを踏まえて、これまでの講義を振り返る時間となりました。また、最終プレゼンテーションの評価についての説明等がありました。
後半は、総合情報センター 情報処理演習室へ教室移動し、パワーポイントを活用してプレゼンテーションの準備を行いました。
学生はグループごとに、5つの確認事項を念頭に置き、聞き手を意識して、スライドの文字は大きく見えやすいサイズにし、写真やアイコンを活用してわかりやすく作成するように心がけました。
次回の最終プレゼンテーションに、期待が高まります。
第6回 プレゼンテーションの準備をしよう -プレゼンテーションの準備をしよう-
第7回 グループ発表 奈良中央信用金庫様による評価第7回 COC+政治・経済では、これまで学生が取り組んできた事業計画書(奈良県産業の課題や奈良県内企業様に関連する課題を題目としたアイデアによる商品・サービスの企画案)をグループごとに発表し、 奈良中央信用金庫様による評価が行われます。
電子制御工学科 (2016年11月22日掲載)平成28年11月16日(水)の1・2時限目に、COC+政治・経済 第7回「グループ発表 奈良中央信用金庫様による評価」が奈良中央信用金庫 山田 章生 様をお招きして、電子制御工学科で行われました。
(奈良中央信用金庫 山田 章生 様)
(担当教員 竹原 信也講師)
前回までの講義を踏まえ、1班から9班のグループが7分(発表5分+質疑応答2分)という時間制限でプレゼンテーションを行い、奈良中央信用金庫様、学生、教員それぞれが評価をつけ、想いの共有を図る試みがなされました。
評価採点方法は、奈良県経済の発展と社会貢献の観点から提案内容について“新規性”“実現性”“事業性”からの評価と“プレゼンテーション”での評価を基準として、50点満点で採点されました。
竹原講師は、「奈良の経済を良くするために、皆さんが真剣に考えた事業計画書でプレゼンテーション し、金融機関の方や企業の方を納得させることができれば、実現する可能性が出てきます。世の中の為に、自分たちの為に心を込めて、心に残る発表をしてくだ さい。」と、激励しました。
(1班)
文化財ツアー~奈良の発展を求めて~
(2班)
廃棄用食品の活用と奈良県経済の発展
(3班)
神とともに眠る~奈良県~
(4班)
はちみつきゅうり
(5班)
端材を再利用したかき揚げ生産事業
(6班)
食育セミナー
~食育を通して企業のイメージアップ戦略~
(7班)
きゅうり水
(8班)
工場併設レストランの事業プラン
(9班)
奈良県の作物廃棄を用いた
果実酒の製造販売
9班すべての発表を終えて、奈良中央信用金庫 山田 章生様からは、「事業計画書を立てるのは、楽しかったですか。新規の事業計画を立てることが、なぜ必要か、PLC(プロダクトライフサイクル)の理論からお話しますと、商品が市場に登場してから退場するまでの間には、導入期、成長期、成熟期、衰退期の4つのサイクルがあります。既存の商品だけに頼っていたら、その企業や地域は衰退していきます。経済の活性化のためには、誰も考えなかったような新しい商品を開発していく必要があります。皆さんは、今奈良県で学んでいます、奈良県に愛着を持って、奈良県の為に力を貸して頂ければと思います。」と結ばれました。
(奈良中央信用金庫最優秀賞)
(奈良中央信用金庫優秀賞)
物質化学工学科 (2016年12月2日掲載)平成28年11月22日(火)の3・4時限目に、COC+政治・経済 第7回「グループ発表 奈良中央信用金庫様による評価」が奈良中央信用金庫 山田 章生 様と堀内 厚男 様をお招きして、物質化学工学科で行われました。
(奈良中央信用金庫 山田 章生 様)
(奈良中央信用金庫 堀内 厚男 様)
前回までの講義を踏まえ、1班から9班のグループが7分(発表5分+質疑応答2分)という時間制限でプレゼンテーションを行い、奈良中央信用金庫様、学生、教員それぞれが評価をつけ、想いの共有を図る試みがなされました。
奈良中央信用金庫様による評価基準は、奈良県経済の発展と社会貢献の観点から提案内容について“新規性”・“実現性”・“事業性”からとプレゼンテーションについて"発表構成"・"質疑応答での対応"・"視聴覚資料の活用"・"話し方・振る舞い"の7つの項目を基準として、50点満点で採点されます。
学生による評価方法は、グーグルフォームを活用してスマートフォンからユニーク賞と優秀賞の二つを人気投票することで、自分たちの発表に対してのコメントなどを即座に知ることができます。
竹原講師からは「この講義で頂いたコメントを自分の課題として受け止め、改善策に気付き、自分のものにできるように頑張ってください。」と激励の言葉を頂きました。
(1班)
プラスチックスプーン
(2班)
穏やかな空気に包まれた奈良の地で
長閑な日々を(3班)
すっきり完食スプーン
(4班)
奈良工業化学大学創設計画書
奈良県を化学の町に...(5班)
奈良に泊まろう!
(6班)
安心安全!プラスチック製縫合用ステープル
プラシン(7班)
私たちが推し進めたい新事業
大人向けプラスチックの食器(8班)
アクセサリーに
プラスチックという選択肢を(9班)
colorful
9班すべての発表を終えて、奈良中央信用金庫様からたくさんのコメントを頂きました。栄えある奈良中央信用金庫最優秀賞は6班で、優秀賞は4班でした。
(奈良中央信用金庫賞 受賞班の皆さん)
学生からの人気投票は、優秀賞が4班で、ユニーク賞が5班でした。
最後に、竹原講師は「色々な評価を受けて、今後に活かせるかどうかが重要です。地方創生、地域の事を考えて、奈良の事を考えて将来に活かしていただきたいです。」と、結びました。
電気工学科 (2016年12月2日掲載)平成28年11月22日(火)の5・6時限目に、COC+政治・経済 第7回「グループ発表 奈良中央信用金庫様による評価」が奈良中央信用金庫 山田 章生 様と堀内 厚男 様をお招きして、電気工学科で行われました。
(奈良中央信用金庫 山田 章生 様)
(奈良中央信用金庫 堀内 厚男 様)
はじめに、奈良中央信用金庫 山田 章生 様からこれまでの講義を踏まえて「最終発表という事で、上位3班には奈良中央信用金庫賞を用意いたしました。皆様のプレゼンテーションを楽しみにしております。頑張ってください。」と、激励のお言葉を頂きました。
奈良中央信用金庫様による評価基準は、奈良県経済の発展と社会貢献の観点から提案内容について“新規性”・“実現性”・“事業性”からとプレゼン テーションについて"発表構成"・"質疑応答での対応"・"視聴覚資料の活用"・"話し方・振る舞い"の7つの項目を基準として、50点満点で採点されま す。
学生による評価方法は、グーグルフォームを活用してスマートフォンからユニーク賞と優秀賞の二つを人気投票することで、自分たちの発表に対してのコメントなどを即座に知ることができます。
1班から10班のグループが7分(発表5分+質疑応答2分)という時間制限でプレゼンテーションを行い、奈良中央信用金庫様、学生、教員それぞれが評価をつけ、想いの共有を図る試みがなされました。
(1班)
大和ラーメン事業計画書
(2班)
大学園祭
(3班)
VR技術を用いた観光
(4班)
奈良県ハイキングツアー
新・世界遺産 藤原京・飛鳥を歩いて巡ろう!(5班)
奈良の宿泊者数を増やし隊!!
(6班)
“ふわもっちー”
ホームベーカリー(7班)
すてきなせんたくしー
選べるって素晴らしい(8班)
経済を沸騰させる
マスコット(9班)
「奈良の難読地名クッキー」
(10班)
金魚焼き
10班すべての発表を終えて、奈良中央信用金庫様から、「プレゼンテーションの内容の絞り込みや充実などの工夫が必要ですが、ターゲットや価格などについて良く調べられていました。ストーリー性やネーミングセンスの良さもありました。今後は、時間制限内に想いを伝える努力やプレゼンテーションのパワーポイントによる操作方法などに慣れていくことが必要です。」などの講評を頂きました。
(奈良中央信用金庫最優秀賞)
(奈良中央信用金庫優秀賞)
機械工学科 (2016年12月2日掲載)平成28年11月24日(木)の1・2時限目に、COC+政治・経済 第7回「グループ発表 奈良中央信用金庫様による評価」が奈良中央信用金庫 山田 章生 様と藤本 洋介 様をお招きして、機械工学科で行われました。
(奈良中央信用金庫 様)
(担当教員 竹原 信也 講師)
前回までの講義を踏まえ、1班から9班のグループが7分(発表5分+質疑応答2分)という時間制限でプレゼンテーションを行い、奈良中央信用金庫様、学生、教員それぞれが評価をつけ、想いの共有を図る試みがなされました。
奈良中央信用金庫様による評価方法は、事業計画書を“新規性”・“実現性”・“事業性”・”社会貢献性”・”奈良県経済の課題の克服”の5つの視点とプレゼンテーションでの"発表構成"・"質疑応答での対応"などの視点を基準として、50点満点で採点されました。
学生による評価方法は、グーグルフォームを活用してスマートフォンからユニーク賞と優秀賞の二つを人気投票することで、自分たちの発表に対してのコメントなどを即座に知ることができます。
「今までに3つの学科の採点を終え、最高得点が44点でした。本日、皆さんの最終プレゼンテーションを楽しみにしております。」と、山田 章生 様より激励のお言葉を頂きました。
その後、順番にプレゼンテーションが行われ、それぞれの班に対して、藤本 洋介 様より質疑があり、学生が応答しました。
(1班)
老人 village
(2班)
吉野の新キャンプ場
(3班)
奈良経済活性化計画
(4班)
仏像コレクション(奈良)
(5班)
しかせんシューター
(6班)
Project of Japanese Cedar
(7班)
海外の人気飲食店 奈良に呼ぼう
(8班)
ディアくん
(9班)
吉野杉+スマホケース
9班すべての発表を終えて、奈良中央信用金庫 山田 章生様から結果発表と講評を頂きました。「皆さんは、今奈良県で学んでいます、そして、今回の講義を通して、奈良県について良く知ろうと考えてくれたと思います。これを終わりとせずに、奈良県に愛着を持って、将来奈良県の為に力を貸して頂ければと思います。」と結ばれました。
竹原講師から学生による人気投票の結果が発表されました。ユニーク賞は、4班で、優秀賞は、1班でした。学生からは、歓喜の声が上がりました。
(奈良中央信用金庫最優秀賞 4班)
(奈良中央信用金庫優秀賞 1班)
(奈良中央信用金庫優良賞 8班と9班)
情報工学科 (2016年12月2日掲載)平成28年11月24日(木)の3・4時限目に、COC+政治・経済 第7回「グループ発表 奈良中央信用金庫様による評価」が奈良中央信用金庫 山田 章生 様と藤本 洋介 様をお招きして、情報工学科で行われました。
(奈良中央信用金庫 山田 章生 様)
(奈良中央信用金庫 藤本 洋介 様)
前回までの講義を踏まえ、1班から9班のグループが7分(発表5分+質疑応答2分)という時間制限でプレゼンテーションを行い、奈良中央信用金庫様、学生、教員それぞれが評価をつけ、想いの共有を図る試みがなされました。
奈良中央信用金庫様による評価方法は、事業計画書を“新規性”・“実現性”・“事業性”・”社会貢献性”・”奈良県経済の課題の克服”の5つの視点とプレゼンテーションでの"発表構成"・"質疑応答での対応"などの視点を基準として、50点満点で採点されました。学生による評価方法は、グーグルフォームを活用してスマートフォンからユニーク賞と優秀賞の二つを人気投票することで、自分たちの発表に対してのコメントなどを即座に知ることができます。
「今までに4つの学科の採点を終え、最高得点が44点でした。それを上回るように、頑張ってください。皆さんの最終プレゼンテーションを楽しみにしております。」と、山田 章生 様より激励のお言葉を頂きました。その後、順番にプレゼンテーションが行われ、それぞれの班に対して、藤本 洋介 様より質疑があり、学生が応答しました。
(1班)
自動運転車による快適な観光
(2班)
奈良民泊システム
(3班)
名所からみる奈良
(4班)
NARA's SIGHTSEEING
(5班)
リニアの駅に作られるテナント
(6班)
奈良南部ダム建設
(7班)
古都奈良の自然・文化をアピールした活性化
(奈良 アウトレットモール)
(8班)
レンタル自転車による
奈良観光サポートプロジェクト
(9班)
拡張現実を用いた観光アプリの開発
9班すべての発表を終えて、奈良中央信用金庫 山田 章生様からコメントを頂きました。「プレゼンテーションお疲れ様でした。このクラスから45点と言う最高点が出ました。皆さん奈良県の活性化について、新しい技術を活用し、奈良の観光(振興課題)等に取り組み、新規性と実現性を共に事業計画書に織り交ぜることができました。今後も自信を持って学業に勤しんでください。」と結ばれました。
竹原講師から学生による人気投票の結果が発表されました。優秀賞は、1班と2班で、ユニーク賞は、断トツ6班でした。学生からは、拍手が湧きあがりました。
(奈良中央信用金庫最優秀賞 8班)
(奈良中央信用金庫優秀賞 3班と9班)
平成28年11月30日(水)の1・2時限目に、COC+政治・経済 第8回「振り返り・アンケート調査」が電子制御工学科で行われました。
第1回目では、「奈良経済の課題について」奈良中央信用金庫様からお話を頂き、奈良県の現状について知りました。その後、奈良県経済統計のデータを用いて、SWOT分析を行い強みと弱みを把握し、アイデアあふれる事業計画書を作成しました。第5回目では、奈良県企業様に事業計画書をみてもらいアドバイスを頂きました。これを踏まえ、プレゼンテーションの準備をし、第7回目に、グループ発表を行い奈良中央信用金庫様に評価を頂きました。
第8回 振り返り・アンケート調査(2016年12月6日掲載)グループ発表について、奈良中央信用金庫様による評価・竹原講師による教員評価・学生による評価のそれぞれの結果をプリントにより共有しました。
竹原講師から、「金融機関から見た評価や授業を通して見た教員評価・学生から見た評価は、それぞれに違った目線から違った結果が出ています。多くの評価結果が得られ、それぞれに参考になったと思います。」との、コメントがありました。
そして、「グループ内相互評価シート」に従って、自己評価や他者評価を行いました。また、スマートフォンを活用して学生はアンケートに答えていきました。
この授業を通して、工学的知識をベースに経済の基礎知識を身に付ける試みがなされ、将来に必要なコミュニケーションや問題解決スキルを体験することができました。グローバル化の時代にあえてグローカル化に着目し、実際に事業計画書を作成することにより、地域発展の重要性を理解し、問題解決や新しい価値の創造に積極的に取り組むベンチャーマインドの必要性を知りました。このことは、奈良県での生活や仕事に愛着を感じる良い機会となりました。
最後に、竹原講師は、アフガニスタンで井戸を掘る医師、中村 哲 氏を例に挙げ、その地域の「人も知り、社会も知り、活躍できるエンジニアを目指してください。」と述べ、期待を込めて、「”Think Globally Act Locally!” (地球規模で考え、足元から行動せよ)。」と、学生にメッセージをおくりました。そして、「もし、皆さんが将来、起業をしてみたいと思った時は、是非、奈良県で活躍してください。」と、結ばれました。
この時間を持って、平成28年10月より全8回に渡って進められた、地方創生推進(COC+)事業における地域理解教育の一環としての講義「COC+ 政治・経済」が電子制御工学科において、無事終了いたしました。
NPO法人 ならゆうし様による「社会科学特論」(担当教員:竹原 信也准教授)における特別講義が開催されました。(2017年5月31日掲載)
平成29年5月22日(月)、『地域理解資料室』(仮称:現LR・談話スペース)において、特定非営利活動法人 ならゆうし 理事 春田 千尋 氏を講師にお招きして、「NPO法人の機能と、地方におけるエンジニアの可能性について~ならゆうしの事例より~」と題して、「社会科学特論」(担当教員:竹原 信也准教授)本科5年生選択必修者を対象にご講演いただきました。
春田理事には、『地域理解資料室』(仮称:現LR・談話スペース)キックオフイベントとして、特別講演会(2017年3月31日)を開催した際にもお話をいただき、地方創生推進事業(COC+)の一環として、若者の地元定着を課題とした新たな知見獲得にご協力いただいております。
(特定非営利活動法人 ならゆうし 理事 春田 千尋 氏)
前半は、まず、これまでの授業を踏まえ、担当教員の竹原准教授から自由・平等・友愛を頂点とする「ペストフの3角形」を用いて、人がつくる組織を3つの軸で分類し、政府・企業・共同体の3つの組織が交わる三角形の中心に第三セクターとしてNPOがあることを示し、そのNPOの役割をならゆうし様に実体験を踏まえつつお話いただき、地域社会における技術者の意義・役割・期待について、学生とディスカッションを交えながら行うことや地域政策における主要なアクター(住民・住民団体、NPO、企業、行政等)とその機能についての説明を行いました。
つぎに、春田理事から自己紹介があり、特定非営利活動法人(NPO法人)について、「NPOの収入源」や「NPO事例」を実際のNPO法人の活動を紹介しながら説明いただきました。
そして、「奈良県の持つ様々な数値」を例に挙げられ、奈良の現状を説明されたうえで、「ならゆうしが目指しているビジョン」として、「実践型インターンシップ」の提案をなされ、NPO法人の立場で行う事業の意義を述べられました。
さらに、「これからの奈良県に起こりうること」として、以下の3つをあげられ、「限られたメンバー(県民)でコミュニティを継続していくには」、地域政策における主要なアクター(住民・住民団体、NPO、企業、行政等)において、解決策が問われていると述べられました。
少子高齢化によるシビアな人材不足 市町村合併 伝統、地場産業の衰退 そのうえで、実際に行われている解決策として「地域×エンジニア」として、以下の3つの地域政策における主要なアクター(住民・住民団体、NPO、企業、行政等)の活動をあげ、
企業(SBドライブのIOT事業の例) 行政(ITしまね開発支援ツアー!海士町(あまちょう)の例) NPO(ならゆうし 松田 麻由子氏の例) 「地方で生きることに興味がある人へ」向けて、
1. まずは、自分の地域の働き方を知る。 2. 小さな事でもいいので実体験する。 3. その上で、今学ぶべきことを組み立てる。 ことの重要性を投げかけられました。
「この3つを早いうちに、できれば学生のうちに知り、実体験し、学ぶことで知見として広げていければ、どんな社会にも対応していける人材として生きていけるのではないでしょうか。」と述べられました。
その後、学生からの質疑に、春田理事から丁寧な応答をいただく場面も見られました。
前半の講義で、学生はNPOには政府・企業・共同体に学び、それぞれの欠点を補う役割があることを知りました。
後半は、学生が5人1組となり、A・B・Cの3つのテーマに取り組むグループワークが行われました。各班は、10分間テーマについてディスカッションをし、ボードに書きまとめ、代表者が1分間の発表を行いました。
(地方創生推進事業(COC+)経費により購入した「ホワイトボード」等は、地域創生授業を実践していくために活用されています。) A. 「奈良において技術者(的素養をもった市民)はどのような貢献ができるか」 B. 「奈良でやってほしい、やってみたいNPO活動」 C. 「奈良にこんなこと・ものあったらいいのに~若者の視点~」 すべての班の発表を終え、春田理事から学生へ対してそれぞれに丁寧なコメントをいただきました。
(代表学生による発表の様子)
春田理事は、「どの班も素晴らしいアイデアです。実は、既に奈良ではいろいろな人がいろいろな事をしています。その中に、ショッピングモールや企業・サークル・学生活動等があり、興味があればそこに加入したり、そこと連携したりして、今の学生の立場で自分は何ができるのかを考えてみてください。そうすることで、未来を見つける材料になると思います。」と、エールをおくられました。
竹原准教授は、「A・B・Cそれぞれの視点で考えてくれて有難うございます。春田理事のお話から既にある団体や活動がたくさんあることがわかりました。私たちは、それを知ることのできる仕組みが必要であることに気が付きました。いろいろな刺激を受けたと思います。」と、結ばれました。
この特別講義を通して、「奈良県の中で若者が挑戦する機会をつくり、地域の未来を考えながら、自ら人生を切り拓く人材育成を進めたい。」という、ならゆうし様の活動の思いに触れることで、学生は、地域政策における主要なアクター(住民・住民団体、NPO、企業、行政等)とその機能について学び、地域社会における技術者の意義・役割・期待について考える好機となりました。
(担当教員:竹原 信也准教授)特別講演終了後に、提出されたプリントには、NPOについて「仕組みを何となくつかむことができた」「身近に感じられた」「企業よりも自由な活動ができるメリットがある」「多くの企業や地域とのかかわりがあって驚いた」「企業への就職ではないということが新鮮だった」「社会のニーズにあわせ、社会を良い方向へ導く重要な法人である」等の感想が学生から寄せられました。中には、地域とエンジニアの関わりやインターンシップの重要性、社会貢献や奈良県に関心を示す感想も多く寄せられました。
『地域理解資料室』(仮称:現LR・談話スペース)キックオフイベントとして、特別講演会を開催しました。(2017年4月10日掲載)
「地域社会技術特論」受講生が奈良女子大の「コミュニティ・リサーチ」の学外実習に参加(2017年5月31日掲載)
本校の地域創生演習科目である「地域社会技術特論」の受講生6名が、奈良女子大学の地域創生志向科目「コミュニティ・リサーチ」(担当:水垣源太郎教授)の下市町で行われた学外実習に参加しました。
「地域社会技術特論」では、下市町の林業や農業の抱える問題に対して、エンジニアの立場から解決策を提案する形式で授業を進めており、4月上旬に日帰りで下市町の現地調査を行いました。
一方、奈良女子大学の「コミュニティ・リサーチ」は、地域の魅力やニーズを発掘し、プロデュース・PRする方法を学び実践する演習であり、「地域社会技術特論」と同じく下市町を対象に、地域の現状を調査しその魅力を見出すことを通じて、課題の解決の糸口となるアクション(PRコンテンツ制作や特産品開発、成果イベントなど)を企画・実践することを目指しています。
両授業には、このように共通点も多く、大学・高専の枠を越えた協力により、教育効果の向上が図れると考えました。そのため、5月6日、7日に下市町で行われたコミュニティ・リサーチの合宿形式の学外実習に、地域社会技術特論の受講者6名が参加しました。参加者は、事前に水垣教授の3回分の講義をビデオで受講し、インタビューの手法や、下市町の概要などを学んだうえで当日を迎えました。
学外実習では、役場の職員の方からの下市町の現状説明、下市町の広橋地区の住民の皆様からのヒアリングによる現状調査、ボランティアガイドの方の帯同による下市町内の調査を実施しました。参加学生からは、「インタビュー手法の重要性と有効性が分かった」、「地方の抱える問題の深刻さが良く分かった」、「理系の高専とは違う、文系の女子大学の学生との交流で幅広い人間関係の必要性を感じた」などの感想が寄せられました。
今回、COC+参加校間で、初めて学生の交流を含む共同授業が実施できました。異なる背景を持つ学生たちが集まって学ぶことによる教育効果は高く、今後、他の授業などでも同様の試みが実施できればと考えています。
(ヒアリング調査にご協力いただいた広橋地区のみなさまとの記念写真)
地域創生教育環境の整備(2017年5月18日掲載)
演習型グループワーク、パネル発表など ~自由度の高い実践教育に向けた環境整備~
地域創生授業を実践していくための基幹教室として、平成27年度末に本校講義棟1階の大講義室を改修し『地域創生大講義室』(仮称)に生まれ変わりました。平成28年度から電子黒板や多数のホワイトボードを活用したり、自由に机のレイアウトを変更することが可能となり、地域創生を課題としたPBL演習等を容易に、効率よく実現することができるようになり、本格的に地域創生授業等で活用しています。 『地域理解資料室』(仮称)を現行のLR教室・談話スペースの改修で設置し、第一段階の改修(部屋の仕切りの撤去)やプロジェクターの設置などを平成29年3月に完成させることができました。室内に常時、奈良県内企業に関する紹介資料や奈良県の文化・歴史に関する資料等を展示していくことで学生の地方創生への意識を日頃の学生生活の中で涵養していきます。 <地元企業様からの技術相談で本校が連携協力>~『木材搬送システム』による地元林業の活性化で地方創生を目指します!~(2017年5月16日掲載)
近年、全国的に荒れ果てた山林が目立ち、国土の多くを山林が占める我が国にとって山林の管理は大きな課題となっております。山林の多い奈良県においても同様であり、このような実情を危惧された奈良市の上田技研産業株式会社様では、特に管理が行き届いていない間伐材を中心に、伐採現場から運搬可能なふもとまで原木を運ぶ低コストで簡易な『木材運搬システム』(該社での呼び名:スネークライン)の開発を進められております。
この『木材運搬システム』における諸課題につき該社から本校に技術相談があり、これまで意見交換を重ねてまいりました。
当『木材運搬システム』(スネークライン)は簡易なレールを山中の運搬ルートに設置し、その上をトロッコタイプの運搬車が木材を載せて移動する仕組みです。検討課題として、重い木材を載せて山の斜面を下るトロッコの過剰スピードを制御する仕組みや設置レールの安全な固定と作業期間が終了した後の手軽な撤去の双方を両立させる構造などが挙げられます。
該社では、当運搬システムの実用性を検証するため、県下数か所の山林で実際に当運搬システムを仮設し、実証実験を繰り替えしながら改良を重ねてこられました。
平成29年5月12日(金)には、奈良県吉野町の急峻な山林に設置された実験用の「スネークライン」の現場に、これまで当運搬システムの製作に協力されてきた県内企業様、自治体様など関係者が集い、本校も参加し、今後の課題等につき検討会が行われました。
≪木材を積んだ運搬用トロッコ≫
≪急峻な運搬ルートに設置されたレール≫
≪木材を積み込む際のクレーン≫
≪検討会風景≫
今後も本校が適宜技術的アドバイスをさせて頂きながら、「スネークライン」の実用化を後押ししてまいります。
該社の上田社長は国内林業、特に地元奈良県の林業活性化に熱い思いを抱いておられ、シンプルで画期的な『木材運搬システム』が実現できれば、奈良県の主産業の一つである林業から地域活性化・地方創生へ弾みがつくものと期待されています。
奈良交通株式会社様による「システム設計論Ⅰ」(担当教員:上野 秀剛准教授)における特別講義が開催されました。(2017年5月11日掲載)
平成29年5月2日(火)、奈良高専マルチメディア演習室において、奈良交通株式会社 経営戦略室 課長 西本 敬行様を講師にお招きして、「企業が抱える課題~奈良交通の場合~」と題して、専攻科1年生「システム設計論Ⅰ」(担当教員:上野 秀剛准教授)を対象にご講演いただきました。
(担当教員:上野 秀剛准教授)
(奈良交通株式会社 経営戦略室 課長 西本 敬行様)
奈良交通株式会社様は、快適・便利なバス交通アクセスをモットーに奈良県の路線バス事業を担う有力企業として本校の地方創生推進事業(COC+)へ事業協働機関として参画いただいており、現在、交通インフラ情報の共有・統合方式の開発について本校の地域共創研究スマートシティークラスターでの連携を推し進めております。
この地方創生推進事業(COC+)の一環として、奈良交通株式会社様から企業が抱える実際の課題を数ある事業の中から路線バス事業に特化した内容でご提供していただき、学生は「バス利用の便利化について」学習いたします。そして、工学的な観点から「要求仕様書」、「システム設計書」、「テスト仕様書」の3つのドキュメントを作成し、課題解決をはかり、技術者として開発計画を立案する能力を身につけることを目標として、全15週にわたって授業が行われます。
はじめに、会社概要として「日本一長い路線バスで有名な八木新宮線」の運行など乗合バス事業の紹介や「シーカくんのパン屋さん」などの飲食事業を例に、主要事業の自動車事業と生活創造事業等について説明がありました。
つぎに、IT活用が業務に不可欠になった現在、重要性が増している情報システムについて、現在稼働している「主な業務システム」や「情報システム担当の業務」について紹介されました。その中で「サーバおよびパソコン台数の推移」を1995年から2017年までの増加を示した表をもとに説明され、その増加に対して情報システム担当者は1995年当初から5名のままであることをあげられ、人手不足の現状を「情報システムの課題」としてお話しされました。
さらに、「最近の大きな投資案件」や「プロジェクト体制」などの現状を学生に伝え、「バス事業を取り巻く環境」を5つあげられ、そこから導き出される「乗合バスの負のスパイラル」について述べられ、「奈良交通の課題」としてお話しされました。
バス事業を取り巻く環境 ・沿線人口減少(少子高齢化)
・マイカーの増加による渋滞→バスの定時性喪失
・過疎化の進行による人口減
・住宅開発の鈍化
・コスト削減の限界(安全と環境への投資)
最後に、「運送収入、輸送人員の推移」や「インバウンド需要の増加」による乗合バスの現状などについてお話しいただきました。そして、「バス利用の便利化」について、課題を工学的な観点でとらえ、ICTを活用することで、路線バスの利用を促進できるような仕組みによる「バス利用の便利化ソリューションの提案をしてほしい」という要望を述べられ、学生による「要求仕様書」、「システム設計書」、「テスト仕様書」の作成に対し、熱い期待を寄せられました。
そのヒントとして、「バス利用の便利化ソリューションのターゲット」を外国人観光客などの①から④で示し、外国人観光客には「極端にシンプルでわかりやすい仕組み」や地域住民(奈良県民)でときどきバスに乗る人・バス路線があるのに乗らない人には「バスロケーションシステムの導入」などを例にあげられ、色々な人・ターゲットの立場に立ったドキュメントの作成を求められました。
バス利用の便利化ソリューションのターゲット ターゲット① 外国人観光客
ターゲット② 国内観光客もしくは仕事で県外から奈良に来た人
ターゲット③ 地域住民(奈良県民)でときどきバスに乗る人
ターゲット④ 地域住民(奈良県民)でバス路線があるのに乗らない人
今後、この授業では、実際のシステム開発に求められている上流工程に対する理解について、学生が6~7人で1グループを組み、演習を通じて「要求仕様書」、「システム設計書」、「テスト仕様書」の3つのドキュメントを作成し、各グループが相互にレビューを行い改善する授業を実施してまいります。そして、全ドキュメントを使ったシステムの説明・提案がレビュー会・最終発表会として行われる予定です。学生が、技術者として開発計画を立案する能力を身に付けることに、大きな期待が寄せられています。
講義終了後、西本 敬行課長に学生から直接質問があり、それに応答する場面も見られ、学生の奈良交通株式会社様に対する関心の高さが感じられました。
本校は、今後も奈良交通株式会社様との連携を深めていき、奈良県の快適・便利な生活環境を築くとともに、地域経済の活性化をはかり、地方創生に邁進してまいります。
奈良交通株式会社様をお招きして「システム設計論Ⅰ」(担当教員:上野 秀剛准教授)における最終発表会が行われました。
平成28年度地方創生推進事業(COC+)実施報告書(2017年5月11日掲載)
奈良高専卒業生再就職支援 (地域イノベーションコンソーシアム)のご案内
奈良県内をはじめ、魅力ある企業を多く抱える奈良高専近隣エリア(大阪府・京都府等)を対象に「再就職支援賛同企業」を募り、「再就職支援担当教職員達」がバックアップします。
再就職支援に関する情報をメールでお届けします。こちらから、メールアドレスをご登録ください。
奈良高専卒業生向け再就職支援(県内就労あっせん・起業支援センター)のご案内
奈良県で再就職をお考えの方へ
詳細情報については、奈良県ホームページ内「奈良高専卒業生の再就職支援」をご覧ください。
奈良高専卒業生向けの就職支援情報をメールで受け取るための「奈良高専卒業生再就職支援 登録フォーム」も是非合わせてご利用ください。Aさん
仕事内容:実験メインの品質管理
1.県内就労あっせん・起業支援センターにご登録いただいたきっかけは何でしたか?
→・前職で自分の能力とのミスマッチがあり、自分の能力にあった職種につきたいと考えるようになり登録しました。学生時代の同級生からホームページの存在を教えてもらったので、学生時代勉学だけでなく様々な方とのつながりを作っておくことも大切だと感じました。 2.県内就労あっせん・起業支援センターをご利用いただいたご感想をお聞かせください。(担当者の対応、登録・あっせんの流れ 等)
→・私の能力を細かく聞いてくださり、見合った職種を探していただき大変感謝しております。担当の方が非常に積極的に企業様にアプローチをかけていただいたおかげで、私自身非常に安心して面接に臨むことができました。 3.現在のお仕事内容をお聞かせください。また、ご自身の専門知識・技術を生かした仕事ができていると感じる点があればご記入ください。
→・実験をメインとした、品質管理の職種についております。学生時代学んだ、また経験してきた事柄を職場に生かすことができ、非常にやりがいを感じております。 4.県内企業に再就職して良かったと思う点についてお聞かせください。
→・学生時代生活していたこともあり、土地柄、人柄等、非常に生活しやすいことが良かったです。今後、奈良県の発展に少しでも貢献できるよう、仕事の方頑張って参ります。 5.その他、ご意見があればご記入ください。
→・今回、県の再就職斡旋に登録して、非常に自分にマッチした職種につくことができました。本当にありがとうございました。 Bさん
仕事内容:PLCのプログラミング・電気回路設計
1.県内就労あっせん・起業支援センターにご登録いただいたきっかけは何でしたか?
→・奈良高専へ再就職支援を相談に行った際、紹介されました。
2.県内就労あっせん・起業支援センターをご利用いただいたご感想をお聞かせください。(担当者の対応、登録・あっせんの流れ 等)
→・対応が早く、企業面接にも同行いただき感謝しています。
3.現在のお仕事内容をお聞かせください。また、ご自身の専門知識・技術を生かした仕事ができていると感じる点があればご記入ください。
→・既納品のPLCプログラムを解析し、取扱説明書を再稿しています。また、社内の指紋認証を使ったセキュリティ等にも携わらせています。 4.県内企業に再就職して良かったと思う点についてお聞かせください。
→・マイカー通勤ができ、通勤時間が短くなったのが一番です。
また、奈良県内の教育機関で特命准教授と並行して働かせていただけるのが嬉しいです。5.その他、ご意見があればご記入ください。
→・100%即戦力になっている自信がありませんので、試用期間後も受け入れていただけるか不安が残ります。もし、雇い止めになった際は再度あっせんセンターにお世話になろうと思います。 奈良経済同友会主催『COC+事業連携の集い』に参加し 本校と県内企業との親睦を深めました。(2017年4月21日掲載)
平成29年4月14日(金)、奈良県経済倶楽部 会議室にて、奈良経済同友会主催『COC+事業連携の集い』が開催され、当同友会会員の県内企業34社と共に、現在、COC+事業に取り組んでいる奈良県内大学・高専3校(奈良工業高等専門学校、奈良女子大学、奈良県立大学)が参加しました。
当同友会の山本代表幹事の冒頭挨拶に続き、COC+事業の主幹校である奈良女子大学 今岡学長より当事業の概要、目的につき説明があり、その後、3校のCOC+コーディネータが各校でのCOC+取り組み内容や今後の活動計画、県内企業様へのお願い事項などについて紹介し、COC+事業への理解を深めて頂くと共に、当事業への更なるご支援・ご協力をお願いしました。
↑奈良女子大学 今岡学長
↑奈良女子大学 前川コーディネータ
↑奈良高専 秋月コーディネータ
↑奈良県立大学 増本特任准教授
県内での雇用創出、若者の地元定着は奈良県が抱える大きな課題であり、当COC+事業の重要な目的でもあります。それぞれに特色を持つ3校の学生に対する県内企業様の期待も高く、COC+事業への力強い応援メッセージも頂きました。
県内の有力企業が多数所属されている奈良経済同友会との親睦・交流を深め、県内企業との連携を強めていくことで、今後も奈良県の地方創生に取り組んでまいります。
山本商事グループ様との交流 (2017年4月18日掲載)
本校は、地方創生推進事業(COC+)の一環で、地元企業様との交流を深め、産学連携の強化、奈良県活性化を目指しております。この度その一つとして、平成29年4月7日(金)、山本商事グループ代表 山本 譲二 様に来校いただき、本校教職員と情報・意見交換を実施し、本校の研究設備の一部をご見学頂きました。
山本商事グループ様は、「新・地球環境時代を創る」をスローガンに掲げ、砕石とリサイクルを軸に運輸や建設において多角的な事業を展開し、近年は新エネルギー事業にも力を注ぎ、真に持続可能な資源循環型社会の実現に向けて、奈良県を中心に多様な形で地域貢献に資する地元の有力企業です。
はじめに、学内施設の見学を行い、電子制御工学科 中村 篤人 講師による風洞実験設備の紹介と物質化学工学科 山田 裕久 准教授による機器分析センターの紹介がありました。
電子制御工学科 中村 篤人 講師による
風洞実験設備の紹介物質化学工学科 山田 裕久 准教授による
機器分析センターの紹介多種多様な技術やシステムを社会に実装するためには、どのような課題があり、これからどのようなアプローチをしていくべきか等について、産と学のそれぞれの立場からコミュニケーションを図りました。
次に、一般教科 竹原 信也 准教授・電気工学科 池田 陽紀 助教・電子制御工学科 中村 篤人 講師参加のもと情報・意見交換が行われました。
山本商事グループ様では、これまで培ってこられた資源・リサイクル・エネルギー等の分野を中心にさらに革新的な事業を進め、現在、新エネルギー事業では、使用電力の自給自足と地域の非常電源確保を目指して、大規模発電所の建設をされておられます。
“made in Nara”をモットーに、奈良県への熱い思いを持ち、世界遺産に恵まれた奈良の美しい自然を後世に残すために、世界に誇れる技術力を追究し、地域に根ざした企業展開を実践しておられます。
学内施設見学の様子
情報・意見交換の様子
地方創生推進事業(COC+)における「地域貢献から地域創生へ」の転換に挑戦する本校にとって、今回の交流は、地域創生のヒントを示していただく好機となりました。
今後、共同研究等を通じて本校と山本商事グループ様とが、色々な分野での研究に取り組むと共に、地域創生に向けてさらなる連携を深めていくことを確認し合い、和やかに対談を終えました。
『地域理解資料室』(仮称:現LR・談話スペース)キックオフイベントとして、特別講演会を開催しました。(2017年4月10日掲載)
平成29年3月31日(金)、特定非営利活動法人ならゆうし 理事 春田 千尋 氏による「エンジニアが活躍する奈良を想像(創造)する」と題して、平成29年3月30日(木)に竣工した本校『地域理解資料室』(仮称:現LR・談話スペース)にて、キックオフイベントとしての特別講演会を開催しました。
『地域理解資料室』(仮称:現LR・談話スペース)
地域企業・地域情報等紹介パネル
この特別講演は、本校および学外関係者を対象に、魅力あふれる地方のあり方を築くための地方創生推進事業(COC+)の一環として、若者の地元定着を課題とした新しい知見獲得を目的に実施されております。
本校教職員をはじめ、学外関係者も参加し、一般教科 「政治・経済」の竹原 信也准教授の司会のもと、はじめに、春田 千尋 氏より地域創生につながる「長期実践型インターンシップについて」奈良県の現状を踏まえたうえでのお話をいただきました。
次に、本校より秋月 昇COC+コーディネーターから「奈良高専 地方創生推進事業(COC+)活動紹介」が行われました。本校は、地域で活躍する工学系人材の輩出と地域での新たな雇用場所の創出により地域創生に取り組んでおり、今後、さらなる地方公共団体や企業等との連携を行い、新しいキャリア教育やインターンシップについて、求人情報やインターン情報を共有する等の必要があり、これまでにない新たなコンセプトの取り組みが求められています。
一般教科 「政治・経済」
竹原 信也 准教授特定非営利活動法人ならゆうし
理事 春田 千尋 氏秋月 昇COC+コーディネーター
特定非営利活動法人ならゆうし様は、2011年2月学生団体として発足し、2012年11月NPO法人化をされてから奈良県の「人と地域社会とをつなぐ架け橋となり、次世代の担い手が活躍する環境をつくる」ことをミッションに長期実践型インターンシップのプログラム開発とコーディネート等に取り組み、3年間で19社の奈良の魅力的な中小企業・地場産業が参画し、41名の意欲ある若者とともに、述べ32のプロジェクトに挑戦を続けておられます。
高専や大学などで一般的に行われている体験型インターンシップは、学生が企業で一定期間実務(またはそれに準ずるもの)を経験するもので、就職活動の一環として捉えられています。また、新卒採用を行う企業などで行われている採用直結型インターンシップは、学生が企業の求める人物像に近いか、社風にマッチしているか等を的確に判断する採用活動の一環として捉えられています。これらの短期インターンシップを経験することで、学生と企業のミスマッチを防ぎ、学生側は企業や仕事についてきちんと理解したうえで職業選択を行うことができ、企業側は学生の能力やスキル、性格や考え方まで見極めたうえで、採用することができます。
インターンシップの類型
これに対し、特定非営利活動法人ならゆうし様が提案されている長期実践型インターンシップは、企業の戦力になることを主眼にしております。このプロジェクトに挑戦して、最も成果を上げた代表的なケースが、社内で誰も挑戦したことのないプロジェクトの可能性へのトライアル等“新規事業への挑戦”と学生を指導することによる幹部候補や若手社員の人材育成力の向上等“社内の組織活性化”等、企業側のメリットでした。
本来、人材育成には時間とコストがかかります。そこに十分な時間とコストをかけることのできない中小企業は少なくありません。また昨今の「人手不足」も追い打ちをかけ、理想とするキャリアパス、人材計画があるにも関わらず、実行できない企業にとって、長期実践型インターンシップを導入するメリットがあるのです。
奈良県内は、中小企業が多く、ならゆうし様が提案する「長期実践型インターンシップ」の手法は、県内企業活性化の一助となる可能性を秘めたプログラムとして、本校学生と地元企業とのマッチングを考えるうえで大いに参考になりました。
意見交流会の様子
その後、参加者による活発な意見交流会が行われました。“奈良県の中で若者が挑戦する機会づくり”や“働く魅力のある地域として選ばれる奈良県”を目指すために、どのように学生へアピールしていくのか等の課題も出され、有意義な意見交換の場となりました。
『地域理解資料室』(仮称:現LR・談話スペース)において、特別講演会を開催しました。(2017年4月3日掲載)
平成29年3月22日(水)、本校『地域理解資料室』(仮称:現LR・談話スペース)において、同志社大学大学院ビジネス研究科 客員教授 領内 修 氏による「地域連携とアントレプレナーシップ教育」と題して、特別講演会を開催いたしました。
この特別講演は、本校および学外関係者を対象に、魅力あふれる地方のあり方を築くための地方創生推進事業(COC+)及び教育力向上・授業改善等のFD活動の一環として、新しい知見獲得を目的に実施されました。
本校教職員・学生をはじめ、学外関係者合わせて21名の参加があり、はじめに本校 後藤 景子 校長から開会の挨拶がありました。
奈良高専 後藤 景子 校長
同志社大学大学院ビジネス研究科客員教授 領内 修氏
参加者からの期待が高まる中、領内氏はこれまでのご自身の経歴を踏まえ、地域創生につながる「アントレプレナーシップ教育、起業等についてのトピック」をお話しいただきました。
学生に起業家的な精神と資質・能力を育むためには、教員や学校による「場の提供」と「支援」が重要であり、夢と熱意が決め手となることをお話しされました。
そして、起業の順序を「起承転結」で示されました。
【起】なぜ起業か 【承】ビジネスプランの妥当性検討
【転】起業準備と具体化 【結】起業
その中で、起業には何が必要かを問いかけ、本人のモチベーションが一番大事であると導かれました。そのモチベーションを高める動機づけとして、目的達成のためのファンドをつくることを薦められました。「奈良高専ファンド」「国公立ファンド 奈良版」など目的を明確にしたうえで、互いに力を合わせて目的に達しようとする組織や人を募ることを提案されました。
終わりに、質疑応答の時間が設けられ、意見を求める多数の質問が寄せられました。一つ一つの質疑に対して、領内氏は、的確な応答をなされました。
今後、アントレプレナーシップ教育(起業の夢と熱意を抱く学生の涵養)のために、本校は「場の提供」としてこの『地域理解資料室』(仮称:現LR・談話スペース)を多目的に活用して、学生「支援」に精一杯努力してまいる所存にございます。
『地域理解資料室』(仮称:現LR・談話スペース)
地域企業・地域情報等紹介パネル
本日、静穏にこの特別講義を終えることができましたのも、ひとえに『地域理解資料室』(仮称:現LR・談話スペース)
改修に関わる工事に、 ご協力頂いた企業の皆様のおかげと深くお礼申し上げます。地(知)の拠点大学による地方創生推進事業(COC+)シンポジウム2017を開催致しました。(2017年4月3日掲載)
平成29年3月18日(土)、奈良女子大学 記念館を会場に『地(知)の拠点大学による地方創生推進事業(COC+)シンポジウム2017』を開催いたしました。
はじめに、奈良女子大学 今岡 春樹 学長から開会の挨拶がありました。次に、奈良県副知事 松谷 幸和 様から来賓挨拶がありました。
(奈良女子大学 今岡 春樹 学長)
(奈良県副知事 松谷 幸和 様)
その後、本校 後藤 景子 校長と奈良県立大学 伊藤 忠通 学長から挨拶が行われました。
(奈良工業高等専門学校 後藤 景子 校長)
(奈良県立大学 伊藤 忠通 学長)
第1部「平成28年度 事業成果報告及び平成29年度 事業計画発表」第1部では、本校と奈良女子大学・奈良県立大学の3大学・高専の地方創生に向けた成果報告・事業計画の発表が行われました。
「奈良女子大学COC+事業 H28成果報告・H29事業計画」と題して、奈良女子大学から藤原 素子 やまと共創郷育センター長、「奈良高専の挑戦!地域貢献から地域創生へギアチェンジ」と題して、奈良工業高等専門学校から藤田 直幸 COC+事業推進責任者、「奈良県立大学の平成28年度事業成果報告及び平成29年度事業計画発表」と題して、奈良県立大学から増本 貴士 特任准教授が各校の発表者として演壇に立ちました。そして、ご参加いただいた方々に活動内容を広く知っていただくとともに、今後の事業計画についての発表がありました。
(奈良女子大学
藤原素子やまと共創郷育センター長)(奈良工業高等専門学校
藤田 直幸 COC+事業推進責任者)(奈良県立大学
増本 貴士 特任准教授)第2部「自治体・企業および学生によるCOC+活動事例・研究報告」第2部では、地域の自治体や企業と協働して、地域を志向する教育・地域が求める課題解決に資する人材の育成や地域の活性化にウェートを置いた活動事例や研究報告が各校から出されました。
「コミュニティ・リサーチとコミュニティ・アクション-COC+下市グループ・地域連携授業の試み-」と題して、奈良女子大学 水垣 源太郎 教授と下市町役場 松原 正城 様、「金融機関・企業と連携した授業(政治経済)の取組事例」と題して、奈良工業高等専門学校 竹原 信也 講師と奈良中央信用金庫 山田 章生 地域創生推進室室長、「株式会社砂糖傳増尾商店×奈良県立大学 商品開発プロジェクト」と題して、奈良県立大学 増本 貴士 特任准教授が発表者として、地域創造学部 3回生 川島 光莉さんと永薮 奈央子さんの共同プロジェクトを披露しました。
(奈良女子大学 水垣 源太郎 教授)
(下市町役場 松原 正城 様)
(奈良県立大学増本貴士特任准教授)
(奈良工業高等専門学校 竹原 信也 講師)
(奈良中央信用金庫 山田 章生 地域創生推進室室長)
第3部「自治体・企業・教員・学生によるパネルディスカッション」第3部では、奈良女子大学 文学部 寺岡 信悟 教授がファシリテーターを務め、自治体・企業・教員・学生によるパネルディスカッションが行われました。
(奈良女子大学 文学部 寺岡 信悟 教授)
(自治体・企業・教員・学生によるパネルディスカッション)
自治体から奈良県産業・雇用振興部 雇用政策課 市橋 寿人 主幹、企業から中村建設株式会社 中村 光良 代表取締役、教員から長友 恒人 奈良教育大学 名誉教授・前学長、学生から奈良女子大学文学部 人文社会学科 社会情報学コース3回生 岡田 玖美子さんをパネラーとして招き、寺岡教授のスムーズな進行のもと活発な討論が行われました。
参加者からも多数の貴重な質疑応答をいただく場面があり、大変意義深い意見交換の場となりました。
最後に、司会の奈良女子大学 前川 光正 コーディネーターから閉会の挨拶がありました。
本年度で二年目を迎えた『共創郷育:「やまと」再構築プロジェクト』、“奈良の魅力を知り、奈良を支える人材育成の実践的取組”と題して開催されたシンポジウムは、ようやく奈良の魅力を知る段階へと踏み込んでまいりました。
このシンポジウムを通して、現在、3大学・高専が各々取組んでいる活動や研究を情報共有することが、今後の重要な手掛かりとなることを学び、そのために定期的に集うプラットフォームづくりが活動指針として必要となることを認識する好機となりました。
本校をはじめ、奈良女子大学・奈良県立大学の3大学・高専は、これからも先行して地域の自治体や企業の皆様と協働で、内外的に情報発信していける体制づくりに取組んでまいります。
シンポジウム終了後には、奈良女子大学 記念館南側ラウンジで情報交換会が行われ、和やかな雰囲気のもと幕を閉じました。
(情報交換会の様子)
2017春 奈良高専 情報工学科 OB/OG会社説明会が行われました(2017年3月28日掲載)
平成29年3月15日(水)、情報工学科新5年生と新専攻科2年生の就職希望者(14名)を対象に本校 大講義室にて、「2017春 奈良高専 情報工学科 OB/OG会社説明会」が行われました。
<開会の挨拶 情報工学科 主任 松尾 賢一 教授>
OB/OG会社説明会は、毎年各学科で行われており、奈良高専もしくは他高専を卒業したOB/OGが本校を訪問し、ブース形式で会社説明を行うイベントです。
情報工学科では、午前の部に7社、午後の部に6社の計13社(県内企業3社、県外企業10社)の企業様にご参加いただき、2~3名の学生が1グループとなり、20分を目途に各社のブースをまわりました。
ブース企業は、毎年ご参加いただく企業や学生のアンケート結果から就職先希望動向を踏まえ、新たに今年ご参加いただいた企業、本校卒業生を多数ご採用いただいている企業等に募集をかけ、ご参加いただきました。
<午前の部>
<午後の部>
パンフレットやホームページ等で提供されるオフィシャルな情報では伝わりにくい仕事内容や会社の雰囲気等を参加学生の興味のある業界・業種で実際に高専を卒業して活躍しておられる先輩方から直接お話しいただき、熱心に耳を傾ける姿が一面に見られました。
参加学生は8割以上の企業ブースをまわり、魅力ある企業とコンタクトを図ることで、就職に対する目的意識を高めました。
また、会社説明会終了後には、自由歓談の場も設けられ、就職活動に向け意欲的に取り組む姿勢を学ぶ充実した場となりました。
<閉会の挨拶 情報工学科 就職担当 山口 智浩 教授>
最後に、情報工学科 就職担当教員 山口 智浩 教授は、「本日のイベントで得た情報を活かして、就職先企業を決める手がかりとしてください。」と、エールをおくりました。
物質化学工学科 山田准教授による「走査型電子顕微鏡(SEM)」の操作説明会が行われました(2016年3月16日掲載)
本校が取り組む地方創生推進事業(COC+)における地域共創研究クラスターでは、地域の企業の研究開発活動を支え、学生の雇用先を確保するために、専攻科化学工学専攻「機器分析センター」に「走査電子顕微鏡(SEM)」を設置しております。
<走査電子顕微鏡(SEM)>
平成29年3月10日(金)、地域創生工学研究などの講義で活用を図るために、学内周知を目的に、物質化学工学科 山田准教授による「走査型電子顕微鏡(SEM)」の操作説明会が行われました。
山田准教授は、集まった学生や教職員に対し、丁寧に操作手順を説明し、質問に対してわかりやすく応答されました。
実際に、走査型電子顕微鏡(SEM)を操作してみた学生は、「マウスで操作できるので、思ったよりも使いやすかったです。タングステン粉末について、ほかの元素との違いを比較してみたいです。この説明会に参加して、物質の細かいところまで見える点にSEMの面白さを感じました。」と、コメントしてくれました。
今後は、世界最高水準の研究開発基盤の維持・高度化を図ると共に、地元企業の研究開発等にも活用いただくことを計画しています。
「奈良高専 技術フォーラム&研究室見学会」を開催しました(2017年3月15日掲載)
平成29年3月3日(金)、「奈良高専 技術フォーラム&研究室見学会」を開催しました。この催しは、産学官金連携のきっかけづくりを目的に、本校が主催する2年に一度の大イベントです。今回は、さらに地方創生推進事業(COC+)の一環で行われました。
第一部では、はじめに、後藤 景子 校長による開会の挨拶がありました。次に、株式会社プロアシスト代表取締役社長 生駒 京子 様より「私たちのグローバルミッション」と題して、ご講演いただきました。その後、藤田 直幸 COC+実施本部責任者による奈良高専地方創生推進事業(COC+)についての説明が行われました。
≪後藤 景子校長による開会の挨拶≫
≪株式会社プロアシスト生駒 京子様≫
≪ご講演後の質疑応答の様子≫
会場となった本校大視聴覚室前方ロビーには、奈良県COC+関連企業16社のポスターセッションがおこなわれ、30分間の休憩を利用して、自由見学の機会を設けました。展示物の前に立ち止まる参加者に対して、適宜説明を行う出展者の姿があちらこちらで伺え、出展企業と参加企業との間で活発な交流がなされ、ロビー内は絶え間なく湧きあがりました。
第二部では、5つの地域共創研究クラスターの研究室を参加者が、A~Dの4つの班に分かれて、各班約30名で見学してまわりました。参加者は、最新の設備機器を目にし、各クラスターの社会貢献活動を耳にし、本校の地方創生への取り組みについてご理解を深めていただきました。
最後に、早川 恭弘 地域創生研究センター長・産学交流室長から閉会の挨拶があり、本校の産学官金連携をさらに向上させる体制組織としての「奈良高専 地域イノベーションコンソーシアム(NaRIC ナリック)」の紹介が行われ、奈良県の地方創生や関西地域における産業界の発展に積極的に取り組む旨の説明がありました。 ≪出展企業16社ポスターセッション≫
≪クラスター研究室見学会≫
≪早川 恭弘 教授による閉会の挨拶≫
「奈良高専 技術フォーラム&研究室見学会」は盛況のうちに幕を閉じ、その後、参加希望者による懇親会が行われました。
≪奈良県産業振興総合センター 浅野 誠 様≫
≪大阪府商工労働部 田中 純也 様≫
当初予定していた80名の定員数に対し、106名(本校教職員を除く 奈良県58名、大阪府41名、京都府7名)の参加者があり、極めて盛況なイベントとなりました。
奈良県下企業・官公庁だけでなく、近隣地域からも多数の企業・官公庁が参加し、活発な意見交換がなされ、産学官金がコミュニケーションを図ることにより、奈良県の地域産業の活性化にもつながる好機となり、本校は、今後もこのようなイベントを通じて、企業間でのノウハウの蓄積やそのノウハウを生かして奈良県下だけでなく周辺地域も元気にできる基盤づくりに邁進して参ります。
奈良高専 地域イノベーションコンソーシアム関連ページは、下画像をクリック
『奈良高専OB・OGが勤める県内企業様&奈良高専 交流会』を開催しました(2017年2月23日掲載)
平成29年2月10日(金)、『奈良高専OB・OGが勤める県内企業様&奈良高専 交流会』を開催し、本校卒業生を含む12社22名の県内企業様にご参加いただきました。
この交流会は、本校OB・OGが勤める県内企業様と本校教員との情報・意見交換を通じて、卒業生の活躍状況や企業の求める人材像、求人・雇用における課題や本校教育に対する期待などをお聞きし、さらなる信頼関係を深めていくことで地域における雇用創出、学生の地元定着の向上を目指して行われました。
はじめに、総合司会者である牧野学生課長より、本校出席教員13名の紹介があり、後藤校長より開会のあいさつが行われました。
つぎに、COC+実施本部 副本部長 藤田教授より、「COC+事業紹介」があり、さらに、学生主事 片倉教授より、「本校学生の進路状況等について」の報告がありました。
その後に、参加企業様より自己紹介をしていただき、本校からは本科5学科代表の教員から「各学科の近年の進路状況と学生動向の紹介」がありました。
(画像をクリックすると拡大PDFが表示されます)
参加企業様に2つのブロックに分かれていただき、卒業生の活躍状況や本校教育に対する期待等を各企業様よりご意見をいただきました。
ご参加いただいた12社の出席者のうち5社の企業様に奈良高専卒業生がおられ、その他の企業様におかれましても多数の本校卒業生がご活躍されておられました。主に、機械やアプリケーションに係わる開発・設計、研究・品質検査や営業などの多岐にわたる職種に携わっておられ、若手リーダーや幹部として活躍されております。
入社当初は、工場で現場を経験し、現場の仕事を知ったうえで配属が決まる場合や研究開発からさらに、企画開発にも参加する場合(ジェネラリスト)等、個人の適性に応じてキャリア形成ができる企業様のお話も伺えました。
活発な意見交換の中、本校卒業生である企業様から後輩である奈良高専学生へのメッセージもいただきました。
「メーカーにとらわれず、自分の希望や能力を活かせる企業への就職を希望してください。」
「弊社には、自分の設計した機械が商品化する喜びがあります。“ものづくりがしたい”、“高専での研究等の取組みを活かしたい”そんな方に向いています。」
「職場で自分の意見を述べるときに、高専で学んだ知識が役に立ちます。ロボコンや卒論発表等で積極的に発言して、相手に伝えることを学んでください。」
「高専卒業後は、県外で大手企業に就職しましたが、家庭の事情により奈良県にUターンして再就職することとなりました。その際に、学生当時の担任教員から現職をご紹介いただきました。高専生の3つの強み、“知力・体力・精神力”を活かして色々な対応力で、活躍ができる場が(奈良県には)あります。」
ご参加いただいた多くの企業様が、高専生の基礎能力・専門知識の高さや実験等を通して学んだ ことを現場で即戦力として活かせる人材として期待しておられます。さらに、卒論発表等でのプレゼンテーション経験からコミュニケーション力の高さにも注目されている企業様がございました。
職場はチームで働く場所であり、多様な人々と仕事をしていく必要があります。そのために、職場の雰囲気をよみ、色々なことに対応できる柔軟性のある人や2交代・3交代の仕事にも対応できるバイタリティ溢れる人やクレームにも対応できる機転がきく人、探究心の あるタフな人、「ものづくり」がしたい人などが企業の求める求人像として挙げられました。
企業には、一人一人がそれぞれを認めて、色々な人を受け入れたうえで仕事をしていくことが必要です。職場の雰囲気をよみ、助け合いのできる体制づくりを心がけている企業様もございました。また、女性が育児と仕事の両立ができるように、産休・育休が利用しやすく職場復帰しやすい制度づくりを目指している企業様もありました。
工場での2交代・3交代の仕事では、有給休暇の取得率が、なかなか上がらないのが実情であり、その対策として、「従業員数を増やすことで対応する必要がある。」と述べられた企業様もございました。給与面では、大企業並みにはいかないのが現状であるが、大学卒と高専卒とでは「初任給こそ差がありますが、その後は個人の頑張り次第で給与面で大差ない場合があります。」と 述べられる企業様もありました。
また、これまでは、奈良高専で新卒者だけの募集をしていたが、「第二新卒や既卒者等の募集や奈良県へのUターン希望者の採用受入にも積極的に取り組みます。」との企業様のお声も頂きました。
「学生に、会社の良さを知っていただくためにインターンシップや工場見学の受け入れを行っています。事業内容に興味があれば、積極的に参加していただきたいです。」
「専門知識をしっかり磨いて頂き、加えてコミュニケーション力を養ってもらいたいです。また、業務として、簡単な英語で伝える機会があるので、学生のうちに語学力を伸ばす教育が必要です。」
「奈良高専に求める教育として、基礎をしっかりと学んでいただきたいです。できれば、基礎を発展させる実践のために、一歩踏み出す仕方を学生に教えて頂けると助かります。」
「奈良県へのUターン希望者が多い現状を踏まえ、そのニーズに応えるための高専卒業生の追跡調査をして、地元就職に活かしてほしいです。」等、多くのご意見をいただきました。
これらに対して、本校教員からも活発な意見が出されました。
学生に奈良県企業の魅力を知ってもらう、きっかけづくりが非常に大事です。そのために、技術相談や共同研究等で企業様に研究室や実験室に足を運んでいただき、学生との直接交流を通して、企業が学生を知る場をつくることや企業のインターンシップ・工場見学の受け入れを通して、学生に現場を体験してもらい、企業をアピールしていただくことで、学生が企業を知る場をつくることがこれまで以上に必要となっています。学生だけでなく、教員や保護者も企業を知る必要があります。そのために、企業の魅力を伝えるインセンティブのような要素や入社後に高専生の能力を引き出せる制度等があればよいと思います。企業様にも本校と共に、お力添えいただければと思います。
最後に、地域創生研究センター長である早川教授より、閉会のあいさつが行われました。
閉会後には、名刺交換を含む自由歓談の場が設けられ、会場内に、かつての学生と恩師の姿も垣間見られ、うちとけた一時となりました。
本校の地方創生の取組として、産学間で初めて開催されたこの交流会を通して、奈良県にUターンして再就職した本校卒業生が少なからずおられること、またそのような人材を求める企業様が多数あることを知り、地域における雇用創出へのさらなる課題を発見する有意義な場となり、また、本校と参加企業様の信頼関係を深めていく好機となりました。
平成28年度 COC+地理
「将来エンジニアとして地域を見つめるための視点を養うこと」を目的として、本科1年生5学科共通の一般教科『COC+地理』が、全5回に渡り行われました。
これにより、地方創生推進事業(COC+)の一環として、来年度から実施される「地域創生マインド養成教育プログラム」のための本格的な地域理解教育の授業が今年度の後期末に開始されたことになります。
これまでの系統地理学、世界の地誌などの学習事項を踏まえながら、この授業では、奈良高専の所在する奈良県地域についての学習を行いました。学生は、1学科4~5名の9班に分かれ、グループワークで主題学習に取り組み、自ら情報を整理し、調べたことをまとめ、作成したポスターによりプレゼンテーションを行いました。
平成29年1月30日(月)には情報工学科、2月1日(水)には機械工学科・電子制御工学科・物質工学科、2月3日(金)には電気工学科で「ポスター発表と相互評価」が行われました。
(担当教員 上島 智史 助教)
このポスター発表によるプレゼンテーションの目的は、6~7分の限られた時間内に奈良県地域の魅力をわかりやすく聞き手に伝えることです。発表者2名は常に班のポスターの設置場所に待機し、教員の合図で順番に交代をし、全員が均等に発表を行います。それ以外のメンバーは他の班の発表を聞き、評価を行います。相互評価の方法は、ポスターと発表の2点から、①ポスターの内容や構成・レイアウト等に関する点と②発表者の声量やスピード、質疑に的確に回答しているか等に関する点を評価のポイントとしました。さらに、各班の人気投票も行われました。
(相互評価の方法)
(情報工学科 ポスター発表の様子)
(大視聴覚室にて撮影)
奈良県の市町村について、基本情報や人口・面積・世帯数などの統計データを活用して、また、歴史や文化・風習などについて調べ、そのエリアの観光、特産品・郷土料理・伝統産業や世界遺産、重要文化財・伝統的建造物などの情報を集め、まちの強みを紹介しました。そして、キャラクター等を用いての地域おこしの現状やイベント情報を伝えたり、昔話を調べ地名の由来を探ったり、地形から独自の言語体系・方言が発展したことを調べたりして、集めた情報を整理しまとめ、そして、まちの魅力を最大限にアピールしました。
中には、そのまちの魅力を伝えると共に、そのまちの課題を発見し、発表している班もありました。そのうえで、奈良県の発展的なまちの特徴として、学校・保育施設や病院、介護・社会福祉施設といった行政サービスの効率的な提供やバスの路線や駅へのアクセス数などの交通機関の充実が重要なカギであることに気づきました。また、奈良県の特徴的な地形や地質・気象などの自然条件から土砂崩れの対策等防災面での課題があることや奈良県最大の工業団地・昭和工業団地の活性化への課題があることにも気づきました。
それぞれの学科の各班が、色々な角度からまちの魅力に気づき、課題を発見し、ポスター発表によるプレゼンテーションを終えました。
(教員による評価の様子)
(電気工学科 ポスター発表の様子)
(大講義室にて撮影)
今回の授業を通して、奈良県の市町村について、自らが調べることにより考え、関心を持ち、そのまちの魅力を聞き手に伝えることができました。
今後の本科3年生から行われる『COC+政治・経済』や来年度より行われる専攻科2年生の『地域社会技術特論』へとつながる「将来エンジニアとして地域を見つめるための視点を養うこと」の重要性を知る授業となりました。
社会技術特論 最終提案発表会
平成29年1月13日(金)、専攻科2年生を対象とした『社会技術特論』で、最終提案発表会が行われました。
これまでの事前調査や現地調査、中間発表会を踏まえ、奈良県吉野郡下市町の「林業」・「農業」・「商業」の各産業が抱える問題に対し解決策の提案を課題として、産業ごとに2班ずつ合計6班の学生が、厳密なタイム管理のもと7分間の発表を行い、その後3分間の質疑応答を受けました。
1)農業(鳥獣被害)に関する問題の解決
目標・課題設定と提案 解決策・具体的な効果・検討事項等 質疑応答・コメント 農業B2班 鳥獣対策の設備(電気柵)が不十分である点を発見し、資金・補助金が少ない点を考慮して、理想(鳥獣被害がゼロ)と現実(猪・鹿・鳥による止まらない被害)とのギャップから、畑に鳥獣を近づけない・入らせない・他の村に行かせないことを課題として、畑以上に魅力的な場所(集獣エリア)を作ることで「猪ベーティブ」を新規アイデアとして提案した。
集獣エリアには、誘引物質である餌や猪の雌、そのフェロモン等を置き、猪を入りやすく誘い込み、柵と網を用いて、出にくく逃がさない構造の畑以上に魅力的な集獣エリアを設置することで解決策とした。
猪の生態からかなり広範囲の罠(集獣エリア)が必要となることや集獣エリアに集めた猪をどうするのかが、さらなる問題として提起された。個体数を減らすことが大前提となる為、集獣エリアを罠として活用し、猟友会が処分することが議論された。 農業B1班 目標を「獣が畑を荒らさない」こと、課題を「猪・鹿を畑に入れない」こととし、代表的な「防護柵」・「電気柵」・「忌避剤」・「囲いワナ」の4つの獣害対策について調べ、それぞれのメリットとデメリットを比較した。コスト・薬品不使用等の制約条件を踏まえ、「防護柵」のメリットである高い耐久性と「忌避剤」のデメリットである持続時間の短さを補う組み合わせを新しい獣害対策として提案し、「カプサイシンの散布を行う機械」の設置を提案した。
材料としては、スプレー噴出装置・ワイヤー・支柱・忌避剤で、金型の場合、安価に製造ができ実現可能なアイデアである。期待される効果としては、この罠を使用することによって獣を追い払うだけでなく、忌避剤そのものが土地に散布されるので、獣が人里を避けるように仕向けることが可能となる。例えば、猪が柵をまたごうとすると機械的に散布する構造で、電気柵よりも管理が容易なため農家の負担を低減することもできる。
柵のばね力の部分に霧吹き状にスプレー噴出するボタンを押す仕組みの検討と設計図面が必要であることを認識した。現実的には、カプサイシンの散布はワイヤーを張り巡らすことになり、電気柵と同じ設置工事が必要となるため、もっと簡単に、獣を撃退する方法(レーザーポインターの使用等)の提案も考慮に入れる必要がある。
2)林業に関する問題の解決
目標・課題設定と提案 解決策・具体的な効果・検討事項等 質疑応答・コメント 林業A1班 現地調査から箸職人の後継者がいないことを知り、その原因を箸の「生産数が限られている」点に注目し、「作業の効率化」を課題として、手作りの風合いを損なわずにボトルネックを解消することで、ブランドを維持しつつ生産効率を向上させることを目的とし、「木目の平行認識」と「箸型一発成型」の2つを 解決案とした。
木目の平行認識は、木目を削る機械にカメラを取り付け、木目画像を得てデータ化し、あらかじめ準備しておいた基準線とのベクトル比較により、平行になった部分にLEDを点灯させ、木目の平行認識を行い、手作業で調整する。木目の色合い等の許容誤差の設定がモノづくりの際の検討事項としてあげられる。メリットとして、何度も木目を見ないでいいので効率がUPし(確認不要)、職人にしかわからない木目認識を機械が担うことができ、パートやアルバイトであっても誰でもできる(誰でも職人)。デメリットとして、自動二値化の手法が確立されていない等が挙げられる。
箸型一発成型は、新規性を出すために「高圧水蒸気処理により木材の圧縮成形」を行い、最終工程で、八角すいや十五角すいで丸みを出す部分を手仕上げにより風合いを残すこととした。これまで、四角すいをつくるのに2工程だったものが1つになるので効率UP(工程削減)し、一度の圧縮で複数本加工できる(複数加工)メリットがある。デメリットとして、木材の軟化処理が必要となる可能性等が挙げられる。
高級箸を百貨店等に卸す際に「木目がゆがんでいる」、「色合いが悪い」という理由で欠品として返品が発生する。この「木目の平行認識」と「箸型一発成型」の技術が本当に精度の高いものであれば、非常に役立つので、アイデアを商品化した際のコストの算出や箸生産数が増加した場合の箸需要量を増加させる方法についても検討して頂きたい。
林業A2班 町おこしとして下市町の林業、特に吉野銘木様が抱えている問題に焦点をあて、質の良い木材を販売するために「木の買い付け」段階でおこる金銭的な無駄を解消するための解決策の検討を行った。原木の腐敗や割れ、空洞などの内部状態を調査するために複数の分析方法の選別を行った結果、原木の欠陥調査方法をX線回析、超音波、電気パルスの3つの測定装置から選び、その3つに木を挟み込むタイヤを用いて、枝打ちロボットに運搬させながらデータを検出する「X線+枝打ちロボット」・「超音波+枝打ちロボット」・「電気パルス+枝打ちロボット」の3つの検査機器を提案した。
「X線+枝打ちロボット」・「超音波+枝打ちロボット」・「電気パルス+枝打ちロボット」それぞれについての運用方法を説明した上で、メリット・デメリットを示し、3つの欠陥検査方法の利点・欠点を理解し、状態に応じて使い分けるべきであるとまとめた。
必ずしも生えている木自体を測定する必要がないのであれば(横倒しになった木)、木の内部状態をCTスキャンできるX線が有効である。
木材の品質を非破壊検査で内部まで判定することで、目利きのできる人できない人によっておこる木材の売買リスクが減る。この技術ができると木材事業に大きな革命となる。
3)商業に関する問題の解決
目標・課題設定と提案 解決策・具体的な効果・検討事項等 質疑応答・コメント 商業C2班 下市町に”人がいない”という解決案として、「断食ツアー」の決行に決定した。その理由として、関西圏に「断食ツアー」を行っているところが少ないことや下市町の特産物である梅や葛が断食に適していること、また、断食による心理的ストレスをヒノキや杉を使って、和らげることをあげた。檜油のリラクゼーション効果でコルチゾールが低下することや樹木精油が持つ自律神経系調整作用があることなどを実際の報告例を用いて説明し、断食によるデトックス作用から老化や化学療法の副作用でダメージを受けた免疫システムを再生し、新しい免疫系をつくることがマウスにより証明され、さらに、マウスの寿命が延びたことでその効果を裏付けた。
下市町で行うメリットとしては、豊かな自然と特産物による豊富な食料、材料調達があげられ、「断食ツアー」には外国人や日本人、特に女性(ファスティングダイエットが人気であることから)が訪れることを予想し、“人がいない”ことへの解決とまちの活性化につなげた。さらに、「断食ツアー」を仕事とした場合、力仕事や長時間勤務でないため、スタッフは年齢制限なく採用できることや宿の確保として空家の活用ができる点などのメリットもある。
検討事項として、交通アクセスが不便、新しい規格のためPR不足などがある。また、年中とれる特産物の確保があり、葛は年中とれるが、梅や柿は季節限定とすることで、季節によってレシピを変えるなどで対応する。さらに、ヒノキ、杉の材料調達および商品づくりなどが挙げられる。これにおいては、箸作りで不要となった材料からオイル抽出ができるので、このオイル抽出方法やヒノキのアロマ製造法などを技術的観点からアプローチできればと考えた。
今後、具体的なリラックス効果等について、ヒノキなどを一つずつ科学的に分析する必要がある。また、「断食ツアー」で下市町に来てどうなるか・どうなれるか等の観光イメージをキャッチフレーズで考えてくれたら、観光やまちづくりへとつながる。
商業C1班 森林資源が豊富と職人として栄えた町を活かした上で、木材を安価もしくは無料で提供し、職人のたまごともいえる芸術・美術・工業系の学生参加を促し、「木工×アートの町」を町おこしの方針に決めた。
下市の観光地として、誰でも製作できる「木工製作場」・製作物の展示場である「森の美術館」・完成度の高いものを町に配置する「木工ロード」・従来の観光地にもオブジェ追加することで、物を売るのではなく、製作品とその過程を下市町の財産することで、みち・町自体をアートにして地方創生を行う。「名産品は売らない。町が名産へ。」を新キャッチコピーとして、PR活動をし、いま注目が集まっているPR手法であるネットによる情報拡散力を説明し、それを活用して「1年生から4年生までの過程」「芸大の作品の成長」や「こんな木材がこんな風になりました」など自由度が高く色々な運用ができるのでイノベーティブなポイントになると考えた。
まち全体がアートで、一つのテーマがあってそれがまちの色となって統一性を持つことで観光資源になる。今後は、事前研究を行い似たようなものとの差別化が必要である。 学生は、この授業を通じて「農業」・「林業」・「商業」を次の世代に伝承することで、例えば、職人の目で、10年かかる目利きの技を科学・工学的技術が担うことで、地域や日本文化を守ることにつながっていくことを知りました。「地方創生とは何か、また地方創生に対して技術者が果たすべき役割とその重要性とは何か。」を下市町の抱える実際の問題をテーマとして、技術者の立場からの課題解決策の検討に取り組むことで意義深い最終提案発表会となりました。
当日は、下市町役場から松原様と林様をお招きして、また、Google+グループ ビデオハングアウトによるネット配信を行い、下市町役場におられる辻様と菊井様にも授業にご参加いただきました。また、奈良女子大学から藤原先生をはじめ3名が参加し、奈良高専からも多くの教職員が、学生の成果を見るために参加しました。
ご視聴・ご協力ありがとうございました。
奈良高専卒業生向け 再就職支援のご案内
これまでの
「奈良高専卒業生向け再就職支援」による再就職実績(内定含む)
2017年10月から2019年12月15日:計11名
(うち、奈良県内企業9名)※黄色エリアをクリックすると奈良高専地域イノベーションコンソーシアム・青色エリアをクリックすると奈良県の
それぞれの「奈良高専卒業生 再就職支援」ページが表示されます。
本校が取組む「地方創生事業(COC+)」の一つに、奈良県の雇用促進施策として、経験豊富な再就職希望人材の県内定着が掲げられております。
本校においてもOB・OGの奈良県への再就職を希望する潜在ニーズは高く、奈良県ホームページに本校卒業生の再就職希望者向け相談受付ページを構築し、本校ホームページでも当再就職支援をPRしております。
それらの効果もあり、若者の県内定着において着実な成果が生まれております。
奈良高専卒業生の再就職支援 メールアドレス登録フォーム(NaRIC Enter)
から再就職のご相談を申込みいただき、「奈良高専 地域イノベーションコンソーシアム」会員企業へ採用が決定いたしました卒業生のインタビューをお届けいたします。
Bさん(物質化学工学科卒)
内定企業:製造業
所在地:奈良県
1.「奈良高専卒業生向け 再就職支援」に登録したきっかけ、 動機を教えてください。 →・高専時代の寮生の同級生たちに教えてもらいました。自分一人では気づけなかったと思うので、学生時代勉学ももちろんですが、課外活動にも力を入れ信頼できる仲間を作っておくことが大事だと感じました。 2.登録してから希望企業に就職内定を頂くまでのプロセスについて教えてください。
→・私は奈良県との共同事業で最終的に再就職を決めたのですが、僕の経歴を細かく聞いていただき、スキルに見合った企業様を斡旋していただきました。一次面接、最終面接とありましたが、一次面接には県の職員様も同行していただき、大変心強かったです。 3.再就職先として、どのような点を重視しましたか。
→・一番は自分の適性にあった仕事に就けるかどうか考えました。僕は物質化学工学科出身なので、この知識を生かした職(研究開発や品質管理)につきたいと考えておりましたので、そのような企業様を斡旋していただきました貴校や奈良県には大変感謝しております。 4.就職担当教職員が同行し、希望企業へ訪問した際の感想はいかがでしたか?
→・正直なところ、勉学の知識面で同行していただいた先生方や企業様に、私の知識のなさから迷惑をかけてしまうかどうかという心配はありました。しかしそれ以上に、企業見学に私だけでなく先生方が来てくださることで、とても心強かったです。 5.これから「奈良高専卒業生向け 再就職支援」に登録を考えている卒業生に向けて、アドバイスをひとことお願いします。
→・再就職の決断をすることは非常に勇気がいることかと思います。しかし人生は一度きりしかないので、迷うぐらいなら、まずは登録してみて、他の企業様のお話を聞いてみるのもいいかと思います。案ずるより産むが易しです。皆様の再就職がうまくいきますよう願っております。 Aさん(電気工学科卒)
内定企業:製造業
所在地:京都府
1.「奈良高専卒業生向け 再就職支援」に登録したきっかけ、 動機を教えてください。 →・登録したきっかけとしましては、専攻科に進学した友人からホームページの存在を教えてもらい、登録をしました。 そういった意味で言えば、友人がいなければ存在を知ることも出来なかったので、 横のつながりの交友関係も大切だなと実感しました。 2.登録してから希望企業に就職内定を頂くまでのプロセスについて教えてください。
→・ホームページに載っている図の通りに進んでいきました。 希望企業との最初の面談は奈良高専の担当者に同行していただけたので、 スムーズに話を進めることが出来ました。 その後の面接、試験に関しては企業ごとに違うと思いますが、 私の場合は、一次面接と筆記試験、後日二次面接を行い、 内定をいただくことが出来ました。 3.再就職先として、どのような点を重視しましたか。
→・自分に向いているかどうかという点を重視しました。 奈良高専の担当職員から直接、色々な企業の話を聞けるので、 インターネット上だけでは分からないことも知ることが出来ます。 そういった部分も判断材料の一つになると思います。 4.就職担当教職員が同行し、希望企業へ訪問した際の感想はいかがでしたか?
→・インターネットの情報だけでは知れることにも限界はあると思うので、 実際に会社を見学し、お話を伺うことは大切だと思います。 集団で行う会社見学と違い、一対一で対応して頂けるので、 自分の気になった所など質問しやすい環境でした。 5.これから「奈良高専卒業生向け 再就職支援」に登録を考えている卒業生に向けて、アドバイスをひとことお願いします。
→・転職をするとなると、自分の環境が大きく変化してしまいますし、 躊躇してしまう気持ちもあると思います。 奈良高専の再就職支援では、担当職員とじっくり話をすることも出来ますし、 自分の希望することをしっかりと伝えれば失敗をするリスクは減らせると思います。 普通に転職をするより良い結果に繋がると思いますので、 ぜひ再就職支援を活用していただけたらいいのではと思います。 奈良工業高等専門学校 地域イノベーションコンソーシアム
COC+ 政治・経済 第2回 奈良県経済の現状を分析しよう (2016年11月2日掲載)
第2回 COC+政治・経済の授業が、平成28年10月20日(木)、3・4時限目に情報工学科で行われました。今回は、第1回目の特別講義を踏まえて、奈良県経済の現状を分析するグループワークが行われました。
SWOT分析を体験してみよう!最初に、SWOT分析の概要と方法について説明がなされました。その後、4~5人でグループになり、奈良県を取り巻く外部環境や内部環境を付箋とマジックを用いながら強み(Strength)、弱み(Weakness)、機会(Opportunity)、脅威(Threat)に分類する作業が行われました。
続いて、分類された4つのカテゴリー間の関係についてそれぞれクロス分析を行い、積極的攻勢(プランA)、差別化戦略(プランB)、段階的施策(プランC)、専守防衛(プランD)のそれぞれの策を具体的に考えてプリントに記入し、事業のアイデア(商品・サービス化アイデア)をまとめるワークを行いました。
学生らは、海外の動向や日本国内の情勢あるいは、奈良県の地理的な位置関係なども踏まえながら、観光や製造あるいは農業等の振興について情報系の学生ならではの視点で様々なアイデアを出し合いました。
平成28年度 社会技術特論
≪社会技術特論 専攻科2年生≫
奈良県が抱える重点課題を解決できるリーダーの人材育成のために、来年度から「TOMO地域創生マインド養成教育プログラム」が実施され、また、専攻科改組に伴うカリキュラム改訂が行われます。
それに先立ち、地域創生演習科目として、専攻科2年生において「社会技術特論」が平成28年9月30日(金)より全15回に渡ってオムニバス形式で進められる予定です。
専門分野の異なる学科教員や外部講師が講義や演習等を行い、技術者として社会に貢献することを目的として、地域の問題を解決することを課題に、多面的な課題解決提案能力を養います。
中間発表会や最終発表会には、行政・大学関係者・地域企業などをお招きして、コメントを頂く予定になっております。
≪講義項目・内容(予定)≫
週数 日程 講義内容 第 1週 9 /30 ガイダンス、チーム分け、下市町の調査 第 2週 10/ 7 下市町の調査(マインドマップの作成) 学外研修 10/14 学外研修・下市町現地調査 第 3週 10/21 問題分析と課題設定(現地調査から見えてきた問題点をチーム内で議論) 第 4週 10/28 発想法WS(大阪大学 大学院 ビジネスエンジニアリング専攻 上西啓介教授) 第 5週 11/ 4 問題分析と課題設定2&中間発表会の準備1 第 6週 11/11 中間発表会の準備2 第 7週 11/18 特許についての講義(納谷特許事務所 平田裕子弁理士) 第 8週 11/25 中間発表会 第 9週 12/ 2 問題解決演習1 第10週 12/ 9 問題解決演習2 第11週 12/16 問題解決演習3&最終提案発表会準備1 第12週 1 / 6 最終提案発表会準備2 第13週 1 /13 最終提案発表会 第14週 1 /27 個人による授業の振り返りまとめ 第15週 2 / 3 期末試験と授業のまとめ 地域の課題を解決するアイデアを出そう』~本校教員による地域創生授業が実施されました~(2016年2月3日掲載)
平成28年9月30日(金)、『社会技術特論』が専攻科2年生全員を対象に開始されました。来年度より『地域社会技術特論』という科目名の変更を予定していますが、実質的には同内容の授業を今年度も行うため、本格的な地域創生演習科目が開始されたと言えます。
この日は、電気工学科 藤田教授による講義の概要説明と顯谷 智也子COC+特任教授からの授業ガイダンスが行われました。
まず、藤田教授から「地域創生に対して技術者は何ができるか?」を考えることの大切さについて説明があり、「工学と理学、技術と科学のちがい」について考えるミニワークショップが実施されました。学生はグループごとに意見を出し合い各々ホワイトボードに書き込んでいきました。「工学に携わる者は、技術を通じて社会に貢献することが大切である。科学は真理を追究するが、技術は人々の幸せを追求する。」という結論の中、学生たちに、地域創生を通じた社会貢献の学びの重要性が説明されました。
続いて、本講義のガイダンスを顯谷COC+特任教授が実施しました。理想と現実のギャップが「問題」であり、その問題を解決するための対象が「課題」であると、本講義における「問題」と「課題」についての言葉の定義の説明がありました。そして、本講義では、演習を通じて、課題を見つける力、課題を解決する手段を提案する力を養成することが説明されました。今回は、奈良県吉野郡下市町の「林業」・「農業」・「商業」の3つの産業が抱える問題をテーマとして、課題設定、課題解決をすることが説明されました。学生は学科の枠を超えて、これらの3テーマに対して、各2チームの合計6チームに編成されました。
10月14日(金)には、現地調査のため下市町を訪問いたします。
この現地調査の前に、10月7日の講義では、下市町について事前調査し、マインドマップという形に調査内容をまとめる試みがなされます。
このように、「地方創生とは何か、また地方創生に対して技術者が果たすべき役割とその重要性とは何か。」を理解し、下市町の抱えるニーズに対する解決策の作成を通じて、技術者が社会との関わりの中で、課題設定能力・課題解決提案能力を身につけ、実践できるように講義が進められる予定です。
本年度後期の専攻科2年の授業である『社会技術特論』では、地域創生演習科目として、学生たちが地域創生を通じた社会貢献の学びの重要性を理解し、また、奈良県吉野郡下市町の「林業」・「農業」・「商業」の各産業が抱える実際の問題をテーマとして、技術者の立場からの課題解決策の検討に取り組んでいます。
今回の授業の一環として、10月14日に下市町を訪問し、現地調査を実施致しました。本調査では、下市町役場、並びに各産業の現場を訪問し、関係者各位より生の声をヒアリングするとともに、学生たちは各産業の実際の作業を体験することで、現場から解決すべき問題を発見する試みがなされました。午前中は、下市町町役場にて、町が抱える問題について、高齢化における後継者問題や、空き家や休眠農地の問題などについて、説明を頂きました。
午後からは、林業・農業・商業班に分かれ、各産業の作業現場を訪問し、関係者より、各現場が抱える問題について説明頂き、学生からは活発な質疑応答がなされました。
○林業
吉野銘木様に訪問し、吉野の杉や檜などに対する説明を受けました。特に、吉野の樹木は樹齢が長く、先祖代々手入れの行き届いた森林があるからこそ太く、大きな材木の提供が可能であるため寺社仏閣やお城の高級建築材とし利用されているとのことでした。また、伐採した樹木の加工現場や保管の仕方、そしてモデルハウスも見学させていただきました。様々な木材によって適性があり用途によって使い分けることで丈夫で長持ち、あるいは部屋の温かみも変わるなど説明いただきました。技術課題としては、樹木の乾燥を制御するためのシステムや伐採する樹木の内部構造を簡易に測定する技術が求められていることがわかりました。
続いて今も手作りで吉野杉を使った「らんちゅう」型の割り箸を作り続けている頃橋銘木店様を訪問させていただきました。手作りでの割り箸づくりにも挑戦させていただきました。現在、流通している割り箸の多くが竹材で、大量生産品であることを教えていただきました。吉野割り箸は高級料亭などでも使われているようで日本の食文化の発展とともに割り箸の技法も種々あるようです。
○農業
農業に関しては、菊井農園様を訪問し、柿栽培の現状について見学させて頂きました。午前中の町役場での説目で耳にはしていたものの、猪や鹿によって荒らされた畑の被害状況を実際に見てその深刻さを実感しました。この5年の間に猪の生息数がかなり増加しており、対策に苦慮している様子がわかりました。柿の収穫では、不安定な地面に脚立を立て、何度も上り下りしなくてはならず、トラックに積むまでの重労働となる様子を確認しました。
次に堆肥工場を見学させて頂きました。化学物質を使わない農業を推進しており、“おから”を原料として用いた堆肥を生産販売しており、評判は上々とのことであるが、製品になるまで2年かけて発酵させる必要があり、採算性の向上が課題であるという説明がありました。
最後に、菊井様が代表を務めるNPO法人による、農村における障害者支援活動内容の一端として、喫茶店における就労支援状況について説明頂きました。具体的ニーズとして、車いすによる接客の際の商品把持の安定化が課題となっているという説明がありました。
○商業
町役場のご担当者様の案内で、札の辻ステーションを訪問しました。ここでは、町の活性化を目指し、県外から募った人材によって10月下旬に下市町で初めてのパン屋がオープンされます。札の辻ステーションは、観光客が車で行きかう幹線道路沿いにあり、この新しい商業施設への集客が期待されることの説明がなされました。
また、松村酒造様に立ち寄り、現在は、ネットでの販売が中心ではあるが、町の活性化にはやはり町に人を運び込むことが重要であるとのお話を頂きました。
その後、創業明治15年の吉野葛の製造・販売されている吉田屋様が運営される「おばあちゃんのミニ博物館」を訪問し、葛菓子の手作りの製造方法をご説明頂きました。また、学生たちは実際に葛菓子作りを体験しました。
今回の現地での調査、体験を学校に持ち帰り、技術者の観点から下市町が抱える問題を抽出し、課題発見・課題解決につなげていくとともに、これらのワークを通じ、学生たちが社会との関わりの中で、課題設定能力・課題解決提案能力を身につけ、実践できるように講義を進めて参ります。
お忙しい中、ご協力いただきました下市町役場様、菊井農園様、吉野銘木様、頃橋銘木様、吉田屋様、松村酒造様に感謝いたします。
平成28年11月25日(金)、専攻科2年生を対象とした『社会技術特論』で、中間発表会が行われました。奈良県吉野郡下市町の「林業」・「農業」・「商業」の各産業が抱える問題の解決をテーマに、産業ごとに2班ずつ合計6班の学生が、7分間の発表を行い、その後3分間の質疑応答を受けました。中間発表では、下市町の「あるべき姿」と「現状の姿」とのギャップを現在抱える「問題」とし、その問題を解決するための「課題」を発見、設定することを目指しました。各班は、マインドマップによる事前調査や現地調査での気づきを踏まえて、問題点を整理したロジックツリー(WHY)を作成し、その問題に対する課題を想定しました。さらに、グルーピングやペイオフマトリックスの手法を使って、課題の効果を検討し、最終的な課題を設定していきました。
(学生作成のペイオフマトリックス)
(プレゼンテーションの様子)
(担当教員からのアドバイスの様子)
(下市町役場 辻 英樹 様)
(下市町役場 林 力達 様)
(下市町役場 松原 正城 様)
また、 辻様からは、「色々なご意見を有難うございます。学生の皆さんは問題を的確にとらえておられます。下市町においても高齢化は避けられない課題です。現在も地域の人たちと町に人を取り入れる体制づくりや魅力あるまちづくりに取り組んでいます。マイナスイメージはありますが、皆さんのアイデアで工学と人とをかけ合わせた解決を楽しみにしています。」とのコメントをいただきました。
さらに、林様からは、実際に鳥獣対策を担当しておられる立場から「イノシシなどを寄せ付けないことも大事ですが、鳥獣が増えることが根本的な問題でもあります。さらに、農家が被害にあい、やる気をなくして耕作放棄地が増えるといった問題も起こります。鳥獣対策から広がる問題についても考えていただければと思います。」と、コメントをいただきました。
さらに、地方創生推進事業(COC+)の協働機関である奈良女子大学 前川コーディネーターや奈良県立大学 増本 特任准教授にもご参加いただきコメントをいただきました。
奈良県立大学 増本先生からは、「各班レベルの高い、よくまとまった発表でした。次の解決策に向けて、担当教員からの意見をいただくと思いますが、地元の方からも意見をもらってフィードバックをはかる交流をしていただきたいと思います。」とのアドバイスをいただきました。
奈良女子大学 前川コーディネーターからは、「百聞は一見にしかず、と言うことわざのとおり、現地に行って課題に取り組むことが大切です。工学的に問題点を分析し、今後の工業的な課題解決策に期待しております。」とのお言葉をいただきました。
今後、それぞれの班が設定した課題解決に向けての取り組みがなされます。ますます、最終提案発表会に期待が高まります。
平成29年1月13日(金)、専攻科2年生を対象とした『社会技術特論』で、最終提案発表会が行われました。
これまでの事前調査や現地調査、中間発表会を踏まえ、奈良県吉野郡下市町の「林業」・「農業」・「商業」の各産業が抱える問題に対し解決策の提案を課題として、産業ごとに2班ずつ合計6班の学生が、厳密なタイム管理のもと7分間の発表を行い、その後3分間の質疑応答を受けました。
1)農業(鳥獣被害)に関する問題の解決
目標・課題設定と提案 解決策・具体的な効果・検討事項等 質疑応答・コメント 農業B2班 鳥獣対策の設備(電気柵)が不十分である点を発見し、資金・補助金が少ない点を考慮して、理想(鳥獣被害がゼロ)と現実(猪・鹿・鳥による止まらない被害)とのギャップから、畑に鳥獣を近づけない・入らせない・他の村に行かせないことを課題として、畑以上に魅力的な場所(集獣エリア)を作ることで「猪ベーティブ」を新規アイデアとして提案した。
集獣エリアには、誘引物質である餌や猪の雌、そのフェロモン等を置き、猪を入りやすく誘い込み、柵と網を用いて、出にくく逃がさない構造の畑以上に魅力的な集獣エリアを設置することで解決策とした。
猪の生態からかなり広範囲の罠(集獣エリア)が必要となることや集獣エリアに集めた猪をどうするのかが、さらなる問題として提起された。個体数を減らすことが大前提となる為、集獣エリアを罠として活用し、猟友会が処分することが議論された。 農業B1班 目標を「獣が畑を荒らさない」こと、課題を「猪・鹿を畑に入れない」こととし、代表的な「防護柵」・「電気柵」・「忌避剤」・「囲いワナ」の4つの獣害対策について調べ、それぞれのメリットとデメリットを比較した。コスト・薬品不使用等の制約条件を踏まえ、「防護柵」のメリットである高い耐久性と「忌避剤」のデメリットである持続時間の短さを補う組み合わせを新しい獣害対策として提案し、「カプサイシンの散布を行う機械」の設置を提案した。
材料としては、スプレー噴出装置・ワイヤー・支柱・忌避剤で、金型の場合、安価に製造ができ実現可能なアイデアである。期待される効果としては、この罠を使用することによって獣を追い払うだけでなく、忌避剤そのものが土地に散布されるので、獣が人里を避けるように仕向けることが可能となる。例えば、猪が柵をまたごうとすると機械的に散布する構造で、電気柵よりも管理が容易なため農家の負担を低減することもできる。
柵のばね力の部分に霧吹き状にスプレー噴出するボタンを押す仕組みの検討と設計図面が必要であることを認識した。現実的には、カプサイシンの散布はワイヤーを張り巡らすことになり、電気柵と同じ設置工事が必要となるため、もっと簡単に、獣を撃退する方法(レーザーポインターの使用等)の提案も考慮に入れる必要がある。
2)林業に関する問題の解決
目標・課題設定と提案 解決策・具体的な効果・検討事項等 質疑応答・コメント 林業A1班 現地調査から箸職人の後継者がいないことを知り、その原因を箸の「生産数が限られている」点に注目し、「作業の効率化」を課題として、手作りの風合いを損なわずにボトルネックを解消することで、ブランドを維持しつつ生産効率を向上させることを目的とし、「木目の平行認識」と「箸型一発成型」の2つを 解決案とした。
木目の平行認識は、木目を削る機械にカメラを取り付け、木目画像を得てデータ化し、あらかじめ準備しておいた基準線とのベクトル比較により、平行になった部分にLEDを点灯させ、木目の平行認識を行い、手作業で調整する。木目の色合い等の許容誤差の設定がモノづくりの際の検討事項としてあげられる。メリットとして、何度も木目を見ないでいいので効率がUPし(確認不要)、職人にしかわからない木目認識を機械が担うことができ、パートやアルバイトであっても誰でもできる(誰でも職人)。デメリットとして、自動二値化の手法が確立されていない等が挙げられる。
箸型一発成型は、新規性を出すために「高圧水蒸気処理により木材の圧縮成形」を行い、最終工程で、八角すいや十五角すいで丸みを出す部分を手仕上げにより風合いを残すこととした。これまで、四角すいをつくるのに2工程だったものが1つになるので効率UP(工程削減)し、一度の圧縮で複数本加工できる(複数加工)メリットがある。デメリットとして、木材の軟化処理が必要となる可能性等が挙げられる。
高級箸を百貨店等に卸す際に「木目がゆがんでいる」、「色合いが悪い」という理由で欠品として返品が発生する。この「木目の平行認識」と「箸型一発成型」の技術が本当に精度の高いものであれば、非常に役立つので、アイデアを商品化した際のコストの算出や箸生産数が増加した場合の箸需要量を増加させる方法についても検討して頂きたい。
林業A2班 町おこしとして下市町の林業、特に吉野銘木様が抱えている問題に焦点をあて、質の良い木材を販売するために「木の買い付け」段階でおこる金銭的な無駄を解消するための解決策の検討を行った。原木の腐敗や割れ、空洞などの内部状態を調査するために複数の分析方法の選別を行った結果、原木の欠陥調査方法をX線回析、超音波、電気パルスの3つの測定装置から選び、その3つに木を挟み込むタイヤを用いて、枝打ちロボットに運搬させながらデータを検出する「X線+枝打ちロボット」・「超音波+枝打ちロボット」・「電気パルス+枝打ちロボット」の3つの検査機器を提案した。
「X線+枝打ちロボット」・「超音波+枝打ちロボット」・「電気パルス+枝打ちロボット」それぞれについての運用方法を説明した上で、メリット・デメリットを示し、3つの欠陥検査方法の利点・欠点を理解し、状態に応じて使い分けるべきであるとまとめた。
必ずしも生えている木自体を測定する必要がないのであれば(横倒しになった木)、木の内部状態をCTスキャンできるX線が有効である。
木材の品質を非破壊検査で内部まで判定することで、目利きのできる人できない人によっておこる木材の売買リスクが減る。この技術ができると木材事業に大きな革命となる。
3)商業に関する問題の解決
目標・課題設定と提案 解決策・具体的な効果・検討事項等 質疑応答・コメント 商業C2班 下市町に”人がいない”という解決案として、「断食ツアー」の決行に決定した。その理由として、関西圏に「断食ツアー」を行っているところが少ないことや下市町の特産物である梅や葛が断食に適していること、また、断食による心理的ストレスをヒノキや杉を使って、和らげることをあげた。檜油のリラクゼーション効果でコルチゾールが低下することや樹木精油が持つ自律神経系調整作用があることなどを実際の報告例を用いて説明し、断食によるデトックス作用から老化や化学療法の副作用でダメージを受けた免疫システムを再生し、新しい免疫系をつくることがマウスにより証明され、さらに、マウスの寿命が延びたことでその効果を裏付けた。
下市町で行うメリットとしては、豊かな自然と特産物による豊富な食料、材料調達があげられ、「断食ツアー」には外国人や日本人、特に女性(ファスティングダイエットが人気であることから)が訪れることを予想し、“人がいない”ことへの解決とまちの活性化につなげた。さらに、「断食ツアー」を仕事とした場合、力仕事や長時間勤務でないため、スタッフは年齢制限なく採用できることや宿の確保として空家の活用ができる点などのメリットもある。
検討事項として、交通アクセスが不便、新しい規格のためPR不足などがある。また、年中とれる特産物の確保があり、葛は年中とれるが、梅や柿は季節限定とすることで、季節によってレシピを変えるなどで対応する。さらに、ヒノキ、杉の材料調達および商品づくりなどが挙げられる。これにおいては、箸作りで不要となった材料からオイル抽出ができるので、このオイル抽出方法やヒノキのアロマ製造法などを技術的観点からアプローチできればと考えた。
今後、具体的なリラックス効果等について、ヒノキなどを一つずつ科学的に分析する必要がある。また、「断食ツアー」で下市町に来てどうなるか・どうなれるか等の観光イメージをキャッチフレーズで考えてくれたら、観光やまちづくりへとつながる。
商業C1班 森林資源が豊富と職人として栄えた町を活かした上で、木材を安価もしくは無料で提供し、職人のたまごともいえる芸術・美術・工業系の学生参加を促し、「木工×アートの町」を町おこしの方針に決めた。
下市の観光地として、誰でも製作できる「木工製作場」・製作物の展示場である「森の美術館」・完成度の高いものを町に配置する「木工ロード」・従来の観光地にもオブジェ追加することで、物を売るのではなく、製作品とその過程を下市町の財産することで、みち・町自体をアートにして地方創生を行う。「名産品は売らない。町が名産へ。」を新キャッチコピーとして、PR活動をし、いま注目が集まっているPR手法であるネットによる情報拡散力を説明し、それを活用して「1年生から4年生までの過程」「芸大の作品の成長」や「こんな木材がこんな風になりました」など自由度が高く色々な運用ができるのでイノベーティブなポイントになると考えた。
まち全体がアートで、一つのテーマがあってそれがまちの色となって統一性を持つことで観光資源になる。今後は、事前研究を行い似たようなものとの差別化が必要である。 学生は、この授業を通じて「農業」・「林業」・「商業」を次の世代に伝承することで、例えば、職人の目で、10年かかる目利きの技を科学・工学的技術が担うことで、地域や日本文化を守ることにつながっていくことを知りました。「地方創生とは何か、また地方創生に対して技術者が果たすべき役割とその重要性とは何か。」を下市町の抱える実際の問題をテーマとして、技術者の立場からの課題解決策の検討に取り組むことで意義深い最終提案発表会となりました。
当日は、下市町役場から松原様と林様をお招きして、また、Google+グループ ビデオハングアウトによるネット配信を行い、下市町役場におられる辻様と菊井様にも授業にご参加いただきました。また、奈良女子大学から藤原先生をはじめ3名が参加し、奈良高専からも多くの教職員が、学生の成果を見るために参加しました。
ご視聴・ご協力ありがとうございました。
平成28年度 COC+ 政治・経済
≪政治・経済 本科3年生5学科共通≫
奈良県が抱える重点課題を解決できるリーダーの人材育成のために、来年度から「TOMO地域創生マインド養成教育プログラム」が実施されます。
本年度は、COC+事業における地域理解教育の一環として、本科3年生5学科共通の授業として「COC+ 政治・経済」が平成28年10月4日(火)より各学科全8回に渡って進められる予定です。
奈良県の産業や企業を調べ、地域への理解を深めるとともに地域課題の解決について考える授業が行われる他、奈良中央信用金庫様や奈良県内企業様による特別講義も予定されております。
最終日には、学生のグループ発表を奈良中央信用金庫様に評価して頂くことになっております。
≪講義内容≫
地域の課題を解決するアイデアを出そう』~本校教員による地域創生授業が実施されました~(2016年2月3日掲載)
イントロダクション・特別講義:「奈良経済の課題について」:奈良中央信用金庫様(2016年10月6日掲載)平成28年10月4日(火)第1回目となるこの日は、3・4時限目に物質化学工学科、5・6時限目に電気工学科において講義が行われました。
前半は、担当の竹原 信也講師がイントロダクションとして、地方創生推進事業(COC+)とその背景にある日本の現状について説明を行い、学生に「なぜ地方創生?」「今どき地方創生?」と質問を投げかけました。学生からは「一極集中の限界」や「グローバル化」などの答えが挙がり、真剣に「ワークシート」にメモを取っていました。
後半は、奈良中央信用金庫 地域創生推進室 室長 山田 章生氏による特別講義が行われました。3・4時限目の物質化学工学科の教室には、奈良中央信用金庫 理事長 高田 知彦氏が教壇に立ち、「これまで、奈良高専とも関わりのあるグッドサポートなどを通じて、地域密着型金融機関として、主に預金と融資で社会的役割を果たして参りました。さらに、地方創生として、奈良県の地域経済、地域社会の活性化に貢献して参ります。」と冒頭にてご挨拶を頂きました。
(奈良中央信用金庫 理事長 高田氏)
(地域創生推進室 室長 山田氏)
山田 章生氏による特別講義は、金融機関の役割や種類、信用金庫と銀行の違い等を分かりやすく説明された上で、奈良県経済の現状と課題について、学生に質問を投げかけながら、分かりやすくレクチャーされました。
学生は、奈良県の産業・製造業・地場産業等を全国シェアと比較して、奈良県経済の現状を理解しました。そのうえで、奈良県経済の課題は、奈良県内中小企業の成長と発展、さらに新規事業の創出であることを学びました。そして、課題解決のために、若者が奈良県に愛着を抱き、ベンチャーマインドを持った優秀な技術系人材の活躍が挙げられました。
終わりに、期待を込めて「Boys(and Girls) be ambitious!!( 少年、少女よ、大志を抱け!!)」と結ばれました。
今後、最終日のグループ発表に向けて、学生はグループワークにより課題に取り組む予定です。
地方創生の取り組みがケーブルテレビで紹介されました。(2016年9月26日掲載)
奈良高専は、平成27年度よりCOC+事業(主幹校 奈良女子大学)に参加し、奈良県及び奈良県下自治体、企業等と地方創生の取り組みを進めております。
その一環でこの度、奈良県山添村及び、吉野小水力利用推進協議会と協働による水車発電機設置に向け取り組んでいます。
その取り組みの様子が、去る平成28年9月6日(火)に近鉄ケーブルネットワークの番組で紹介されました。
本校 電気工学科 池田助教、秋月COCコーディネーターが出演し、取り組みへの抱負、技術的な課題等について朗らかに説明をしました。
奈良高専の技術シーズが、地方創生の一翼を担うことで、特に過疎地域である奈良県南部東部の活性化に役立つことがうれしいと池田助教は述べました。
■ 近鉄ケーブルネットワーク株式会社(KCN)様による取材があり、本校COC+事業の取組みが紹介されることになりました。
■ 近鉄ケーブルネットワーク株式会社(KCN)様により、本校COC+事業の取組み紹介の取材が行われました。
■ 水車設置に向け具体的な準備が進んでおります。(2016年7月15日掲載)
■ ホイール水車の製作をしました。(2016年6月24日掲載)
近鉄ケーブルネットワーク株式会社(KCN)様による取材があり、本校COC+事業の取組みが紹介されることになりました。(2016年8月19日掲載)
近鉄ケーブルネットワーク株式会社(KCN)様により、
本校COC+事業の取組みが放送予定となりました。
現在、地方創生推進事業(COC+)の一環として、本校は奈良県山添村関係者、吉野小水力利用推進協議会の方々と連携し、水車を利用した小水力発電の取組みを行っております。
平成28年8月18日(木)、この取組みへの取材があり、電気工学科 池田助教、産学・研究協力担当 秋月COC+コーディネーターへのインタビューと撮影等が行われました。
この度の様子が、平成28年9月6日(火)の「CATCH UP#10 電気の地産地消~小水力発電~(仮題)」の中で放送予定となりましたので、是非ともご覧ください。
番組名 CATCH UP#10 電気の地産地消~小水力発電~(仮題)
放送ch KCNファミリーチャンネル(地上11ch)
こまどりケーブルKoma-TV(地上012ch)
放送日時
平成28年9月6日(火)AM11:00~AM11:30
※10月31日(月)まで、リピート放送があります。以降の期間も再放送することがあります。
近鉄ケーブルネットワーク株式会社(KCN)
近鉄ケーブルネットワーク株式会社(KCN)様により、本校COC+事業の取組み紹介の取材が行われました。(2016年8月19日掲載)
平成28年8月18日(木)、近鉄ケーブルネットワーク株式会社(KCN) 事業本部 放送事業部 佐々木 英ディレクターが来校され、COC+事業の取組み紹介の取材が行われました。
(KCN 佐々木ディレクター)
近鉄ケーブルネットワーク株式会社(KCN)様は、 地域に密着したケーブルテレビとインターネットサービスを展開している奈良県の企業です。番組を通じて「仕事に奮闘する人」、「地域を盛り上げるようがんばる人」、「夢に向かって毎日がんばる人」の“今”を伝える取材をされておられます。
地方創生推進事業(COC+)の一環として、本校は奈良県山添村関係者、吉野小水力利用推進協議会の方々と連携し、水車を利用した小水力発電の取組みを行っております。
この日の取材では、電気工学科 池田助教、産学・研究協力担当 秋月COC+コーディネーターへのインタビューと撮影等が行われました。
(電気工学科 池田助教)
(秋月COC+コーディネーター)
吉野小水力利用推進協議会の方々の目指す、地域の、地域による、地域のための「水車プロジェクト」に本校が連携させて頂いている経緯や地域が団結し、目的に向かって一丸となって取組んでいる「水車プロジェクト」に本校が専門的見地から技術的アドバイスを行い、どのように関わっているのかなどの取材を受けました。また、同じ課題を持つ地域を応援することで、本校と地域の交流を深め、地域が元気になる活動支援を今後も推進していくことをお伝えしました。
吉野町三茶屋地区にある既存の水車の発電に向けてのこれまでの活動や山添村的野地区での実際の設置に向けての活動などを中心に、水車による電力供給の地産地消を目指し、奈良高専・奈良県山添村・吉野小水力利用推進協議会が連携している取組みの様子が放送予定となっております。是非とも、ご覧ください。
<放送予定>
番組名 「CATCH UP#10 電気の地産地消~小水力発電~(仮題)」 放送ch KCNファミリーチャンネル(地上11ch)
こまどりケーブルKoma-TV(地上012ch)
放送日時 平成28年9月6日(火) AM11:00~AM11:30 三晃精機株式会社様が来校され、交流を深めました(2016年8月9日掲載)
8月2日(火)、三晃精機株式会社 代表取締役社長 笹岡 元信様、製造部 平子 晴庸様が来校され、本校 後藤校長、電子制御工学科 飯田教授、電気工学科 石飛准教授と対面されました。
本校に4月就任した後藤校長への挨拶、笹岡様の後継者となる平子様のご紹介、および、新たな共同研究のテーマをご紹介頂くなど、今後のさらなる協力関係強化の必要性をお互いに確認し合いました。
本日はお忙しい中、お越し頂きありがとうございます。
奈良県農業総合センターと奈良女子大学・奈良高専との協力により開発された“高齢者の営農を支える「らくらく農法」”も今年で5年目を迎え、その集大成として、8月25日・26日に東京ビックサイトで開催される「JSTフェア2016」に下市町の皆様にご協力を頂いた「電動運搬車」を出展致します。
「電動一輪車」についても価格や仕様において、例えば、車体を高齢者や女性向けにアルミ製にして軽いイメージで使いやすさを提案したものなど、まだまだ進化していけると考え更なる改良を検討しております。
自治体からは、高齢者・営農・女性をキーワードに“らくらく農法の更なる延長版”についての検討要請がありました。今まで以上に奈良高専と連携していきたいです。
また、ある大学から、弊社のホームページや日本農業新聞の記事をきっかけに電動運搬車を応用して、自動走行の可能な農業用収穫台車の共同研究の提案も頂いております。こちらについても、奈良高専の協力を望んでおります。
この度のご来校を通じ、三晃精機株式会社様と本校との更なる交流・連携強化をお互いに確認し合いました。
従来からの「電動一輪車」
アルミ製の「電動一輪車」
株式会社南都銀行様との対談(2016年8月8日掲載)
<株式会社南都銀行様との対談>
7月29日(金)、南都銀行株式会社 常務取締役 河井 重順様、法人営業部長 大田 直樹様、公務・地域活力創造部 副部長 木村 茂浩様、 法人営業部 バリュー開発グループ 清水 征樹様、総務部シニアスタッフ 松村 潔様が来校され、本校 後藤 校長、桐川副校長、COC+実施本部 副本部長 藤田教授、地域創生マインド養成教育プログラム開発委員会 副委員長 山田准教授、竹原講師との対談が行われました。
(山田准教授・竹原講師・河井常務・後藤校長・桐川副校長・大田部長・木村副部長)
【後藤校長】
本日はお忙しい中、お越し頂きありがとうございます。
【藤田教授】
本校では、これまで産学交流の一環として小中学校の出前授業を始め、学市連携事業に取組んできました。加えて、昨年度から地方創生推進事業に採択され、奈良女子大学、奈良県立大学と共に奈良県の活性化に向け取組んでおります。県内企業様等と奈良県の課題解決に向けた研究開発を行うと共に、奈良県雇用労政課様や企業立地推進課様と連携し、学生の県内就職率向上の取組みや企業誘致に向けた取組みも行っております。また、今年度秋から地域理解教育プログラムとして、下市町をテーマに取上げ、学生にカリキュラムを通して問題意識を発見してもらう授業を予定しております。
【河井常務】
当行では、吉野の森林・木材を活かした地域支援を行っております。下市町のお話は、どのような課題ですか。
【藤田教授】
木材事業の課題と高齢者・障害者対策の2つのテーマを学生に投げかけ、地域創生への貢献力・課題発見能力・課題解決能力・合意形成能力をアクティブラーニング形式で行う予定です。将来的には、奈良女子大学・奈良県立大学が文系的視点から課題を投げかけ、本校が工学的見地から技術的解決を行うといった学習もそれぞれの大学・高専の特色を活かすという形にして行きたいと考えております。授業の中間報告や課題解決提案発表会に御行もご参加いただき、学生の地域創生のアイディアへのコメントを頂戴できれば幸いです。
【河井常務】
当行は、南部地域に支店もありますので、COC+事業との関わりを深め、奈良高専との連携により地域貢献が出来ればと思います。
活力創造銀行として、地域のために何ができるのか。奈良県との共存共栄を図るための取組みを積極的に行っております。
事例として、当行は、川上村と村内林業関係4団体が連携して設立した「吉野かわかみ社中」と包括連携協定を締結し、木材商品の開発と生産販売面におけるビジネスマッチングの支援などに取組み、林業関連産業の活性化に貢献し、産業の掘り起しをしております。
桜井市・王寺町・御所市・香芝市とは地方創生にかかる包括連携協定を締結し、地域が元気になる町おこしに取組んでおります。
また、ビジネスプラン事業化支援プロジェクト“<ナント>サクセスロード”を創設し、ベンチャー企業創業を目指す方々の支援を行っております。
これに併せ、創業をお考えの方や創業間もない方々を対象に“< ナント>創業塾2016”を開催致します。
ベンチャー企業のみにとどまらず、“事業継承サポート”や次世代への円滑な事業継承のための“M&Aアドバイザリー”のご案内も行っております。
“奈良県観光活性化ファンド”の投資により、奈良市指定文化財の商家「青田家住宅」(醤油屋)を改装したホテルとレストランは、日本の伝統的な生活空間を体験できるようになっております。このように町家に対しても観光として活用できないか検討しております。
また、国際協力銀行とも連携し日本と諸外国との海外取引をより一層促進するために、中堅・中小企業支援を行っています。
以上のように、産学官金が連携し、幅広い分野で奈良県を応援して参ります。
【後藤校長】
素早い情報収集に注力され、それをうまく地域活性に向けた取組みに活かされておられるのは、やはり地元に根差した金融機関様だからこそできるものと思います。
【河井常務】
国内にある138支店からの情報を集め、その中から個別企業様からのニーズをくみ取り、奈良高専をはじめ奈良女子大学、また各大学へどんどん情報発信して行くことで、学生の県内への就職意欲や企業様のニーズに呼応した研究開発意欲が喚起されれば、そこに資金ニーズも生れ当行の本業を活かすこともできます。
【後藤校長】
産学官金が色々なパイプでつながり、情報ネットワークができ、それを活かして行けたらと考えます。そのためにも、もっと具体的な接点を作ることが重要だと考えます。
【桐川副校長】
例えば、<ナント>サクセスロードに応募して、バックアップをして頂くことも一つの道筋かと考えます。
【河井常務】
応募の中には、アイディアはいいのですが、実用化が見通せず受賞には至らないケースがあります。
【藤田先生】
本校が、申請前の技術相談やブラッシュアップをお手伝いさせて頂くという考え方もあります。工学的なものづくりの技術相談など個別にさせて頂ければと思います。
【大田部長】
連携したい研究分野や業種のご希望があれば、適した企業様をご紹介させて頂きます。
【藤田教授】
本校のSEEDS集をご覧になって、連携したい研究分野の先生にご指名を頂ければと思います。
県内の特色ある様々な企業様をまとめた冊子等があれば、授業の中で紹介することやインターンシップ・企業見学会の時に活用できるのではないかと考えます。
【竹原講師】
低学年に対しての地理歴史・政治経済の授業の中で、地元や地元企業への愛着を涵養し、奈良県民の課題や金融機関の課題等をご提供・ご紹介いただき、その課題に取組む授業を行って参りますので、ご協力頂ければと思います。
【河井常務】
当行では、地域の課題解決を目的に一般の方に地元企業様の工場見学をして頂く企画も行っております。学生や一般の方の視点で見た課題解決は企業側にもプラスになります。
先方様からの了承が頂ければ、今後奈良高専とも実施していけると思います。
【木村副部長】
支店長が参加している各自治体の地方版総合戦略の有識者会議においても、地方創生はこれから解決すべき課題として取上げられております。王寺町では、平群町・三郷町・斑鳩町の広域的な観光ルート・観光マップの作成を奈良県立大学の学生さんにお手伝いして頂き、地域の課題に取組んでおります。
【大田部長】
当行の関連会社である南都経済研究所では、毎月1~2社の企業様を取り上げさせて頂き、企業訪問レポートを作成させて頂いております。
そちらの企業訪問レポートなどもご参照頂ければと思います。
【山田准教授】
県内にどんな分野の企業様があるのか、学生や教員は思いのほか知りません。本校にはいろいろなシーズがありますので、マッチングできそうな企業様があれば技術相談を行うことが出来ます。
【藤田教授】
奈良県の企業に就職してよかったと学生が思えるようにしていきたいです。
また、本校のOB・OGの県内Uターンや再就職支援に地元企業様をご紹介させて頂ければと思います。
【河井常務】
奈良高専の学生のうち女子の占める割合は、どのくらいですか。
【桐川副校長】
1割5分程です。国立高等専門学校機構では3割を目標に挙げております。昨日行われた体験入学でも女子比率は高くなっております。
【山田准教授】
学科によってバラつきはありますが、物質化学工学科では40人中18人が女子学生です。
【桐川副校長】
地元志向の強い女子学生にとっては、県内就職は魅力的です。
【河井常務】
県内大手企業は、元気のある魅力的な企業で、有名企業もたくさんあります。まずは、小さなことから積み重ねて、具体的に実施していければと思っております。単なる連携にとどまらず、産学官金が一体となって地域の活性化、町おこしを実現していきたいです。
【後藤校長】
今後とも御行と奈良高専との間で密な情報・意見交換を継続していくことで、強力な連携をよろしくお願い致します。
※今後の連携強化を相互確認し、和やかな中で対談を終えました。
奈良県企業立地ガイドに奈良高専が掲載されました!(2016年7月25日掲載)
平成28年度奈良県企業立地ガイド 「優れた教育機関」に本校が紹介されました
目次
奈良県のプロフィール
奈良県の立地環境
充実の優遇制度とサポート体制
分譲中の工場・研究用地
規制緩和
奈良県の立地環境
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第2回やまと共創郷育センターCOC+事業協議会が開催されました(2016年7月21日掲載)
平成28年7月14日(木)、奈良女子大学にて第2回やまと共創郷育センターCOC+事業協議会が開催されました。本校から後藤校長、藤田COC+実施本部副本部長、早川地域創生研究センター運営委員会委員長、谷口COC+実施本部本部長補佐 兼 地域創生研究センター副センター長が出席しました。
主幹校の奈良女子大学関係者のほか、COC+大学である本校、本年度から新たに事業協働機関として参画することとなった奈良県立大学をはじめ、 奈良県、下市町、十津川村、野迫川村、COC+事業参加企業の関係者が一堂に集いました。
はじめに、奈良女子大学 今岡学長から開会議長挨拶があり、続いて平成27年度事業報告並びに平成28年度事業計画・実施状況について、3大学・高専から各々説明がありました。
藤原 奈良女子大学やまと共創郷育センター長から事業協働機関におけるサテライト施設の整備や学生が奈良県を知り、志向する人材育成の地域志向科目の試行実施状況の説明がなされました。また、県内就職促進に向けた取組みの中で、学生への意識調査アンケートを実施し、その結果を踏まえて学生が奈良県に魅力・県内企業に魅力を感じるように導きたいと述べられました。
奈良高専からは、谷口准教授が奈良県の抱える課題に向けての早期PBL教育の重要性とグローカルに活躍できる人材養成を目指すカリキュラム改訂案の策定状況や地域共創研究クラスターの企業様との具体的な取組みの紹介があり、3大学・高専の学生が一体となった地方創生の在り方と共に、今後もCOC+事業活動を広く情報発信していく旨の意思表明がありました。
増本 奈良県立大学COC/COC+推進室室長補佐からは県内就職先の開拓として、企業様と学生のニーズをくみ取ったマッチングを前提に、県立大学の特色を生かした観光・地域創造関連の科目を学生に提供し、県内企業様と共同プロジェクトやイベントプロジェクトを先行的に行い3大学・高専連携の取組みに活かしていく趣旨の紹介がありました。
(奈良女子大学 今岡学長)
(藤原 奈良女子大学やまと共創郷育センター長)
(奈良高専 谷口准教授)
(奈良県立大学 増本准教授)
各校による説明に対して、出席者から積極的な質問・意見が投げかけられ、2年目を迎えたCOC+事業に対する期待の高さが感じられました。そして、今後の円滑な事業実施のための良い情報交換の場、連携を深めていくことへの好機となりました。
水車設置に向け具体的な準備が進んでおります(2016年7月15日掲載)<奈良高専・奈良県山添村・吉野小水力利用推進協議会が連携> ~ 水車を利用した小水力発電による地方創生(COC+)の取り組み ~
本校では、地方創生(COC+)に向けた活動の一環として、奈良県山添村で取り組まれている水車による小水力発電に技術的側面から支援を行っております。これまで2度同村を訪問し、同村関係者、吉野小水力利用推進協議会の方々と設置候補場所の視察、設置に向けた情報・意見交換を実施してまいりました。
この度、具体的な設置場所も固まり、水車設置に向け細部にわたる打合せを行うため、本校電気工学科 池田助教、技術支援室 笹山技術長が同行し再度同村的野地区を訪問しました。(平成28年7月10日(日))
設置候補の水路現場で、水車の位置などを想定し、水路の測定や設置方法、配置など細部にわたり、見分しました。
設置現場を見分後、近くの集会所で、設置に向けた課題や進め方等について出席者全員で意見交換を行い、池田助教、笹山技術長からも専門的見地から色々とアドバイスが行われました。
今回、見分・議論した内容を踏まえ、今後、本校にて水車設置の設計図面案を作成することとなり、具体的な動きが本格化してきました。
設計図面が出来上がれば、それに沿って実際に水車を製作し、いよいよ設置となるため、本年秋の設置を目標に頑張ろうと、参加メンバーのモチベーションも益々高まっております。
地域が団結し、目的に向かって一丸となって取り組まれている現地の皆さんと共に、本校も地方創生に向けて精一杯支援してまいります。
小水力発電による地域活性化を試行して参ります(2016年4月28日掲載)
超高齢社会における生活支援に向けた地域産業創出を考える研究会(第4回講演会) に本校後藤校長が出席しました
平成27年度、奈良県の補助金を活用して「超高齢社会における生活支援に向けた地域産業創出を考える会」が設立され、これまで3回の講演会が開催されてきました。
今回、今年度最初の講演会(第4回)が開催され(平成28年6月30日(木) 於.奈良学園大学)、本校の後藤景子校長が出席しました。講演に先立つ挨拶で、現在、奈良女子大学、奈良県立大学と協働で地方創生(COC+)事業に取り組んでおり、奈良県が抱える大きな課題の一つである高齢化社会問題に向けて、介護ロボットや医工連携をテーマに本校内研究シーズを結集した校内横断的な研究チーム(研究クラスター)を組織し、県内企業・団体・自治体と連携して課題解決に向けて取り組んでいる旨が紹介されました。
当日は、ニーズ紹介として、奈良県総合リハビリテーションセンター 脳卒中リハビリテーション看護認定看護師 石橋裕子氏.による『回復期リハビリテーション病棟における脳卒中患者の介護』について講演があり、続いて、シーズ紹介として、大和ハウス工業 福田祐介氏による『アザラシ型セラピーロボット「パロ」について』の紹介、株式会社プロアシスト 生駒京子氏による『小型脳波計<脳波センサZA>を活用したこれからのヘルスケア』について講演が行われました。
高齢化社会における生活支援は、身に迫る喫緊の課題であり、盛況となった会場では参加者の皆さんが熱心に聴講されておられました。
本校では、今後も地方創生に向けた課題解決に向けて工学的な見地から地域貢献に取り組んでまいります。
ホイール水車の製作をしました(2016年6月24日掲載)
 <奈良高専・奈良県山添村・吉野小水力利用推進協議会が連携>
~ 水車を利用した小水力発電による地方創生(COC+)の取り組み ~奈良県山添村では、水車による小水力発電の取り組みが行われており、先般(平成28年4月24日(日))に同村を訪問し、同村関係者、吉野小水力利用推進協議会の方々と設置候補場所の視察、設置に向けた情報・意見交換を実施しました。
その後、同村で設置場所の最有力候補が絞り込まれ、この度、設置に向け、実際の水車の製作・設置場所の再検証等を目的とした水車発電ワークショップに参画するため同村的野地区を再訪問しました。
これまで吉野町で水車発電に取り組まれてきた吉野小水力利用推進協議会の方から、自転車ホイールを活用した手作り水車について説明を受け、参加者全員が真剣な眼差しでホイール水車の製作に取り組みました。
本校の池田助教からは、専門的見地から蓄電池への効率的な充電に向け整流回路を構成するコンデンサ容量についての留意点、発電機の大きさや水量・水流等様々な条件と整合したきめ細かな整流回路設計の重要性等についてアドバイスがありました。
参加者の努力が結集し、設置するホイール水車が完成しました。
早速、水車を持って設置予定場所へ行き、設置方法等について検証しました。
流水量は豊富で、あとは水車の軸受け台をどう設計し設置するか、現場の水路に適合した検討が必要となりました。
現場の水路は左右の壁の高さが異なるなど複雑な構造になっており、水路を正確に計測し、どのような軸受け台の構造が良いかについても活発な意見交換を行いました。
水車発電機を通じて地域が団結し、目的に向かって一丸となって取り組まれている現地の皆さんに接し、地方創生に向けた素晴らしい活力を感じました。
今後も奈良高専は技術的側面からお役に立てるよう引き続き連携を深めてまいります。
小水力発電による地域活性化を試行して参ります(2016年4月28日掲載)
水車設置に向け具体的な準備が進んでおります(2016年7月15日掲載)
奈良県吉野郡下市町との交流(2016年6月17日掲載)
本校は、現在、奈良女子大学、奈良県立大学と協働で地方創生推進事業(COC+)に取り組んでおり、本事業の一環として、今秋より、工学的観点から地域の問題を解決していくことを題材とした問題解決型の演習授業を計画しております。
この度、事業協働機関として当事業に参画頂いている奈良県吉野郡下市町を訪問し、町が抱える地域課題等について意見交換を行いました。また、上記の授業の題材となるヒントを得るために、同町の地場産業である製材所やぶどう農家、梅農家を見学させて頂きました。農林業では、野生動物対策や農地の雑草駆除(草刈り)、野菜栽培の支柱建て作業負荷、また木材の乾燥や保存手法など、現場で抱えている問題について詳しく話を伺いました。
また、同町では高齢化が進み、高齢者がより住みやすい町づくりに取り組まれており、今後、本校としても高齢者支援という側面から工学的ノウハウを活かせるアイデアについて同町と議論を深めていければと考えております。
今回訪問させて頂きました製材所では、木材産業が抱える課題等について意見交換させて頂き、木材の乾燥室や保管現場も見学させて頂きました。また、ぶどう農家では余分な実を間引いていく摘粒作業を体験させて頂き、梅農家では梅の分別・出荷作業を間近で見学させて頂くなど、地域の問題を理解する上で、貴重な体験となりました。
今後も下市町の抱える様々な課題に対し、本校内での授業を通じて課題解決の糸口を探るアプローチを進めていく為、同町との交流・意見交換を深めてまいります。
株式会社丸島アクアシステム様を訪問し工場見学を実施(2016年6月10日掲載)
大和郡山市内に生産拠点(奈良工場)を構える株式会社丸島アクアシステム様(本社:大阪市)に、平成28年6月6日(月)、地元企業との交流を深める地方創生(COC+)事業の一環として教職員・学生計7名で工場見学をさせて頂きました。
御社は、ダム・河川用水門設備、除塵設備、橋梁・水圧鉄管、水処理設備、エコエネルギー設備、津波・高潮対策水門設備等により「水を活かし、水に生きる」水関連事業へ取組む、創業80年を超える老舗企業です。この長い歴史の原点となる製品第一号は、溜池栓でした。技術の蓄積が、私たちの快適な暮らしを支える構造物を生み出しています。
「緑化優良工場」に指定され、現在増設中の土地を含め広大な敷地の中には、巨大鋼構造物加工に最適な工場が建ち並び、その横には仮組立や塗装・出荷、保管などを行う屋外ヤードや最新技術を駆使した実験用水槽のある水理研究所などがあります。そのスケールの大きさと従業員の皆さんの仕事に対する誇りを丁寧なご紹介により体感しました。まさに、技術士、技術士補、RCCMなどの資格を取得した技術者による、国土強化を支え続ける真のゲートトップメーカーです。
全国的に大災害の頻度が高まる昨今、国民の防災意識も強まっています。津波がくると、その巨大な力を利用して海の中から現れる新型防波堤、「流起式可動防波堤」は、ぱたぱたやからくり屏風・やじろべえなどのおもちゃをヒントに、柔軟な発想から生まれた画期的な設備です。
問題解決にあらゆる角度から取組む強さと可能性を目の当たりにしました。今後、当事業分野への期待も大きく、魅力ある地元企業として親しみを深めました。
工場見学の後行われた質疑応答でも、活発な意見交換が行われました。特に、参加した学生からの「製品の受注は、お客様からの仕様の製品が多いのか、それとも、御社が独自に設計し、生産する製品が多いのか。」と言う質問に対して、「主に国土交通省や県庁からの直接受注ですので、仕様書はありますが、製品は一品一様で製品ごとに異なった様式です。よって、弊社がこれまで培ってきた実績とノウハウでアイディアを出し、最新の技術を駆使してお客様のニーズにマッチした製品を提案させて頂いております。」との回答を頂くなど有意義な意見交換の場となりました。
このように、社会インフラ製品の提供を通じ、社会貢献をし、新しい事業・分野・システムへの挑戦を展開していく奈良県の優良企業を見学し、地方創生(COC+)事業に取り組む本校にとって、地元への人材輩出は使命であり、この度の工場見学は参加した学生にとっても地元企業を肌で感じ事業内容を知る良い機会となりました。これを機に、御社と本校との交流をさらに深めてまいります。
平成28年度 奈良工業高等専門学校 地方創生推進事業(COC+)への取組み
(2016年6月10日掲載)地元企業と地域のニーズに応える
学内横断的研究開発体制
(研究クラスター)
地域が抱える課題に
フォーカスした5つの研究テーマ
※研究クラスター名をクリックすると、各研究クラスター紹介情報が表示されます。
~グローカル・ベンチャーマインド人材~
IoTセミナーを開催しました(2016年5月31日掲載)
平成28年5月27日(金)、奈良県産業振興総合センターにて『IoTセミナー』を開催致しました。
当日は、奈良県下の企業関係者を中心に申込者数を上回る88名が参加され、会場は参加者のIoTへの強い興味・関心と熱気に包まれました。
≪満員で盛況となった会場≫
本校 後藤校長の開会挨拶のあと、近畿経済産業局 地域経済部 情報政策課 課長 石原康行氏より「IoTの現状と経済産業施策について」と題し講演を頂きました。続いて、本校 電気工学科 土井准教授より「手作りIoTのすすめ」と題し講演が行われ、さらに、株式会社KSKアナリティクス 足立 悠氏による「ビッグデータ・IoT時代に利益を生み出す効果的なデータ分析とは?」と題し講演が行われました。
≪奈良高専 後藤校長 開会挨拶≫
≪近畿経済産業局 地域経済部 情報政策課 石原課長≫
≪奈良高専 電気工学科 土井准教授≫
≪株式会社KSKアナリティクス 足立氏≫
講演終了後、質疑応答も行われ、参加者様からの貴重なご質問に、講演者が熱心に応答する場面もあり、充実した交流となりました。
最後に、奈良県産業振興総合センター 生活・産業技術研究部 部長 浅野 誠氏より閉会挨拶がありました。
≪ご参加の方から貴重なご質問を頂きました≫
≪講演者が熱心に応対する場面≫
≪奈良県産業振興総合センター 生活・産業技術研究部 浅野部長≫
その後、名刺交換会が行われ、講師の方々と参加者との活発な意見交換が行われ、地元企業の活性化・地方創生に向けた産学連携、企業間連携への熱い趣に包まれました。
≪名刺交換会≫
本校では、今後もこのような産学連携・企業間交流の場を設けながら、地方創生に向けた地域の活性化に貢献してまいります。
平成27年度地方創生推進事業(COC+)実施報告書(2016年5月11日掲載)
平成27年度大学教育再生戦略推進費
「地(知)の拠点大学による地方創生推進事業(COC+)」
採択
共創郷育:「やまと」再構築プロジェクト
平成27年度事業実施報告書
(内 容)
「地(知)の拠点大学による地方創生推進事業(COC+)」キックオフシンポジウム (2016年3月23日掲載)
平成28年3月13日(日)に橿原ロイヤルホテルにて「地(知)の拠点大学による地方創生推進事業(COC+)」キックオフシンポジウムが開催され、本校からは谷口校長、桐川副校長・教務主事、COC+事業責任者の藤田専攻科長、早川地域創生研究センター長をはじめ各研究クラスター等から教職員が出席しました。
当日は当COC+事業の主幹校である奈良女子大学関係者、平成28年度より当COC+事業に参加する奈良県立大学関係者、事業協働機関である奈良県、下市町、十津川村、野迫川村はじめ県下のCOC+事業参加企業他約140名関係者が一堂に集い、キックオフに相応しく活気ある雰囲気の中で行われました。
≪盛況となった会場≫
冒頭、奈良女子大学 今岡学長の開会挨拶、奈良県松谷副知事の来賓挨拶に始まり、文部科学省高等教育局国立大学法人支援課国立大学戦略室 春山室長より「地域社会の活性化における高等教育機関の役割と地域との協働関係の実質化」と題し基調講演が行われました。
その後、続いて3大学・高専からCOC+事業の概要説明が行われ、本校からは藤田専攻科長より奈良高専のCOC+事業における役割や地域創生研究センター(TOMO)よる地域連携研究の事例紹介(研究クラスター)、地域創生マインド養成プログラムの計画紹介などが行われました。
≪奈良女子大学 今岡学長の開会挨拶≫
≪事業概要説明:奈良女子大学 西村 やまと共創郷育センター長≫
≪奈良県 松谷副知事 ご挨拶≫
≪事業概要説明:奈良工業高等専門学校 COC+事業実施責任者 藤田専攻科長≫
≪基調講演:文部科学省高等教育局国立大学法人支援課国立大学戦略室 春山室長≫
≪事業概要説明:奈良県立大学 地域創造学部 岡本准教授≫
事業概要説明の後、COC+事業の評価委員会委員である奈良女子大学 長友先生と浦岡先生からそれぞれにコメントを頂きました。
また、意見交換の場では、出席者から地方創生に向けた県内企業・自治体と大学・高専の協働の重要性に言及される意見が多く聞かれ、大学・高専に対する熱い期待と力強いご支援のエールを頂きました。
≪出席者からの質問に熱心に聞き入る3大学・高専代表者≫
≪ご出席の方々から熱心なご質問・力強いエールを頂きました≫
最後に7協働機関(奈良女子大学、奈良工業高等専門学校、奈良県立大学、奈良県、下市町、十津川村、野迫川村)の協定書の披露・記念撮影が行われ、今後の当COC+事業推進に向けた一致団結の姿を強く印象付ける会合となりました。
≪協定書披露での本校谷口校長挨拶≫
≪7協働機関代表者による協定書披露式≫
「地(知)の拠点大学による地方創生推進事業(COC+)」キックオフシンポジウムを開催します (2016年2月16日掲載)
本学は、平成27年度において文部科学省が公募した「地(知)の拠点大学による地方創生推進事業(COC+)」において、奈良女子大学との協働による取組『共創郷育:「やまと」再構築プロジェクト』が採択されました。
平成28年度からは奈良県立大学も協働機関として参画し、奈良県等の公共団体、企業等と協働して地域における雇用創出、学生の地元定着の向上を積極的に推し進め、地方創生に貢献してまいります。
本シンポジウムでは3校の取り組みを紹介させて頂き、今後の事業展開の方策等についてご意見を賜り、事業の道筋を検討していきたいと思います。
《名称》 「地(知)の拠点大学による地方創生推進事業(COC+)」キックオフシンポジウム
《開催日時》 平成28年3月13日(日) 13:00~16:00 (12:30 受付開始)
《開催場所》 橿原ロイヤルホテル
《料金》 入場無料
《定員》 約100名
《主催者等情報》 主催 奈良女子大学
共催 奈良工業高等専門学校
《参加申込方法》 E-mailまたはFAXにて奈良女子大学まで事前申込願います。
《お問合せ先》 奈良女子大学やまと共創郷育センター支援室
0742-20-3989
E-mail coc-yamato@cc.nara-wu.ac.jp
3 月 13 日 シンポジウムポスター_ FAX申込用紙.pdf
『地域の課題を解決するアイデアを出そう』 ~本校教員による地域創生授業が実施されました~ (2016年2月3日掲載)
専攻科2年生の『社会技術特論』(全専攻必修科目)で,年初に奈良女子大学の寺岡先生をお招きして地域創生の講義をしていただきましたが,今回は,本校機械工学科の福岡寛講師よる地域創生のワークショップを実施しました。(平成28年1月29日(金)) 先生の専門である流体力学と参加学生自身の専門知識を組み合わせて,地域の課題解決のためのアイデアを出そうという演習です。90分の講義の前半15分で簡単な流体力学の説明があり,その後,さっそくワークショップに入りました。専攻科2年の学生は,1年生の時に『システムデザイン演習』で問題解決のための話し合い技術(ファシリテーション技法)を学んでいますので,開始後,すぐに話し合いが進んでいきました。
特に,今回は農業分野での課題についてアイデアを出し合いました。1班は,土砂崩れの問題について考えました。土砂崩れの予想をするセンサーなどのアイデアが出ました。2班は,都会でできる農業「スマ農」-IT技術などを使って農業のイメージを変える提案がなされました。3班からは,「女性が働きやすい農業」にフォーカスされたアイデアが出されました。「虫対策」「手が汚れる」「腰をかがめる必要がある」など女性が農業を敬遠することに対する対応策が提案されました。4班は,農業の課題を総合的に解決する方法として「モニタリング技術」を中核に据えたアイデアが出されました。そして,最後の5班のアイデアは,「自然と植物の関係を明らかにすること」が重要であると考え,植物の育成状況を測定し,それをデータベース化というものでした。限られた時間の中で,参加学生も満足できる話し合いがなされました。技術者として地域に貢献できることは何かと考えるきっかけになったと思います。
話し合いの流れを書いたアジェンダ(会議進行表)
付箋を使って,アイデア抽出。 アイデアの評価も100ドル法というユニークな方法
班ごとの 発表風景です。
奈良経済同友会例会に出席しました (2016年1月25日掲載)
平成28年1月18日(月)に奈良女子大学に於いて
奈良経済同友会例会が開催され、本校から桐川副校長・教務主事、藤田専攻科長をはじめ
10名の教職員が出席し、交流を図りました。
例会第1部において、奈良女子大学やまと共創郷育センター長 藤原素子先生、
本校 藤田直幸専攻科長、株式会社南都銀行 公務・地域活力創造部グループ長代理 澤村 弘 様
が地方創生に対する大学・高専・企業の取組についてプレゼンテーションを行いました。
事業概要、個々の課題に対する取組、奈良県をはじめ奈良県下市町村の
地方版総合戦略の動向及び各自治体の動向について説明があり、
今後のCOC+事業の取組において有益な情報提供がなされ、
出席者は熱心に耳を傾けていました。
第2部において、奈良女子大学 研究院生活環境科学系 中田理恵子先生より、
奈良女子大学の研究成果について発表がありました。
出席者は興味深く講演に耳を傾けていました。
(奈良女子大学 藤原先生のプレゼンテーション)
(藤田専攻科長のプレゼンテーション)
公務・地域活力創造部グループ長代理 澤村 弘 様
のプレゼンテーション)
(奈良女子大学 中田先生の講演)
地域創生授業が始まりました (2016年1月25日掲載)
平成28年1月15日(金)
専攻科2年生の授業科目「社会技術特論」において、奈良女子大学大学院人間文化研究科の寺岡伸悟教授をお招きして、特別授業を行いました。「社会技術特論」は、専門学科教員による最先端技術についての講義、弁理士による特許についての講義等を15回にわたってオムニバス形式で進めて行く授業で、技術者・研究者として社会に貢献するために必要な幅広い視野を養成することを目標としています。今回は、COC+が開始されたことも踏まえ、事業協働機関である奈良女子大の寺岡先生に、「技術者にとっての地域創生」というテーマで講義をいただきました。本校でもいよいよ、地域創生関連授業がスタートしました。
(授業風景1)
寺岡先生より、取り組んでこられたモデル事業(高齢者の営農を支える「らくらく農法」の開発 )を事例に過疎対策の難しさを学生に紹介いただきました。技術と社会の関係において、技術の進歩と社会の変化がマッチしたときにはじめて技術は普及するとの言葉に学生は感銘を受けたようでした。
(授業風景2)
寺岡先生が過疎対策の研究に取り組まれたときに、吉野の柿農家との出会いがありました。奈良県の名産である良質な柿を生産する背後には農家の方々の重労働がありました。大量の柿の入ったかごを働き手(特に高齢者)がとても苦労して運搬しなければならず、重量物の運搬労働の軽減が求められていました。
寺岡先生は、奈良県や地元企業、奈良高専を含む多くの大学と研究グループを作り、JSTの戦略的創造研究推進事業(社会技術研究開発)に申請し、採択されました。このプロジェクトの目的は「高齢営農者があと10年長く営農を続けられ状況をつくることで、農村コミュニティの衰退、荒廃を抑制すること」でした。つまり、農村コミュニティを高齢者の生きがいの豊作地帯(らくらく・楽しく・仕事有り)にすることを目指し、①コミュニティ、②生業(農業)、③道具(機械)、④からだ(健康)の4つの側面からの支援を実施されました。具体的には、高齢者の方が扱いやすい「新しい電動運搬車」、「らくらく栽培」システムを導入、営農者の身体点検と怪我の予防体操「らくらく体操」なとに取り組まれました。
(授業風景3)
このプロジェクトでは、研究グループと地元住民が連携して作り上げ、そこで異文化交流、一緒にものづくりに取り組めたことに大きな価値があるとのことでした。
奈良県には、特に南部東部地域には典型的な地方の少子高齢化問題があること、いわゆるベッドタウンが高齢化し空洞化する状況の中、いかに街を再活用できるか、県外消費全国1位等の取り組み課題があり、COC+事業を通じてこれらの課題に取り組み、地域創生の一端を担いたいとのことでした。
第1回やまと共創郷育センターCOC+事業協議会が開催されました (2015年12月24日掲載)
平成27年12月18日(金)に橿原ロイヤルホテルにて第1回やまと共創郷育センターCOC+事業協議会が開催され、本校からは桐川副校長・教務主事、COC+事業責任者・藤田専攻科長、早川地域創生研究センター長が出席しました。同協議会は奈良女子大学と事業協働機関の間でCOC+事業を達成するための情報共有や事業全体の実施にかかる重要事項を審議するための会議であり、主幹校の奈良女子大学関係者のほか、COC大学である本校、事業協働機関である奈良県、下市町、十津川村、野迫川村、COC+事業参加企業の関係者が一堂に集いました。 奈良女子大学の今岡学長からCOC+事業の概要説明が行われ、奈良工業高等専門学校の藤田専攻科長より本校のCOC+事業に関する取り組みと「福祉ロボットクラスター」の取組事例について説明が行われました。協議会出席者一同はCOC+事業の推進に向け、互いに連携することを確認しました。協議会閉会後は、株式会社studio-L 山本 洋一郎氏により「若者の参加なくして未来なし」と題する若者の地域活動参加に関する実例を紹介する講演会が開催されたほか、参加者間で懇親会が催され、今後の円滑な事業実施のための良い情報交換の場となりました。
奈良女子大学 今岡学長が議長をされました。
桐川教務主事から挨拶がありました。
藤田専攻科長より奈良高専の取組事例について説明がありました。
株式会社studio-L 山本 洋一郎氏 に講演いただきました。
文部科学省「地(知)の拠点大学による地方創生推進事業(COC+)」に採択されました (2015年10月19日掲載)
平成27年度において文部科学省が公募した「地(知)の拠点大学による地方創生推進事業(COC+)」において,奈良女子大学との協働による取組み「共創郷育:「やまと」再構築プロジェクト」が採択されました。
また,奈良工業高等専門学校は,この取組みにおいて進められる全学的なカリキュラム改革や産学官金連携による地方創生への取組み等が,事業の趣旨に合致する特に優れたものとして認められ,「地(知)の拠点大学」として文部科学省の認定を受けました。
今回のCOC+には全国の大学等から56件の申請があり,そのうち40件(247機関)の取組みが採択されています。
奈良女子大学のHPは以下のURLです。
↓
●事業概要
「共創郷育:「やまと」再構築プロジェクト
」●事業協働機関
・主幹大学(COC+大学) 奈良女子大学
・参加校 (COC+大学)
奈良工業高等専門学校・事業協働機関
(参加自治体) 奈良県,下市町,十津川村,野迫川村
(参加企業等) 奈良経済同友会,奈良テレビ放送株式会社,株式会社南都銀行,奈良交通株式会社,
奈良県農業協同組合,奈良中央信用金庫,三晃精機株式会社,テクノス株式会社,
河村繊維株式会社,社会福祉法人天寿会特別養護老人ホームひびきの郷,
社会福祉法人恩賜財団済生会奈良病院
●事業の一部を協力する大学 奈良佐保短期大学
●奈良高専の主な取組み
(1) 奈良高専が培ってきた「ものづくり」教育・研究力や産学官連携実績に、奈良女子大と協働で実施する本事業「共創郷育「やまと」再構築プロジェクト」で構築される新たな「地域創生志向教育」という教育の柱を加えた研究組織再編により本校は教育改革を断行します。 これにより、本校の強力な「ものづくり」力を活用して、事業協働地域の 「まちづくり」、「ひとづくり」、「しごとづくり」へ貢献することが本事業の目的です。
(2) 本事業において、奈良県の抱える重点課題のうち、①地域産業の支援・創出、②農林業の振興、③医療・福祉の充実、④防災・危機管理に焦点をあて、世界市場を視野に入れつつ工学的な 視点からこれらの問題を解決できるリーダー人材を養成します。 このような人材を育成するために、本校の教育資産である「PBLによる問題解決能力養成(エンジニアリグデザイン教育)」や「研究志向型高専教育」に加え、現行の国際交流活動をさらに体系化した「国際エンジニア養成コース」と本事業の理念である「共創郷育」に基づく新規カリキュラム「地域創生マインド養成教育プログラム」を実施します。
地域創生マインド養成教育プログラムは、以下の4つの柱からなり、
①地域への友愛を涵養する地域創生理解科目の新設
②事業協働機関と共に策定・実施するCo-op(Cooperative)教育カリキュラムの開発
③地域と智(とも)にして発展する研究クラスターによる地域共創研究環境の整備
④地域貢献活動(学市連携公開講座など)および国際交流活動との連動による深化・充実化
自治体、ものづくり企業、社会福祉法人、金融機関などと連携しながら、「地域創生人材育成」の方向を明確に打ち出した教育プログラムとすることで県内ものづくり力を高める高度人材を養成します。
(3) 雇用創出のために、「①新技術開発による既存企業におけるエンジニアの活躍の場の創出」、「②県内の諸問題解決を目指す企業と奈良女子大などと共同での新規事業の立ち上げ推進」、「③企業誘致への積極的な関与」の3つの戦略を実施します。
●事業期間
・平成27年度~平成31年度
●事業概要図
(奈良女子大学) (奈良高専)
20151013 nara-wu2.pdf 20151013nara-k.pdf
※地(知)の拠点大学による地方創生推進事業(COC+)」とは?
平成25 年度から「地域のための大学」として、各大学の強みを生かしつつ、大学の機能別分化を推進し、地域再生・活性化の拠点となる大学の形成に取り組んできた「地(知)の拠点整備事業(大学COC2事業)」を発展させ、地方公共団体や企業等と協働して、学生にとって魅力ある就職先を創出・開拓するとともに、その地域が求める人材を養成するために必要な教育カリキュラムの改革を断行する大学の取組を支援することで、地方創生の中心となる「ひと」の地方への集積を目的としています。
文部科学省のホームページ
http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/kaikaku/coc/
日本学術振興会のホームページ
http://www.jsps.go.jp/j-coc/index.html