令和2年度後期開講「政治経済(担当:竹原 信也准教授、本科3年生対象 必修科目)」は、地域創生科目の一環として、地元金融機関および県内企業5社と協働して行われました。今年度は新型コロナウイルス感染拡大に備え、対面形式とオンライン形式を併用して実施されました。
令和2年11月、奈良中央信用金庫 地域産業創生部 山田様による「奈良県 経済・SDGs」と題した特別講義(録画)を視聴し、奈良県下の地域や経済の現状と、全世界の共通目標である"SDGs(持続可能な開発目標)"について学びました。
12月初旬には、県内企業5社をお招きし、協働していただくクラスに対してそれぞれ特別講義が行われ、実際のものづくりの現場が抱える問題や、SDGsに取り組みながら企業が発展していくための課題テーマが提示されました。

本校 一般教科 竹原准教授
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学生たちはグループワークの中で、情報収集、意見交換や資料作成を行いました。また、各企業様から学生の中間発表に対してグループ毎にアドバイスをいただき、更なる熟考を重ねて最終発表に臨むことができました。

奈良中央信用金庫 地域産業創生部
山田 章生様
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株式会社タナベ x 機械工学科
志村 亮 代表取締役社長
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株式会社品川工業所 x 電気工学科
小笠原 昭典 代表取締役社長
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西垣靴下株式会社 x 電子制御工学科
西垣 和俊 代表取締役社長
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株式会社フルックスホールディングス x 情報工学科
黒田 久一 代表取締役社長
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株式会社呉竹 x 物質化学工学科
山際 義敬 常務取締役
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期間半ばには、企業様にアドバイスをいただき、学生たちはグループワークを重ねました。最終発表では、オンライン上に各班のプレゼンテーション動画を提出し、それぞれ各企業様と奈良中央信用金庫様に講評していただきました。

特別講義の様子
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グループワークの様子
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最終発表は、オンライン上に各班のプレゼンテーション動画を提出しました。企業様からは「アイデアがユニークであった」、「資料がみやすく工夫されていた」、「実現性はどうですか。是非実現させてください」、など各班に対して丁寧なご講評をいただきました。
学生たちはこの取り組みを通じて、SDGsを切り口にした問題解決力、プレゼンテーションスキル、そしてチームでプロジェクトに取り組む力を養うと同時に、難しさにも気づくことができました。さらに、ウィズコロナ時代の新しい授業形態にも素晴らしい適応力を発揮することができました。
授業後のアンケートでは「SDGsへの理解が深まった」「企業の活動がどういうことなのかを知った」「プレゼンテーションが上手くなりたい」といった感想が聞かれました。企業様と直接接する機会が持てたこと、事業提案など実践的な経験ができたことに、多くの学生が肯定的であり、本授業を通じて充実と成長がうかがえました。
本校は、奈良県の経済や産業について学び・考える地域創生科目群を、次年度も引き続き開講します。
末筆ではございますが、企業の皆様におかれましては、弊校の取り組みに対し多大なるご理解とご協力を賜り、厚くお礼申し上げます。