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科学教室 「手作りモータを作ろう! ~電気エネルギーから運動エネルギーへ~(大和郡山市)」(令和7年12月13日 於 奈良高専)

 令和7年12月13日(土)、奈良高専にて大和郡山市との学市連携協定事業の一環として、科学教室「手作りモータを作ろう! ~電気エネルギーから運動エネルギーへ~」(電気工学科担当)を開催しました。当日は、大和郡山市内の小学5・6年生12名が参加し、モーターの働きや構造について学び、実際にモーターを製作することで、ものづくりの楽しさを体験しました。
 講師は電気工学科の池田陽紀准教授が務め、本校5年生6名と研究生2名が学生スタッフとして受講生をサポートしました。教室は以下の内容で進行しました。

◆実施内容◆
①全体説明:
 開講挨拶、講師・スタッフ紹介、学科紹介

②エネルギーの移り変わり、モーターの役割、電流と磁界のお話:
 私たちの暮らしにはさまざまなエネルギーがあり、そのエネルギーを一度電気エネルギーに変えることで、エネルギーを送りやすく、使いやすいようにしています。そして、電気エネルギーから動力(運動エネルギー)を取り出すのがモーターの役割です。受講生の皆さんにモーターの仕組みを理解してもらうため、実演を交えながら説明しました。

③モーター製作:
 モーターにはいろんな種類がありますが、今回は固定子コイルが作る磁界のそばで永久磁石が回る、同期モーターに近い形のモーターの製作に取り組みました。

④まとめ

 受講生は慣れない作業に戸惑いながらも、学生スタッフのサポートを受けつつ、テキストの手順に沿って製作を進めました。モーターが完成しても、スイッチを入れるとすぐに磁石が回転するものは少なく、先生や学生スタッフとともに試行錯誤や調整を重ね、最終的にプロペラを回すことに成功しました。最後には完成したモーターでプロペラを回転させ、その回転数を測定しました。上位3名の発表があり、中には1分間に1,000回転を超えるモーターを作った受講生もおり、驚きの声が上がる場面もありました。
 形が完成してからも、磁石を安定して回転させることや回転数を上げることに苦労しました。「なぜ?」「どうして?」を考えて、エナメル線の巻きつけ方や位置を変えたり、磁石のバランスを調整したりしながら、どうしたらうまくできるかを考えて工夫することがものづくりの面白いところです。
 今回の科学教室が、ものづくりの楽しさを知るきっかけになり、奈良高専にも興味を持ってもらえたら嬉しく思います。

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