2025年度(令和7年度)大和郡山市「少年少女パソコン教室」の年間計画(全20回)のうち、奈良高専情報工学科が担当する「アニメーションを作ろう」の全3回が無事終了しました。
受講者のみなさんが楽しみながらも真剣に取り組む姿に、講義を担当した教員や補助学生一同、大きな喜びとやりがいを感じました。
今年度もご参加ありがとうございました。
【6月21日(土):第1回】
第1回目は、情報工学科 松尾賢一 教授が担当し、アニメーションの基礎知識やアニメーション作りに必要となるパソコン操作について講義を行いました。
画像は小さな点の集合体であることや光の三原色(赤・緑・青)について説明を行い、続いて、アニメーション作りで必要となる画像の「切り取り」や「大きさ変更」等の画像処理方法を受講者のみなさんに実践してもらいました。
教室の後半は、校内を散策しながら好きな場所で撮影した写真を演習室へ持ち帰り、ソフトウエアを用いて自分の顔部分を決められた大きさに切り取るなどの画像処理方法を学んでいただきました。


【6月28日(土):第2回】
第2回目は、情報工学科 上野秀剛 准教授が担当し、アニメーションの仕組みに関する講義の後、モデリングクレイ(粘土)を用いたアニメーション作りの準備を行いました。
まずは、アニメーションの仕組みとして、マウスで連続性のある複数枚の絵を描き、それらをフリーソフトでつなぎ合わせ、静止画からアニメーションが作成できることを体験してもらいました。次に、モデリングクレイで作成したペンギンの3枚の写真を連続動作となるよう配置し、ペンギンが歩く様子のアニメーションを作成してもらいました。1コマの再生時間を変えるなどして、動画に変化を加える様子が見られました。
続いて、パソコン演習室からオープンラボに場所を移し、モデリングクレイを使って、アニメーション作りに使うパーツ製作に取りかかりました。今回は途中までの作業となり、仕上げは次回に行う予定としました。


【7月12日(土)】
第3回目の最終回も、情報工学科 松尾賢一 教授が担当し、前半の時間には第2回目の続きとして、撮影に使うモデリングクレイを仕上げました。そのあと、デジタルカメラを使ってコマ撮りにチャレンジしました。後半は、撮影した静止画を繋ぎ合わせてアニメーションを製作しました。
撮影では、パーツを多数駆使したもの、少しずつパーツを動かして多数のコマを撮影したものなど、作りたいアニメーションを思い浮かべながら、工夫を凝らして撮影に取り組む様子が見られました。
最後に完成した作品が次々と披露され、受講者のみなさんのアイデアがたくさん詰まった力作の動画を楽しむことができました。


