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『地域と世界の文化論』(担当教員:竹原准教授)において、奈良女子大学 寺岡伸悟教授による特別講義がおこなわれました。

≪『地域と世界の文化論』担当 竹原信也 准教授 ≫

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第6週 特別講義 奈良女子大学 寺岡伸悟教授
地域と歴史・文化【1】奈良の地域性と文化を知る

2019年5月21日(火)、本校 地域創生交流室において、奈良女子大学 寺岡伸悟教授による第6回『地域と世界の文化論』の講義が行われました。

冒頭、担当教員 竹原准教授から寺岡教授の紹介がありました。

続いて、「奈良の地域性と文化を知る」と題して、寺岡教授の講義が始まりました。寺岡教授は、「観光社会学」、「地域メディア論」、「地域社会のシステム研究」を主なテーマとした社会学を専門とされております。本校で講義をされるのは今回が3回目となり、本講義では、奈良県の地域区分や伝統産業を中心に講義が行われました。

日本地図から見た奈良県の位置を配られた地図上に書いてみることから始まり、まずは奈良県の地理的特徴を学びました。

続いて、奈良県の伝統産業である"墨"や"筆""奈良晒""吉野紙""奈良漆器"などについて紹介があり、伝統産業のこだわりの良さを知ると共に、後継者不足、本物志向の高級品ゆえの販売減少など抱える課題について学びました。

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(講師紹介の様子)

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(奈良女子大学 寺岡教授)

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(講義の様子)

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(講義の様子)

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(質疑応答の様子)

講義のまとめとして、奈良県では上質で少量生産である神仏に捧げるものづくりが特徴であること、内陸という立地が大量輸送に不適で、生産量日本一を誇る靴下のような軽くて搬送性の高いもの以外は大きな産地にならなかったこと、さらに、近代の大量・均質生産の流れの中で奈良の伝統産業が苦戦していることについて説明がありました。奈良県の伝統産業が抱える課題に対し、エンジニアの視点から解決策を探り、ユニークなアイデアが生まれることへの期待を示されました。

最後に、質疑応答の時間が設けられ、学生からの熱心な質問に対し寺岡教授が丁寧に回答されました。

本講義を通じて学生が奈良の地域性と文化を知ると共に、奈良への意識を高める良い機会となりました。

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