本校本科2年生を対象とする「国語Ⅱ」(担当教員:松井真希子准教授、奧野わか菜非常勤講師)は、高校2年生に相当する国語力を身に付けることを目的とした、現代文・古文・漢文を総合的に学ぶ科目です。
この「国語Ⅱ」の授業の一環で、令和8年9月24日(木)、奈良教育大学の北山聡佳先生(仮名書道)、橋本昭典先生(中国古典学)を講師としてお迎えし、仮名で木簡名刺を作るという特別授業を実施しました。奈良教育大学で書道を学ぶ大学生11名のみなさんのサポートのもと、機械工学科2年、電子制御工学科2年、物質化学工学科2年の学生が受講しました。
まず、橋本先生から、書道の芸術性と中国古代における木簡名刺についてのお話がありました。「名刺」という語ではなぜ「刺」の字を使うのか、当時の名刺はどのように使われていたかなど、身近な存在である「名刺」についての理解を深められる内容でした。
次に、北山先生から、仮名の種類や仮名書道の実践について動画を交えながら説明がありました。古代日本における文字の表記や、仮名の一種である万葉仮名や女手について学び、仮名についての知見が広がる内容でした。また、仮名書道の「連綿」という技法についても学びました。
実践では、学生たちは墨と筆を用いて半紙に万葉仮名や女手で自分の名前を書く練習を行い、その後、木簡に清書し、木簡名刺を作成しました。練習の際には、奈良教育大学の学生からアドバイスをもらうなどして、真剣に文字を書くことと向き合っていました。
今回の特別授業では文字の持つ歴史や芸術性を体験的に学ぶことができました。デジタル化が進む昨今、自分で文字を書く機会が減少しつつありますが、今回の授業を通して学生たちは文字を書くという行為の楽しさや価値を実感できたようです。

なお、本特別授業は文化庁の芸術文化政策の一つである「学校における文化芸術鑑賞・体験推進事業」の「2.芸術家の派遣」に採択されて実施したものです。