イベントで参加者に説明する赤松さん
小学生に会うことがまずないので、とても新鮮な気持ちでした。
1番感じたことは、『水素』の説明だけでも難しいということです。
「水素は軽い気体で、風船に入れたら浮くんよ。」と言っても、なかなか伝わらない...
私自身も子供の頃、風船には同じ空気が入っていると思っていたので、それを伝えるには苦労しました。
でも、目を輝かせてニコニコして聞いてくれる子供たちと出会えてよかったと思います。
イベント参加者に声を掛ける赤松さん
親の勧めがあって入学しました。
小学低学年の頃から、理科が楽しかったんです。理科全般が好きでした。
中学の理科の先生が常にちょっとした実験をしてくれて、楽しかったことをよく覚えています。
今では実験と言えないような簡単な実験でした。
葉っぱを見て、葉脈を見つけるとか。ものを溶かしてみるなど。
詰め込み型の勉強ではなく、実際に自分で手を動かしてすることが楽しいと思いました。
そんな小さな実験でもワクワクしたのを覚えています。
高専では沢山の実験をすることが出来ると聞き、決めました。
きっと、定期テストの厳しい基準点に心配している人も多いんではないかと思います。
正直、レポートを提出することを大変だと思うこともあります。
でも、『理科が好き』だったり、『実験をしたい』という気持ちが強い中学生にはぜひ入学してほしいと思います。
普通科だと実験をするチャンスはなかなかないと思います。
おすすめは「実験が好きな人」です!
専攻科に上がろうと思ったのは、実験の成果はすぐに出ない、
専攻科の2年間でじっくり実験をしたいと思ったからです。
今行っているのはイオン液体の合成の研究です。
イオン液体はちょっとだけ構造の違うものをアレンジして合成ができる、デザイナー溶媒とも言われている液体なんです。
なので、無限の可能性がある研究を手を動かしてコツコツ進め、思う成果が出たときには感動があります。
まだ、卒業後就職するのか大学院に進学するのかまだ決め切れていませんが、研究は楽しいです。
和歌山工業高等専門学校 生物応用科学科
綱島 克彦 教授