K-§MART SEEDS集新しいセンシング材料について
粘土がセンサーに

概要

環境中には様々物質が存在するが,その中でも揮発性有機化合物は人への健康被害をもたらすために,これらを迅速かつ高感度に検知するセンシング材料が必要である.また,高機能であっても,安価で容易に大量合成可能ことも求められる.これを実現するための手段として粘土材料を基材として,蛍光物質を組み込んだセンシング材料を開発する.

従来技術
従来,空間中の揮発性有機化合物の検知には半導体センサが用いられている.
優位性
半導体センサには無い,物質の検知・認識能力を有し,検知のためのエネルギーインプットが小さい.

特徴

粘土材料の一種である層状複水酸化物は,層状構造を有しており,その層間に陰イオン性物質を取り込む能力を持っている.これを利用し,層間に界面活性剤や蛍光物質を挿入した新規な有機ー無機ハイブリット材料を創製し,迅速かつ高感度に応答する新規センシング材料を開発する.このセンシング材料は,層間に挿入する物質を変更することで,特定の物質のみを検知・認識する機能を付与したり,検知対象を揮発性物質から水中のイオンへ変更することも可能であるなど,その応用範囲は極めて広範である.化学センサ

実用化イメージ・想定される用途
・特定の物質のみを検知可能なセンサ
・高感度センサ
実用化に向けた課題
・紛体材料の固体化
・共存物質の影響評価

研究者紹介

伊達 勇介(だて ゆうすけ)researchmap

米子工業高等専門学校・総合工学科・准教授

研究者からのメッセージ

実用化にはさらに多くの検討が必要ですので、一緒に研究してくださる方を求めています。

研究キーワード

化学センサ

センシング

層状複水酸化物

粘土

蛍光

知的財産権

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