貧酸素化が問題となっている水域へ、高効率で溶存酸素濃度を供給する装置の設計、実証実験を行っています。溶存酸素濃度を効率よく供給するためには、マイクロバブルを使用しており、微細な気泡が水中で滞留することで、供給ガス量当たりの酸素溶解量を高めることができます。
微細な気泡は上昇速度が遅く、水中を漂いながら気体が溶解する特徴を有することが明らかになっています。この性質から、空気を微細気泡として水中に供給することで、効率的な溶存酸素濃度の改善を図ることが可能になります。我々はマイクロバブルおよび従来の技術であるマクロバブルを使用して、淡水中に空気を供給すると、溶解効率はマイクロバブルが約1.6倍高いことを確認しています。この技術は水質改善のみでなく、様々な産業への応用も期待されます。
NEDO[燃料電池等利用の飛躍的拡大に向けた共通課題解決型産学官連携研究開発事業/水素利用等高度化先端技術開発/PEFC用イオン液体含侵型Pt/MPC高活性・高耐久カソード触媒合成技術の研究開発の研究開発事業」として実証中。
藤井 貴敏(ふじい たかとし)researchmap
米子工業高等専門学校 物質工学科 講師
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