様々なIoTシステムを開発する中で、センサを用いた高精度な環境計測を実現することは重要です。特に、安価なセンサを高耐久・長期間計測できる手法について研究しています。また、LoRaなどで用いられるサブギガ帯(920MHz)の通信は災害に強い(雨の影響・低消費電力)という特徴があるので、本研究では災害時に使用可能なサブギガ帯を用いたIoTシステムを開発しています。
夜間のビニールハウスの中などは湿度が100%となり、安価な湿度センサは結露によって1週間程度で精度が低下するなどの問題が起こります。本研究では、湿度センサを加温することで結露を防ぎ、ビッグデータから湿度を補正する手法を提案しています。
また、植物に含まれる水分によって無線LANなどの2.4GHz帯の通信は阻害されてしまいますが、960MHz帯は良好に通信可能です。しかし、960MHz帯の通信は導入が難しく、一般的に利用するためには共通プロトコルの確立が必要であると考えています。本研究では、共通プロトコルの応用として、まずは災害時に利用可能な安否情報共有システムを実現しています。
そのほか、3Dプリンタを用いて治具や工具などをラピッドプロトタイピングによって作成することで、まず使ってみてからより良い方法を探すやり方(アジャイル開発)を取り入れています。高耐久な農業用VPDセンサの開発災害時用情報通信システムの開発
センチメートル級自己位置通知システムの開発
岩田 大志(いわた ひろし)researchmap
IoTシステム開発における基礎的な技術ですが、IoTシステム開発全般についても行っていますので、技術相談や共同研究についてもお気軽にご相談ください。
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