K-§MART SEEDS集対話応答システムにおける自然に継続可能な応答文生成

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概要

非タスク指向型対話システムは単純な会話が可能であるが,会話履歴を次の応答へと影響させることで自然な会話の継続を行う能力や会話している話題の事実情報を踏まえた応答の生成や会話対象であるユーザを学習することで各ユーザに適した応答をする能力は未だ不十分であると言える.TransformerやBERTの学習に連続した対話履歴を使用し自然な応答文の生成を行う.

従来技術
近年,人工知能の 1 つである対話システムの発展が目覚ましい.対話システムには特定の目的を達成するタスク指向型システムでは様々な企業が製品化に成功するなど一定の成果が確認できている.
優位性
非タスク指向型対話システムは一般的な雑談を行うことを目指しているため,非母国語学習での会話練習等に使用可能となる.

特徴

自然に継続できる対話システムとして,これまでの会話に沿った応答文を生成する必要がある.そこで, 1 発話文ではなく複数文の対話履歴を学習するモデルを作成する.このモデルは会話の流れを構成する対話履歴を文単位の時系列データとして扱い,時系列データを扱えるように拡張した BERTで学習し,自然に継続できる応答文を生成する.更に,この BERT モデルとは別に作成した自然な継続文かを判別する判別器でより良い応答文を選択する.この時系列 BERT モデルの有効性を定量的に解析する.ユーザとシステムとの会話を自然に継続させるためには,会話内容を表す話題が大局的もしくは局所的に継続している必要がある.そこで,外部知識として Wikipedia をBERT の事前学習として学習し,その BERT の Fine-Tuning で対話履歴に転移学習し,外部知識を反映した応答文候補を出力するモデルを作成する.チャット型の対話ロボット

実用化イメージ・想定される用途
・英会話学習システム
実用化に向けた課題
・外部知識を学習するモデルの最適化
・乱数による多様性拡張

研究者紹介

丸田 要(まるた かなめ)researchmap

都城工業高等専門学校・電気情報工学科・助教

研究者からのメッセージ

共同研究等をご検討の際にはご連絡をください.

研究キーワード

自然言語処理

テキストマイニング

機械学習

深層学習

知的財産権

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