K-§MART SEEDS集薄膜光触媒を組み込んだマイクロリアクターを用いて効率の良い水素発生が実現できます。

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概要

マイクロリアクター (MCR) は、効率の良い混合が可能、容易な温度制御が可能、流れが層流である、表面積/体積が大きいなどの特徴をもっています。特に、MCRは流路内の拡散距離が短いため、光触媒(白金担持TiO2)薄膜をMCRに組み込めば、試験管中の反応に比べ効率の良い水素発生や有機合成を行うことができます。当研究室では、このMCRを自作しています。研究開発の概要

従来技術
酸化チタンは多用される光触媒であるが、粉末で使用さることがほとんどである。MCRの流路に酸化チタンを固定化したものもあるが、湿式法(ゾルゲル法)で作られるのが主流である。
優位性
スパッタリングで薄膜化した光触媒をMCRに組み込むため、MCRの作成が容易で、また、さまざまな形状のMCRを作成できる。

特徴

あらかじめ薄膜化した光触媒をMCRに組み込むため、異なる膜厚や表面荒さをもつ光触媒を調整し、それをMCRに組み込むことができる。市販のMCRには、既成の流路が組み込まれているため、ゾルゲル法で光触媒を固定化するとは難しく、また、用途に合わせたMCRを作成することは容易ではない。本方法では、流路をフィルムで作成またはマシニングセンタで加工し作成するため、短時間で、容易にMCRを作成できる。糖およびアルコールを利用した光触媒組み込みMCRによる水素発生MCRの効率の良い抽出を利用した有機合成反応研究関連設備

実用化イメージ・想定される用途
・薄膜化した光触媒を組み込んだMCRを利用した水素発生
実用化に向けた課題
・水素発生のための犠牲試薬(藻類由来の糖)の安定供給
・光触媒の劣化防止
・MCRの大型化

研究者紹介

山下 敏明(やました としあき)researchmap

都城高専物質工学科教授 専門:有機光化学

研究者からのメッセージ

MCRを使ってみたいと思われる方は、気軽にご相談ください。

研究キーワード

有機光化学

マイクロリアクター

光触媒

酸化チタン

知的財産権

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