色素系光アップコンバージョンとは励起状態色素の二分子反応により長波長光を短波長光に変換する方法である。本研究では、新規合成有機色素を近赤外光吸収増感剤として、種々の発光剤色素と組み合わせ、高効率で近赤外光から可視光へ変換可能な新規光アップコンバージョン系を構築し、波長変換素子としてその実用化を検討する。
色素系光アップコンバージョンとは励起状態色素の二分子反応により長波長光を短波長光に変換する方法である。近赤外光を可視光に効率よく変換できれば、太陽電池や水の可視光分解(水素エネルギー製造)の効率を向上でき、光医療・診断やバイオイメージングへの応用も期待できる。
光アップコンバージョン色素系含有多分岐共重合体複合膜の研究開発
光アップコンバージョン色素系含有(高分子/液晶)複合膜の研究開発
山根 大和(やまね ひろかず)researchmap
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デバイス化として実用化するには、リキッドステートでなく薄膜化によるソリッドステートでの利用が望まれるが、研究者らは高分子溶液への単純混合や真空蒸着といった方法ではなく、ハイパーブランチコポリマーを利用したフィルム化法を構築し、溶液UC色素系よりも強いUC蛍光強度の観測に成功している。また、これまでに有機薄膜太陽電池の高効率化の研究も行っており、色素評価、フィルム化、デバイス評価を一貫して行える。
光アップコンバージョン
色素系
波長変換素子
エネルギー変換素子ン
特願2017-065789, 特開2018-168257
特願2018-151614, 特開2020-026477