お知らせ

高専間連携!研究のつながり~奈良高専×和歌山高専~

更新:2023年06月28日

令和5年6月14日から16日の3日間、奈良高専物質化学工学科 松本充央特命助教が和歌山高専 綱島研究室・舟浴研究室においてイオン液体の合成に関する技術的な情報交換を行いました。
去年に引き続き、2度目の訪問になります。また、物質創成工学専攻科1年、縄手祥希さんも同行し、イオン液体の合成と物性評価に関する技術を学びました。

綱島研究室
和歌山高専綱島研究室

今年度から綱島研究室に技術補佐員として着任された菊地さんと堀田さん、そして、綱島先生ともイオン液体の合成に関する技術交流や意見交換を行いました。また、イオン液体の重要な物性である密度や粘度を評価する方法について学びました。
空き時間では、積極的に学生同士で交流し、両研究室間の共同研究をより効率的に進めるための関係性構築を図りました。     

最終日は、機能性イオン液体に関する研究を行っている舟浴研究室を訪問し、研究室を見学しました。舟浴先生と舟浴研究室の専攻科生から研究紹介を受けました。
午後は、共通機器室を見学し、中でもイオン液体合成で重要なNMR装置・測定に関して綱島研究室の学生(専攻科2年赤松さん)から説明を受けました。

実験
綱島研究室で実験をする松本特命助教と縄手さん

奈良高専 縄手さんの感想

綱島研究室のイオン液体の合成環境において、合成に携わる方からお話を伺うことで、技術や注意点などを学ぶことができました。特に新規イオン液体の開発に関するお話は、大変興味深く感じました。また、和歌山高専の学生と研究に関してディスカッションをすることで、疑問点の解消や、さらなる研究意欲向上に繋がりました。山田研究室でもイオン液体の合成を進めているので、今回学んだことを積極的に活かしたいと思います。

奈良高専 松本特命助教の感想

昨年度に続いて2度目の訪問となりました。昨年度の訪問では、イオン液体合成に関する基本的な技術に関して技術交流を図り、山田研究室(奈良高専)でも一部のイオン液体を合成できる環境を整えました。しかしながら、現状だと既存のイオン液体しか合成できないなど課題もあったため、今回、より応用的な技術を学ぶために、綱島研究室を再訪問しました。綱島先生をはじめ、今年度から新たに着任された技術補佐員の方とのディスカッションの甲斐もあり、今後はより効率的に共同研究を推進できると思います。また、今回の訪問では学生を同行させることで、学生間の交流促進も図りました。今回の対面での交流をきっかけに、両研究室間でより円滑にコミュニケーションが取れる関係性が構築できたように感じます。

集合写真
和歌山高専にて集合写真
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