お知らせ

奈良高専・和歌山高専の学生達の交流・共同研究の取組成果を学会発表!

更新:2023年04月04日

2023年3月27~29日に電気化学会第90回大会が東北工業大学で開催され、和歌山高専・奈良高専の教員・学生が参加し、共同研究による取組成果を発表しました。

春電気化学会

電気化学会案内
電気化学学会大会HPより

GEAR防災・減災(エネルギー)ユニット・山田裕久准教授(奈良高専)、綱島克彦教授(和歌山高専)、谷藤尚貴教授(米子高専)の研究室では学生主催による合同セミナーを開催する等、研究を通じた交流や共同研究が活発に行われています。

合同セミナー集合写真
2022年12月に開催した合同セミナー集合写真

高専では早い段階で学会発表する機会・チャンスに恵まれているのが大きな特徴で、電気化学会では、本科3年生から専攻科2年生まで幅広い学年の学生が発表に参加し、口頭発表を行いました! 

発表
口頭発表する奈良高専 縄手祥希さん
発表
和歌山高専 赤松兵馬さん

梅種炭の電気化学測定にチャレンジした和歌山高専・生物応用化学科3年生が学会発表!

なかでも和歌山高専・生物応用化学科3年の堀甲希(かつき)さんは「紀州梅種炭を用いた電極材料の調製と機能評価」という研究テーマで、奈良高専・専攻科2年の宇賀正紘さんの協力のもと梅種炭の表面観察や特性解析など電気化学測定を行い、発表しました。

堀さんに感想を聞いてみました。
「これまで、冬の電気化学会やサイエンスキャッスル、高専シンポジウムなど、ポスター発表やオンライン発表は行いましたが、対面で口頭発表は初めてでした。発表直前まで資料修正を繰り返していましたが、いざ発表してみたら、音響や操作などで慣れないこともあり、緊張しました。
もともと、和歌山高専の授業で自由実験があり、そこで、和歌山の特産品である梅種炭の用途開発という地域課題を知りました。電池に応用できないかなと思って、研究を始めました。やっているうちに楽しくなって、週3回、放課後に実験して、時には夜遅くまでかかることもありました。そんな中、和歌山高専・綱島先生から、奈良高専がXRD、BET、SEMといった電子顕微鏡装置が充実していることを教えていただき、奈良高専・山田研究室を紹介していただき、専攻科生の宇賀さんに協力・指導していただきながら、研究を進めていくことになったんです。実験は楽しいですし、それが地域に貢献できるならさらに嬉しいっていう感じでやっていました(笑)。
自由実験から、学会発表まで振り返ると、実験の仕方とか研究の仕方とか全然わからない状況からはじめて1年間で大分成長できたと思います。プレゼンテーションも、はじめの発表に比べたら、資料もよくなったし、考察も深くなったと思います。でもそれを上手く伝えきれたかという点では、新たな課題も見つかってよかったです。」

ガッツポーズ
口頭発表後、インタビューを受けた和歌山高専 堀甲希さん

発表資料:[3S16(大会学生会員講演)] 紀州梅種炭を用いた電極材料の調製と機能評価
○堀 甲希1、小藪 奏大1、宇賀 正紘2、綱島 克彦1、岸本 昇1、山田 裕久2 (1. 和歌山工業高等専門学校、2. 奈良工業高等専門学校)

GEAR5.0では、本科低学年~専攻科生が参加して高専や地域の壁を超えて課題解決・研究活動に取り組んでいきます。このような共同研究活動を推進することで、高専生が地域から世界へ視野を広げ、課題発見・課題解決の資質能力を高めるとともに、社会実装に着実に取り組んでいきます!

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