お知らせ

奈良高専 専攻科「地域社会技術特論」中間発表会を実施しました

更新:2023年06月09日

 去る2023年5月30日(火)、奈良高専、専攻科「地域社会技術特論」(1年次必修)において『地域創生に対して技術者として何ができるか?』を課題とし中間発表会を実施しました。 奈良高専GEAR-KEAの竹原准教授とGEAR佐世保ユニットのサブリーダーの谷口教授が中心になり授業を行いました。
主旨としては、地域(奈良県)における脱炭素社会実現に向けて、「地域において水素普及に向けた課題は何か」、さらに「水素エネルギー活用のニーズはどこにあるのか」を調査し、技術者の観点から地域社会において水素エネルギーの活用をどのように推進できるかを考えることです。

学生は7チームに分かれ、「水素エネルギーについて」の課題に対して、代表者が発表を行いました。


奈良県では水素ステーションは1か所しかなく、水素自動車の普及は、まだまだ伸びしろがある現状です。 今回は、GEAR活動の一環として、「トヨタユナイテッド奈良」の石田様に特別講演を行っていただきました。石田様は、実際に水素の燃料電池車(水素エネルギー関係)の実務に携わっておられ、奈良県内の水素自動車の普及の現状も踏まえ、学生の発表にも講評をしてくださいました。



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学生の発表の様子



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石田様よりコメントを頂く様子

  • ■谷口真爽さん(システム創成工学専攻・機械制御システムコース)
    オブザーバーとして、専門家の方に意見を聞けたことについて、とても貴重な体験が出来たと思います。
    実際に水素自動車は初めて見ましたが、本体の価格が高く、まだまだ手を出せない現状です。しかし、このような車が一般に走れるようになってこそ、脱炭素社会が進むんだと思います。

  • ■松本尚樹さん(システム創成工学専攻・機械制御システムコース)
    トヨタの方から、実際に水素自動車が売れない理由の1つとして、「認知されていない」との声がありました。
    私たちの発表は、「認知の向上を目指す」という目的があり、間違っていないと思う事が出来ました。
    水素自動車を見学して、当たり前だが、マフラーがないという事が確認でき、排気ガスの代わりに水が出るということで、本当にエコな車なんだと実感しました。
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    「トヨタユナイテッド奈良」の石田様による特別講演の様子


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    水素自動車MIRAIの展示の様子

     昼休みには水素自動車MIRAIの展示くださり、ご説明を受けました。多くの学生と、先生方も集まり、水素自動車MIRAIの車内を覗いて見たり、ボンネット内など興味津々で見学していました。また、石田様には学生からの質問に次々とお答えいただきました。

     予想を遥かに超える人数が訪れ、関心の高さに驚きでした。「水素自動車」が珍しくない世の中はいつになったら来るのでしょうか?学生の次回の発表が楽しみです。


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