長岡高専専攻科の1年「専攻科特別実験」(必修)において実施されている『エンジニアリングデザイン演習』とは、専攻科1年生必修科目として開設されている科目で、製品開発、システム開発の一連のプロセスに必要な会議法、発想法を学び、企画立案の進め方、グループで計画的に仕事を進める方法を身に付けることを目的として行われます。半年間にわたり、企業・地方公共団体等から依頼された課題について、全専攻(電子機械システム工学専攻、物質工学専攻、環境都市工学専攻)の専攻横断の異分野融合チームを組んで、各自が本科で学んだ専門知識を生かしながらグループで解決策を導き出します。
6チーム毎に異なるテーマに基づき、企画発表会を行いました。その中でも、「新型太陽電池の防災・減災に資する活用法」を課題としたFグループには、赤木准教授が質疑を行い、課題に対してのアドバイスを行いました。
「新型太陽電池の社会実装に向けた防災・減災に資する活用法の開拓」と題して、省資源(薄膜)&レアメタルフリー(安心・安全で資源的制約が無い)をコンセプトに長岡高専が中心となって開発をしてきた新型太陽電池を、暮らしや社会をよりよくしていくデザインされた太陽電池として活用するアイデアとプロトタイピングに機械工学科,電気電子システム工学科,物質工学科,環境都市工学科出身の学生たちがチームを組んで挑戦しています。
今回の企画発表会では、これまでチームで検討してきた太陽電池を生かした「プランター」、「空調服」、「再エネ・防災の意識向上のための教育プログラム」の3つのアイデアを提案し、利点とともに競合製品の調査に基づく課題点などについてまとめました。今回の参加者からの質疑応答を通じて、いただいたコメントを参考に、アイデアを絞り込み、プロトタイピングを進める予定です。
発表後の質疑応答では、学生間で活発に意見交換がされていました。 最終成果発表は、2023年8月4日に実施されます。今回出た、意見、質問を受け、どのような成果に繋がっていくのか楽しみです。