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【奈良高専】第13回イオン液体討論会」参加レポート

更新:2023年12月22日

去る令和5年11⽉21日と22日に朱鷺メッセ(新潟県新潟市)で第13回イオン液体討論会が開催されました。

本大会は日本全国の大学・高専・公的研究機関・企業のイオン液体研究者が一堂に会して、最新の研究成果に対して討論を行う、年に一度の学術会議です。討論会の名を冠することから、一般的な学術会議と比べて発表時間や質疑応答の時間が長いことが特徴です。

本大会に『GEAR防災・減災(エネルギー)』からは、奈良高専・山田研究室、和歌山高専・綱島研究室、米子高専・土田研究室の3校が参加しました。教員は、ユニットリーダー・⼭⽥裕久准教授(奈良⾼専)、松本充央特命助教(奈良高専)、綱島克彦教授(和歌⼭⾼専)、土田裕介助教(米子高専)の4名が、学生は3名(奈良高専:1名、和歌山高専:2名)が参加しました。

イオン液体討論会
新潟空港に設置された学会案内の電光掲示板の前にて(山田裕久准教授)

1日目は基調講演を聴講した後、山田裕久准教授、松本充央特命助教、土田裕介助教の3名の教員と全学生がポスター発表を行いました。発表時間は前半・後半それぞれで2時間にも及び、その間に多数の大学院生・大学教員が聴講に訪れていました。参加している教員や研究者はいずれもイオン液体のエキスパートであり、私たちの研究に対する理解度も高いことから、普段の学会と比べ非常に活発で深い議論ができました。

イオン討論会
参加した山田研究室の学生と松本充央特命助教

2日目は山田裕久准教授と松本充央特命助教が口頭発表を行いました。2会場に分かれていたにも関わらず多くの聴講者がいたことから、私たちの研究に対する関心の高さが伺えました。

イオン討論会ポスター発表
ポスター発表する和歌山高専の学生
イオン討論会ポスター発表
ポスター発表する和歌山高専の学生

奈良高専・和歌山高専から各1名に代表で本学会に参加した感想を聞いてみました。

奈良⾼専 物質創成工学専攻1年 音成 岬さん

「イオン液体に関する知見が広がるとともに、他学生方の発表能力や研究力の高さに刺激を受けました。ポスター発表ではその分野の専門家からの意見を多くいただけて、これからの研究に活かしたいと思っております。大変有意義な機会に参加させていただけて嬉しく思います。」

和歌山⾼専 エコシステム工学専攻2年 赤松 兵馬さん

「イオン液体に関する研究をされている先生、学生さん、企業の方から様々な質問、アドバイス等をいただき、非常に有意義な時間となりました。また、そのようなディスカッション、他の学生の発表を通して刺激を受けるだけでなく、自身の研究へ活かす、今後の研究を考える良い機会となりました。」

ユニットリーダーである山田裕久准教授らのチームはGear5.0事業を円滑に進めるための手段として、NEDO事業にも取り組んでおり、その中でイオン液体は中心的な役割を果たす材料です。本学会への参加を通して、イオン液体に関する最先端の研究動向を把握できました。『GEAR防災・減災(エネルギー)』では今回収集した情報や発表の際に頂いたコメントを基に、研究をより一層発展させていきます。

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