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専攻科案内
専攻科とは高等専門学校本科の5年間の早期実践教育の特色を継承し、より高度な技術教育を行う2 年制の課程です。
国際的に活躍できる技術者・研究者を目指して、5年間の高専教育を受けた者が、さらに2年間、今までよりも深く、専門的でかつ先進的な学修をしています。
奈良高専専攻科は、高等専門学校においてはじめて開設された専攻科であり、(独)大学改革支援・学位授与機構が認定する2年制の専攻科です。本科5年間の早期実践教育の特色を継承して大学学部教育と大学院修士課程の内容の一部を取り入れた7年一貫教育を行っており、大学工学部に比べてより実践的な実験・教育に重点が置かれています。専攻科を修了すると大学学部卒と同じ学士の学位を得ることができます。教育研究方針
より高く Research and Development
特別実験、特別研究を重視しつつ基礎学力の充実をはかり、高等専門学校課程で培われた実践技術者としての能力を高めます。
目標の設定から達成までを通して遂行できる実践的な研究開発能力をもった人材の養成を目指します。
より新しく New Human Technology
本校は、京阪神に近く、四方を緑に囲まれた恵まれた環境にあります。
この豊かな自然の中で、これからの技術のあり方を重視した技術教育を心がけ、地球環境を保護し、人に優しい技術を具現できる新しい感覚を持った技術者の養成を目指します。より幅広く Global Knowledge
専門技術を核にしつつも広く人間社会に対する視野を培う総合的な人間教育を心がけ、適性な価値観と判断力を併せもった人材の育成を目指します。
また外国語能力の増強だけでなく、他国の文化、習慣に対する知的関心を高め、国際社会で活躍できる人間の養成を目指します。
再び Continuing Education
高等専門学校の卒業生等に門戸を開き、技術者の再教育に貢献します。
各専門分野において新しく展開してきている技術を中心に、基礎に加えて応用力を付与し、技術者としての能力アップを推進します。専攻の構成
奈良高専専攻科は、
システム創成工学専攻(機械制御システムコース・電気電子システムコース・情報システムコース)と物質創成工学専攻の2専攻で構成されています。特別な教育プログラム
グローバル工学協働教育プログラム(GECEP)アドバンストプログラム
専攻科生を対象にグローバル工学協働教育アドバンストプログラムを設け、海外研修・国際学会での発表等を通してグローバル視点でのSPIC力(Solution:課題解決能力、Publication:研究成果の発信力、Identity: 独自性と独創性、Collaboration: 協調性・共同研究力) を涵養し、国際社会でイノベーションを牽引できるプロフェッショナルリーダー人材を育成する特別プログラムを履修することができます。また、本プログラムの修了生には、独自の修了証書を授与します。
しなやかエンジニア教育プログラム アドバンストコース
奈良高専専攻科の特徴的プログラムである「しなやかエンジニア教育プログラムアドバンストコース」では、産業界のグローバル化や異分野技術の融合複合化が進む中、ダイバーシティ・インクルージョンをベースとして、分野の垣根を越えて技術・サービスを融合し、新たな価値をもつモノ・コトづくりができる価値創造型のエンジニアリーダーの養成を目指します。下表の3つの科目を開講しており、3科目すべての単位を修得した学生に、しなやかエンジニア教育プログラムアドバンストコースの修了証書を授与します。
先端融合テクノロジー連携教育プログラム
先端融合テクノロジー連携教育プログラムは、本校と豊橋技術科学大学が互いの強みをもつ教育資源を有効活用しつつ、卒業後、地域等の社会で活躍することができる分野横断型の実践的技術者を育成することを目的とし、連携・協力して実施するものです。本プログラム履修者は、本校専攻科と豊橋技術科学大学の双方に在籍し、それぞれの課程を修了することにより、本校専攻科の修了証書と豊橋技術科学大学の卒業証書(学士の学位記)が交付されます。
高専‐大学院連携教育プログラム
令和7年度専攻科入学生より、奈良先端科学技術大学院大学との「高専-大学院連携教育プログラム」を開始します。このプログラムは本校専攻科の在籍中に奈良先端科学技術大学院大学の「特別学修生」と「科目等履修生」の制度を活用し、先行的に奈良先端科学技術大学院大学の大学院授業科目を履修しつつ、本校教員と奈良先端科学技術大学院大学教員が共同で連携して研究指導に当たり、博士後期課程への進学を前提として、博士前期課程を1年で短期修了することを目指すものです。
地域創生推進事業の取り組み
奈良高専では、研究と教育を両輪に地域創生事業に取り組んでいます。
学位の取得
本校の専攻科は、(独)大学改革支援・学位授与機構の新制度として、平成27年度修了生から開始された『学士の学位の授与に係る特例の適用認定(特例認定)」を受けているため、修了生には、同機構より学士(工学)の学位が授与されます。学位の取得のためには、所定の単位を修得し、「学修総まとめ科目」である特別研究の「履修計画書」と「成果の要旨」の提出が必要です。
下図のように、本科の出身学科と修了専攻によって取得できる学位の区分が変わります。
平成25年度以前に本科を卒業した方や、他高専からの入学生は特例が適用されない場合があります。
その場合は、従来の学習成果のレポートと小論文試験による方法での学位取得になります。奈良高専本科卒業の場合
専攻科生の実績