読書案内100選
(令和元年改訂)奈良高専「読書案内100選」について
学生図書委員会
本校の読書案内の小冊子には、はじめ「必読図書100選」(昭和56年版)がありましたが、その後、幾冊かの本は入手が困難であったり当時の社会状況に合わなかったりする事情が生じたため、平成6(1992)年に「読書案内100選」として改訂されました。
平成6年の改訂から25年が経ち、元号も「平成」から「令和」へ改められるこの年、再び現状に合う形で改訂を行うこととしました。何を読もうか迷っている人、本を敬遠ぎみの人、どうか本冊子を有効に活用して「読書生活の充実」の一助としてください。
令和元年版「100選」の改訂にあたっては、次の点に留意しました。
- 分類項目や項目別採択数(この手引書の表紙に掲載)および選定図書は、「必読図書100選」を基本にする。
- しかし、なるべく読みやすい作品を採るように心がける。
- 自費で購入して読むことを前提に、廉価な文庫本や新書判を主体とする。ただし、高価なハードカバーも含まれているので、図書館では全冊備え付けて、借り出しのできるようにする。
(以上の方針で選定した結果、令和元年版「読書案内100選」には新たに19作品が採り入れられました。)
- 数冊の分冊になっている本や、続編のある図書もあるが、その旨の表示は省略しました。
- 文庫名は、代表的なもののみを挙げました。他社から出版されているものもあります。
昭和56年版「必読図書100選」が作られたのは、本校の一学生が、自分の専攻の専門書以外に、5年間で100冊読破しようと計画を立てたことがきっかけでした。軽読書化傾向がいっそう強まっているこの頃ですから、この「読書案内100選」は、皆さんにとってあるいは負担であるかもしれません。しかしこれを参考に、ちょっと手ごたえのある本に挑戦してみてはいかがでしょう。各人が自由に自分の読書計画をたてて、「読書生活の充実」に励んでほしいと願っています。
なお、この度の改訂では、平成30(2018)年度の図書委員会の学生たちに作業をしていただきました。感謝申し上げます。
目次
- 『論語』(貝塚 茂樹)
- 『ブッダ物語』(中村 元)
- 『聖書物語』(山形 孝夫)
- 『生きることの意味』(高 史明)
- 『君たちはどう生きるか』(吉野 源三郎)
- 『生きがいについて』(神谷 美恵子)
- 『誰のために愛するか』(曾野 綾子)
- 『きけ わだつみのこえ』(戦没学徒)
- 『奈良・大和を愛したあなたへ』(千田 稔)
- 『ことばの力』(川崎 洋)
- 『ものの見方について』(笠 信太郎)
- 『常識的で何か問題でも?』(内田 樹)
- 『3652』(伊坂 幸太郎)
- 『考え方の論理』(沢田 允彦)
- 『世界のエリートが学んでいる哲学・宗教の授業』(佐藤 優)
- 『方法序説』(デカルト)
- 『知的生産の技術』(梅棹 忠夫)
- 『理科系の作文技術』(木下 是雄)
- 『理科系の読書術』(鎌田 浩毅)
- 『私たちはみなメイカーだ』(デール・ドゥハティ)
- 『いかそう日本国憲法』(奥平 康弘)
- 『夜と霧』(フランクル)
- 『>エドガルト・モルターラ誘拐事件』(カーツァー)
- 『アメリカの奴隷制を生きる』(ダグラス)
- 『1945年8月6日』(伊東 壮)
- 『子どもたちの太平洋戦争』(山中 恒)
- 『貨幣が語るローマ帝国史』(比佐 篤)
- 『世界史を変えた新素材』(佐藤 健太郎)
- 『あゝ野麦峠』(山本 茂実)
- 『風土』(和辻 哲郎)
- 『宇宙からの帰還』(立花 隆)
- 『タテ社会の人間関係』(中根 千枝)
- 『文系と理系はなぜ分かれたのか』(隠岐 さや香)
- 『法隆寺を支えた木』(西岡 常一)
- 『語りだす奈良』(西山 厚)
- 『『大和名所図会』のおもしろさ』(森田 恭二)
- 『古事記の奈良大和路』(千田 稔)
- 『天皇陵古墳を歩く』(今尾 文昭)
- 『ガロアの生涯』(インフェルト)
- 『キュリー夫人伝』(E.キュリー)
- 『物理学を変えた二人の男』(フォーブス,メイホン)
- 『旅人』(湯川 秀樹)
- 『ルワンダ中央銀行総裁日記』(服部 正也)
- 『福翁自伝』(福沢 諭吉)
- 『古代への情熱』(シュリーマン)
- 『ソクラテスの弁明』(プラトン)
- 『地球環境報告』(石 弘之)
- 『人間であること』(時実 利彦)
- 『無意識の構造』(河合 隼雄)
- 『 ソロモンの指環』(K.ローレンツ)
- 『ロウソクの科学』(ファラデー)
- 『物理学読本』(朝永 振一郎)
- 『相対性理論』(アインシュタイン)
- 『二重らせん』(ワトソン)
- 『量子と情報』(小澤 正直)
- 『理系という生き方』(最相 葉月)
- 『匠の時代』(内橋 克人)
- 『破戒』(島崎 藤村)
- 『阿部一族』(森 鴎外)
- 『こゝろ』(夏目 漱石)
- 『地獄変』(芥川 龍之介)
- 『友情』(武者小路 実篤)
- 『暗夜行路』(志賀 直哉)
- 『伊豆の踊子』(川端 康成)
- 『銀河鉄道の夜』(宮沢 賢治)
- 『万葉秀歌』(斎藤 茂吉)
- 『人間失格』(太宰 治)
- 『野火』(大岡 昇平)
- 『潮騒』(三島 由紀夫)
- 『海と毒薬』(遠藤 周作)
- 『点と線』(松本 清張)
- 『橋のない川』(住井 すゑ)
- 『竜馬がゆく』(司馬 遼太郎)
- 『楡家の人びと』(北 杜夫)
- 『氷点』(三浦 綾子)
- 『黒い雨』(井伏 鱒二)
- 『華岡青洲の妻』(有吉 佐和子)
- 『高熱隧道』(吉村 昭)
- 『折々のうた』(大岡 信)
- 『天平の甍』(井上 靖)
- 『ユートピア』(トマス・モア)
- 『ハムレット』(シェイクスピア)
- 『ドン・キホーテ』(セルバンテス)
- 『ガリヴァー旅行記』(スウィフト)
- 『レ・ミゼラブル』(ユーゴー)
- 『罪と罰』(ドストエフスキー)
- 『ジャン・クリストフ』(ロマン・ロラン)
- 『車輪の下』(ヘルマン・ヘッセ)
- 『変身』(カフカ)
- 『人間の絆』(S.モーム)
- 『阿Q正伝』(魯 迅)
- 『西部戦線異状なし』(レマルク)
- 『怒りの葡萄』(スタインベック)
- 『1984年』(G.オーウェル)
- 『老人と海』(ヘミングウェイ)
- 『指輪物語』(トールキン)
- 『影との戦い - ゲド戦記 1』(ル・グウィン)
- 『モモ』(ミヒャエル・エンデ)
- 『若きウェルテルの悩み』(ゲーテ)
- 『ワイルド・スワン』(ユン・チアン)