奈良高専には、教員、技術職員、事務員合わせて約１２０名のスタッフがいます。このような豊富なスタッフによるきめ細かいケアやサポートを受けながら研究活動ができます。奈良高専の教員の約８割は、博士号を取得している研究のプロフェッショナル集団。企業や大学で研究されて奈良高専に来られた先生も数多くおられます。５年間かけて基本的な内容から専門的な内容までをわかり易く学習できるカリキュラムが構成されています。奈良高専には、最先端の研究に挑戦できる人材と環境が整っています。

研究者は、教育者としてもスペシャリストであることが求められます。つまり、人を育てる能力も研究者としての一能力なのです。奈良高専の教員は、月に一度ファカルティ・ディベロプメント (Faculty Development、FD)とよばれる教育能力を高める実践的方法を学ぶ活動を実施しており、 e-Learningやアクティブラーニングと呼ばれる最新の授業方法にも取り組んでいます。年に２回は、教員同士や保護者による公開授業の実施（授業参観）、学生からの授業アンケートの実施によって授業改善を実施しています。奈良高専の教職員は、ハラスメント、コンプライアンス、メンタルヘルスなどの一般社会での様々な諸問題に対する研修、さらには社会貢献活動（公開講座、小中ロボコン、学市連携事業、理系ゴコロのススメ）等を通じて、たんに研究者、教育者としてだけでなく、より優れた社会人、指導者となるべく日々研鑽を重ねています。

奈良高専では、学生として、また、将来の技術者として社会で活躍できる人材を育成するという視点で、教育面および生活指導面において教員一丸となって学生を支援します。また、多感な時期を過ごす高専生活では、様々なことで悩むときがあります。こんなとき、教員自体が相談員です。また、教員には話しづらいときでも、看護師がいる保健室、特別相談員・心理カウンセラーのいる学生相談室が利用できますので、気兼ねなく相談ができ解決策が見つかるでしょう。これに加え、学寮では、寮祭、スポーツ大会など様々なイベントが実施されています。学寮のイベントは寮生会が中心となり、下級生から上級生まで全寮生が協力して企画、運営に携わります。教員はサポート役に徹し、寮生がリーダーシップ・フォロワーシップの両方を身に付けられるよう促します。そのため、確かなコミュニケーション力が身に付くのです。